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無徐行用工事桁の実橋測定・解析 ・解析 ・解析 ・解析

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Academic year: 2022

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無徐行用工事桁の実橋測定 無徐行用工事桁の実橋測定 無徐行用工事桁の実橋測定

無徐行用工事桁の実橋測定・解析 ・解析 ・解析 ・解析

      JR東日本 東京工事事務所 正会員 ○工藤 伸司       JR東日本 東京工事事務所 正会員  齋藤 聡       JR東日本 東京工事事務所 正会員  井手 将和

1.はじめに 1.はじめに 1.はじめに 1.はじめに

 平成9年4月に整備された「無徐行(徐行速度向上)のための構造物の設計・施工の手引」1)による工事 桁(以下、無徐行用工事桁という)は、列車高速走行時の安全性と乗心地を確保するために、従来の徐行を 必要とする工事桁に比べ、横桁・横構が追加されている。しかし、これらに発生する応力や変位については、

測定や解析による裏付けがなく、施工上の問題も指摘されている。そこで、横桁・横構の必要性を検討する ために、無徐行用工事桁の応力や変位を測定・解析し、直線区間の工事桁については横桁・横構の必要性が ないことが明らかとなった。2),3)

 今回は、さらに深度化を図るために、曲線区間の工事桁を測定・解析したので以下に報告する。

2.測定方法 2.測定方法 2.測定方法 2.測定方法

(1)工事桁の選定

(1)工事桁の選定

(1)工事桁の選定

(1)工事桁の選定

 測定に用いた工事桁は、横桁・横構の効果を比較するために、横浜駅構内の曲線区間(R=400m)に架 設されている支間 10mの枕木抱き込み式工事桁のうち、横桁・横構が設置されている工事桁(Type1)と設 置されていない工事桁(Type2)を1連ずつ選定した。

(2)測定位置

(2)測定位置

(2)測定位置

(2)測定位置

 図−1に、今回測定した工事桁のディテールと測定位置を示す。

 応力は、主桁中間部(①②③)、端枕木受桁(④)、中間枕木受桁(⑤)、端横桁(⑥)、中間横桁(⑦)、 横構(⑧⑨)(⑥⑦⑧⑨は Type1 のみ)、主桁支点部(⑩)の位置で測定した。

 また、変位は、主桁中間部(⑪⑫)、端枕木受桁(⑭)、中間枕木受桁(⑮)のたわみ、主桁中間部の横振 れ(⑬)、橋脚(受桁)の沈下量(⑯)について測定した。

(3)測定列車

(3)測定列車

(3)測定列車

(3)測定列車

 測定は、Type1、Type2 の工事桁ともに、京浜東北線(根岸線)の南行に入線している 205 系について、

乗客のほぼ全員が着座している程度の

3

列車を抽出し、昼間に行った。

 なお、今回測定した列車の速度は、40〜50km/h程度であった。

(4)測定機器

(4)測定機器

(4)測定機器

(4)測定機器

 測定機器は「BMC橋梁診断システム」4)を用いた。

 なお、応力、たわみ、横振れおよび橋脚(受桁)の沈下量の測定は、単軸歪みゲージ、リング式たわみ計 およびダイヤルゲージを用いて行った。

キーワード:工事桁、無徐行、横桁、横構   連絡先:〒151‑8512 東京都渋谷区代々木 2‑2‑6 TEL 03‑3379‑4353 FAX 03‑3372‑7980

図−1 工事桁のディテールと測定位置

枕木 凡例

:応力

:変位

主桁 端横桁(H形鋼)

横構(L形鋼)

中間横桁(H形鋼)

橋脚(受桁) CL

枕木受桁 枕木

中間部 支点部

①外軌桁 ②内軌桁

③外軌桁

⑪外軌桁 ⑫内軌桁

横構(H形鋼)

端横桁(H形鋼)

④ ⑤

⑭ ⑮ 主桁

注)Type2 の工事桁には横桁・横構が設置されていない レール

  土木学会第55回年次学術講演会(平成12年9月) Ⅳ-298

(2)

3.測定結果 3.測定結果 3.測定結果 3.測定結果

 測定値は、205 系が載荷された時の値であり、設計値や手引 1)の許容 値と比較を行うために、設計荷重(E−17)への換算を行った。

 図−2、図−3に、測定値と換算値を横桁・横構が設置されている工 事桁(Type1)と設置されていない工事桁(Type2)とで比較して示す。

 これを見ると、応力については、中間枕木受桁(⑤)において、Type1 より Type2 の工事桁のほうが大きな値を示している。また、変位につい ては、主桁のたわみ(⑪)において、Type2 より Type1 の工事桁のほう が大きな値を示している。しかしながら、Type1、Type2 の工事桁の応 力、変位は、何れも設計値、許容値に対し

て余裕のある値となっている。

4.考察4.考察 4.考察4.考察

 中間枕木受桁の応力が、Type1 より Type2 の工事桁のほうが大きいのは、Type2 の工 事桁には、横桁・横構が設置されていない ため、横振れによる水平力をすべて負担し ているためと思われる。また、Type2 の工 事桁の横桁・横構に応力が発生しているの は、横振れによる水平力を枕木受桁と横 桁・横構で分担しているためと思われる。

 主桁のたわみが Type2 より Type1 の工事

桁のほうが大きいのは、Type1 の工事桁の架設位置が、

連続桁の端部にあり、列車進入時の衝撃の影響を受け ているためと思われる。

 Type1 と Type2 の工事桁で、特に差が出ると思われ た横振れには、あまり差が見られない。

 これは、下部工が、従来の木製サンドルではなく鋼 製橋脚となっており、沈下が少ないこと、桁と橋脚が 高力ボルトで固定されており、水平力や上揚力に十分 耐えられる構造であること、枕木受桁が 500 ㎜間隔で 主桁に固定されて剛性が高いことなどが考えられる。

 また、応力の換算値が、設計値に対して余裕がある のも、工事桁の剛性が高いためと思われる。

5.まとめ 5.まとめ 5.まとめ 5.まとめ

 今回測定した曲線区間の工事桁では、横桁・横構の設置による若干の効果は認められるものの、応力、た わみおよび横振れなどで問題となるようなデータは得られず、横桁・横構の必要性は認められなかった。

 したがって、支間 15m以下の無徐行用工事桁は、手引 1)で示されている条件を満足する限り、直線・曲 線区間を問わず、横桁・横構の設置は必要ないと思われる。しかし、支間が 15mを超える場合は、横剛性 を考慮して横桁・横構を設置している例5)もあることから、設置の検討を行うのがよいと思われる。

[参考文献]

1)無徐行(徐行速度向上)のための構造物の設計・施工の手引、JR東日本、1997.4

2)井手、工藤、山川:鉄道用工事桁の実橋測定に関する一考察、第 26 回土木学会関東支部技術研究発表会、1999.3 3)井手、工藤、山川:無徐行用工事桁のディテールに関する研究、第 54 回土木学会年次学術講演会、1999.9

4)杉舘、市川、小芝、阿部:橋梁診断システム(BMCシステム)における鋼橋の健全度評価手法、鉄道総研報告、1994.8 5)中野、星川:工事桁の種類と特徴、国鉄構造物設計資料、1976.6

応 力

140 120 100  80  60  40  20   0 160

(N/㎜

測定位置

図−2 応力の測定結果

測定値

設計値 Type1

(測定値を含む)

換算値

Type2

(測定値を含む)

換算値

測定位置

14 12 10  8  6  4  2  0 16

(㎜)

変 位

図−3 変位の測定結果

測定値 Type1

(測定値を含む)

換算値

Type2

(測定値を含む)

換算値

許容値

[設計荷重への換算]

設計荷重載荷時の換算=測定値・β ここで、

β:換算係数(=β・β β:列車に対する換算係数   (設計荷重の活荷重相当値    /測定列車の活荷重相当値)

β:衝撃の影響による換算係数   (=(1+i )/(1+i))

i :設計荷重載荷時の衝撃係数 i:測定列車載荷時の衝撃係数

※ 衝撃係数算出時の速度は、手引1) に示す最高速度 100km/hを用いた。

i=i =Ka・V/500 ・L0.2      +10/(65+L)

Ka=2.0

  土木学会第55回年次学術講演会(平成12年9月) Ⅳ-298

参照

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