<編集・発行> No.34 2007・10・31発行 編集 :一橋大学附属図書館広報連絡会 電話 : 042(580)8223
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BELL 1周年!! 創刊
昨年11月に 大学サイトに「一橋教員の本」のコーナーを開設し
「本 学教員著作寄贈図書コーナー」 ~1年の成果~
昨年11月に、大学サイトに「一橋教員の本」のコーナーを開設し、
それと連動する形で、図書館本館2階にもコーナーを設けました。
わずか1年足らずですが、みなさまのご協力により、写真のように 充実の一途をたどり、利用者が足を停める姿も多くなっています。
コーナーの図書は貸出を禁じていますが、特に高額のもの、大部の ものなどを除いて、館外貸出用としてもう1部購入しています。
引き続き、ご寄贈についてご協力をお願い申し上げます。
「一橋教員の本」は、2005年以降に刊行された本学教員・
名誉教授の著作を把握できるかぎり掲載しています。情報もれが ありましたら、お知らせください。また、自著紹介コメントもあわせて お寄せください。寄贈いただいた著作のうち、コメント付きの場合は、
スペースの許す限り、「BELL」紙上でも紹介させていただきます。
「一 橋 教員の本」から 『会計学論考 : 歴史と最近の動向』
本書は、安藤英義先生が平成19年3月末日をもって一橋大学の定年を迎えられたこ とを記念して、大学院ゼミナール、学部ゼミナールで先生からご指導を頂いた若手研 究者が執筆した論文と、併せて先生にご執筆をお願いしたご論文、ご経歴および著作
「 橋 教員の本」から
安藤英義先生退官記念論文集刊行委員会編 中央経済社 2007.6 刊行
(非売品)願
目録、ならびにゼミナール生卒業論文一覧を編集したものである。本書を構成する論 文のテーマは、会計、簿記、監査、法人税と幅広く、またアプローチの仕方も原則、制 度、学説研究から実証研究まで多様である。これは、学界にはトビウオから鯨までいた ほうが良いという先生のご信念の表れでもある。(万代勝信商学研究科教授)
※安藤名誉教授は、平成10年12月1日から同13年11月30日まで、附属図書館長として、図書館本館の新築、
HDAの導入、夜間開館時間の延長、日曜・祝日開館の実施等に貢献されました。
※2007年6月に中央経済社から市販版が刊行されています。なお、内容に若干の相違があります。
【3369:1386A】
平成19年度企画展示 「阿部謹也と歴史学の革新」
⇒⇒⇒ いよいよ 11月2日(金)から開催(~11月15日) 図書館公開展示室
と ぴ っ く す
⇒⇒⇒ いよいよ 11月2日(金)から開催( 11月15日) 図書館公開展示室 講演会「阿部先生の社会史研究と一橋大学の伝統」
社会学研究科 土肥恒之教授 11月12日(月) 14:00-15:30 西キャンパス本館26番教室
最近受入資料ピックアップ
書誌・書目シリーズ
ゆまに書房が1976年から刊行している初の本格的書誌学大系。2006年までに刊行されたもののうち、品切 れ・絶版のものを除いて取り揃えました。必ずOPAC(HERMES)で所蔵・請求記号を確認してください。配架は、
シリーズ番号ごとに個別に付与した請求記号によっています。シリーズのごく一部を紹介します。
No.10 江戸本屋出版記録 全3巻 1980-1982【0200:495】
No.21 明治雑誌目次総覧 全5巻 1985【0000:123】
No.24 東京新誌 全2巻 1987【0200:497】
No.24 東京新誌 全2巻 1987【0200:497】
No.53 反町茂雄収集古書販売目録精選集 全10巻 2000 【0000:426】
No.78 戦前期『週刊朝日』総目次 全3巻 2006【0000:439】
め ら だ
将軍の図書館と司書
戦陣中にも書物を携えたと言われ、読書家・愛書家だった家康が収集した膨大な書物は、江戸城内に創建さ れた富士見亭に保存されたが、三代将軍家光の寛永10年に、それらの図書管理者として、書物奉行が置かれ た。後に蔵書は富士見亭から城内の紅葉山に移され、紅葉山文庫又は楓山文庫と称され、諸国の古文書、漢 籍、幕府官撰書や大名からの献本などの増加もあり、その数11万点にも及んだ。書物奉行は、幕府瓦解の2
も ん む 将軍の図書館と司書
籍、幕府官撰 献本 増 あ 、そ 数 。 物奉 、幕府瓦解
年前の慶應2年に廃され、現在、蔵書は国立公文書館内閣文庫に数万点、宮内庁書陵部に1万点余が保管さ れている。234年の間に90人の奉行が任命されたが、著名なのは、青木昆陽1)、近藤重蔵2)、高橋景保等であ る。文庫の沿革、書目編纂の概略や書物奉行の事蹟などについては、大正12年1月、雑誌『図書及び図書館』
に森鴎外の末弟の潤三郎が、「紅葉山文庫と書物奉行」3)と題して発表したのが、最初の文献と言われる。潤 三郎は、書誌学・考証学が専攻で、東京帝国大学史料編纂掛、京都府立図書館等に勤務、20年の歳月をかけ て研究を完成させた4)。11月2日から仙台市博物館で開催される東北大学創立100周年記念展示「東北大学の 至宝―資料が語る1世紀―」には潤三郎旧蔵の資料5)も陳列される。
書物奉行らの仕事の記録は 『幕府書物方日記』全225巻(『大日本近世史料』所収)として残されている 同じ 書物奉行らの仕事の記録は、『幕府書物方日記』全225巻(『大日本近世史料』所収)として残されている。同じ 書物方の日記でも、直木賞作家出久根達郎の連作短編集6)は、本の虫で、珍本・奇書に接し補修さえしていれ ば至福な新米同心を主人公に、将軍家の司書の日常や曝書(御風干し)の光景、書物にまつわるエピソードを 淡々と描く佳作である。現在も高円寺で古書店「芳雅堂」を営む著者の知識と経験が物語に厚みを加え、本好 きを飽きさせない。
1) 坪谷水哉「御書物奉行青木昆陽」『図書館雑誌』33(12) 1939 pp.301-304,307 【ZA:35】
2) 坪谷水哉「御書物奉行近藤重蔵」 『図書館雑誌』33(8) 1939 pp.213-215,232 【ZA:35】 3)『図書及び図書館』2(1) 1923 pp.2-9 【ZA:459】
4)『紅葉山文庫と書物奉行』 昭和書房 1933 複製版(臨川書店 1978)【Qfq:355】
5)森潤三郎氏旧蔵米原文書(鴎外の長男於菟氏の次男富(とむ)(東北大学医学部教授・当時)氏から同大学 附属図書館に寄贈された古文書を中心とする史料群)
6)『御書物同心日記』、『続御書物同心日記』、『虫姫 御書物同心日記』(講談社文庫)