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05/”󄱣Šfiy‰L/09.4

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受験風土記 

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回 

鹿児島

鹿児島県の人口:1,718,388人(2009年2月1日現在) ●大学数(短大除く):6高校数:公立79、私立22 昨年、『篤姫』ブームに沸いた鹿 児島県。このNHKの大河ドラマで、 江戸から遠く離れた地にありなが ら、薩摩から数多くの有為な人材が 現れ、明治維新をリードした姿が、 改めて浮き彫りになった。 その背景には、薩摩藩では「郷 ご 中 じゅう 教育」という独特な青少年教育が取 り入れられていたことも関係してい る。郷中教育とは、一定の区域を郷 という単位で区切り、そこに住む武 士の子弟が自発的な学習組織を編 成。身分の上下などに関係なく、先 輩が後輩を厳しく鍛える教育制度で ある。教育内容は心身の鍛練、礼節 の重視、儒学や短歌といった教養な ど、多岐に渡った。 そうした伝統を受け継いで、鹿児 島県には人材育成こそが生命線とい う共通認識が醸成された。教育に極 めて熱心な風土であり、その結果、 大学合格実績の高い高校が林立。国 公立大学に3ケタの合格者を輩出す る高校が数多く出現した。 鹿児島県では現在、県全体として の取り組みが活発化している。学力 向上面に関しては、2005 年度から 2007 年度にかけて、「県立高校学力 向上推進総合プラン」が推進された。 主な取り組みとしては、まず、学 力向上推進校 8 校、進学指導推進校 13校が指定された<資料 1 >。学力 向上推進校には専門高校、進学指導

先輩から後輩へ継承される学びの姿勢

掲載スペースの都合上、島部は割愛させていただきました。 桜島火口と市街地 このコーナーでは、各都道府県 の大学進学に対する意識や高等 学校の取り組みを紹介する。今 回は、鹿児島県を取り上げる。

青少年を鍛える

「郷中教育」の精神

中高連携を活発化させる

県の取り組み

篤姫が育った今和泉家屋敷跡(指宿市) 西郷隆盛像(鹿児島市) ※記事中の先生方の所属・分掌は、すべて 取材時(2009年2月現在)のものです。 熊本県 宮崎県 加治木 玉龍 鶴丸 甲南 加世田 ラ・サール 姶良郡 鹿児島市 南さつま市

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かけていたのです。その反省に立っ て、2007 年度に、教員有志による 『鹿児島県進学指導ステップアップ 研究会(鹿進研)』を設立。県全体 の教育力を高めるための多様な活動 を展開しています」(鹿児島県立甲 南高校・藤崎恭一先生) 鹿進研の活動で最も注目されるの が「郷中ゼミ」だ。3年次の夏休み に2日間、2年次の冬休みに1日間、 公立高校の難関大学志望者が一堂に 会して、授業を受講するスタイルだ。 L1(文系。東京大学、京都大学、 一橋大学志望者対象)、S1(理系。 東京大学、京都大学、東京工業大学 志望者対象)、L2(文系。旧帝大 等志望者対象)、S2(理系。旧帝 大等志望者対象)の4コースがある。 2008年度の夏休みの郷中ゼミは、離 島の高校の生徒も含めて、約 20 校 300名程度が参加している。 「授業では、難関大学のレベルに あわせた教材を用意し、かなり高度 な内容になっています。他校の生徒 たちが頑張っている姿に刺激を受け て、本校でも、さらに難関大学を目 指す生徒が増えているという手応え を得ています」(鹿児島県立加治木 高等学校・北浩憲先生) また、郷中ゼミの授業には、数多 くの教員が参観に訪れている。ほか にも、教員を対象に 2 種類の研修が ある。中堅・若手研修会(キャリア アップ研修会)では、他県から講師 を招聘し、講演会や分科会などの多 彩なメニューで実施されている。進 路主任研修会では、各学校の現状を 中心に意見交換し、貴重な情報収集 の場となっている。 ている。指導力向上のために、公開 講座を参観する若手教員も約 100 名 にのぼっている。 生徒にとっても、他校の生徒と机 を並べて学ぶことはいい刺激になっ ているようで、「いつもとは違う緊 張感があり、貴重な経験になった」 「他校生の勉強のやり方を見て、意 識が高まった」といった感想が寄せ られている。生徒同士が高校の枠を 超えて、お互いを高め合うような関 係を築くために、50分間の交流会も 用意されている。高校 2 年生の早い 時期から、目的意識、学習意欲を高 めることにつながっているようだ。 このように、さまざまな成果が期待 できることから、このゼミへの参加 者 は 、 年 々 大 幅 に 増 加 し て い る (2005年度201名→2008年度364名)。 こうした県全体の取り組みの一方 で、高校教員による自主的な動きも 出てきている。 「進学における鹿児島県の低迷の 長期化を受けて、2006年度末の県内 進路指導主任会で『鹿児島をどげん かせんといかん!』という気運が高 まりました。教員同士が交流する機 会が減り、指導方法のノウハウが伝 授されなくなっているのが要因では ないかという意見が、この会で数多 く出されました。元来、鹿児島県に は、先輩から後輩へと伝承する『郷 中教育』の文化が根づいていたはず なのに、いつの間にかそれが喪失し 推進校には普通科系の高校が指定さ れており、県全体としての学力の向 上を目的としている。指定された高 校では、延べ37回の公開授業や、教 科研究会などを実施。公開授業は中 学教員も参観できるようにするとと もに、教科研究会も中学・高校合同 で進めるなど、中高連携が進められ ている。 「県立高校学力向上推進総合プラ ン」は 2007 年度で完了し、2008 年 度からは「県立高校学力向上推進プ ロジェクト」がスタートしているが、 この理念は継承され、継続指定を受 けた進学指導推進校を中心として同 様の活動が進行している。 また、進学指導推進校の教員を中 心として、県内の指導力に優れた教 員96名を「学力向上推進委員」に任 命。委員たちには、地域の進路指導 のリーダー的役割が期待されてい る。委員同士でテーマごとに6∼7 名のグループを編成し、授業方法の 工夫や、難関大学の入試問題研究な ど、さまざまな教科研究が進行して いる。 また、県教育委員会では2005年度 から、夏休みに「夏トライ!グレー ド・アップ・ゼミ」を開催している。 対象は県内の高校2年生で、鹿児島 中央高校を会場として行われる。3 日間の公開講座を受講(1日80分授 業× 3 時限)するほか、鹿児島大学 のオープンキャンパスにも参加して いる。「夏トライ!グレード・アッ プ・ゼミ」の公開講座を担当するの も、学力向上推進委員が中心となっ

受験風土記

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回 鹿児島県

県内の難関大学志望者が

一堂に会する「郷中ゼミ」

「鹿児島県進学指導ステップ

アップ研究会」の設立

学力向上推進校(8校) 鹿児島西、枕崎、吹上、隼人工業、串良商業、鹿屋農業、 垂水、奄美 指宿、加世田、川辺、伊集院、川内、出水、大口、加治木、 国分、志布志、鹿屋、種子島、大島 進学指導推進校(13校) <資料1> 県立高校学力向上推進総合プラン(2005∼2007)における推進指定校

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「英数国に関して、3時限ずつオリ エンテーションを実施しています。 1時限目は予習の方法、2時限目は授 業の受け方、3 時限目は復習の方法 を、実際に生徒にやらせながら、徹 底的に指導しています。つまり、英 数国をそれぞれ半日かけて、順次、 勉強のやり方を教えていくわけで す。また、シラバスも充実させてい ます。『学習内容』『到達目標』など が明示されており<資料 2 >、生徒 はどの時期までにどんな学習が行わ れるのか、明確な目標を意識しなが ら学習を進めることができます。さ らに、教員は学年ごとにより細かい 進度表を作成。それに従って、毎時 間の授業内容の構想を練り、生徒に もどこまで予習する必要があるの か、適切に指示するように心がけて います」(北浩憲先生) 生徒が予習をしっかりやるように なったことで、授業の進度が早めら れるメリットも生まれているという。 「例えば数学では、予習が十分で ないと、3年次の2学期まで数学Ⅲ・ 数学Cの教科書を終えることができ ません。けれども、本校では、予習 前提方式に切り換えてから、5 ∼ 6 月までに教科書を終えることが可能 になり、それによって、その後の授 業を問題演習中心に転換できるよう になりました」(中須先生) また、補習は、朝課外として、7 時 25 分から 8 時 10 分まで行われる (期間は学年によって異なる)。全員 参加で、1年次は 3 教科の授業、2 年次以降は必要に応じて理社の授業 が加わる。放課後の補習は、1・2 年次は実施されていない。文武両道 1897年開校の姶良 あ い ら ・伊佐学区の拠 点校。島津第17代当主・島津義弘公 の居城跡に建てられた校舎は、古い 木立に囲まれ、落ち着いた佇まいを 見せている。1 学年は普通科8クラ スで、文理分けは2年次から。例年、 文系・理系ほぼ半々に分かれる。1 年次から選抜クラスを2クラス設け ており、2年次からは文系1クラス、 理系1クラスが選抜クラスになる。 選抜クラスは進度がやや早く、その 分、高度な問題演習の機会が多めに 設けられている。 同校の最大の特色は、2003年度か ら、予習を重視した教育が展開され ていることだ。 「現行の学習指導要領への移行に 伴い、生徒の学習意欲や、家庭学習 の状況に課題が感じられました。中 学まで塾に通っている生徒が多く、 それなりに勉強時間は確保している のですが、塾で与えられたものをこ なすことに終始しているように見え たのです。けれども、大学入試に対 応するには、教えられた知識だけで 問題を解くのではなく、まったく見 たことがない問題であっても、自分 の力で思考して、切り崩して、解法 の糸口を見つけようとする姿勢が要 求されます。そうした初めての問題 への耐性をつけるには、予習が有効 だと考えたのです」(中須康文先生) 予習のやり方を体得させるため います。高校間の垣根を低くして、 県全体として優れた指導方法を継承 していこうという雰囲気が高まって います」(鹿児島市立鹿児島玉龍高 校・坂本昌弥先生) 鹿進研の活動以外でも、先輩が後 輩を教育するのが当然という意識 は、さまざまな形で見られる。 例えば、後ほど詳述するように、鶴 丸高校では、高校の進路行事に卒業 生が積極的に協力する姿勢を見せて いる。国公立大学の受験のために全 国各地に出向く後輩の面倒を先輩社 会人が見る伝統も堅持されている。 しかも、その風土は公立高校に限 ってのことではない。私立高校でも 同様だ。 「本校の体育祭では生徒の4分の 1近くが応援団に所属します。そこ で、先輩に応援団合戦の振り付けな どを指導される中で、自然と親密な 縦の関係が築かれています。また、 寮生活を通して、先輩が生活面の指 導や、勉強のやり方など、本校なら ではの流儀を教えるのも伝統になっ ています。そのため、愛校心の強い 卒業生が多く、彼らは後輩の役に立 ちたいという思いを持っていますか ら、東大見学会をはじめとする進路 行事にも、積極的に協力してくれま す」(ラ・サール高校・麻生善三先生) そうした先輩、後輩の人間関係が 醸成されていることが、鹿児島県の 大きな強みといえるだろう。 以上、見てきた受験風土を踏まえ て、鹿児島県の各高校では、どのよ

先輩が後輩を教育する

独自の風土が根づく

●鹿児島県立加治木高等学校

公立高校

初見の問題への耐性を養うため

に予習の取り組みを強化

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を重んじる校風によ り、部活動を阻害し ないようにするため だ。3年次の6月か らは、放課後、クラ ス単位で 45 分× 2 時 限の「自習」を行う。 同一時間帯に、単元 別や、難関大学にタ ーゲットを絞ったも のなど、さまざまな タイプの補習も開講 されており、希望す る 生 徒 は 受 講 可 能 だ。そのほか、夏休 みの補習は、前期が 7月末日まで、後期はお盆過ぎから8 月28日まで実施される。1・2年次 は5時限、3年次は7時限と、平常 時並みの時間が用意されている。 1912 年創立の川辺 か わ な べ 学区の拠点校。 部活動や学校行事が活発で、11月中 旬には、全員参加の「35 キロ遠行」 など、ユニークな行事もある。1学 年は普通科5クラスで、文理分けは 2年次から。ここ数年、文系2クラ ス、理系3クラスの構成になってい る。2年次からは、文理1クラスず つ習熟度別のクラスも設けている。 国公立志望者が多く、ほとんどがセン ター試験で5教科7科目を受験する。 全学年とも、7時 40 分から8時 20分まで朝課外を実施している。1 年次は3教科、2年次は3教科を中 心に理系は2学期後半から理科が加 わる。3年次は5教科。講義形式が 主体で、授業の補完的な位置づけだ。 問題演習が課されることもある。長 期休暇中の補習は、夏 休 み は 1 年 次 が 1 5 ∼ 16 日間、2年次が 17 ∼ 1 8 日 間 、 3 年 次 が 19 ∼ 20 日間実施。冬 休みは1・2年次が3 ∼4日間、3年次が6 ∼ 7 日 間 実 施 し て い る。1日当たり、1年 次は4時限、2年次は 5時限、3年次は6時 限行われている。クラ ス単位で補習の時間割 が設定されており、全員が同じ補習 を受講する形だ。 また、3年次は高校総体以後、セ ンター試験直前まで、「放課後学習」 が行われる。授業が6時限目までの 日(週2日)は2コマ(50分+60分)、 7時限目までの日(週3日)は1コ マ(60分)だ。興味深いのは、この放 課後学習は、いわゆる補習ではなく、 自学自習の場になっていることだ。 「各教科の教員が、問題プリント を作成して配布。各自で解いた上で、 自己採点して、復習するスタイルで す。問題のレベルは、当初は基礎学 力の定着を目標として、次第にセン ター試験対策に移行していきます。 その日、どの教科の学習を行うかは、 事前に計画表が作られており<資料 3 >、各教科で年間計画を立てて、 着実にステップアップが図れるよう に工夫しています。クラスごとに教 科連絡係が決められており、その生 徒が各教科の担当教員のところにプ リントを取りに行き、皆に配布して 学習をスタートさせるなど、完全に 運営を生徒に任せているのですが、

受験風土記

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回 鹿児島県

3年次の「放課後学習」に

生徒たちが意欲的に取り組む

●鹿児島県立加世田高等学校

自己評価の記入欄(該当するものを選ぶ。) A よくできた B ややできた C あまりできなかった D 全くできなかった 学期 月 学習項目(単元) 学習内容 到達目標 自己評価 第5章 指数関数と 対数関数 数学B 第1章  平面上のベクトル (1節 ベクトルとその演算) (2節 ベクトルと平面図形) 第2章 空間のベクトル 第3章 数列 指数関数および対数関数について 学習し、関数についての理解を深 め、それらを具体的な事象の考察 に活用できるようにする。 ベクトルについての基本的な概念 を学習し、基本的な図形の性質や 関係をベクトルを用いて表現し、 いろいろな事象の考察に活用でき るようにする。また空間座標を用 いて、図形の基本的な計量につい て学習する。 簡単な数列とその和、および数学 的帰納法について学習し、それら を用いて事象を数学的に考察し処 理できるようにする。 指数法則を用いて、指数を含む計算 ができる。 対数の性質を用いて、対数を含む計 算ができる。 指数・対数関数のグラフがかける。 ベクトルの和・差・実数倍の演算が できる。 内積の計算ができる。 位置ベクトルを用いて分点その他の 計算ができる。 直線のベクトル方程式を作ることが できる。 空間座標を用いて計算ができる。 等差・等比数列の一般項、和が求め られる。 階差数列や特殊な数列の和の計算が できる。 漸化式の計算や、数学的帰納法を用 いた証明ができる。 一       学       期 夏季 補習 4 月 5 月 6 月 7 月 A B C D A B C D A B C D A B C D A B C D A B C D A B C D A B C D A B C D A B C D A B C D <資料 2 >加治木高校 2 年生・理系クラス 数学の授業計画 <資料 3 >加世田高校 平成20年度 3 年生 2 学期 「放課後学習の計画」 現社 国語 英語 地歴 現社 国語 英語 地歴 理科選択 現社 小論文 国語 数学 地歴 化学 国語 英語 地歴 化学 国語 英語 地歴 理科選択 化学 化学 国語 数学 地歴 9 10 11 12 16 17 18 19 22 24 25 26 29 30 火 水 木 金 火 水 木 金 火 水 木 金 月 火 月 9 日 曜 7限 50分 文系 理系 文系 理系 8限 60分 理科選択 ― 数学 ― 理科選択 ― 数学 ― ― ― 小論文 ― ― 英語 理科選択 ― 数学 ― 理科選択 ― 数学 ― ― ― 化学 ― ― 英語

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ような極端なカリキュラムの前倒し は行っていません。基礎基本重視を 心がけています。なお、教員は、基 本的には中学と高校で別なのです が、中学3年生だけは、中学と高校 の教員が相互乗り入れして、授業の 一部を担当しています。中学生の学 力状況などを事前に把握した上で、 スムーズに高校の学習に入れるよう にするためです。私も中学の授業を 担当しているのですが、かなり進学 意識が高く、高い志望を持つ生徒も 多いようです。予習・復習の取り組 みもしっかりしていますし、図書館 の貸し出し数が急増するなど、読書 意欲も旺盛です。今年から中高一貫 の第一期生が入学してきますが、相 応の学力を備えていることが期待で きそうです。高校からの入学者とは 学力が異なるケースもありうるの で、まず、高校1年次では別クラス 編成にして、2年次の文理分けの際 に混在させる予定です」(坂本昌弥 先生) なキャリア学習「鹿児島玉龍キャリ ア教育プロジェクト」だ。 「鹿児島大学や九州大学など、学 部・学科の多い総合大学と連携し、 さまざまな学問分野を本校の日常の 教育内容に取り込むことによって、 大学・大学院の仕組みを理解するこ とを目的としています。現在の学問 体系は、高度化、複雑化、学際化し ており、特に最先端科学は、予備知 識のない中学生・高校生には理解し にくい面があります。早めに多様な 学問分野に触れるチャンスを与える ことで、将来の選択肢の幅が広がる はずです」(坂本先生)。 例えば、2006年度は、夏休みに高 校 1 ・ 2 年生 589 名、中学生 120 名が 鹿児島大学に集合。延べ28におよぶ 連携講座を受講した<資料 4 >。90 分講義を1講座として、2講座受講 できる形だ。生徒へのアンケート調 査の結果を見ると、受講前後で意識 が大きく変化しており<資料 5 >、 学問への興味・関心の喚起につなが たちから綿々と受け継がれてきた本 校の伝統であり、強みでもあると思 います」(稲本眞澄先生) さらに、3年次には、12月の第一 週の土日から、センター試験直前の 土日まで、5∼6週連続して「休日 学習」も実施されている。 「センター試験型の模試を解く学 習ですが、土曜日は8時から 17 時、 日曜日は15時まで行われます。なぜ そんなに長時間かかるのかという と、1科目を所定の時間で解き終え た後、放課後学習と同様に、各自で 自己採点して復習する時間を各科目 45分間設けているからなのです。生 徒にとっては、5∼6回分のセンタ ー試験直前予想問題の模試を毎週受 け続けることになります。一方で、 教員は各回の成績を分析して、学力 状況や弱点分野の把握などに役立て ています」(稲本先生) ほかにも、夏休みにバスをチャー ターして、1・2年生の希望者約 100 名が鹿児島大学のオープンキャ ンパスに参加している。また、7月 下旬には、2・3年生を対象とした 出前講座も開催。主に九州地区の大 学に依頼して、約15講座が設けられ る。内容は、学問に関するものと、 学部・学科紹介の両面で、生徒は志 望学部に関連する講座を受講できる ようになっている。 1940年創立の鹿児島市立の普通科 高校。2006年度に中学校が設置され、 併設型公立中高一貫教育校になっ

中高連携、高大連携を図り

活発なキャリア教育を推進

●鹿児島市立鹿児島玉龍高等学校

文 文 文 文 文 文理 理 理 理 理 理 文理 理 理 文理 理 理 文理 対象学部 担当教員 内容 希望者数 52 108 24 44 73 145 22 161 12 7 83 5 33 31 27 149 63 法文学部 法文学部 教育学部 教育学部 教育学部 医学部 理学部 理学部 理学部 理学部 理学部 理学部 理学部 理学部 理学部 農学部 農学部 皆村 武一 竹岡 健一 内田 芳夫 伊藤 正 岡田 猛 清水 佐智子 新森 修一 根建 心具 今井 裕 橋爪 健郎 清原 貞夫 河野 元治 今井 裕 橋爪 健郎 河野 元治 富永 茂人 鈴木 秀作 グローバル時代の鹿児島の経済と社会 英語からドイツ語へ 障害児の発達と教育 西洋古代史 人は、なぜ体育・スポーツを行い、そこから何を得ているか 成人看護学 ハンドマッサージでリラックス 情報ネットワーク 宇宙人はいるか? 天文学の世界 自然エネルギーと平和な世界 動物の超能力 地球環境に対する新たな視点 天文学の世界 自然エネルギーと平和な世界 地球環境に対する新たな視点 おいしい果実ができる謎 動物実験と動物モデル 高等学校対象 <資料 4 >玉龍高校 2006年鹿児島大学連携講座一覧

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っていることが分かる。 また、東京大学、九州大学、九州 工業大学、熊本大学などの出前講座 も実施している。ユニークなのは、 各講師に3タイプの講座を連続で担 当してもらうように依頼しているこ とだ。中学生用、高校生用、および 中学・高校の保護者用の3タイプ だ。生徒用は学問の中身や、学部・ 学科紹介、保護者用の講座は大学の 特色や、入試制度の説明などが主体 になっている。さらに、中学2年生 の3学期には、九州大学に出向いて 連携講座を受講。中学3年生の3学 期には、東京大学など、首都圏の難 関大学の見学と連携講座の受講も行 われている。 補習の体制も注目される。全学年 ともに、7時45分から8時15分まで、 問題演習を中心とした朝課外を実 施。放課後は、3年次の高校総体以 降、3回の「放課後特訓」が行われる。 「各回 1 カ月間、1 教科だけに集中 して鍛える講座です。苦手教科、あ るいは逆にさらに伸ばしたい教科を 生徒が選択して、徹底的に学習させ ています。1 カ月あれば、基礎基本 から問題演習まで、体系的な指導を 行うことができ、着実に成果があが っています」(坂本先生) 高くないと勝てません。曖昧な表現 も不利になりますから、表現力も向 上します。インターネットや書籍な どで情報を収集する作業を通して、 捨てる情報と生かす情報の取捨選択 能力も自然と身につきます。その上 で、3学期に再度、テーマ学習を行 い、小論文コンクールを実施すると、 見違えるほど論理的な文章に仕上げ てきます」(藤崎先生) 2年次は、テーマ学習を行った後、 学部・学科研究に入る。週1回のKI の時間は、それまではクラス単位の 活動だが、この時点でクラスを解体 し、20 ∼ 50 名の進路志望系統別の グループ編成(KIグループ)にな る。志望学部が近い生徒同士が集ま り活動する中で、お互いに刺激を受 け合う効果が期待できる。 2学期半ばには、大学教員による 出張講義「KIブラッシュアップセ ミナー」がスタート。この講義や、 テーマ学習などで学んだことを参考 にして、自分が研究したいテーマを 設定して、2年次3学期から3年次 1学期にかけて「課題研究」を進める。 課題研究の発表原稿は5月末まで に作成し、まず6∼7名の班内で発 表会を開催。構成力、話し方など、 いくつかの項目が設けられた審査用 紙をもとに、生徒同士で相互評価が 行われる。次いで、各班から選ばれ た代表者が、KI系統グループ内で 発表し、最優秀者を決定。さらに、 各グループの代表者が1学期の終業 式で3年生全員の前で発表し、大賞 を選定する。大賞受賞者は、9月の 文化祭で後輩や保護者の前で発表す ることになっている。 「リーダーとしての資質養成が目 的であり、必ずしも入試に直結して いるわけではないのですが、志望進 1 9 0 6 年 創 立 の 旧 制 第 二 中 学 校 、 1910年創立の第二高等女学校を前身 とする伝統校。1学年は普通科8ク ラスで、文理分けは2年次から。文 系3クラス、理系5クラスと、理系 志望者が多い。例年 200 名以上が国 公立大学に進学している。 スクール・アイデンティティであ る「地球規模でものを考えるリーダ ーの育成」を実践するために、2001 年度、総合的な学習の時間を活用し た「KI(甲南イノベーション)プ ロジェクト」を立ち上げている<資 料 6 >。 「地球規模でものを考えるリーダ ーに求められる資質とは何か。本校 では、創造性(課題意識のある生徒)、 人間性(人間理解の深い生徒)、表 現力(自己表現のできる生徒)が重 要だと考えました。KIプロジェク トはこの3つの資質を養成するため に必要な教育を逆算して、多様な活 動を推進しています」(藤崎恭一先生) まず1年次の1学期には、現代社 会の諸問題を学ぶ「テーマ学習」が 行われる。1学期末には、学んだこ とに関する「小論文コンクール」を実 施。2学期には、4回のディベート が設けられている。 「1学期末の小論文 は、まだ論理的でな い面が多々見られま すが、ディベートを 経験することで大き く変化します。根拠 が不確かなものは説 得力が弱いため使え ませんし、論理性が

受験風土記

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回 鹿児島県

<資料 5 >玉龍高校 連携講座受講前後の生徒の意識の変化 (a)講座前:講座内容が将来の進路選択に役立ちそうか(はい61%、いいえ39%) (b)講座後:講座内容が将来の進路選択に役立ちそうか(はい97%、いいえ3%) 39% 3% 61% 97% (a) (b)

総合的な学習の時間を活用した

「KI プロジェクト」が威力を発揮

●鹿児島県立甲南高等学校

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路に変化が見られることも事実で す。プロジェクト活動を通して、将 来学びたいことが明確になり、意欲 が高まった結果、難関大学を目指す 生徒が着実に増えているのです。生 徒にどんどん教え込んで鍛えること が、学力を伸ばす最適な方法だと考 える指導体制の時期もありました が、より効果的なのは、自分で学ぼ うという気持ちを強めることではな いかと思います」(藤崎先生) もう1つ、特筆しておきたいのは、 このプロジェクトがうまく機能する ために、教員の負担軽減に配慮され ているということだ。テーマ学習、 ディベート、課題研究それぞれに、 詳細な冊子を作成。例えばディベー トなら、進行に関するセリフは全て 記載されており、内容に関わる部分 だけをリサーチして発言すればいい ようになっている<資料 7 >。これ ならディベート指導に慣れていない 教員でも十分に指導できるし、生徒 にとっても、ルール についての理解に時 間をとられることな く、学びの中身を深 めることに重点が置けるわけだ。 なお、同校では、このKIプロジ ェクトと、大学進学に向けた学力強 化を、進路指導の2本柱としている が、「KIプロジェクトが、いわば 『ビタミン剤』の役割を果たし、大 学進学に向けた学力強化にも少なか らず好影響を与えているのではない かと思います」と藤崎先生は語る。 例えば補習は、始業前に1年次は 週5日、3教科で実施。2年次以降 は必要に応じて、柔軟に他教科の補 習も取り入れている。さらに3年次 からは放課後講座、土曜講座も加わ る。これらの講座は、自分の志望大 学・学部にターゲットを絞った講座 が選択できるようになっている。そ のため、3 年次には強制されて仕方 なく補習を受けているという感覚は 薄く、積極的に学ぼうという雰囲気 が生まれているという。そのほか、 日常生活における読書の習慣化を図 る「朝の読書」や、各界の第一線で 活躍中の卒業生を招いて、ものの見 方や考え方、仕事への思いなどを語 ってもらう「甲南塾」なども実施さ れている。 1894年、鹿児島県尋常中学校とし て創立。旧制第一中学校、第一高等 女学校を前身とする伝統校で、鹿児 島県で最も古い歴史を有する。1学 年は普通科8クラスで、2年次から 文理分けが行われる。国公立大志望 者がほとんどで、例年高い合格実績

先輩の協力を得て実施する

進路行事を豊富に設定

●鹿児島県立鶴丸高等学校

特         別         活         動 各   教   科   ・   科   目   の   学   習 第2学年 表現する力 ホームルーム 学校行事 課題を見つける力 読み・書き・考える力 生徒会活動 表現する力 表現する力 オープンキャンパス 出張抗議 調査・研究する力 調査・研究する力 調査・研究する力 第3学年 KIブラッシュ アップセミナー テーマ学習 テーマ研究 研究活動 ディベート KI小論文コンクール (学級グループによる) (KIグループによる) KI 小論文コンクール 甲南塾 公開講座 甲南塾 公開講座 学部学科研究・テーマ学習 課題研究のテーマ設定 課題研究 Masterpiece 課題研究プレゼンテーション KI グループ発表会、全体発表会 応用研究 読み・書き・考える力 甲南塾 公開講座 自己表現能力及び問題解決能力の向上 先輩に学ぶ 進路セミナー

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を上げている。 鹿児島県の公立高校は、朝課外や 放課後補習などで学習時間を確保す るところが多いが、同校の場合は、 朝、放課後の補習は一切行われてい ない。夏休み、冬休みの補習も、例 えば、夏休みは1・2年次が7月末 まで、3年次が8月初旬までと、他 校と比較すると少なめだ。ただし、 土曜日は月1∼2回、「土曜悠学講 座」が開講されている。1日4時限 で、1・2年次は3教科、3年次は 5教科の講座だ。 こうした指導体制をとっている理 由を、秋元達也先生は、次のように 語る。 「学力レベルの高い生徒が多いの で、各自の自発的な学びを進めてほ しいという期待を持っています。そ のため、補習も少なくしています。 2年前からは、全教科とも、それま で相応の量を課していた必修課題 (いわゆる宿題)を減らす方針も打 ち出しました。その結果生まれた余 裕を有効に活用して、自分なりの専 門的な学習を深める生徒もいます。 けれども、その一方で、必修課題が 与えられないと、自学自習が進めら れない生徒も出てきています。中学 時代に塾通いをしている生徒が多 く、与えられればそれなりに勉強す るのですが、自主的に学ぼうとする 姿勢が身についていないケースがあ るのです。教員の間には、そうした 生徒に対しては、ある程度強制的に 勉強させることも必要だという意見 もあり、今後、検討しなければなら ない課題だと考えています」 また、同校の進路指導で注目され るのが、卒業生を活用した進路行事 が豊富に設けられていることだ。そ の1つが「GO ご う 鶴 かく セミナー」だ。1 年次は地元・鹿児島、2年次は修学 旅行を兼ねて東京に出かけ、全生徒 が先輩の職場を見学する。仕事の内 容だけでなく、受験時代の体験談な どを聞く機会にもなっているよう で、生徒たちにも好評だ<資料 8 >。 1年次の10月には、鹿児島大学に 在学中の先輩による「学部・学科説 明会」を実施し、文理選択に役立て ている。 さらに、毎年、3月下旬に、その 年に難関大学に現役合格した先輩を 招いて、最もホットな「合格体験を 聞く会」を開催。難関大学を身近な 存在と感じさせ、チャレンジ意欲を 高めている。 3年次の医学部志望者に対して は、鹿児島大学医学部の在学生が、 面接のアドバイスも行っている。自 分の体験をもとに、実際の面接で聞 かれたこと、対応の方法、面接会場 に持参した方がいいものなど、具体 的な情報を得ることができ、大いに 役立っているようだ。 「鹿児島県全体に共通する風土な のかもしれませんが、昔から、卒業 生が高校に協力的で、後輩の面倒を 見るのは当たり前といった雰囲気が あります。例えば、本校の生徒は、 国公立大学の2次試験受験のために、 全国各地に出向くのですが、そこで は卒業生が待ち受けていて、大学の 下見の案内なども引き受けてくださ っています。とてもありがたいこと であり、今後も受け継いでほしい気 質だと感じています」(秋元先生) 1950年、カトリックの教育修道会 「ラ・サール会」によって設立され た。中学は4クラス、高校は6クラ ス。高校1年次は、内部進学者と高 校からの入学者は別クラス編成で、 2年次の文理分けの時点で混合クラ スになる。長らく文系2クラス、理 系4クラスで推移しているが、クラ ス数は同じでも、人数で見ると大幅 な変化が生じている。 「20年前であれば文系志望者が120 名ほどいましたが、今年度は約60名 と半減しています。理系の中でも、 医学部志望者が圧倒的に多く、それ が近年の合格実績にも反映されてい ます。また、東京大学の現役受験者 数は、毎年百数十名いましたが、近 年は半分近くにまで減少していま す。一方で、国公立大学医学部の合

受験風土記

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回 鹿児島県

●「文化庁の先輩を訪問。その多岐に渡る仕事内容、日本や世界を股にかけたやりがいのあ る仕事に感動を覚えました。また、進路のこと、高校時代のことについて自分の経験を交え て話していただきました。学部の選択のことや受験勉強での心構えなどを聞いて、これから の志望校・学部の決定などに際して、とても参考になりました」 ●「法律事務所の先輩を訪問。特に印象に残ったのが『社会で生きていくためには、仕事に 対するやる気と、他人とコミュニケーションをとれることが必要だ』という話だ。相手を説 得したり、説明したりする際のコミュニケーション能力がさまざまな場面で必要になってく るということだ。僕たちは、日頃の学校生活でもプレゼンやスピーチの機会が与えられてい るが、その機会をもっと大切にすべきだと感じた」 ●「NHKを訪問。TV番組の出演、生放送の見学、アフレコ挑戦などを体験しました。一 番感じたことは、仕事にはいくつもの役割があり、それぞれがそれを全うすることで成り立 っているということです。どれか1つが欠けてもよい仕事はできません。それは部活動にも 通じるところがあるように感じました」 <資料 8 >鶴丸高校 「GO 鶴セミナー」の体験談(一部抜粋)

●ラ・サール高等学校

私立高校

学年の枠を超えた交流が

人間形成の上で大きな意義を持つ

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る(同校のほか、約30高校が同時に 受講)。双方向型で、質疑応答も可 能で、高度な学問に触れる機会にな っている。 2005年度からは「東大見学会」も 実施されている。夏休みに、1・2 年生の希望者を引率して、OB教員 の研究室を訪問し、夜はOB学生と の交歓会も行われる。寮生活を通し て、親しい先輩も多いので、活発な 交流が展開されている。身近な先輩 の話を聞くことで、大学の様子がイ メージしやすいメリットがあるという。 さらに、2008年度から、進学係主 催の講演会もスタートした。「医学 部入試の現状」などのテーマで、何 人かの教員が講師を務め、今年度は 4回実施されており、各学年から毎 回100 名近い生徒が参加している< 資料 9 >。 「このように、本校では、さまざ まな進路行事を増やしています。大 学で何を学びたいのか、どんな職業 をめざしたいのか、明確な将来イメ ージを持てない生徒が近年増加して いるように感じるからです。今後も、 生徒一人ひとりが自分なりの方向性 を見定めて、それに向かって学習の モチベーションを高められるような 指導を強化していきたいと考えてい ます」(麻生先生) ても、先輩が教える雰囲気が醸成さ れています。いわばラ・サールの流 儀がそうやって継承されているわけ です。また、中学寮には自習室があ り、1日3時間、義務自習の時間が 設けられています。30分の休憩をは さんで、前後90分ずつ、私語や読書 は一切禁止で、集中して勉強に取り 組んでいます。高校寮では生徒がそ れぞれの部屋で自主的に学習しま す。なお、寮は高校2年生までで、 3年生からは指定下宿に移ります。 消灯時間が中学寮は11時、高校寮は 12時と決められているので、それ以 降も勉強したい生徒に配慮していま す」(麻生先生) また、近年、同校では進路意識を 高めるさまざまな試みが導入されて いる。例えば、2年前からスタート したのが東京大学主催「高校生のた めの金曜特別講座」の中継だ。東京 大学の駒場キャンパスの公開講座 を、インターネットでつないでリア ルタイムで受講できるようにしてい 医 学 部 志 望 者 の 増 加 に 伴 っ て 、 2007年度から、面接対策にも力が注 がれている。3年次の10月に、医学 部志望者を集めて、面接に関するレ クチャーを約1時間実施。入試直前 には模擬面接も行われる。 「実際に模擬面接を行ってみると、 医師になるためには当然の常識と思 われることが抜けている生徒も見ら れます。けれども、本番直前では、 問題点を十分にフォローできませ ん。今後はもっと早い時期に模擬面 接を実施して、不足部分をカバーす るきっかけを与える必要性を痛感し ています」(麻生先生) そのほか、同校の教育の特色にな っているのが、多くの生徒が寮生活 を送ることだ。 「学年の枠を超えた交流が、人間 形成の上で大きな意義を持っていま す。中学寮は8人部屋(高校寮は個 室)で、各学年2∼3人ずつがこの 部屋で一緒に生活します。その中で、 風呂の入り方などの生活のルール 中学寮の自習室 部屋割りにあわせて個人机が配置されている <資料 9 >ラ・サール高校 進路講演会レジュメ

参照

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