静岡理工科大学紀要
853次元煙風洞の製作
Manufacturing of smoke tunnel for flow visualization around a vehicle
安 昭八e Shohachi YASU
Abstract:官ùs paper has descri以対a
3dimensional smoke wind tunnel for tlow visuaJization around a vehicle. Students have ∞mpleted a preli.m.inary design of the wind tunnel which伺n be blown the ma氾mum velocity 12m1s in m
easurement section. In addition,出is process can pro判de exercises for desi伊ing a勾stem 組d machining of Ùle element of wind tunnel apparatus to meet desired n田ds within realistic constraints such as即onomic and泊先ty, problem-釦lving experience出at incorporates the neces田町 elements for engineering skill.
Key word: smoke 叩ld加nnel,engin聞ing design, practi田,回戸rim叩t
1. はじめに
静岡理工科大学機械工学科の学生が履修する機械工学 実験2・ 航空工学実験は, それぞれ3年次のロボットグィ ークル工学コースと航空工学コースの必修実験科目であ る. 両コース共通実験テーマのーっとして煙風洞実験を 計画した.本実験の目的は, 物体周りの流れの現象, 具体 的には自動車の周りの流れ,航空機の主翼周りの流れを実 際に観察し現象を理解するためである.そのためには当該 流れ易を可視化できる新たな実験装置を設計・製作する必 要があった.本摘では,筆者による風洞の概念設計に基づ き学生逮が卒業研究として自ら基本設計を行b、,学生実験 用装置としての3次元煙風桐装置を完成させたので.その 製作工程と風洞の詳細仕織について報告する.
2. 風洞の概念設計 2.1 投書十条件
機械工学科の学生実験に供するための風洞,かつ学生が 簡単に操作できるレベルの風洞であることを基本とし,以 下に示す条件を満たすものとした.
① 煙流脈法等の可覗化手法を使えること
② 低コストで製作出来ること
@ 学生が安全で容易に実験装置を操作できること 2.2概念設計方針
前項の条件を満たすための煙風洞の概念設計方針とし て次のように設定した.
① 測定部における流れの乱れを極力少なくするため に吸込み風洞とする.また,測定部で煙流脈が位散 しないよう風洞上流側の整流部断面積と測定部断 面積の比(縮流比)をLO以上にする.
2014年2月28日受理
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理工学部 機械工学科
② 煙発生装置からの煙を測定部にスムーズに流入さ せるために,測定部が大気圧より負圧になるよう整 流部に適度なメッ、ンュのスクリーンを設置する.
③ 整流部のハニカム据付やスクリーンの取付けを容 易にするために.整流部を3分割に分離できる構造 とする.
@ 御形の煙発生プロープは従来の煙風潮と同様に縮 流部の変曲点に掃入する 1)
⑤ 測定部に置かれた供試体周りの流れの観測を容易 にするために,測定部には大型の観測窓と照明用窓 を殺ける.また. 3次元的な流れを可視化できるよ う測定部下流の拡大部曲がりダクトにも観測窓を 股ける.
@ 低コストで風洞を製作するために.風洞は木製とし 地元の難者に製作を依頼する.また,風洞に係わる 機材の選定および調達は自前で行い,風洞製造業者 への一括発注はしない.
⑦ 煙風洞で必要な機材の内.機械工学科で使用せずに 保管している実験装置の機材を極力流用すること にする.
@ 学生実験で学生が自ら風洞の始動操作や調整がで きるよう実験テキストに操作手順を明記する.
@ 煙風洞の設計時点で,風洞の恒久的な設置場所が決 まっていないこともあったため. 風洞全体を分解・
移動・再据付ができる構造とする.
⑪ 風洞の室内への煙発生装置の煙混入を防ぐために,
風桐の排気は室外に排出する構造とする.これは煙 発生装置の煙ミストが室内に充満することを防ぐ
もので安全に実験を遂行するための措置である.
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2 .3概念設計
前項の概念設計の方針に基づき,概念設計を行った.
まず,風洞のサイズを決める要点として初めに測定部のサ イズである.
測定部に設置する供試体の模型自動車断面積を 1 5 0 皿×
1 5 0 m m 程度と想定した場合,測定部での供試体のブロ ッケ ージを 1 0 % 以内に収めるようにするためには測定部断面 を横 400mmX 縦 6 0 0 四にする必要がある.
また,測定部での風速を 1 0 m / s と想定した場合の必要空 気流量は約 1 0 0 0 0 m
3/ h となる.この空気流量を吸込み式で 駆動するためのファンの選定調査をした結果,三菱電機製 の片吸込み型シ ロッコファン ( B G ‑ 4 5 K T A ) が適しているこ とが判明し,本煙風洞の駆動用ファンとして選定した.
測定部下流の拡大部の長さを1. 5 m として,圧力損失を極 力少なくするために測定部断面積と拡大部出口断面積の 比を1. 0 4 程度となるよう拡大部の形状を設計した.また,
拡大部出口寸法はシロツコファン吸込みロ寸法になるよ うにした.
概念設計方針で述べたように整流部と測定部の断面積比 は 1 0 以上であるとしているので整流部の断面サイズを 1 . 8 m 角とした.また,整流部内に設置する整流用のハニカ ムやスクリーンの据付や調整作業を容易にするために整 流部を流れ方向に 3 分割できる構造にした.
整流部から測定部までの縮流部の曲面は円弧で繋ぐよう にし,変曲点近傍に煙発生用の櫛形プロープを挿入できる 構造にした.
シロツコファン出口からの排気は室外に排出するよう 排気ダクトで部屋の窓まで導いた.
上記の概念設計により図 lに示すような煙風洞の概念 図が完成し,これを基に学生に基本設計を実施させた.
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