岡崎市建築物耐震改修促進計画
平成20年3月
(平成26年3月一部改訂)
(平成28年3月一部改訂)
目 次
第1章 はじめに ... 1 1. 計画策定の背景、改訂の概要 ... 1 2. 岡崎市建築物耐震改修促進計画の目的と位置付け ... 3 3. 岡崎市における地震被害の想定 ... 4 第2章 計画の基本的事項 ... 7 1. 対象区域及び対象建築物 ... 7 2. 計画期間と計画の進め方 ... 8 第3章 基本方針 ... 9 1. 住宅の耐震化の現状と目標 ... 9 2. 特定既存耐震不適格建築物の耐震化の現状と目標 ... 12 第4章 耐震化を促進するための施策 ... 17 1. 基本的な取組方針 ... 17 2. 耐震化の促進を図るための支援策 ... 18 3. 耐震化に関する意識啓発及び知識の普及に関する取り組み ... 21 4. 耐震化を促進するための環境整備の取り組み ... 24 5. その他の安全対策に関する取り組み ... 25 第5章 耐震改修を促進するための指導や命令等 ... 27 1. 耐震改修促進法等による指導等の実施 ... 27 巻末 参考資料第1章 はじめに
1.計画策定の背景、改訂の概要
阪神・淡路大震災(平成 7 年 1 月発生)では 6,434 人の尊い命が奪われました。この うち地震による直接的な死者数は 5,502 人であり、さらにこの約 9 割の 4,831 人が家屋、 家具類等の倒壊による圧迫死と思われるものでした。 阪神・淡路大震災の人的・建物被害 被災直後の死亡者の死因 区 分 被害数 死 因 死者数 死者 6,434 人 家 屋 、 家 具類 等 の倒 壊 に よ る 圧 迫死 と 思わ れ るもの 4,831 人 (88%) 行方不明 3 人 負傷 43,792 人 焼 死 体 ( 火傷 死 体) 及 びその疑いのあるもの 550 人 (10%) 家屋全壊 104,906 棟 家屋半壊 144,274 棟 その他 121 人(2%) 焼損 7,574 棟 合計 5,502 人 阪神・淡路大震災における建築時期による被害状況の差 近年においては、新潟県中越地震(平成 16 年 10 月発生)、福岡県西方沖地震(平成 17 年 3 月発生)、新潟県中越沖地震(平成 19 年 7 月発生)、そして平成 23 年 3 月三 陸沖を震源とするマグニチュード 9.0 の地震は、宮城県栗原市で震度 7、宮城県、福島県、 茨城県、栃木県の 4 県 37 市町村で震度 6 強を観測したほか、東日本を中心に北海道から 九州地方にかけての広い範囲で揺れを観測しました。 愛知県においても、ほとんどの市町村が「東海地震に係る地震防災対策強化地域」及び 「南海トラフ地震防災対策推進地域」に指定されており、東海・東南海・南海地震、さらに 南海トラフ巨大地震の発生が危惧されており、大規模地震の危険性の高い地域となっていま す。 74.7% 34.2% 16.7% 37.3% 8.6% 28.5% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 昭和57年以降 昭和56年以前 無被害・軽微 小破・中破 大破・倒壊 (阪神・淡路大震災について(確定報) 平成 18 年 5 月 19 日消防庁) (平成 7 年警察白書) (「平成 7 年阪神・淡路大震災調査委員会中間報告 建設省」)東海、東南海・南海地震に関する地震防災戦略(平成 17 年 3 月中央防災会議)において、 10 年後に死者数及び経済的被害額を被害想定から半減させることが目標とされたことを踏 まえ、住宅の耐震化率及び多数の者が利用する建築物の耐震化率について、平成 27 年まで に少なくとも 90%にすることが目標とされていました。 その後、住宅については、新成長戦略(平成 22 年 6 月閣議決定)、住生活基本計画(平成 23 年 3 月閣議決定)、日本再生戦略(平成 24 年 7 月閣議決定)において、平成 32 年まで に耐震化率を 95%にすることが目標とされました。また、多数の者が利用する建築物につ いては、愛知県建築物耐震改修促進計画-あいち建築減災プラン2020-(平成24年3 月(平成27年7月一部改訂))において、耐震性の無い建築物の棟数を1/5に削減するこ と(耐震化率95%相当)が目標とされました。 建築物の耐震改修の促進に関する法律(以下「耐震改修促進法」という)は、阪神・淡路大 震災の教訓を踏まえ、平成7年12月22日に制定され、平成18年1月26日に改正、さらに 平成25年11月25日に2度目の耐震改修促進法が改正施行されました。この法改正により、 大規模で多数の人が利用する旧耐震基準の建物に耐震診断が義務付けられました。また、災 害時の建物倒壊によって通行や避難が妨げられることを防ぐため、緊急輸送道路等沿道の旧 耐震基準の建物に耐震診断を義務付けることが可能となりました。 このように地震防災対策の推進が望まれ中で、本市の住宅・建築物の防災・減災対策を促 進するため自助、共助、公助の視点に立ち耐震促進計画を見直すとともに、市民の皆さまの ご理解とご協力をお願いします。
2.岡崎市建築物耐震改修促進計画の目的と位置付け
(1)計画の目的 耐震改修促進法の改正に伴い、市町村にも建築物の耐震診断及び耐震改修の促進を図るた めの計画(以下「耐震改修促進計画」という。)の策定が努力義務から義務付けへと改正さ れました。 そのため、建築物の耐震化の実施に関する目標を定め、耐震化に取り組むことにより、市 内において、地震による建築物の被害及びこれに起因する人命や財産の損失を未然に防止す るために岡崎市建築物耐震改修促進計画(以下、「本計画」という。)を策定します。 また、耐震改修促進法に基づき、国が定めた「建築物の耐震化を図るための基本的な方針 (平成 18 年 1 月 25 日国土交通省告示)」(以下「国の基本方針」という。)の変更に合わせ て計画を見直します。 愛知県では、平成 24 年 3 月に「愛知県建築物耐震改修促進計画-あいち建築耐震プラ ン 2020」が策定されました。また平成 25 年 11 月 25 日に 2 度目の耐震改修促進法が 改正施行されました。 本市においても、近年の大規模な地震の頻発等による、地震対策の必要性・重要性が増す 中、地震の被害から市民の生命・財産を守るため、耐震改修促進法の改正に合わせて本計画 の一部を見直します。 本計画の策定にあたっては、市内の住宅・建築物の耐震化の現状を主に家屋の固定資産税 データから分析し、計画的に耐震化を促進していくための周知方法や環境整備、耐震診断及 び耐震改修に係る施策等を検討しました。 また、国の基本方針や愛知県の計画との整合を図るとともに、「岡崎市総合計画」「岡崎 市地域防災計画」等の地震防災に係る内容も踏まえました。 図 1-1 岡崎市建築物耐震改修促進計画の位置付け岡
岡
崎
崎
市
市
建
建
築
築
物
物
耐
耐
震
震
改
改
修
修
促
促
進
進
計
計
画
画
基本方針 ・耐震化の現状と目標 耐震化を促進するための施策 ・取組方針 ・耐震化の促進を図るための支援策 ・耐震化に関する意識啓発及び知識の普及に関する取り組み ・耐震化を促進するための環境整備の取り組み ・その他安全対策に関する取り組み 耐震改修を促進するための指導や命令等 耐震改修促進法 国の基本方針 愛知県建築物耐震改修 促進計画-あいち建築 耐震プラン 2020 岡崎市総合計画 岡崎市地域防災計画3.岡崎市における地震被害の想定
(1)想定される地震の規模及び被害の状況 岡崎市内では、東海地震の予測震度が 6 弱以上であるため、平成 14 年 4 月 24 日に 「地震防災強化地域」に指定されました。 また、東南海地震でも、震度 6 弱以上が予測され、平成 15 年 12 月 17 日には、「地 震防災対策推進地域」にも指定されています。 愛知県(愛知県東海地震・東南海地震・南海地震等被害予測調査結果(平成26年5月公 表))及び本市(岡崎市南海トラフ地震被害予測調査報告書(平成 27年3月公表))におい て南海トラフ地震に対する被害想定が公表されました。その公表に合わせて、被害想定の改 訂を行いました。 また、本市における被害想定の改訂がある際は、合わせて本計画の改訂を行います。 以下の震度予想図は南海トラフで繰り返し発生している地震・津波のうち、過去実際に発 生した5つの地震参考に想定した過去地震最大モデルによる震度予測であり、矢作川周辺の 低地部に震度6強以上の大きい震度が予測されるエリアが密集しています。 図 1-2 震度予測図 (岡崎市防災ガイドブック(平成27年3月)より) 岡崎市役所表 1-1 被害想定結果(建物被害) (南海トラフ地震被害予測調査報告書(平成27年3月)より) 表 1-2 被害想定結果(人的被害) (南海トラフ地震被害予測調査報告書(平成27年3月)より) 表 1-3 被害想定結果(生活支障等(避難者)) (南海トラフ地震被害予測調査報告書(平成27年3月)より) 項目 被害区分 冬・深夜 夏・昼 冬・夕 全壊 半壊 約9,400 約9,400 約1,300 全壊 半壊 約1,300 約1,300 約1,300 全壊 半壊 約100 約100 約100 火災 焼失 約200 約20 約1,300 全壊・焼失 約2,600 約2,600 約3,900 半壊 約11,000 約11,000 約11,000 全壊・焼失 約2% 約2% 約3% 半壊 約8% 約8% 約8% ※ 以下の①~④にしたがって端数処理を行ったため、合計が各項目の和に一致しない場合がある。 ※ ①5未満→「*」、②5以上100未満→「一の位を四捨五入」、 ③100以上1万未満→「十の位を四捨五入」、④1万以上→「百の位を四捨五入」 以下同じ 屋外落下物が発生する建物数 約2,300 約200 約60 約1,200 約100 地震動 液状化 急傾斜地等 建物被害総数 建物被害率 ブロック塀等転倒数 冬・深夜 夏・昼 冬・夕 死者数 約100 (約10) 約50 (約10) 約80 (約10) 重傷者数 約200 (約70) 約300 (約50) 約200 (約30) 軽傷者数 約1,600 (約300) 約1,000 (約200) 約1,100 (約200) 死者数 約10 * * 重傷者数 * * * 軽傷者数 * * * 死者数 * * 約60 重傷者数 * * 約20 軽傷者数 * * 約50 死者数 * * * 重傷者数 * 約10 約10 軽傷者数 * 約10 約20 死者数 約100 約60 約100 重傷者数 約200 約300 約200 軽傷者数 約1,600 約1,000 約1,200 自力脱出困難者数 地震動 約700 約600 約600 項目 建物倒壊 (うち屋内転倒物・ 屋内落下物) 急傾斜地等 火災 ブロック塀の転倒、 屋外落下物 死傷者数合計 1日後 1週間後 1ヶ月後 避難者総数 約15,000 約68,000 約15,000 避難所非難者数 約8,800 約34,000 約4,400
表 1-4 被害想定結果(生活支障等(帰宅困難者)) (南海トラフ地震被害予測調査報告書(平成27年3月)より) (2)想定される液状化の状況 震度予測と同様に矢作川周辺の低地部に液状化危険度が極めて高いエリアが密集していま す。 図 1-3 液状化危険度予測図 (岡崎市防災ガイドブック(平成27年3月)より) 職場や学校等 (所属先があ る者) 私用等 (所属する場 所が無い者) 職場や学校等 (所属先があ る者) 私用等 (所属する場 所が無い者) 岡崎市全体 約131,000人 約98,000人 約33,000人 約33,000人~35,000人 約23,000人~25,000人 ~10,000人約9,600人 岡崎駅 約17,000人 約11,000人 約6,300人 約3,700人~3,900人 約2,300人~2,400人 約1,400人~1,500人 東岡崎駅 約30,000人 約23,000人 約7,200人 約7,900人 ~9,100人 約5,800人 ~6,700人 約2,100人 ~2,400人 地震発生時に外出している人の数 帰宅が困難となる人(帰宅困難者)の数 岡崎市役所
第2章 計画の基本的事項
本計画は「耐震改修促進法」に基づき、想定される地震の規模・被害状況等及び県内の耐 震化の現状及び関連計画における減災目標を勘案し、具体的な目標と耐震化を促進するため に取り組むべき方策を定めます。 国の基本方針は、10 年後に、東海地震、東南海・南海地震における死者数及び経済被害 額を被害想定から減災目標を定めるとともに、この目標を達成するため必要となる住宅の耐 震化率の目標について、平成20年の75%を、平成 27 年までに少なくとも 90%、平成 32 年までに 95%にすることを目標としています。 また、多数の者が利用する建築物の耐震化率の目標について、愛知県の耐震改修促進計画 に合わせて平成32年までに平成27年の耐震性の無い建築物棟数を1/5にすること(耐 震化率95%相当)を目標としています。1.対象区域及び対象建築物
本計画の対象区域は、市内全域とします。 対象とする建築物は、原則として建築基準法(昭和 25 年法律第 201 号)における新耐 震基準(昭和 56 年6月1日施行)導入以前に建築された全ての建築物とします。 表 2-1 耐震改修促進計画の対象建築物 種 類 備 考 住 宅 戸建て住宅 兼用・併用住宅を含む。 共同住宅 共同住宅、寄宿舎、下宿、長屋を含む。 要安全確認 計画記載建築物 法第 7 条 第 1 項 耐震診断義務付け建築物 ・緊急輸送道路等(県・市が指定する)沿道の通行障害建築物 ・県が指定する庁舎・避難所等の防災拠点建築物 特定既存 耐震不適格建築物 法第 14 条 第 1 号 多数の者が利用する一定規模以上の建築物 法第 14 条 第 2 号 危険物の貯蔵場又は処理場の用途に供する建築物 法第 14 条 第 3 号 緊急輸送道路沿道の通行障害建築物 一定の既存 耐震不適格建築物 法第 16 条 上記以外のすべての建築物 要緊急安全確認 大規模建築物 法附則第 3 条 第1項 耐震診断義務付け建築物 ・地震に対する安全性を緊急に確かめる必要がある大規模建築物 ※非構造部材の耐震化については、現行基準に適合しないものを対象とします。2.計画期間と計画の進め方
本計画の期間は、平成 27 年度までとしていましたが、住宅・建築物の耐震化の状況及び 南海トラフ地震の被害想定を元に見直しを行い、国の方針や県の耐震改修促進計画の見直し に合わせて平成32年度までとします。 図 2-1 計画の進め方岡
崎
市
建
築
物
耐
震
改
修
促
進
計
画
・意識啓発、環境整備等 ・施策の実現性等チェック ・耐震化支援・技術者育成等 の体制整備 ・耐震化率の進捗管理 ・進捗に応じた施策メニューの検証 ・計画の定期的な見直し目標
平成32年度
住宅 耐震化率 95% 建築物 耐震性の無い建築 物を1/5に削減 (耐震化率95% 相当) その中の 市有建築物は 100%第3章 基本方針
1.住宅の耐震化の現状と目標
(1)住宅の耐震化の現状 ◇固定資産税データ(平成 19 年 1 月)をもとに推計した平成20年の岡崎市の住宅の耐 震化率は 79.7%です。これは、国の推計値である住宅の耐震化率 75%及び愛知県の耐 震化率 78%とほぼ同水準となっています。 ◇住宅の種類・構造別にみると、木造の耐震化率が戸建て住宅 69.5%、共同住宅 63.2% と低い状況です。 ◇固定資産税データ(平成27年 1 月)をもとに推計した平成27年の岡崎市の住宅の耐 震化率は87.8%です。これは、国の推計値である住宅の耐震化率82%(平成25年時 点)及び愛知県の耐震化率85%(平成24年時点)と国の推計値よりは高く愛知県とはほ ぼ同水準となっていますが、平成20年時点の目標値には達していません。 ◇住宅の種類・構造別にみると、木造の耐震化率が戸建て住宅84.0%、非木造戸建て住 宅86.6%と低い状況です。 表 3-1 住宅の耐震化率の現状 (単位:戸)現 状
構造 全戸数 耐震性あり 耐震性なし 耐震化率 (戸) b e A =a-c c =b/a 戸建て住宅 木造 72,018戸 60,558戸 11,460戸 84.09% 非木造 18,324戸 15,868戸 2,456戸 86.60% 共同住宅 木造 8,903戸 8,053戸 850戸 90.45% 非木造 48,538戸 45,296戸 3,242戸 93.32% 住宅合計 147,783戸 129,775戸 18,008戸 87.81% ※データの出典:固定資産税データ(平成27年 1 月 1 日現在) ※住宅数は空き家数を除いた数値 住宅の耐震化率の現状 ・平成20年の耐震化率 約79.7%(住宅全体の平均) ・平成27年の耐震化率 約87.8%(住宅全体の平均) ※平成20年策定時の目標値90% ・耐震性のない住宅約1万戸の耐震化が特に課題です。図 3-1 旧基準の建物の分布状況図
(2)耐震化の目標 ◇施策を導入せずにいた場合、これまでの建て替え・除却や耐震改修のペースでは目標年 (平成32年度)における耐震化率は92.7%と推計され、目標を達成することが出来 ません。 ◇したがって、目標耐震化率 95%(住宅全体の平均)の達成のためにはこれまでの施策や 新たな施策を講じていくことにより3,420戸のさらなる耐震化が必要です。 図 3-2 住宅の耐震化の現状と目標 ※平成32年度の住宅総数等は、固定資産税データ(平成27年 1 月 1 日現在)、平成25年住宅・土地統計 調査より推計した。 住宅の耐震化率の目標 ・平成32年度の住宅の目標耐震化率は95%(住宅全体の平均)とします。 →目標の達成には施策効果による3,420戸の耐震化の実施が必要です。
平成20年の耐震化率
79.7%
・住宅総数 145,745 戸 (耐震性なし 29,518 戸)目標耐震化率
95%
・住宅総数 148,480 戸 (耐震性なし 7,424 戸) ※空き家は除く平成27年の耐震化率
87.8%
・住宅総数 147,783 戸 (耐震性なし 18,008 戸) ※空き家は除く2.特定既存耐震不適格建築物の耐震化の現状と目標
(1)多数の者が利用する建築物(耐震改修促進法第 14 条第1号) ア 耐震化の現状と目標 ◇耐震改修促進法第 14 条第 1 号に規定される特定建築物の平成20年の耐震化率は約 72%、平成27年の耐震化率は約82%であり、市有建築物の耐震化率は100%とな りましたが、民間建築物の耐震化が遅れている状況です。 ◇平成32年までに耐震性の無い建築物を1/5に削減するためには、144棟の耐震化が 必要です。 ◇ただし、民間建築物のうち災害応急対策活動に必要な施設に位置付けられる救護建築物 (病院等)は、地震発生直後及び復旧時における市民の安全確保のため不可欠な施設であ ることから目標耐震化率を 100%とします。 多数の者が利用する建築物の耐震化率の現状と目標 ・平成20年の耐震化率 約72% (市有建築物79%(239棟/302棟),民間建築物68%(425棟/622棟)) ・平成27年の耐震化率 約82% (市有建築物100%(325棟/325棟),民間建築物74%(520棟/699棟)) ※平成20年策定時の目標値90% (市有建築物:100%,民間建築物:85%(一部100%)) ・平成32年の目標 平成27年の耐震性の無い建築物179棟を1/5の35棟に削減 (耐震化率95%相当)表 3-2 多数の者が利用する建築物の耐震化の現状と目標 (単位:棟) 分 類 平成20年 平成27年 平成32年度耐震化目標 市有 民間 全体 市有 民間 全体 市有 民間 全体 ① 災 害 応 急 対 策 活 動 に 必 要 な 公 共 及 び 民 間 施 設 災害応急対策の指揮、情報 伝達などをする建築物(庁 舎、警察署、消防署、保健 所等) 100% - 100% 100% - 100% 100% - 100% 6/6 0/0 6/6 8/8 0/0 8/8 8/8 0/0 8/8 地 域 防 災 計 画 有 り 救護建築物 (災害拠点病院、救急病 院、救急診療所) 100% 40% 50% 100% 76% 83% 100% 100% 100% 1/1 2/5 3/6 5/5 10/13 15/18 5/5 13/13 18/18 避難所指定の建築物(学 校、幼稚園、保育所、 集会所、公会堂、老人 福祉センター、体育館 等) 96% - 96% 100% - 100% 100% - 100% 25/26 0/0 25/26 30/30 0/0 30/30 30/30 0/0 30/30 地 域 防 災 計 画 無 し 災害時要援護者のため の建築物(老人福祉セン ター、児童厚生施設、 身体障がい者福祉施設 等) 100% - 100% 100% - 100% 100% - 100% 5/5 0/0 5/5 6/6 0/0 6/6 6/6 0/0 6/6 避難所指定のない教育 建築物(学校、幼稚園、 保育所) 64% - 64% 100% - 100% 100% - 100% 100/157 0/0 100/157 164/164 0/0 164/164 164/164 0/0 164/164 救護建築物 (救急病院、救急診療所) - 68% 68% - 74% 74% - 100% 100% 0/0 15/22 15/22 0/0 20/27 20/27 0/0 27/27 27/27 ② ① 以 外 の 公 共 施 設 公共建築物(博物館、美術 館、図書館、体育館、集会 所、公会堂等) 82% - 82% 100% - 100% 100% - 100% 23/28 0/0 23/28 26/26 0/0 26/26 26/26 0/0 26/26 上記以外の公共建築物 (市営住宅を除く) 100% - 100% 100% - 100% 100% - 100% 6/6 0/0 6/6 10/10 0/0 10/10 10/10 0/0 10/10 市営住宅 100% - 100% 100% - 100% 100% - 100% 73/73 0/0 73/73 76/76 0/0 76/76 76/76 0/0 76/76 ③ ① 以 外 の 民 間 施 設 民間建築物(劇場、映画 館、 百貨店、ホテル、飲食店 等) - 69% 69% - 72% 72% - 94% 94% 0/0 177/257 177/257 0/0 229/315 229/315 0/0 298/315 298/315 賃貸共同住宅 - 68% 68% - 75% 75% - 94% 94% 0/0 231/338 231/338 0/0 261/344 261/344 0/0 326/344 326/344 合 計 79% 68% 72% 100% 74% 82% 100% 94% 96% 239/302 425/622 664/924 325/325 520/699 845/1024 325/325 664/699 989/1024 ※上段:耐震化率 下段:(耐震化されている建築物棟数)/(多数の者が利用する建築物の棟数) ※データの出典:固定資産税家屋データ(平成27年 1 月 1 日現在) ※市有建築物は平成 18 年度末現在 ※建築物の要件(用途、規模)は、 巻末の参考資料「 特定既存耐震不適格建築物一覧」を参照。 耐震性の無い建築物 179 棟を 平成32年までに 1/5 の35棟 に削減(耐震化率は概ね95%と なる)
(2)危険物の貯蔵場又は処理場の用途に供する建築物(法第 14 条第 2 号) ア 耐震化の現状と目標 ◇火薬類、石油類その他耐震改修促進法施行令で定める危険物の貯蔵場又は処理場について の現状及び目標は、処理数量と建築物の状況を把握確認しながら、今後判断することとし ます。 ◇また、県と連携し、災害応急対策活動に必要な施設又は愛知県地域防災計画で定められた 避難路等に隣接するものを優先して耐震化を図ります。 ※建築物の要件(危険物の種類、貯蔵・取り扱い量)は、巻末の参考資料「 特定既存耐震不適格建築物一 覧」を参照。
地震発生時に通行を確保すべき道路沿道の建築物 「地震発生時に通行を確保すべき道路」沿道の建築物で、そのいずれかの部分の高さが、当該部分から前 面道路の境界線までの水平距離に、当該前面道路の幅員に応じて定められる距離(前面道路幅員が12m を超える場合は幅員の1/2、前面道路幅員が12m以下の場合は6m)を加えたものを超える建築物を対象 とします。 (3)地震発生時に通行を確保すべき道路沿道の建築物(法第 14 条第 3 号) ア 地震発生時に通行を確保すべき道路の設定 本計画では、愛知県建築物耐震改修促進計画において設定された、地震発生時における多 数の人の円滑な避難、救急・消防活動の実施、避難者への緊急物資の輸送等を確保するため、 以下の路線を法第 14 条第 3 号の地震発生時に通行を確保すべき道路として設定し、当該 道路に敷地が接する特定建築物の耐震化の促進に取り組んでいきます。 図 3-3 地震によって道路の通行を妨げ、多数の者の円滑な避難を困難とするおそれのある 建築物(法第 14 条第 3 号関連) 「地震発生時に通行を確保すべき道路」として設定する路線 ・愛知県地域防災計画に位置付けられている第 1 次、第 2 次緊急輸送道路 ・上記の緊急輸送道路である国道 1 号線及び岡崎環状線から、広域避難場所 (岡崎中央総合公園)までを結ぶ路線 ※路線の位置は、次ページの図を参照。 ①前面道路幅員が 12mを超える場合、 幅員の1/2の高さを超える建築物 ②前面道路幅員が 12m以下の場合、 6mの高さを超える建築物 ※出典:国土交通省ホームページ
図 3-4 地震発生時に通行を確保すべき道路網図 イ 耐震化の現状と目標 ◇昭和 56 年の新耐震基準の導入前に建築された耐震性がない建築物数は愛知県の促進計画 より 43棟あり、これらのうち県が定める第一次緊急輸送道路沿道の特定建築物(耐震診 断が義務化された要安全確認計画記載建築物)は13棟であり、道路の防災上の重要性か ら早急に耐震化の促進を図っていく必要があります。 ◇多数の者が利用する建築物等と重複する建築物に対しては、特に優先的に耐震化を図るた め、法に基づく指導・助言、適切な耐震化への誘導策の検討が課題です。 ※出典:岡崎市地域防災計画 岡 崎 刈 谷 線 (4 8 ) 桜 井 岡崎線(293) 473 1 248 ◎ 岡 崎 市 役 所 ● 西 三 河 総 合 庁 舎 ▲ ☆ 名 古 屋 国 道 事 務 所 岡 崎 国 道 維 持 出 張 所 H + H 東 公 園 岡 崎 市 民 病 院 岡 崎 中 央 総 合 公 園 ■ 岡 崎 市 消 防 本 部 + + 医 療 法 人 鉄 友 会 宇 野 病 院 岡 崎 市 保 健 所 ☆ 愛 知 環 状 鉄 道 ㈱ 岡 崎 南 病 院 南 公 園 岡 崎 警 察 署 東 名 高 速 道 路 国 道1 号 国 道2 4 8 号 国 道4 7 3 号 + + 熊味岡崎線(479) 岡崎 碧南 線(43) 幸田石井線(292) 岡崎環状線 市場福岡線(327) J R + + 北 斗 病 院 岡 崎 公 園 冨 田 病 院 + 三 嶋 病 院 名 古 屋 岡 崎 線 (5 6 ) 豊田安城線(76) ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 岡崎中央総合公園 岡崎市民病院 ◎ 安城 幸田 線(78) 名古屋鉄道 ☆ ● ■ ▲ H + 第一次緊急輸送道路 第二次緊急輸送道路 県事務所 国土交通省 広域防災拠点 消防本部 保健所 ライフライン 広域避難場所 鉄道管理者 警察署 ヘリポート 災害拠点病院 緊急輸送道路網図 市指定緊急輸送道路 優先啓開道路 支所 ◎ 凡 例 岩 津 支 所 矢 作 支 所 岡 崎 支 所 六 ッ 美 支 所 東 部 支 所 額 田 支 所 大 平 支 所 岡 崎 刈 谷 線 (4 8 ) 桜 井 岡崎線(293) 473 473 1 1 248 248 ◎ 岡 崎 市 役 所 ● 西 三 河 総 合 庁 舎 ▲ ☆ 名 古 屋 国 道 事 務 所 岡 崎 国 道 維 持 出 張 所 H H + + H H 東 公 園 岡 崎 市 民 病 院 岡 崎 中 央 総 合 公 園 ■ 岡 崎 市 消 防 本 部 + + + + 医 療 法 人 鉄 友 会 宇 野 病 院 岡 崎 市 保 健 所 ☆ 愛 知 環 状 鉄 道 ㈱ 岡 崎 南 病 院 南 公 園 岡 崎 警 察 署 東 名 高 速 道 路 国 道1 号 国 道2 4 8 号 国 道4 7 3 号 + + 熊味岡崎線(479) 岡崎 碧南 線(43) 幸田石井線(292) 岡崎環状線 市場福岡線(327) J R + + + + 北 斗 病 院 岡 崎 公 園 冨 田 病 院 + + 三 嶋 病 院 名 古 屋 岡 崎 線 (5 6 ) 豊田安城線(76) ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 岡崎中央総合公園 岡崎市民病院 ◎ 安城 幸田 線(78) 名古屋鉄道 ☆ ● ■ ▲ H H + 第一次緊急輸送道路 第二次緊急輸送道路 県事務所 国土交通省 広域防災拠点 消防本部 保健所 ライフライン 広域避難場所 鉄道管理者 警察署 ヘリポート 災害拠点病院 緊急輸送道路網図 市指定緊急輸送道路 優先啓開道路 支所 ◎ 凡 例 岩 津 支 所 矢 作 支 所 岡 崎 支 所 六 ッ 美 支 所 東 部 支 所 額 田 支 所 大 平 支 所
第4章 耐震化を促進するための施策
1.基本的な取組方針
(1)耐震化の促進に関する基本的な取組方針 ア 建物所有者による主体的な取組み ◇住宅・建築物の耐震化促進のためには、自助・共助・公助の原則を踏まえ、建物の所有者 等が、まず自ら取り組むべき問題であることを自覚していただくことが重要です。 ◇さらに、建築物の耐震化は、自らの生命・財産を守るとともに、道路閉塞や出火等を防ぎ 地域の安全も守ることにもつながるということを認識して、建物の所有者等が主体的に取 り組んで行くことが重要です。 イ 国や県と連携した耐震化に対する市の支援 ◇市は、建物の所有者等が耐震化に向けた取り組みを実施しやすいようにするため、国や県 と連携して、意識啓発や耐震に関する知識の普及、相談窓口や技術者の育成などの環境整 備、耐震診断及び耐震改修を実施する際の費用軽減策の充実等を、適切に実施していきま す。 ウ 公共施設の耐震化の取組み ◇公共施設の耐震化は、県と連携して円滑に推進します。 ◇多数の者が利用する建築物のうち、災害応急活動に必要な建築物など特に耐震化を優先す べき建築物には、県・市有建築物が多く含まれます。 ◇非構造部材の耐震化については、防災上重要な施設から順次対策を検討します。2.耐震化の促進を図るための支援策
建築物の耐震化には、建物の所有者等に耐震診断や耐震改修工事にかかる大きな費用負担 が生じることとなり、これが耐震化が円滑に進まない原因のひとつとなっています。したが って、建物の所有者等の経済的な負担を軽減するための仕組みとして以下のような支援を行 います。 (1)住宅 住宅の耐震診断及び耐震改修の実施に対する補助や助成、税の優遇措置など以下に示す支 援施策の利用を進め、耐震化の促進を図っていきます。 ア 耐震診断の支援策 ◇木造住宅については、旧耐震基準の住宅への耐震化の働きかけを継続的に行い、無料耐震 診断を積極的に活用します。特に平成 17 年以前に耐震診断を実施した建物のうち地震に よる危険性が低いとされたものに対して、 経年劣化による耐震性の低下があることか ら再診断を行います。 ◇非木造の住宅については、戸建て及び共同 住宅に対し啓発を進めるとともに、耐震診 断の補助を行います。 区 分 内 容 実施する施策 ◇昭和56年以前の木造住宅の無料耐震診断 ◇非木造住宅への耐震診断の補助(戸建て、共同住宅) イ 耐震改修等の支援策 ◇木造住宅については、現在実施している木造住宅耐震改修工事費補助を継続します。 ◇非木造住宅(戸建、共同住宅)に対し耐震改修の補助を継続します。 ◇高齢者等・障がい者が居住する木造住宅に対しては、費用負担の大きさから耐震改修が進 めることが困難なケースがあることから、耐震シェルターの設置費補助を行います。 ◇都市防災上の危険性が高いと想定される、木造の老朽住宅が密集している地域では、耐震 化と同時に火災延焼被害に対する不燃化の対策も必要であり、これらを連携して安全な市 街地をつくるため住宅除却費の支援を行うとともに効果的な支援を検討します。◇大規模な震災が起こる度に、建築年が古く耐震性のない危険な木造住宅の耐震化の重要性 が証明されています。しかしながら、耐震診断を実施したとしても、新耐震基準を満たす ような耐震改修を実施するためにはかなりの費用負担が生じます。 このため、資金的に耐震改修が困難な建物の所有者等に対する支援策として、耐震改修 工事を2回に分けて実施する2段階改修補助を行います。 区 分 内 容 実施する施策 ◇木造住宅耐震改修工事費補助 ◇非木造住宅耐震改修工事費補助 ◇高齢者等・障がい者が居住する木造住宅への耐震シェルター補助 ◇木造住宅耐震改修の2段階改修補助 ◇住宅除却費補助 耐震改修の例(筋交い金物補強)
(2)特定既存耐震不適格建築物の耐震化促進 ◇民間建築物に関わる地震対策は、建物の所有者等が自己の責任において、自らの建築物の 安全性を確保することが原則です。特に、法に規定される特定既存耐震不適格建築物の所 有者は、自ら耐震診断を実施し、必要に応じて耐震改修を行うよう努めることが重要です。 市では、こうした自助努力を支援していくため、その所有者に対し耐震診断費の補助を行 うとともに、耐震化の啓発を行っていきます。 耐震診断の支援策 区 分 内 容 実施する施策 ◇ 昭和56年以前の建築物の耐震診断費補助 (一定規模以上の病院・福祉施設・百貨店等) (緊急輸送道路沿道で通行障害の危険性のある建築物) (3)
要緊急安全確認大規模建築物及び要安全確認計画記載建築物の
耐震化促進 ◇耐震診断の義務化が課せられた要緊急安全確認大規模建築物及び要安全確認計画記載建築 物について、耐震対策緊急促進事業等を活用し重点的に耐震化の促進を図ります。特に耐 震診断費については、所有者の負担が無いように補助し、設計・改修費については耐震対 策緊急促進事業を活用し耐震化を促進します。 耐震診断義務付け建築物の耐震改修等の支援策 区 分 内 容 実施する施策 ◇ 要緊急安全確認大規模建築物の診断・設計・改修費補助 ◇ 要安全確認計画記載建築物の設計・改修費補助3.耐震化に関する意識啓発及び知識の普及に関する取り組み
地震対策としての耐震化の重要性、耐震化の方法などを建物の所有者等に知ってもらうた め、以下のような取り組みを行います。 ア 防災ガイドブックの活用 ◇市では、市民や建物の所有者等に地震災害に対する危険性を認識してもらい、地震防災対 策が自らの問題・地域の問題として意識し、いざというときに的確な行動がとれるよう、 地震による危険性の程度をはじめ様々な防災関連情報を盛り込んだ地図「岡崎市防災ガイ ドブック」を作成しています。このガイドブックを市民への防災情報の周知に活用して、 市民が日頃から防災意識を持ち、災害に備えることが出来るよう啓発を行います。 図 4-1 岡崎市防災ガイドブック 区 分 内 容 既に実施中の施策 ◇「岡崎市防災ガイドブック」の活用イ パンフレット・ホームページ等を活用した情報提供 ◇地震の危険性や耐震診断・耐震改修の手法を記載したパンフレットを配布し、耐震化の重 要性について意識啓発に努めます。併せて建築物の耐震化に係る各種情報について市ホー ムページを活用した啓発を行います。 区 分 内 容 実施する施策 ◇市ホームページ等での耐震診断・耐震改修に関する情報の掲示 ウ 講習会等の開催 ◇県や関係団体と連携して、耐震診断員育成講 習会を開催し、耐震に関する具体的でわかり やすい知識の普及に努めます。 区 分 内 容 実施する施策 ◇耐震診断員育成講習会の開催 エ ダイレクトメールや無料相談会による啓発活動 ◇木造住宅で耐震診断を行った者のうち耐震改修を行った者は1割強であるため、未だ耐震 改修を行わない所有者に耐震改修補助制度や耐震アドバイザーや建築団体の専門家による 無料相談会の案内をダイレクトメールで送付し啓発を行います。 区 分 内 容 実施する施策 ◇ダイレクトメールによる木造住宅の耐震改修や無料相談会の案内 オ 福祉と連携した取組み ◇高齢者等・サポート者は被災時、避難施設で生活することが非常に困難と想定されるため、 福祉関係者と連携して、耐震化の啓発・支援など推進します。 耐震シンポジウムの様子
カ リフォームにあわせた耐震改修の誘導 ◇耐震改修は、建築物の構造部材の補強のために内装工事を伴うことが多く、リフォーム工 事や増改築工事の機会に同時に耐震改修工事を実施することにより、それぞれの工事を 別々に行うよりも効率的で費用も安く済みます。 このため、バリアフリー等のリフォームの予定がある場合には耐震改修工事を合わせて 実施するように、関係団体とも連携・協力して、耐震化の必要性を説明し、住宅等の耐震 化の促進を図ります。 区 分 内 容 実施する施策 ◇バリアフリー等のリフォーム工事時に耐震改修を合わせて行う啓発 を、福祉部局や関係団体とも連携して行う キ 自主防災組織との連携に関する事項 ◇耐震改修の促進は、地域として耐震化の意識が高まることが重要です。また、災害時の避 難や消火活動は、地域に組織された自主防災組織により自助及び共助の観点から行われる ことが最も有効であることから、組織及び地域の連携のもと、建築物の耐震改修の促進に 取り組むこととします。 区 分 内 容 今後検討する施策 ◇組織及び地域と連携した、建築物の耐震改修の促進への取り組み
4.耐震化を促進するための環境整備の取り組み
安心して耐震化に取り組むことができるようにするため、耐震診断や耐震改修に関する相 談窓口の充実や信頼できる技術者の情報提供など、耐震化を促進するための環境整備として 以下のような取り組みを行います。 ア 耐震診断・耐震改修の相談窓口を充実 ◇市は、建物の所有者等が安心して耐震診断及び耐震改修を実施できるようにするため、住 宅課の窓口にて耐震診断・耐震改修に関する支援策、税の特例措置等について情報提供を 行います。 ◇耐震アドバイザーや建築団体による耐震改修、耐震診断など無料相談会の開催を行います。 区 分 内 容 実施する施策 ◇住宅課耐震促進班での相談受付と情報提供 ◇無料相談会の開催 イ 耐震診断技術者等の情報提供 ◇市民が安心して住宅・建築物の耐震化に取り組むためには、身近で信頼できる設計者や工 務店の役割が重要です。 しかし、相談先や依頼先がわからないことや、悪質な業者による被害の発生等が、耐震 診断及び耐震改修の実施が進まない要因になっています。 このため、市が県と連携を図り、設計者や工務店の資質や技術力の育成とともに、設計 者や工務店に関する情報を提供します。 ◇木造住宅の耐震診断・補強設計には、高度な知識を要します。関係団体とも連携して講習 会を開催するなど、耐震補強の技術や実務に関する必要な知識等の提供による技術力の向 上を図るとともに、耐震改修工事の施工者リストを作成して市民に情報提供します。 区 分 内 容 実施する施策 ◇設計者や工務店の資質や技術力の育成と、設計者や工務店に関する情 報の提供 ◇専門家に対する、耐震補強の技術や実務に関する技術力向上のための 講習会の開催5.その他の安全対策に関する取り組み
住宅・建築物に関連して地震による被害から市民の生命や財産を守るためには、住宅・建 築物の構造を耐震化するだけでは充分とはいえません。過去の地震でもブロック塀の倒壊や 家具の転倒による圧死などのほか、窓ガラス・天井・外壁等の破損・落下やエレベータの停 止による閉じ込め、敷地の崩壊などにより大きな被害が発生しており、それらについての対 策を推進します。 (1)ブロック塀等の安全対策の周知 ◇ブロック塀や石塀が倒壊すると、その下敷きになり死傷者が発生したり、道路を閉塞する ことにより、避難や救援活動に支障をきたすことになります。 ブロック塀等を生け垣に替えることは、このような地震被害の軽減につながるとともに、 緑化を推進し環境保護を図る合理的な方法といえます。そのため、ブロック塀等の安全対 策について、ホームページで市民に周知します。 区 分 内 容 実施する施策 ◇生け垣設置に対する奨励補助制度の紹介 ◇ブロック塀の安全対策についてホームページで周知 (2)天井等の脱落防止対策 ◇大規模な地震の際には建築物の倒壊だけではなく、天井や窓ガラス、外壁、袖看板等の損 壊・落下による被害も想定されます。福岡県西方沖地震(平成 17 年3月発生)において は、市街地にあるビルのガラスが割れ、道路に大量に落下する事態が発生しました。また 東日本大震災(平成23年3月発生)においては、ホールの天井が脱落し多数の死傷者が 発生しました。天井や窓ガラス等の脱落、落下、飛散対策が必要であり、市有施設につい ては天井等の脱落対策を防災上重要施設から優先的に改修の検討を進めます。また民間建 築物に対しては定期報告等を通じた指導を行うともに、ホームページ等で啓発をします。 区 分 内 容 実施中の施策 ◇定期報告等を通じた指導 ◇市有施設は、防災上重要施設から天井の脱落防止対策等、非構造部材 の耐震化を検討(3)エレベーターの安全対策 ◇千葉県北西部地震(平成 17 年7月発生)では、首都圏で多くの住宅・建築物でエレベー ターが緊急停止しました。この際、エレベーターの中に利用者が長時間にわたり閉じ込め られるなどの被害が発生しました。 現在、新設のエレベーターには、「地震時等管制運転装置」や「扉開走行保護装置」等 の設置が義務づけられています。市有建築物については順次改修を進め、民間建築物につ いてはこれら安全装置の設置地震時のエレベーターの運行方法や閉じこめられた場合の対 処方法について所有者等へ周知するとともに、県や関係団体と協力して地震発生時におけ る安全装置の設置を促進していきます。 区 分 内 容 実施する施策 ◇地震時のエレベーターの運行方法や閉じこめられた場合の対処方法に ついて所有者等への周知 ◇市有建築物については安全装置の設置 (4)家具等の転倒防止対策 ◇住宅・建築物に十分な耐震化が実施されていても、家具等の転倒防止策が行われていない 場合、死傷の原因となったり、避難等に支障が生じたりすることが考えられます。そのた め、だれでもすぐに取り組める地震対策として、家具等の転倒防止に関し耐震診断時に啓 発するとともにホームページで周知します。 ◇市では、高齢者や障がい者などの住宅については、家具の転倒防止器具の取り付けを支援 する事業を実施しており、引き続き家具 等の安全対策を進めていきます。 区 分 内 容 実施する施策 ◇岡崎市災害時要援護者家具転倒防止金具取付事業 (5)建築物の敷地の安全対策
第5章 耐震改修を促進するための指導や命令等
1.耐震改修促進法等による指導等の実施
耐震改修促進のための指導等(指導・助言、指示、公表、勧告・命令)は所管行政庁等が行 うことと定められています。 (1)耐震診断義務付け対象建築物の所有者等に対する指導等の実施 ① 要緊急安全確認大規模建築物及び要安全確認計画記載建築物の所有者等に対し、所有す る建築物が耐震診断の実施及び耐震診断の結果の報告義務の対象建築物となっている旨 の十分な周知を行い、その確実な実施を図ります。 ② 期限までに耐震診断の結果を報告しない所有者等に対しては、報告をするように促し、 それでもなお報告しない場合にあっては、耐震改修促進法第8条第1項の規定に基づき、 相当の期限を定めて、耐震診断の結果の報告を行うべきこと命じ、その旨をホームペー ジ等にて公表します。 ③ 前述による報告がなされた場合、報告された耐震診断の結果を踏まえ、必要に応じ、当 該所有者等に対して、耐震改修促進法第12条第1項の規定に基づく指導及び助言を実施 するよう努めるとともに、指導に従わない者に対しては同条第2項の規定に基づき必要な 指示を行い、正当な理由がなく、その指示に従わなかったときは、その旨をホームペー ジ等にて公表します。 (2)指示対象建築物の所有者等に対する指導等の実施 ① 耐震改修促進法第15条第2項に規定する特定既存耐震不適格建築物については、指示対 象建築物である旨の周知を図るとともに、同条第1項の規定に基づく指導及び助言を実 施するよう努めます。 ② 指導に従わない者に対しては同条第2項の規定に基づき必要な指示を行い、正当な理由 がなく、その指示に従わなかったときは、その旨をホームページ等にて公表します。 (3)指導・助言対象建築物の所有者等に対する指導等の実施 耐震改修促進法第14条に規定する特定既存耐震不適格建築物(指示対象建築物を除く。) について、本市はその所有者等に対し、同法第15条第1項の規定に基づく指導及び助言を 実施するよう努めます。 2.建築基準法による勧告又は命令等の実施 耐震改修促進法に基づく指導・助言・指示等を行ったにもかかわらず、当該所有者等が必 要な対策をとらなかった場合には、構造耐力上主要な部分の地震に対する安全性について著 しく保安上危険であると認められる建築物については、速やかに建築基準法第 10 条第 3 項の規定に基づき、損傷、腐食その他の劣化が進み、そのまま放置すれば著しく保安上危険 となるおそれがあると認められる建築物については、同条第1項の規定に基づく勧告や同条 第 2 項の規定に基づく命令を行います。資料
表 1 特定既存耐震不適格建築物一覧表 (耐震改修促進法第14条、第15条、附則第3条) 用途 特定既存耐震 不適格建築物の 規模要件 (法第14条) 指示※対象となる 特定既存耐震不適格 建築物の規模要件 (法第15条) 要緊急安全確認 大規模建築物の 規模要件 (附則第3条) 学校 小学校、中学校、中等教 育学校の前期課程、特別 支援学校 階 数 2 以 上 か つ 1,000 ㎡ 以 上( 屋 内運動場の面積を 含む。) 1,500㎡以上(屋内 運 動 場 の 面 積 を 含 む。) 階数2以上かつ 3,000 ㎡以上(屋 内運動場の面積を 含む。) 上記以外の学校 階数 3 以上かつ 1,000 ㎡以上 体育館(一般公共の用に供されるもの) 階 数 1 以 上 か つ 1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数1以上かつ 5,000㎡以上 ボーリング場、スケート場、水泳場、その 他これらに類する運動施設 階 数 3 以 上 か つ 1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数3以上かつ 5,000㎡以上 病院、診療所 階 数 3 以 上 か つ 1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数3以上かつ 5,000㎡以上 劇場、観覧上、映画館、演芸場 階 数 3 以 上 か つ 1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数3以上かつ 5,000㎡以上 集会場、公会堂 階 数 3 以 上 か つ 1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数3以上かつ 5,000㎡以上 展示場 階 数 3 以 上 か つ 1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数3以上かつ 5,000㎡以上 卸売市場 階 数 3 以 上 か つ 1,000㎡以上 百貨店、マーケットその他の物品販売業を 営む店舗 階 数 3 以 上 か つ 1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数3以上かつ 5,000㎡以上 ホテル、旅館 階 数 3 以 上 か つ 1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数3以上かつ 5,000㎡以上 賃貸住宅(共同住宅に限る。)、寄宿舎、下 宿 階 数 3 以 上 か つ 1,000㎡以上 事務所 階 数 3 以 上 か つ 1,000㎡以上 老人ホーム、老人短期入所施設、福祉ホー ムその他これらに類するもの 階 数 2 以 上 か つ 1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数2以上かつ 5,000㎡以上 老人福祉センター、児童厚生施設、身体障 がい者福祉センターその他これらに類する もの 階 数 2 以 上 か つ 1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数2以上かつ 5,000㎡以上物館、美術館、図書館 階数3以上かつ 1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数3以上かつ 5,000㎡以上 遊技場 階数3以上かつ 1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数3以上かつ 5,000㎡以上 公衆浴場 階数3以上かつ 1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数3以上かつ 5,000㎡以上 飲食店、キャバレー、料理店、ナイト クラブ、ダンスホールその他これらに 類するもの 階数3以上かつ 1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数3以上かつ 5,000㎡以上 理髪店、質屋、貸衣装屋、銀行その他 これらに類するサービス業を営む店舗 階数3以上かつ 1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数3以上かつ 5,000㎡以上 工場(危険物の貯蔵場又は処理場の用途 に供する建築物を除く。) 階数3以上かつ 1,000㎡以上 車両の停車場又は船舶若しくは航空機 の発着場を構成する建築物で旅客の乗 降又は待合の用に供するもの 階数3以上かつ 1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数3以上かつ 5,000㎡以上 自動車車庫その他の自動車又は自動車 の停留又は駐車のための施設 階数3以上かつ 1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数3以上かつ 5,000㎡以上 保健所、税務署その他これに類する公 益上必要な建築物 階数3以上かつ 1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数3以上かつ 5,000㎡以上 危険物の貯蔵又は処理場の用途に供す る建築物 政令で定める数量以 上の危険物を貯蔵 し、又は処理する全 ての建築物 500㎡以上 階数1以上かつ 5,000㎡以上(敷地 境界線から一定距離 以内に存する建築物 に限る) 避難路沿道建築物 耐震改修促進計画で 指定する避難路の沿 道建築物であって、 前面道路の幅員の 1/2超の高さの建築 物(道路幅員が12m 以下の場合は6m 超) 左に同じ
表2 特定既存耐震不適格建築物となる危険物の数量一覧(法第 14 条第 2 号関連) 法 政令 第 3 条 第 2 項 危険物の種類 危険物の数量 耐 震 改 修 促 進 法 第 14 条 第 2 号 第 1 号 火薬類 火薬 10 トン 爆薬 5 トン 工業雷管若しくは電気雷管又は信号雷管 50 万個 銃用雷管 500 万個 実包若しくは空包、信管若しくは火管又 は電気導火線 5 万個 導爆線又は導火線 500 キロメートル 信号炎管及び信号火箭又は煙火 2 トン その他火薬又は爆薬を使用した火工品 当該火工品の原料となる火薬又は爆薬 の区分に応じ、それぞれ火薬・爆薬に 定める数量 第 2 号 消防法第 2 条第 7 項に規定する危険物 危険物の規制に関する政令別表第3の 類別の欄に掲げる類、品名の欄に掲げ る品名及び性質の欄に掲げる性状に応 じ、それぞれ同表の指定数量の欄に定 める数量の 10 倍の数量 第 3 号 危険物の規制に関する政令別表第 4 備考第 6 号に規 定する可燃性固体類 30 トン 第 4 号 危険物の規制に関する政令別表第 4 備考第 8 号に規 定する可燃性液体類 20 立方メートル 第 5 号 マッチ 300 マッチトン(※) 第 6 号 可燃性のガス (第 7 号及び第 8 号に掲げるものを除く。) 2 万立方メートル 第 7 号 圧縮ガス 20 万立方メートル 第 8 号 液化ガス 2,000 トン 第 9 号 毒物及び劇物取締法第 2 条第 1 項に規定する毒物 (液体又は気体のものに限る。) 20 トン 第 10 号 毒物及び劇物取締法第 2 条第 2 項に規定する劇物 (液体又は気体のものに限る。) 200 トン (※)マッチトンはマッチの計量単位。1マッチトンは、並型マッチ(56×36×17mm)で 7,200 個、約 120kg。