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消費と余暇活動

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Academic year: 2021

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地理歴史科(地理B)学習指導案

-授業の中で,生徒が「考え,それを表現する」場面をつくる学習活動を通して- 広島県立祗園北高等学校 坂本 伸宏 1 日時・場所 平成 24 年 7 月 19 日(木) 4 限(11:45~12:35) 3 年 4 組HR教室(生徒棟 1 階) 2 学年・学級 3 年 4 組(理型選択者 37 名) 3 単 元 名 消費と余暇活動 4 単元について ○ 教材観 高等学校学習指導要領地理歴史地理Bの内容「(1)現代世界の系統地理的考察 ウ都市・村落,生活文化」には 「世界の都市・村落や消費,余暇に関する活動,人々の衣食住などから系統地理的にとらえる視点や方法を学習す るのに適切な事例を幾つか取り上げ,世界の都市・村落,生活文化を大観させる。」とある。そして,高等学校学習 指導要領解説地理歴史編には「この中項目では,集落地理学,文化地理学が対象としてきた広範な都市・村落,生 活文化に関わる事象を学習内容の範囲としている。」とし,さらに「実際に分布図を作成したり,地域区分をしたり, 類型地域の分布図を集めたりして,世界の都市・村落,生活文化の多様性を大観し,それらの成り立ちを考察する といった学習の構成,展開を工夫して,系統地理的考察の方法を学ぶことができるようにする必要がある。」として いる。 本単元は,生徒の生活経験から考察できる内容を多く扱う。しかし,世界各地の消費・余暇活動には,地域間で の一般的共通性がみられるとともに,地方的特殊性も認められることから,生活経験と既習の知識をうまく結び付 けることができるかどうかがポイントになる。これらのことから本単元は,生徒の地理的見方・考え方を育てるに ふさわしい題材といえる。 ○ 生徒観 前述のように,本単元では生活経験と既習の知識を結び付けて考えることが必要であるが,生徒は自分の生活経 験だけに基づく直感で答えを導き出そうとする傾向がみられる。習得した知識を活用する力(「思考・判断」)の面 でやや弱さがある。 ○ 指導観 したがって,本単元で日本の消費・余暇活動を扱うにあたっては,日本全体の傾向,地域による特殊性,広島県 の特徴という順で考察させ,生徒の生活圏にみられる地理的事象が類似性,共通性に基づくものか,異質性や特殊 性を示すものかに気付かせ,生活経験と既習の知識をうまく結び付けて「思考力・判断力」の育成が図られるよう な授業展開とする。 5 単元の目標 消費・余暇活動を世界的視野から地域性を踏まえて追究し,それらの問題の現れ方には地域的特殊性や一般的共通性 みられることをとらえさせる。

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6 単元の評価規準 関心・意欲・態度 思考・判断 資料活用の技能・表現 知識・理解 消費・余暇活動の特色や要因 について意欲的に学習し,世 界的視野から地域性を踏ま えて積極的に自分の考えを 述べようとしている。 消費・余暇活動に関する様々 な地理的事象を自分の生活 経験と既習の知識とを結び 付けて考察することができ る。 消費・余暇活動に関する資料 から必要な情報を取り出し て意味を見いだし,その内容 を的確に表現することがで きる。 様々な地理的事象の要因や 特色,関連性などを踏まえ, 共通性と特殊性の観点から 消費・余暇活動に関する知識 を身に付けている。 7 単元の指導と評価の計画(全4時間) 学習内容 時 数 評 価 関 思 技 知 評価規準 評価方法 消費行動の地域性と 変化 1 ◎ ◎ 意欲的に学習している。 消費行動の地域性と変化に関する知識を身に付けている。 観察・発表 小テスト 余暇活動の地域性 1 ◎ ◎ 意欲的に学習している。 余暇活動の地域性に関する知識を身に付けている。 観察・発表 小テスト 日本の消費行動の現 状と課題 《本時》 1 ◎ ◎ 日本の消費行動に関する地理的事象の考察している。 資料の読み取り表現している。 観察・発表 ワークシート 日本の余暇活動の現 状と課題 1 ◎ ◎ 日本の余暇活動に関する地理的事象の考察している。 資料の読み取り表現している。 観察・発表 ワークシート 8 本時の展開 (1)本時の目標 ① 日本の消費行動に関する地理的事象を,自分の生活経験と既習の知識とを結び付けた上で追究,考察している。 (思考・判断) ② 日本の消費行動に関する資料から必要な情報を取り出し,その内容を的確に表現することができる。(技能・表現) (2)使用教材 ・教科書 帝国書院『新詳地理B初訂版』 ・地図帳 二宮書店『詳解現代地図』 ・副教材 第一学習社『四訂版最新地理図表GEO』,二宮書店『地理統計要覧 2011 年版』 ・ワークシート

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(3)学習の展開 発問・指示・説明 生徒から引き出したい知識 評価観点,評価方法 導 入 ◆現在の家づくりの発想は昔と異なっている点 を挙げてみよう。(問1) ◆なぜ,駐車スペースを広く取るようになった のだろうか。 ◆日本における乗用車保有台数と乗用車1台あ たり人口の推移を確認してみよう。(問2) ◆「複数台の乗用車を保有する家庭が増加した」 という予想が正しいかどうかを明らかにする ために,どのようなデータが必要か。 ◆2010 年において1世帯あたり人員はどのくら いだろうか。 ★つまり,2010 年の世帯数は約 5184 万世帯と なる。 ★乗用車保有台数が世帯数を上回ったのは 1990 年代である。 本時の課題 MQ:モータリゼーションは消費・余暇活動 にどのような影響をもたらしているか。 ◎重要語句説明:モータリゼーション ◇現在の家づくりでは,敷地の中に駐車 スペースを広く取る傾向がみられる。 ◇複数台の乗用車を保有する家庭が増 加した。 ◇乗用車の保有台数の増加に伴い,乗用 車1台あたり人口が減少している。 ◇1世帯あたり人員又は世帯数を示す データが必要である。 ◇2.4 人。 ◇2010 年には世帯数よりも乗用車保有 台数の方が多い。 ◇その頃(1980 年代頃)から,複数台の駐 車スペースを設ける家庭が増えたの だろう。 展 開 ◆モータリゼーションの進展により家づくりの 発想が変化したのであれば,店づくりの発想 も変化していないだろうか。(資料①) ◆広い駐車場をもつ大型スーパーはどのような ところに立地しているか。(問3) ◆都市近郊における小売店の増加は全国的な傾 向だろうか。福井県と東京都を比較してみよ う。(問4) ※特徴をつかむためには着目する項目を2つに 絞るよう指示する。 ◎重要語句説明:ロードサイド型 ◆なぜ福井県と東京都では小売店の立地の特徴 が異なるのだろうか。 ◇古くからある商店街は徒歩,自転車に よる来客を前提としたものが多い。最 近は広い駐車場をもつ大型スーパー が多くみられるようになった。 ◇都市近郊に立地している。 ◇人口密度が高い地域に立地している。 郊外に新しい住宅団地が建設され,人 口が増大しているのだろう。 ◇主要道路沿いに多く立地している。車 による来客を前提としているのだろ う。 ◇福井県はロードサイド型の小売店数 の割合が高く,東京都では駅周辺型の 小売店数の割合が高い。 ◇来店者が利用する主な交通手段の傾 向が異なる。 ◇乗用車保有率や公共交通機関の整備 状況の違い等が小売店の立地に影響 【思考・判断】 《発表》 【技能・表現】 《ワークシート》

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展 開 ★福井県は全都道府県の中で最も乗用車保有率 が高く,東京都は最も低い。 ◆広島県の小売店の立地状況はどうなっている だろうか。立地別小売店数の割合の推移から 特徴を読み取ってみよう。(問5) ※グラフの読み取りが難しい場合は,最も変化 の大きい項目に着目するよう指示する。 ◆広島市中心部の百貨店の閉店に関する記事と 全国の百貨店の販売額の推移から,全国の百 貨店の店舗数の変化を予想してみよう。 (問6) ※生活経験などによる直感で答えるのではな く,資料から読み取れることとその背景を整 理させる。 しているのだろう。 ◇1997 年と 2007 年とで最も大きな変化 が見られるのはロードサイド型であ り,その割合は年次ごとに高まってい る。 ◇広島県でも小売店の郊外への立地が 進んでいる。 ◇百貨店は都心部に立地することが多 い。 ◇百貨店の販売額が 1990 年代以降,継 続的に減少している。 ◇郊外に立地することの多い大型スー パーの販売額は,増加傾向を示してい る。 ◇乗用車保有率の上昇に伴い小売店の 立地の郊外化が全国的に進んでいる のだろう。 ◇広島市中心部の百貨店の閉店は,地域 的特殊性を示すものではなく,一般的 (全国的)共通性を示す事象であり,全 国的に百貨店数が減少しているだろ う。 【技能・表現】 【思考・判断】 《ワークシート》 《発表》 ま と め ◆小売店の立地の郊外化が今後も進行すると, 特に地方都市では中心部が衰退する可能性が ある。地方都市の中心部のにぎわいを取り戻 すためのアイデアを出し合ってみよう。 ◇駐車場の拡充,公共交通機関の整備, 再開発,若者の定住化促進等の施策を 進める。

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参照

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