昆蟲相比較の方法, 特に相關法の提唱に就て
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(2) 昆蟲 相 比 較 の方 法,特 に相 關 法 の 提 唱 に就 て̀を 野. 村. 健. 一. (昭和 十五年十一月三十 日受理). 目 1.緒. 次. 言. IL既 往 の業績 及 び其 の批判 III.相 關 法 に就 い て IV.再 び共 通 種 の 多 寡 と関係 度 の問 題 に. V.相. 關 法,共. VI.結. 論. VII・ 摘. 要. VIII.文献. 就 いて. IX.. 1.緒. 通 法 と 出 現率. Résumé. 言. 或 る地 方 の 昆虫 相 を考 へ る場 合,環 境 の 影 響 を十 分 考 慮 すべ き事 は 勿論 で あ るが,叉. 同時 に. 其 の 地 理 的 位 置 を無視 して は な らな い 。即 ち他 の 生 物 が 一 般 に さ うで あ る 如 く,昆蟲 の 場 合 も 相 の 地 理 的変遷 が 考 へ られ る わ け で,此 の 事 は 多 くの 例 に よつ て 疑 もな く示 され て 居 る 。 昆蟲 庭 で我 々 は種 々異 れ る地 方 の昆虫 相 を取 扱 ひ,相 互 に比 較 す る場 合 が 少 くな いが,斯. る場 合. 共 の 關 係 の 程 度 を正 確 に,即 ち数量 的 に 比 較 し得 る な らば 甚 だ好 都 合 で あ る 。 例 へ ばA地 を基 準 と して 之 と他 地 方B,C,D…. 方. … 等 と を比 較 す る場 合 に も,其 の 關 係 度 の 順 位 を定 め得 れ. ば 甚 だ 好 都 合 であ ら う し.叉 一 方 で は 果 してAを. 中 心 と して 遠 隔 の 地 に 到 るに つれ て 關 係 の. 度 が 同心 圓的 に 稀薄 となつ て居 るか 否 か,或 は単位 距 離 に対す る 關係 度 の 遊 減 率 は如 何 程 であ るか 等 を も考 察 出 來 るわ け で,生 物 地 理 學 上 盆 す る 虞が 少 くない と思ふ 。叉 之 よ り進 ん で は逆 に 環 境 の 影 響 等 を考 察 し得 る事 も大 い な る利点 と言へ よ う 。 然 る に 此の 問 題 に 關 す る既 往 の 業 績 は甚 だ 少 く,又 既に あ る もの も私 の 見 る 庭 で は 勤れ も完 全 とは 言 ひ 得 ない 様 であ る 。 私 は 豫 々本 問題 に 就 い て は 少 な か らぬ 關 心 を 有 して 居 た 者 であ る が,今 回之 に対す る私 見 を纏 め る 事 を得 た の で,鼓 に 其 の 大 略 を報 告 し大 方 の 御 高 無 を仰 ぐ 事 と した 。不 備 不 完 の点 に 就 い て は 切 に 御 叱 正 御 教 垂 を乞 ふ 次 第 で あ る 。 本 研 究 は 先 年 來 私 が 績 行 中の 島 喚昆蟲 相 の 研 究 と相 侯 つ て 成 され た もの 両 で,以 下 の 文 中に も同 問題 に 關 す る 記 事 が 少 な か らず 含 ま れ て 唐 り,此 の 意 味 に 於 て 本 篇 は 私 の 島 喚 昆 巌 相 の 研 "K一 本 研 究 の 概 略 は 既 に豫 報 と し て昆蟲. ,xiii,5/6,P.236・‑239,193gに発表. した処 で あ る 。.
(3) 究 第3報Xbに. 該 當 す る もの で あ る事 を御 噺 り して 置 く 。叉 表 題 に は 材 料 の 關 係 か ら昆蟲 相 と限. つ て あ る が,本 文 の 理 論 は 他 の 生 物 の 分 布 に も適 用 され 得 る であ ら う事 を 私 は信 ず る者 で.此 の 顯 に 就 い て も各 位 の 御 教 示 を切 に 翼つ て 止 ま な い 。 恩 師 江 崎 悌 三教授 に は終始 御 懇 切 な る 御 指 導 を辱 う し,叉 農 林 省 農 林 試 験 場 八 木 誠 政 博 士, 北 帝 國大 學 植 物 學 教 室 正 宗 嚴 敬 敦 授 よ り も種 々御 忠 言 御 鞭 健 を 賜つ た 。 鼓 に 明記 して 厚台き 感 謝 の 意 を表 す る 。. IL既. 往 の業 績 及び 其の批 判. 或 る地 方 を基 準 と し,そ れ に対し 種 々異 れ る地 方 の 昆虫 相(生 物 相)を 比 較 す る場 合,從 來 如 何 な る方 法 が 行 はれ て來 た か を先づ 考 察 して 見 よ う 。 私 の 考 で は之 を 二大 別 す る 事 が 出來 る,即. ち共 の1は昆蟲. 相 構 成 因子(奮 北 系,東 洋 系等 の. 顧 別)の 如 何 に観点 を置 く もの,共 の2は 共 通 種 類数 の 多寡 を 調 べ 之 に基 い て 云 々せ ん と す る もの で あ る 。然 る に,我 々 の 求 めん とす る方 法,即. ち相 互 間 の 關 係 度 を数量 的 に 表 は す方 法 と. して は,從 來 試 み られ て 來 た もの は 敦れ も後者 に薦 す る もの で あ つ て,私 の 知 る範囲 で は,他 の 生 物 を劉 象 と して な され た もの を も含 めて,次 の 諸 法が 示 され て 居 る 。 即 ち,今2地 Bの 昆 巌 相 或 は 他 の 生 物 相 を 比較 す る と して,取 扱 は ん と す る1群 b,叉両者. 間 の 共 通 種 類数 をcと. すれ ば,両者. 方A,. の 夫 々の 所 席種 類数 をa,. 間 の 關 係 度 を 表 は す 方法 と して,次 の 諸 式 が 輿. へ られ て 居 る 。 ヨ. 基準地の種類 激. 之 は 多 くの 入 々 に よつ て 不 注 意 に 用 ひ られ て 居 る が,何 等 根 篠 の ない. 方 法 と言 ふ べ き であ る 。 2.. 2\. a+. 率 Percentage 、. b1. 1之 は 正 宗 嚴 敬 氏(1931)が. of affinity. と呼 ばれ 浦. 醐. 提 唱 され た 方 法 であ るが,氏. 島の植物 相 磯. は 此 の 値 を相 關. に も實 用 され た μ934)・ 鯛. 境 界 線 の 重 要 性 探 究 法 と して 分 離 率 な る もの を も提 案 され て居 るが,之. 氏ρ ま. は相 關牽 の 逆 と見做し. 得 る もの で あ るか ら,本 項 の 中 に含 めて 取 扱 ふ 事 に す る 。 3' ` a +b. • 之 は JACCARD 氏(1932)の. 方 法 で あ るが,同. じ く植 物 相 研 究 の 方 法 と して 用 ひ. られ た もの で あ る 。樹 彼 は 此 の値 を共 通 係 数 Gemeinschaftskoeffizient ・tee第1報:蝶. 頼 の 分 布 よvJ見 す二る 日 本 島 喚 に 於 け ろ昆蟲 相1二 就 い て ,日. 8,p.97‑164,1937;第2報:島. 1716;. vi, 12, p.2033-2037,. 喚 の 蝶 相,植. 1938;. 物 及 動 物,. vii, 2, p.367-374,. と稻 した 。. 本 生 物 地 理 學 會 會 報,vii,. vi, 8, p.1346-1354, 1939.. vi, 10, p.1703-.
(4) 之 は 大 塚 彌 之助 博 士(1936)に. 4. -1/ab. よ り,更 新 世 の 海 産 軟睦 動 物 分 布 論 に 於 て 用 ひ. られ た 方 法 で あ るが,先 の 正 宗 氏の 方法 が 共 通種 類 勲の 各 所 産種 類数 に対す る 割合 の 算 術平均 であ つ た に対し,之 ent. of closeness. は其 の 幾何平均 を取 つ た もの で あ る 。尚 此 の 値 に対し て は 親 和 率 Coefficiな る名称 が 與 へ られ て居 る 。. c (但b<の:之. 5.. は 私(1939b)が. 提 示 した もの で あ る が,式 か ら 示 され る如 く基 準 地. の 如 何 に 拘 らず 共 通 種 類数 を 所 産種 類 激 の 少 い 方の 種 類 勲 で 除 した 値 を 取 る 方法 で あ る 。私 は 之 に対し 標 準 共 通 牽 Standard. な る名 稽 を附 す事 に した が,然. common-ratio*. し當 時 は 何 故. に 本 方 法 を取 つ た か は示 さなか つ た 。之 に就 いて は後 に述 べ る事 に す る 。. 6.. "(xY). る 。式 に於 てx,.yは. 之 は元 村 勲 博 士(1935)に 夫 々X,Y両. よつ て提 案 され た 相 關 法 利 用 の1方 法 で あ. 地 方 に 於 け る 各 種 類 に 就い て の採集個体数. †の 其 の平均 か. らの 差 であ るが,此 の 方法 に よ,る時 は共 通 種 の 多寡 に加 へ て個体 厳 の 多 少 も取 入れ られ る 事 と な る わけ で,上 記 の 諸 方 法 とは か な り趣 を異 に す る もの であ る 。本 方 法 は何 れ か と言 へ ば 生 態 的 分 布 相 の 比較 に便 な る もの で あ る 。 以 上 の 諸 方 法 に 就 い て の 個 々的 な批 判 は後 に詳 しく述 べ るが,次 に 示 す 虞 は共 通 の欠 貼 と し て 指 摘 され る と思 ふ の で,鼓 に一 括 して 述 べ る事 と した い 。それ は 之等 の 方 法 で は昆 巌 相 構 成 因子 の 系統 は全 く考 慮 され て居 な い か ら,時 と して は 別 な区 に薦 す る地 方 との 間 に 却 つ て 高 い 關 係 の 度 を 示 す様 な場 合 も起 り得 る 。 勿論 それ が 非 常 に近 い 距 離 に あ る場 合,或. は特 殊 な 事 情. の 下 で は,斯 る事 も許 され る であ ら うが(之 に就 い て は後 述 結 論 の 項 を参 照 され た い),然. しL. 記 の 方法 で は 軍 に 偶 然 の結 果 と して 之 が 不 規 則 に 見 られ る の で あ つ て,所 鵬区 の相 違 の如 き も 明 示 され な い 場 合 が 多 い 。 斯 る 飲 陥 は 特 に地 理 的区 分 の 錯 雑せ る地 方相 互 の 比 較 に 於 て よ く 見 られ る虜 であ つ て,從 つ て 斯 る地 方 に 於 て は,箪 に共 通 種 類数 の 多 少 か ら關 係 度 を 求 めん と す る上 記 諸 方 法 は,共 の 實 用 便 値が 少 な か らず減 ず る事 が 認 め られ るわ け であ る 。 今 其 の1例. と して,南. 西諸 島(第1圖. 参 照)の 蝶 相 に就 い て考 察 を試 み る事 に しよ う 。 該 諸. 島 に於 け る蝶 相 構 成状 態 は 第1表 に 示 す 如 くであ るが §,此 の 内,九 ee私 が 最 初 に此 の 方法 を提 案 しt:時 に は(1939b),之. \ TO 鱗. 與 ヘ ア・が ・ 此 の 名t琢. の魏. ら稲. を擶. 謙. 州本 島 に 於 て は 奮 北 系 の. に対し 》(共通 傘 Common-ratio. も取 られ ろ騰. が あ ろ のv(1t之 を区 別 す る. 爲 に上 の 如 く改 癬 す る事 に しナニ。本 丈 に於 て は以 下 專 ら標 準共 溢 率 Standard 用 ひ る事 にす る。 †採集 は 勿論両 地 に就 い く2PS等に行tiれ る事 が 必 要 であ ろ。 § 或 お種 類 が如 何 な ろ分 布 系 統 に腐 す ろかは,其 の種 の分 布 状 態 を見,或 方 に 於て 多産 す る か等 な糸 合 して 決 し 六 。. な ろ名. common-ratio. 為. は其 の亜 種 が 如 何 な る地.
(5) 第1圖 Fig.. 第1表 Tab.. 島. Map. of the. Nansei. Islands.. 九州本島及び南四諸島各 島に於 ける所産蝶類 の種類数 及び其の分布系統 1.. 嗅. 九 州本 島 種 子 島. 南 西 諸 島概 念 圖 1.. Number of species Kyusyu-Honto and. 種類鼓 Island. in each component the Nansei Islands,. 分 布 系 統. of the butterfly-fauna South of Kyusyu.. in. Type of distribution. No. of species. Kyusyu-Hnto Tanegasima. 屋 久 申 之. 島 Yakusima 島 Nakanosima. 奄美 大 沖縄 本 宮 古 石 垣 興那 國. 島 Amami-Osima 島 Okinawa-Honto 島 Miyakozima 島 Isigakizima 島 Yonakunizima. 註=分 布 系 統 の符 號 は次 の如 し。即 ち,Cは 全 世 界,Aは 奮 世界,Nは 全北 洲,Pは 奮 北 洲, POは 奮北 ・ 東 洋 中 間 地 城,0は 東 洋洲 ・Tは 熱 帯 地 方 に夫 々主と して 分 布 ぜ る事 為示 す 。5〈E は固 有 種 。. 噛. Remarks for Type of distribution---C : cosmopolitan, A : Old continents, N :Holarctic Region, P : PalaearcticRegion, PO : transitional of the Palaearctic and OrientaI Regions, 0 : Oriental Region, T : tropicopolitan, E : endemic form..
(6) 残渣種 類 が 優 勢 で あ る に反 し,南 西 諸 島の 各 島 は敦 れ も東 洋 系の ものが 優 勢 で あ る 事 が 示 され,昆 轟 相 講 成 上 か ら は 九 州 本 島 と 種 子 島 との 間 に 境 界 線 を豫 想 す る 事 が 出 來 る 。 然 る に 各 島 間 に 於 け る共 通 種 類 激 を求 め(第2表),共. の 多寡 の 程 度 を 標 準 共 通 牽 及 び 相 關 率 を以 つ て 表 は して. 見 る に共 の結 果 は 第3表 の 如 くな り,其 の 間 に 判 然 た る 差 を 見 出 し得 な い 許 りか,種 子 島 及 び 屋 久 島 の如 きは,所 厨区 を異 に す る 九 州 本 島 に対し て,豫 期 以 上 の 高 い 關 係 度 を 示 して居 る 。, 第2表 九州本島及 び南西諸島相互 間の蝶婿 の共通種類数 Tab. 2. Number of the common species of butterflies between two islands of Kyusyu-Honto and the Nansei Island.. 第3表. Tab.. 3.. 九州本島及び南西諸島相互間に於 け る蝶類 の共通種多寡の割合 一 標準共通率及び相關寧一 Quantitative. notaion. of the common. species. of butterflies. between. two islands of Kyusyu-Honto and the Nansei Islands as given "Standard common -ratio" and "Percentage of affinity.". Standard. 相 關寧. Percentage. common-ratio. of affinity.. (%). (%). in.
(7) 第2圖 標準共通寧 を以つ て表は され索九州本 島及び南西諸島相互間 の蝶相の關係度(横 軸の 各島問の間隔 は其の隔離距離 を,又 ○は基準地 を示す)・ Fig. 2. Relation between the affinity of butterfly-fauna expressed by the "Standard common-ratio" and the distance in KyusyuHonto and the Nansei Island.. 第3圖 正宗民 の相關率 を以 つて表 はされた九 州本 島及び南西諸 島相 互間の蝶相 の關係 度(横 軸の各島間 の間隔は其の隔離距離 を,叉 ○ は基 準地な示す)・ Fig. 3. Relation between the affinity of butterfly-fauna expressed by the Masamune's " Percentage of affinity " and the distance in Kyusyu-Honto. and the. Nansei. Islands..
(8) 之 に就 い て は 第2〜3圖. を も見 られ た い が,之 は南 西 諸 島 に 産 す る種 類(東 洋 系の)の 多 くの も. の は 更 に北 上 して 九 州本 島 に も及 ん で 居 る爲 で(然 し九 州本 島 に は な ほ そ れ 以 上 に多数 の 奮 北 系 の種 類 を 産 し,全 盤 と して 見 る 時 は 明 か に蕾 北 系 の 昆蟲 相 を構 成 して 居 る こ とを記憶 され た い),其 の 結 果 は斯 る 矛 盾 を生 じた もの であ る 。 以 上 は 上 述 の 諸 方 法 に謝 す る共 通 の欠点 に就 い て蓮 べた もの で,此 の 外 個 々的 な批 判 に就 い て は第IV章. に 譲 る事 と し,次 は私 の 新 た に提 唱 す る相 關 法 に就 い て述 べ る 事 と した い 。. III.相. 關. 法. に 就. い. て. 王 に 於 て 共 通種 類数 の 多 寡 は 必 ず しも昆蟲 相構成 状 態 の 類 似 性 とは 關 係 な い 事 を述 べ た が, 然 らば 昆蟲 相 の 組 成 即 ち faunistic. composition. を 比較 し,叉 共 の 關 係 の 度 を 求 め る場 合 に. は,如 何 な る 方法 を取 るべ きか が 問題 とな るで あ ら う。 斯 る場 合,各. 系 統(奮 北 系,東 洋 系の. 如 き)の 種 類 敏 の 多 少,即 ち其 の 割合 の 程 度 を比 較 す る 事 が 考 へ られ るが,實 際 問 題 と して は 軍 に 奮 北,東 洋 の2系. の みで な く,敏 種 の 系統 の もの を含む か ら,軍 に 宅 要 要素 の 割 合 を求 め. た 丈 け で は,其 の 關 係 の 度 を 正確 に 又 敏 字 的 に 表 は す 事 は 出 來 な い 。例 へ ば南 西 諸 島 の 蝶 相 を 見 る に,共 の 組 成 は第1表 の 如 くで,此 の 中最 も重 要 な奮 北,東 洋両 系 と他 を合 した もの3者 に 就 いて の 全 種 類数 に対す る割 合(百 分 率)を 求 めれ ば,第4表. 第4表. Palaearctic component. 州. 本. 島. 「 種. 子. 島. 屋. 久. 島. 中. 之. 島. 奄. 美. ・ 大. 島. 沖. 縄. 本. 島. 宮. 古. 島. 石. 垣. 島. 興. 那. 國. の 如 くな り,漸 次. 九州本 島及 び南西 諸島に於 け る蝶類 の分布系統割合(%). Tab. 4. Rate of the chief components and the Nansei Islands (%. 九. 及び 第4圖. 島. of butterflies. Oriental. in Kyusyu-Honto. component. Others.
(9) 第4圖 Fig.. 九 州本島及び南西諸 島に於 ける蝶類の分 布系統 の割合 4.. Rate of the chief in Kyusyu-Honto. types of distribution of butterflies and the Nansei Islands.. 南 す る につ れ て 東 洋 系色 彩 の 濃 厚 な る 事 は 明 らか で あ るが,然. し之 等の 圖 表 か らは直 接 各 懊 聞. の 關 係度 を 求 める 事 は 出 來 ない 。若 し強 ひ て 求 めん とすれ ば,東 洋,奮 北両区 の 比 を取 る事 と し,他 を 無親 す る 方 法が 取 られ る で あ ら うが,然. し共 の 結 果 は甚 だ 不 正 確 な もの と嘗 はね ば な. るま い 。 於 茲に て私 は此 の 鋏 を補 ひ,出 來 る 限 り合 理 的 に昆 鵡 相 構 成状 態 を比 較 す る 方 法 と して,相 關法 を 試 る に到 つた 。材 料 は 同 じ く蝶 類 を取 り,ρ 南 西諸 騰の 各 島 に就 い て 計 算 を行 つ た の で あ るが,其 の 結 果 は豫 想 以 上 の 好 結 果 を牧 め る事 が 出來 た 。即 ち各 島 に就 い て,共 の 所 塵 蝶類 を 曾蕾 北 系. ,東 洋 系,両者中間. 系及 び 其 の 他 の4系 に分 け,之 等 各 系統 に屡 す る種 類 の数 の変化 に. 於 て,各 島間 に如 何 な る相 開 關 係 が あ るか を 調査 した 。因 に相 關 係 敏 を 求 め る に就 い て は 次 の 式 に擦 つ た 。. = 式 に 於 てx,Sは ・。,%は. xy(1—r2) w = n a, av-1/. 0.67) --------------n. 夫 々両 地 方X,Yに. 於 け る各 系統 所 属の 種 類 厳 の其 の平均 値 か らの 差,叉. 夫 々 κ2,ヅの平均 の 平 方 根,nは. 此 の 方法 に よつ て 求 め られ るr,即. ち相 關 係 数 は 理 論 上 一1か ら+1迄. で あ る が,今 の 場 合 そ れ を0か ら+1の範囲 R= •. と置 い て,此 のRの '「e豫 報(1939c)に. 系統 の 数 であ る 。 の 値 を取 り得 る わ け. に 限 定 す る 方 が 便 利 で あ るか ら,私 は. 1+r 2. 値 を取 る事 に した 。 之 を私 は 相 關 指数 Correlation 於 て は Correlation. 如 く改 め ろ事 に し六 。. exponent. index*. と呼 ぶ 事 に. と したが ,八 木 誠 政樽 士 の御 注 意1;從 ひ上 記 の.
(10) した い と思 ふ が,各 島間 に 於 け る此 の 値 を示 せ ぱ 第5表 の 如 くで あ る 。 樹r=0.3,即. ちR==. 0・65以 下 の 場 合 は 相 關 關 係 は な い と見 る事 は 勿論 で あ る 。 ノ. 第5表 九州本島及 び南西諸島相互間に於 ける蝶相 の相 關指数(%) Tab. 5. Correlation Index ((Correlation coefficient + 1) _ 2) in butterfly-fauna between two islands of Kyusyu-Honto and the Nansei Islands (%). 第5表. に就 い て各 島間に 於 け る相 關 關 係 を 見 る に,遠 距 離 に及 ぶ につ れ て漸 次 共 の 程 度 を減. じて 屠 る 事 が 分 る 。第5圖 は 之 を圓 示 した もの であ るが,之 見 る事 が 出 來 る 。 第5圖 妹 先 に標 準共 通率,相. に よ る時 は此 の 關 係 を一層 明瞭 に. 關 率 の場 合 を 示 した 第2〜3圖. と 同 じ約 束 に よ. つ て 作 圖 され た もの で あ るが(即 ち 横 軸 の 各 島 喚 は 盗 島 相 互 闇 の 隔 離 距 離 に応じ て位 置づ け ら れ て居 る),之 を第2〜3圖 な る事 が 窺 は れ る㌔. と比較 す る 時 は 各 線 と も遙 か に 規 則 的 で あ つ て,本 法 の 適 合 性 の 大. 更 に此 の 圖 に 於 て注 意 す べ き事 は,各 線 と も種 子 島 と九 州本 島 との 間 に. 於 て薯 しい 落 難 を示 して居 る 事 で,此 の 事 は 雨地 を境 と して其 の 所属区 を異 に す る事 と よ く一 致 して居 る 。即 ち,昆 錨 相 構 成上 の相 違が 相 關 法 で は 明 瞭 に 示 され 得 る事 が 之 に よつ て 立 誰 さ れ るけ わ で,此 の 勲 も先 の 諸 法 と比 較 して,特 るに 本 法 に よ る時 は;よ. に本 法 の 長 所 と して 認 め られ る 虞 で あ る 。要 す. く昆 巌 相 比 較 の 目的 を達 し得 る もの と信 ず る 。. 術 本 法使 用 に 際 して の注 意 事 項 を附 記 しそ 置 きた い 。 第1に 分 布 系統 を分 け る事 で あ るが, 上 の 場 合 に は私 は奮 北 系,東 洋 系,両者 梼 先1こ私 が 本 報 の豫 報(1939c)を. 中間 系及 び 其 の 他 と4別 した 。之 は前3者. を 除 いた 淺. 公 に した 時 は. ,石 垣 島 を基準 と して 之 と各 島 との 關係 度 な夫 々 相 關 指 数,標 準 共 通 率,相 關 琴§ に よ つ て表 は し,共 の グ ラ フな 示 しす二が,其 のグ ラ フで は横 軸 の 各 島 の 位 置 は 其 の 隔 離距 離 に無 關 係 に(即 ち北 か ら南 へ の順 に)等 間隔 に描 かれ た 。 今,豫 報 の グ ラ フを改 めて,各 島 の 位 置 を其 の隔 離 距 離 に応じ て描 い7二遂,私 の 相 關指数 に 於 てlt‑一層 吾 人 の豫 想 を満 足 ぜ しむ る結 果 とな つ7:。 豫 報 の 圃 な御 覧1こtsつ7:方 のrs1:,敢 て 置 く。. て此 の点 を御 注 意 し.
(11) りは 其 の 激 も少 く,之 を細 分 す る必 要 は な い と考 へ た か ら.であ るが,必 要 に応じ て は 更 に 詳 しい区 分 を設 け て計 算 を 試 み る事 も可 であ ら う 。但 し,此 の 場 合単位 に と る各 系統 の 大 い さが 等 しい 事 を要 す る,換 言す れ ば区 と亜区 とを混 ず る様 な 事 な き様 に 注 意 しなけ れ ば な らぬ 。私の q. 上 に 於 け る計 算 は区 を単位 に した もの で あ るか ら,之 を"区 すれ ば,更. 的 相 關"と. 呼ぶ と. に細 い比 較 を必 要 とす る 時 は. 其 の 鵬 す る区 内 に 於て は亜区 を単位 と し た"亜区. 的 相 關"を. 求 め る 事 に よつ て. 目的 を達 し得 る わ け で あ る 。省 一 般 に 輩 位 に取 る 系統 の 格 を下 げ る程,そ れ か ら 得 られ る相 關 の 程 度 は低 下 す る と見 て よ い 檬 で,例 へ ば 千 島 列 島 に 就 て 見 る に, 該 列 島 は絶i対的 に醤 北 系の 種 類 で 占 め ら れ て 居 るか ら,各 島 間 に 於 け る区 的 相 關 は 殆 ん ど差 な く非 常 に声 い値 が 示 され る が,亜 厩 的 相 關 に 於 て は必 ず しもそ うで は な い 。 例 へ ば 國後 島 に 就 い て 見 るに, 該 島 と各 島 間 の区 的 及 び 亜 笹 的 相 關 の 度 を 求 む れ ば 第6表 の 如 くな り,前 者 に 於 て は殆 ん ど差 異 は な いが,後. 者に於ては. 遠 距 離 の地 方 とは 可 な り差 の あ る事 が 示 第5圖 相 關 指tWVIe以つ て表 に され た九 州 本 島 及 び 南 西 諸 島相 互 間 の蝶 相 の 關 係 度(横 軸 の 各 島間 の間 隔 は其 の 隔 離 距 離 を,又 ○ は 基準 地 を示 す)・. され,地 理 的 隔離 に伴ふ 昆 癒 相 の変化 が も 表 は され て 居 る事 を見 る(其 の数 茲に 字 は 必 ず し も連続 的 で は な いが,之. は千 '. 島 列 島 の 如 き全体 の 種 類数 の 少 い 塵 で は. Fig. 5. Relation between the affinity of butterfly-fauna expressed by the " Correlation index " and the distance in Kyusyu-Honto and the Nansei Islands..
(12) 止 む を得 な い所 で あ る)。 第瓢6表.鴛 國後島対千島列 島各 島の蝶 相の相 開指数(%) Regional and Subregional correlation index in butterfly-fauna between Kunasirisima (Kunashir Island) and some other Kurile Islands. (%). Tab. 6.. Regional. 色. 丹. 掃. 提 蕪穿島. 得. 撫. 島 Urupputo. 幌. 莚. 島 Paramusiruto. 阿 頼. 度. corr.. ind.. Subregional. corr. ind.. 島 Sikotanto Etorohusima. 島 Araitoto. 尚 固有 種 の あ る場 合,之 を1の 系 統 と して 取 上 げ る場 合 は,A地. 方 の 固有 系,B地. 方 の 固有. 系 … … と其 の 産 す る地 方 と結 び つ け て 取 扱 はね ば な らぬ 事 を 附 記 す る 。 何 となれ ば 軍 に 固有 系 と して 共 通の 欄 を設 け た の で は ・ 固有 種 の 多 い 地 力 相 互 は却 つ て 關 係 の 度 が 大 とな る結 果 と な り不 合 理 を生 ず るか ら であ る 。 樹 最 後 に念 の 爲 附 記 した い 事 は ・本 方 法 で は實 際の 共 通 の 種 類 に は鰯 れ ず ・各 講 成 因子 の 割 合 か ら計 算 す る結 果,非 常 に離 れ た 地 方 で も共 の 構 成 因子 の 割合 の 類 似 す る地 方 とは高い 關 係 度 を持 ち得 る事 とな る 。例へ ば 長 い接触 面 を共 有 す る奮 北,東 洋両 顧 の 境 界 地 帯 に就 いて 見 る に,其 の 東 の 端 に 於 け る部 分 も,西 の 端 に 於 け る 部分 も,1甚 を単位 に取 つた 場 合 の構成 欣 態 は 大1体同様 で,從 つ て 其 の区 的 相 關指 数 は 高 い 値 を示 す 事 に な る で あ ら う 。 此 の 鐵 は 本 方 法 の1 鉄点 と言 ひ得 る で あ ら うが,然. し實 際 問題 と して は,斯 る場 合 は 一見 して 明 か で あ り,叉 我 々. が 相 關 法 を 用 ひ て 比較 す るの は 一 般 に は互 に 相 連 纏 した 地 方 に対し て であ るか ら,上 述 の 如 き 不備 を 懸 念 す る必要 は 先 つ な い と思 ふ 。若 し必 要 が あ れば,上 述 の 如 き場 合 に対し て は,亜区 的 相 關 を求 め,或 は 實 際 の共 通 種類数 の 多 寡 を も考 慮 すれ ば よい わ け で あ る 。此 の点 に 關 して は特 に 誤解 な き様 大 方 の 御 諒承 を乞 ふ 次 第 で あ る 。 尚 以 上 の 外,相. 關法 と出現 率 との 關 係,其 の 他共 通 率 との 關 係 等 に就い て も一 一言 す る 必要 が. あ るが,之 等 に 關 して は第V章. IV.再. に 於 て述 べ る 事 と したい ・. び 共 通 種 の 多 寡 と關 係 度 の 問 題 に就 い て. 上 の 記 述 に よ り共 通 種 の 多 少 か ら昆蟲 相 相 互 の 關 係 度 を求 めん とす る從 來 の 方 法 よ りは,昆.
(13) 錨 相 比 較 の 方 法 と して は相 關 法 が適 當 な る 事 が 示 され た と思 ふ 。然 し,相 關 法 で は 比較 せ ん と す る両 地 域 産 種 類 の 分 布 系統 を 明 か に す る 必 要 が あ り,可 な り複 雑 と な るに 反 し,共 通 種 の 多 寡 か ら關 係 度 を 求 めん と す る方 法 一. 以 下 私 は 之 を略 して 共 通 法 と呼 ぶ 事 に す る一. は挨 作 が. 簡 箪 で あ る 事 は異 議 の な い 虚 で あ ら う 。所 で 共 通 法 の欠 職 は 先 に も示 した 如 く,敦 れ の 方 法 に よる と して も,そ れ か ら得 られ る数値 は 昆 巌 相構成状態 の 類 似 性 を必 ず しも示 さな い 。特 に地 理 的区 分 の 錯 雑 せ る地 方 に 於 て 此 の 懸 念 の 大 な る事 が 考 へ られ るの であ るが,然 の な い単純 な,或 は それ に 近 い 昆 錨 相 を持 つ 地 方相 互,即. らば 此 の危険. ち 明か に 同 一区 系 に属 し,他 系統 の. 混 入 の 鹸 りない様な 地 方 間 の 比 較O場 合 に は,上 記 諸 方法 は適 用 され 得 るや 否 や は 一応 吟 味 ざ れ る慣 値 が あ る で あ ら う 。私 は 斯 る場 合 に は,共 の 根本 的 を意 圖,即 ち 共 通 種の 多 少 に よ り關 係 の 度 を示 さん とす る考 へ 方 に対し て は,何 等 之 を否 定 す る根 線 は持 合 せ な い 。然 し共 の 實 際 的 方法 に到 つ て は,上 記 諸 氏の 提 案 に対し て は少 なか らぬ 意見 を有 す る もの で あ る事 を強 調 し た い 。依 つ て以 下 に共 の 批 判 を 試 み,併 せ て私 の 提 示 した 標 準共 通率 に よる 方 法 を説 明 す る事 と した い 。 尚 式 に 用 ひた 符 號 は先 に 示 した と 同様,両 地 方A,B所 間 の 共 通 種 類 敏 をcと す る 。. 産 種 類数 を夫 々a,bと. し, 両者. 此の 方法 は よ く用 ひ られ て居 るの を 見 る が,本 法 に 於 て は 比較 の対象区 の 昆 錨 相 の 大 い さ如 何 に よ り,與 へ られ た数値 が 必 ず しも關 係 度 を正 しく示 さない欠点 を有 す る 。即 ち胸 象 地 が 大 な る昆蟲 相 を擁 す る場 合 で は(此 の 事 は 一 般 に は対象 地 が 廣 大 な範囲 を取 る 事 と等 しい),共 通 種 類 激 も自然 多 くな る事 は當 然 であ り,逆 に対象区 が 小 な る昆 最 相 を 有 す る 時 は(即 ち 此 の 場 合 は 一 般 に 小区 域 とな る,自. ら共 通 種 類 激 も減 じ,其. の結 果 は昆蟲 相 構 成上 よ り見 た る 關 係. 度 は 緊密 で あ つ て も,上 の 式 か ら 輿 へ られ る数値 は 必 ず し も之 と 比 例 せ ず 小 とな る 鋏 陥が あ る 。 特 に対象区 の昆蟲 相 が 基 準地 の それ よ り小 な る場 合 は 此 の危険 は一層 大 であ る 。 以 上 の 理 由か ら私 は此 の 方法 を認 め る 事 は 出 來 な い 。術単に 共 通 種 類数 の絶対 値 の み を比 較 す る場 合 もあ るが,之 4.. 1. c a+b. も同様 の理 由か ら私 に は 賛 成 出來 ない 。 c 2 〔相 關 … 率 Percentage. of affinityj. 正 宗 氏(1931)提 唱の 本 法 に 於 て は,対象区. の 種 類数 も考 慮 され て 居 る 勲 で於 て,上 の 方 法 の. を 補 ふ もの と言 ひ得 よ う。 即 ち本 法 で は両 地 方 か ら互 に 其 の 幾 パ ー セ ン トが 他 に 産 す る か 欠 を求 め,共 の 算 術平均 を 求 め るわ け であ る 。然 し私 の 考 では 尚 次 の 峡 瓢 を指 摘 す る事 が 出來 る.
(14) 様 に 思 β、。 それ は α,ゐの 差 が 大 とな るに比 例 して,即. ち両 地 方の 昆 巌 相の 大 い さに差 が あれ. ば あ る程,誤 蕗 が 大 と な る危険 が あ る事 であ る 。伺 と なれ ば昆蟲 相 の 大 い さの 著 し く異 る地 方 相 互 の 比較 に 於 て は,た 假 にc==b,即. とへ 共 通種 類 数oが 大 で も,共 の 値 はb(a>b)を. ち昆蟲 相 小 な る地 方Bの. 全 種類 が 完全 にA地. 越 す 事 は あ り得 ず ・. 方 に 含 まれ る と しで も(即 ち最 大 ●. 限の 關係 度 を有 す る と して も),わ に比 して αが 非 常 に大 き く,其 の 結 果. c _ a. が小 なる値 を取. る場 合 で は,上 式 か ら與 へ られ る敬 値 は大 な る もの とな り得 ない 。 之 に 反 してc<b,即. ち完. 全 な る 一致 が 見 られ な くて も,α,∂ の 差 が 小 な る 時 は 却 つ て 高 い相 關率 を 示 す場 合 が あ り得 る事 とな る 。即 ち,両 地 方 の 昆蟲 相 の 大 い さが 均等 で な い 限 り,本 法 は 十分効果 的 では な い 事 となる。. 3.. ---c +a b. 〔 共通 係敬 Gemeinschaf. JACCARD 氏(1932)提. tskoeflizient. 唱の 本 法 も 上 記 正 宗 氏の 方 法 と同様,a,bの. 度 を減 ず る鋏点 を有 す る 。 伺 此 の 方 法 で は,a=b=・cの 係 数 は50%の. 差 が 大 な る につ れ て 正 確. 完全 な る 一致 の 場 合 に於 て も,共 通. 値 しか得 られ ない の で,私 は他 との 比較 の 都 合 上 之 に2を 乗 ず る事 に した 方が. ゆ. よい と、 思、 ふ 。. 4. V—9----ab. 〔 親 和率 Coefficient of closenessj. 大 塚 博士(1936)提. 案 の 本 法 も亦 上 記2,3の. 方 法 と同 様 の欠 陥 を有 す る事 が 指 摘 され,同. じ. 画. く有 効 な方 法 とは 認 め難iい。. 5. -b(a>b) 之 は私(1939b)が. 〔 標 準共通率 Standard. common-ratio]. 提 案 した 方 法 で あ る が,基 準 の 如 何 に拘 らず其 の 共 通 種 類 蝕 を昆 巌 相 小 な. る方 の 種 類 敏 で 除 し,共 の 値 を以 つ て 關 係の 程 度 を窺 は ん とす る 方 法 で あ る 。 時 は,共 通種 類 敬cはO一. やbの範囲 をi取 り得 る わ け で あ るが,b・. α〉 ∂ とす る. ・c即 ち 昆鑓 相 小 な る 方 の. 全 種 類 が 大 な る 方 に悉 く含 まれ る場 合 は 、共 通 の 最 大 限 で あ る と解 され る わけ であ るが,然 此 の 場 合 標 準 共 通率 に よる 時 は100%の れ る 。 斯 る場 合,上 の2,3,4の 共 通 種 皆 無 の 場 合 はc・=Oと. も. 値 を得 る 事 とな り,よ く眞 相 を傳 へ て 居 る こ とが 示 さ. 諸 法 で はa==bで. な い 限 り100%の. な り,標 準 共 通 率 も0%と. 値 は 得 られ な い 。 又 逆 に. な り支 障 は ない 。. 斯 くて標 準 共 通 率 に よる 方 法 は,共 通 法 の 中 で は最 も合 理 的 な 方法 であ る と私 は老 へ るの で あ るが,更. C. に注 意 した い 事 は 上 記 諸 方 法 は 結 局 に 於 て 標 準 共 通 率 b. なる形 に 蹄 着 せ しめ る事.
(15) i. が 繊 來 る 事 で あ る 。今2,3,斗. 故 に 々≧1な. a _k. の 各 式 を 書 改 め れ ば 次 の 如 く な る 。但 し,とT. 置 く. (a_.b,. る 事 は 勿 論 で あ る)。. 1. 相 關 率. c+. =c Tx1+k a+b2 2 a2k. 2c _ _ 2c a+b b(l+k). 共通係数. c. 親 和 率. ab-.—=. c 2 b x 1+k. 1 -1/kb. c. 即 ち上 記諸方法 は結局標 準共 通率. kk. b. に夫 々. 1+k 2k. 外 な ら な い わ け で あ る 。 所 で 之 等 各係数 は,kの. '. 2 1+k. ,/ '. の係数 を乗 じた もの に. h. 定 義 か ら 示 され る 如 く,A,B両. 地 方 の昆蟲. ●. 相 の 大 い さの 比 に よつ て 異 る もの で,敦 れ も比 が 大 な る に 從 つ て典 の値 は 逆 に 小 とな る 。今 此 の 關 係 を示 せ ば 第7表. の 如 くで あ る 。 第7表kの. Tab.. 1. 2. 7.. Relation. 璽 化 に伴ふ. between. the. k1I0. figure. 各 係 数 の値. of k and of the. three. coefficients.. .71. 0.58. 0.50. 0.45. .75 I. 0.67 I. 0.63. 0.60. .k I. 210 1± k ^ k10.67. 0.500.40. 此 の 表 か ら示 され る如 く, ~/k. k. '. 1+k 2k'. 0.33. 2 の 各係数 の 順 に,々 の 増 大 に伴ふ 係 数 値 の 減 1+k. 少 率 が 大 で あ る 。私 は上 に 於 て相 關率.共 通係数,親. 和 率 の 敦 れ の 方 法 に於 て も,両 地 の昆蟲. 相 の 差 が 大 な れ ば な る程(即 ち 々の値 が 大 な れ ば な る程),そ れ 等 に よつ て 與 へ られ る 關 係 の 度 は正 確 を逸 し,其 の 値 は 過 小 とな る事 を 示 した が,此 の 關 係 は第7表. に よつ て一層 明 か に さ. れ た と思 ふ 。3く共 の 値 の過 小 化 の 傾 向 が 親 和 牽,相 關率,共 通 係 轍の 順 に 著 しい事 も同 表 か ら 観 取 され る 庭 で,之 を逆 に言 へ ば 共 通係数,相. 關… 率,親 和 率 の 順 に 共 の 鉄 陥 の 程 度が 少 い 事 と. な る 。 而 して 々 の 値 が 小 となれ ば な る程,上 記 の もの は私 の 提 案 す る 標 準 共 通 率 に 接 近 す る が,k・. ・1,即 ち両 地 の昆蟲 相 の 大 い さ が 等 しい 時 は,各. 方法 と も其の 係 数. 1+k -j/ k 2 2k ' k ' 1+k. は夫 々1と な り,其 の 撮 つ て 得 られ る値 は 標 準 共 通 率 の それ と全 く一 致 す る事 と な る 。先 に 私 は相 關 率,親 和 率,共 麺係数 の 各 法 は,両 地 の昆蟲 相 の 大い さが 等 しい(或 は 略 等 しい)時 に.
(16) は 有 効 であ る と述 べ た が,そ. は結 局 共 の範囲 に 於て は各 方 法 と も標 準 共 通率 と選 ぶ 所が ない か. らにタトな らない 。 以 上 を要 約 す るに,相 關 率,親 和 牽,共 通係数 の 各 法 に於 て は,其 の 蓮 用の範囲 に 自 ら限 度 が あ り,然 も其 の 適 合範囲 内 に 於 て は 敦れ も標 準 共 通 率 に よつ て 代 表 され る結 果 とな り,各 方 法 は 自然 其 の 存在 理 申 を失 ふ事 とな る 。斯 くて此 の 見 地 か ら して も私 は標 準 共 通率 に よる 方法 を推 す もの で あ る 。. .. ,/. (xy) 6 (x') (y2). 最 後 に元 村 氏(1935)が. 試 み られ た 方 法,即. ち両 地 方 産 の 各 種 類 と 夫 々の 採 集個体数 の変化. の 程 度 の 相 關 を求 め,そ れ に よつ て両者 の 關 係 の 度 を示 さん とす る方 法 が挙げ られ るが,然. し. 之 は 昆 巌 相 の 比 較 の 如 き場 合 に は實 際 問題 と して 一 般 に採 用 不 可 能 で あ るか ら,茲に は取 入 れ ない 。 以 上 を要 す るに.共 通 種 の 多 寡 に よつ て 關 係 度 を求 め る 方 法 と して は,私 は標 準 共 通 率 に よ る 方 法 が 最 も適 當 で あ る と信 ず る 。両 度 々繰 返 す事 で あ るが,本 法 を 用 ひ得 る範囲 は原 則 と し ノ. て 比 較 せ ん と す る両 地 が 同 一区 系(例 へ ば 奮 北区 如 の き)に 厩 し,然 も他 系統 の 混 入 の 除 りな い 場 合 に 限 る 事 を附 記 した い 。 尚 此 の標 準 共 通 … 事に よる 方法 に於 て も,決 して 完 全 と君 ふ わ け では な く,昆蟲 相 の 極 く小 な る 地 方 に 關 す る場 合 は,出 現 率 の 問 題 を考 慮 しな けれ ば な らな い か ら,此 の点 注 意 す る必 要 が あ る 。之 に 就 い て は 次 章 に 於 て述 べ る事 と した い 。. V.相. 關 法,共. 題 法 ご 出現 率. 一ピに 述 べ た 相 關 法 及 び 共 通 法 を行 は ん と す る時,昆蟲 Coefficient 出現 率(野. of occurrence. 村,1939a)の. 相 の 極 く小 な る地 方 を対象 とす る 時 は. 問 題 を考 慮に 入 れ る必 要 が あ るの で,次 に, 「. それ に 就 て 一 言 した い と思 ふ 。 抑 も出現 率 とは 如何 な る もの か と言 ふ に,共 の 定 義"分 幾 パ ー セ ン トか ら発見 され るか"が. 布 上 焚 見 可 能 の 諸区 域 中實 際 に其 の. 示 す如 く.そ れ は 一 般 に 其 の 種 の 分布 の 普 遍 性 の 程 度 を 表. は す もの と解 して よい と思 ふ(野 村.1939a)。. 所 で#:の 値 であ るが,之 は 上 の 定 義 か ら當 然 想. 像 され る 如 く爽 見 可 能の区 域 の選 び 方,即 ち 幾例 に就 い て 調 査 す るか に よつ て 可 な り変化 す る 事 はい な め な い 。然 し私 は要 は 之 に よつ て相対 的 に 各 種類 の 分 布 の 普 遍 性 の 程 度 を比 較 すれ ば よい の で あ つ て,出 現 率 の 破 その もの は 翼 の 目的 で は ない か ら,豫 め調査 地 域 を 定 め,そ れ に.
(17) 就 い て の 出 現 率 を求 めれ ば 可 な りで あ る と考 へ,先 の 島 喚 の 蝶 相 の 研 究 に際 して も主 な ろ 島 々 を の み 取 上 げ て 之 を 求 めた 。 然 し大体 の 傾 向 は そ れ に よつ て も十 分 鏡 ひ得 た と 信 ず る もの で あ 砂,而 して 此 の概 念 を応用 す る事 に よ り分布 上 の諸 事 實 も可 な り都 合 よ く論 明 出來 た 事 は 既 に 述 べ た 通 りで あ る(1939a)。. 次 に 重 複 す る 様 で あ るが,本 論 に 入る準備 と して共 の 大要 を 列. 記 す る事 に しよ う 。 1.産 地 が 小 顧 域 で あれ ば あ る程,一 般 に 出現 率 の 高い 種 類が発見 され,共 の区 域 が 彊 大 さ れ る につ れ て 漸 次 出現 率 低 い 種 類 が発見 され るに 到 る 。例 へ ば 島 喚 の 場合 で は,小 島 で は 出現 牽 の 高 い 種 類 が 得 られ るが,大 島 に な る につ れ て 漸 次 低傘 の もの が発見 され る に到 る 。第8表 は南 西諸 島各 島 に 於 け る 所 産 種類 の 出現 率 の平均 を 示 した もの で あ るが,該 表 に よつ て 此 の 傾 向が 明 か に 認 め られ る と思 ふ6 第8表 Tab.. 南西諸 島各 島に於け る所産蝶類 の種類薮及び其 の平均出現率(%) 8.. Number of species and mean of the of butterflies in the Nansei Islands.. 島. 喚. 種. Island.. "Coefficient. of occurrence". 平均出 現 奪(%). 類数 No. of species. 種. 子. 島. 5047.8. 屋. 久. 島. 6043.6. 中. 之. 島. 1154.2. 奄. 美. 大. 島. 4353.2. 沖. 縄. 本. 島. 6843.9. 宮. 古. 島. 3162.3. 石. 垣. 島. 80. 島. 2364.5. 奥. 那. 國. Mean. 1. of C.O.. 38.6. 2.幽 現 率 は 分布 系統 と關 係が あ る如 く,私 の 調査 した 蝶 類 で は 、 一般 に 超慶 大 の 分 布範囲 を有 す る もの(例 へば 世 界 共 通 種 の 如 き)は 出 現 率 は 甚 だ 高 く,叉 東 洋 系の もの は 蕾 北 系の も の ま り可 な り高 い 事 が 認 め られ る 。 扱,上 記 の 傾 向 を考 慮 に 入れ 七 次 の 問題 を考 へ る事 と した い 。 A.相. 關 法 と出現 率. 相 關 法 は上 に も記 した 如 く,昆蟲 相 構 成 の 各 系統 の 割 合 を比 較 す る もの で あ ろが,樋 域 の 極 く小 な る場 合,即. ち昆蟲 相 の 過 小 な る地 方 を取 つ た 場合 は,該 地 の昆蟲 相 は 完全 な る地 理 的 牲. 徴 を 示 し得 な い場 合 が 少 くな い 。 即 ち之 等の 地 方 で は,上 記 出現 率 の 法 則 に よ り,出 現率 の 高.
(18) い 世 界 共 通 種 や 東 洋 系 の もの が 多 く含 ま れ る事 とな り,其 の 結 果,地 理 的 に は 當 然 蕾 北区 に 属 すべ き もの が,系 統 の 割合 か ら言 へ ば 却 つ て 東 洋 系 に 近 い 様 な場 合 が 起 り得 る 。其 の1例 て私 は 九 州本 島 の 北部,玄 海 灘 上 の 孤 島 沖 之 島 を墨 げ るが,第9表eヒ. とし. 示 す如 く該 島 の 蝶 相 は 共. の 地理 的 位 置 とは 矛 盾 して 系統 的 に は 東洋区 的 で あ る 。 叉 九 州 本 島 の 他 の属 島 に 就 い て 見 て も,九 州本 島 よ りは 敦れ も東 洋 系の 種 類 の 含 有 率 高 く,而 も之 は昆蟲 相 が 小 な る程 其 の 傾 向 が 大 き く(上 記 沖 之 島 は 共 の 極 端 な例 で あ る),逆 に昆蟲 相 が 大 き くな る に つ れ て 漸 次 地 理 的 の 特 微 が 完 成 され る事 が 解 る(築9表)。. 故 に 相 關 法 を用 ひ る場 合 も,其 の対象 と な る地 域 が 地 理 的. 特 徴 を 示 す に 足 る 十 分 な昆 鎧 相 を有 して 居 ない 場 合 に は,そ れ か ら得 られ た 結 果 も,必 ず し も 眞の昆蟲 相 比 較 に は 及 ん で居 ない 事 を知 らね ば な ら ない 。此 の点 か ら見 て も,比 較 せ ん と す る 地 方相 互 の昆蟲 相 は 共 の 大 い さが 相 當 で あ り,且 絵 り差 の な い 事 が 希 望 され る わけ で あ る 。 第9表 Tab.. 9.. 九州本 島及 び其 の圏 島に於 け る蝶類 の各分布系統所閣種類数及 び其 の割 合 Number of species and its percentage. of butterflies belonging to the chief types of distribution in Kyusyu and other islands belonging to it.. 奮. 北. 系. Palaearctic type. 沖. 之. 島 Okinosima. 幅 江. 島 Fukuezima. 萱. 岐. 東. 洋 系. Oriental type. 其. 他 Others. 計 1. Total. Iki. 天草(下島) Amakusa 九州本島. B.共. Kyusyu-Honto. 通 法 と出 現 率. 共 通 法 即 ち共 通 種 の 多寡 に よ り關 係 の 度 を 表 は さん とす る 方 法 に 就 て は,既 に上 に 於 て 一 通 ロ. リの 検 討が 加 へ られ,結 論 と して 私 の 提 唱 す る標 準 共 通 率 法 が 探 られ た が,然. し本 法 に 於 て も. 比 較 の対象 と して昆蟲 相 小 な る地 方 が 取 られ た 場 合 は,上 記 出現 牽 の 法則 か ら共 の 正確 度 も些 か 之 を減 ず る 事 は 想 像 に 難 くない 。 何 となれ ば,/A,B両 に,假 にB地. 方 が昆蟲 相 小 と して,共 のbの. 地 方 に 於 け る標 準 共 通 率. 値 が 非 常 に小 な る場 合 は,B地. は 一 般 に 出現 率 大 な る もの が 多 い 事 と な り,共 の結 果 はA地 待 され,標. 準共通率. C b を見 る. 方 所 産 の各 種 類. 方 との 共 通 種 類数 も多 い 事が 期. c b が 殊 更 に 高 い値 を 示 す 懸 念 が あ るか ら で あ る 。例 へ ば極 端 な 例 で あ る. が,所 産種 類数 の 少 い離 島 の 如 きを 考 へ て 見 る に,所 産 の 種 類 は 世 界 共 通 種 か 或 は 共 の 所属区.
(19) 乃 至該 地 附 近 一帯 に廣 く分 布 す る 普通 種 で あ る事 が 多 く,從 つ て それ 等 の 種 類 は 他 の 昆蟲 相 大 な る地 方 に も,地 理 的 に 矛 盾 が ない 限 り當 然 産 す る事 が 考 へ られ るの で あ つ て,斯. くて 標 準 共. C は 實 際以 上 に 大 な る値 が 示 声れ る事 に な る 。殊 に莫 の 樹 象 とな る地 方の昆蟲 相 が 大 と b. 通率. なれ ば な る程,此 の 傾 向 は著 しくな り,其 ㊧ 結 果 は隣 接 地 よ り更 に 遠 隔 の 地 との 間 に却 つ て 高 い 標 準 共 通 率 が 示 され る場 合 さへ 起 る事 と な る 。 南 西 諸 島の 蝶 相 を見 て も,第2表. 及び 第2圖 に 示 され る如 く昏 島 喚 間の 標 準 共 通率 は 必 ず し. も地 理 的 隔 離 に 比 例 して 規 則 的 で な いの は,一 つ は昆 巌 相 構 成 要 素 の 不 純 に蹄 す る事 が 幽來 る と して も,叉 一 面 に は 上 記 の 如 き理 由に 因 る もの で あ る 事 は い な め ない と思 ふ 。此 の点 は特 に 大 方 の 御 注 意 を乞 ふ 次 第 で あ る 。 街 之 に 關 聯 して 氣 付 い た 事 は,比 較 す べ き両 地 方 共 昆蟲 相 が 小 な る場 合 は,假 令 その 禺現 奉 は 夫 々2F均 に 高 くて も,相 互間に 共 通 種 類 を持 つ 確 率 は低 くな るか ら,其 の 共 通 率 も飴 り高 い 値 を 示 し得 ない 結 果 とな る 。 之 も第3表. 及 び 第2圖 か ら よ く観 取 され る所 で あ る(例 へ ば 中之. 島 と宮 古 島 との 關 係 を 見 よ)。 要 す る に,標 準 共 通率 に よる 方 法 を用 ふ る場 合 に 於 て も,柁 とへ 毘 錨 相 構 成 要 素 の 職 で問題 は な く と も,対象 地 域 の 昆蟲 相 が余り 小 さい場 合 に は,本 方 法 も必 ず し も眞 の 結 果 を傳 へ な い 事 を 注 意 す る必 要 が あ る 。. VI.結 以 上 長 々 と述 べ 來 つ たが,次. 論. に結 論 と して それ 等 を纏 めて 置 きた い 。尚 それ に 關聯 して 所 謂. 地 理 的区 系 に対す る私 の 考 へ も述 べ る事 に す る 。 A.毘. 姦相比較の方法. 私 は昆蟲 相 の 比 較 は,・屡 ㍍hに 記 した 如 く其 の 構 成状態 (faunistic ,. composition). の 比較 で. な け れ ば な らぬ と信 ず る もの で あ るが,此 の 目的 の 爲 に は 相 關 法 に よつ て,区 的 或 は亜区 的 構 成 の 類 似 の 程 度 を数 量的 に 表 は す事 が 最適 で あ る と信 ず る 。所 産 の 全 種 類が単 に1の区. 系或 は. 亜区 系の みに 屍 す る と認 め られ る様 な場 合 は實 際 に は茜 だ 稀 で あつ て,一 般 に は昆蟲 相 は種 々 ノ. 異 れ る 要 素 か ら成 る場 合 が 多 い 。而 して 我 々從 來 其 の 最 優 要 素 が 何 で あ るか,叉 其 の 割 合 を知 る事 に よつ て それ が 如 何 な る厩(或 は亜区)に 属 す るか を論 じ て來 た が,上 の 方法 に よる 時 は, 更 に 進 ん で 相 互 の 關 係 の 度 を数 的 に表 は す事 が 出來 る わ け で あ る 。即 ち,此 の 方 法 は地 理 的 の 隔 離 に 伴 ふ昆蟲 桐の変化 に謝 し,從 來 示 され た よ り一層 正 確 な 結 果 を與 へ る もの であ り,叉 ひ.
(20) い て は生 物 地 理 學 的 の 所 謂区 或 は 亜厩 等 の検討 に も応用 され 得 る もの と信 ず る 。 次 に 問 題 と な るの は,共 通 種類数 の 多 少 と昆蟲 相 構 成 状態 の 類 似 度 との 關 係 で あ るが,此 は 必 ず し も庇 例 的 で は な い 。然 しな が ら,若. の. し比 較 せ ん とす る両 地 方 の昆蟲 相 が 同 一 の 要 両者. 素 か ら な る様 な場 合 に は,共 通 種 の 多 少 は両 地 昆 最 相 の 關 係 度 を示 す或 る程 度 の 尺 度 に は な る と見 て よい と思 ふ 。但 し此 の 場 合,從 來 試 み られ て 來 た 諸 法,、例 へ ば 基 準 地 の種 類数 に対す る 共 通 種 類数 の 比,相 關率,共. 通 係数,親. 和 率 等 に よ る方 法 は,両 地 の昆蟲 相 の 大 い さに 差 が あ. れ ば あ る程 不正 確 を來 す 事 に な るの で,結 局 私 は 共 通 種 の 多 寡 を論 ず る 限 り,そ れ は標 準 共 通 率 に就 い て な され る の が 至 當 で あ る と した い 。然 し,本 法 は決 して相 關 法 に対 抗 す る 程 の 権威 を有 す る もの で は な く,相 關 法 の 補 助 と して 参 考 に 供 せ られ る程 度 で取 扱 はれ るべ き もの と思 ふ 。強い て 比 較 すれ ば,本 法 は区 的 關 係 の 同 じ もの 相 互間に の み適 用 され る点 か ら,共 の 効 果' は 相 關 法 中の 所 謂亜区 的 柑 關の それ に匹 敵 せ しめ得 る わ け で あ る が,然 利 用 が 可 能 であ る限 り,直 的,亜区. し原 則 と して相 關法 の. 的 を問 はず 相 關 洗 に よ る事 が 最 も適 當 で あ る 事 を 私 は 主 張. した い 。 両,昆蟲. 相 を比 較 す る場 合,そ れ 等 が 或 る程 度 以 上 の 大い さを持 つ 事 は,そ れ が 十分 に地 理. 的 特 徴 を示 す と言 ふ 意 味 で甚 だ 望 ま しい こ とで あ る こ とを注 意 す る 。換 言 すれ ば,昆蟲. 相の比. 較 に 於 て,共 の 一 方 で も昆蟲 相 が 過 小 で あ る場 合 は,相 關珠 に せ よ,共 通 法 にせ よ・ それ か ら 「 得 られ る結 果 は,出 現 率 の 法 則 か ら當 然 或 る程 度 の 不 正 確 さは菟 れ な い事 を 知 らな けれ ば な ら ない 。斯 る場 合 は箪 に1の 方法 に よる 事 な く,糸 合 的 に 種 々の点 を考 慮 し,殊 に周囲 の 他 地 方 の 情 勢 を考 慮 して正 しき結 論 を導 出 す 様 に しな け れ ば な ら ない 。 B.相. 關 法 の応用範囲(附,旺. 或 は亜区 に対す る私 見). 以 上 相 關 法 の 効 果 を述 べ た の で,次 に は之 の応用範囲 に就 い て 少 しく述 べ る 事 とす る が,之 に關 聯 して区 或 は亜区 等 に対す る 私 見 を も記 す 事 に した い 。 我 々 は從 來 の経験 か ら区 或 は亜 頂 と言 ふ もの を概 念 的 に は 認 め る もの で あ るが,然 然 た る範囲,即. し共 の 嚴. ち他 との 境 界 に就 い て は屡 ζ迷 は され る事 が 少 くない 。叉 之 が 時 と して は 論 雫. の 因 に な る事 も よ く聞 く庭 で あ る 。此 の1因. と して,私 は從 來 共 の 研 究 方 法 に 於 て欠 くる もの. が あ つ た 事 を 指 摘 し得 る と思 ふ が,斯 る場 合,相. 關 法 に よつ て 各地 方 相 互 間 に 順 次 に 關 係 度 を. 求 め,共 の 程 度 に よつ て 境 界 を定 めれ ば 容 易 に解 決 が つ く と思 ふ 。即 ち,斑 或 は亜区 を異 に す る場 合 で は,一 般 に 關 係の 度 は著 しく差異 を 示 すか ら,之 に よ つ て 容 易 に境 界 を判 定 す る事 が 出 來 る(第5圖 の 如 き グ ラフ を描 け ば,境 界 に 當 る部 分 は 著 しい 傾斜 を示 すか ら,一層 容 易 に.
(21) 求 め る事 が 出來 る)。 伺 注 意 すべ き事 は,相 關 法 に よる 時 は 他 の 利 鐵 もあ る事 で あ る 。軍 に 境 界 を決 定 す る の み な らば,所 産種 類 の 分 布 系 統 を調 べ,共 の 最 優 系統 を求 め て も よい の で あ る が,本 方 法 に よ る時 は 更 に 詳 しい考 察 を な す 事 が 出 來 る 。 それ は 分布 系 統的 に は 別 な区 に 囑 す る もの で も,距 離 の 近 い もの では 關 係 度 は 必 ず し も低 くない 場 合 が あ る事 で,之 等 の点 は 本 方 法 に よつ て 始 めて 窺 ふ 事 が 出來 る もの で あ る 。例 へ ば 第5表 及 び 第5圖. に於 て,種 子島 と各 島 間 の 關 係 度 を 見 る に. 該 島 は 九 州本 島 とは 可 な りの 差異 を な し,区 の 相 違 を 明 か に 示 して居 る が,然. し南 西 諸 島 に 於. て も遠 く先 島 列 島の 宮 古 島,與 那 國 島 に及 べ ぱ,其 の 關 係 の 度 は却 つ て 九 州 本 島 との場 合 に 劣 る結 果 を示 して 居 る 。即 ち,種 子 島 と九 州本 島 とは区 的 に は別 な範 疇 に屡 す る が,然. し雨 者 間. の 關 係 度 は他 に 比 較 して 非 常 に低い もの で は な く,同 じ区 の 遠 隔の 地 とよ りは却 つ て密 接 な 關 係 に あ る事 が 示 され る 。斯 る事 は 從來 注 意 され た 事 が なか つ た が,相 關 法 に よつ て 始 めて 示 さ れ 得 た わ け で,生 物 地 理 學 上 に も甚 だ 興 味 あ る問 題 で あ る と思 ふ 。特 に之 を 一 般 的 の 問 題 と し て 考 へ る時 は,種. 々考 ふ べ き事 項 を見 出 すの で あつ て,就 中私 は 次 の 職 を指 摘 して 大 方の 御 注. 意 を促 す 事 と した い 。 先 づ 第1に 注 目 すべ き 事 は上 述 の 事 例,即 ち 所 厨区 は別 で あつ て も,共 の 關 係の 度 は 必 ず し も低 くは ない と言 ふ 事 で,之 は 一 見 矛 盾 して 居 る様 で は あ る が,然. し詳 に考 察 す る 時 は 之 は 當. 然 首 肯 され 得 る塵 で あつ て,私 は 寧 ろ 今 日迄 此 の点 に 關 し我 々が 不 注 意 で あ つ た 事 を認 め なけ れ ば な ら な い と思 ふ 。 元 來 分 布 系統 の 最 優 勢 力 を求 め,そ れ に基 い て 亜(亜区)の る事 た 無理 が あ つた わ け で,一 度 之 に よつ て区 別 され た もの は,全. 境 界 を定 め. く相 反 す る もの の 如 く取 扱. つ て來 た 庭 に 誤 謬 を 見 出 す 事 が 出 來 る(分 布区 域 の 境 界 線 を設 け る 事 は 除 り意 味 の あ る 事 では な い と一 部の 人 に よつ て 言 は れ て居 る が,共 の根拠 は斯 る 庭 に な けれ ば な ら ない と思 ふ)。 此 の 問 題 に 就い て,更. に 一 歩 を進 めれ ば,区(亜区)の. 境 界 線 を求 め る 事 は 便 宜 上 の 事 であ. つ て,各 地 方 々 々相 互の 關 係 度 は 實 際は連続 的 で あ る と認 め られ る 。唯 共 の 程 度 に は 種 々の 段 階 が あ り,区(亜区)の. 境 界 に 當 る部 分 で は 之 が 著 しい差 異(傾 斜 罫 を 示 す に 過 ぎない と考 へ. られ る 。 即 ち今 相 接 す る2区(亜区)1,IIが. あ る とすれ ば,そ れ は 或 る傾斜 を挾 ん で 接 して 居. る 二 つ の 面 の如 き關 係 に あ る と考 へ 得 る もの で,決. して 無 關 係 な 水 準 に 置 か れ た 別 箇 の 面 グ)如. き關 係 に あ る もの では ない と考 へ られ る 。 換 言 すれ ば1,IIの範囲 愚 植 物 地 理 學 の方 で 言ふ"分. 布 の瀧"と. は正 に之 を指 す ので あ ら う。. 内 で は各 窯 相 互 の 關係 度 は.
(22) 關 係 度 の 減 少 割 合 隔. 離. 距 離. Distance. of isolation (Ox). 第6圖 生 物 相 の 關 係 度 と隔 離 距 離 の 槻 貼 よ り見た る相 接 す る匹(亜区)の 示 す概 念 圖 ・. 關係 を. Fig. 6. Diagram showing the relation between two connected Regions or Subregions I and II in the point of view of the affinity of fauna or flora and the distance of isolation. In this graph it is shown that the affinity between A and B, belonging to the same Region or Subregion, is smaller than that between B and C, belonging to the different ones (y, > y2). 夫 々共 の 隔離 度 柴に 比 例 して 略 直 線 的 の 減 少 を 示 し,唯 共 の両者 の 接 鱗 部(既 ち 境 界 部)に 於 て は共 の連続 性 に 或 る開 き(傾 斜)が あ る もの と解 され る 。 第6圖 就 い て の 噺 面 に よつ て 表 は した もの で あ るが,斯 1のA,IIのCと. は上 述 の 關係 を 一定 方 向 に. く假 定 すれ ば,例 へ ば1のBを. 取 り・之 と. を 比較 す る に,其 の 關 係 度 は夫 々y、,ツ、に 逆 比 例 す る 事 と な り,遠 距 離 に. あ る 同 じ区(亜 庭)のAよ. り,近 距 離 に あ る別 旺(亜区)のBと. の 間 に却 つ て 高 い 關 係 度 が 示. され 得 る事 の 理 由が よ く論 明 され る 。 上 述 の 考 へ 方 は,区 或 は 亜区 に対し て 從 來 な され て來 た 説 明 とは 可 な り趣 を異 に す る と思 ふ が,相. 關法 よ り導 か れ た 結 果 は 斯 の 如 き もの となつ た 。此 の 私 の解訳 に対し て は,今 後 筒 多数. の 材 料 に就 い て 吟 味 され る必 要 の あ る事 は 勿論 で あ るが,と. もか く も相 關 法 を得 た 事 に よつ て. 此 の 新 知 見 ま で が 齎 され た 事 は注 意 に値 す る と思ふ 。相 關 法 の1応用. 例 と して 敢 て 私 は 上 の 問. 題 を掲 げ て 置 く 。 ,相 關 法 は 生 両態 學 の 方 面 に も利 用 され 得 る 庭が 大 きい と思 ふ 。即 ち,緒 言 の 項 で記 した 如 く,各 地 方 相 互 の 關 係 度 を 求 め,之 と諸 種 の 環 境 或 は 分 布 要 素 と を当撫{す る事 に よ り,諸 要 素 の 重要 性 の程 度 を 比 較 検 討 す る事 も 出來 る わ け で あ る 。 之 に 就 い て の 實 例 は 未 だ 示 し得 な い で あ るが,將 來 に対す る 可 能 性 は 多 分 にあ る と 思 ひ,此 の点 も本 方 法応用 の1場 面 と して 状態 一ve勿 論 同 じ距 離 で も緯 度 に浩 うて の場 合 と経 度 に沿うて の場 合 で は異 ろべ きで ・一 般 に 前 者 に 沼5 て の 場 合 の方 が 影 響 す る塵 は 大 きい と言 へ よ う。 鼓 に は便 宜 上,一 定 の 方 向 に 就 い て の隔 離 距離 を取 扱 ふ 事 に して 置 く。方 向 の如 何 に よる差に 就 い て は後 日 の調 査 に侯 つ 。.
(23) 挙げて 置 きた い 。 要 す る に,我 々 は相 關 法 に よつ て 本 來 の 口的 で あ る 關係 度 の 閲 明 を 果 す と共 に,更 に典 の結 果 を考 察 す る事 に よつ て,種 々の 興 味 あ る 問題 に鰻 れ 得 る場 合 が 少 くない の で あつ て,私. は木. 法 の將 來 性 を期 待 して 止 ま な い 。. VII.摘. 要. 1・昆蟲 相(生 物 相)を 比 較 し,共 の 關 係 度 を 求 め る 方 法 と して は 從 來 次 の 諸 法 が 行 はれ て贋 た 。 但 し,とa, b (a>. b. す)は 夫 々両 地 方A,Bに. 於 け る 所 産 種 類数,cは. 其 の 共 通 種 類轍. と す る6 り. 基 準地の種類数. --------(3) a2+1)〔JACCARD氏. 法 〕. 2・然 し之等 の 方 法 で は,a,bの. (2). 2\a+bl. (4). ab. 〔正 宗 氏 法 〕. 〔大塚 氏 〕. 差 が 大 とな れ ば な る程 ,そ れ か ら得 られ る結 果 は 不 正 確 と. な る懸 念 が あ る ・何 と なれ ば,上 記 諸 式 を書 改 めれ ば 次 の 如 くな り(但 し k-------(-1). (2)2k,a+bbX2k~3~a+bb7bX 1+k 1cc. (4)c. i/ ab. __. =cX-1/k b. c. 1+k2c. _c2. k. a,bの 差 が 大 な る 時,即. ちkが. 大 とな る時 は,た. とへcが. 大 で も(即 ち 共 通 種類 は 多 くて. も),上 記 の 諸 式 か ら示 され る關 係 の 度 は必 ず し も之 と比 例 的 に大 き くは な らない 。 3・故 に共 通 種 類数 の 多寡 を基 と して 關 係 度 を求 め る場 合 は,即. b (a>b),. ち共 通 種 類 敬 を. 所 産種 類数 の 少 い 方 の 種 類 激 で 除 した 値 を 以 つ て す る方 が よい 。 此 の 値 を 私 は 標 準 共 通 率 と 命 名 した が ・彦 は實 は上 記 各法 の 基 礎 を な す もの で ・a=b即. ち 々=1の. 場 合 は,上 記 諸 法. は全 く之 と一致 す る結 果 とな る 。 上 記 諸 法 は ゐが 大 な る時 は 不適 で あ り,々 が 小 な る時 に の み 用ふ べ きで あ るが,此 の 場 合 で は 各 法 と も實 は. c に麟 藩 す る の で あ つ て,結 局 共 通 性 の 多 b. 寡 を論 ず る場 合 は,標 準共 通率 に 櫨 るべ き事 が 結 論 され る 。 生 上 記 諸 法 の 中 で は,標 準 共 通 率 法 が 最 も適 當 であ るが,然 c. * JACCARD氏の原式 では 響. す る。. a+b. 「. とな つ て 居 るが,他. し之 とて も箪 に共 通 種 類数 の 多. との比 較 の便 の爲,假 に2を 乗 じて取 扱 ふ 事 と.
(24) 寡 を 示 した もの で あ つ て,昆蟲. 相(生 物 相)構 成 因 子の 系統 に は 鯛れ て居 ない か ら,之 に よつ. て は 必 ず し も眞 の 關 係 度 は求 め得 られ ず,殊 に 構 成 因子 の 錯 雑 せ る場 合 は一層 此 の欠 貼 が 張 調 され る 。依 つ て 構 成 因 子の 系統 に 重点 を置 い た 方 法 と して,私. は相 關 法 な る もの を提 唱 した が. 之 に よ る時 は よ く共 の 口的 を達 し得 る 。 即 ち,各 地間の昆蟲 相(生 物 相)の 關 係度 を求 め る 目 的 の 爲 に は本 方 法 が 最 上 で あ る 。 5・相 關 法 は 生 物 地 理 學 上 の 諸 問 題 の検討 に応用 され 得 るが,私. は 南 西 諸 島の 蝶 相 を研 究 中. 次 の 事 項 を認 めた 。 それ は 所 属区 は 同一 で も遠 距 離 の 地 方 とは 關 係度 が 比較 的 薄 く,逆 に所 爵 恒 は 別 で あ つ て も近 距 離 に あ る所 とは關 係 度 は却 つ て 高 くな る例 の あ る事 を知 つ た 。之 よ り推 して生 物地 理 學 上 の 砥 或 は 亜区 を分 け て も,實 際 の 各 地 間 の 關 係 度 は連続 的 で,共 第6圖. の關係は. に 示 す 如 き もの と考 へ た 。. 6・要 す る に,昆蟲. 相(生 物 相)の 關 係 度 を求 め る方 法 と して は,其 の 構 成 因子 の 系統 を考 慮. した 相 關 法 に撮 る べ きで あ る 。共 通 種 類数 の 多 寡 は 必 ず し も眞 の 關 係 度 を示 さない が,大体 統 の 等 しい もの 相互 の 比較 に は 便 法 と して 適 用 され 得 る もの で,而. 系. して 此 の 場 合 は 既往 の 諸 方. 法 に檬 る よ りは 私 の 提 案 した 標 準 共 通 率 法 に 橡 る方 が 至 當 で あ る 。 ・伺 此 の 相 關 法,標 準 共 通 率 法 共 に,所 産種 類数 の 非 常 に 少い 地 方 を取 扱 ふ 時 は,出 現 率 の 法 則 に よ り絵 り正 確 な結,果は 得 られ ない 事 は 注 意 すべ きで あ る 。 即 ち,取 扱 はれ る地 方 は昆蟲 相(生 物 相)の 地 理 的特 徴 を十. 分 に 表 は す に 足 る大 い さを 持 つ事 が 望 ま しい わ け で,此 の範囲 外 の もの に対し て は 更 に 別 な 方 法 が 講 ぜ られ なけ れ ば な らな い ・一.
(25) VIII.文献. HOLDHAUS, K.: Die geographische Verbreitung der Insekten. SCHRODER'S Handbuch der Entonologie, ii, p. 629-632, 1927. JACCARD, P. Z.: Die statistisch-floristische Methode als Grundlage der Pflanzensoziologie.Handbuch der biologischen Arbeitsmethoden, xi, 5, p. 165-202, 1928. MASAMUNE,G. (正 宗 嚴 敬):. A table. which are indigenous. showing. the distribution. to the Japanese Empire.. of all the genera. of flowering. Annual Report of the Taihoku. plants. Botanic. Garden, i, 1931. 一:琉. 球 列 島 の 植 物 地 理 學 的 研 究 ,日 本 生 物 地 理 學 會 會 報,v.1,P.29‑86,1934.. MOTOMURA,I. (元 村 勲):群 NOMURA,K. (野 村 健 一):島 一:種 一:昆蟲. 聚 の 統 計 法1二 禁 け る相 關 係 数 の 利 用t.生 態 學 研 究 ・i・4・P・339‑342,1935・ 喚 の蝶 相. 〔IV〕,植 物 及 動 物,vii,2,P.367‑374,1939a.. 子 島 の 蛾 類 に 就 い て ,吉 田 樽 士視 賀 記 念 誌,P.601‑634,1939b. 相 比 較 の 方 法 に 就 駐 て(豫. OTSUKA,Y. (大 塚 彌 之 助):. The. 報) ,昆. 姦,xiii,5/6,p.236‑239,1939c.. faunal character. of the Japanese. Pleistocene. marine. as evidence of the climate having become colder during the Pleistocene 生物地 理學 會會報, vi, 16, p. 165-170.. 1936.. Mollusca,. in Japan.. r・1オ 虹.
(26) ON THE. METHODS. SPECIAL. OF COMPARISON. REFERRENCE. TO THE. OF INSECT-FAUNAE, CORRELATION. WITH. METHOD. (Resume) Ken'ichi NOMURA 1. In order to indicate, mathematically, the degree of the relationship of faunae or florae between two districts, several methods have been devised by such authorities as MASAMUNE (1931), JACCARD (1932), MOTOMURA* (1935), OTSUKA(1936) and others. These methods can be expressed by the following formulae-----a, b: the number of species found in the districts A and B respectively ; c: the common species between them. 1.. N. o. of the. species. of the standard. district. .... Used. by many. in-. vestigators.. 2. 2(a+b[Percentage ofaffinity] ...MASAMUNE'S method. 2.. a + b[Gemeinschaf tskoeffizient] ......JACCARD's method, modified.. 3. 1/ab[Coefficient ofcloseness] ......OTSUKA'S method. 2.. In. formulae. these. can be. florae. of the. methods, applicable. districts. however, within. there. is a. a certain. in question. are. common. limit,. equal. or. failure. in which nearly. the. equal. that. the. faunae. or. in richness.. Theabove mentioned formulae canbemodified asfollows (a>b, 8= k): 1 (c+c_cX1+k2 2\ab)b2ka+b. 1 .V x. c. Motomura's. b _c-i/k b 3 method. comparison. **. The. original. :. C a+b. 2 b 1+k. 2c =cX. k. is not. discussed. in. this. paper. as. it. can. be. applied. only. for. ecological.
(27) From these modified formulae to the increase methods numerous -. it is clearly. recognized. of the value k the degree of the relationship. becomes. smaller even. in number.. if the common. species. that. according. given by these. between. them are. For example, in such case that the affinity of faunae. or florae between two districts A and B is the highest as possible (namely c = b) , the degree of the affinity between them given by these formulae is not always high as shown in the next table. k=1. 2. k=2•. k=3. k=4. k=5. (S_a+b~100%71% 58% 50ot45% 2c a + b ab. 100%. 75. 67%. 63%. 60%. 100%. 670%. 50%. 40%. 33% v. Thus in these methods it is apparent :the more the difference of the scale of faunae or florae, (i.e. the value of k), the less applicable are the formulae. • 3. Therefore, in order to express the degree of affinity between faunae or florae according to the number of the common species, the " Standard common-ratio", (a> b), should be used instead of such formulae as above, as is emphasized by the author in the previous paper (1939b). According to this method in such case as mentioned above (c= b), the degree of the affinity is always expressed by the figure 100%, and in case that c = 0 the figure becomes 0 %, the most rational results expected. In case that k = 1, the value showing the affinity derived from any other formula given above is equal to that given by or the "Standard common-ratio." Therefore, it may be concluded that the " Standard. common-ratio" method is the most suitable in order to express the degree of the relationship between faunae or florae, so far as the quantity of the commonspecies are concerned. 4. In the previous chapter the author noted that the "Standard common-ratio" method was the best of various methods proposed. But in those methods based on the quantity of the common speciesthe following weakness may be recognized that they show only the quantitative relationship but. •.
(28) not the qualitative relationship of the faunistic or floristic composition. From this reason in comparison of faunae or florae of complicate composition such methods as the "Standard common-ratio," and others mentioned above, do not always give an accurate index of the relationship of faunae or florae. For example in the comparison of the butterfly-fauna of KyusyuHonto and of the Nansei Island,* where the faunistic composition are complicated, sufficient results can not be given by these methods (see tab. 3 and figs. 2-3). The author believes that the faunistic or floristic composition must be also considered for a real comparison. Thus he tried a correlation method based on the ratio of the different elements of the faunae or florae. In this method the Correlation index, (Correlationcoefficient**+ 1)/2, indicating the variation of the number of species belonging to each element, such as Palaearctic, Oriental, the transitional and others t, between the two districts was taken as the indicator revealing the degree of the relationship of the faunae or florae. The results of the comparison of the butterfly-fauna between two islands of any combination in Kyushu-Hont• and the Nansei Islands, it became appArent that the correlation method was more suitable than any other one (compare with tabs. 3, 5 and figs. 2, 3, 5 respectively). It'is also a strong point of this method that the degree of relationship given by this formula between. becomes smaller. according. to the increase. of the distance. the two islands.. 5. Nansei. While. investigating. the butterfly-fauna. Islands by the correlation. method,. of Kyushu-Honto. the author. discovered. and the the fact. that the degree of affinity of faunae between two neighbouring districts belonging to different Regions is often larger than that between two more remote. districts 6.. expression. belonging. In conclusion. to the same ones as shown in fig. 6.. the author. the degree of the relationship. districts,. but the " Standard. abridged. one for the same purpose. *. recommends. See fig . 1.. coefficient. was. by the. for. may also be applied as an. only in such cases. of the butterfly-fauna given. method. of faunae or florae between different. common-ratio " method. Of the composition. e correlation. the correlation. following. that the faunistic. see tab.. 1.. formula. :. or. ExyTh** r— naa xy. t If a more detailed classification of the elements is required, Subregions may be taken as the unit. The Subregional "Correlation index" is smaller than that of the Regional in general (tab. 6)..
(29) floristic composition of the districts in question is of same or nearly same quality. However it must be mentioned that in such cases as the fauna or flora is very small quantitatively, the accuracy of those methods is reduced owing to the law of the coefficient of occurrence. For example in districts of smaller fauna the ratio of cosmopolitan or Oriental forms becomes larger as compared with its geographical position, as shown in tab. 9, thus the availability of these methods is much reduced. Therefore the comparison of faunae or florae between two districts may be recommeded only in such cases as that both the districts have quantitatively sufficient faunae or florae to show their geographical charasteristics. Division of Entomology, Imperial Agricultural Experiment Station..
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