胃リンパ路廓清術後の修復に関する実験的研究第2編
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(2) 1292. 広. 瀬. 周. 平. 胃 の リンパ 路 の 廓 清 術 後 に後 肢 そ の他 の リンパ 路. 入 して リ ンパ 路 を現 出 し,屠 殺 し,標 本 を 固定 して. と本 質 的 に は 同 様 な 修 復 が お こな わ れ るで あ ろ う. 詳 細 に 観 察 した.術 当 日ま た は 術 後 数 日以 内 に死亡. こ と は容 易 に 想 像 され る と こ ろで あ る.し か し,一. した もの(No.. 方,胃 の リ ンパ 路 に 関 す る局 所 の 解 剖 学 的 関係 は 後. 除外 した.. 1, 14, 15, 16, 23, 25)は 実 験 例 か ら. 肢 な どの よ う に単 純 で な く特 殊性 を もつ て い る こと. 1). か ら,そ の 廓 清 術 後 に は さ らに複 雑 な修 復 が お こな. 術 前 準 備 お よ び麻 酔 は 前 篇 で の べ た 方 法 で お こな. わ れ るの で は な いか と考 え られ,ま た 胃 の リ ンパ 路. い,無 菌 的操 作で 開 腹 し,幽 門 部 また は 胃体 の一 定. の廓 清 は 開 腹 して お こな わ れ るた め に,多 少 と も隣. 部 位 か らの リンパ 路 を 現 出 し,術 後 再 検 時 の 所見 と. 接 臓 器 の癒 着 が 惹 起 さ れ,こ の癒 着 が リンパ 路 の 修. 比 較 す る た め に記 録 して お き,つ い で 以 下 の術 式 に. 復 に 特別 な 影 響 を あ た え る ので は な か ろ うか とい う. した が つ て 廓 清 した.. 疑 問 も生 じて くる.そ こで 胃 リンパ 路 の 廓 清 を お こ な い,そ の 修 復 状 態 を 検 討 して み る こ とに した. リンパ 路 の修 復 状 態 の 吟 味 は,実 験 例 の1例1例 に つ い て 廓 清 術 前 と術 後 の リ ンパ 路 を比 較 す る こ と に よ りお こな わ れ る 関 係上,胃. リ ンパ 路 の解 剖 を 十. 手 術方法. Ι群(近 接 リ ンパ 路 廓 清群): 2, 3, 4, 21, 22)ま. 幽 門部(5例:. た は 胃体(3例:. No.. No. 5, 6, 7)の. 大 ・小 弯 側 の 一 定 部 位 か ら現 出 さ れ た リンパ 路 の う ち,胃. に近 接 す る リンパ 路 を廓 清 した.幽 門 部 例,. 胃体 例 と も に現 出 さ れ た リンパ 路 を遮 断 す るよ うに,. 分 に 念 頭 に お く必 要 を 認 め た.前 篇23)に お い て の. 大 ・小 弯 に接 して 大 ・小 網 を リ ンパ 管,血 管 を含 み. べ た ご と く,健 常 成 犬 の 胃 リンパ 路 の 解 剖 学 的 所 見. 十 分 な 範 囲 に わた り切 除 した.色 素 注 入 部 の高 さを. を詳 細 に 検 討 し,流 注 リンパ 管 を そ の 伴 う動 脈 に よ. 中心 に 小 網 は2〜3cm,大. り左 胃 ・右 胃 ・右 胃網 ・左 胃網 ・胃 底 動 脈 方 向 の5. り切 除 した.小 弯 リンパ 節,幽 門 下 リ ンパ 節 は現 出. 方 向 に 概 括 分 類 し,所 属 リ ンパ 節 と し て 小 弯 ・幽. リ ンパ 路 の走 行 経 路 にあ た る場 合 は 剔 出 した.. 門上 ・幽 門 下 ・脾 門 ・脾 動 脈 幹 ・脾 動 脈 根 ・左 胃 動. Ⅱ群(遠. 網 は3〜5cm巾. 隔 リンパ 路 廓 清群):. 幽 門 部(No.. 8. 9,. 脈 ・総 肝 動 脈 ・幽 門 後 ・膵 十 二 指腸 ・右 結 腸 ・上 腰. 10)ま. リ ンパ 節 を 認 め,こ の う ち脾 動 脈根 ・左 胃 動 脈 ・総. の 一 定 部 位 か ら現 出 され た リンパ 路 の うち終 末 リン. 肝 動 脈 ・幽 門 後 ・膵 十 二 指 腸 リンパ 節 を終 末 リ ンパ. パ 節 を 剔 出 した.胃 体 例 で は多 くの例 で 脾 動 脈 幹 リ. 節 と した.胃 の所 属 リンパ 節 お よ び 流注 リ ンパ 管 を. ンパ 節 も剔 出 した.リ. す べ て 一 挙 に廓 清 す る こ とは 犬 に お い て は 技 術 的 に. を 被 う腹 膜 と と もに 剔 出 し,こ の さ い輸 入 管 は リン. い さ さか 困難 で あ り,ま た 廓 清 術 前 お よ び再 開 腹 時. パ 節 に い た る 手 前 数mmの. に 胃の リ ンパ 路 を 全 般 に わた つ て 現 出 す る こ とは 不. 管 は リ ンパ 節 へ 出入 す る血 管 と と もに結 紮 した.. 可 能 で あ る た め に,幽 門 部 ま た は 胃体 の一 定 部位 か. た は 胃体(No.. に わた. 11, 12, 13, 24)の 大 ・小 弯側. ンパ 節 を 鈍 的 に剥 離 し,こ れ. と こ ろで 切 断 し,輸 出. Ⅲ 群(胃 切 除 兼 リンパ 路 廓清 群):. 17,. ら現 出 され る リ ンパ 路 に つ い て の み 実 験 を お こな う こ と と した.ま. 除 す べ く,あ らか じめ切 断 線 を想 定 し,残 胃 とな る. た リンパ 路 修 復 の 問 題 は形 態 的 な 面. つ き お こな つ た.胃. 4例(No.. 18, 19, 20)に. の2/3以 上 を 切. と して 形 態 的 な 面. 胃体 の 大 ・小 弯 側 の一 定 部 位 か らの リ ンパ 路 を現 出. を と りあ げ る こ と に し,し か も こ こで は色 素 注 入 に. した.胃 の 剥 離 に さ い して,右 胃動 静 脈 は 十 二 指. よ り現 出 され る リ ンパ 路 の 走 行 経路 に つ い て の 肉 眼. 腸 上 部 の 高 さで,左. 的 所 見 を主 と して の べ る.. 予 定 線 の 噴 門 側 で そ れぞ れ 切 断 し,小 網 は 左方 の一. と機 能 的 な 面 を 含 んで い るが,主. 胃動 静 脈 の 前 後 胃体 枝 は 胃切 断. 部 を残 して 大 部 を 切 除 し,右 胃網 動 静 脈 は十二 指腸 第2章 第1節. 実 験. 方 法. 上 部 の 高 さで 切 断 し,大 網 右 半 と と もに 左 胃網動 静 脈 は根 部 で 切 除 し(No.. 実 験動物. 17, 18),ま. た は左 位 の一部. の 枝 を残 して 大 部 の 枝 を切 除 した(No. 体 重10kg前 第2節. 後 の 健 康 な成 犬 を 用 い た. 実験 材料及び実験 方法. 幽 門 部 ま た は 胃体 の一 定 部 位 に 色 素 を 注 入 す る こ とに よ り現 出 さ れ る リンパ 管,リ. ンパ 節 を 記 録 して. 2cmに. わ た り切 除 した.以 上 の 操 作 によ り小 弯 リ. ンパ 節 お よ び 幽門 下 リンパ 節 は切 除 胃 とと もに除去 さ れ た.現 出 リ ンパ 路 の 終 末 リンパ節 で あ る脾動 脈. お き,一 定 の 術 式 に した が つ て 廓 清 術 を お こな い,. 根 ・左 胃 動 脈 リ ンパ 節 の ほ か,多. 約2ヵ. 19, 20)で. 月 後 に 再 開 腹 し,初 回 と同 一 部 位 へ 色 素 を 注. 19, 20).左. 胃 動静 脈 幹 は 根 の 近 くで 周 囲 の リンパ 管 を 含み1〜. くの例(No.. 17,. 脾 動 脈 幹 リ ンパ 節 も剔 出 し,胃 切除 およ.
(3) 胃 リンパ路廓 清術後の修復に関す る実験 的研究 した.リ. び胃空腸 吻 合 を お こな つ た. 廓 清 術終 了 後 は 術 前 と 同 一 部 位 に 色 素 を 少 量 注 入 し,リ ンパ 路 の遮 断 が 完 全 で あ る こ とを 確 め た. 腹創 は2層 に 閉 じ.適 宜,抗 生 物 質 注 射 と輸 液 を し た.術 後1〜2日. 目 よ り流 動 食 を あ た え,経 過 に よ. リンパ 路 現 出 方 法. 注 入 色 素:. 3.5%. ンパ 路 方 向 は,左 胃 ・右 胃 ・右 胃網 ・左 胃. 網 ・胃底 動 脈 方 向 を そ れ ぞ れS・D・Ed・Es・F 方 向 と記 し た. 各 実 験 例 の術 式 の記 載 で は 剔 出 リンパ節 の み を 記 し た. 全 実 験 例 にお いて,術 後 再 検 時 に,腹 水 の 貯 溜,. り漸 次 固形 食 を あ た え た. 2). 1293. あ るい は 胃 お よ び肝,脾,膵,十. direct sky blue液. (パイ ロ ッ ト製 図 用 黒 イ ンキ)を. または 墨汁. 用 い た.廓 清 術 前. 二 指 腸 な どの 関 連. 臓 器 に浮 腫,壊 死,う つ 血 は 認 め られ な か つ た.ま た 全 例 に お い て,廓 清術 部 に い ろ い ろ の 程 度 の 瘢. およ び直 後 に は す べ てsky blueを 用 い,再 開 腹 時 に. 痕 形 成 が 認 め られ た. Ⅰ群 で は,大. は 多数 例 で 墨 汁 を,少 数 例 で はsky. に,多. blueを 用 い た.. 色 素注 入 部 位: 幽門 部,胃 体 と もに大 ・小 弯 よ り 1〜2cmの. ・小網 の 欠損 部. くの例 で 膜 状,板 状 ま た は塊 状 の瘢 痕 が形 成. さ れ,こ の瘢 痕 に よ り大 ・小 網 術 部 は大 ・小 弯 に 固. 胃前 面 の1ヵ 所 に 限 定 し,漿 膜 筋 層 へ. 着 して お り,瘢 痕 の範 囲 は大 ・小網 の 廓 清 時 の 欠 損. 注 入 した.術 後 再 開 腹 時 に は 初 回 と厳 密 に同 一 の 部. 範 囲 よ り は るか に 狭 小 に な つ て い た. Ⅱ, Ⅲ 群 で. 位へ 注 入 した.な お,Ⅲ 群 で は,こ の ほ か残 胃大 弯. は,リ. 側前 面 で 吻合 口の ほぼ 中 央 か つ 吻合 線 よ り1〜2cm. 板 状 ま た は 塊状 の 瘢 痕 が 毎 常 形 成 され て お り,こ の. ンパ 節 剔 出 部 の 組 織 欠 損 を 埋 め るべ く膜 状,. 左方 の 部 に も注 入 した.. 瘢 痕 の 範 囲 は リンパ 節 剔 出に よ る組 織 欠 損 よ り狭 小. 色 素注 入 方 法: 前 篇 に お い て の べ た と お りで あ る.. で あ つ た. Ⅲ 群 で は,左. 3). 靱 帯 中 の 欠 損 部 は 塊 状 の 瘢 痕 に よ り埋 め られ,こ. 術 後 リ ンパ 路 観 察 方 法. 術 後 リ ンパ 路 の 観 察 は 術 後2ヵ. 月 後(平. 均63日. 胃動 静 脈 幹 切 除 に よ る 胃膵 の. 瘢 痕 の 長 さ は血 管 切 除 の 長 さ よ りは る か に短 縮 して. 後)に お こな つ た.初 回 と同様 の 方 法 で 麻 酔 し開腹. 認 め られ た.各 群 の 全 例 に おい て,廓 清 術 部 に形 成. し,癒 着 そ の他 の腹 腔 内 の 変 化 を 観 察 した後,一 定. され た瘢 痕 部 に リンパ 貯 溜や リンパ 漏 は認 め られ な. 部位 に色 素 を注 入 し,現 出 され た リ ンパ 路 の概 要 を. か つ た.ま. 記録 し,腸 リンパ 本 幹 ま た は腸 リンパ 幹 網 に ま で色. ま た は 瘢 痕 に接 して リンパ 節 の 出 現 を 認 め な か つ. 素 が移 行 す る こ とを 認 め て か ら,サ ク シ ン20mgを. た. Ⅲ 群 で は 胃断 端 閉 鎖 部 お よ び 胃空 腸 吻 合部 は 毎. た多 くの 例 で は リ ンパ 節 剔 出部 の瘢 痕 中. 静注 して 急速 に致 死 せ しめ,胃 お よ び脾,膵,肝,. 常 瘢 痕 で被 われ て い た.以 下 の 実験 例 の術 後 所見 の. 十二 指腸,腸. 記 載 は,術 後 リ ンパ 路 所 見 の ほ か,廓 清術 部 の 肉 眼. 間膜 の 大 部,横 隔 膜,腎,副. 腎 な ど を,. 胸大 動 脈 下 部 か ら腹 大 動 脈 下 端 まで と と もに一 塊 と. 的 所 見 の う ち各 例 に特 異 な事 項 と,術 後 リンパ路 の. して剔 出 し,十 分 に10%ホ. 走 行 経 路 に あた る部 位 へ の他 臓 器 の 癒 着所 見 の み に. ル マ リ ン 液 に 固 定 した. 後,水 洗 して双 眼拡 大 鏡 下 に リンパ 路 を 観 察 した.. 限 定 した.. 他臓 器 の癒 着 に被 わ れ た り,瘢 痕 中 に埋 れ て い る た. Ⅰ群. め表 面 よ り観 察 で き な い場 合 は慎 重 に剖 出 して観 察. 幽門 部 リ ンパ 路 廓 清 例. した.剖 出 困難 な場 合 お よ び剖 出 に よ る組 織 の破 壊. No. 2. の た めに後 に お こ な お う とす る組 織学 的 検 査 に支 障 を き たす場 合 は,関 連 部 位 を連 続 的 に切 断 して 断面 の所 見 を参 考 と した.. 14.5kg,. ♀.. 廓 清 前 リンパ 路:幽. 部 小 弯 側 か ら小 網 にで た2〜3条. の リンパ 管 はD方. 向 を とつ た.大 弯 側 か ら4〜5条. の リンパ 管 が 大網. にで て2〜3条. とな りP1, 2を 経 て 右 胃網 動 脈 に 沿. い 幽門 の 後 方 を上 行 した. 第3章 第1節. 実. 験 成. 績. 術 後 所 見(54日. 目):大. に癒 着 して い た.. 実 験 例. 以下 で は リ ンパ 節 名 をつ ぎの ご と く略 記 した.小. 門. 術 式:P1, 2剔 出.. 弯 術部 の 瘢 痕 に 小 腸 が 強 固. 術 後 リ ンパ 路:小. 弯 側 か ら上 行. す る2条 の リンパ 管 は小 弯 術 部 で 消 失 し た.ま た,. 門下 リンパ 節=P,脾. 動脈幹 リ. 拡 張 し蛇 行 状 の2〜3条. 動 脈 根 リンパ 節=Lr,左. 胃動 脈 リ. 網 に で てAを 経 てS方 向 を とつ た.大 弯 側 か ら分 散. 門 後 リ ンパ. 状 に 多 数 の リ ンパ 管 が 現 わ れ,一 部 は 胃 前面 上 を 上. た,た. とえ. 行 した が 小 弯 に い た る手 前 で 消 失 し,大 部 は 下 行 し. ば.幽 門下 リンパ 節 が3コ 存 在 す る 際 はP1, 2,3と 記. て 大 弯 術 部 瘢 痕 に没 した.同 瘢 痕 の右 端 近 くか ら右. 弯 リ ンパ節=A,幽 ンパ節=Lt,脾 ンパ節=G,総 節=R,膵. 肝 動 脈 リ ンパ 節=H,幽 十二 指 腸 リ ンパ 節=Pd.ま. が左行 し て 胃 角 近傍 で 小.
(4) 1294. 広. 瀬. 周. 胃網 動 脈 に沿 う1条 の リ ンパ 管 が 現 わ れ 胃十 二 指 腸. の リ ンパ 管 は術 部 の高 さで小 弯 よ り後 面 へ廻 り消 失. 動 脈 に 沿 う リ ンパ 管 に連 な つ た. No. 3. 9.5kg,. ♂.. と同様 の所 見 で あ つ た. 所 見(56日. 目):大. 平. した.他 の1条 は 術 部 瘢 痕 を 避 け て この 左 方 で小 網. 廓 清 前 リ ンパ 路: No. 2. に で てAを 経 てS方. 術 式: P1, 2剔 出.術 後. に 多 数 の リ ンパ 管 が 大 弯 に い た り 術 部 で 消 失 した. 網 術部 の 瘢 痕 に 小 腸 が 粗 に癒 着. して い た.術 後 リンパ 路:小. が,1〜2条. 弯側 か ら上 行 す る1条. 向 を とつ た.大 弯側 か ら分 散 状. は 術 部 の 右 方 で 健 存 大 網 にで てEd方. 向 を とつ た. No. 4. 図1‑A.. No.. 4. (術 前 所 見). 10.0kg,. 廓 清 前 リンパ路:小. ♂. 弯側 か ら. 数 条 の リ ンパ 管 が小 網 にで て D方 向 を とる2条 Aを 経 てS方. と,左 行 し. 向 を と る1〜2. 条 に 分 か れ た.大 弯 側 か ら2 条 の リンパ 管 が 大 網 に で てP1 を 経 てEd方 術 式: A,. 向 を とつ た. P1, 2剔 出.術. 所 見(63日. 目):幽. 後. 門 近接 部. の 高 さで 小 弯 の 瘢 痕 か ら胃前 面 さ らに大 弯 の 瘢 痕 に わ た る 部 と右 横 隔 膜肋 骨 部 腹 面 とを 結 合 す る索 状 物 が形 成 され, 小 弯 側 瘢 痕 に連 な る部 で この 索 状 物 は強 固で あ る.肝 中心 図1‑B.. No.. 4. (術 後 所 見). 葉 が 索 状 物 の左 上 方 に接 して 幽 門 部 小 弯 側 前 面 に固 着 して い た.. 術 後 リ ンパ 路:小 弯. 側 か ら1〜2条. の リンパ 管 が. 小 弯 を 越 え て 後 面 へ 廻 り消 失 した.別 の1〜2条. は前 面 上. を 左上 行 し 胃角 近 傍 で小 網 へ で てA剔 出 部 瘢痕 を避 けて 上 行 しS方 向 を とつ た.小 弯側 注 入 部 よ り上 行 す る他 の2〜 3条 は 小 弯 術 部瘢 痕 に いた り, 色 素 は 瘢痕 中 を 潜行 し横隔 膜 肋 骨 部 との 間 を結 合 す る索 状 物 へ 移行 し,さ らに横 隔膜 の腹 膜 下 へ 拡 が り,こ の 部 か ら1条 の リ ンパ 管 が 筋 層 を貫 き,正 中 線 よ り4cm右 註.. 1:. 左 胃 動 脈,. 2:. 右 胃 動 脈,. 5:. 胃 底 動 脈,. 6:. 総 肝 動 脈.. ン パ 節,. Lr:. 脾 動 脈 根 リ ン パ 節,. 動 脈 リ ン パ 節, Lb:. 肝,. Dd:. 3:. R:. Z:. Pk:. 膵,. 4:. 左 胃 網動 脈,. 小 弯 リ ン パ 節,. G:. 左 胃 動 脈 リ ン パ 節,. 幽 門 後 リ ン パ 節,. 十 二 指 腸,. 隔 膜 の リ ン パ 管,. 右 胃 網 動 脈, A:. Nz:. Pd:. P:. 膵十二指腸. 大網.. X:. 右 内 胸 動 脈 に 沿 う リ ン パ 管.. 幽門下 リ H:. 総肝. リ ン パ 節.. 索 状 物,. Y:. 横. 右 第9肋 て,右. 方の. 骨下 縁 の肋 膜 下 にで. 筋横 隔 動 脈 に 沿い 左上. 行 し胸 骨 内面 の右 縁 で右 内胸 動 脈 に 沿 い上 行 し,第2肋. 軟. 骨 の 高 さで 胸 骨 内面 右側 に存 在 す る1コ の 胸骨 リンパ 節へ.
(5) 胃 リンパ路廓 清術後の修 復 に関す る実 験的研究 注 ぎ,こ の リ ンパ 節 の輸 出 管1〜2条 した.大 弯側 か ら下 行 す る4〜5条. は さ らに上 行 の リンパ 管 は大. 1295. 痕 部 で 消 失 し, 1〜2条. は瘢 痕 を避 け て そ の 左 方 で. 小 網 にで てAを 経 てS方 向 を とつ た.大 弯 側 の リン. 弯術部 瘢痕 に侵 入 し,瘢 痕 の右 端 か ら現 わ れ た1〜. パ 管 の う ち下 向す る3〜4条. 2条 の リンパ 管 はEd方. す る索 状 物 へ 侵 入 し,色 素 は わ ず か に 横 隔膜 腹膜 下. ‑B参. 向 を とつ た.図1‑A,. 1. 照.. No. 21. は 大弯 と横 隔 膜 を 結 合. へ もい た つ た .こ の 索 状 物 の 大 弯 側 の 基部 の瘢 痕 に 9.5kg,. ♂.. 廓 清 前 リンパ 路:小. 癒 着 した 大 網 残 部 後 葉 の 一 端 に2条 の リ ンパ 管 が 現 わ れ,下 脾 動 脈 の 大 網 枝 に沿 い左 行 し,つ い で下 脾. 弯 側か ら数 条 の リ ンパ 管 が 小網 に で て,左 行 す る2 〜3条 はA1, 2を 経 てS方 向 を と りGとLr1 ,2へ 注. 動 脈 幹 の 右 側 に沿 い上 行 しLt1, 2へ 注 い だ.注 入 部. ぎ, D方 向 を とる2〜3条. よ り右 方,右 下 方 へ 向 か う他 の4〜5条. ら4〜5条. はRへ 注 い だ.大 弯 側 か. の リ ンパ 管 が 大 網 にで てPへ 注 ぎ, Pの. 輸 出管 の うち1条 は 胃十 二 指 腸 動 脈 に 沿 い,他 の1. よ り1〜2条. 条 は膵 後面 を経 て, Rへ 注 い だ.. し,こ の瘢 痕 か ら現 われ た2〜3条. 剔 出.. 術 後所 見(53日. 目):幽. 術 式: A1, 2, P 門部 小 弯 の 術 部 の. の リンパ 管. は大 弯側 前 後 面 上 に粗 な リ ンパ 管 網 を形 成 し,こ れ の リ ンパ 管 が 幽門 下 縁 の瘢 痕 塊 に侵 入 の リ ンパ 管 は右. 胃網 動 脈 幹残 部 に沿 い 上 行 し胃十 二 指 腸 動 脈 に沿 う. 強 固 な瘢痕 に連 続 して 小 網 欠損 部 を 埋 め る結 合 織 性. リンパ管 に連 な りHお よ びPd1, 2へ 注 いだ.ま た 右. の膜 状 物 の形 成 を 認 め た.幽 門 部 右 半 の 大 弯 術 部 は. 胃網 動 脈 に 沿 う リンパ 管 よ り分 か れ た1条 は 膵 後 面. 軽 度 に瘢痕 性 に肥 厚 し,大 網 の 欠 損 部 は 瘢 痕 で 置換. を 経 てPd1, 2へ 注 いだ.. されて い な かつ た.. 術 後 リ ンパ 路:小. 弯側 か ら数. 条 の リンパ 管 が 上 行 し小 弯 の瘢 痕 へ侵 入 し,瘢 痕 の 中途 か ら現 わ れて 結 合 織 性 膜 状 物 中 を 左 行 す る2〜. 胃体 リンパ 路 廓 清 例 No. 5. 9.2kg,. 側 か ら4〜5条. ♀.. 廓 清 前 リンパ 路:小 弯. の リンパ 管 が 小 網 にで て 下 位 の2条. 3条 の リンパ 管 お よ び瘢 痕 の左 端 か ら現 わ れ る1〜. はA2へ. 2条 の リ ンパ 管 は 胃体 小 弯 に 沿 う残 存 小 網 中 の リ ン. 条 に整 理 され てS方 向 を とつ た.大 弯 側 か ら3〜4. 注 ぎ,上 位 の2〜3条. パ管 に連 な りS方 向 を とつ た.大 弯側 で は 注 入 部 を. 条 の リ ンパ 管 が 大 網 に で てEs方. 頂点 と して 扇 状 に 多 数 の リ ンパ 管 が 現 わ れ網 状 を な. 理 され た.. して右 下 方,下 方,左 下 方 へ 拡 が つ た.左 下 方 へ 向. (53日 目):小 弯 側 注 入 部 か ら 胃体 下 部 お よ び 幽門 部. か う ものは 幽 門 部 左 半 前 面 大 弯 側 に拡 が り大 網 にで. 左 半 の前 後面 小 弯側 に 広 範 囲 に リンパ 管網 が 現 わ れ. 術式:. とA2の. 輸 出 管 は2. 向 を と る1条 に整. A1, 2剔 出.. 術 後 リンパ 路. て右行 す るが 大網 残 部 の 右 端 で 止 まつ た .注 入 部 よ. た.こ の リンパ 管網 の上 部 か らの2条 の リンパ 管 は. り右下 方 お よ び 下方 へ 向 か う リンパ 管 は 後面 大 弯 側. 小 弯 術 部 の瘢 痕 の上 方 で 健 存 小 網 にで てS方. に まで わた り網 状 を呈 して 現 われ た.こ の リンパ 管. つ た.一 方,リ. 網 か ら幽 門近 接 部 後 面 で 胃十 二 指 腸 動 脈 の 幽 門 枝 に. は瘢 痕 の右 端 で 小 弯 に 沿 い右 行 す る リンパ 管 に移 行. 沿 う1条 の リ ンパ 管 が現 わ れ 膵 上 縁 の 高 さでRへ 注. し,こ れ と リ ンパ 管 網 の 右 部 か ら幽 門 部 左 半 小 弯 で. いだ.. 小 網 にで る リ ンパ 管 が 合 流 してD方 向 を と る1〜2. No. 22. 8.3kg,. ♂.. 弯側 か らの リンパ 路 はNo. た.大 弯 側 か ら5〜6条. 廓 清 前 リ ンパ 路:小 21と. 同様 の 所 見 を 呈 し. の リ ンパ 管 が 大 網 に で て. P1へ 注 いだ . P1の 輸 出管 の うち の1条. は膵 後 面 を. 向を と. ンパ 管網 よ り瘢 痕 中 へ 侵 入 した 色 素. 条 とな つ た.大 弯 側 か らは 数 条 の リ ンパ 管 が 大 弯 術 部 の 瘢 痕 を 経 てEs方 No. 6. 向を と る2〜3条. 6.4kg,. 側 か ら5〜6条. ♂.. とな つ た.. 廓 清 前 リ ンパ 路:小. 弯. の リンパ 管 が 小 網 に で てA2, 3へ 注. 経てPd1, 2へ 注 ぎ,他 の1条 は 胃 十 二 指 腸 動 脈 に 沿. ぎ,こ れ よ り上 行 す る2〜3条. い, D方 向 の リ ンパ 管 と連 な りあ つ てHとPd1,. と り,右 行 す る2〜3条. の 輸 出管 はD方. た,大 弯 側 か ら5〜6条. の リンパ 管 が 大 網 に で て. 注 いだ.. 術 式: P1, 2剔 出.. 2へ. 術 後 所 見(59日. 目):大 網 欠 損 部 は 瘢 痕 で 埋 め られ ず,術 部 大 弯 に. Es方. 瘢痕 形成 が 認 め られ た.幽 門 よ り1.8cmの. 所 見(59日. 右横 隔膜 肋骨 部 腹 面 を 結 合 す る 径1cm前. 大弯と 後 の索 状. 向 を とつ た. 目):肝. の 輸 出管 はS方 向 を 向 を とつ. 術 式: A1, 2,3剔 出.. 術後. 左 葉 が 胃 体 前 面 に粗 に 癒 着 し,. 膵 体 上 縁 が小 弯 術 部瘢 痕 に強 固 に癒 着 して い た.大. 物 が形成 され,こ の 索 状 物 の 大 弯 側 の基 部 後 面 に大. 弯 術 部 と脾 の上 部 が 短 い 索 状 物 で 強 固 に癒 着 して い. 網残部 の 後葉 の一 端 が 固着 して い た .幽 門 部 前 面 小. た.. 弯側 に肝 中心 葉 が粗 に癒 着 して い た .. お よ び 幽門 部 左 半 の 前 後 面 小 弯 側 に広 範 囲 に リ ンパ. 術後 リン パ路:小 弯側 か ら上 行 す る リンパ 管 の うち1条 は瘢. 術 後 リンパ 路:小. 弯 側 注 入 部 か ら胃体 下 部. 管 網 が 現 出 さ れ た.こ の リ ンパ 管網 よ り瘢 痕 中へ 侵.
(6) 1296. 広. 瀬. 周. 平. 入 した色 素 は瘢 痕 へ 固 着 した 膵 へ 移 行 し,膵 実 質 中. 目): Lr1, 2, G剔. の リ ンパ 管 を 経 て 膵体 ・尾 の 境 の 上 縁 か ら脾 動 脈 の. い た.. 膵 枝 に沿 う1〜2条. の リ ンパ 管 へ 移 行 しLr2とGを. ンパ 管 が小 網 に で て,右 行 す る1条 は 幽 門 の高 さで. 痕へ 侵 入 した 色 素 は瘢 痕 の右 端 で. 消 失 し,他 は 左 行 しA1, 2を 経 てS方 向 を と り胃膵. 染 め た.一 方,瘢. 出部 瘢痕 に 膵 上 縁 が 粗 に癒 着 して. 術 後 リ ンパ 路:小. 小 網 中の リ ンパ 管 へ も移 行 した.上 記 の リ ンパ 管 網. 靱 帯 基 部 で 右 行 してHの. の 右 部 か ら瘢 痕 の右 側 で 小網 にで た リ ンパ 管 お よ び. ら3〜4条. 瘢 痕 の右 端 よ り現 わ れ た リンパ 管 は2〜3条. だ. P1, 2,3の 輸 出管4条. され てD方. に整 理. 弯 側 か ら3〜4条. のリ. 左 端 へ注 い だ.大 弯 側 か. の リ ンパ 管 が 大網 に で てP1, 2,3へ 注 い は右 胃網 動 脈 さ らに 胃十 二. 向 を とつ た.大 弯側 か ら多 数 の リ ンパ 管. 指 腸 動 脈 に 沿 い,膵 上 縁 の 高 さで 動脈 か ら離 れ て 胃. が 分 散 状 に現 わ れ,大 部 は大 弯 術 部 瘢 痕 を 避 けて 瘢. 十二 指 腸 静 脈 に沿 い,左 上 行 して 門 脈 の 前 面 を越 え. 痕 の 右 方 で 大 網 にで てEs方. てHの 右 端 へ 注 い だ. P1よ. 向 を と り,別 の 一 部 は. 瘢 痕 へ 侵 入 して 止 ま り,左 位 の1〜2条. は術部を避. け て 左 行 し瘢 痕 の 左方 で 大網 に で てF方 向 を とつ た. No. 7. 7.5kg,. ♂.. はAの 輸 出 管 の うち上 行 す る も. はR剔. 出部 瘢 痕 中 に没 したが,径1.0mm. 程 度 に拡 張 して お り色 素 は 中途 で 消 失 して い た.. 廓 清前 リンパ 路:小 弯. 側 か ら5条 の リ ンパ 管 が 小 網 に で て下 位 の3条 はA へ 注 ぎ,上 位 の2条. 出 管1条. り膵 後 面 を 経 る別 の 輸. No. 9. 8.0kg,. 側 か ら3〜4条 り1〜2条. ♂.. 廓 清 前 リンパ 路:小 弯. の リ ンパ 管 が 小 網 に で てD方 向を と. とな りRへ 注 ぎ,他 の2〜3条. は 胃角 の. の と と もにS方 向 を と り, Aの 輸 出 管 の うち2条 は. 右 側 で 小 網 に で てA1, 2を 経 てS方 向 を と り4〜5. 右 行 してD方. 条 に 分 れ てLr1へ. 向 を とつ た.大 弯 側 か ら4〜5条. ンパ 管 が 大 網 にで てEs方. 向 を と る2〜3条. た.. 術 後所 見(57日. 術 式: A剔 出.. の リ となつ. 目):肝. 注 い だ.大 弯 側 か ら5〜6条. の. リ ンパ 管 が 大 網 へ で てP1, 2,3へ 注 ぎ,こ の輸 出管 3条 は 幽門 の後 方 を上 行 してRへ. 注 い だ. Lr1の 輸. 左 葉 が 胃体 前 面 小 弯側 に 強 固 に 癒 着 して い た.. 出管 は後 下 行 して, Rの 輸 出 管 は 門 脈 の右 下 方 を左. 術 後 リ ンパ 路:小. 下 行 し上 腸 間膜 静 脈根 の後 縁 を経 て,腹 腔 動 脈 と上. 弯側 の注 入 部 よ り左 方 の 幽 門部 左. 半 前 面 小 弯 側 お よ び上 方 の 胃 体 中部 前 面 小 弯 側 に わ. 腸 間 膜 動 脈 根 の 間へ 赴 い た.. た り リ ンパ 管 網 が 現 わ れ,瘢 痕 の 右 側 お よ び上 側 で. G,. そ れ ぞ れ2〜3条. 剔 出部 に は肝 乳 頭 突 起 と 胃膵 靱 帯 基 部 が, R剔 出部. の リンパ 管 が 小 網 にで てD方. 向,. H, R剔. 出.. 術 式:. 術 後 所 見(70日. 目):. Lt, Lr1,2, Lr1, 2, G. S方 向 を とつ た.ま た この リ ンパ 管 網 よ り胃角 附 近. に は 膵 上 縁 が 強 固 に癒 着 して い た.肝 左 葉 が 胃体 前. で 瘢 痕 中 へ 侵 入 す る リンパ 管 が 認 め られ,色. 面 小 弯 側 と小 弯 に隣 接 す る小 網 前 面 に強 固 に癒 着 し. 素 は瘢. 痕 中 を 右 行 して 瘢 痕 の右 端 で 右 胃動 脈 に 沿 う リ ンパ. て い た.. 管 を 現 出 した.大 弯 側 の注 入 部 よ り多 数 の リンパ 管. リンパ 管 が小 弯 に 向 か い,左 位 の もの は著 明 に拡 張. が 網 状 に 現 われ,術 部 瘢 痕 を 避 け るか の よ うに瘢 痕 の 左 ・右 側 で 大 網 にで てEs方. 向 を と る2〜3条. に. 術 後 リンパ 路:小. 弯 側 か ら8〜9条. して い た.小 網 にで て,右 行 す る1〜2条. の. は 幽門 の. 高 さで 消 失 し,他 は 左行 しA1, 2を 経 て 左 胃 動脈 幹. 整 理 され た.ま た この リンパ 管 網 よ り瘢 痕 中 へ 侵 入. に 沿 うや や 拡 張 した 数条 とな り,大 部 は 胃 膵靱 帯基. す る リ ンパ 管 も認 め られ,色. 部 で 左 下 行 しLr剔. 素 は瘢 痕 中を 左 ・右 へ. 向 か い 瘢 痕 の 両 端 で 大 網 の リンパ 管 へ 注 い だ. Ⅱ群. リンパ 管 は 靱帯 基 部で. 右 行 し, 1条 は腹 腔 動 脈上 緑 に 沿 い後 行 して乳 糜槽. 幽 門 部 リ ンパ 路 廓 清 例 No. 8. 9.0kg,. 側 か ら2〜3条. ♀.. 上 部 へ 注 ぎ,他 の1条 はG剔 出部 瘢 痕 へ 侵入 した. 廓 清 前 リンパ 路:小. の リ ンパ 管 が 小 網 に で て,. 方 向 を と りRへ 注 ぎ, 1〜2条 経 てS方. 出 部瘢 痕 へ 侵 入 した.左 胃動 脈. 幹 に 沿 う他 の 一 部(2条)の. 向 を と りLr2へ. 弯. 1条 はD. は 左 行 してA1, 2を. 注 い だ.大 弯 側 か ら4条. の リ ンパ 管 が 大 網 にで てP1へ. 注 ぎ, P1の. の うち2条 は 幽 門 の 後 方 を経 て,他 の1条. 輸 出管 は膵 後 面. Lr剔. 出部 か ら 著 明 な1〜2条. の リンパ 管 が 現 われ. 脾 動 脈 根 の後 下 縁 を 経 て, G剔 出部 か ら1条 の リン パ 管 が 現 われ,い ず れ も腸 リンパ 幹網 へ 注 い だ.大 弯 側 か らは 数 条 の リンパ 管 がP1, 2,3を 経 て3条 と な り 胃十 二 指 腸 動 脈 に 沿 い,膵 上 縁 の高 さで数条 に 分 か れ,う. ち2〜3条. は膵 上縁 の 後方 へ 廻 つ てPd1, 2. を経 て, Rへ 注 い だ. Rの 輸 出管 は1条 で 門 脈 の 右. へ 注 ぎ,他 の2〜3条. 下 側 に 沿 い 左 下 行 して 腹 腔 動 脈 と上 腸 間膜 動 脈 根 の. 剔 出部 へ 侵 入 した.色 素 はR剔 出 部 さ らに この左 方. 間 へ 赴 い た.. に 続 くH剔 出部 瘢 痕 中 を通 過 してH剔 出部 よ り後下. 術 式:. Lr1, 2, G,. R剔. 出.. 術 後 所 見(58日. は 胃十 二 指腸 静脈 に沿つてR. 行 す る リンパ 管 に移 り,腸. リンパ 幹網 へ注 いだ..
(7) 胃 リンパ 路 廓 清 術 後 の 修 復 に 関す る実 験 的 研 究 No. 10. 9.2kg,. ♂.. 廓 清前 リ ンパ 路:小. や や 拡 張 した リンパ 管 が 現 わ れ,下 位 の もの はA1, 2. 弯 側 か ら数 条 の リンパ 管 が 小 網 にで て,左 行 す る も. を 経 て,い. のはA1, 2を 経 て3〜4条. や 拡 張 した5〜6条. とな り左 胃 動 脈 に 沿 いLr. とGへ 注 ぎ, D方 向を と る1〜2条. はRへ 注 い だ.. 1297. ず れ もS方 向 を と り左 胃動 脈幹 に 沿 うや. 2条 はG剔. とな り,同 幹 の 右 縁 に沿 う1〜. 出部 へ 侵 入 し,左 縁 に 沿 う4〜5条. 大 弯側 か ら数 条 の リンパ 管 が 大 網 へ で てP1, 2へ 注. Lr列. ぎ, P1, 2よ りの3〜4条. の 輸 出管 は 幽 門 後方 を 上. 張 した リンパ管 が 現 わ れEs方. 行 してRへ. りの別 の1条 の 輸 出 管 は膵. 沿 うやや 拡 張 した4〜5条. 注 ぎ, P2よ. 出部 へ 注 い だ.大 弯側 か ら7〜8条. は. の やや 拡. 向 を と り下 脾 動 脈 に. とな りLt剔. 出部 を 通 過. してLr剔. 出部 へ 注 い だ. G剔 出 部 か らの リンパ 管. 出管 は 門脈 の 右 下 側 を 左 下 行 し,一 部 はPd1, 2,3を. は1〜2条. とな り, Lr剔. 経て,腹 腔 動 脈 の 右 下 方 へ 赴 き後 行 した.. 管 が 現 わ れ,い ず れ も腸 リ ンパ 幹 網 へ 注 い だ.. 後面 を経 て 上 行 しRとRの. Lr, G, H, R, 日目):肝 た.. 輸 出 管 へ注 い だ. Rの 輸. Pd, 1,2,3,4剔 出.. 術 式:. 術 後 所 見(85. 乳 頭 突 起 がG剔. 出部 へ 粗 に 癒 着 して い. 術 後 リ ン パ 路:小. 弯 側 か ら数 条 の リ ンパ 管. No. 12. 8.0kg,. 弯 側 か ら5〜6条. 幹 に 沿 う4〜5条. 左 胃動 脈 幹左 緑 に 沿 う2〜3条. は 胃膵 靱 帯 基 部 で4. か ら5〜6条. 〜5条 に分 か れ て 大 部 はLr剔. 出 部 へ い た り,他 の. 出部 を 迂 回 して, Lr剔. 出部 よ り 現 わ. ♂.. 廓 清 前 リ ンパ 路:小. の リ ンパ 管 が 小 網 にで て,下 位 の. もの はAを 経 て 上 位 の もの はAを 経 な いで 左 胃 動 脈. が小網 にで て 左 行 しA1, 2を 経 てS方 向 を とつ た.. 1条 はLr剔. 出部 か らは 数 条 の リ ンパ. と な りLrとGへ. の リンパ 管 がEs方. りLt1, 2,を 経 てLr1へ. 注 い だ.大 弯 側 向 を と る2条 とな. 注 い だ. Lr1, Gの. は腹 腔 動 脈 下 方 に い た り後行 した.. れ る リンパ 管 と合 流 して 腸 リンパ 本 幹 へ 注 い だ.左. Lr1, 2, G剔. 胃 動脈 幹右 縁 に 沿 う1〜2条. は 靱 帯 基 部 で右 行 して. 側 か ら7条 の リンパ 管 が小 網 に で て 術 前 と同 様 の 経. G剔 出部へ い た り,同 部 よ り現 われ た リンパ 管 も腸. 路 で 上 行 し左 胃 動 脈 幹 左 縁 に 沿 う もの は 数 条 に 分 か. リンパ 本 幹 へ注 い だ.大 弯 側 か らの数 条 の リンパ 管. れ てLr剔. はP1, 2へ注 ぎ, P1, 2の 輸 出管2〜3条. う ち1〜2条. は 胃十 二 指 腸. 出.. 輸出管. 術 式: Lt1, 2,. 術 後 リンパ 路(101日. 目):小 弯. 出部 へ 侵 入 し,同 幹 の右 縁 に 沿 う もの の は 胃 膵靱 帯基 部 で右 行 して 総 肝 動 脈 の. 動脈 に沿 う リンパ 管 網 を 形 成 し,こ れ よ りで る1条. 根 近 くに 沿 う リンパ管 に 連 な りHの 左 端 に注 ぎ,他. の リンパ 管 とP2よ. の1〜2条. り膵 後 面 を 経 る別 の1条 の 輸 出. はG剔 出 部 へ 侵 入 した.大 弯 側 か ら数 条. 管 はR剔 出部 へ 侵 入 し,同 部 瘢 痕 の左 端 よ りで る2. の リ ンパ 管 が 大 網 にで て3〜4条. 〜3条 の リ ンパ 管 は 門脈 の右 下 緑 を 左 行 しPd1, 2,3,4. の 経 路 で 脾 門下 部 に い た り,こ こで 数 条 に分 か れ,. とな り術 前 と同 様. 剔 出部 瘢 痕 を 経て上腸 間膜静脈根の前後縁 を越え. この う ち3〜4条. て腸 リンパ 本 幹へ 注 い だ.胃 十 二 指 動 脈 に 沿 う リン. 条 は 脾 腸 間 膜 靱 帯 上 に 移 行 した.下 脾 動 脈 に 沿 う リ. パ管網 よ りの 他 の2〜3条. ンパ 管 はLt1, 2剔 出部 を 経 てLr1剔. は 膵 上 縁 の 高 さで 動 脈 よ. は下 脾 動 脈 に沿 うが,他 の1〜2. 出 部へ い たつ. り離 れ て 同 名静 脈 に 沿 い肝 門 方 面 よ りの色 素 を 含 ま. た が,上. な い数 条 の リンパ 管 の一 部 と連 な りあつ て,一 部 は. 管 が 分 か れ て脾 腸 間 膜 靱 帯 上 に移 り,さ き に脾 門下. ・下 脾 動 脈 分 岐 部 附 近 で3〜4条. の リ ンパ. H剔 出 部瘢 痕 へ 侵 入 し,他 は瘢 痕 を 避 けて 総 肝 動 脈. 部 附 近で 同 靱 帯 上 に 移 行 した リンパ 管 と連 な り,リ. に 沿い 左行 した.瘢 痕 よ りで る リンパ 管 と総 肝 動 脈. ンパ 管 網 を 形成 しつ つ 下 方 へ 向 か い,同 靱 帯 と腸 間. に沿 う リンパ 管 は 胃脾 静 脈 幹 の 後 側 で 合 流 して2〜. 膜 の 接 合 部 で 腸 間 膜 根 の 左 部 へ 移 り, 1〜2条. 3条 とな り腸 リンパ 本 幹 へ 注 い だ.. つ て 中結 腸 リンパ 節 へ 注 い だ. G剔 出部 よ りで た リ ンパ 管 は1〜2条. 胃体 リンパ 路 廓 清 例 No. 11. 9.2kg,. 弯側 よ り5〜6条 1〜2条. ♀.. 廓 清 前 リンパ 路:小. の リ ンパ 管 が 小 網 にで て,下 位 の. はA1, 2に 注 ぎ,上 位 の3〜4条. の輸 出管 と と もにS方. 向 を と り3〜4条. とGへ 注 い だ.大 弯 側 よ り3〜4条. はA1, 2 と な りLr. の リ ンパ 管 が. とな り, Lr1剔. とな. 出部 よ りで た リ ン. パ 管 は1条 に 整 理 され,こ れ らの リンパ 管 とHの 輸 出 管,中 結 腸 リ ンパ 節 の 輸 出 管 は 腸 リ ンパ 幹網 へ注 い だ. No. 13. 8.9kg,. ♀.. 廓 清 前 リ ンパ 路: No.. 11と ほ ぼ 同 様 の 所 見 を 呈 した が,さ. ら にA1, 2よ り. Es方 向 を と り下 脾 動 脈 に 沿 う2条 とな りLtを. 経て. 右 行 す る1〜2条. Lrへ 注 いだ .. 術後. いRへ 注 い だ こ とが こ とな つ た.ま たGの 輸 出管2. 出部 と 膵 上 縁 が 粗 に癒 着. 条 が 胃 脾 静 脈 幹 前 縁 を 越 え て 膵 上 縁 の 後 方 へ 没 し,. 所見(62日 して い た.. 術 式: Lt, Lr, G,. 目):. Lr, G剔. 術 後 リ ンパ 路:小. H剔. 出.. 弯側 か ら10数 条 の. Lrの. 輸 出管1〜2条. の 輸 出管 も現 わ れて 右 胃 動 脈 に沿. は 脾 動脈 根 の 後 下 縁 を 経 て 後.
(8) 1298. 広 図2‑A.. No.. 24(術. 瀬. 周. 平 行 す るの が 観 察 され た.. 前 所 見). 術 式:Lr,. G, R剔. 後 リ ンパ 路(62日. 出.. 術. 目):小 弯. 側 か ら数 条 の リンパ管 が 小網 にで て 下 位 の2〜3条. はA1, 2. へ 注 ぎ,こ の輸 出管 の うち上 行 す る4〜5条. は上 位 の4〜. 5条 と と もに分 散 的 に配 列 し て 胃膵靱 帯 に い た り左 胃動 脈 幹 お よ び同 幹 よ り離 れ て靱 帯 左 面 に 沿 う計8〜9条. の リン. パ 管 とな り,動 脈 右縁 に沿 う 2〜3条. の うち1〜2条. はG. 剔 出部 瘢 痕へ 侵 入 し,他 の1 図2‑B.. No.. 24(術. 条 は 腹 腔 動 脈 の 右 縁 に 沿い 後. 後 所 見). 行 して 右 上 腰 リ ンパ 節 へ注 い だ.動 脈 左 縁 お よ び靱 帯 左面 に沿 う もの は7〜8条. あ り,. 大 部 は靱 帯 基 部 で 左 下行 し著 明に に拡 張 して盲 端 に終 り,1 条 は 腹 腔 動 脈 上 縁 に 沿 い後 行 し左 上 腰 リ ンパ 節 へ注 いだ. A1, 2よ り 右 胃動 脈 に 沿 い 右 行 す る2条 の 輸 出管 はR剔 出 部 を 避 けて1条 は 膵上 縁 の高 さで 膵 の 後 面 へ 廻 りPd1へ 注 ぎ,他 の1条 は左 上 行 し総 肝 動 脈 に沿 う肝 門 方面 よ りの リンパ 管 に合 流 してHへ 注 い 図2‑C.. No.. 24(術. 後 所 見). だ.大 弯 側 か ら数条 の リンパ 管 が 大 網 にで てEs方. 向を と. り下 脾 動 脈 に 沿 う5〜6条. と. な り,一 部 の もの は動 脈 よ り. 註.. 7:. 脾 動 脈,. 脾 動 脈, 脈,. 12:. 10:. 8:. 上 脾 動 脈,. 門 脈,. 11:. 胃 十 二 指 腸 動 靜 脈.. 動 脈 幹 リ ン パ パ 節.. 9:. 下. 上腸 間 膜靜 Lt:. 脾. g': 左 胃動 脈 リ. ン パ 節 剔 出 部 瘢 痕 中 の 小 リン パ 節,. lr': 脾 動 脈 根 リ ンパ 節 剔 出部瘢 痕 に 接 す る2コ の 小 リンパ節,. a: 逆. 行 性 に現 出 され た 横 隔 膜 右脚 上 の リ ン パ管,. b:. 管, C:. 胃底 後 面 を 経 て さ らに胃膵. 胃底 後 面 を 経 る リンパ. 靱帯 左面 に つ づ く大 網 最 上部 を後下 行 す る リ ンパ管.そ の 他 の記 号は 図 1と 同 じ..
(9) 胃 リンパ路廓 清術後の修復 に関す る実 験的研究 離れて分 散 状 に配 列 す る が,す べ てLtへ Ltの 輸 出管 の う ち2〜3条. はLr剔. 注 いだ.. 出部 瘢 痕 を 避. 1299. を 後 下 行 して き た1条 はLr剔. 出部 の瘢 痕 中 で 連 な. り あい,こ れ よ りで る1条 は,上 記 の脾 動 脈 幹 に 沿. けて脾動 脈 幹 後 縁 を 経 て 腹 腔 動 脈 の下 方 に い た り後. い 右 上 行 す る リンパ 管 と 合 流 してG'へ. 注 いだ.. 行 して腸 リ ンパ 幹 網 へ 注 ぎ,他 の1〜2条. Lr'1, 2, G'の. リ ンパ 本. はLr剔. の輸出管. 出部 瘢 痕 中へ 侵 入 した. G剔 出部 瘢 痕 よ り. の リンパ管 お よ びHの 輸 出管 は そ れ ぞ れ1〜2条 整理 され, Lr剔. に. 出 部 瘢 痕 よ りは 脾 動 脈 根 の 後 下 縁. を後行 す る1〜2条. の リ ンパ 管 が現 わ れ,い ず れ も. 腸 リンパ 幹 網 へ 注 いだ.ま. たLr剔. 出部 瘢 痕 の 上 端. よ り現 わ れ た別 の1〜2条. の リンパ 管 は 脾 静 脈 に 沿. いG剔 出部 瘢 痕 中へ 注 い だ. No. 24. 9.0kg,. 弯側 か ら4〜5条. 廓 清 前 リンパ 路:小. の リンパ 管 が 小 網 にで て 左 胃 動 脈. 前 胃体枝 に 沿い 左 胃動 脈 幹 右 縁 に 沿 う2〜3条 りGとLrへ. 注 い だ.大 弯 側 か ら3〜4条. とな. の リ ンパ. B, C参 照.. Ⅲ群 No. 17. 11.5kg,. ♂.. 廓 清 前 リ ンパ 路:小. 弯側 か ら3〜4条. の リンパ 管 が 小 網 にで て 左 胃動 脈. 幹 に 沿 う2〜3条. とな りGとLrへ. か ら4〜5条 う2〜3条. ♀.. 輸 出管 はそ れ ぞ れ2条 で,腸. 幹 へ注 い だ.図2‑A,. 注 い だ.大 弯側. の リンパ 管 が大 網 にで て 胃底 動 脈 に 沿 とな り さ らに 上 脾 動 脈 に 沿 い1条. を 経 て,他 は直 接 に, Lrへ. 注 い だ. Gの1条. 出管 は 胃脾 静 脈 幹前 縁 を 経 て, Lrの. はLt の輸. 輸 出管 の うち. 1条 は脾 動 脈 の 右縁 を,他 の2条 は 後下 縁 を経 て, そ れ ぞ れ 膵 の後 方へ 没 した.. Lt, Lr, G. 管が大 網 にで てF方 向 を と り上 脾 動 脈 に 沿 う2条 と. 剔 出.. なつ てLrへ. 近 くの 前 面 上 へ,肝 乳 頭 突 起 が そ の 後 側 に 接 して 吻. 注 い だ. Lrの. 輸 出管 は 脾 動 脈 根 の 後. 出.. 術 後 所見(52日. Lr剔 出部 瘢 痕 に 接 して 米 粒大2コ G剔 出部瘢 痕 中 に半 小豆 大1コ. 目):肝 左 葉 が 残 胃 の断 端. 合 部 瘢 痕 上 に,強 固 に 癒 着 して い た.術. 下縁 を経 て 腹腔 動 脈 の下 方 に い た り後 行 した. 術式: Lt, Lr, G, H剔. 術 後 所 見(73日. 術 式:. 目):. の 小 リ ンパ 節,. 路:小 弯 側 か ら4〜5条. 後 リ ンパ. の リ ンパ 管 が 胃膵 靱 帯 上 に. い た り拡 張 した 数 条 とな り,大 部 は左 胃動 静 脈 幹 切. の 小 リンパ 節 を 認 め. 除 部 の瘢 痕 へ 侵 入 した が,他 の1条 は 同瘢 痕 を 避 け. 弯 側 の 色 素注 入 部 か ら右. て腹 腔 動 脈 上 縁 に沿 い 後 行 して 右 上 腰 リ ンパ 節 へ 注. 方 お よび上 方 の 胃前 面 上 に網 状 に 多数 の リンパ 管 が. い だ.左 胃動 静 脈 幹 切 除部 瘢 痕 へ 侵 入 した 色 素 は瘢. 現 われ,左 胃動 脈 の 前 胃体 枝 と前 噴 門枝 に 沿 い 胃 膵. 痕 の左 側 か ら現 わ れ た3〜4条. 靱帯 にい た り拡 張 した 数 条 とな り,靱 帯 内で 左 胃動. 剔 出 部 へ い た り,ま た 同瘢 痕 の 後 方 に 連続 す るG剔. た.. 術 後 リンパ 路:小. の リンパ 管 を経 てLr. 脈 幹 の左 ・右縁 に 沿 うが 同 幹 よ りや や 離 れ た 位 置 を. 出部 瘢 痕 中 へ も侵 入 してHの 左 端 を 染 め る ほ か, G. 後行 す る もの も現 出 され た.左. 剔 出部 瘢 痕 よ り現 わ れ腹 腔 動 脈 の下 方 を 後下 行 す る. う4〜5条. は2〜3条. ンパ 節G'に. 胃動 脈 幹 の 右縁 に 沿. に ま と まつ てG剔. 1条 は横 隔 膜 右脚 上 を 約2cm上 同幹 の左 縁 に 沿 う3〜4条 してLr剔. 出部 の小 リ. 注 ぐが, G'に 注 ぐて ま え で 分 岐 した 行 して 消 失 した.. は靱 帯 基 部 左 面 を 左 下 行. 2〜3条. の リンパ 管 に 移 行 し腸 リンパ 幹 網 へ 注 い. だ.大 弯 側 か ら3〜4条 り, Lt剔. の リ ンパ 管 がF方. 出部 を 避 け てLr剔. 向を と. 出 部へ い た つ た. Lr. 剔 出部瘢 痕 か ら現 われ た2〜3条. の リンパ 管 は脾 動. 出部 へ い た り後 述 の 経 過 を とつ た.大 弯. 脈 根 の 右 縁 お よ び後 下 縁 を 経 て,結 局 は腸 リンパ 幹. 側 の色 素注 入 部 か ら左 方 お よ び左 上 方 へ 多 数 の リ ン. 網 へ 注 い だ.大 弯 側 前 面 で 吻 合 部 近 くに色 素 を注 入. パ管 が網 状 に現 わ れ,左 方(下 位)の. す る と,色 素 は 吻 合 部 漿 膜 側 に形 成 さ れた 瘢 痕 を 経. もの は 胃底 動. 脈 に沿 う4条 とな り さ ら に上 脾 動 脈 に 沿 うや や 拡 張 した3〜4条. とな つ てLr剔. 方(上 位)の. リンパ 管 は 胃底 後 面 へ 廻 り左 胃動 脈 後. 噴門 枝 に沿 う4〜5条. 出部 へ 侵 入 した .左 上. とな り,大 部 は 胃膵 靱 帯 左 面. て 吻 合空 腸 の 漿 膜 下 の2〜3条. の リ ンパ 管 に移 行 し,. こ の リ ンパ 管 は腸 間膜 上 に 移 り空 腸動 脈枝 に 沿 う1 〜2条. と な り,上 腸 間 膜 動 脈 本 幹 の 左 側 で 上 位 の 空. 腸 動 脈起 始 に 沿 う小 腸 リンパ 節 へ 注 い だ.な お 吻 合. を後行 し左 胃動 脈 幹左 縁 お よび 右 縁 に 沿 う前 述 の リ. 部 瘢 痕 中へ 侵 入 した色 素 は この 部 に固 着 した肝 乳頭. ンパ 管 に合 流 し,他 の1条 は 大網 最 上 部 を 後 下 行 し. 突 起 の 被 膜 へ 侵 入 した.図3‑A,. Lr剔 出部 へ い たつ た .上 脾 動 脈 に 沿 いLr剔 へ きた リンパ 管 の う ち2〜3条. 出部. は 同 部 に存 在 す る2. No. 18. 10.6kg,. 弯側 か ら4〜5条. ♂.. 照.. 廓 清 前 リ ンパ 路:小. の リ ンパ 管 が 小網 にで て 下 位 の も. コの小 リンパ 節Lr'1 , 2に 注 ぎ,他 の1条 は 脾 動 脈. の はA2を. 幹に沿 い右上 行 した .左 胃 動 脈幹 左 縁 よ り胃 膵 靱 帯. 脈 幹 に沿 い 後 行 す る3〜4条. 基部左 面 を左 下 行 して きた3〜4条. だ.大 弯 側 か ら4〜5条. と,大 網 最 上 部. B参. 経 て,い ず れ も胃膵 靱 帯 に い た り左 胃動 とな りLr1とGへ. 注い. の リ ンパ 管 が 現 わ れ,下 位.
(10) 1300. 広. 図3‑A.. No.. 17. 瀬. 周. 平. 右 端 上 縁 よ り十 二 指 腸間 膜上. (術 前 所 見). にで てHお. よ びPd1, 2へ 注. い だ.ま た 同瘢 痕 に連 続 した G剔 出部 瘢 痕 へ も色 素 が 移行 し,こ れ よ り1〜2条. の リン. パ 管 が 現 われ て 後 下 行 して腸 リ ンパ 幹 網 へ 注 い だ.大 弯 側 か ら4〜5条. の や や 拡張 した. リンパ 管 が 大 網 に で て,胃 底 動脈 に 沿 うや や拡 張 した3〜 4条 とな り上 脾 動脈 に 沿 い, 一 部 はLtを. 経て. , Lr剔. 出. 部 へ い た つ た.同 瘢 痕 よ り現 わ れ た2〜3条. の リンパ 管 は. 脾動 脈 根 の 後下 縁 を経 て 後 行 図3‑B.. No.. 17. (術 後 所 見). し腸 リンパ 幹網 へ 注 いだ.吻 合 部 の 胃前 面 に色 素 を注 入 し たが,空 腸 へ 色 素 は 移 行 しな かつ た. No. 19. 8.2kg,. ♂.. 廓 清 前 リ ンパ路:小 弯 側 か ら 4〜5条. の リ ンパ 管 が 小網 に. で て 左 胃動 脈 幹 に 沿 う4〜5 条 とな りLrとGへ. 注 い だ.. 大 弯 側 か ら2〜3条. の リンパ. 管 が 大 網 にで てEs方 る1〜2条 Lrへ. と な りLtを. 向を と 経 て,. 注 い だ. Lrの 輸 出 管 は. 1条 に な り脾 動 脈 根 の後 下縁 註.. 13:. 腹 腔 動 脈,. Jj:. 吻 合 空 腸.そ. の 他 は 図1,. 2と. を経 て 腹 腔 動 脈 の下 方 を 後行. 同 じ.. した.. 術 式: Lt, Lr, G剔. の 胃底 動 脈 お よ び上 位 の左 胃 網 動 脈 枝 に 沿 い大 網 に. 出.. で る が,胃 底 動 脈 に 沿 う もの は下 方 へ 転 向 し,結 局. 合 部 瘢 痕 へ 強 固 に癒 着 し,残 胃大 弯 右端 の大 網 切 除. Es方 向 を と る2〜3条. 縁 瘢 痕 に 空 腸 輸 出脚 が 強 固 に 癒 着 して い た.. 注 い だ.. と なつ てLtを. 術 式: G, Lr1, 2剔 出.. 経 てLr1へ 術 後 所 見(63. 日 目):肝 乳 頭 突 起 と膵 体 左 半 上 縁 がG剔. 出部 と左. 術 後 所見(50日. 後 リ ンパ 路:小. 目):膵 尾 前 面 が残 胃断 端 縫. 術. 弯側 の 色 素 注 入 部 か ら広 範 囲 に網状. に多 数 の リ ンパ 管 が 現 出 され た.こ の リ ンパ 管網 は. 胃動 静 脈 幹 切 除 部 の瘢 痕 に 強 固 に癒 着 して い た.術. 下 方 で は 残 胃断 端 縫 合 部 の瘢 痕 に い た り,色 素 は こ. 後 リンパ路:小. の 瘢 痕 を 経 て,同 部 へ 固着 した膵 尾 実 質 中へ わず か. 弯 側 か らの リ ンパ 管 は左 胃 動 脈 幹 に. 沿 う拡 張 した4〜5条. と な り,左 胃動 静 脈 幹 切 除 部. に侵 入 した.. 7〜8条. のや や 拡 張 した リ ンパ 管が リ. 瘢 痕 へ 侵 入 した.こ の 瘢 痕 よ り左 下 行 す る2〜3条. ンパ 管 網 よ りで て 胃 膵 靱 帯 に移 り分 散 状 に配列 して. の リ ンパ 管 に 色 素 が 移 行 し, Lr剔. 靱 帯 基 部 へ 向 か つ た.こ の リンパ 管 群 の うち1〜2. 出 部 へ い たつ た.. ま た左 胃動 静 脈 幹 切 除 部 瘢 痕 へ 固 着 した 肝 へ の 色 素. 条 は左 胃 動 静 脈 幹 切 除 部瘢 痕 を 経 て,別 の2〜3条. の移 行 を わ ず か に 認 め,同 瘢 痕 へ 固 着 した 膵 実 質 内. は 同瘢 痕 を 経 な い で,い ず れ も胃 膵 靱帯 基 部 と総 肝. へ は 著 明 に色 素 が侵 入 し,膵 上 縁 に近 く実 質 内を 右. 動 脈 幹 との癒 着 部 を 経 て総 肝 動 脈 周 囲 の リンパ管 に. 方 へ と潜 行 す る1〜2条. 連 な り,つ い にはHへ 注 い だ.胃 膵 靱帯 上 の リンパ. の リ ンパ 管 が 現 出 され 膵 体.
(11) 胃 リンパ路 廓清術後の修復 に関す る実 験的研究 管の うち,の こ りの3〜4条. は 左 胃動 脈 幹 切 除 部瘢. 痕を経 な いで 後 行 し,一 部 はG剔. 出部 へ,他 の 一 部. 1301. 脈 幹 切 除 部瘢 痕 中 を 経 過 す るが 他 の 一 部 は これ を 避 け て,い ず れ も さ らに 後 行 した,こ れ らの リンパ 管. は さ らに左 下 行 して 脾 動 脈 根 の左 縁 に い た つ てLr. の う ち右 位 の3〜4条. 剔 出部 よ り現 わ れ る後 述 の リ ンパ 管 に合 流 した.大. の リンパ 管 に連 な つてHの 左 端 へ注 ぎ,左 位 の2〜. は靱 帯 基 部 で 総 肝 動 脈 根 周 囲. 弯側注 入部 か ら広 範 囲 に網 状 に リンパ 管 が 現 われ,. 3条 は 噴 門 部 後 面 を 経 て き た リンパ 管 と連 な りあ つ. これ よ りや や拡 張 した数 条 の リンパ 管 が 大 網 にで た.. て 靱 帯基 部 を左 下 行 してLr剔. 大網 中の リ ンパ 管 の うち上 位 の2〜3条. た は 同 部 よ り現 わ れ る リ ンパ 管 へ 注 い だ.ま た別 の. は胃底動脈. 出部 へ い た る か,ま. 出部 瘢 痕 へ い たつ. 1条 は 左 胃動脈 根 の 左 縁 か ら腹 腔 動 脈 下 縁 に 沿 い後. た.下 位 の リンパ 管 の一 部 は大 網 残 部 右 端 の 瘢 痕 部. 行 し腸 リンパ 幹 網 へ注 い だ.大 弯側 で は 前 面 上 に広. を経 て,他 は健 存 部 の 大 網 を 経 て,い. 範 囲 に 多 数 の リンパ 管 が 現 わ れ,右 方 で は や や 拡 張. さらに 上 脾 動 脈 に 沿 つ てLr剔. 左 胃網 動脈 の残 枝 に 沿 う4〜5条 動脈 に 沿いLt剔. ず れ も結 局 は. とな り さ らに下 脾. 出 部瘢 痕 を 経 てLr剔. 出部 へ い た. した2〜3条. が 左 胃網 動 脈残 枝 に 沿 い さ らに 下 脾 動. 脈 に 沿 い,左 方 で は拡 張 した4〜5条. が 胃底 動 脈 さ. っ た.な お大 網 残 部 右 端 の瘢 痕 へ 侵 入 した リ ンパ 管. ら に 上 脾 動 脈 に 沿 い,い. か らの色 素 は 同瘢 痕 へ 固 着 した 空 腸 輸 出脚 の 漿 膜 下. Lr剔. へ およん だ.吻 合部 の 胃 前 面 へ 注 入 した色 素 は 空腸. パ 管, H,. へ は移行 しな か つ た. Lr剔. 合 部 の 胃前 面 へ 注 入 した色 素 は 同部 の瘢 痕 へ 侵入 す. 出 部 よ り 現 れ た リンパ. 管 は1条 に合 流 し, G剔 出部 よ り現 わ れ る リンパ 管, Hの 輸 出管 は そ れ そ そ1〜2条. No. 20. 13.0kg,. 出部 を 経 て. Rの. 輸 出 管 は 腸 リンパ 幹網 へ注 い だ .吻. るが 空 腸 へ は移 行 しな か つ た.. に合 流 し,い ず れ も. 腸 リンパ 幹 網 へ注 い だ.. ず れ もLt剔. 出部 へ い たつ た. Lr剔 出部 よ り現 わ れ た リン. 第2節. 術 後 リ ンパ 路 の 概 括 的 所見. 術 後 リ ンパ 路 を 走 行 経 路 に よ り概 括 し,健 常 の5 ♂.. 廓 清前 リ ンパ 路:小. 種 の 方 向,す. な わ ち左 胃動 脈(S),右. 胃動 脈(D),. 弯側 か ら数 条 の リンパ 管 が 小 網 に で て 一 部 の もの は. 右 胃網 動 脈(Ed),左. A2を 経 て,す べ てS方. 方 向 を と る もの と,健 常 胃 には 認 め られな い異 常 方. 4〜5条. 向を とり左胃動脈幹 に沿う. とな りLrとGへ. 注 い だ.大 弯 側 か ら4〜. 5条 の リンパ 管 が 大 網 へ で てEs方 条 とな り,一 部 はLtを Lr1の 輸 出管 はLr2へ G剔 出.. 向 を と る1〜2. 経 て,結 局Lr1へ 注 い だ.術. 術 後 所 見(58日. 注 い だ.. 胃 網 動 脈(Es),胃. 向 に 分 類 した.健 常 の5種. 底 動 脈(F). の各 方 向 を とる もの に は,. 術 前 リンパ 路 との 比 較 に お い て,術 前 に 現 出 され た 方 向 を ほ ぼ再 建 した もの で あ る場 合 と,術 前 に現 出. 式: Lt, Lr1, 2,. され て い な くて 術 後 に 開 通 した もの で あ る場 合 とが. 目):小 網 残 部 は 膵 体 左. あ る.異 常 方 向 は,既 存 の リ ンパ 管 連 絡 を 介 す る正. 半前面 上 に強 固 に癒 着 して い た.. 術 後 リ ンパ 路:. 常 で は ま つ た くみ られ な い リンパ 路 方 向 と,他 臓 器. 小弯側 の色 素 注 入 部 か ら右 ・右 上 ・上 ・左 上 方 へ 向. の リンパ 管 との 連 絡 の 新 生 に よ り他 臓 器 の 排 導 リ ン. か う多 数の リンパ 管 が 現 わ れ た.上 方 お よ び 左 上 方. パ 管 を 経 て 開 通 した 新 方 向 に分 け られ る.以 上 の分. へ向か う もの は 左 胃動 脈 前 噴 門枝 に 沿 い 噴 門 部 前 面. 類 に よ り,術 前 ・術 後 の リ ンパ 路 を 概 観 した成 績 を. にいた り,そ の 大 部 は 右 行 して 胃膵 靱 帯 に い た り左. 表1,. 胃動脈 幹 に沿 い 後行 す る数 条 の リ ンパ 管 とな るが, 他の一 部 は噴 門 部 後 面 へ 廻 つ て 後 噴 門枝 に 沿 い 胃膵 靱帯 左面 を 後 行 す る1〜2条. とな つ た.右. 上方へ向. 2, 3に 示 す.. 19例 の 全 実 験 例 にお い て,術 後 に健 常 方 向 が 開 通 して お り(表1),小. 弯 側 につ い て は4例(21.1%). に,大 弯側 に つ い て は3例(15.8%)に. お い て健 常. か うもの は前 胃 体 枝 に 沿 い 胃膵 靱 帯 に い た り左 胃動. 方 向 の 他 に 異 常 方 向が 開 通 した.術 前 に現 出 され た. 脈 幹に 沿 う リンパ 管 に 合流 した,右 方 へ 向 か う1〜. 健 常 方 向 が(2方. 2条 の リンパ 管 は小 網 残 部 にで て,こ. に再 建 され た 場 合 は,小. の小 網 が 膵 体. 左半 前面 に固 着 して い る部 に い た り拡 張 迂 曲 した 数. で,大. 向 の さい は 少 くと も一 方 が)術 後 弯 側 で は17例(89.5%,). 弯側 で は18例(94.7%)で. につ い て は,残. 素が 膵実 質 内 に侵 入 し,膵 実 質 中 を 右 行 す る1〜2. て は,残. 条の細 い リ ンパ 管 を 現 出 し た.こ の リンパ 管 は膵 体. し,術 後 に は術 前 に現 出 さ れ な か つ た 健 常 方 向 の み. の右端 で 胃十 二 指 腸 動 脈 に 沿 う リンパ 管 に合 流 して. が 開 通 した.. 管は分散 状 に 配 列 し拡 張 して お り,一 部 は 左 胃動 静. りの1例(No.. 2, 3),大. 弯側. 条の リンパ管 と なつ た.こ の小 網 の リンパ 管 よ り色. Rへ 注 い だ.胃 膵 靱 帯 内で 左 胃動 脈 幹 に 沿 う リ ンパ. りの2例(No.. あ つ た.小. 弯 側 につ い. 18)で は 術 前 の 方 向が 杜 絶. 19例 の全 例 で,術 前 に現 出 され た リ ンパ 路 方 向 総 数 は47で,こ. の うち 術 後 に再 建 され た もの は,表2.
(12) 1302. 広. 瀬. 周. 平. 表1. 註 1). S:. 左 胃動 脈 方 向,. 底 動 脈 方 向, 2). N:. D:. 右 胃動 脈 方 向,. 新 方 向,. A:. Ed:. 右 胃 網 動 脈 方 向,. Es:. 左 胃 網 動 脈 方 向,. F:. 胃. 既 存 リ ンパ管 連 絡 を 介 す る 異 常 方 向.. *印 の リ ンパ 路 方 向 は 大 ・小 弯 側 で共 通 す る こ とを 示 す.. 表2. 表3. 註.. S,. D,. Ed,. Es,. の ご と く, 37(78.7%)で 再 建 の 率 を 群 別 に み る と, %,. Ⅲ 群87.5%で. Fは. そ れ ぞ れ 左 胃 ・右 胃 ・右 胃 網 ・左 胃 網 ・胃 底 動 脈 方 向 の リ ン パ 路 を 示 す. あ つ た .こ Ⅰ群71.4%,. あ つ た.ま. の術前方 向の Ⅱ 群83.3. た 各 リ ンパ 路 方 向 に. つ い て み る と(表3), %,. Ed方. 向100%,. で あ つ た.D方. S方 Es方. 向94.1%, 向88.9%,. D方. 向27.3. F方 向100%. 向 の み に つ い て 群 別 に み る と,Ⅰ. 群.
(13) 胃 リンパ路 の廓清術後 の修 復に関す る実験的研究 では術 前 に現 出 され た7の (28.6%),. Ⅱ群 で は4の. うち再 建 され た もの は2. う ち1(25.0%)で,. Ⅱ群 と もに 幽 門 部 例 の 全 例 でD方. Ⅰ,. 向 が 術 後 に杜 絶 し. た(表1).. 1303. 癒 着 ま た は癒 合 した 他 臓 器 の リ ンパ 管 との連 絡 が新 生 して い る.. 4)迂. 回 型:既 存 の リ ンパ 管 連 絡 を介. して 廓 清 部 を避 け て 流 れ るが,廓 清 部 の 胃側 と胸 管 側 で 本 来 の走 行 経 路 を と る.. 19例 の 全例 で,術 後 に開 通 した リ ンパ 路 方 向総 数 は51で(表2),こ. の う ち術 前 に現 出 され た 健 常 方. 向を再 建 した もの は37(72.5%)で み る と, Ι群68.2%,. あ っ た.群 別 に. Ⅱ群93.7%,. Ⅲ 群53.8%で. 5)側 行 型:既 存 の リ. ンパ 管 連 絡 を介 して廓 清 部 を 避 けて 流 れ,し か も術 前 とは こ とな る走 行 経 路 を と る. 6)分 散 的増 加 型: 術 前 に比 較 して 現 出 さ れ る リンパ 管 の 数 が 著 明 に増 加 し,そ の 配 列 が 分 散 的 で あ る.. 7)網 状 分 散 型:. あつ た.一 方,術 前 に は現 出 さ れ て い な くて 術 後 に. 同 じ く リ ンパ 管 の 数 が 著 明 に増 加 し,し か も走 行 の. 開通 した健 常 方 向 は7で,術. 方 向 が 多 様 で 網 状 を呈 し広 汎 に 分布 す る.. 後 リンパ 路 方 向 総 数 の. 13.7%を 占 め, Ⅰ, Ⅲ群 に の み認 め られ た. は術 後方 向数22の う ち4(18.2%)で, D方 向1,. F方 向1で,. ち3(23.1%)で,す. Ⅰ群 で. S方 向が2,. Ⅲ群 で は 術 後 方 向 数13の べ てF方. う. 向 で あ つ た(表1).. 8)拡 張. 型:術 前 に比 較 して リ ンパ 管 の拡 張 が 著 明 で,多 の 場 合 蛇 行 状 を 呈 す る.. く. 9)部 分 的逆 行 型:既 存 の. リ ンパ 管 連 絡 を 介 して 健 常 と考 え られ る向 き に対 し て 逆 行 し,中 途 で 消 失 す る. 10)杜 絶 型:術 前 の リ. 術前 方 向を 再 建 した もの と術 前 に は 現 出 され ず 術 後. ンパ 路 方 向 が ま つ た く現 出 され な い か,ま た は中 途. に開通 した健 常 方 向 を 合 わ せ た もの,す な わ ち術 後. で 消 失 して い る場 合(1リ. の健 常方 向 は 術 後 リ ン パ 路 方 向 総 数51の. リ ンパ 路 方 向を 構 成 す る一 部 の リ ンパ 路 が 杜 絶 す る. (86.2%)で,群 %,. 別 で は,. Ⅱ群76.9%で. Ⅰ群86.4%,. あつ た.既. す る異 常 方 向 は1で,術. Ⅱ群93.7. 存 リンパ 管 連 絡 を介. 後 リ ンパ 路 方 向 総 数 の2.0. %を 占 め, Ⅱ群 の 胃体 例(No. 弯側 よ りEs方. う ち44. 12)に. 認 め られ,大. 向を とる リンパ 管 の 下 脾 動 脈 に 沿 う. 場 合(部 分 的杜 絶)が. ンパ路 方 向 の杜 絶)と,. あ る.以 上 の10型 は それ ぞ れ. 胃壁 内 と 胃壁 を 離 れ て 以 後(胃 壁 外)に み らるれ 場 合 が あ る.上 記 の1)〜9)は. 廓 清 術 後 の リンパ路. の 修 復 に 関連 す るか ら修 復 型 と し,さ らに1)〜5) は 修 復 に基 本 的 な もの とな る の で基 本 型 と し, 6)〜. 経路 中 に分 岐 して脾 腸 間膜 靱 帯 を 経 て 腸 間膜 根 に 移. 9)は. 行 し,中 結 腸 リンパ 節 を 経 て 腸 リンパ 幹 網 へ 注 い. 路 の外 観 に複 雑 性 を あ た え るの で修 飾 型 と した.. だ.新 方 向 は6で,術. 後 リ ンパ路 方 向 総 数 の11.8%. を 占め, Ⅰ, Ⅲ 群 の み に認 め られ た.. 基 本型 に よ る修 復 に 伴 い 出現 して 術 後 リンパ. 全 例 の 術 後 リンパ路 の 所見 を 上 記 の 分 類 に よ り図. Ⅰ群 で は,幽. 解 した もの を 表4に. 示 す.つ. ぎに この10型. が1術. 門部 小 弯 の廓 清 部 瘢 痕 と右 横 隔膜 助 骨 部(No.. 4),. 後 リ ンパ 路 方 向 に何 コ出 現 した か を示 す 出 現 率,お. 幽門 部大 弯 の 廓 清 部 瘢 痕 と残 部大 網 後 葉(No.. 22),. よ び 廓 清 部 開 通a, b型,迂. 胃体 小弯 の廓 清 部瘢 痕 と 膵 体(No.. 6)の. 間 に それ. ぞれ リンパ 路 連 絡 が 新 生 し,術 後方 向22の (13.6%)を. 占 め た. Ⅲ 群 で は,残. う ち3. 胃 と吻合空腸. 回 型 に つ い て は と くに1. 廓 清 術 部 あ た りの 出現 率 を 算 定 した 成 績 を 表5に 示 す.な お,廓 清 術 部 箇 数 の 算 定 にあ た り, 1リ ンパ 節 群 に含 まれ る2コ 以 上 の リ ンパ 節 を 剔 出 して も術. (No. 17),胃 膵靱 帯基 部 の 左 胃動 静 脈 幹 切 除 部 瘢 痕. 部 箇 数 は1コ. と膵 体(No.. 大網 の 切 除 後 の欠 損 と小 弯 リン パ節 ま た は 幽 門 下 リ. 18),小. 網 残 部 と膵 体(No.. 20)の. 間に. それぞ れ リンパ 路 連 絡 が 新 生 し,術 後 方 向13の ち3. (21.3%)を 第3節. う. 占 め た.. 的な所見 を 分 析 し して 以 下 の10種 1)廓 清 部 開 通a型:胃. ンパ 節 剔 出後 の 欠 損 が そ れぞ れ 連続 して い る 際 に は 術 部 箇 数 は1コ. と し,連 続 して い な い 際 に は2コ. 算 定 した.廓 清 術 部 箇 数 は Ⅰ群18コ,. 術 後 リ ンパ 路 の 分 折 的 所 見. 術 後 リンパ 路 の 走 行 経 路 お よ び 形 態 に 関す る 特異. (図4).. と し,ま た と くに1群 で は 小 網 ま た は. の型 に 分 類 した 側 か ら本 来 の 経 路. Ⅲ群15コ,計58コ. と. Ⅱ 群25コ,. で あつ た.. 基 本 型 全 体 に つ い て み る と,表5の ンパ 路 方 向 に 平 均2.14コ. ご と く, 1リ. の 基 本 型 が み られ,群 別. で流 れ て きた リンパ が 廓 清 部 を 通 過 して この胸 管側. で は Ⅲ>Ⅱ ≫ Ⅰの 順 に 出現 率 が 高 く, Ⅱ, Ⅲ群 で は. で も本来 の経 路 に準 じた 輸 出 路 へ 注 ぐ.. お もに 胃 壁 外 に 出現 して お り, Ⅰ群 で は 胃 壁 内 ・外. 開通b型:同. 2)廓. 清部. じ く廓 清 部 を通 過 す る リ ンパ は 本 来 の. 経路 とは こ とな る輸 出路 へ 注 ぐ.廓 清 部 開 通a, b型. で ほ ぼ 等 し い率 で 出現 した.廓 清 部 開 通a型 の1方 向 あ た りの 出現 率 は平 均0.88,. ともに廓 清 部 に開 通 した リンパ 路 の 種 類 に は 関 係 な. 出現 率 は0.67で,. く,そ の走 行 経 路 に着 眼 して 規 定 した. 3)新 生 型:. た.廓 清 部 開通b型. 1廓 清 術 部 あ た りの. Ⅱ, Ⅲ 群 に 高 く, Ⅰ群 で は 低 か つ は1方 向 に平 均0.16コ,. 1廓 清.
(14) 1304. 広. 瀬. 周. 平.
(15) 胃 リンパ 路廓清術後 の修復 に関す る実験 的研究 術部 に 平 均0.13コ. の 率 で,各 群. で低 率 で あつ た.新 生 型 は1方 に平 均0.22コ. 向. の率 で, Ⅰ群 で は4. コを認 め 出現 率 は0.18,. Ⅲ群で は. 7コ を 認 め 出現 率 は0.54で. あっ. た. Ⅰ群 の新 生 型4コ の う ち3コ は第2節 で の べ た新 方 向 を 形 成 す る もの で,他 の1コ はNo. 22の 幽 門部 大 弯 廓 清 部瘢 痕 と これ に癒 着 した右 横 隔膜 肋骨 部 との 間 にみ ら れ,幽 門部 大 弯側 か らの 色 素 は 癒 着 を介 して横 隔膜 の 漿膜 下 層 へ 侵 入す るに とど ま り新 方 向 を形 成 す るには い た らな か つ た. Ⅲ 群 の7 コの新 生型 の うち3コ は 第2節 で の べ た新 方 向 を形 成 す る もの で, 他 の4コ は 吻合 部 瘢 痕 と これ に癒 着 し た 肝 乳頭 突 起(No.. 17),左. 胃動 静 脈 切 除 部瘢 痕 と これ に癒 着 した 肝 乳 頭 突 起(No.. 18),残. 胃. 断端 閉 鎖部 瘢 痕 と これ に癒 着 した 膵尾 お よ び残 胃大 弯 右 端 の 大 網 切 除部 瘢 痕 と これ に癒 着 した 吻 合 空 腸 の輸 出脚(No.. 19)の. 間 に新 生. した リンパ 路 連 絡 で,色. 素 は これ. らの 他 臓器 へ 侵 入 す る に と ど まつ た.迂 回型 は1方 向 に つ き0.39, 1廓 清 術部 に つ き 平 均0.35の. 出. 現率 で,群 別 で は Ⅰ群 に高 率 で あ つた. Ⅰ群 で は お もに 胃壁 内 に, Ⅲ, Ⅲ群 で は す べ て 胃壁 外 で み ら れた.廓 清 部 開 通a型. と迂 回型. の1廓 清 術 部 あた りの 出現 率 の和 は, Ⅰ群 で は1.16, Ⅲ群1.14で. Ⅱ群0.84,. あつ た.側. 方向 に 平 均0.49の. 行 型 は1. 率 で み られ,. 群別で は Ⅱ>Ⅲ ≫ Ⅰの 順 に 出現 率 が高 く, Ⅰ群 で は 胃 壁 内 の み に, Ⅱ群で は お もに 胃壁 外 に み られ, Ⅲ群で は 胃壁 内外 で ほ ぼ 等 しい 率 でみ られ た. 修 飾型 全 体 に つ い て み る と, 1 方向 に 平 均1.16コ. の 率 で,群 別. ではⅢ>Ⅱ ≫ Ⅰの順 に 高 か つ た. Ⅰ群 で はす べ て 胃壁 内 に, Ⅱ, Ⅲ. 1305.
(16) 1306. 広. 瀬. 周. 平. 表5. 註.. 1). 各 型 の 出 現 率 を,各 型 の 度 数/術. 2). 廓 清部 開 通a,. 後 リ ンパ 路 方 向 数 で示 した.. b型 と迂 回 型 の()内. は,各. 型 の 度 数/廓. 清 術 部 箇数,を. 示す.. 表6. 註.. 1). ()内. 2). 分 散的 増 加 型 また は 網状 分 散 型 が2コ つ き0.5と 数 え た.. の 数 字 は,各. 型 の 度 数/術. 後 リ ンパ 路 方 向数,を. 3). 分 散 的 増 加 型 ま た は 拡 張 型 が1リ て い な い.. 4). 新 生 型 は11コ. 示 す.. の リンパ 路 方 向に 共 通 して い る さ いは,そ れ ぞ れ の 方 向に. ンパ 路 方 向 の 胃壁 内 と 胃 壁 外 に み られ た さ い は,重 複 して数 え. み られ た が,新 方 向 の 開 通 を も た ら さな か った5コ. は表 か ら除 外 した.. 群 で は お もに 胃壁 外 にみ られ た.全 例 を通 じて,修. お も に 出現 した.網 状 分 散 型 は 各群 と もにお もに 胃. 飾 型 は 廓 清 術 部 よ り胸 管 側 に は 現 わ れ な か つ た.分. 壁 内 に み られ た.拡 張 型 の 出現 率 は群 別 で は, Ⅲ>. の 順 に高. Ⅱ ≫ Ⅰの 順 に 高 く, Ⅲ群 の こ とに 胃壁 外 に高率で あ. く, Ⅰ群 で は 胃 壁 内 の み に, Ⅱ, Ⅲ 群 で は 胃 壁 外 に. つ た.部 分 的 逆 行 型 は各 群 で低 率 で あつ た.修 飾 型. 散 的 増 加 型 の 出現 率 は 群 別 で は Ⅱ>Ⅲ>Ⅰ.
(17) 胃 リンパ 路廓清術後 の修復 に関す る実験的研究 全体 を 重 複 を 避 けて 算 す る と1方 向 に 平 均0.61コ. た 健 常 方 向 の両 者 に 主 と して 出現 した.. の率 で,各 群 で 大 差 が な か つ た.. 第4節. 部 分 的杜 絶 型 の 出現 率 は 平 均0.39で,各. 1307. 群で 大. 他 臓 器 の 癒 着 ま た は 癒 合 と術 後 リ. ンパ 路 の 関 係. 差が な く, Ⅰ群 で は 胃壁 内 ・外 に, Ⅱ, Ⅲ 群 で は 胃. 術 後 腹 腔 内 に生 じた癒 着 の うち,術 後 リンパ 路 の 走 行 経 路 に あ た る部 位 に生 じた他 臓 器 の癒 着 を と り. 壁外 の み にみ られ た. 各修 復 型 と術 後 リンパ 路 方 向 の 種 類 との 関 係 は 表. あ げ た.指 頭 ま た は ピ ンセ ッ トで 容 易 に鈍 的 に 剥 離. 6の ごと くで あ る.基 本 型 につ い て み る と,廓 清 部. し う る粗 な癒 着 と,剥 離 す る に は鋭 的 に切 離 す る こ. 開 通a型 は術 前 方 向 の 再 建 され た健 常 方 向 の み に 高. とを 要 す る強 固 な癒 着 と に分 けた.ま た,廓 清 の ほ. 率 に 出現 し,同b型. は 術 前 方 向 の再 建 され た 健 常 方. か リンパ 管 の離 断 を もた らす よ うな あ らゆ る術 操 作. 向 と術 後 に は じめ て 開 通 した 健 常 方 向 に と きに 出 現. を うけ た とこ ろ,す な わ ち 術 部 へ の 癒 着 と,廓 清 そ. した.新 生 型 は新 方 向 の み に 出 現 して お り単 独 で新. の 他 の リ ンパ 管 離 断 を伴 う術 操 作 を受 け て い な い と. 方 向を 形成 す る場 合 が 多 か つ た.迂 回 型 は術 前 方 向. こ ろ,す な わ ち非 術 部 へ の癒 着 に 分 けた .こ の 分 類. の再 建 され た健 常 方 向 の み に 出 現 した.側 行 型 は各. に よ り,他 臓 器 の 癒 着 状 態 と術 後 胃 リンパ 路 と他 臓. 種 の リンパ 路 方 向 にみ られ たが,術. 器 の リ ンパ 管 との 連 絡 の新 生 の 関 係 を 表7に 示 す.. 後 に は じめて 開. 通 した健 常 方 向 に高 率 に 出現 し,ま た まれ で は あ る. 粗 な癒 着 の さい には,術 部,非 術 部 へ の癒 着 に か. が 既存 の リンパ 管 連 絡 を 介 す る異 常方 向 の 開 通 に単. か わ らず リンパ 路 連 絡 の新 生 は認 め な かつ た.強 固. 独で 関与 した.修 飾 型 につ いて み る と,各 型 は 術 前. な癒 着 は Ⅲ群で は まれ で, Ⅲ群 つ いで Ⅰ群 に高 率 に. 方向 の再 建 され た健 常 方 向 と術 後 には じ めて 開 通 し. 形 成 され,し か も,非 術 部 に は ま れで,術 部 に しば. 表7. 註.. (‑):リ. ンパ 路 連 絡 の新 生 を認 め な い .. 内 へ 侵 入 した に と どま る. の 臓 器 外 へ 誘 導 され,新. (〓):色. (+):リ. ンパ路 連 絡 の 新生 を 認 め るが,色 素 が 癒 着 臓 器. 素 が癒 着 臓 器 内 へ 侵 入 し,し か も そ の 排 導 リ ンパ 管 に よ り そ. 方 向 の リ ンパ 路 が 開 通 し て い る..
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