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〔一

〕 次の 文章 を読 んで

、後 の問 に答 えよ

。 明治

維新 以降

、東 北に も近 代化 の圧 力は かか りつ づけ

、そ の過 程で いく つか の制 度や 組織 は近 代化 した が、 成長 をつ づけ 20た

世紀 いっ ぱい まで の間

、近 代化 しき れな かっ た制 度が 沢

山残 って いる

1

ガバ ナン スの 制度 も地 方分 権社 会が うま く機 能 する ほど にま で近 代化 しな かっ たし

、土 地制 度も 同様 であ る。 建設 産業 は近 代化 の過 程で 組織 を巨 大化 させ てき たが 21、

世 紀に 入っ てか らこ こま で、 人口 減少 時代 に向 けて 既

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ダウ ンサ イジ ング が始 まっ てい たの であ る。 こう いっ たこ とは

、も う人 口減 少時 代に 一足 早く 入り つつ あっ た東 北が

、人 口増 加と 都市 成長 とと もに あっ た近 代化 の段 階を 超え

、近 代化 の次 の段 階に 入っ てい た、 とも 捉え られ る。 つま り、 復興 の遅 れは

、東 北で 既に 顕在 化し てい た、 成長 か らダ ッ キ

ャク した スピ ード の遅 い人 口減 少社 会の 抵抗 なの であ る。 では

、津 波復 興は どう いう

「成 長し ない 社会

」を 目指 して いけ ばよ いの だろ うか

。災 害に あう 前の

復興 で戻 るべ き東 北 がそ もそ もど うい う社 会で あっ たか を考 えて みる

。 筆者 は東 日本 大震 災が 起き た直 後に

、現 地に 行く こと も出 来な かっ たた めに

、ま ずは 東北 のイ メー ジを つか もう と、 集め られ るだ けの 統計 資料 で議 論を して いた

。そ の時 の最 初の 仮説 は「 東北 は非 常に 貧し かっ たた め、 災害 によ って もう 二度 と 経済 が復 活す るこ とが 出来 ない ので はな いか

、復 興し たと して も、 全員 が生 活保 護を 受け るよ うな 社会 にな るの では ない か」 とい うこ とで あっ た。 それ は、 東京 の目 線か ら見 たら あま りに も低 い県 民所 得の デー タを 読ん だ時 の仮 説で あっ たが

、 それ はす ぐさ ま東 北を よく 知る 人に 否定 され

、さ らに 実際 に東 北に 通う 中で あっ さり とひ っく り返 され た。 確か に、 都道 府県 の1 人当 たり 県民 所得

(2 00 9年 度/ 内閣 府発 表) を見 ると

、ト ップ は東 京都 の3 90 7千 円、 岩手 県は 22 14 千円 で全 体の 40位

であ る。 しか し見 方を かえ ると

、岩 手は

、東 京の よう に年 間3 90 万円 を稼 いで 支出 する と いう 生活 では なく

、年 間2 20 万円 を稼 いで 支出 し、 それ でも 豊か な生 活を 行っ てい ける

、と いう 地帯 であ る。 39 0万 円 と2 20 万円 の間 にあ る1 70 万円 の差 は、

「こ れだ けし か稼 ぐこ とが 出来 ない

」と いう 差で はな く、 暮ら して いく 上で 貨

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幣を 使用 する かど うか の差 であ ると 理解 する べき であ る。 この 差は 具体 的に は何 か。 東京 でも 東北 でも 医療 費や 教育 費は あ まり 変わ らな いと 思わ れる ので

、お そら くは 食費 と住 居費 では ない だろ うか

。つ まり 東京 では

、食 品や 住居 を手 に入 れる た めに 貨幣 がな くて はな らな いが

、東 北で は食 品の 一部 は、 たと えば 漁師 の親 戚か ら魚 が大 量に 送ら れて くる とか

、自 宅の 裏 庭で 野菜 を育 てて いる とか いっ たこ とで カバ ーさ れて いる し、 住宅 は持 ち家 であ る。 食費 と住 居費 は分 かり やす い例 であ るが

、も う少 し一 般化 する とす れば

、つ なが りを 持っ た人 たち が同 じ空 間で 長く 暮ら して いる こと によ って 顕

在化 しな くな った サー ビス や物 品の 費用 の合 計で ある

。サ ービ スや 物品 を手 に入 れる ため に貨 幣を 使わ ない です むこ とは

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アド バン テー ジな ので ある

。1 70 万円 の差 は「 見え ない 所得

」と も呼 ぶべ きも ので あり

、こ うし た地 域は 貨幣 の所 得か ら見 れば 貧困 地帯 なの かも しれ ない が、 そう では なく

、見 えな い所 得を 多く 持つ 豊か な地 域で あっ た と認 識す るべ きだ ろう

。 この よう な社 会に おけ る復 興と は、

「貨 幣の 所得

」と

「見 えな い所 得」 のふ たつ を同 時に 復興 する こと であ る。 貨幣 の所 得の 復興 とは

、も とも との 所得 であ る2 21 4千 円の 復活 であ る。 職場 や仕 事を 復活 する こと によ り、 これ らは 復活 する こ とに なる

。 そし ても う一 つ忘 れて はな らな いの は、 残る 17 0万 円の

見え ない 所得

」の 復活 であ る。 見え ない 所得 を象 徴す る食 費と 住居 費に つい て考 えて みる

。食 費に つい てみ ると

、仮 設住 宅で 暮ら す被 災者 から

「生 まれ て初 めて スー パー で魚 を買 った

」と いう 声を 聞く こと があ るが

、そ こを 回復 する こと

、つ まり 食品 の調 達に あた って スー パ ーを 使わ ない よう な生 活を 回復 する こと が「 見え ない 所得

」の 復興 であ る。 この 復興 が出 来な いと

、被 災者 はた だで さえ 苦 しい なか

、つ まり 貨幣 によ る所 得す ら十 分に 確保 でき ない まま

、こ れま で必 要が なか った 出費 にも 苦し むこ とに なる

。そ こ を乗 り越 える こと が出 来る 人た ちは 限ら れて いる だろ うか ら、 福祉 的な 枠組 みの 中に 落ち てい って しま う人 たち も少 なく な いこ とに なる

。 もう 一つ の住 居費 につ いて 見て みよ う。 筆者 はグ ルー プを つく って 被災 者に どれ ほど の住 居費 の負 担が かか るか を試 算し たこ とが ある

。高 所移 転を して 新築 した 場合

、現 地に その まま 新築 した 場合

、集 落か ら市 街地 に移 転し てそ こで アパ ート を

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借り た場 合、 公営 住宅 に入 った 場合

…… と様 々な パタ ーン で試 算を した が、 結論 から 言う と、 どの よう なパ ター ンで あっ て も、 1つ の世 帯の 月々 の負 担は 2・ 5万 円〜 5万 円の 間に とど まっ た。 どん な選 択で あっ ても その 差は 小さ く、 その 理由 は そも そも の土 地代 が東 京な どと 比べ て ア

ンカ であ るた め、 土地 取得 とチ ン タ

イの 差が あま り出 ない から であ る。 月々 の負 担か ら1 年分 の住 居費 を計 算す ると 30、

万円 60〜

万円 の支 出と なる

。も とも との 社会 では

、こ の金 額は

「見 えな い所 得」 でカ バー され てい たか ら、 復興 にあ たっ て住 宅を どの よう なか たち であ れ復 興す ると いう こと は、 22 0万 円よ り もさ らに 余分 30に

万円 60〜

万円 を稼 げる 社会 にし なく ては いけ ない

、と いう こと であ る。 こう した

「見 えな い所 得」 がカ バー して いた もの に対 する 支出 が、 しば らく は東 北の 社会 をア ッ パ

クす る。 復興 に際 して 必要 なこ とは 3つ であ り、 1つ 目は

、仕 事を 回復 し、 貨幣 によ る所 得を 回復 する こと

。つ いで

、見 えな い所 得で カバ ーで き てい たも のを なる べく 多く 復活 する こと

。3 つ目 は見 えな い所 得が カバ ーで きて いて

、貨 幣を 使わ ない と回 復出 来な い部 分 とし て顕 在化 した 住居 に対 する 支出 をな るべ く圧 縮す るこ とで ある

。 そし て重 要な こと は、 復興 がう まく ゆけ ば、 住宅 は「 見え ない 所得

」と なる

、と いう こと であ る。 現在 の被 災地 では 不動 産市 場が 活発 に動 いて いる が、 それ は一 時的 であ り、 住宅 が建 ち切 った ら転 居も 新築 も行 われ ず、 市場 があ っと いう 間に 縮 小す る。 つま り、 住宅 が復 活し ても 不動 産市 場が 形成 され るわ けで はな く、 不動 産へ の支 出を 除く 22 14 千円 が交 換さ れ る市 場が 復活 する だけ なの であ る。 つま り被 災地 は将 来的 には

、仕 事の 収穫 で必 要な もの を少 しず つ購 入す る、 とい うゆ っ くり とし た経 済に 戻る

。土 地は 空間 と資 本と

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ソー シャ ルキ ャピ タル の関 係回 復の エン ジン には なら ず、 ただ 人々 の生 活を 黙々 と支 える だけ のも のに なる

。も ちろ んそ れは

、一 つの 安定 した 経済 の状 態で あり

、そ れこ そが 津波 復興 が目 指す べき

「成 長し ない 社会

」な ので ある

。 筆者 はこ の状 態を

「非 営利 経済 社会

」と 呼ん では どう かと 考え てい るが

、そ こに いた るま での 復興 を「 非営 利復 興」 と呼 ぶと して

、そ れを どう 組み 立て れば よい だろ うか

。 非営 利復 興は 都市 拡大 期の 復興 手法 であ る「 区画 整理

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バラ ック モデ ル」 では 解く こと が出 来な い。 なぜ なら ば、 区画 整 理+ バラ ック モデ ルは 土地 を 媒

介と して 空間

、ソ ーシ ャル キャ ピタ ル、 資本 の

蓄積 とそ の関 係を 復興 する 手法 であ るか らだ

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東日 本大 震災 の被 災地 では

、こ れま での 近代 復興 と同 様に 区画 整理 事業 で復 興が 取り 組ま れよ うと して いる

。し かし そも そ も津 波は 安全 な土 地と そう でな い土 地を はっ きり と区 分す るた め、 区画 整理 事業 で多 くの 人に 等し く土 地を あた える こと が 難し い。 たと え防 潮堤 が整 備さ れた とし ても 被災 地の 土地 の市 場性 があ がる こと なく

、土 地が 活発 に市 場で 取引 され たり

、 その 土地 を担 保に 金融 機関 が融 資し たり

、と いう こと はあ まり 起き ない

。交 換は お互 いに 必要 なも のが ある こと が成 立の 条 件で あり

、近 代復 興で は、 土地 がそ の一 方に あっ たわ けで ある が、 人口 減少 時代 にお いて は被 災地 の土 地を 誰も 欲し がら な い。 そし て何 より も、 非営 利復 興で は、 土地 は復 活し たと して も「 見え ない 所得

」の 中に 入り

、二 度と 市場 に顕 在化 して こな い。 そこ で人 々は どの よう に復 興の モチ ベー ショ ンや 目的 を見 いだ すの だろ うか

? 土地 にか わっ て人 々の 間の 活き 活き と した 交換 を媒 介す るも のは 何な のか

? 交換 を通 じて

「貨 幣に よる 所得

」と

「見 えな い所 得」 をど う修 復し てい くこ とが 出 来る のだ ろう か? 筆者

が復 興を 支援 して いる ある 地区 での 経験 を紹 介し なが らヒ ント を探 って いこ う。 R地 区は 人口 20 00 人ほ どの 小さ な漁 師町 であ るが 11、

ある 浜の うち

、死 者が 出た のは 2つ の浜 だけ であ る。 19 33 年の 昭和 三陸 大津 波の あと

、R 地区 の 集落 はす べて 現地 の人 たち が復 興地 とよ ぶ場 所へ と集 団で

、あ るい は個 別で 高所 移転 し、 その 後に 2つ の浜 にだ け低 平地 に 住宅 が残 り被 害に あっ てし まっ た。 9つ の浜 の人 達の 意志 が特 別に 強か った わけ では ない

。強 い必 要が ない から 低平 地に 住 宅を つく らな かっ ただ けの こと であ り、 彼ら の土 地は 経済 成長 のエ ンジ ンに なっ たこ とも 一度 もな い。 彼ら 80は

年の 間、 土

地抜 きで 経済 を廻 し、 災害 で誰 も亡 くな らな い空 間を つく りあ げて きた

。つ まり

、9 つの 浜に おけ る昭 和三 陸大 津波 から の 復興

、1 93 3年 から 20 11 年ま での 回復 や成 長の 過程 こそ が非 営利 復興 であ ると 言え る。

彼ら はど うい う人 たち なの だろ うか

。 予

断で は、 漁師 とは 博打 打の よう な気 質で

、荒 っぽ い人 たち では ない かと 考え てい た。 しか し、 実際 の気 質は

、経 営者

、勤 め人

、農 民、 狩猟 民、 技術 者と いっ た気 質が 高度 に複 合し てい る。 集団 では なく

、 個人 の気 質が これ だけ 複合 して いる とい うこ とで ある

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この 気質 はど こか らう まれ てい るの だろ うか

。ま ず産 業を 見る と、 R地 区の 漁業 は養 殖、 定置 網

、沖 釣り

、あ わび 漁の 組

み合 わせ であ るが

、漁 は湾 内の 容量 を見 極め なが ら行 なっ てお り、 そこ で獲 れる 魚、 その 利益 で生 活で きる 人数 もは っき り して いる

。そ の容 量の もと

、養 殖漁 業は 速い サイ クル でイ ノベ ーシ ョン を重 ねて きて おり

、こ れか ら先 もイ ノベ ーシ ョン が 起こ りそ うで ある

。そ のイ ノベ ーシ ョン を支 えて いる のは

、集 落の 中の 強い 人間 関係

=ソ ーシ ャル キャ ピタ ルで ある

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ンフ ラを みる と、 戦後 に整 備さ れた 道路 や防 潮堤 など が地 区の 安全 性を 向上 する とと もに

、都 市部 との 関係 を強 くし

、 集落 の人 たち が都 市を 使う こと を可 能に して 来た

。こ のこ とは

、漁 業だ けで は食 べて いけ ない 人が

、都 市部 にお いて 様々 な 仕事 を得 て、 それ らを 漁業 と組 み合 わせ るこ とを 可能 にし てい る。 こう した 産業 の進 化、 仕事 の安 定を 得て

、彼 らは 資本 を蓄 積し

、大 小の 空間 を住 宅と 漁港 の間 につ くり 出し て来 た。 その 中に は、 昭和 三陸 大津 波か ら実 70に

年か けて 資本 を蓄 積し

、低 地か ら高 所に 移転 した 住宅 もあ る。 この よう に、 ソー シャ ルキ ャピ タル は新 しい 仕事 を生 み出 し、 仕事 が資 本を 蓄積 し、 資本 が空 間に 再投 資さ れる

、と いう ふう に空 間と ソー シャ ルキ ャピ タル と資 本の よき 循環 が、 80年

かけ て形 成さ れて きた

。そ して 9つ の集 落に おい てこ れら は うま く機 能し

、だ れも 亡く なら ない 空間 をつ くり あげ てき た。 この よう な、 海を 中心 に持 ち、 様々 な手 段を 組み 合わ せて そ こか ら資 源を 取り 出し

、そ れを 外部 に売 るこ とで 富を 得て

、自 身の 船〜 浜〜 家を 回復 させ てい く、 それ がこ の地 域の 制度 か ら生 まれ た非 営利 復興 であ る。 こう した こと を キ

ョウ クン 化し

、超 長期 間の 非営 利復 興に 埋め 込ん でゆ けば よい

(饗 庭伸

『都 市を たた む

人 口減 少時 代を デザ イン する 都市 計画

』よ り)

(注 1) ガバ ナン ス

―― 統治

(注 2) ダウ ンサ イジ ング

―― 規模 を小 さく する こと

(注 3) アド バン テー ジ

―― 優位 性。

(注 4) ソー シャ ルキ ャピ タル

―― 社会

・地 域に おけ る人 々の 信頼 関係 や結 びつ き。

(注 5) バラ ック

―― 経済 的に 困窮 して いる 人の ため の簡 易住 居。

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(注 6) イン フラ

―― イン フラ スト ラク チャ ーの 略語

。経 済活 動や 社会 生活 の基 盤と なる 施設

。 問一

「 沢

山」 の読 みと して

、正 しい もの を次 の中 から 一つ 選べ

。 1 1 たざ ん 2 さざ ん 3 たく さん

4 さわ やま

5 さわ さん 6 たん ざん 問二

「 既

に」 とあ るが

、「 既に

」を 用い た慣 用句 とし て、 正し くな いも を 次の 中か ら一 つ選 べ。

2 1 既成 事実

2 既往 症 3 既婚 者 4 皆既 食 5 南回 既線

6 既知 数 問三

「 顕

在」 の反 対を 意味 する 語と して

、最 も適 当と 思わ れる もの を次 の中 から 一つ 選べ

。 3 1 潜在

2 混在

3 点在

4 偏在

5 介在

6 外在 問四

「 媒

介」 の言 い換 えと して

、最 も適 当と 思わ れる もの を次 の中 から 一つ 選べ

。 4 1 メデ ィア

2 メカ ニズ ム 3 メガ ロポ リス 4 メシ ア

5 メタ ファ ー 6 メル クマ ール 問五

蓄積

」と ある が、

「蓄

」と いう 漢字 を いな いも を 次の 中か ら一 つ選 べ。

5 1 蓄財

2 貯蓄

3 蓄縮

4 蓄蔵

5 蓄電

6 蓄産 問六

「 予

断」 の意 味と して

、最 も適 当と 思わ れる もの を次 の中 から 一つ 選べ

。 6 1 予想

2 予後

3 予算

4 予審

5 与奪

6 予定

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問七

「定 置

網」 とあ るが

、「 網」 を用 いた 語句 や慣 用句 とし て しく ない もの を次 の中 から 一つ 選べ

。 7

1 網無 くて 淵を のぞ くな

2 天網 恢恢 疎に して 漏ら さず 3 網を 張る 4 あっ けな い網 切れ

5 一網 打尽

6 鉄道 網 問八

「ダ ッ キ

ャク

「 ア

ンカ

「チ ン タ

イ」

「ア ッ パ

ク」

「 キ

ョウ クン

」の 漢字 と、 同じ 漢字 を含 むも のを

、次 の中 から 一つ 選 べ。

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〜 12 ア 1 キャ クシ ツ乗 務員

2 カク シキ を重 んじ る

3 ギャ クコ ウカ を招 く 4 キャ ッコ ウを 浴び る

5 カン カク をせ ばめ る

6 申請 をキ ャッ カす る エ 1 アン ゴウ を解 読す る

2 部屋 をア ンナ イす る

3 アン シン 立命 4 オン トウ な評 価

5 全国 アン ギャ する

6 オン ジョ ウを かけ る オ 1 セイ タイ ケイ と食 物連 鎖

2 祭り でタ イコ を叩 く

3 ケイ タイ 電話 を充 電す る 4 奨学 金の タイ ヨ

5 容疑 者が タイ ホさ れる

6 タイ クツ な日 曜日 カ 1 ハク リョ クの ある 映画

2 ハク ヒョ ウを 踏む

3 ハク ハツ を染 め上 げる 4 ハク ライ 品を 好む

5 サン パク 四日 の旅 行

6 ハク アイ の精 神 ク 1 彼の 態度 にキ ョウ 冷め した

2 キョ ウザ イの 冊子 を配 る 3 オン キョ ウ設 備 4 キョ ウリ キコ でパ ンを 焼く

5 キョ ウリ ョク 関係 を築 く 6 ギャ ッキ ョウ に打 ち勝 つ

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問九

復興 で戻 るべ き東 北が そも そも どう いう 社会 であ った か」 とあ るが

、そ の「 社会

」の 説明 とし て、 正し くな いも を 次の 中か ら一 つ選 べ。

13 1 1人 あた りの 県民 所得 22 0万 円は

、年 間2 20 万円 を稼 いで 支出 し、 それ でも 豊か な生 活を 行っ てい ける とい うこ とを 示す

。 2 東京 都民 と東 北県 民の 所得 の1 70 万円 の差 は、 東北 では 17 0万 円分 は貨 幣を 使用 せず 暮ら して いけ ると いう こと を示 す。 3 1人 あた りの 県民 所得 22 0万 円は

、貨 幣の 所得 から 見れ ば貧 困地 帯な のか もし れな いが

、見 えな い所 得を 多く 持つ 豊か な地 域と もい える

。 4 東京 都民 と東 北県 民の 所得 の1 70 万円 の差 は、 つな がり を持 った 人た ちの 間で 顕在 化し なく なっ たサ ービ スや 物品 の費 用の 合計 であ る。 5 1人 あた りの 県民 所得 22 0万 円が

、払 わね ばな らな い税 金の 負担 の軽 さに つな がり

、暮 らす うえ での アド バン テー ジに なっ てい る。 6 東京 都民 と東 北県 民の 所得 の差 は、 持ち 家で ある こと や、 食品 の一 部を 自宅 で栽 培し たり 親戚 から もら った り自 宅で 野菜 を育 てる とい うこ とで カバ ーさ れて いる

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問十

「「

見え ない 所得

」の 復活

」と ある が、 その ため に必 要な 施策 の説 明と して 正し くな いも を 次の 中か ら一 つ選 べ。 14 1 食品 の調 達に あた って

、ス ーパ ーを 使わ ない よう な生 活を 回復 する

。 2「 見え ない 所得

」で カバ ーさ れて いた 住居 費を 稼げ る社 会に する

。 3 土地 の売 買に よっ て空 間と 資本 とソ ーシ ャル キャ ピタ ルの 関係 を回 復す る。 4 貨幣 を使 わな いと 回復 出来 ない 住居 に対 する 支出 をな るべ く圧 縮す る。 5 被災 前の 仕事 を回 復す るこ とに よっ て、 貨幣 によ る所 得を 回復 させ る。 6 住宅 の復 活後

、仕 事の 収穫 で必 要な もの を少 しず つ購 入す る経 済に 戻し てい く。

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問十 一

非営 利復 興は 都市 拡大 期の 復興 手法 であ る「 区画 整理

+バ ラッ クモ デル

」で は解 くこ とが 出来 ない

」と ある が、 それ では

「非 営利 復興 に有 効な モデ ル」 とは どう いう もの か。 その 説明 とし て最 も適 当と 思わ れる もの を次 の中 か ら一 つ選 べ。

15 1 安全 な土 地と そう でな い土 地を はっ きり と区 分し

、安 全な 土地 の市 場性 をあ げて 活発 な取 引や 金融 機関 の融 資を うな がす

。 2 安全 な土 地と そう でな い土 地を はっ きり と区 分し

、住 民を 安全 な土 地に 集め て住 まわ せる こと によ って 経済 を活 性化 させ る。 3 土地 を「 見え ない 所得

」か ら「 見え る所 得」 の形 に変 え、 市場 に顕 在化 させ て復 興の モチ ベー ショ ンに して いく

。 4 土地 を「 見え ない 所得

」か ら「 見え る所 得」 の形 に変 え、 さら に新 たな ソー シャ ルキ ャピ タル をつ くり だし てい く。 5 ソー シャ ルキ ャピ タル が仕 事を 生み

、仕 事が 資本 を蓄 積し

、資 本が 空間 に再 投資 され る、 とい うよ き循 環を 形成 する

。 6 ソー シャ ルキ ャピ タル が仕 事を 生み

、仕 事が 資本 を蓄 積し

、資 本が ソー シャ ルキ ャピ タル に再 投資 され る、 とい うよ き循 環を 形成 する

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11

問十 二 本文 の内 容に 合致 する もの を、 次の 中か ら二 つ選 べ。

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( 16

の欄 に、 二ヵ 所マ ーク する こと

) 1 東日 本大 震災 が起 きた 直後 の筆 者の 仮説 は「 東北 は実 は豊 かだ った ため

、災 害後 も経 済の 復興 は早 いの では ない か」 とい うも ので あっ た。 2 東北 の近 代化 しき れな かっ た部 分は

、人 口減 少時 代に 一足 早く 入り つつ あっ た東 北が

、人 口増 加と 都市 成長 とと もに あっ た近 代化 の次 の段 階に 入っ てい たと も捉 えら れる

。 3 東京 でも 東北 でも 医療 費や 教育 費は あま り変 わら ない と思 われ るの で、 県民 所得 の差 はお そら く娯 楽遊 興費 から 生じ てい る。 4 筆者 が復 興を 支援 して いる R地 区で は、 わず かな 例を 除き

、土 地抜 きで 経済 を廻 し災 害で 誰も 亡く なら ない 空間 をつ くり あげ てき た。 5 貨幣 によ る所 得す ら十 分に 確保 でき ない まま

「見 えな い所 得」 だっ た分 の出 費に 苦し む被 災者 は、 福祉 の枠 組み で救 済す べき であ る。 6 R地 区の 養殖 漁業 の速 いサ イク ルの イノ ベー ショ ンを 支え てい るの は、 集落 の外 の強 い人 間関 係= ソー シャ ルキ ャピ タル であ る。

14

(12)

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〔二

〕 次の 文章 を読 んで

、後 の問 に答 えよ

感覚

のヒ エラ ルキ 公共

の場 で触 覚が

ネガ ティ ブな 印

象を 与え るこ とと 密接 に関 わっ てい るの が、

「感 覚に はヒ エラ ルキ ーが ある

」と いう 伝 統的 な考 え方 です

。つ まり 人間 にあ ると され る五 つの 感覚 は、 それ ぞれ 対等 なも ので はな く、 優れ たも のと 劣っ たも の、 価 値の 優劣 があ ると いう ので す。 この 感覚 の序 列と いう 今で も根 強く 残っ てい る考 え方 につ いて

、少 し補 足し てお きま しょ う。 五つ のう ちの もっ とも

「優 れた

」感 覚は 何か

。ご ス

イサ ツの とお り、 それ は視 覚で す。 時代 によ る多 少の ヘン セ

ンは あり ます が、 視覚 は基 本的 に「 感覚 の王

」の 座に クン リ

ンし てき まし た。 ただ し、 これ は私 たち が視 覚か らも っと も多 くの 情報 を得 てい ると いう こと では なく て、 視覚 がそ の機 能に おい てよ り「 精神 的」 であ ると いう 意味 です

。事 の真 偽は さて おき

、 見る こと と認 識す るこ とを 結び つけ る考 え方 は洋 の東 西を 問わ ず広 く見 られ ます

。「Seeingisbelieving

」や

「百 聞は 一見

に如 かず

」と いう 言い まわ しが 象徴 的で す。 視覚 に次 いで 高次 の感 覚は 聴覚 です

。聴 覚も 精神 的な 活動 と結 びつ けら れま す。

「神 のお 告げ

」と 言わ れる よう に、 私た ちの 日常 的な 領域 を超 えた

、超 越的 な経 験と も結 びつ きや すい のが 聴覚 の面 白い とこ ろ。 目が 理性 だと すれ ば、 耳は 魂と い った とこ ろで しょ うか

。最 近で はボ ーカ ロイ ドの よう な人 工的 な声 に接 する 機会 が増 えて いま す。 二次 元の キャ ラク ター を 見て も生 身の 人間 と サ

ッカ クす るこ とは あり ませ んが

、そ の声 には

、時 とし て「 魂」 を感 じて しま うの は聴 覚な らで はの 特 徴で しょ う。

これ ら二 つの 感覚 が圧 倒的 に優 位な 上位 感覚 で、 これ に嗅 覚、 味覚

、触 覚が 続き ます

。「 視覚

/聴 覚」 と「 嗅覚

/味 覚/ 触覚

」と いう 二つ のカ テゴ リー を分 ける 基準 は、 対象 に接 触し てい るか どう かで す。 視覚 や聴 覚に おい ては

、知 覚し てい る 対象

、た とえ ば見 てい る本 や聞 いて いる ピア ノと

、目 ある いは 耳は 接触 して いま せん

。器 官と 対象 のあ いだ には 距離 があ り、 離れ てい ます

16

(13)

13

それ に対 して

、嗅 覚や 味覚 や触 覚に おい ては

、対 象と の物 理的 な接 触が 生じ ます

。触 覚は まさ に対 象に 触る こと によ って 生じ ます し、 味覚 にお いて は舌 が食 べ物 に触 れま す。 嗅覚 は微 妙

です が、 対象 から 発せ られ た リ

ュウ シが 化学 的に 作用 して いる こと を考 えれ ば、 広

義の 接触 とい えま す。 いず れに せよ

、伝 統的 な考 え方 に従 えば

、序 列の 最高 位に 視覚 が、 そし て最 低位 に触 覚が 位置 して いる ので す。 触覚 を重 視す る思 想家 もい まし たが

、そ の場 合に も触 覚は あく まで

「視 覚に 対す る

ンチ

」の 地位 しか 与え られ てい ませ んで した

教育

とは

、触 る世 界か ら見 る世 界へ 移行 させ るこ こう

した 考え 方の 真偽 はさ てお き、 現在 の社 会に おい ても

、そ れが 強固 に信 じら れて いる こと は疑 いよ うが あり ませ ん。 その こと は、 教育 の場 面を 考え れば 明ら かで す。 私自 身、 母親 に何 度注 意さ れた こと でし ょう

。「 ほら

、触 っち ゃい けま せん

!」

「な めた ら汚 いわ よ!

」幼 い頃

、私 はガ ー ドレ ール の白 い粉

、電 車の 窓、 机の 下の ホコ リ、 帽子 のゴ ムひ も…

…あ りと あら ゆる もの を触 り、 味わ って いた 記憶 があ り ます

。母 親は 具体 的に は衛 生的 な問 題を 心配 して 注意 した ので しょ うが

、そ こで 行わ れて いた のは

、ま さに 対象 から 自分 の 体を 引き はが す作 業で した

。 子ど もが もっ とも 触り たが る、 もっ とも なめ たが る対 象と いえ ば母 親の 体で す。 自分 が母 親に なっ て実 感し まし たが

、子 ども の母 親の 体へ の執 着は すさ まじ いも のが あり ます

。執 着と いう より

、二

、三 歳く らい まで は、 母親 の体 を自 分の 体の 延

長だ と思 って いる ふし さえ あり ます

。母 親と 自分 の境 界線 があ いま いな ので す。 これ につ いて はひ とつ エピ ソー ドが あり ます

。息 子が 二歳 のと き、 ジャ ムの 瓶の ふた が開 かな いと いっ て私 のと ころ に持 って きま した

。分 かっ たよ

、と 言っ て瓶 を持 って ふた を回 し始 めた ので すが

、す ると 目の 前で 見て いた 息子 まで

、「 う〜 ん」 と力 み始 めた

。も ちろ ん頭 では

、瓶 を開 けて いる のは お母 さん だと 分か って いた はず です が、 身体 的に は、 自分 で瓶 を開 け てい るよ うな 感覚 があ った ので はな いか と思 いま す。 どん なミ ラク ルを 彼は 信じ てい たの か、

「気

」と でも 言う ほか ない も

17

(14)

14

のを

、彼 は母 に送 って いた ので しょ う。 こう した あい まい な連 続状 態か ら、 目の 力に よっ て対 象と 自分 を分 断し

、境 界線 をは っき りさ せる こと

、そ れが 近代 にお ける

「大 人に なる

」と いう こと です

。低 次の 感覚 から 高次 の感 覚へ

――

教育 とは

、ま さに 子ど もを 触る 世界 から 見る 世界 へ移 行さ せる こと なの です

点字

は「 触る

」も ので はな く「 読む

」も 私と

して は、 こう した 価値 のヒ エラ ルキ ー説 は本 質的 に誤 りで ある と思 いま す。 それ がさ まざ まな 感覚 に価 値の 序列 を設 けて いる から

、で はあ りま せん

。そ もそ も人 間の 感覚 を五 つに 分け たり

、見 る働 きを 目の 専売 特許 とみ なし たり する こと

、 それ 自体 が間 違っ てい るの では ない かと 思っ てい ます

。 どう いう こと でし ょう か。 話は ふた たび 先ほ どの 方程 式「 点字

=触 覚」 に戻 りま す。 この 方程 式こ そ、

「見 えな い人 は特 殊な 触覚 を持 って いる

「何 でも 触れ るよ うに して あげ るの がい いの だ」 とい った 先入 観の もと にな って いる もの でし た。 し かし

、点 字を 純粋 な触 覚の 働き とみ なす のは

、実 はど うや ら間 違っ てい るら しい

。そ この とこ ろを 見て いき たい と思 いま す。 現在 一般 に使 われ てい る点 字は

、十 九世 紀前 半に フラ ンス の盲 学校 の先 生ル イ・ ブラ イユ によ って 開発 され まし た。 ブラ イユ 点字 は横 二× 縦三 の計 六つ の点 から 構成 され てい ます が、 これ らの 点は ラン ダム に並 んで いる ので はあ りま せん

。そ こ には 一定 のル ール があ りま す。 つま りパ ター ンが ある ので す。 しか もそ のパ ター ンが 分か りや すい よう に、 点を 盛り 上げ る 高さ や点 と点 の間 隔が 人工 的に デザ イン され てい る。 この 人工 的に デザ イン され たパ ター ンを 認識 する こと が、 点字 を理 解 する こと です

。 しか し、 点字 以外 のも の、 たと えば 先ほ どあ げた タオ ルの 毛の よう なも のに は、 そう した パタ ーン はあ りま せん

。製 造工 程に おい て特 定の 製法 にの っと って 織ら れて はい ても

、人 間が

「読 む」 対象 とな るよ うな 分節 やル ール がそ こに は存 在し な い。 肌触 り、 手触 り、 舌触 り、 見え る人 が通 例触 覚の 対象 とし て思 い描 いて いる 対象 はど れも アナ ログ で切 れ目 がな く、 点

18

(15)

15

字の よう にデ ジタ ルな

「単 位」 を持 たな いの です

。し かも 触覚 は、 同じ 場所 を何 度も 反復 的に 触り なが ら、 ひと つの 感触 を 長く 味わ おう とす る。 これ は、 意味 を理 解し たら どん どん 次へ 進ん でい く点 字を 触る 行為 とは 全く 異な って いま す。 そう

、一 言で いっ てし まえ ば、

点字 は「 触る

」も ので はな く「 読む

」も のな ので す。 確か に点 字は

、そ の上 に指 を乗 せ、 その 凹

凸を 触覚 によ って 感じ てい きま す。 しか しな がら

、そ こで 行っ てい る作 業は

、も とも と頭 の中 に持 って いる パタ ーン と、 いま 指で 触っ てい る点 の配 置の パタ ーン を

照合 する こと です

。配 置の パタ ーン を把 握し て、

「あ

、こ の形 は『 ま』 だな

、 次は

『か

』だ な」 と理 解し てい く。 つま り見 える 人が

、紙 やス クリ ーン の上 にあ る線 や点 が作 るパ ター ンを 認識 して

、そ れを 文字 とし て理 解し

、そ こか ら意 味を 構成 して いく のと 全く 同じ なの です

。子 ども が書 いた

「あ

」も

、書 の達 人が 書い た「 あ」 も、 線の 配置 パタ ーン が同 じ であ れば 同じ 文字 とし て理 解さ れま す。 この パタ ーン を認 識す るこ とが

「読 む」 なの です

。タ オル の質 感を 触り 分け るこ と は、 子ど もの 文字 と書 家の 文字 の質 的な 違い を感 じる よう なこ とで す。 子ど もと 書家 なら 違い は分 かり やす いで すが

、微 妙 な違 いに なっ てく ると

、そ れは 筆跡 鑑定 とい うプ ロの 技術 の領 域で す。 点字 が読 める こと と、 タオ ルの 質感 の微 妙な 違い が 分か るこ とは

、別 の能 力な ので す。

点字 を理 解す るこ とは

、同 じ指 を使 う行 為だ とし ても タオ ルの 毛を 触る こと から は遥 かに 遠く

、む しろ 目を 使っ て墨 字を 読む こと のほ うに ずっ と近 いの です

。こ の点 に関 して は、 生理 学の 領域 で面 白い 研究 が進 んで いま す。

生理 学研 究所 の定 藤規 弘教 授ら によ れば

、見 えな い人 が点 字を 読む とき には

、脳 の視 覚を つか さど る部 分、 すな わち 視覚 皮質 野が 発火 して いる のだ そう です

。つ まり 脳は

「見 るた めの 場所

」で 点字 の情 報処 理を 行っ てい るわ けで す。 脳の 可塑 的 な性 格は 近年 注目 を集 めて いま すが

、見 えな い人 では 視覚 的な 情報 を処 理す る必 要が なく なる ため

、視 覚野 が視 覚以 外の 情 報処 理の ため に転 用さ れる よう にな るの だそ うで す。

(伊 藤亜 紗『 目の 見え ない 人は 世界 をど う見 てい るの か』 光文 社)

(注

)ア ンチ

―― 対立 存在

・反 対者

19

(16)

16

問一

ネガ ティ ブ」 の反 対を 意味 する 語と して

、最 も適 当と 思わ れる もの を次 の中 から 一つ 選べ

。 17 1 アク ティ ブ

2 エグ ゼク ティ ブ

3 クリ エイ ティ ブ 4 セン シテ ィブ

5 ナイ ーブ

6 ポジ ティ ブ 問二

「印 象

」と ある が、

「象

」を 用い た四 字熟 語と して

しく ない もの を次 の中 から 一つ 選べ

。 18 1 有象 無象

2 偶象 崇拝

3 象形 文字 4 心象 風景

5 森羅 万象

6 異常 気象 問三

「微 妙

」と ある が、 熟語 の中 で「 妙」 の用 法が 他と 異な るも のを 次の 中か ら一 つ選 べ。

19 1 精妙

2 絶妙

3 美妙

4 妙案

5 妙技

6 妙齢 問四

「 広

義」 の反 対を 意味 する 語と して

、最 も適 当と 思わ れる もの を次 の中 から 一つ 選べ

。 20 1 意義

2 異義

3 一義

4 狭義

5 多義

6 大義 問五

延長

」と ある が、

「延

」と いう 漢字 を用 いる 例と して

、正 しい もの を次 の中 から 一つ 選べ

。 21 1 延滞 金 2 延を 切る

3 延熟 の境 地 4 延芸 家 5 延護 する

6 延出 力 問六

照合

」と ある が、

「照

」を 用い た語 句と して

しく ない もの を次 の中 から 一つ 選べ

。 22 1 身元 を照 会す る 2 照準 を合 わせ る 3 日照 権が ある 4 照励 する

5 照明 器具

6 対照 的な 色

20

(17)

17

問七

「 ス

イサ ツ」

「ヘ ン セ

ン」

「ク ン リ

ン」

「 サ

ッカ ク」

「 リ

ュウ シ」 の漢 字と

、同 じ漢 字を 含む もの を、 次の 中か ら一 つ選 べ。 23

〜 27 ア 1 役所 のス イト ウ係

2 スイ リ小 説

3 スイ ソウ 楽部 4 スイ ミン 不足

5 ジス イ生 活

6 職務 のス イコ ウ イ 1 人権 セン ゲン

2 飛行 機が セン カイ する

3 ジッ セン 的な 教え 4 平安 セン ト

5 商品 のセ ンベ ツ

6 シン セン な野 菜 ウ 1 リン ジ列 車

2 シャ リン の交 換

3 リン ジン との 交流 4 シン リン 破壊

5 リン リと 道徳

6 フウ リン の音 色 エ 1 入力 して ケン サク する

2 サク リャ クを 練る

3 人民 をサ クシ ュす る 4 経費 のサ クゲ ン

5 サッ コン の風 潮

6 時代 サク ゴ カ 1 キョ ウリ ュウ の時 代

2 リュ ウカ 水素

3 ゼン リュ ウフ ンの パン 4 リュ ウゲ ンに 惑わ され る 5 内部 リュ ウホ を貯 める

6 セン リュ ウを 投稿 する 問八

「 凹

凸」 の読 みと して

、正 しい もの を次 の中 から 一つ 選べ

。 28 1 おう とつ

2 ぎざ ぎざ

3 たに やま 4 だん だん

5 でこ ぼこ

6 めり はり

21

(18)

18

問九

これ ら二 つの 感覚 が圧 倒的 に優 位な 上位 感覚 で」 とあ るが

、と りわ け視 覚が

「上 位感 覚」 であ ると 考え られ てい る理 由の 説明 とし て最 も適 当と 思わ れる もの を次 の中 から 一つ 選べ

。 29 1「 感覚 には ヒエ ラル キー があ る」 とい う伝 統的 な考 え方 があ るか ら。 2「 感覚 の王

」で ある 視覚 が私 たち にも っと も多 くの 情報 をも たら すか ら。 3 視覚 を認 識と 結び つけ

「精 神的

」で ある とみ なす 考え 方が 広く 見ら れる から

。 4「 神の お告 げ」 と言 われ るよ うに

、聴 覚は 宗教 的な 経験 と結 びつ きや すい から

。 5 対象 との 物理 的な 接触 は人 間を 肉体 的に 傷つ ける おそ れが ある から

。 6 触覚 はあ くま で「 視覚 に対 する アン チ」 の地 位し か与 えら れて いな いか ら。 問十

教育 とは

、ま さに 子ど もを 触る 世界 から 見る 世界 へ移 行さ せる こと

」と ある が、 これ はど うい うこ とか

。そ の説 明と して 最も 適当 と思 われ るも のを 次の 中か ら一 つ選 べ。

30 1 教育 とは

、体 を汚 す感 覚よ りも

、衛 生的 な感 覚を 使う よう にし つけ るこ とだ とい うこ と。 2 教育 とは

、母 親の 体へ の執 着心 を自 覚さ せ、 自ら 罰す る習 慣を つけ るこ とだ とい うこ と。 3 教育 とは

、「 気」 を送 るの では なく

、理 性で 世界 と関 わる よう にし つけ るこ とだ とい うこ と。 4 教育 とは

、あ いま いな 連続 状態 から

、対 象と 自分 を分 断し 境界 線の 明確 化を 促す もの だと いう こと

。 5 教育 とは

、「 大人 にな る」 方法 を、 現実 社会 の人 間関 係の 中で 学ば せる もの だと いう こと

。 6 教育 とは

、低 次の 感覚 から 高次 の感 覚へ と、 子ど もの 自主 性を 重ん じつ つ誘 導す るも のだ とい うこ と。

22

(19)

19

問十 一

点字 は「 触る

」も ので はな く「 読む

」も の」 とあ るが

、な ぜそ うい える のか

。そ の理 由の 説明 とし て しく ない もの を次 の中 から 一つ 選べ

。 31 1 同じ 場所 を反 復的 に触 りな がら ひと つの 感触 を長 く味 わお うと する 触覚 とち がっ て、 点字 を触 る行 為は 意味 を理 解し たら どん どん 次へ 進ん でい くか ら。 2 点字 の凹 凸を 触覚 によ って 感じ てい く作 業は

、も とも と頭 の中 に持 って いる パタ ーン と指 で触 って いる 点の 配置 のパ ター ンを 照合 する こと だか ら。 3 点字 を理 解す るこ とは

、見 える 人が 紙や スク リー ンの 上に ある 線や 点が 作る パタ ーン を認 識し て文 字と して 理解 し意 味を 構成 して いく プロ セス と同 じだ から

。 4 図形 的な 配置 パタ ーン が同 じで あれ ば同 じ文 字と して 理解 され ると いう 点は

、文 字を 読む こと と点 字を 読む こと の共 通点 だか ら。 5 点字 を理 解す るこ とは

、同 じ指 を使 う行 為と して

、タ オル の毛 を触 って タオ ルの 質感 を触 り分 ける こと と同 じプ ロセ スと いえ るか ら。 6 生理 学研 究に よれ ば、 見え ない 人が 点字 を読 むと きに は、 脳の 視覚 をつ かさ どる 部分 すな わち 視覚 皮質 野で 情報 処理 を行 って いる から

23

(20)

20

問十 二 本文 の内 容に 合致 する もの を、 次の 中か ら二 つ選 べ。

32

( 32

の欄 に、 二ヵ 所マ ーク する こと

) 1

Seeingisbelieving

」や

「百 聞は 一見 に如 かず

」と いう 言い まわ しが 象徴 する よう に、 聴覚 と認 識を 結び つけ る考 え方 は洋 の東 西を 問わ ず広 く見 られ る。 2 最近 のボ ーカ ロイ ドの よう な人 工的 な声 にさ え時 とし て「 魂」 を感 じて しま うの は、 聴覚 が「 神の お告 げ」 を受 け取 る唯 一の 感覚 だか らで ある

。 3 二、 三歳 くら いま での 子ど もは

、母 親の 体へ 執着 しす ぎる あま り、

「気

」と でも 言う ほか ない もの によ って 母 親を 自分 の思 い通 りに 操作 しよ うと する

。 4 筆者 は、 そも そも 人間 の感 覚を 五つ に分 けた り、 見る 働き を目 の専 売特 許と みな した りす るこ と、 それ 自体 が誤 りだ と考 えて いる

。 5 現在 一般 に使 われ てい る点 字の 点は ラン ダム に並 んで いる ので

、点 を盛 り上 げる 高さ や点 と点 の間 隔を 敏感 な触 覚に よっ て理 解す る必 要が ある

。 6 タオ ルの 毛に は点 字の よう な分 節や ルー ルが 存在 しな いの で、 触覚 の対 象と して はア ナロ グで 切れ 目が なく

、 人間 が「 読む

」対 象と はな らな い。

国語 の問 題は ここ まで です

24

(21)

21

問四 4 ①

問五 5 ⑥

問六 6 ①

問七 7 ④

問八 ア 8 ⑥ エ 9 ③ オ 10 ④ カ 11 ① ク 12 ② 問九 13 ⑤ 問十 14 ③ 問十一 15 ⑤ 問十二 16 ② ④

問四 20 ④ 問五 21 ① 問六 22 ④ 問七 ア 23 ② イ 24 ④ ウ 25 ① エ 26 ⑥ カ 27 ③ 問八 28 ① 問九 29 ③ 問十 30 ④ 問十一 31 ⑤ 問十二 32 ④ ⑥

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