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Ⅲ 食品表示 2 適正な食品表示 食品を容器に入れたり 包装したりして売る場合 必ず書く必要のある項目は次の 6 つです 1 名称 2 原材料名 食品添加物 3 製造者 ( 販売者 輸入者 ) の氏名と所在地 18

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食品表示

 1 食品表示に係る法令

  食品の表示は、消費者が食品を選ぶ目安となる重要な情報源です。   また、万一、危害が発生した場合には、責任の所在を明確にし、製品の回収などの措 置を迅速に行うための手がかりになります。   食品の表示にはいくつかの法律によって規制があり、これらすべての法律に適合する ように表示しなくてはなりません。   表示が不適切な場合は、行政処分や罰則が科せられることがあります。 食品表示法 (平成27年度中施 行) 食品衛生法 (厚生労働省) 農林物資の規格化 及び品質表示の適 正化に関する法律 (JAS法)(農 林水産省) 不当景品及び不当 表示防止法 (景品表示法) (公正取引委員会) 計量法 (経済産業省) 健康増進法 (厚生労働省) 医薬品、医療機器 等の品質、有効性 及び安全性の確保 等に関する法律 (厚生労働省) 米穀等の取引等に 係る情報の記録及 び産地情報の伝達 に関する法律(米 トレーサビリティ 食品を摂取する際 の安全性、一般消 費者の自主的かつ 合理的な食品選択 の機会の確保 飲食による衛生上 の危害発生の防止 品質に関する適正 な表示 消費者の商品選択 に資するための表 示 虚偽、誇大な表示 の禁止 内容量等の表示 栄養の改善及び健 康の増進のため 健康の保持増進の 効果等について虚 偽誇大広告等の禁 止 食品に対する医薬 品的な効能効果の 表示を禁止 食品としての安全 性を欠くものの流 通を防止するとと もに、表示の適正 化を図り、産地情 すべての飲食物 容器包装に入れら れた加工食品(一 部 生 鮮 品 を 含 む。)、鶏卵 一般消費者向けに 販売されるすべて の生鮮食品、加工 食品及び玄米精米 事業者の供給する 全 て の 商 品 ( 食 品) 第13条に規定す る特定商品(容器 包装されたもの) 販売されている加 工食品等で、日本 語により栄養表示 す る 場 合 、 鶏 卵 ( い わ ゆ る 特 殊 卵) 特別用途食品 食品として販売に 供する物 包装容器に入れら れた加工食品及び その広告 消費者が購入等に 際して、産地を識 別することが重要 と認められる米及 び米加工品 各法の事項 ・名称、食品添加物、 保存方法、消費期 限または賞味期限、 製造者氏名、製造 所所在地等 ・遺伝子組換え食品、 アレルギー食品、 保健機能食品に関 する事項 ・名称、原材料名、 食品添加物、原料 原産地名、内容量、 消費期限または賞 味期限、保存方法、 原産地(輸入品の 場合は原産国)名、 製造者または販売 者(輸入品にあっ ては輸入者)の氏 名または名称及び 住所 ・遺伝子組換え食品、 有機食品に関する 事項 ・その他、食品分類 ごとに品質表示基 準が定められてい る場合は、その項 目 − 内容量、表記者の氏 名及び名称及び住所 栄養成分の量、熱量 商品名、許可を受け た表示の内容、許可 証票、栄養成分量、 熱量及び原材料の名 称等 − − 米の場合はその産地、 米加工品の場合はそ の原料米の産地 消費者庁 等 保健所 中国四国 農政局 県民局農 林水産事 業部 県庁くら し安全安 心課 岡山県計 量管理セ ンター 保健所 保健所 中国四国 農政局 県民局農 林水産事 業部 法律等の名称 表示等の主旨 表示対象食品 表示すべき事項 担当部署

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食品表示法 (平成27年度中施 行) 食品衛生法 (厚生労働省) 農林物資の規格化 及び品質表示の適 正化に関する法律 (JAS法)(農 林水産省) 不当景品及び不当 表示防止法 (景品表示法) (公正取引委員会) 計量法 (経済産業省) 健康増進法 (厚生労働省) 医薬品、医療機器 等の品質、有効性 及び安全性の確保 等に関する法律 (厚生労働省) 米穀等の取引等に 係る情報の記録及 び産地情報の伝達 に関する法律(米 トレーサビリティ 法 ) ( 農 林 水 産 省) 食品を摂取する際 の安全性、一般消 費者の自主的かつ 合理的な食品選択 の機会の確保 飲食による衛生上 の危害発生の防止 品質に関する適正 な表示 消費者の商品選択 に資するための表 示 虚偽、誇大な表示 の禁止 内容量等の表示 栄養の改善及び健 康の増進のため 健康の保持増進の 効果等について虚 偽誇大広告等の禁 止 食品に対する医薬 品的な効能効果の 表示を禁止 食品としての安全 性を欠くものの流 通を防止するとと もに、表示の適正 化を図り、産地情 報の提供を促進 すべての飲食物 容器包装に入れら れた加工食品(一 部 生 鮮 品 を 含 む。)、鶏卵 一般消費者向けに 販売されるすべて の生鮮食品、加工 食品及び玄米精米 事業者の供給する 全 て の 商 品 ( 食 品) 第13条に規定す る特定商品(容器 包装されたもの) 販売されている加 工食品等で、日本 語により栄養表示 す る 場 合 、 鶏 卵 ( い わ ゆ る 特 殊 卵) 特別用途食品 食品として販売に 供する物 包装容器に入れら れた加工食品及び その広告 消費者が購入等に 際して、産地を識 別することが重要 と認められる米及 び米加工品 各法の事項 ・名称、食品添加物、 保存方法、消費期 限または賞味期限、 製造者氏名、製造 所所在地等 ・遺伝子組換え食品、 アレルギー食品、 保健機能食品に関 する事項 ・名称、原材料名、 食品添加物、原料 原産地名、内容量、 消費期限または賞 味期限、保存方法、 原産地(輸入品の 場合は原産国)名、 製造者または販売 者(輸入品にあっ ては輸入者)の氏 名または名称及び 住所 ・遺伝子組換え食品、 有機食品に関する 事項 ・その他、食品分類 ごとに品質表示基 準が定められてい る場合は、その項 目 − 内容量、表記者の氏 名及び名称及び住所 栄養成分の量、熱量 商品名、許可を受け た表示の内容、許可 証票、栄養成分量、 熱量及び原材料の名 称等 − − 米の場合はその産地、 米加工品の場合はそ の原料米の産地 消費者庁 等 保健所 中国四国 農政局 県民局農 林水産事 業部 県庁くら し安全安 心課 岡山県計 量管理セ ンター 保健所 保健所 中国四国 農政局 県民局農 林水産事 業部 法律等の名称 表示等の主旨 表示対象食品 表示すべき事項 担当部署

 2 適正な食品表示

  食品を容器に入れたり、包装したりして売る場合、必ず書く必要のある項目は次の6 つです。   ①名称   ②原材料名、食品添加物   ③製造者(販売者、輸入者)の氏名と所在地 Ⅲ 食品表示

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  ④消費期限または賞味期限   ⑤保存方法   ⑥内容量   食品に表示する内容は前項にあるように、多くの法律で決められています。資料に表 示の例を示しますが、製造者・加工者それぞれが自分が使った原材料や食品添加物を十 分に把握した上で、表示を行ってください。    ≪資料15「主な加工食品の表示例」≫   また、法律が変わることもありますので、調べてもわからないことがありましたら、 管轄の保健所もしくは農政局などにご相談ください。

食品表示で気をつけること

全般的な注意 共通表示事項 原料原産地表 示 複合原材料 食品添加物 アレルギー物 質 遺伝子組換え 米の産地情報 ①わかりやすく   見やすい場所に、読んですぐ理解できるよう明確に。文字は8ポイ ント以上の大きさで!  ただし、表示面積が狭い場合(おおむね150㎠以下)は5.5ポイントの 活字も使用できます。 ②一括表示   加工食品については、食品を入れた容器または包装に、表示しなく てはならない事項を一括して表示することになっています。 ①名称 ②原材料名、食品添加物 ③製造者または販売者もしくは輸入者氏名と所在地 ④消費期限または賞味期限:消費期限は品質が劣化しやすいもの、賞味 期限は品質の劣化が穏やかなものについて、表示します。 ⑤保存方法:「要冷蔵(10℃以下で保存)」、「10℃以下で保存」等と 記載します。温度以外の保存条件がある場合は、「直射日光及び高温 多湿を避けて保存」等、取扱い上必要な事項を記載します。 ⑥内容量:グラム(g)、1食、1人前 等。ただし、内容量を外見上容 易に識別できるものについては、省略することができます。 ※その他、食品分類ごとに品質表示基準(JAS法)が定められている場合 は、その項目も加えて表示しなくてはなりません。  原料の原産地表示が義務づけられているものがあります。書き方には 二とおりあります。  ①「原材料表示」の中で「大根(岡山県産)」とカッコ書きする  ②「原料原産地名」の枠を別に作る  対象となる食品は漬物、きのこ・野菜・果物の加工品、緑茶、もち、 落花生、こんにゃく、肉・卵・魚介類・海藻の加工品など合計24種 類です。  複合原材料の名称の次に( )を付けて、複合原材料の原材料に占める重 量の割合の高いものから順に、その最も一般的な名称を記載します。 例:たれ(醤油、砂糖、みりん)  原材料が明らかであるもの、使用割合が少ないものについては、省略 できる場合もあります。  物質名を記載します。甘味料、着色料、保存料などは、用途名表記も 必要です。  食品添加物は、食品衛生法の中で、厚生労働大臣が人の健康を損なう おそれがない場合として指定したもの以外は使用できないこととなって います。  これら食品添加物については、必要に応じて使用基準や規格が規定さ れています。  詳しくは保健所にお問い合わせください。  ≪資料13「食品添加物の表示について」≫  ≪資料14「食品添加物の使用基準について」≫  表示が義務づけられている特定原材料(7品目)と、推奨されている もの(20品目)があります。  義務:卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに  推奨:あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、く るみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、や まいも、りんご、ゼラチン、ゴマ、カシューナッツ  原材料全ての最後か、個々の原材料の直後にカッコ書きしてくださ い。  例:カゼイン(乳由来)、しょうゆ(原材料の一部に大豆を含む)  遺伝子組換え農産物を主な原材料に使っている場合、遺伝子組換えに 関する表示を原材料名に( )を付けて書かなくてはいけません。  例:大豆(遺伝子組換え)、大豆(遺伝子組換え不分別) ・平成23年7月1日の生産者出荷分から、一般消費者に販売・提供するも のについても、産地情報の伝達が必要になりました。 ・米飯類(ご飯、赤飯、弁当、おにぎりなど)、もち、だんご、せんべ いなど米菓が対象です。

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全般的な注意 共通表示事項 原料原産地表 示 複合原材料 食品添加物 アレルギー物 質 遺伝子組換え 米の産地情報 ①わかりやすく   見やすい場所に、読んですぐ理解できるよう明確に。文字は8ポイ ント以上の大きさで!  ただし、表示面積が狭い場合(おおむね150㎠以下)は5.5ポイントの 活字も使用できます。 ②一括表示   加工食品については、食品を入れた容器または包装に、表示しなく てはならない事項を一括して表示することになっています。 ①名称 ②原材料名、食品添加物 ③製造者または販売者もしくは輸入者氏名と所在地 ④消費期限または賞味期限:消費期限は品質が劣化しやすいもの、賞味 期限は品質の劣化が穏やかなものについて、表示します。 ⑤保存方法:「要冷蔵(10℃以下で保存)」、「10℃以下で保存」等と 記載します。温度以外の保存条件がある場合は、「直射日光及び高温 多湿を避けて保存」等、取扱い上必要な事項を記載します。 ⑥内容量:グラム(g)、1食、1人前 等。ただし、内容量を外見上容 易に識別できるものについては、省略することができます。 ※その他、食品分類ごとに品質表示基準(JAS法)が定められている場合 は、その項目も加えて表示しなくてはなりません。  原料の原産地表示が義務づけられているものがあります。書き方には 二とおりあります。  ①「原材料表示」の中で「大根(岡山県産)」とカッコ書きする  ②「原料原産地名」の枠を別に作る  対象となる食品は漬物、きのこ・野菜・果物の加工品、緑茶、もち、 落花生、こんにゃく、肉・卵・魚介類・海藻の加工品など合計24種 類です。  複合原材料の名称の次に( )を付けて、複合原材料の原材料に占める重 量の割合の高いものから順に、その最も一般的な名称を記載します。 例:たれ(醤油、砂糖、みりん)  原材料が明らかであるもの、使用割合が少ないものについては、省略 できる場合もあります。  物質名を記載します。甘味料、着色料、保存料などは、用途名表記も 必要です。  食品添加物は、食品衛生法の中で、厚生労働大臣が人の健康を損なう おそれがない場合として指定したもの以外は使用できないこととなって います。  これら食品添加物については、必要に応じて使用基準や規格が規定さ れています。  詳しくは保健所にお問い合わせください。  ≪資料13「食品添加物の表示について」≫  ≪資料14「食品添加物の使用基準について」≫  表示が義務づけられている特定原材料(7品目)と、推奨されている もの(20品目)があります。  義務:卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに  推奨:あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、く るみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、や まいも、りんご、ゼラチン、ゴマ、カシューナッツ  原材料全ての最後か、個々の原材料の直後にカッコ書きしてくださ い。  例:カゼイン(乳由来)、しょうゆ(原材料の一部に大豆を含む)  遺伝子組換え農産物を主な原材料に使っている場合、遺伝子組換えに 関する表示を原材料名に( )を付けて書かなくてはいけません。  例:大豆(遺伝子組換え)、大豆(遺伝子組換え不分別) ・平成23年7月1日の生産者出荷分から、一般消費者に販売・提供するも のについても、産地情報の伝達が必要になりました。 ・米飯類(ご飯、赤飯、弁当、おにぎりなど)、もち、だんご、せんべ いなど米菓が対象です。 ・商品の包装に表示する、店内に掲示する、店員が直接説明できるよう にする、などの方法があります。

 3 原材料表示の作り方

  原材料の表示では、添加物やアレルギー表示の欠落により製品が回収されたり、最悪 の場合、食べた人に健康被害を起こすことも考えられます。   そのようなことがないように、まず、製品レシピを作りましょう。   ①原材料、添加物を重量順に書き出します      ↓   ②さらに、原材料に含まれる食品、調味料、添加物名を全て書き出します      ↓   ③レシピ中の添加物、アレルギー物質を含む食品、遺伝子組換え食品に色の違うマー カーなどで印を付けます      ↓   ④添加物のそれぞれの用途を確認します Ⅲ 食品表示

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     ↓   ⑤レシピを元に、表示ラベルを作ります    レシピがあると、相談する時もとても便利です

 4 できあがった表示のチェック

    1 表示ラベル      □ 一括表示する面積、文字の大きさは十分ですか      □ 期限表示、原材料を変更した時その都度、簡単に直せますか     2 名称      □ 誰にでも中身がわかるような名称を書いていますか      □ JAS法で品質表示基準が決められていませんか       (漬物、ケチャップ、ソースなど)     3 原材料      □ 使った食材を多い順に書いていますか      □ 自分で使った添加物はありませんか      □ 材料自体に添加物が入っていませんか      □ アレルギー物質が入っていませんか       (卵、小麦、そば、落花生、乳、えび、かになど)      □ 遺伝子組換え食品を使っていませんか      □ お米や、米加工品を使っていませんか      □ 原料原産地表示をしていますか     4 製造者      □ 製造者個人、または会社の氏名と住所を書いていますか      □ 製造者を書かずに販売者だけで表示をしたいですか       (固有記号の届出が必要です)     5 期限表示、保存方法      □ いつまで品質(味、安全性)が保証できますか      □ 買った後は、どうやって保存したらいいでしょうか     6 その他      □ 漢方植物など、医薬品の成分が含まれていませんか      □ 「体によい」という宣伝文句を書いていませんか      ※わからないことは、保健所や農政局などに相談しましょう    ≪資料15「主な加工食品の表示例」≫    ≪資料16「製品レシピから原材料表示を作りましょう」≫

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医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に

    関する法律(旧薬事法)と食品表示

(1)いわゆる「健康食品」の位置づけ

 「健康食品」という言葉がよく使われていますが、「健康食品」について、法律 等で定められた、明確な定義はありません。  これまで、一般的な食品のなかで、「『普通の食品よりも健康に良い』と称して

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売られている食品」を指した言葉として使われてきましたが、近年では保健機能食 品(特定保健用食品と栄養機能食品)も合わせて、「健康食品」と認識されるよう になってきました。     経口摂取するもの 医薬品

一般食品

「健康食品」 いわゆる健康食品 クロレラ ローヤルゼリー キチンキトサンなど 医薬部外品 保健機能食品 特定保健用食品 栄養機能食品

(2)特定保健用食品について

 特定保健用食品とは、体に影響を与える「保健機能成分」を含んでいて、血圧、 血中のコレステロール、お腹の調子などが気になる人にとって、健康の維持増進や、 特定の保健の目的(お腹の調子を整えるなど)が期待できる旨の表示が行われてい る食品です。  特定保健用食品については、安全性や効果の試験を経て、認められたもの(科学 的根拠があるもの)について、厚生労働省が許可を与え、許可証票が貼られます。  医薬品と誤認されるような疾病の診断、治療、予防等に関する表現は認められず、 パッケージや広告等も、許可を受けた表示内容の範囲内で表示されます。 ≪資料17「現行において認められてる主な表示内容(例)と保健機能成分」≫

(3)栄養機能食品について

 栄養機能食品とは、高齢化や食生 活の乱れ等により、通常の食生活を行うことが難 しく、1日に必要な栄養成分を取ることができな い場合に、その補給・補完の目的で利用するため の食品です。  1日あたりの摂取目安量に含まれる栄養成分量 が、国が定めた上・下限値の規格基準に適合して いる場合に、その栄養成分の機能表示ができます。  国への許可申請や届出は必要ありません。

(4)「健康食品」についての表示・広告の規制

 「健康食品」は飲食物であるため、その製造に 際しては、食品衛生法をはじめとする法律による 規制を受けます。 Ⅲ 食品表示 表示・広告 食 品 衛 生 法 J A S 法 景 品 表 示 法 健 康 増 進 法 食 品 衛 生 法 特 定 商 取 引 健 康 増 進 法 J A S 法 基 本 的 表 示 事 項 適 切 な 情 報 提 供 医薬品的効能効果 虚 偽 ・ 誇 大 医薬品、医療機器 等の品質、有効性 及び安全性の確 保等に関する法 律(旧薬事法)

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 口から摂取するもののなかには、「医薬品」に該当するものがあり、これらは 「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」によって 規制されます。  ですから、品物が「医薬品」なのか「食品」なのかを区別する必要があり、両者 を明確に区別するため、「無承認無許可医薬品の指導取締りについて」という国の 通知により、「医薬品の範囲に関する基準」が定められています。  消費者が、あたかも医薬品であるかのような食品が流通することにより、医薬品 及び食品に対する考え方が混乱したり、正しい医療を受ける機会を逃し、病気を悪 化させるといった、保健衛生上の危害を未然に防ぐため、「医薬品、医療機器等の 品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」に基づく監視指導が行われていま す。     特定保健用食品 (個別認可) 栄養機能食品(規格基準) いわゆる健康食品 食   品 医薬品 特定保健用食品は、 許可された保健の効 果を表示することが できる。 栄養機能食品は、定 められた栄養成分の 機能のみ表示するこ とができる。 「いわゆる健康食品」は、一般の 食品と同様、機能や保健の効 果、医薬品のような効能効果を 表示することはできない。

(5)「医薬品」と「食品」の区別

  ア 成分による区別     次の2つにより分類     ①専ら医薬品として使用される成分本質リスト     ②医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質リスト   イ 栄養成分の機能を表示する「栄養機能食品」の表示     ある製品の表示が、医薬品的効能効果に該当するかしないかは、     ①その物の容器     ②包装     ③パンフレットなどの広告宣伝物  などにより、明示または暗示を問わず、医薬品的効能効果が表示されているかい ないかにより、判断されています。  ただし、栄養機能食品(厚生労働大臣が定める基準に従って、栄養成分の機能の 表示等を行う食品)は、その表示を「医薬品的効能効果」と判断されません。   ウ 栄養機能食品の用法用量  広告宣伝等による「医薬品的用法用量」により、医薬品、医療機器等の品質、 有効性及び安全性の確保等に関する法律で規定する医薬品に該当するか、そうで ないか判断されます。  一方、食品であっても、過剰摂取や連用による健康被害が起きる危険性、その 他合理的な理由があるものについては、積極的に摂取の際の目安を表示すべき場 合があり、こうしたことから、栄養機能食品については、時期、間隔、量等、摂

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取の方法を記載することについて、医薬品的用法用量に該当しないこととなって います。  ただし、「食前」「食後」「食間」等、医薬品と誤認される表現は、医薬品的 用法用量の表示とみなされます。      医薬品には該当しない。 使用原料、表示内容、広告表現等について、他法令に抵触しないか確認する必要が ある。 専ら医薬品に使用される成分が含 まれていないか。 医薬品に該当(成分が食品添加物として使用されている場合を除く。) 医薬的な形状をしていないか。 医薬品に該当 医薬品的な効能効果を標ぼうして いないか。 (保健機能食品を除く。)医薬品に該当 医薬品的な用法用量を標ぼうして いないか。 (保健機能食品を除く。)医薬品に該当 いない いる いる いる いる いない いない いない

(6)医薬品的な効能効果について

  ア 「健康食品」は、医薬品と誤認されるような効能効果を表示・広告することはで きません。     「健康食品」は、医薬品と異なり、疾病の治療や予防を目的とするものではあり ません。疾病の治療や予防に役立つことを説明したり、ほのめかしたりする表示や 広告を行っている製品は、「医薬品」と判断します。     外国語で記載されていても、取扱いは同じです。疾病の治療や予防効果の表示・ 広告は、医薬品としての承認・許可を取得して初めて可能になります。     いわゆる健康食品には、栄養補給や健康維持等に関する一般食品の範囲での標ぼ うしか認められていません。     なお、特定保健用食品および栄養機能食品については、その表示等を医薬品的効 能効果と判断しません。     また、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」 に抵触しない表現であっても、食品としての適否については、食品衛生法、健康増 進法、景品表示法などの確認が必要です。   イ 規制の対象となる表示・広告方法   (ア)製品の容器、包装、添付文書などの表示物   (イ)製品のチラシ、パンフレット等   (ウ)テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インターネットなどによる製品の広告 Ⅲ 食品表示

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  (エ)小冊子、書籍   (オ)会員誌、情報誌   (カ)新聞、雑誌等の記事の切り抜き、書籍や学術論文等の抜粋   (キ)代理店販売店に教育用と称して配布される商品説明(関連)資料   (ク)使用経験者の感想文、体験談集   (ケ)店内および車内等におけるつり広告   (コ)店頭、訪問先、説明会、相談会、キャッチセールス等において、スライド、ビ デオ等または口頭で行われる演述等   (サ)その他特定商品の販売に関連して利用される上記に準ずるもの   ※ (エ)から(コ)により行われる医薬品的な効能効果の標ぼうについては、特定 商品名が示されていなくても、これらを販売活動の中で特定商品に結び付けて利 用している場合には、全てその特定商品の標ぼうとみなしますので、注意が必要 です。   ウ 疾病の治療または予防を目的とする表現は、医薬品的な効能効果に該当します。 医薬品的な表現例 ガンがよくなる、高血圧の改善、生活習慣病の予防、動脈硬化を防ぐ、血糖値の改善、 糖尿病の予防、アレルギーに対する抵抗力を増す、緑内障の治療に、肝障害・腎障害を 治す など 医薬品的な表現例 疲労回復、体力増強、食欲増進、精力回復、老化防止、学力向上、新陳代謝を盛んにする、 血液を浄化する、風邪を引きにくい体にする、自然治癒力が増す、肝機能向上、解毒機 能を高める、細胞の活性化、成長促進 など   エ 身体の組織機能の一般的増強、増進を目的とする表現は医薬品的な効能効果に該 当します。 医薬品的な表現例 ガンがよくなる、高血圧の改善、生活習慣病の予防、動脈硬化を防ぐ、血糖値の改善、 糖尿病の予防、アレルギーに対する抵抗力を増す、緑内障の治療に、肝障害・腎障害を 治す など 医薬品的な表現例 疲労回復、体力増強、食欲増進、精力回復、老化防止、学力向上、新陳代謝を盛んにする、 血液を浄化する、風邪を引きにくい体にする、自然治癒力が増す、肝機能向上、解毒機 能を高める、細胞の活性化、成長促進 など   オ 具体的な疾病の治療や予防に効果があると書かない場合でも、次の例に示すよう な表現は、「医薬品的な効能効果の標ぼう」に該当します。    ≪資料18「医薬品的効能効果の標ぼう事例」≫    ≪資料19「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律違 反事例」≫

参照

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