1 別添(別記様式第1号)
浜の活力再生広域プラン
1 広域水産業再生委員会 広 域 委 員 会 の構成員 ・宮城県沖合底びき網漁業再生委員会(宮城県沖合底びき網漁業協同組合, 石巻市) ・宮城県近海底曵網漁業再生委員会(宮城県近海底曵網漁業協同組合,塩竈 市,石巻市,宮城県水産業経営支援協議会) ・宮城県 オブザーバー 宮城県水産技術総合センター ※再生委員会の規約及び推進体制別添 対 象 と な る 地 域 の 範 囲 及 び 漁 業 の 種 類 対象地域:塩釜地区・石巻地区・女川地区を中心とした宮城県沿岸地域全体 漁業種類: 塩釜地区 沖合底びき網漁船(20トン以上):5経営体 沖合底びき網漁船(15~20トン):1経営体 小型底びき網漁船(15トン未満):1経営体 石巻地区 沖合底びき網漁船(20トン以上):7経営体 沖合底びき網漁船(15~20トン):10経営体 小型底びき網漁船(15トン未満):4経営体 女川地区 沖合底びき網漁船(20トン以上):1経営体 沖合底びき網漁船(15~20トン):1経営体 ※1経営体が複数の漁船を保有する場合も含む。 2 地域の現状 (1)地域の水産業を取り巻く現状等 【地域の概況】 宮城県は,全国屈指の水産県であり,本県沿岸域ではノリ,カキ,ワカメ,ホヤ,ホタテガイ,ギン ザケなどの養殖業やサケ,タラ類,カレイ類などを対象とした刺網漁業,小型底びき網漁業,定置 網漁業などの漁船漁業が盛んである。また,本県沖合は親潮と黒潮がぶつかる生産性の高い海域 であり,金華山・三陸沖合漁場は世界3大漁場として有名で,まき網漁業,沖合底びき網漁業,さ んま棒受網漁業,延縄漁業など,多種多様な漁業が営まれている。 このうち,小型機船底びき網漁業及び沖合底びき網漁業は,1そう曳きによる板曳き(トロール) 漁法により,底魚のタラ類,ヒラメ・カレイ類をはじめ,イカ,エビ,カニ類などを漁獲し,石巻魚市場 を中心に水揚げを行っている。なお,沖合底びき網漁船の一部は女川魚市場,小型機船底びき網 の一部は塩竈魚市場にも水揚げを行っている。平成22年の底びき網漁船による石巻,女川,塩釜 魚市場への水揚げは,水揚数量が3万7千トン,水揚金額が53億円で3魚市場全体における割合 は,水揚量で17%,水揚金額で15%を占めており,当該地域の重要な漁業の一翼を担っている。 また,底びき網漁船で漁獲された水揚物は,鮮魚出荷のみならず水産加工原料(冷凍原魚,すり 身用原魚が中心)として提供されており,水産加工業が盛んな石巻,女川,塩竈といった水産都市 の地域経済の発展に貢献している。 組織名 宮城県底びき網漁業広域水産業再生委員会 代表者名 会 長 鈴 木 廣 志2 ・漁業就業者数の現状 平成20年度 9,753人 → 平成25年度 6,516人 ▲33% うち,40代未満が15%,40~64才が55%,65才以上が31% しかしながら,平成23年3月11日に発生した東日本大震災により,陸上に上架中であった小型 機船底びき網漁船1隻が津波被害を受け,沖合で操業中であった他の漁船については被災を免 れたものの,水揚げ拠点である石巻魚市場をはじめ,流通・加工施設や水産関連施設が壊滅的な 被害を受けた。さらには漁場に流出した大量のガレキによって今なお漁業の操業に支障をきたして いる。現在は,魚市場や流通加工関連施設の復旧が進み,平成27年9月に水産物の高度衛生管 理に対応した閉鎖型の石巻魚市場が全面供用を開始した。また,女川魚市場及び塩釜魚市場に ついてもそれぞれ平成29年3月及び平成29年9月に復旧整備が完成する予定となっている。加え て水産加工業者も概ね80%の企業が営業を再開し,漁船漁業の受け入れ体制も整いつつある。 一方で,底びき網漁業の経営は,漁船の老朽化によるコスト増等により窮地に追い込まれている ほか,東京電力福島第一原子力発電所事故の影響により,福島県境正東線以南の海域での操業 ができないことから,操業が宮城県沖合海域に限られ,漁場の競合や本県沿岸域の水産資源に対 する漁獲圧の上昇が課題となっている。このことから,適切に底魚資源の管理を行いながら魚価の 向上に向けた取り組みを行うことにより,漁業経営の安定を図ることが重要である。 底びき網漁業の現状(石巻・女川魚市場) 漁業種類 対象魚種 操業地域 操業時期 H27水揚数量 (トン) H27水揚金額 (千円) 沖合底びき網(20 トン以上) マダラ,スルメイカ,スケ トウダラ,マサバ,イトヒ キダラ,イラコアナゴ等 県内一円 1~6月及び9 ~12月(7~8 月は休漁) 15,715 2,583,972 沖合底びき網・小 型機船底びき網 (20 トン未満) ※貝桁含む マダラ,ヒラメ,マコガレ イ,ジンドウイカ,スルメ イカ,ヤリイカ等 県内一円 1 ~ 6 月 及 び 9 ~12月(7~8 月 は休 漁)(15 ト ン 未 満 船 の 一部は3~4月 に休漁) 6,830 1,720,829 本県の底びき網漁業の担い手については,沖合底びき網,小型底びき網ともに後継者が確保さ れ,世代交代が順調に行われているものの,小型底びき網では若い日本人の乗組員不足により, 乗組員の高齢化が進み,現在は外国人漁業研修生に依存した状況となっている。将来に渡って 安定した漁業経営を継続するには,中核的な担い手となる新規漁業就業者の確保が急務となって いる。 以上のように,本県の底びき網漁業の経営を取り巻く環境は大変厳しく,先般のTPP大筋合意 により,近い将来訪れるであろう国外との競争等,社会情勢の変化を考慮すると,漁業所得向上や 中核的担い手の育成及び新規漁業就業者の確保について早急な対応が必要になっている。 (2)その他の関連する現状等 塩竈市,石巻市,女川町の3市町の人口は約21万人と宮城県の人口の約9%を占める。 塩竈市は,宮城県のほぼ中央,仙台市と日本三景松島との中間に位置し,車や電車,バスでの アクセスも良く,日本三景松島への遊覧船,歴史のある寺社仏閣をはじめ,塩釜水産物仲卸市場 など観光スポットが点在する。石巻市・女川町は仙台市中心部から約55~70kmの距離にあり,車
3 で約90分~120分となっている。また,平成27年5月30日には仙台と石巻を結ぶ JR 仙石線が全 線開通し,約90分,さらに女川へは石巻と女川を結ぶ JR 石巻線で30分と2時間圏内となってい る。石巻・女川は,牡鹿半島から南三陸のリアス式海岸へとつながり,世界三大漁場のひとつであ る三陸・金華山沖漁場を抱える自然豊かなまちであり,自然がもたらす新鮮な材料を活かした食を 楽しむことができる。いずれの地域も沿岸部であったため,東日本大震災の大津波により甚大な被 害を受け,復旧・復興が大きな課題となっている。さらに,水産業については,地域経済を牽引する 新たな成長産業へとステップアップを図るとともに,再び我が国の食糧生産基地として再生すること が求められている。 3 競争力強化の取組方針 (1)機能再編・地域活性化に関する基本方針 県内の漁船や漁具,漁港・漁業関連施設,魚市場,冷凍冷蔵施設や加工流通施設等の早期復 旧を目指す一方で,特定第3種漁港の石巻,塩釜の2漁港に女川を加えた3漁港については,高 度衛生管理型魚市場として整備し,水産物の品質・衛生管理を高度化することで,水産物の受入 機能の強化を図り,背後地の水産加工業者に対し品質の高い原料を安定供給する。 市場・流通機関におけるこうした取組に対し,川上である底びき網漁業者としても操業から水揚 げまでの漁獲物の管理を行い,関連地域全体で水産物の品質向上に向け,統一した意識の醸成 を図る必要がある。また,底びき網で漁獲された水揚物は,石巻,女川,塩竈の水産都市の地域経 済を支える水産加工業の原料として安定供給され,地域と一体となった水産業の維持・発展によ り,復興と地域活性化に貢献することが求められている。そのため,以下の①~④の取組を推し進 め,機能再編・地域活性化に資するものとする。 ①漁獲物の鮮度保持のマニュアル化による品質向上 20トン以上の大型底びき網漁船については,海水冷却装置の整備により,漁獲前に魚倉内 を十分冷却し,温度管理の徹底を図る。また,冷却装置を設置できない19トン以下の底びき網 漁船については,十分な量の氷を積み,操業前に冷海水を作製し,漁獲後すぐに冷却できる準 備を行うものとする。また,氷の融解による塩分濃度の低下を防ぐため,塩を使って塩分濃度の 調整を行う。こうした漁獲物の温度・塩分濃度管理について,所属の漁船すべてで統一したマニ ュアルを作成し,漁獲物の品質向上を目指す。 ②漁獲物の高鮮度化及び付加価値向上 漁獲物の高鮮度化の強化及び付加価値の向上の取組として,宮城県沖合底びき網漁業再生 委員会では,マダラ,スルメイカ,イラコアナゴの水揚時にスカイタンクを使用し,ナノバブル低酸 素海水及びナノバブル低酸素氷による高鮮度化の維持を行うこととしている。一方,宮城県近海
4 底曵網漁業再生委員会では,マダラ,ヒラメの一部活〆出荷及びヤリイカの高鮮度化(鮮度保持 シート使用)を行うこととしている。両再生委員会で共通の魚種であるマダラ及びいか類(スルメイ カ,ヤリイカ)については,取扱方法が異なっており,鮮度にバラツキがあるため,全体の魚価を 下げることに繋がりかねない。このため,マダラについては活〆,いか類についてはナノバブル低 酸素海水及びナノバブル低酸素氷を使用するなど,それぞれの魚種にとって最適な取扱方法を 採用し,それを徹底することで高鮮度化と付加価値の向上を図る。 ③未利用・低利用魚の加工品の開発 本県の沖合底びき網漁船は,水深150 mから1,500 m程度の沿岸から沖合までの広い範 囲を漁場として利用しているが,水深500 m以深の漁場では,鮮魚として流通しているたら類, サメガレイ,キチジ,イラコアナゴの他にも底びき網特有の様々な深海魚が数多く混獲される。そ こで,現在漁獲後利用価値がほとんどなく捨ててしまっているノロゲンゲ,二ギスなどの未利用 魚,かまぼこ用のすり身原料としての利用価値しかないオニヒゲ(トウジン),イバラヒゲ(黒ヒゲ), イトヒキダラ(赤ヒゲ)などの低利用魚について,宮城県水産技術総合センターと連携し,加工品 開発に取り組むこととする。また,毎年10月に開催される「石巻大漁まつり」において,未利用・低 利用魚の加工品の試食イベントを開催し,消費者の反応を見ながら商品化を目指す。さらに,県 内の寿司店での生食用出荷の可能性も検討する。こうした取組により,石巻地域に今までにない 新たな水産物を浸透・定着させ,未利用・低利用魚を水産加工品や観光の資源とすることで地 域活性化に貢献する。 ④漁場や資源状況に応じた操業体制の再編 宮城県沖合底びき網漁業再生委員会においては,東日本大震災に伴う東京電力福島第 一原発事故の影響により宮城県沖合域の限られた海域での操業を余儀なくされている 中,底魚資源への漁獲圧が過大とならないよう,65トン型の沖合底びき網漁船9隻を 3つのグループに分け,グループ毎に漁場の使い分けをし,集団操業を行うこととして いる。一方で,宮城県近海底曵網漁業再生委員会所属の船については,水深150 m 付近 で操業する65トン型船グループとの漁場の競合が生じている。そのため,水深 150 m 付近で操業する宮城県近海底曵網漁業再生委員会所属の船を新たに 1 グループ設け,4 グループ毎に漁場を使い分けるよう操業体制を再編し,お互いに無線連絡を取りながら 操業位置を事前に確認し,南北に漁場を使い分ける。 上記グループ分けにより,異なる水深帯に生息する魚種を漁獲することになるため, 一定の魚種への過度な漁獲圧を分散させ,適切な資源管理を行うこととする。また,水 深150 m ラインでの操業の事前調整により,無駄な漁場競争を無くすことで,操業の効 率化・省コスト化を図ることとする。こうした取組により,水産加工業の原料を安定供給 し,地域経済の発展に貢献する。
5 ⑤生産性向上,省力・省コスト化に資する推進機関・漁業用機器等の導入 宮城県沖合底びき網漁業協同組合,宮城県近海底曵網漁業協同組合の両漁協は,生産 性の向上または省力・省コスト化に資する推進機関・漁業用機器等の導入を推進し,漁 業者はそれを実施することにより漁業所得向上を図る。 (2)中核的担い手の育成に関する基本方針 1.新規漁業就業者の確保 船員,幹部船員を確保し,持続的な漁業経営の安定を図るため,海技士研修や県の「みやぎの 漁業担い手確保育成支援事業」を活用し,新規就業者の定着率を高めるための技術研修や幹部 船員を育成するための資格取得支援を行う。また,漁業就業者フェアへの参加を通じて就業希望 者の確保に努める。 2.中核的担い手の育成・強化 漁協は,新規漁業就業者及び既存漁業者について,県事業を活用し幹部船員の確保に向けて 必要な知識・技術習得のための研修を実施し,漁業者の更なる資質向上を図る。その中で,自らの 漁業経営改善・向上に意欲ある者について「中核的担い手」として広域再生委員会に届け出る。 広域再生委員会は,認定した中核的担い手が必要とする漁船・漁具等の確保に当たり,漁船リ ース事業の利用その他の手段により協力・支援することにより,漁船の更新を促すとともに,彼らの 経営基盤強化を図る。 <中核的担い手の位置付け> ①人的要件: 個人・法人を問わず広域水産業再生委員会の方針に基づき,自らの漁業経営 改善・向上に意欲があり,将来にわたり漁業を主事業とする者。 ②年齢基準: 個人の場合,原則、55歳未満とする。ただし,55歳以上の者が漁家経営者で ある場合,45歳未満の後継者が確保されていることが確認できた場合に限り当該後継者を 中核的担い手と位置付ける。法人の場合,基準は設けない。 ③所得基準: 将来的に漁業所得の向上または経営安定が見込まれること(今後5年間の経 営計画にて確認。法人の場合,償却前利益の有無にて判定。) ④認定手続き: 各漁協が広域水産業再生委員会に届け出の上,会員会議にて認定。 (3)漁獲努力量の削減・維持及びその効果に関する担保措置 次の措置に取り組むことにより,漁獲努力量の削減・維持及びその効果に関する担保が確保さ れる。 ①TAC 協定に基づく県別割当(スルメイカ・スケトウダラ・サンマ)の遵守 ②県の資源管理指針の遵守による漁業資源の維持・管理 ③漁業者の自主ルールによる漁獲量,漁獲サイズ等の制限
6 (4)具体的な取組内容 1年目(平成28年度) 取組内容 - 機能再編・地域活性化に関する取組 - 1.機能再編・地域活性化:支援措置(ⅰ)・(ⅱ)・(ⅲ)・(ⅴ)・(ⅷ) ①漁獲物の鮮度保持のマニュアル化による品質向上 ・平成27年9月に完成した石巻魚市場に加え,平成28年度末に完成する女川 魚市場については,高度衛生管理型魚市場として整備を完了する。 ・漁獲された水産物について,上記衛生管理型魚市場での水揚物の取扱に対 応するため,漁獲後速やかに冷却し,直ちに氷温付近の温度帯に保ち,魚倉 内の温度・塩分管理記録を行い,所属漁船すべてで統一した鮮度保持マニュ アルの作成に向けた準備を行う。なお,20トン以上の沖合底びき網漁船につ いては,氷温付近に冷却した清浄海水で水産物を冷却する装置の整備につ いて検討する。また,冷海水を作製する装置を整備できない19トン以下の小型 底びき網漁船については,十分な量の氷を積載し,漁獲物を魚倉へ保存する 前に清浄海水,氷,塩を混合し,氷温付近の温度に保つとともに塩分濃度を 3%になるよう調整する。 ②漁獲物の高鮮度化及び付加価値向上 ・底びき網漁業の主力魚種であるマダラについて,高鮮度化及び付加価値向上 を目指し,12 月~1 月に漁獲されるマダラの一部(2箱/日・隻)を船上にて活 〆処理を行い,清浄海水(10℃前後)で十分に脱血したのち,発泡の魚箱に 下氷したうえで低温管理し,「船上活〆マダラ」として出荷する。また,宮城県水 産技術総合センターは,「船上活〆マダラ」と鮮魚マダラの鮮度比較試験を行 う。 ・沖合底びき網及び近海底曵網の両組合は,活〆技術の統一化,船員の意識 向上による品質の向上並びに品質均一化を図るため,鮮度保持取扱講習会・ 研修会等を開催する。 ・近年の国内のスルメイカの不漁により,底びき網漁業により漁獲されたスルメイ カ・ヤリイカについても,需要が高まっている。そこで,魚倉に入れるスルメイカ またはヤリイカの量を1.5トンまでに制限し,漁獲物が押しつぶされることを避 けるとともに,ナノバブル低酸素海水とナノバブル低酸素氷を用いて魚体の白 濁を防ぎ,鮮度を保持する。また,漁獲後の状態の良いスルメイカ・ヤリイカに ついては,箱詰め出荷も行う。 ③未利用・低利用魚の加工品の開発 ・未利用・低利用魚のノロゲンゲ,ギス,オニヒゲ(トウジン),イバラヒゲ(黒ヒゲ), イトヒキダラ(赤ヒゲ)等について,宮城県水産技術総合センターと連携し,加工 品の開発試験を実施する。 ④漁場や資源状況に応じた操業体制の再編 ・漁場が限られ,底魚資源に対して過度の漁獲圧が掛かりやすい状況にあること から,150 m 以深で操業する底びき網漁船を4グループに分け,グループ毎に 集団操業を行い,資源への漁獲圧を分散させる。 ・水深 150 m 前後で操業する沖底グループと近底グループについては,グルー プの代表船同士が漁場へ到着する前にお互いの漁場位置をレーダーや無線 を利用して確認し,南北方向に漁場を使い分けることで,往復航行時の低速 化を実現し,効率的な操業に努める。 - 中核的担い手の育成に関する取組 -
7 1.新規漁業就業者の確保・中核的担い手の育成:支援措置(ⅳ)・(ⅴ)・(ⅵ)・ (ⅶ) ・漁業者・参画漁協・県等は,各種就職相談会等を活用し新規漁業就労希望 者を積極的に受け入れる。 ・沖合底びき網漁船の船員,幹部船員を確保し,持続的な漁業経営の安定を 図るため,県の「みやぎの漁業担い手確保育成支援事業」を活用し,技術研 修や幹部船員育成プログラムによる資格取得支援を行い,就業希望者の確 保・育成に努める。 ・広域再生委員会,県等は,中核的担い手が必要とする漁船・漁具等の確保に 当たり,漁船リース事業の利用その他の手段により協力・支援することにより, 漁船の更新を促す。 活用する支援 措置等 (ⅰ)広域浜プラン緊急対策事業(広域浜プラン実証調査) (ⅱ)広域浜プラン緊急対策事業(効率的な操業体制の確立支援) (ⅲ)競争力強化型機器等導入緊急対策事業 (ⅳ)水産業競争力強化漁船導入緊急支援事業 (ⅴ)水産業競争力強化金融支援事業 (ⅵ)新規漁業就業者総合支援事業 (ⅶ)みやぎの漁業担い手確保育成支援事業 (ⅷ)ヒラメ流通高度化事業 2年目(平成29年度) 取組内容 - 機能再編・地域活性化に関する取組 - 1.機能再編・地域活性化:支援措置(ⅰ)・(ⅱ)・(ⅲ)・(ⅴ)・(ⅷ) ①漁獲物の鮮度保持のマニュアル化による品質向上 ・前年度までに完成した石巻魚市場,女川魚市場に加え,平成29年9月に完成 する塩釜魚市場については,高度衛生管理型魚市場として整備を完了する。 ・漁獲された水産物について,上記衛生管理型魚市場での水揚物の取扱に対 応するため,漁獲後速やかに冷却し,直ちに氷温付近の温度帯に保ち,魚倉 内の温度・塩分管理記録を行い,所属漁船すべてで統一した鮮度保持マニュ アルの作成に向けた準備を行う。なお,20トン以上の沖合底びき網漁船につ いては,氷温付近に冷却した清浄海水で水産物を冷却する装置を整備する。 また,冷海水を作製する装置を整備できない19トン以下の小型底びき網漁船 については,十分な量の氷を積載し,漁獲物を魚倉へ保存する前に清浄海 水,氷,塩を混合し,氷温付近の温度に保つとともに塩分濃度を3%になるよう 調整する。 ②漁獲物の高鮮度化及び付加価値向上 ・底びき網漁業の主力魚種であるマダラについて,高鮮度化及び付加価値向上 を目指し,12 月~1 月に漁獲されるマダラの一部(2箱/日・隻)を船上にて活 〆処理を行い,清浄海水(10℃前後)で十分に脱血したのち,発泡の魚箱に 下氷したうえで低温管理し,「船上活〆マダラ」として出荷する。また,宮城県水 産技術総合センターは,「船上活〆マダラ」と鮮魚マダラの鮮度比較試験を行 う。 ・沖合底びき網及び近海底曵網の両組合は,活〆技術の統一化,船員の意識 向上による品質の向上並びに品質均一化を図るため,鮮度保持取扱講習会・ 研修会等を開催する。 ・魚倉に入れるスルメイカまたはヤリイカの量を1.5トンまでに制限し,漁獲物が
8 押しつぶされることを避けるとともに,ナノバブル低酸素海水とナノバブル低酸 素氷を用いて魚体の白濁を防ぎ,鮮度を保持する。また,漁獲後の状態の良 いスルメイカ・ヤリイカについては,箱詰め出荷も行う。 ③未利用・低利用魚の加工品の開発 ・未利用・低利用魚のノロゲンゲ,ギス,オニヒゲ(トウジン),イバラヒゲ(黒ヒゲ), イトヒキダラ(赤ヒゲ)等について,宮城県水産技術総合センターと連携し,加工 品の開発試験を実施する。 ・試験的に加工したノロゲンゲ,ニギス,オニヒゲ(トウジン),イバラヒゲ(黒ヒゲ), イトヒキダラ(赤ヒゲ)等の加工品については,販路の拡大及び需要の掘り起こ しを目的として,毎年10月に開催される「石巻大漁まつり」において,試食イベ ントを開催し,商品化への参考にするためにアンケート調査も実施する。 ④漁場や資源状況に応じた操業体制の再編 ・漁場が限られ,底魚資源に対して過度の漁獲圧が掛かりやすい状況にあること から,150 m 以深で操業する底びき漁船を4グループに分け,グループ毎に集 団操業を行い,資源への漁獲圧を分散させる。 ・水深 150 m 前後で操業する沖底グループと近底グループについては,グルー プの代表船同士が漁場へ到着する前にお互いの漁場位置をレーダーや無線 を利用して確認し,南北方向に漁場を使い分けることで,往復航行時の低速 化を実現し,効率的な操業に努める。 - 中核的担い手の育成に関する取組 - 1.新規漁業就業者の確保・中核的担い手の育成:支援措置(ⅳ)・(ⅴ)・(ⅵ)・ (ⅶ) ・漁業者・参画漁協・県等は,各種就職相談会等を活用し新規漁業就労希望 者を積極的に受け入れる。 ・沖合底びき網漁船の船員,幹部船員を確保し,持続的な漁業経営の安定を 図るため,県の「みやぎの漁業担い手確保育成支援事業」を活用し,技術研 修や幹部船員育成プログラムによる資格取得支援を行い,就業希望者の確 保・育成に努める。 ・広域再生委員会,県等は,認定した中核的担い手が必要とする漁船・漁具等 の確保に当たり,漁船リース事業の利用その他の手段により協力・支援するこ とにより,漁船の更新を促す。 活用する支援 措置等 (ⅰ)広域浜プラン緊急対策事業(広域浜プラン実証調査) (ⅱ)広域浜プラン緊急対策事業(効率的な操業体制の確立支援) (ⅲ)競争力強化型機器等導入緊急対策事業 (ⅳ)水産業競争力強化漁船導入緊急支援事業 (ⅴ)水産業競争力強化金融支援事業 (ⅵ)新規漁業就業者総合支援事業 (ⅶ)みやぎの漁業担い手確保育成支援事業 (ⅷ)ヒラメ流通高度化事業 3年目(平成30年度) 取組内容 - 機能再編・地域活性化に関する取組 -
9 1.機能再編・地域活性化:支援措置(ⅰ)・(ⅱ)・(ⅲ)・(ⅴ)・(ⅷ) ①漁獲物の鮮度保持のマニュアル化による品質向上 ・過去2年間の温度・塩分管理記録等を参考に,漁船の装備に応じた漁獲物の 鮮度保持マニュアルを作成する。 ・20トン以上の沖合底びき網漁船については,氷温付近に冷却した清浄海水で 水産物を冷却する装置を整備する。 ・鮮度保持マニュアルを各漁船に広く周知するため研修会を開催する。 ②漁獲物の高鮮度化及び付加価値向上 ・活〆マダラについて,需要状況に応じて出荷量を増加させる。 ・沖合底びき網及び近海底曵網の両組合は,活〆技術の統一化,船員の意識 向上による品質の向上並びに均一化を図るため,鮮度保持取扱講習会・研修 会等を開催する。 ・魚倉に入れるスルメイカ又はヤリイカの量を1.5トンまでに制限し,漁獲物が押し つぶされることを避けるとともに,ナノバブル低酸素海水とナノバブル低酸素氷を 用いて魚体の白濁を防ぎ,鮮度を保持する。また,漁獲後の状態の良いスルメ イカ・ヤリイカについては,箱詰め出荷も行う。 ③未利用・低利用魚の加工品の開発 ・未利用・低利用魚のノロゲンゲ,ギス,オニヒゲ(トウジン),イバラヒゲ(黒ヒゲ), イトヒキダラ(赤ヒゲ)等の加工品について,前年度に実施したアンケート調査等 を参考に商品化し,県の水産加工品品評会に出品するほか,「石巻大漁まつ り」等での販売会を行う。 ④漁場や資源状況に応じた操業体制の再編 ・漁場が限られ,底魚資源に対して過度の漁獲圧が掛かりやすい状況にあること から,150 m 以深で操業する底びき漁船を4グループに分け,グループ毎に集 団操業を行い,資源への漁獲圧を分散させる。 ・水深 150 m 前後で操業する沖底グループと近底グループについては,グルー プの代表船同士が漁場へ到着する前にお互いの漁場位置をレーダーや無線 を利用して確認し,南北方向に漁場の使い分けることで,往復航行時の低速 化を実現し,効率的な操業に努める。 - 中核的担い手の育成に関する取組 - 1.新規漁業就業者の確保・中核的担い手の育成:支援措置(ⅳ)・(ⅴ)・(ⅵ)・ (ⅶ) ・漁業者・参画漁協・県等は,各種就職相談会等を活用し新規漁業就労希望 者を積極的に受け入れる。 ・沖合底びき網漁船の船員,幹部船員を確保し,持続的な漁業経営の安定を 図るため,県の「みやぎの漁業担い手確保育成支援事業」を活用し,技術研 修や幹部船員育成プログラムによる資格取得支援を行い,就業希望者の確 保・育成に努める。 ・広域再生委員会,県等は,認定した中核的担い手が必要とする漁船・漁具等 の確保に当たり,漁船リース事業の利用その他の手段により協力・支援するこ とにより,漁船の更新を促す。 活用する支援 措置等 (ⅰ)広域浜プラン緊急対策事業(広域浜プラン実証調査) (ⅱ)広域浜プラン緊急対策事業(効率的な操業体制の確立支援) (ⅲ)競争力強化型機器等導入緊急対策事業
10 (ⅳ)水産業競争力強化漁船導入緊急支援事業 (ⅴ)水産業競争力強化金融支援事業 (ⅵ)新規漁業就業者総合支援事業 (ⅶ)みやぎの漁業担い手確保育成支援事業 (ⅷ)ヒラメ流通高度化事業 4年目(平成31年度) 取組内容 - 機能再編・地域活性化に関する取組 - 1.機能再編・地域活性化:支援措置(ⅰ)・(ⅱ)・(ⅲ)・(ⅴ)・(ⅷ) ①漁獲物の鮮度保持のマニュアル化による品質向上 ・前年度に作成した漁獲物の鮮度保持マニュアルに従い,鮮度保持の徹底を 図る。 ・20トン以上の沖合底びき網漁船については,氷温付近に冷却した清浄海水で 水産物を冷却する装置を整備する。 ②漁獲物の高鮮度化及び付加価値向上 ・活〆マダラについて,需要状況に応じて出荷量を増加させる。 ・魚倉に入れるスルメイカまたはヤリイカの量を1.5トンまでに制限し,漁獲物が 押しつぶされることを避けるとともに,ナノバブル低酸素海水とナノバブル低酸 素氷を用いて魚体の白濁を防ぎ,鮮度を保持する。また,漁獲後の状態の良 いスルメイカ・ヤリイカについては,箱詰め出荷も行う。 ③未利用・低利用魚の加工品の開発 ・未利用・低利用魚のノロゲンゲ,ギス,オニヒゲ(トウジン),イバラヒゲ(黒ヒゲ), イトヒキダラ(赤ヒゲ)等の加工品について,県の水産加工品品評会に出品する ほか,「石巻大漁まつり」や県内外の水族館のお土産コーナーでの販売会を行 う。また,県内の寿司屋をターゲットに寿司ネタとしての生食用出荷も検討す る。 ④漁場や資源状況に応じた操業体制の再編 ・漁場が限られ,底魚資源に対して過度の漁獲圧が掛かりやすい状況にあること から,150 m 以深で操業する底びき漁船を4グループに分け,グループ毎に集 団操業を行い,資源への漁獲圧を分散させる。 ・水深 150 m 前後で操業する沖底グループと近底グループについては,グルー プの代表船同士が漁場へ到着する前にお互いの漁場位置をレーダーや無線 を利用して確認し,南北方向に漁場を使い分けることで,往復航行時の低速 化を実現し,効率的な操業に努める。 - 中核的担い手の育成に関する取組 - 1.新規漁業就業者の確保・中核的担い手の育成:支援措置(ⅳ)・(ⅴ)・(ⅵ)・ (ⅶ) ・漁業者・参画漁協・県等は,各種就職相談会等を活用し新規漁業就労希望 者を積極的に受け入れる。 ・沖合底びき網漁船の船員,幹部船員を確保し,持続的な漁業経営の安定を 図るため,県の「みやぎの漁業担い手確保育成支援事業」を活用し,技術研 修や幹部船員育成プログラムによる資格取得支援を行い,就業希望者の確
11 保・育成に努める。 ・広域再生委員会,県等は,認定した中核的担い手が必要とする漁船・漁具等 の確保に当たり,漁船リース事業の利用その他の手段により協力・支援するこ とにより,漁船の更新を促す。 活用する支援 措置等 (ⅰ)広域浜プラン緊急対策事業(広域浜プラン実証調査) (ⅱ)広域浜プラン緊急対策事業(効率的な操業体制の確立支援) (ⅲ)競争力強化型機器等導入緊急対策事業 (ⅳ)水産業競争力強化漁船導入緊急支援事業 (ⅴ)水産業競争力強化金融支援事業 (ⅵ)新規漁業就業者総合支援事業 (ⅶ)みやぎの漁業担い手確保育成支援事業 (ⅷ)ヒラメ流通高度化事業 5年目(平成32年度) 取組内容 - 機能再編・地域活性化に関する取組 - 1.機能再編・地域活性化:支援措置(ⅰ)・(ⅱ)・(ⅲ)・(ⅴ)・(ⅷ) ①漁獲物の鮮度保持のマニュアル化による品質向上 ・漁獲物の鮮度保持マニュアルに従い,鮮度保持の徹底を図る。 ・20トン以上の沖合底びき網漁船については,氷温付近に冷却した清浄海水で 水産物を冷却する装置を整備する。 ②漁獲物の高鮮度化及び付加価値向上 ・活〆マダラについて,需要状況に応じて出荷量を増加させる。 ・魚倉に入れるスルメイカ又はヤリイカの量を1.5トンまでに制限し,漁獲物が押 しつぶされることを避けるとともに,ナノバブル低酸素海水とナノバブル低酸素 氷を用いて魚体の白濁を防ぎ,鮮度を保持する。また,漁獲後の状態の良いス ルメイカ・ヤリイカについては,箱詰め出荷も行う。 ③未利用・低利用魚の加工品の開発 ・未利用・低利用魚のノロゲンゲ,ギス,オニヒゲ(トウジン),イバラヒゲ(黒ヒゲ), イトヒキダラ(赤ヒゲ)等の加工品について,県の水産加工品品評会に出品する ほか,「石巻大漁まつり」や県内外の水族館のお土産コーナーでの販売を行 う。また,県内の寿司屋をターゲットに寿司ネタとしての生食用出荷を行う。 ④漁場や資源状況に応じた操業体制の再編 ・漁場が限られ,底魚資源に対して過度の漁獲圧が掛かりやすい状況にあること から,150 m 以深で操業する底びき網漁船を4グループに分け,グループ毎に 集団操業を行い,資源への漁獲圧を分散させる。 ・水深 150 m 前後で操業する沖底グループと近底グループについては,グルー プの代表船同士が漁場へ到着する前にお互いの漁場位置をレーダーや無線 を利用して確認し,南北方向に漁場を使い分けることで,往復航行時の低速 化を実現し,効率的な操業に努める。 - 中核的担い手の育成に関する取組 - 1.新規漁業就業者の確保・中核的担い手の育成:支援措置(ⅳ)・(ⅴ)・(ⅵ)・ (ⅶ)
12 ・漁業者・参画漁協・県等は,各種就職相談会等を活用し新規漁業就労希望 者を積極的に受け入れる。 ・沖合底びき網漁船の船員,幹部船員を確保し,持続的な漁業経営の安定を 図るため,県の「みやぎの漁業担い手確保育成支援事業」を活用し,技術研 修や幹部船員育成プログラムによる資格取得支援を行い,就業希望者の確 保・育成に努める。 ・広域再生委員会,県等は,認定した中核的担い手が必要とする漁船・漁具等 の確保に当たり,漁船リース事業の利用その他の手段により協力・支援するこ とにより,漁船の更新を促す。 活用する支援 措置等 (ⅰ)広域浜プラン緊急対策事業(広域浜プラン実証調査) (ⅱ)広域浜プラン緊急対策事業(効率的な操業体制の確立支援) (ⅲ)競争力強化型機器等導入緊急対策事業 (ⅳ)水産業競争力強化漁船導入緊急支援事業 (ⅴ)水産業競争力強化金融支援事業 (ⅵ)新規漁業就業者総合支援事業 (ⅶ)みやぎの漁業担い手確保育成支援事業 (ⅷ)ヒラメ流通高度化事業 ※「活用する支援措置等」は,活用を予定している国(水産庁以外を含む。),地方公共団体等の補 助金・基金等を記載。ただし,本欄への記載をもって,事業の活用を確約するものではない。
13 (5)関係機関との連携 ・新規漁業就業希望者の相談窓口は,公益財団法人宮城県水産振興協会が担うことから,中核的 担い手の育成に向け,同協会と連携し取組を実施することが必要不可欠である。 (6)他産業との連携 ・未利用・低利用魚の加工品の商品化や販路の開拓は,水産加工業者の協力が欠かせないこと から,渡波水産加工業協同組合と連携を取りながら取り組むこととする。 4 成果目標 (1)成果目標の考え方 1.活〆マダラの割合の増加 底びき網漁業の経営安定化を図るため,漁獲物の鮮度維持及び付加価値の向上を目指すこ ととしていることから,本県の底びき網漁業の主力魚種であるマダラについて,活〆の取扱量を 増加させることを成果目標とする。 2.ナノバブル低酸素海水・氷取扱船の増加 ナノバブル低酸素海水・氷を用いたいか類(スルメイカ,ヤリイカ)の付加価値向上を目指すた め,同海水又は氷を活用する漁船数を増加させることを成果目標とする。 3.底びき網漁業の新規漁業就業者数の増加 東日本大震災後,本県の漁業者数の減少及び高齢化の傾向が顕著になっていることから, 漁業後継候補者及び新規漁業就業者を確実に確保し,これを食い止めることが急務となってい る。 漁業後継候補者及び新規漁業就業者を安定的に確保することができれば,中核的担い手を 安定的に確保することが可能となり,本県漁業の永続・発展に繋がると考えられることから,本広 域プランにおいては,新規漁業就業者数の増加を成果目標とする。 (2)成果目標 ①活〆マダラの取扱量 基準年 現状:0箱 目標年 平成32年度:2,800箱 ②ナノバブル低酸素海水・ 氷取扱隻数 基準年 現状:8隻 目標年 平成32年度:15隻 ③底びき網漁 業 の新 規 漁 業就業者数 基準年 平成23年~平成27年までの5ヶ年のうち中庸3ヶ年平 均: 1.3 人≒ 1人 目標年 平成32年度: 2人/年 (3)上記の算出方法及びその妥当性 1.活〆マダラの割合の増加 目標年の値については,宮城県沖合底びき網漁業協同組合,宮城県近海底曵網漁業協同 組合の両漁協所属船31隻が1隻当たり2箱/日の活〆マダラを出荷することを目標に 算出した。また,マダラの活〆は、産卵のために沿岸に近づき、漁獲による水圧変化が最小限
14 に押さえられることにより、活きたマダラを数多く入手でき、かつ雄の生殖腺(白子:たらきく)が発 達し、単価の向上が見込める 12 月~1 月の 2 ヶ月間限定で実施する。 31隻×2箱/日×45日(12~1月の開市日数)≒2,800箱 【参考】 平成 25 年~平成27年1月,12月のマダラの平均単価:172円/kg →活〆による平均単価の向上:189~206円/kg ※すでにマダラの活〆実施済みの岩手県では活〆により1~2割アップする。 2.ナノバブル低酸素海水・氷取扱船の増加 目標年の値については,31隻の1/2程度の漁船がナノバブル低酸素海水・氷を使用するこ とを目標とした。 【参考】 スルメイカの単価比較(平成28年 9 月) (未使用船)396円/kg → (ナノバブル低酸素海水・氷使用船)422円/kg 3.底びき網漁業の新規漁業就業者数の増加 平成23年~平成27年までの5ヶ年のうち中庸3ヶ年平均は,県調査集計値により算出。 目標年の値については,下記のとおり算出した。 ①担い手対策なしでも U ターンや新規参入などで底びき網漁業に参入すると見込まれる新 規就業者数:1.3人/年 ≒ 1人 ②平成28年度から新規に実施する県の「みやぎの漁業担い手確保育成支援事業」におけ る沖合・遠洋漁業担い手確保対策による新規乗組員の目標数:5人/年うち底びき網漁 業の乗組合員の目標数を1人/年に設定。 以上より,①+②=2人/年を新規就業者数の目標指標とする。 本広域プランの取組により,漁業就業者数減少を緩和させ,持続的な漁業経営の維持発展 に寄与する。 5 関連施策 活用を予定している関連施策名とその内容及びプランとの関係性 事業名 事業内容及び浜の活力再生広域プランとの関係性 (ⅰ) 広域浜プラン緊急対策事業(広 域浜プラン実証調査) 未利用・低利用魚の加工品の商品化による収益性の 向上の取組の実証調査 (ⅱ) 広域浜プラン緊急対策事業(効 率的な操業体制の確立支援) グループ操業,統一的な航行規則など,漁業者が行 う漁業コスト削減等の取組の実施 (ⅲ) 競争力強化型機器等導入緊急 対策事業 生産性の向上,省力・省コスト化に資する推進機関・ 漁業用機器等の導入 (ⅳ) 水産業競争力強化漁船導入緊 急支援事業 中核的漁業者が収益性向上に取り組むために必要 な漁船の取得負担の軽減と収益性の向上 (ⅴ) 水産業競争力強化金融支援事 業 広域プランに基づき,漁船の建造・取得・改修,漁業 用機器等の導入を図る漁業者等が借り入れる資金 に対する支援 (ⅵ) 新規漁業就業者総合支援事業 漁業後継者候補の育成,新規漁業就業者確保 (ⅶ) みやぎの漁 業 担い 手 確 保 育 成 支援事業 漁業後継者候補の育成,新規漁業就業者確保 (ⅷ) ヒラメ流通高度化事業 活魚用関連機器整備 ※関連事業には,活用を予定している国(水産庁以外を含む),地方公共団体等の補助金・基金 等を記載。ただし,本欄への記載をもって,事業の活用を確約するものではない。