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τ - →π - π - π + ν τ 崩壊の ハドロン構造関数の研究

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Academic year: 2021

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(1)

τ →π π π ν τ 崩壊の ハドロン構造関数の研究

1. Introduction

2. 実験装置 (KEKB加速器 Belle測定器)

3. 事象選別

4. τ →π π π ν τ の不変質量分布 5. 角度分布と形状因子

6. まとめ

奈良女子大学大学院 人間文化研究科 物理科学専攻 高エネルギー物理学研究室

馳川 香菜実

1

(2)

τ粒子

・ 第3世代に属するレプトン

・ 電子の質量の約3500倍 ( M τ = 1.77 GeV )

・ 質量が重い為、ハドロン崩壊が可能

(π ± ,K ± 中間子やハドロン共鳴状態に崩壊)

τ粒子のハドロン崩壊

・ハドロン状態を研究するのに理想的な実験室

1.始状態がレプトン

2.終状態のハドロンの数が少数

1prog 85.36% 3prong 15.0%

e

e

μ τ

μ τ ν ν ν

⎛ ⎞ ⎛ ⎞ ⎛ ⎞

⎜ ⎟ ⎜ ⎟ ⎜ ⎟

⎝ ⎠ ⎝ ⎠ ⎝ ⎠ 1. Introduction

2

(3)

τ

ν

τ

23

1 W

) (s d

u

Form Factor F1,F2,F3,F4 Vud

Vus αs ms

3.ハドロン系の質量が1~2GeV

¾ Inclusiveな測定(崩壊モードの和)

⇒摂動論的QCDの適用が可能:

R

τ

:強い相互作用の結合定数αs値を高い精度で決定

3

興味深い領域

2 つの側面

] . ) .

4 ( . ) 26

2 ( . ) 5 1 (

[ 058 . 3

) (

hadorons) (

3 2

-

t p m n

m R m

R e

s s

s e

+ +

+ +

+

=

= →

"

π α π

α π

α ν ν τ

Γ τ Γ

τ τ

τ τ

τ τ

>

<

>

<

>

<

0

|

| 0 ,

0

|

| 0

0

|

| 0

5

d s

V m

d u

d u

us

s μ

μ μ

γ

・ストレンジを含む:

ター真空偏極項

・奇数個のπ:軸ベク

ー真空偏極項

・偶数個のπ:ベクタ

γ

γ

γ

(4)

¾ Exclusiveな測定(各モードの測定)

⇒ハドロンの共鳴状態(lowQ 2 のハドロン) 理論的には

Latticeの計算、カイラル摂動論、

ストリング理論(QCDと重力対応)等との関連が興味深 い

実験的には

τ粒子系はハドロンの2体、3体系のきれいな情報を 提供する。

→ハドロン形状因子

4

(5)

ハドロン系の情報をすべて含む。

・τ→Xν

τ

崩壊

・3体の場合

3つの変数の関数

Q ²   : (q

1

+q

2

+q

3

)² : ( ハドロンの質量 )

2

s

1

: (q

2

+q

3

)

2

: ( サブシステム h

2

,h

3

の質量 )

2

s

2

: (q

3

+q

1

)

2

: ( サブシステム h

3

,h

1

の質量 )

2

5

Xの状態 形状因子

1体 π、K f π = 98MeV,f K :決まった数字

2体 π

-

π

0

、Kπ

0

2つ F

V

(Q

2

),F

S

(Q

2

):Q

2

(ハドロンの質量)

2

の関数 3体 h

-

h

-

h

+

4つF

1

(Q

2

,s

1

,s

2

),F

2

(Q

2

,s

1

,s

2

),F

3

(Q

2

,s

1

,s

2

),F

4

(Q

2

,s

1

,s

2

)

ハドロン形状因子 (Form Factor)

)) ( )

( )

( )

( )

, (

( τ l s → ν

τ

l

'

+ s

'

+ h

1

q

1

+ h

2

q

2

+ h

3

q

3

τ⁻

ντ h

1prong

τ⁻

ντ

h1 h2

2prong

τ⁻

ντ

h1 h2 h3

3prong

(6)

3 体系のハドロン形状因子の定義

6

4 3

3 2 1

2 3 2

1 3 1

3 2 1

5 '

3 3 2

2 1

1 '

'

] ) (

) [(

0

|

| )

, , (

) ( ) 1

( ) (

) (

sin cos 2

) ( )

( )

( )

( )

, (

F Q F

p p p i

F p p

F p p

A h

h h q

q q

l u l

u G

q h q

h q

h s

l s

l

C C

μ γ

β α μαβγ

μ μ

μ

μ μ

μ μ τ

ε        

      

ν ハドロンカレント

γ γ

既知 レプトンカレント

θ θ 確率振幅

ν τ

+ +

− +

=

>

=<

=

⎭ ⎬

⎩ ⎨

= ⎧

+ +

+ +

+

J

M

J M τ

ν

τ

2

3

1

W

) (s d

u

Form Factor F1,F2,F3,F4

V

ud

V

us

α

s

m

s

4つの形状因子

F

1

(Q

2

,s

1

,s

2

), F2(Q

2

,s

1

,s

2

):軸ベクター成分(3π→a

1

(1270))

F

3

(Q

2

,s

1

,s

2

):ベクター成分(存在が確認されていない)

F

4

(Q

2

,s

1

,s

2

):スカラー成分(存在が確認されていない)

(7)

3 体の形状因子をどうやって測るか

○3体:4個の形状因子が存在

○各形状因子は複素数(振幅位相)を持つ

○形状因子を決めるには質量分布と、角度分布の測定が必要

○3つの角度が存在(τの偏極なしの場合)

・一般に6次元(Q 2 ,s 1 ,s 2 ,3つの角)の解析が必要

・ニュートリノの方向が観測できない

・τの方向が多くの場合不明

⇒難しい測定

⇒3体の形状因子は、ほとんど決められていない。

(これまで少ない統計でのτ

-

→π

-

π

-

π

ν

τ

崩壊の研究が一例あるのみ)

7

(8)

本研究の課題

• 本研究ではBelle実験で収集した高統計データをもとに τ →π π π ν τ 崩壊で

○3体崩壊でのハドロン形状因子の測定のための解析手 法を確立すること

これらの方法は将来的には、Kππ, KKπ、KKKの解析に有効

8

(9)

形状因子を決定する基本関係式

Lx(Q

2

,γ,cosβ,cosθ):既知の関数

⇒ Wx(Q

2

,s

1

,s

2

): ハドロン構造関数

→ハドロン構造関数とは

・ F

1

,F

2

,F

3

,F

4

と一意的な関係を持つ ( 関係式 )

・一般に Q

2

,s

1

,s

2

の関数

・ Wx は 4 × 4=16 個存在

決まった Q 2 ,s 1 ,s 2 のビンごとに崩壊角分布を測定すると、

構造関数 W xが測定でき、そこから形状因子 Fi が決まる。

9

2 cos 2

cos 2

) (

64 1 2

( 1

} {

2 cos )

3 (

2 2 1

2 2

2 2 2

5 2

2

θ β

π γ        π)

θ τ

Γ

τ τ τ

d d

ds d Q ds

dQ m

Q m

W m L

h G d

X X X C

× −

=

→ ∑

τ

-

→π

-

π

-

π

ν

τ

の微分崩壊幅Γより形状因子を測定できる。

ハドロン構造関数

G:フェルミ定数

cosθ

C

:カビボ角

(10)

構造関数と構造因子の関係 (1)

F

1

F

2

: 軸ベクター成分 F

3

: ベクター成分 F

4

: スカラー成分

) Im(

2

)]

Re(

) Re(

[ 2

|

|

)]

Re(

) [Re(

2

)]

Im(

) [Im(

2

)]

Re(

) Re(

[ 2

)]

Im(

) Im(

[ 2

) Im(

) (

2

)]

Re(

) (

|

|

|

| [

2

) Re(

) (

2

|

| ) (

|

| ) (

|

|

) Re(

) (

2

|

| ) (

|

| ) (

* 4 3 4

2

* 4 2 2

* 4 1 1

2 2 4 2

* 3 2

* 3 1 4

3

* 3 2

* 3 1 4

3

* 3 2 2

* 3 1 1

4

* 3 2 2

* 3 1 1

4

* 2 1 2

1 3

* 2 1 1

2 3 2 2 3 2 2 1 3 1

* 2 1 2

3 2 1 2

2 2

3 2 2 2

1 2

3 2 1

2 3 2 4

* 2 1 2

3 2 1 2

2 2

3 2 2 2

1 2 3 2 1

F F x

Q W

F F x

F F x

Q W

F Q W

F F F

F x

x W

F F F

F x

x W

F F x

F F x

x W

F F x

F F x

x W

F F x

x x W

F F x

x x F

x x F

x x W

F F x

x x F

x x

F x

x W

F x W

F F x

x x F

x x

F x

x W

SF SB SA I H G F E D C B A

=

+

=

=

+

=

+

=

+

=

+

=

+

=

− +

=

+

− +

=

=

− +

+ +

=

10

16 個

例えば

W

A

はF

1

,F

2

と その干渉が寄与 W

B

は F

3

のみ W

X

を決めれば F

が決まる。

x は Q

2

と cosθ との

既知の関数

(11)

Belle 検出器

生成された粒子を検出す る為の複数の装置で構成

SVD :粒子崩壊点 の測定 CDC :荷電粒子の飛跡や

運動量の測定 ACC : K ± と π ± の識別

TOF : 荷電粒子の飛行時

間を測定

ECL : 電子や光子の エネルギー測定 KLM : K L ,μ 粒子検出器

ACC ECL

11

2.実験装置

(12)

e e → τ τ 事象選別

Belle測定器で収集された全反応の中からτ対生成を選びだすことが必要。

バックグラウンド ・・・ B中間子対生成 , μ対生成 , e

e

→qq崩壊 バーバー散乱( e

e

→e

e

(γ) )

二光子過程 ( e

e

→ e

e

) l=e,μ

他の荷電飛跡と 90°以上離れている。

最も高い運動量を持つ。

事象軸 事象軸に垂直な面で、

生成した粒子を2つの半球に分離し、

1半球毎に条件を課していく。

3. τ →π π π ν τ 事象選別

*e e の重心系で2つの半球に分け

τ τ それぞれの崩壊の区別を行う。

荷電飛跡

信号サイド

見ている半球

タッグサイド

12

(13)

τ →(3h) ν τ 選別

選別されたτ対生成を用いて、

3個の荷電ハドロンに崩壊する事象を選別する。

シグナルの他に

* π 0 を含む崩壊 *π ± π 0 崩壊 *Ksπ ± 崩壊 τ →( 3h ) ν τ 事象候補

信号サイドに、荷電飛跡が3本あるもの

バックグラウンドを除く為の条件

π 0 を含む崩壊 E クラスター > 0.2 GeV

π ± π 0 崩壊 M e+eー > 0.1 GeV / c 2 Ksπ ± 崩壊 Ks候補が存在

これらの

条件の説明を 行っていく

h = π、K の荷電中間子

13

(14)

物質に入射した際に起こす電 磁シャワーを、感知したカウン ター

γの入射したカウンター

これらのγのエネルギーは、ECLカウンターでのエネルギー損失により測定可能。

1つの粒子に対して、反応したカウンター群をクラスターと呼ぶ。

1事象に1個以上のクラスターが存在する時の最大エネルギーを分布で確認。

バックグラウンドの除去

■ π 0 を含む崩壊事象の除去 特徴 γの存在

→π 0 は99%の確率で2つのγに崩壊する為。

14

(15)

クラスターエネルギーの分布

π

0

を含む崩壊の除去率は約85%

π

0

事象を除去し、シグナルを選別する条件 E

クラスター

< 0.2GeV

クラスターのエネルギー分布

15

E(GeV)

(16)

τ

→π

π

0

ν

τ

の バックグラウンドが

0.1GeV以下に集中

荷電粒子が電子と仮定して M

e

=0.51MeVとおき、

符号の異なる荷電粒子2つの 不変質量分布Me

+

e

を計算

→ e

e

はγによって生成して いるので、不変質量が小さくなる 為、シグナルと識別可能になる。

τ

→π

π

0

ν

τ

を 約90% 除去

■ τ →π π 0 ν τ 崩壊事象の除去

含まれる原因 π

0

から崩壊したγが検出器の近くで電子対(e

e

)生成し、

その飛跡が荷電粒子と数えられる為。

0.1 0.4 Me

+

e

-

0.8

Data

τMC (total) τ→3hπ

0

ν τ→π

π

0

ν τ→Ksπν

識別方法

条件 Me

e

< 0.1 GeV

を満たす事象は除去

16

(17)

K s 崩壊である条件 1.0 cm < L_xyz(V 0 )

487 MeV < Mπ π <510MeV

K

s

崩壊の条件を満たす事象を除去 τ→Ksπν崩壊を約84%除去

■ τ →K s π ν τ 崩壊事象の除去

含まれる原因 K

s

→π

π

に崩壊するため。

τ

→(3h)

ν

τ

と、 τ

→K

s

π

ν

τ

崩壊の区別に、K

s

の特徴を使う。

0.487 0.51

Data

τMC (total) τ→Ksπν τ→3h ν

V

0

π

π

ビーム衝突点から離れた地点で、

V状の軌跡で崩壊 ( V

0

粒子) Ksの特徴

π

17

(18)

* π ± とIDされる確率 P(π/ K) > 0.8

τ →π π π ν τ の場合、

同じ電荷を持つ粒子がπとIDされているものを要求 τ →π K π ν τ 崩壊と

τ →π K K ν τ の区別をする為。

( Kらしい ) 0 1 ( πらしい )

τ →π π π ν τ 選別

■ π ± K ± 識別

以上の条件で選別されるハドロンには、π中間子とK中間子が存在。

3つのπを選ぶには、πとKの識別が必要

Belle検出器での識別によって与えられた荷電粒子ID P(π/ K)を用いて選別を行う。

18

(19)

4. τ →(3π) ν τ 不変質量分布

π π π 不変質量分布

19

τ →π π π ν τ 候補数 1.96 × 10 6 事象 (72.2/fb 中 )

崩壊項目 崩壊項目の割合 [%]

τ

-

→(3h)

-

π

0

ν

τ

(緑) 8.00 τ

-

→Ksπ

-

ν

τ

(黄) 0.52 τ

-

→π

-

π

0

ν

τ

(青) 0.17 その他のバックグラウンド

(ピンク)

0.79 バックグラウンド合計 9.49

青は信号、プロットはデータ

・信号は a

1

(1270) からの寄与を示している。

(20)

・ 770MeV付近

ρ(770) のピークが見える。

a

1

→ρπ 崩壊を示す。

・ 0.7GeV 以下の領域

データと MC で差がある。

現在のMCで含まれている a

1

共鳴のみ

a

1

共鳴以外の存在の可能性

π π の不変質量分布

20

τ - →π - π - π ν τ 崩壊

(21)

cosθ:τの静止系におけるハドロンの方向

・τの方向を実験的に決めるのは難しいが、

cosθはハドロンのエネルギーEhから決めら れる。

s m

Q m

Q m

xm

/ 4

1 ) (

) 2

cos (

2 2

2

2 2

2

τ τ

τ

θ

τ

= −

3 2

1

4

2

2

q q

q Q

E s

s x E

beam h

+ +

=

=

=

崩壊角分布(1)

E

h

:ハドロン系のエネルギー E

beam

:ビームのエネルギー

実験室系におけるτ粒子の方向 hadrons

ν

τ

θ

21

cosθ 分布

5. 角度分布と形状因子

(22)

cosθ 分布

22

角分布 検出効率

すべてのQ

2

binにおけるcosθ分布

(23)

崩壊角分布 (2) ハドロン崩壊の分布

cosβ,cosγ :ハドロンの静止系で定義

・ Z 方向は 3 体系の方向

・ cosβ:3 体でハドロン 3 体で作る 平面に垂直な方向 (n ) と Z 方向の 内積

・ γ: は方位角

(24)

cosβ 分布

24

すべてのQ

2

binにおけるcosβ分布

角分布 検出効率

cos 2 β-1 の構造。 J P =1 + からの寄与を示している。

(25)

cosγ 分布

25

すべてのQ

2

binにおけるcosγ分布

角分布 検出効率

(26)

m=1,3(cos

2

β-1)/2,・・・

A(Q

2

,mτ):既知の関数

角分布の詳しい解析

• 角分布を定量的に研究するために9個の角モーメント<m>を定義

26

=

=

>= −

<

Nev

i

m i

m N Q

A

m d Q L

m m

1 2

2 2

) 1 ,

(

2 2

H cos )

( 2

3

τ τ

μν μν

τ

  

π γ β

角モーメントは、構造関数Wxと以下のような関係を持つ

SB I

H

SA G

F

SF E

D C

B A

SA B

A

W K W

K

W K

W K W

K

W K

W K W

K

W K

W K

W W

K

W K W

W K

K

2 3

1

2 3

1

2 3

1 1 1 2

2 2

1

cos sin

5 sin 2

2 sin

sin sin

5 cos 2

2 sin cos

2 2 1

sin

2 2 1

cos

) 2

5 ( 2 1

/ ) 1 (cos

3

3 ) )(

3 2

( 1

+

=

>

<

=

>

<

=

>

<

=

>

<

=

>

<

=

>

<

=

>

<

=

>

<

+ +

+

=

>

<

               

       

          

         

        

     

           

γ β

γ β

γ β

γ β

β γ

γ β

モーメントを実験的に決めると、構造関数Wxが決まり、そこから構造因子F1

,F

2

,F

3

,F

4が求まる。

定義

実験での計算式

の関数

θの既知 は cos

,

, , ,

2

3 1 2 1

Q

K

K

K

K

(27)

0 次のモーメント <1> は ( 質量 )

2

分布を示す。

1.5(GeV)

2

付近にピークを持つ大きな構造は

a

1

(1270)共鳴からの寄与である。

<1>

27

結果

結果得られた角モーメントとそこから言えることを以下にまとめる。

角モーメント <1>

( サブシステムの変数 s

1

,s

2

について積分し、Q

2

の関数として求めた結果)

(28)

角モーメント <3(cos 2 β-1)/2>,<cos2γ>,<sin2γ>

・W

A

,W

C

,W

D

の寄与

・軸ベクター(J

P

=1

+

)

F

1

,F

2

の項からの寄与を示す。

・構造はa

1

(1270)→ρπ崩壊の 振幅とその干渉の効果を示し ている。

角モーメント<m> 構造関数 構造因子

<1> WA WB WSA F1 F2 F3 F4

<(3cos2β-1)/2> WA WB F1 F2 F3

<cos2γ> WC F1 F2

<sin2γ> WD F1 F2

<1> <cos2γ>

<sin2γ>

<3(cos2β-1)/2>

28

角モーメント分布

(29)

・ W

E

,W

G

,W

I

←F

3

ベクター成分 (J

P

=1

-

) の 効果

・W

SA

,W

SF

,W

SB

←F

4

スカラー成分(J

P

=0) の効果

これらの分布は統計の範囲で 0 である。

よって、スカラー成分及びベクター成分の 寄与は少ないといえる。 (<10%)

角モーメント

<m>

構造関数 構造因子

<cosβ> W

E

W

SF

F

1

F

2

F

3

F

4

<sinβsinγ> W

G

W

SA

F

1

F

2

F

3

F

4

<sinβcosγ> W

I

W

SB

F

1

F

2

F

3

F

4

<cosβ> <sinβsinγ> <sinβcosγ>

29

モーメント <cosβ>,<sinβsinγ>,<sinβcosγ>

(30)

• Belle/KEKB実験で収集した高統計のτ粒子対生成事象を用いて、

τ

-

→π

-

π

-

π

ν τ 崩壊の崩壊角分布の解析を行い、ハドロン構造関 数を求めるのに必要な解析手法を確立した。

• 得られた角度モーメントや構造関数には軸ベクトルの共鳴であるa

1

(1270) から期待される強い構造が観測された。

干渉位相の解析が今後の課題である。

(例:a

1

→ρπとa

1

→ρ’πの干渉)

• ベクター成分やスカラー成分の寄与は少ない(<10%)であることが分 かった。

7.まとめ

本解析では角度分布から構造関数、構造因子を決定する枠組みを構築した。

今後角度モーメントに対する検出効率の補正や、統計を増やしたより詳しい 3π系の解析を遂行し、形状因子F

,F

2

,F

3

,F

4

を決定することが課題である。

また、同様の手法をKππ,KKπ,KKKの系にも適用することが可能であり、本

研究はこのような将来の研究の基礎になるものである。

30

(31)

BACK UP

31

(32)

CP非保存の効果

τ →(3π) ν τ 崩壊はCP非保存の可能性が期待されている

→ ベクトル成分とスカラー成分の2つの過程がある為

これらの共鳴の振幅干渉が、CP非保存を強調する。

CP非保存の正確な測定には

両成分の精密な 共鳴の幅 共鳴の質量 のデータが必要。

ベクトル成分(J P =1 + ) a 1 共鳴

スカラー成分(J P =0

未確認の共鳴?

今回は、これらの測定の第一段階として

・ τ →π π π ν τ の崩壊分岐比の高精度による測定

・ 終状態 π π π 系の質量スペクトラムの研究

・ a1共鳴以外の共鳴の存在の有無の確認

を目的に解析を行う。

32

(33)

* 強い相互作用の結合定数( α s ) の決定

ハドロニック崩壊

低エネルギー( 1 GeV 付近) のハドロン状態の研究に理想的

* スペクトラル関数(真空期待値)の決定

実験データによる

崩壊分岐比や不変質量など

を測定することで求めることができる。

→ 実験による高精度な解析結果が重要

に使用される。

33

(34)

e e →τ τ 選別条件

・ 荷電飛跡の本数が2~4本 全τ崩壊事象の85%を選ぶことができる

・ 全電荷が保存されていること。

・ 検出されないニュートリノによる、ミッシング質量(MM)とミッシング角

(θ

miss

)の情報を用いた条件。 赤枠内を τ対生成 として選別。

2 tracks 2

initial fianl final

MM = ( p

beam

− ∑ p − ∑ p

γ

)

2光子過程反応

バーバー散乱、μ対生成 θmiss

運動量の保存から決まったミッシングの重心系における方向 終状態の

全荷電粒子と光子の 4元運動量の和 始状態e

e

のビーム

全4元運動量

ミッシングによる条件

θ

miss

MM

2

選別後 τ対事象数 22.7×10 6

34

(35)

)]

Re(

) [Re(

2

)]

Im(

) [Im(

2

)]

Re(

) Re(

[ 2

)]

Im(

) Im(

[ 2

) Im(

) (

2

)]

Re(

) (

|

|

|

| [

2

) Re(

) (

2

|

| ) (

|

| ) (

|

|

) Re(

) (

2

|

| ) (

|

| ) (

* 3 2

* 3 1 4

3

* 3 2

* 3 1 4

3

* 3 2 2

* 3 1 1

4

* 3 2 2

* 3 1 1

4

* 2 1 2

1 3

* 2 1 1

2 3 2

2 3 2 2

1 3 1

* 2 1 2

3 2

1 2

2 2

3 2

2 2

1 2

3 2

1

2 3 2 4

* 2 1 2

3 2

1 2

2 2

3 2

2 2

1 2

3 2

1

F F F

F x

x W

F F F

F x

x W

F F x

F F x

x W

F F x

F F x

x W

F F x

x x W

F F x

x x F

x x F

x x W

F F x

x x F

x x

F x

x W

F x

W

F F x

x x F

x x

F x

x W

I H G F E D A B A

+

=

+

=

+

=

+

=

+

=

− +

=

+

− +

=

=

− +

+ +

=

35

(36)

擬スカラー状態 ( J P =0 - )

π中間子が1個のみの崩壊

ベクター状態 ( J P =1 ) π 中間子が偶数個の崩壊

軸ベクター状態 ( J P = 1 + )

π 中間子が奇数個 ( >3個 )

ストレンジ状態 ( S = ± 1 ) K 中間子を含む崩壊

36

(37)

τ →π π π ν τ 崩壊の物理

軸ベクター崩壊の中で最も大きい崩壊幅を持つ。

3つのπ中間子が存在する可能な量子数 J P =1 + , J P =0 -

この崩壊において、これまでに観測されている共鳴

* a 1 (1270)共鳴 J P =1 + m a1 = 1.23 GeV Γ a1 = 0.25 ~0.60 GeV

* 可能な量子数である、 J P =0 の状態の共鳴は??

a 1 以外の共鳴の存在の確認が課題

a 1 (1270) ρ 0 π

±

π π π ±

37

(38)

Finale state

Scalar F4

Vector F3

Axial vector F1,F2

J

P

0

-

1

-

1

+

1prong π

π

K

K

2prong ππ △

(Iso spin)

ρρ’ρ’’ ×

Kπ ?

K* ×

3prong πππ ? △

(Iso spin)

a1(1270)

Kππ ? ?

(K*π

? vs Kρ)

KKπ ? ?

(Φπ

? vs KK*) KKK

(φK)

(ΦK)

τハドロン崩壊実験の状況

5 .角度分布と構造因子 (Fi)

38

(39)

4 4 3

3 2

2 1

1 3

2

1

, , )

( q q q V F V F V F V F

J

μ

=

μ

+

μ

+

μ

+

μ

4

3 3

2 1

2 3

2 1

3

1

) ( ) ]

[(

0

|

|

F Q

F p

p p

i

F p

p F

p p

A h

h h

μ

γ β

α μαβγ

μ μ

ε

ν

+ +

− +

=

>

=<

+

+

= 1 J

P

= 1 J

P

= 0 J

P

一般的に、ハドロンの 3 体系は 4 つの因子によって式化される。

F3とF4はまだ 発見されていない

F

1

F

2

軸ベクター

+

= 1 J

P

F

3

ベクター

= 1 J

P

F

4

スカラー

= 0 J

P

τ⁻

ντ

h

1prong

τ⁻

ντ

h1 h2

2prong

τ⁻

ντ

h1 h2 h3

3prong

3 体系での構造因子

39

(40)

2 cos 2

cos 2

2 )

( 64

1 2

( 1

} {

cos 4 )

) 3 (

2 2 1

2 2

2 2 2

5 2 2

2 2

θ β

π γ π

α        π)

θ

( τ

Γ

τ τ ν

τ

d d

d ds d

Q ds dQ m

Q m

W L g

m g h G

d

X X X C

A

× − +

=

→ ∑

微分崩壊比

L

X

: レプトニックバーテックス W

X

: 構造関数

4 angles : 後に議論 Q ²  = (q1+q2+q3)² S

1

=(q2+q3)

2

S

2

=(q3+q1)

2

ここで qi は静止系ハドロンの運動量

40

(41)

構造関数

・構造因子 Fi ( 構造関数 Wx) はハドロン系 の τ の崩壊 で十分な情報を持つ。

・一般的にハドロンの3体系では 、

4 個の構造因子と 16 個の構造関数をもつ。

・ F

i

,W

X

は Q

2

,s

1

,s

2

の関数である。

→角度分布の測定は非常に重要である。

→単純にw

X

は次のように表わされる。

w x(Q²)=∫Wx(Q²,s

1

,s

2

)ds

1

,ds

2

W

A

W

C

W

D

W

E

W

F

W

G

W

H

W

I

W

B

W

SB

W

SC

W

SD

W

SG

W

SF

W

SG

W

SA

= 1

+

P

= 1

P

P

= 0

ν*

H

H

μ

= 1

+

P

= 1

P

= 0 J

P

h1h2 h1h2h3

41

(42)

角度分布

cosβ の分布では cos

2

β-1 の構造が見られる。

42

(43)

43

(44)

構造関数 構造因子

WA F1 F2

WB F3

WC F1 F2

WD F1 F2

WE F1 F2

WF F1 F2 F3

WG F1 F2 F3

WH F1 F2 F3

WI F1 F2 F3

WSA F4

WSB F1 F2 F4

WSF F3 F4

構造関数 Wx に関係する構造因子 Fi(1)

F1 F2 : 軸ベクター成分 F3: ベクター成分 F4: スカラー成分

44

(45)

F1 F2 : 軸ベクター成分 F3: ベクター成分

F4: スカラー成分

角度モーメント<m> 構造関数 構造因子

<1> W

A

W

B

W

SA

F

1

F

2

F

3

F

4

<(3cos

2

β-1)/2> W

A

W

B

F

1

F

2

F

3

<cos2γ> W

C

F

1

F

2

<sin2γ> W

D

F

1

F

2

<cosβ> W

E

W

SF

F

1

F

2

F

3

F

4

<sin2βcosγ> W

F

F

1

F

2

F

3

<sinβsinγ> W

G

W

SA

F

1

F

2

F

3

F

4

<sin2βsinγ> W

H

F

1

F

2

F

3

<sinβcosγ> W

I

W

SB

F

1

F

2

F

3

F

4

モーメント <m> に関係する構造関数 Wx 、構造因子 Fi

45

(46)

軸ベクター成分の寄与

W

A

,W

C

,W

D

F

1

,F

2

(a1共鳴)からの 寄与とその間の干渉 を示している。

構造関数 構造因子

W

A

F

1

F

2

W

C

F

1

F

2

W

D

F

1

F

2

<WA> <WC> <WD>

46

(47)

ベクター成分の寄与

WF,WG,WH,WI は統計の範囲内で

0 であるといえる。

WBではQ2の値が大きくなるにつれ て少し構造が見られる。

構造関数 構造因子

WB F3

WF F1 F2 F3 WG F1 F2 F3 WH F1 F2 F3 WI F1 F2 F3

<WB> <WF> <WG>

<WH> <WI>

47

F

3

( ベクター成分 ) の情報が入っていない モンテカルロシミュレーションの結果でも 同じような構造が見られるため、検出効率 の補正が入っていないためとみられる。

<W

B

>(MC)

(48)

角度モーメント <m>

求めた角度分布より、モーメント <m> が定義される。

− ∫

>=

< π

γ

μν

β

μν

τ

2 2

H cos )

( 2

3

2 2

m d Q L

m m

SB I

H

SA G

F

SF E

D C

B A

SA B

A

W K W

K

W K

W K W

K

W K

W K W

K

W K

W K

W W

K

W K W

W K

K

2 3

1

2 3

1

2 3

1 1 1 2

2 2

1

cos sin

5 sin 2

2 sin

sin sin

5 cos 2

2 sin cos

2 2 1

sin

2 2 1

cos

) 2

5 ( 2 1

/ ) 1 (cos

3

3 ) )(

3 2

( 1

+

=

>

<

=

>

<

=

>

<

=

>

<

=

>

<

=

>

<

=

>

<

=

>

<

+ +

+

=

>

<

               

       

          

         

        

     

           

γ β

γ β

γ β

γ β

β γ

γ β

角度モーメントと構造関数の関係

Ψ Ψ

Ψ

τ τ

cos cos

2 / ) 1 cos

3 (

/ / 1

3

2 2

2 1

1

2 2 2

2 2 1

=

=

=

=

=

K

K K

K K

Q m K

Q m K

48

(49)

Fiは複素数をもつ

|F 1 +F 2 +F 3 +F 4 | 2

=(F 1 +F 2 +F 3 +F 4 )(F 1 *+F 2 *+F 3 *+F 4 *)

=F 1 F 1 *+F 1 F 2 *+F 1 F 3 *+F 1 F 4 *

+ F 2 F 1 *+F 2 F 2 *+F 2 F 3 *+F 2 F 4 *

+ F 3 F 1 *+F 3 F 2 *+F 3 F 3 *+F 3 F 4 *

+ F 4 F 1 *+F 4 F 2 *+F 4 F 3 *+F 4 F 4 *

49

16 個

参照

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