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オオミジンコ single-minded を介した正中線細胞の機能

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Academic year: 2021

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形成に関与しており、sim の減少に起因して腹側領域の細胞が背側化することがわ かっている。 甲殻亜門における正中線細胞の機能として、現在までに解析されているヨコエビ とオオミジンコとの比較の結果、sim は正中線細胞の規定に関与しているが、ヨコ エビでは背腹軸形成、オオミジンコでは腹部領域の正常な発生に重要な役割を担っ ており、これは同じ甲殻類においても、進化の過程でその機能の多様化が起こって いることを意味するのではないかと考えられる。 ・ 側節足動物から sim の神経外胚葉領域での発現が保存されていた 甲殻亜門・鰓脚綱に属するオオミジンコにおいて sim は正中線細胞の他に神経外 胚葉領域においても発現していた。現在 sim 発現解析が行なわれている大顎類に おいて、sim は正中線細胞でのみ発現しているが、セイヨウミツバチにおいては正 中線細胞のほかに神経外胚葉領域においても発現が確認されている。鋏角亜門や有 爪動物門において sim は正中線細胞ではなく神経外胚葉にて発現していることが わかっている。側節足動物から sim の神経外胚葉領域での発現が保存されている という可能性は、セイヨウミツバチ一種にて支えられた説であったが今回の結果か ら、側節足動物からsim の神経外胚葉領域での発現が保存されていると考えられる。 以上の結果より、sim は進化の過程で保存された発現領域や機能を有していた。 一方で、それぞれの生物種の進化に応じて、多様性な正中線細胞の機能を獲得して いた。このような分子機構の保存、欠失や多様性の獲得が節足動物における「共通 のボディプラン」や「形態の多様性」を得た一つの要因であると考えられる。 [研究成果]

Simpla Mahato, Shinichi Morita, Abe Tucker, Xulong Liang, Magdalena Jackowska, Markus Friedrich, Yasuhiro Shiga, Andrew C. Zelhof, (2014)

Common transcriptional mechanisms for visual photoreceptor cell differentiation among Pancrustaceans.

PLOS Genetics 10 (7)

Shinichi Morita, Yasuhiro Shiga, Shinichi Tokishita, and Toshihiro Ohta (2015) Analysis of spatiotemporal expression and function of the single-minded homolog in the branchiopod crustacean Daphnia magna.

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参照

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