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大韓民国政府 官報 第17697号 2012年 2 月10日(金曜日)

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(1)

韓国第 2 期量刑委員会が 新たに設定した量刑基準 (4・完)

The Sentencing Guidelines Established by Sentencing Commission(Second Period) in Rep. of Korea (4)

氏  家   仁

   目   次

Ⅰ.は し が き

Ⅱ.各量刑基準において類似する部分について

Ⅲ.第 2 期量刑委員会が設定した新たな量刑基準(2011年 3 月21日議決,同 年 7 月 1 日施行)

  1 .公 告 文

  2 .略取・誘拐犯罪の量刑基準   3 .詐欺犯罪の量刑基準   4 .窃盗犯罪の量刑基準   5 .公文書犯罪の量刑基準

  6 .私文書犯罪の量刑基準(以上,第46巻第 1 号)

  7 .公務執行妨害犯罪の量刑基準

  8 .食品・保健犯罪の量刑基準(以上,第46巻第 2 号)

  9 .麻薬犯罪の量刑基準(以上,第46巻第 3 号)

Ⅳ.性犯罪の量刑基準の修正(2012年 1 月30日議決,同年 3 月16日施行)

  1 .公 告 文

  2 .性犯罪の修正量刑基準(以上,本号)

 中央大学大学院法学研究科博士後期課程在学中

(2)

IV. 性犯罪の量刑基準の修正

 (2012年1月30日議決,同年3月16日施行) 

.公 告 文

大韓民国政府 官報 第17697号 2012年 2 月10日(金曜日)

 大法院量刑委員会公告第2012- 1 号

 法院組織法第81条の 6 第 4 項及び第81条の12,量刑委員会規則第 6 条第 1 項の 規定により2012年 1 月30日の量刑委員会第39次会議において議決された「性犯罪 の修正量刑基準」を次のとおり公開します。上記「性犯罪の修正量刑基準」は 2012年 3 月16日以降に公訴が提起された犯罪に対して適用します。

      2012年 2 月10日

  大法院量刑委員会  

◆略語表◆

□性暴法:性暴力犯罪の処罰等に関する特例法

□児童・青少年性保護法:児童・青少年の性保護に関する法律

□特加法:特定犯罪加重処罰等に関する法律

□特強法:特定強力犯罪の処罰に関する特例法

.性犯罪の修正量刑基準48)

性犯罪の量刑基準は,強姦(刑法第297条),強制わいせつ(刑法第298条),

準強姦,準強制わいせつ(刑法第299条),強姦等傷害・致傷(刑法第301条),

強姦等致死(刑法第301条の 2 ),未成年者擬制強姦/強制わいせつ等(刑 法第305条),常習犯(刑法第305条の 2 ),強盗強姦(刑法第339条),住居 侵入強姦/強制わいせつ等(性暴法第 3 条第 1 項),特殊強盗強姦/強制 わいせつ等(性暴法第 3 条第 2 項),特殊強姦/強制わいせつ等(性暴法 第 4 条),親族関係による強姦/強制わいせつ等(性暴法第 5 条),障害者 に対する強姦/強制わいせつ等(性暴法第 6 条),13歳未満の未成年者に対

48) 性犯罪の修正量刑基準 http://sc.scourt.go.kr/sc/krsc/criterion/criterion_03/

sex_01.jsp

(3)

する強盗/強制わいせつ等(性暴法第 7 条),強姦等傷害・致傷(性暴法 第 8 条),強姦等致死(性暴法第 9 条第 2 項,第 3 項),青少年に対する強 姦/強制わいせつ等(児童・青少年性保護法第 7 条),障害者の青少年に 対する姦淫等(児童・青少年性保護法第11条の 2 ),申告義務者の性犯罪(児 童・青少年性保護法第12条の 2 ),特加法上の強盗強姦の再犯(特加法第

5 条の 5 )の罪を犯した成人(19歳未満)の被告人に対して適用する。

<筆者:参考>

【強姦(刑法第297条)】

 暴行又は脅迫により婦女を強姦した者は, 3 年以上の有期懲役に処する。

【強制わいせつ(第298条)】

 暴行又は脅迫により人に対してわいせつな行為をした者は,10年以下の懲役 又は1,500万ウォン以下の罰金に処する。

【準強姦,準強制わいせつ(第299条)】

 人の心神喪失又は抗拒不能の状態を利用して姦淫又はわいせつな行為をした 者は,前 2 条の例による。

【強姦等傷害・致傷(第301条)】

 第297条乃至第300条の罪を犯した者が人を傷害し,又は傷害に至らしめたと きは,無期又は 5 年以上の懲役に処する。

【強姦等致死(第301条の 2 )】

 第297条乃至第300条の罪を犯した者が人を殺害したときは,死刑又は無期懲 役に処する49)。死亡に至らしめたときは,無期又は10年以上の懲役に処する。

【未成年者擬制強姦/強制わいせつ(第305条)】

 13歳未満の婦女を姦淫し,又は13歳未満の人にわいせつな行為をした者は,

第297条,第298条,第301条又は第301条の 2 の例による。

【常習犯(第305条の 2 )】

 常習として第297条から第300条まで,第302条,第303条又は第305条の罪を犯 した者は,その罪に定める刑の 2 分の 1 までを加重する。

【強盗強姦(第339条)】

 強盗が,婦女を強姦したときは,無期又は10年以上の懲役に処する。

【住居侵入強姦/強制わいせつ(性暴法第 3 条第 1 項)】 

 刑法第319条第 1 項(住居侵入),第330条(夜間住居侵入窃盗),第331条(特 49) 強姦等殺人は,殺人犯罪の量刑基準の対象犯罪である(拙稿「韓国量刑委員

会が設定した最初の量刑基準」比較法雑誌45巻 2 号(2011年)268頁参照)。

(4)

殊窃盗)又は第342条(未遂犯。但し,第330条及び第331条の未遂犯に限る)の 罪を犯した者が,同法第297条(強姦)から同法第299条(準強姦,準強制わい せつ)までの罪を犯した場合には,無期懲役又は 5 年以上の懲役に処する。

【特殊強盗強姦/強制わいせつ等(第 3 条第 2 項)】

 刑法第334条(特殊強盗)又は第342条(未遂犯。但し,第334条の未遂犯に限る)

の罪を犯した者が,同法第297条(強姦)から第299条(準強姦,準強制わいせつ)

までの罪を犯した場合には,死刑,無期懲役又は10年以上の懲役に処する。

【特殊強姦/強制わいせつ等(第 4 条)】

凶器その他危険な物を持ったまま,又は 2 人以上が合同して刑法297条(強姦)

の罪を犯した者は,無期懲役又は 5 年以上の懲役に処する。

第 1 項の方法により刑法第298条(強制わいせつ)の罪を犯した者は, 3 年以 上の有期懲役に処する。

第 1 項の方法により刑法第299条(準強姦,準強制わいせつ)の罪を犯した者 は,第 1 項又は第 2 項の例に従って処罰する。

【親族関係による強姦/強制わいせつ等(第 5 条)】

親族関係にある者が刑法第297条(強姦)の罪を犯した場合には, 7 年以上の 有期懲役に処する。

親族関係にある者が刑法第298条(強制わいせつ)の罪を犯した場合には, 5 年以上の有期懲役に処する。

親族関係にある者が刑法第299条(準強姦,準強制わいせつ)の罪を犯した場 合には,第 1 項又は第 2 項の例に従って処罰する。

第 1 項から第 3 項までの親族の範囲は, 4 親等以内の血族及び姻族とする。

第 1 項から第 3 項までの親族は,事実上の関係による親族も含む。

【障害者に対する強姦/準強制わいせつ等(第 6 条)】

身体的又は精神的な障害がある女子に対して,刑法第297条(強姦)の罪を犯 した者は,無期又は 7 年以上の懲役に処する。

身体的又は精神的な障害がある者に対して,暴行又は脅迫により次の各号の いずれか 1 つに該当する行為をした者は, 5 年以上の有期懲役に処する。

 ⅰ.口腔・肛門等の身体(性器は除外する)の内部に性器を入れる行為  ⅱ .性器・肛門に手指等の身体(性器は除外する)の一部又は道具を入れる

行為

身体的又は精神的な障害がある者に対して,刑法第298条(強制わいせつ)の 罪を犯した者は, 3 年以上の有期懲役又は 2 千万ウォン以上 5 千万ウォン以 下の罰金に処する。

身体的又は精神的な障害がある者に対して,刑法第299条(準強姦,準強制わ いせつ)の罪を犯した者は,第 1 項から第 3 項までの例に従って処罰する。

(5)

偽計又は威力を用いて,身体的又は精神的な障害がある女子を姦淫した者は,

5 年以上の有期懲役に処する。

偽計又は威力を用いて,身体的又は精神的な障害がある者にわいせつな行為 をした者は, 1 年以上の有期懲役又は 1 千万ウォン以上 3 千万ウォン以下の 罰金に処する。

障害者の保護,教育等を目的とする施設の長又は従事者が,保護,監督の対 象である障害者に対して,第 1 項から第 6 項までの罪を犯した場合には,そ の罪に定める刑の 2 分の 1 までを加重する。

【13歳未満の未成年者に対する強姦/強制わいせつ等(第 7 条)】

13歳未満の女子に対して,刑法第297条(強姦)の罪を犯した者は,無期又は 10年以上の懲役に処する。

13歳未満の人に対して,暴行又は脅迫により次の各号のいずれか 1 つに該当 する行為をした者は, 7 年以上の有期懲役に処する。

ⅰ.口腔,肛門等の身体(性器は除外する)の内部に性器を入れる行為

.性器,肛門に手指等の身体(性器は除外する)の一部または道具を入れ る行為

13歳未満の人に対して,刑法第298条(強制わいせつ)の罪を犯した者は, 5 年以上の有期懲役又は 3 千万ウォン以上 5 千万ウォン以下の罰金に処する。

13歳未満の人に対して,刑法第299条(準強姦,準強制わいせつ)の罪を犯し た者は,第 1 項から第 3 項までの例に従って処罰する。

偽計又は威力を用いて,13歳未満の女子を姦淫し,又は13歳未満の者に対し てわいせつな行為をした者は,第 1 項から第 3 項までの例に従って処罰する。

【強姦等傷害・致傷(第 8 条)】

第 3 条第 1 項,第 4 条,第 6 条,第 7 条又は第14条(第 3 条第 1 項,第 4 条,

第 6 条又は 7 条の未遂犯に限る)の罪を犯した者が,他の者を傷害し,又は 傷害に至らしめたときは,無期懲役又は10年以上の懲役に処する。

第 5 条又は第14条(第 5 条の未遂罪に限る)の罪を犯した者が,他の者を傷 害し,又は傷害に至らしめたときは,無期又は 7 年以上の懲役に処する。

【強姦等致死(第 9 条)】50)

第 4 条,第 5 条又は第14条(第 4 条又は第 5 条の未遂犯に限る)の罪を犯し た者が,他の者を死亡に至らしめたときは,無期懲役又は10年以上の懲役に 処する。

第 6 条,第 7 条又は第14条(第 6 条又は第 7 条の未遂犯に限る)の罪を犯し 50) 強姦等殺人は,殺人犯罪の量刑基準の対象犯罪である(拙稿「韓国量刑委員

会が設定した最初の量刑基準」比較法雑誌45巻 2 号(2011年)268頁参照)。

(6)

た者が,他の者を死亡に至らしめたときは,死刑,無期懲役又は10年以上の 懲役に処する。

【青少年に対する強姦/強制わいせつ等(児童・青少年性保護法第 7 条)】

暴行又は脅迫により,児童・青少年51)を強姦した者は, 5 年以上の有期懲役 に処する。

児童・青少年に対して,暴行又は脅迫により次の各号のいずれか 1 つに該当 する行為をした者は, 3 年以上の有期懲役に処する。

ⅰ.口腔・肛門等の身体(性器は除外する)の内部に性器を入れる行為

.性器・肛門に手指等の身体(性器は除外する)の一部又は道具を入れる 行為

児童・青少年に対して,刑法第298条の罪を犯した者は, 1 年以上の有期懲役 又は500万ウォン以上 2 千万ウォン以下の罰金に処する。

児童・青少年に対して,刑法第299条の罪を犯した者は,第 1 項から第 3 項ま での例に従う。

偽計又は威力を用いて,児童・青少年を姦淫し,又は児童・青少年にわいせ つな行為をした者は,第 1 項から第 3 項までの例に従う。

⑥第 1 項から第 5 項までの未遂犯は処罰する。

【障害者の青少年に対する姦淫等(児童・青少年性保護法第11条の 2 )】

19歳以上の者が障害児童・青少年(障害者福祉法第 2 条第 1 項による障害者 であって,身体的若しくは精神的な障害により,事物を弁別し,又は意思を 決定する能力が微弱な13歳以上の児童・青少年をいう。以下,本条において 同じ)を姦淫し,又は障害児童・青少年をして他の者を姦淫させた場合には,

3 年以上の有期懲役に処する。

19歳以上の者が障害児童・青少年にわいせつな行為をした場合又は障害児 童・青少年をして他の者にわいせつな行為をさせた場合には,10年以下の懲 役又は1500万ウォン以下の罰金に処する。

【申告義務者の性犯罪に対する加重処罰(児童・青少年性保護法第12条の 2 )】

 第22条第 2 項各号の機関・施設又は団体の長及びその従事者が,自己の保護・

監督又は診療を受けている児童・青少年を対象として性犯罪を犯した場合には,

その罪に定める刑の 2 分の 1 まで加重処罰する。

【特加法上の強盗強姦の再犯(特加法第 5 条の 5 )】

刑法第337条・第339条(筆者注:強盗強姦)の罪又はその未遂罪により刑の 宣告を受けその執行を終了し,又は免除を受けた後, 3 年以内に再びこれらの 罪を犯した者は,死刑・無期若しくは10年以上の懲役に処する。

51) 児童・青少年性保護法 2 条 1 号「「児童・青少年」とは,19歳未満の者をいう。

ただし,19歳に到達する年の 1 月 1 日を迎えた者は除外する。」

(7)

[刑種および刑量の基準]

1 .一般的基準

ア.強姦罪(13歳以上対象)

類型 区   分 減   軽 基   本 加   重 一般強姦 1 年 6 月- 3 年 2 年 6 月- 5 年 4 年- 7 年

親族関係による強姦/

住居侵入等強姦/特殊 強姦

3 年- 5 年 6 月 5 年- 8 年 6 年- 9 年

強盗強姦 5 年- 8 年 7 年-10年 9 年-13年

○青少年強姦(偽計・威力姦淫を含む)は 2 類型に包摂する。

○特強(累犯)に該当する場合には,刑量範囲の上限と下限を1.5倍を加重

○ 強盗強姦罪の特加(累犯)に該当する場合には,刑量範囲の上限と下 限を1.5倍を加重

区   分 減 軽 要 素 加 重 要 素

特別 量刑 因子

行為 暴行・脅迫でない偽計・威力 を使用した場合( 2 類型)

加虐的・変態的侵害行為また は極度の性的羞恥心増大

多数の被害者対象の継続的・

反復的犯行

犯行に対して脆弱な被害者

性暴法第 3 条第 2 項が規定す る特殊強盗犯である場合( 3 類型)

親族関係にある者の住居侵入 等の強姦または特殊強姦の犯 行である場合

輪姦( 2 , 3 類型)

妊娠

被指揮者に対する教唆 行為者/

その他

聾啞者

心身微弱(本人の責任なし)

自首

処罰を望まない

特加(累犯)・特強(累犯)

に該当しない同種累犯

申告義務者または保護施設等 の従事者の犯行

常習犯である場合

(8)

一般 量刑 因子

行為 消極加担

他人の強圧または脅し等によ る犯行加担

計画的な犯行

同一機会に数回姦淫

非難される動機

心身障害の状態を惹起して強 姦した場合

親族関係にある者の犯行であ る場合

青少年に対する犯行である場

行為者/

その他

相当金額の供託

真摯な反省

刑事処罰の前歴なし

人的信頼関係の利用

特加(累犯)・特強(累犯)

に該当しない異種累犯,累犯 に該当しない同種および暴力 の実刑前科(執行終了後10年 未満)

合意を図る途中に被害惹起

○ 飲酒または薬物による酩酊状態において性犯罪を犯した場合には,次 の区分に従う(強制わいせつ罪,障害者対象の性犯罪,13歳未満対象 の性犯罪,傷害の結果が発生した場合,死亡の結果が発生した場合に おいても同一に適用)。

  ① 犯行の故意,または犯行の遂行を予見し,もしくは犯行後に免責事 由とするために,自分の意思で飲酒または薬物によって酩酊状態に 陥った場合には,被告人が犯行当時,心身微弱の状態にあったかど うかとは関係なく,酩酊状態を一般加重因子として反映する。

  ② 犯行の故意がなく,犯行の遂行を予見することができなかったが,

過去の経験,当時の身体状態または情況等に照らし,飲酒または薬 物によって酩酊状態に陥れば他人に害悪を及ぼす素質(可能性)が ある場合には,被告人が犯行当時,心身微弱の状態にあったかどう かとは関係なく,酩酊状態を減軽因子として反映しない。

 ③ ①,②に該当しないといえども,犯行当時,心身微弱の状態に至っ

ていない場合には,酩酊状態を減軽因子として反映しない。

(9)

イ.強制わいせつ罪(13歳以上対象)

類型 区   分 減   軽 基   本 加   重 一般強制わいせつ - 1 年 6 月- 2 年 1 年 6 月- 3 年

親族関係による強制わ いせつ/住居侵入等強 制わいせつ/特殊強制 わいせつ

1 年 6 月- 3 年 2 年 6 月- 5 年 4 年- 7 年

特殊強盗強制わいせつ 5 年- 7 年 6 年- 9 年 7 年-11年

○ 青少年強制わいせつ(偽計・威力わいせつを含む)は 2 類型に包摂 するが,刑量範囲の上限と下限を 2 分の 1 を減軽

○強制類似性交は 2 類型に包摂する。

○特強(累犯)に該当する場合には刑量範囲の上限と下限を1.5倍加重

区   分 減 軽 要 素 加 重 要 素

特別 量刑 因子

行為 有形力の行使が顕著に弱い場

わいせつの程度が弱い場合

暴行・脅迫でない偽計・威力 を使用した場合( 2 類型)

加虐的・変態的侵害行為また は極度の性的羞恥心増大

多数の被害者対象の継続的・

反復的犯行

犯行に対して脆弱な被害者

親族関係にある者の住居侵入 等の強制わいせつまたは特 殊強制わいせつの犯行であ る場合

被指揮者に対する教唆 行為者/

その他

聾啞者

心身微弱(本人の責任なし)

自首

処罰を望まない

特強(累犯)に該当しない同 種累犯

申告義務者または保護施設等 の従事者の犯行

常習犯である場合

(10)

一般 量刑 因子

行為 消極加担

他人の強圧または脅し等によ る犯行加担

計画的な犯行

非難される動機

心身障害の状態を惹起して強 制わいせつした場合

親族関係にある者の犯行であ る場合

青少年に対する犯行である場

行 為 者

/ そ の

相当金額の供託

真摯な反省

刑事処罰の前歴なし

人的信頼関係の利用

特強(累犯)に該当しない異 種累犯,累犯に該当しない同 種および暴力の実刑前科(執 行終了後10年未満)

合意を図る途中に被害惹起

ウ.障害者(13歳以上)対象の性犯罪

類型 区   分 減   軽 基   本 加   重 擬制わいせつ -10月 8 月- 2 年 1 年 6 月- 3 年 擬制姦淫/強制わいせ

1 年 6 月- 3 年 2 年 6 月- 5 年 4 年- 6 年 強制類似性交 2 年 6 月- 5 年 4 年- 7 年 6 年- 9 年 強姦 4 年- 7 年 6 年- 9 年 8 年-12年

○ 偽計・威力わいせつは 2 類型(ただし,刑量範囲の上限と下限を 2 分 の 1 に減軽)に,偽計・威力類似性交は 3 類型に,偽計・威力姦淫は

4 類型に包摂する。

○ 強盗強姦(特殊強盗強姦を含む),特殊強盗強制わいせつ(特殊強盗 強制類似性交を含む)の場合には強姦罪(13歳以上対象),強制わい せつ罪(13歳以上対象)の刑量基準を適用する{障害者(13歳以上)

対象の性犯罪の量刑因子表を使用する}。

○特強(累犯)に該当する場合には刑量範囲の上限と下限を1.5倍加重

(11)

区   分 減 軽 要 素 加 重 要 素 特別

量刑 因子

行為 わいせつの程度が弱い場合

( 1 , 2 類型)

暴行・脅迫でない偽計・威力 を使用した場合

加虐的・変態的侵害行為また は極度の性的羞恥心増大

多数の被害者対象の継続的・

反復的犯行

性暴法第 3 条第 2 項が規定す る特殊強盗犯である場合( 4 類型)

輪姦( 2 , 4 類型)

妊娠( 2 , 4 類型)

被指揮者に対する教唆 行為者/

その他

聾啞者

心身微弱(本人の責任なし)

自首

処罰を望まない

特強(累犯)に該当しない同 種累犯

申告義務者または保護施設等 の従事者の犯行

常習犯である場合 一般

量刑 因子

行為 消極加担

他人の強圧または脅し等によ る犯行加担

計画的な犯行

同一機会に数回姦淫( 2 , 4 類型)

非難される動機

性暴法第 3 条第 1 項,第 4 条 または第 5 条が規定する形態 の犯行である場合

心身障害の状態を惹起して犯 行した場合

行為者/

その他

相当金額の供託

真摯な反省

刑事処罰の前歴なし

人的信頼関係の利用

特強(累犯)に該当しない異 種累犯,累犯に該当しない同 種および暴力の実刑前科(執 行終了後10年未満)

合意を図る途中に被害惹起

(12)

エ.13歳未満対象の性犯罪

類型 区   分 減   軽 基   本 加   重 擬制強制わいせつ -10月 8 月- 2 年 1 年 6 月- 3 年 擬制強姦 1 年 6 月- 3 年 2 年 6 月- 5 年 4 年- 6 年 強制わいせつ 2 年 6 月- 5 年 4 年- 7 年 6 年- 9 年 強制類似性交 4 年- 7 年 6 年- 9 年 8 年-12年 強姦 6 年- 9 年 8 年-12年 11年-15年

○ 偽計・威力わいせつは 3 類型に,偽計・威力類似性交は 4 類型に,偽 計・威力姦淫は 5 類型に包摂する。

○ 特殊強盗強制わいせつ(特殊強盗強制類似性交を含む)の場合には強 制わいせつ罪(13歳以上対象)の刑量基準を適用する(13歳未満対象 の性犯罪の量刑因子表を使用する)。

○特強(累犯)に該当する場合には刑量範囲の上限と下限を1.5倍加重

区   分 減 軽 要 素 加 重 要 素

特別 量刑 因子

行為 わいせつの程度が弱い場合

( 1 , 3 類型)

暴行・脅迫でない偽計・威力 を使用した場合

加虐的・変態的侵害行為また は極度の性的羞恥心増大

多数の被害者対象の継続的・

反復的犯行

特別保護場所においての犯行

性暴法第 3 条第 2 項が規定す る特殊強盗犯である場合( 5 類型)

輪姦( 2 , 5 類型)

妊娠( 2 , 5 類型)

被指揮者に対する教唆 行為者/

その他

聾啞者

心身微弱(本人の責任なし)

自首

処罰を望まない

特強(累犯)に該当しない同 種累犯

申告義務者または保護施設等 の従事者の犯行

常習犯である場合

(13)

一般 量刑 因子

行為 消極加担

他人の強圧または脅し等によ る犯行加担

計画的な犯行

同一機会に数回姦淫( 2 , 5 類型)

非難される動機

性暴法第 3 条第 1 項,第 4 条 または第 5 条が規定する形態 の犯行である場合

心身障害の状態を惹起して犯 行した場合

行為者/

その他

相当金額の供託

真摯な反省

刑事処罰の前歴なし

人的信頼関係の利用

特強(累犯)に該当しない異 種累犯,累犯に該当しない同 種および暴力の実刑前科(執 行終了後10年未満)

合意を図る途中に被害惹起

2 .傷害の結果が発生した場合

ア.13歳以上対象の傷害/致傷

類型 区   分 減   軽 基   本 加   重 一般強制わいせつ 2 年 6 月- 4 年 3 年- 5 年 4 年- 6 年 一般強姦 2 年 6 月- 5 年 4 年- 7 年 6 年- 9 年 親族関係による強制わ

いせつ 3 年 6 月- 6 年 5 年- 8 年 7 年-10年 親族関係による強姦 4 年- 7 年 6 年- 9 年 8 年-12年 住居侵入等強制わいせ

つ/特殊強制わいせつ 5 年- 8 年 7 年-11年 10年-14年 住居侵入等強姦/特殊

強姦 6 年- 9 年 8 年-13年 12年-16年

○青少年強制せわいせつは 1 類型に,青少年強姦は 3 類型に各包摂する。

○ 強制類似性交によって傷害の結果が発生した場合には 2 類型に包摂す る。

○ 特強(累犯)に該当する場合には刑量範囲の上限と下限を1.5倍を加重

(14)

○ 量刑因子は,強姦罪(13歳以上対象),強制わいせつ罪(13歳以上対象)

の量刑因子表中の特別減軽因子に,“ 傷害の結果が発生したが,基本 犯罪が未遂の場合 ” および “ 軽微な傷害 ” を,特別加重因子に “ 重い 傷害 ” を各追加して該当類型別に使用する。

○ 強盗強姦(特殊強盗強姦を含む)によって傷害の結果が発生した場合 には 6 類型に,特殊強盗強制わいせつによって傷害の結果が発生した 場合には 5 類型に各包摂する。

   上記の場合,その量刑因子表(強姦罪,強制わいせつ罪の量刑因子 表)の特別加重因子に “ 重い傷害 ” を,一般加重因子に “ 重い傷害で ない傷害 ” を各追加して使用する。

イ.障害者(13歳以上)または13歳未満対象の傷害/致傷

類型 区   分 減   軽 基   本 加   重 擬制強制わいせつ 2 年 6 月- 4 年 3 年- 5 年 6 月 5 年- 8 年 擬制強姦 2 年 6 月- 5 年 4 年- 7 年 6 年- 9 年 強制わいせつ 5 年- 8 年 7 年-11年 10年-14年 強制類似性交 5 年- 9 年 8 年-12年 11年-15年 強姦 6 年-10年 9 年-14年 13年以上,無期

○ 特強(累犯)に該当する場合には刑量範囲の上限と下限を1.5倍を加重

○ 量刑因子は,障害者(13歳以上)対象の性犯罪,13歳未満対象の性犯 罪の量刑因子表中の特別減軽因子に,“ 傷害の結果が発生したが,基 本犯罪が未遂の場合 ” および “ 軽微な傷害 ” を,特別加重因子に “ 重 い傷害 ” を各追加して該当類型別に使用する。

○ 強盗強姦(特殊強盗強姦を含む)によって傷害の結果が発生した場合 には 5 類型に,特殊強盗強制わいせつによって傷害の結果が発生した 場合には 3 類型に,特殊強盗強制類似性交によって傷害の結果が発生 した場合には 4 類型に各包摂する。

   上記の場合,その量刑因子表{障害者(13歳以上)対象の性犯罪,

13歳未満対象の性犯罪の量刑因子表}の特別加重因子に 〝 重い傷害 ”

(15)

を,一般加重因子に “ 重い傷害でない傷害 ” を各追加して使用する。

3 .死亡の結果が発生した場合

区   分 減   軽 基   本 加   重 強姦致死/強制わいせつ致死 9 年-12年 11年-14年 12年以上,無期

○特強(累犯)に該当する場合には刑量範囲の上限と下限を1.5倍加重

区   分 減 軽 要 素 加 重 要 素

特別 量刑 因子

行為 死亡の結果が被告人の直接的 な行為によらない場合

犯行に対して脆弱な被害者

被指揮者に対する教唆 行為者/

その他

聾啞者

心身微弱(本人の責任なし)

自首

処罰を望まない(被害回復の ための真摯な努力を含む)

反省なし(犯行の単純な否認 は除外)

特強(累犯)に該当しない同 種累犯

一般 量刑 因子

行為 基本行為が強制わいせつであ る場合

消極加担 行為者/

その他

犯行後救護,後送

相当金額の供託

真摯な反省

特強(累犯)に該当しない異 種累犯,累犯に該当しない同 種および暴力の実刑前科(執 行終了後10年未満)

[類型の定義]

1 .一般的基準

 ア.強姦罪(13歳以上対象)

 ⑴ 第 1 類型(一般強姦)

  ○ 以下の構成要件および適用法条に該当する行為を意味する(以下

同じ)。

(16)

構 成 要 件 適 用 法 条 暴行・脅迫により婦女を強姦 刑法第297条

準強姦(心神喪失または抗拒不能状態 の利用の姦淫)

刑法第299条

 ⑵ 第 2 類型(親族関係による強姦/住居侵入等強姦/特殊強姦)

構 成 要 件 適 用 法 条

住居侵入,夜間住居侵入窃盗(未遂犯 を含む),特殊窃盗(未遂犯を含む)罪 を犯した者が強姦/準強姦

性暴法第 3 条第 1 項

凶器等の携帯または 2 人以上の合同強 姦/準強姦

性暴法第 4 条第 1 項,第 3 項

青少年(19歳未満)を強姦/準強姦 児童・青少年性保護法第 7 条第 1 項,

第 4 項 青少年(19歳未満)を偽計・威力によ る姦淫

児童・青少年性保護法第 7 条第 5 項 親族関係にある者が強姦/準強姦 性暴法第 5 条第 1 項,第 3 項

 ⑶ 第 3 類型(強盗強姦)

構 成 要 件 適 用 法 条

強盗が13歳以上の婦女を強姦 刑法第339条 特殊強盗(未遂犯を含む)罪を犯した

者が13歳以上の婦女を強姦/準強姦

性暴法第 3 条第 2 項

 イ.強制わいせつ罪(13歳以上対象)

 ⑴ 第 1 類型(一般強制わいせつ)

構 成 要 件 適 用 法 条

暴行・脅迫により人をわいせつ 刑法第298条 準強制わいせつ(心神喪失または抗拒

不能状態の利用のわいせつ)

刑法第299条

 ⑵  第 2 類型(親族関係による強制わいせつ/住居侵入等強制わいせ

つ/特殊強制わいせつ)

(17)

構 成 要 件 適 用 法 条 住居侵入,夜間住居侵入窃盗(未遂犯

を含む),特殊窃盗(未遂犯を含む)罪 を犯した者が強制わいせつ/準強制わ いせつ

性暴法第 3 条第 1 項

凶器等の携帯または 2 人以上の合同強 制わいせつ/準強制わいせつ

性暴法第 4 条第 2 項,第 3 項 青少年(19歳未満)を強制わいせつ/

準強制わいせつ

児童・青少年性保護法第 7 条第 3 項,

第 4 項 青少年(19歳未満)を偽計・威力によ るわいせつ

児童・青少年性保護法第 7 条第 5 項 青少年(19歳未満)に対する強制類似

性交行為

児童・青少年性保護法第 7 条第 2 項 親族関係にある者が強制わいせつ/準

強制わいせつ 

性暴法第 5 条第 2 項,第 3 項

△19歳以上対象の強制類似性交(刑法第298条)は上記類型に包摂する。

 ⑶ 第 3 類型(特殊強盗強制わいせつ)

構 成 要 件 適 用 法 条

特殊強盗(未遂犯を含む)罪を犯した 者が強制わいせつ/準強制わいせつ

性暴法第 3 条第 2 項

 ウ.障害者(13歳以上)対象の性犯罪  ⑴ 第 1 類型(擬制強姦)

構 成 要 件 適 用 法 条

19歳以上の者が障害児童・青少年(13 歳以上)をわいせつまたは障害児童・

青少年をして他の者をわいせつさせた

児童・青少年性保護法第11条の 2 第 2

 ⑵ 第 2 類型(擬制姦淫/強制わいせつ)

構 成 要 件 適 用 法 条

19歳以上の者が障害児童・青少年(13 歳以上)を姦淫または障害児童・青少 年をして他の者を姦淫させた

児童・青少年性保護法第11条の 2 第 1

(18)

身体的または精神的な障害がある者を 強制わいせつ/準強制わいせつ

性暴法第 6 条第 3 項,第 4 項 身体的または精神的な障害がある者を

偽計・威力によりわいせつ

性暴法第 6 条第 6 項

 ⑶ 第 3 類型(強制類似性交)

構 成 要 件 適 用 法 条

身体的または精神的な障害がある者に 対して強制類似性交/準強制類似性交

性暴法第 6 条第 2 項,第 4 項

 ⑷ 第 4 類型(強姦)

構 成 要 件 適 用 法 条

身体的または精神的な障害がある女子 を強姦/準強姦

性暴法第 6 条第 1 項,第 4 項

身体的または精神的な障害がある女子 を偽計・威力により姦淫

性暴法第 6 条第 5 項

 エ.13歳未満対象の性犯罪

 ⑴ 第 1 類型(擬制強制わいせつ)

構 成 要 件 適 用 法 条

擬制強制わいせつ(13歳未満の者をわ いせつ)

刑法第305条

 ⑵ 第 2 類型(擬制強姦)

構 成 要 件 適 用 法 条

擬制強姦(13歳未満の婦女を姦淫) 刑法第305条

 ⑶ 第 3 類型(強制わいせつ)

構 成 要 件 適 用 法 条

13歳未満の者を強制わいせつ/準強制 わいせつ

性暴法第 7 条第 3 項,第 4 項 13歳未満の者を偽計・威力によりわい

せつ

性暴法第 7 条第 5 項

 ⑷ 第4類型(強制類似性交)

(19)

構 成 要 件 適 用 法 条 13歳未満の者に対して強制類似性交/

準強制類似性交

性暴法第 7 条第 2 項,第 4 項

13歳未満の者に対して偽計・威力によ り類似性交

性暴法第 7 条第 5 項

 ⑸ 第 5 類型(強姦)

構 成 要 件 適 用 法 条

13歳未満の女子を強姦/準強姦 性暴法第 7 条第 1 項,第 4 項 13歳未満の女子を偽計・威力により姦

性暴法第 7 条第 5 項 強盗が13歳未満の婦女を強姦 刑法第339条 特殊強盗(未遂犯を含む)罪を犯した

者が13歳未満の婦女を強姦/準強姦

性暴法第 3 条第 2 項

※特加(累犯),特強(累犯)に該当する場合(該当犯罪に対して共通)

構 成 要 件 適 用 法 条

強盗強姦(未遂犯を含む)罪により刑 の宣告を受け,その執行が終了し,ま たは免除された後, 3 年以内に再犯し た場合

特加法第 5 条の 5

特定強力犯罪により刑の宣告を受け,

その執行が終了し,または免除された 後, 3 年以内に特強法第 2 条第 1 項第 3 号,第 4 号において定められた性犯 罪を犯した場合

特強法第 3 条

(20)

2 .傷害の結果が発生した場合  ア.13歳以上対象の傷害/致傷  ⑴ 第 1 類型(一般強制わいせつ)

構 成 要 件 適 用 法 条

強制わいせつ/準強制わいせつ(未遂 犯を含む)罪を犯した者が傷害または 致傷

刑法第301条

(刑法第298条,第299条)

 ⑵ 第 2 類型(一般強姦)

構 成 要 件 適 用 法 条

強姦/準強姦(未遂犯を含む)罪を犯 した者が傷害または致傷

刑法第301条

(刑法第297条,第299条)

△ 13歳以上対象の児童・青少年性保護法第 7 条第 2 項各号の行為(強制 類似性交)による強制わいせつによって,傷害の結果が発生した場合 には 2 類型に包摂する。

 ⑶ 第 3 類型(親族関係による強制わいせつ)

構 成 要 件 適 用 法 条

性暴法第 5 条の強制わいせつ/準強制 わいせつ(未遂犯を含む)罪を犯した 者が傷害または致傷

性暴法第 8 条第 2 項

(性暴法第 5 条第 2 項,第 3 項)

 ⑷ 第 4 類型(親族関係による強姦)

構 成 要 件 適 用 法 条

性暴法第 5 条の強姦/準強姦(未遂犯 を含む)罪を犯した者が傷害または致

性暴法第 8 条第 2 項

(性暴法第 5 条第 1 項,第 3 項)

 ⑸ 第 5 類型(住居侵入等強制わいせつ/特殊強制わいせつ)

構 成 要 件 適 用 法 条

性暴法第 3 条第 1 項,第 4 条の強制わ いせつ/準強制わいせつ(未遂犯を含 む)罪を犯した者が傷害または致傷

性暴法第 8 条第 1 項

(性暴法第 3 条第 1 項,第 4 条第 2 項,

第 3 項)

(21)

 ⑹ 第 6 類型(住居侵入等強姦/特殊強姦)

構 成 要 件 適 用 法 条

性暴法第 3 条第 1 項,第 4 条の強姦/

準強姦(未遂犯を含む)罪を犯した者 が傷害または致傷

性暴法第 8 条第 1 項

(性暴法第 3 条第 1 項,第 4 条第 1 項,

第 3 項)

 イ.障害者(13歳以上)または13歳未満対象の傷害/致傷  ⑴ 第 1 類型(擬制強制わいせつ)

構 成 要 件 適 用 法 条

13歳未満の者をわいせつ(未遂犯を含 む)した者が傷害または致傷

刑法第305条,301条

 ⑵ 第 2 類型(擬制強姦)

構 成 要 件 適 用 法 条

13歳未満の婦女を姦淫(未遂犯を含む)

した者が傷害または致傷

刑法第305条,301条

 ⑶ 第 3 類型(強制わいせつ)

構 成 要 件 適 用 法 条

性暴法第 7 条第 3 項ないし第 5 項の強 制わいせつ/準強制わいせつ/偽計・

威力わいせつ(未遂犯を含む)した者 が傷害または致傷

性暴法第 8 条第 1 項

(第 7 条第 3 項ないし第 5 項)

性暴法第 6 条第 3 項,第 4 項,第 6 項 の強制わいせつ/準強制わいせつ/偽 計・威力わいせつ(未遂犯を含む)罪 を犯した者が傷害または致傷

性暴法第 8 条第 1 項

(第 6 条第 3 項,第 4 項,第 6 項)

 ⑷ 第 4 類型(強制類似性交)

構 成 要 件 適 用 法 条

性暴法第 7 条第 2 項,第 4 項,第 5 項 の強制類似性交/準強制類似性交/偽 計・威力類似性交(未遂犯を含む)罪 を犯した者が傷害または致傷

性暴法第 8 条第 1 項

(第 7 条第 2 項,第 4 項,第 5 項)

(22)

性暴法第 6 条第 2 項,第 4 項,第 6 項 の強制類似性交/準強制類似性交/偽 計・威力類似性交(未遂犯を含む)罪 を犯した者が傷害または致傷

性暴法第 8 条第 1 項

(第 6 条第 2 項,第 4 項,第 6 項)

 ⑸ 第 5 類型(強姦)

構 成 要 件 適 用 法 条

性暴法第 7 条第 1 項,第 4 項,第 5 項 の強姦/準強姦/偽計・威力姦淫(未 遂犯を含む)罪を犯した者が傷害また は致傷

性暴法第 8 条第 1 項

(第 7 条第 1 項,第 4 項,第 5 項)

性暴法第 6 条第 1 項,第 4 項,第 5 項 の強姦/準強姦/偽計・威力姦淫(未 遂犯を含む)罪を犯した者が傷害また は致傷

性暴法第 8 条第 1 項

(第 6 条第 1 項,第 4 項,第 5 項)

3 .死亡の結果が発生した場合(強姦致死/強制わいせつ致死)

構 成 要 件 適 用 法 条

強姦/準強姦/強制わいせつ/準強制 わいせつ(未遂犯を含む)罪を犯した 者が致死

刑法第301条の 2

性暴法第 4 条,第 5 条(未遂犯を含む)

の罪を犯した者が致死

性暴法第 9 条第 2 項 性暴法第 6 条,第 7 条(未遂犯を含む)

の罪を犯した者が致死

性暴法第 9 条第 3 項

[量刑因子の定義]

1 .一般的基準

ア.加虐的・変態的な侵害行為

 ○ 次の要素中の 1 つ以上に該当し,その侵害の程度が甚しい場合を意 味する。

  ─ 結縛その他の手段により被害者を長期間,動くことができないよ

うにした行為

(23)

  ─ 煙草の火,針,棒その他の道具を使用して被害者の身体に侵害を 加える行為

  ─性器の中に異物を挿入する行為   ─その他これに準ずる場合 イ.極度の性的羞恥心の増大

 ○ 犯行過程において次の行為中の 1 つ以上が随伴し,被害者の性的羞 恥心がとても大きい場合を意味する。

  ─犯行過程を撮影した場合

  ─ 被害者の子女,配偶者,父母等,他の者が見る前で犯行を犯した 場合

  ─性的遊戯のための道具を使用した場合   ─その他これに準ずる場合

ウ.多数の被害者対象の継続的・反復的犯行

 ○ 被告人が, 5 人以上の多数の被害者を相手に継続的・反復的に性犯 罪を犯した場合を意味する。

エ.犯行に対して脆弱な被害者

 ○ 犯行当時,被害者が身体または精神障害,年齢等により犯行に対し て脆弱であって,被告人がこのような事情を知り,知ることができ た場合を意味する。

オ.妊娠

 ○犯行により被害者を妊娠させた場合を意味する。

カ.特別保護場所においての犯行

 ○ 学校(校庭,校舎を含む),オリニチプ,保育園

52)

,幼稚園等の教育 施設または保護施設の内部および周辺,通学路,共同住宅内部の階 段,昇降機等のような13歳未満の被害者に対して特別な保護が必要 な場所にいる被害者を誘引し,またはその場所において犯行を試み た場合を意味する。

52) 「オリニチプ」および「保育園」については,本稿⑴注 6 および 7 (比較法 雑誌46巻 1 号368頁)を参照されたい。

(24)

キ.処罰を望まない

 ○ 被告人が自身の犯行に対して心から悔い,合意のための真摯な努力 を注いで,被害者に対する相当な補償がなされ,被害者が処罰を望 まないことの法的・社会的な意味を正確に認識しつつ,これを受け 容れて,被告人の処罰を望まない場合を意味する。

 ○ ①被告人側の事実上の強要または欺罔によって処罰を望まないな ど,自由な意思に基づかなく処罰を望まない意思表示をした場合,

または②被害者が未成年者,障害者,親族等に該当するときに,被 害者もしくは法定代理人の処罰を望まない意思に,通常的に納得す るに値する事由がないものと判断される場合は含まれない。

 ○ 被害者が未成年者,障害者,親族等に該当するときに,被害者また はその法定代理人の年齢,知能および知的水準に照らして,処罰を 望まない意思表示が持つ意味,内容,効果を理解して,見破ること ができる能力があるかどうか,ならびにそのような意思表示が真実 であるかどうかを細密に,慎重に調査,判断した結果,これに該当 する場合のみを含む。

ク.申告義務者または保護施設等の従事者の犯行  ○ 次の要素中の 1 つ以上に該当する場合を意味する。

  ─ 児童・青少年性保護法第22条第 2 項各号の機関・施設または団体 の長およびその従事者が,自己の保護・監督または治療を受けて いる児童・青少年を対象として性犯罪を犯した場合

  ─ 障害者の保護・教育等を目的とする施設の長または従事者が,保 護・監督の対象である障害者に対して性犯罪を犯した場合 ケ.消極加担

 ○ 被告人が受動的に参与し,または犯行遂行に消極的な役割のみを担 当した場合を意味する。

 ○ ただし,観淫症により,他人をして犯行を実行させた場合のように,

被告人がたとえ,犯行をしなかったとしても,自身の性欲の満足の

ために犯行に加担したときは含まない。

(25)

コ.計画的犯行

 ○次の要素中の 1 つ以上に該当する場合を意味する。

  ─犯行道具の事前準備および所持   ─事前共謀

  ─被害者を誘引   ─証拠隠滅の準備   ─逃走計画の事前樹立   ─その他これに準ずる場合 サ.非難される動機

 ○次の要素中の 1 つ以上に該当する場合を意味する。

  ─他の犯行過程において,通報を防ぐために犯行を犯した場合   ─被害者に対する報復・怨恨,憎悪感により犯行を犯した場合   ─財産上の利得を得るために犯行を犯した場合

  ─その他これに準ずる場合

シ.心身障害の状態を惹起して犯行した場合

 ○ 麻薬類その他の薬物を投薬する等の方法により,被害者の認識およ び統制能力を喪失または微弱にさせたのちに犯行した場合を意味す る。

ス.相当金額の供託

 ○ 被害回復のための真摯な努力をしたが合意に至ることができず,相 当な金額を供託した場合を意味する。

セ.人的信頼関係の利用

 ○ 構成要件的加重要素に該当しないが,以下のような人的関係にいる 被害者との相互信頼を利用した場合を意味する。

  ─師弟   ─知人の子女

  ─その他これに準ずる場合 ソ.同種前科

 ○ 量刑基準が設定された性犯罪による前科を意味する。

(26)

タ.合意を図る途中に被害惹起

 ○ 合意を図ろうとする過程で被害者を持続的に苦しめ,または犯行事 実を公開し,または公開する意思を表明して圧力を加え,またはそ の他これに準ずる方法により合意を強要した場合を意味する。

2 .傷害の結果が発生した場合 ア.軽微な傷害

 ○ 治療期間が約 2 週間以下であって,傷害部位が部分的で,日常的な 生活に大きく支障を招来せず,回復のために縫合手術等の特別な医 療的処置を必要としない傷害を意味する。

イ.重い傷害

 ○ 治療期間が約 4 ~ 5 週間以上である場合を基準とするが,後遺障害 もしくは深刻な醜状障害が残り,または危険な部位の傷害に該当し,

または追加傷害が予想される場合等を意味する。

3 .死亡の結果が発生した場合

ア.死亡の結果が被告人の直接的な行為によらない場合

 ○ 犯行過程に,被告人が予想だにしない要因が介入されたことによっ てであって,被告人の直接的な行為により死亡の結果が発生したと 見ることが難しい場合を意味する。

イ.処罰を望まない(被害回復のための真摯な努力を含む)

 ○ 被告人が自身の犯行に対して心から悔い,合意のための真摯な努力 を注いで,被害に対する相当な補償がなされ,遺族が処罰を望まな いことの法的・社会的な意味を正確に認識しつつ,これを受け容れ て,被告人の処罰を望まない場合を意味する。

 ○ 被害回復のための真摯な努力の末に,遺族との合意に準ずる程度の 相当な金額を供託した場合を含む。

ウ.反省なし(犯行の単純な否認は除外)

 ○ 自身の犯行を認めつつも,犯行に対して,何らの後悔または罪責感

(27)

を表示せず,かえって自身の犯行を正当化する場合を意味し,犯行 を単純に否認することは含まれない。

[量刑因子の評価原則]

1 .刑量範囲の決定方法

 ○刑量範囲は特別量刑因子を考慮して決定する。

 ○ ただし,複数の特別量刑因子がある場合には,以下のとおりの原則 にしたがって評価したのち,その評価の結果に従って刑量範囲が変 動するかどうかを決定する。

  ① 同じ数の行為因子は,同じ数の行為者/その他因子より重く考慮 する。ただし,処罰を望んでいない被害者または遺族の意思は行 為因子と同等に評価することができる。

  ② 同じ数の行為因子相互間または行為者/その他因子相互間は同等 なものとしてみなす。

  ③ 上記①,②の原則によっても刑量範囲が確定されない事件に対し ては法官が上記①,②の原則を基礎として,特別量刑因子を総合 的に比較・評価することによって刑量範囲が変動するかどうかを 決定する。

 ○ 量刑因子に対する評価の結果,加重要素が大きい場合には,加重的 刑量範囲を,減軽要素が大きい場合には減軽的刑量範囲を,その他 の場合には基本的刑量範囲を選択することを勧告する。

2 .宣告刑の決定方法

≪Ⅱ①に同じ≫

[共通原則]

1 .量刑基準上の勧告する刑量範囲の特別調整

 ① 特別量刑因子に対する評価の結果,加重領域に該当する事件におい

て,特別加重因子のみ 2 つ以上存在し,または特別加重因子が特別

減軽因子より 2 つ以上多い場合には,量刑基準において勧告する刑

(28)

量範囲の上限を 2 分の 1 まで加重する。その結果,上限が25年を超 過する場合には無期懲役を選択することができる。

 ② 特別量刑因子に対する評価の結果,減軽領域に該当する事件におい て,特別減軽因子のみ 2 つ以上存在し,または特別減軽因子が特別 加重因子より 2 つ以上多い場合には,量刑基準において勧告する刑 量範囲の下限を 2 分の 1 まで減軽する。

2 .量刑基準上の勧告する刑量範囲と法律上の処断刑範囲との関係

《Ⅱ②に同じ》

3 .法律上の任意的減軽事由の処理方法

《Ⅱ②に同じ》

[多数犯罪の処理基準]

1 .適用範囲

《Ⅱ③に同じ》

※ ʻ 多数の被害者対象の継続的・反復的犯行 ʼ を特別加重因子として反 映する場合でも,多数犯罪処理基準を別途として適用する。

2 .基本犯罪の決定

《Ⅱ③に同じ》

3 .処理方法

《Ⅱ③に同じ》

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