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PR IT ISO/IEC TS ,3 ISO/IEC ISO/IEC ISO 9001/ISO JAB JAB (1) (2) OJT 2/11

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1/11 2015 年 5 月 21 日 公益財団法人 日本適合性認定協会 平成26 年度事業報告 (一)概論 2014 年度は、久しぶりの安定政権となった現政府による一連の日本経済再生政 策が、分野毎に足並みの不揃いのところはあるが着実に効果を現してきており、円 安の影響も大であるものの、多くの企業において近年にない大幅な利益を計上した。 特に、政府の日本再興戦略の一環として国際標準化における認証の戦略的活用が 推進されていることは、経済環境が改善され企業活動が活発化していることと併せ て、適合性評価制度の普及拡大の好機であり、本協会として様々な打ち手を講じて きた。 認定プログラムの拡大による制度の普及の取組みでは、ここ数年来、時機を捉え た施策で認定件数を増やしてきた放射能試験や食品安全システムの取組みを弾み に、関係各方面との連携を密に道路交通安全 MS、森林認証、GAP 認証などの認 定に係る新規プログラムを意欲的に立ち上げてきた。この取り組みにおいては、事 務局長直属の執行部門として年度初に立ち上げた事業企画部が、内外関係者間 の調整、作業進捗の管理に力を発揮した。 制度の信頼性向上に関しては、適合性評価制度に係る国際規格の新規制定、改 定が目白押しの時期にあたり、本協会として、IAF、ILAC 等国際会議の場で、自ら の課題認識の新規格への反映に努めるとともに、新規格の我が国への円滑な導入、 的確な移行審査の施行に取り組んできた。特に、制度の中核たる ISO 9001/ISO 14001 の大幅な改定に関しては、認証機関、研修機関とも連携し、遺漏のない対応 に努めるとともに、改定に関して組織がいたずらに負担を感じることのないよう配慮し、 一方、改定を契機とした新規取得の機運を高めるために、改定内容の理解を深める 説明会、制度の効用、効果をわかりやすく紹介する MS シンポジウムの開催など、 PR 活動にも力を入れた。制度の有効活用事例の発掘と紹介を目的として 2014 年 度に立ち上げたJABAward も、初回にも拘わらずおよそ 60 件の応募を集め、制度 PR の一翼を担った。 また、信頼性向上に欠かせない要素である、審査員の一層の力量向上、認定業 務の効率化に関しては、2014 年度は審査員管理、教育システムの抜本的見直し、 複数プログラムに跨る複合審査に対応した審査工数設計の合理化、手順の見直し に取り組んできた。2015 年度は主要規格改定に絡む諸審査で効果が発揮されるも のと考えている。 制度への信頼性向上の取り組みとして、もう一つ、本協会の働きかけで2014 年度 から国際的に制度化された、認証機関審査の状況を認定機関が独自に組織に直 接出向いて確認するマーケットサーベイランスの導入が特筆される。認定機関の海 外における認定先機関の審査の有効性を確保するために、現地の認定機関が協 力するクロスフロンティアの制度が実効を上げてきている中、2015 年度は両者相俟 って制度への信頼を一層高める有効なツールとなることが期待できる。

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2/11 このほかの動きとしては、ここ 3 年間に亘り、適合性評価制度及び本協会活動の 社会における認知度を高めるための貴重なアドバイスを得てきた広報委員会活動 について、初期の効果を上げたものとして 2014 年度末をもってその活動に終止符 を打つこととした。委員会の成果は、企業対応 PR、一般消費向け制度理解向上の 取り組みに反映していくこととしている。 一方、こうした積極的な活動を確実に支える安定した事業基盤の確立の施策とし ては、IT インフラの抜本的更新の取組み、初期不具合のあった新業務支援システ ムのブラッシュアップに努めたが、これらはいずれも所期の達成レベルに至らなかっ た。最優先課題としてこれら取組みを促進し、構築した新システムをベースとした業 務フローの改善、省力化を図るほか、職員のマルチタレント、マルチスキル化を推し 進め、業務量バランスの変化に柔軟に対応できる業務体勢を構築することとしてい る。 (二)各分野事業計画の実施状況(各論) 1.マネジメントシステム認証機関、要員認証機関、製品認証機関並びに温室効果ガス妥 当性確認・検証機関の認定

ISO/IEC TS 17021-2,3 の制定、ISO/IEC 17065、ISO/IEC 17024 などの改正に 基づく移行審査などを通じ認定の質の向上、制度利用者との連携を強化、新規分 野への戦略的な活動を推進、又、ISO 9001/ISO 14001 の大幅な改正を通した認 定・認証制度の理解促進を推進した。また、国際活動への積極的参加、認定機関と しての仕組みの再構築、認定審査員、事務局員の力量向上により、JAB 認定の質 の向上を図った。 全体として認定の質向上の取り組みは、上記取り組みのほか認定審査の一貫性を 担保するためのガイダンス作成、複数プログラムの審査計画手法の改善など多くの 課題があるなかで、進展が遅れており、今後これらを着実に展開するための方策を 講じていく必要がある 1)JAB 認定の質の一層の向上 (1)認定審査員の力量向上と認定審査員の確保については、新規規格及び改定内 容について審査員研修会、連絡会での教育の訓練の継続実施、認定審査員管理 手順の見直しに取り組んだ。次年度審査員評価、フィードバックなどを実施、力量向 上に努める。認定審査員の確保については、セクター規格を中心に確保を図った が、製品認証の認定審査員を含め継続して安定した認定審査に努める。 (2) 中期的な人員計画の見直し、スタッフ育成計画の推進 昨年来の複数の長期休業者発生への対策のため、業務担当の変更や出向者の早 期帰任等の戦力化を優先させた。 各職員の力量評価を踏まえた教育訓練計画の策定・推進と OJT を含む中期人材 育成計画の策定・推進を実施が必要である。

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(3) IAF/PAC での活動を含め戦略的国際活動の展開と提案発信の強化

昨年度新規に相互承認評価を受けたISMS、FSMS、GHG の各 MLA、また標準物

質生産者、技能試験提供者の各MRA が、それぞれ PAC 及び APLAC にて承認さ

れた。

戦略的国際活動の展開と提案発信の推進については、PAC、IAF の総会に参加、そ

の詳細報告を JAB Web にて公開している。また、MLA MC の Chair、TC の

Vice-Chair を務めている。さらに IAF,の各 WG 主査を務めるなど、わが国の適合性 評価が国際整合性の取れた仕組みとなるよう主導的な活動を展開している。

これら活動を国内の制度課題の解決に結びつけていくため、中期的な視点にたった 国際活動戦略が必要であり、新設の事業企画部でこれの策定を進めている。

また、一昨年に受審Peer Evaluation の結果として、APLAC/PAC の総会にて、

PAC/MLA の範囲に MS 認証、製品認証に加え、FSMS、ISMS、GHG の新規拡 大が承認された。

その他、IAF 議長 Randy Dougherty 氏を迎え講演会を開催した。講演内容として

IAF 設立以降の歴史、今後の戦略などを講演いた。(IAJapan, JIPDEC 共催)。ま

た、翌日はJAB に来所頂き、職員との意見交換を実施し、米国の認定機関(ANAB) としての立場での議論など有意義な場となった。 2. 認定事業の充実及びその普及促進 (1) 新規プログラムとして道路交通安全マネジメントシステム、森林分野の認定 を開始した。また農業分野への製品認証の拡大を推進している。 (2) MS 認証懇談会での活動の活性化による MS 信頼性向上策としての情報 公開の推進については、JAB としての認定報告書概要の情報公開を継続 しているが、その他の活動については主だった活動は無い。 (3) 認証機関へのタイムリーな情報提供として JAB 活動報告会を実施し、IAF 総会内容の報告、関連する改定基準類の説明、移転に関するJAB の考え 方等を、認証機関に対して説明すると共に、web にて公開した。 (4) 行政・規制当局、産業界及び消費者への認証制度利用拡大の働きかけ については 4 月発足の事業企画部を中心に、「食品・医薬品」「医療・ ヘルスケア」「エネルギー・環境」の三つを重点領域に行政・産業界へ 制度利用の働きかけを推進した。 アセットマネジメントシステム(ISO 55001)は国交省下水道局と連携 してパイロット認定を実施、道路交通安全マネジメントシステム(ISO 39001)については、独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)開 発の新スキームを含め認定を開始した。製品認証機関の認定では、国際 スキーム SGEC、PEFC 対応の森林認証の認定を開始した。今後の新 たな認定・認証スキーム開発には、初期段階で一定規模の認定数、認証 数が持続性の観点から確保する必要があり、そのためにはスキーム開発 に並行して制度利用者開拓を進めることが重要と認識しており、行政・ 産業界とのコンタクトをさらに強化していく必要がある。 また、MSシンポジウム・メディア利用等により認証組織への有用情報

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4/11 提供や共有の推進については、昨年に引き続き第3回 JAB マネジメン トシステムシンポジウムを開催した。テーマとしては、「2015 年改定に 対応するマネジメントシステム」と題し、2015 年度に改正される、 QMS,EMS の変更点を中心に検討を実施した。 また、特に ISO 9001、ISO 14001 の改正については 2015 年度に実施さ れる予定で JAB としては、認証機関の集まりである JACB、要員認証 機関の集まりの JATA と協力し規格改正の意図するところなどの講習 会を関係者に実施した。次年度も継続していく予定である。さらに、経 団連への普及活動として、知的財産委員会国際標準化戦略部会にて国際 標準化と適合性評価制度の最新動向について、環境委員会セミナーにて、 ISO 14001 規格改正に関し、認定・認証制度における改正対応などの説 明を行った。 3)事務局業務の効率化 (1) 業務改革を通した、認定の効果・維持につながる認定審査手法の確立。 海外認定機関(ANAB、NAVLAP、HKAS)の調査を実施するとともに、アクショ ンアイテムとして①認定業務支援システム QSC と会計システムの連携、②技能 試験技術部業務のQSC への取り込み、③一括請負・発注方式の導入、④機関・ 認定審査員との審査関連資料授受の効率化の検討を進めた。QSC と会計シス テムの連携については、完了の状況になっているが、他の項目については具体 化が遅れており、加速する必要がある。なお、技能試験業務の QSC への取り込 みは全体計画の見直しも有り開発をストップしている。その他、複数プログラムの 認定審査手法の作成、事務所審査と組織立会の分離、・新認定審査受・発注一 貫方式の導入についてはCB では今後の課題としている。 (2) 認定業務システムの改善 新業務管理システムは、2013 年 2 月から運用を始めているが、業務改善の改良 に主軸を置いて改善している。しかしながら、思うように改善が進まず QSC の開 発業者とのコミュニケーションを定期的な確認会議を開催しながら改善を進めて いる。高負荷は若干落ち着いたものの、継続しており、産休者の復帰、業務効率 の推進による早急に定常状態に持っていく必要がある。 (3) 認定審査員の事務局業務の活用、海外下請けの活用など 今回の ISO 9001,ISO 14001 の改正においては、認定審査員の代表者に講習 などを受けていただき、JAB 内審査員に展開している。また、海外下請けについて は継続的に審査員を派遣しており、今後も継続していく。 3.試験所・校正機関、検査機関、臨床検査室、標準物質生産者、技能試験提供者認定 国内外の状況を反映した試験所認定の利用価値の追求と認定の質向上、制度利 用者とのコミュニケーションの強化、国際活動への積極的参画を通じて、試験所認 定制度の利用拡大を図った。

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5/11 1) 試験所認定の質の一層の向上 試験所認定審査員、事務局員の力量向上 (1) 試験所認定審査員、事務局員の力量向上として、認定審査員の採用、管理、 教育システムの構築、新展開分野審査員の整備、職員の中期的人材計画の 見直しと教育の実施を推進してきた。審査員管理の見直しは、最終段階に着 ており次年度具体的な成果に勤める。 (2) ILAC/APLAC での活動を含め戦略的国際活動の展開と提案発信の強化に 関しては昨年度新規に相互承認評価を受けた標準物質生産者、技能試験

提供者の各MRA が、APLAC にて承認された。また、APLAC 理事ポスト(5

名中1 名)を JAB 職員が務め、さらに ILAC、APLAC の各委員会。WG 主 査を務めるなど、わが国の適合性評価が国際整合性の取れた仕組みとなる よう主導的な活動を展開している。 2) 試験所認定事業の充実及びその普及推進 (1) 戦略的新規参入事業の取り込み、既認定組織とのコミュニケーション向上に よる分野拡大、新規顧客の開拓、効果的な広報、PR 手段確立、行政・規制当 局との対話、産業界及び消費者への認証制度利用拡大の働きかけに関して は、4 月発足の事業企画部を中心に、「食品・医薬品」「医療・ヘルスケア」「エ ネルギー・環境」の三つを重点領域に行政・産業界へ制度利用の働きかけを 推進中。校正機関サブプログラムとして、基準測定検査室(ISO 15195)の認 定を開始)した。厚労省の臨床研究中核病院への臨床検査室認定の活用を 働きかけ、これを実現した。新たな調査研究として、農水省が進める GFSI 承 認を目標とする日本版HACCP 及び GAP のスキーム開発の支援を開始した ほか、経産省関連のバイオチップへの制度活用などを進めている。今後の新 たな認定・認証スキーム開発には、初期段階で一定規模の認定数、認証数が 持続性の観点から確保する必要があり、そのためにはスキーム開発に並行し て制度利用者開拓を進めることが重要で認識で、行政・産業界とのコンタクトを さらに強化していく必要がある。 (2)普及に関しては国際認定推進の日の今年のテーマ「認定が支えるエネルギ ー供給の信頼」に関する講演会を、IA-Japan、VLAC と共同して開催した。 その他、中東湾岸諸国との認定協力について、サウジアラビア王国、アラブ首 長国連邦、バーレーン王国、オマーン国、カタール国、クウェート国からなる湾 岸協力理事会(GCC)参加国及びイエメン共和国共通の地域認定機関である GAC が 11/13 に来日、IAJapan、VLAC とともに認定協力の打ち合わせを行

った。これを受けて、本年1/9 に GAC と JAB にて MOC を締結した。

(3) 試験所等認定数の拡大

厚労省の指導もあり、臨床検査室認定が計画を上回っているが、試験所は、 個別に試験所への認定取得の働きかけを進めているものの認定の辞退もあって 認定数拡大が計画を下回っている。行政や産業による試験所認定制度の利用 拡大で認定の付加価値を向上させる取り組みが必要である。

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6/11 認定事業の充実とその普及推進については、概ね計画に沿った展開ができてお り、これらの活動が成果に結び付けるためには、制度関係者と密接に連携するた めの更なる工夫や新たな挑戦が必要である。 3) 事務局内業務体制の効率化 (1) 業務改革を通した認定機関としての体制、業務プロセスの改善推進している。 特に、認定委員会運営方法の改善、認定審査管理業務の改善の検討を推進した。 次年度以降成果につなげる。 (2) 要員のマルチタレント化として PM に担当を置いて担当分野の拡大を OJT で進 めているが、これを計画的に進めるための人材育成計画を充実させる必要がある。 4.指定調査 1 号事業(欧州向け通信機の認証)および 8 号事業(米国向け通信機の認証)の更新 調査業務を実施した。 5.技能試験 認定機関が実施する技能試験の提供が、技能試験提供者認定事業との利害抵触を 避けるべく技能試験運営を実施してきた。ISO/IEC 17011 への適合性及び各国認 定機関が技能試験の提供を中止している傾向を踏まえ、今後3 年を目処に技能試験 の提供を外部の実施機関に移管する方向で検討を開始している。 1) 主な技能試験を他の事業者に移管できないか調整検討を開始している。 2) 併せて手順書等の再整備を実施している。 6.事業企画 1)制度利用拡大に向けた企画・提案力の強化 2013 年度の事業企画タスクフォース(TF)の成果を受け、2014 年度の重点取組み 分野として、食品・医薬品、医療・臨床検査、エネルギー・環境の三つの分野にプラ イオリティを付けて調査を継続し、JAB 新規事業としての展開実現に向けて作業を 進めた。 2)新規認定プログラムの開発 (1) 道路交通安全マネジメントシステム: ISO 39001 に基づく道路交通安全マネ ジメントシステムの認証スキーム及び日本の道路交通事情や法規制要件を反映し た独自の道路交通安全認証システム(NRTS-MS)の立上げについて 2012 年度よ り独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)と協議を進め、2014 年度の認証 認定プログラムの立上げに貢献するとともに認定プログラムを2014 年 10 月にオー プンした。この認証スキームは、将来、国土交通省が実施する運輸安全マネジメント 制度への活用が期待されている。ただし、認定料金の低減が認証機関から要求さ れており、方策を実施することが課題となっている。 (2) 森林認証: 森林管理とサプライチェーンにおける識別管理を内容とする一般 社団法人緑の循環認証会議スキームの製品認証に関し、認定プログラムを構築し

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7/11 2014 年 9 月より運営を開始した。 (3) 臨床検査室生理機能検査認定プログラム: 臨床検査室認定の認定において、 新規分野である生理機能検査(脳波、心電図、呼吸機能、超音波検査等が対象)に ついて認定プログラムのための技術文書を臨床検査技術委員会にて開発した。加 えて審査員研修を実施した。認定申請2 件を受付け、認定審査中。

(4) GAP 認証: 農業生産工程管理(GAP)認証に関し、日本 GAP 協会と JGAP の

国際化に関する対話を進めると共に、欧州で広く認められているGlobal GAP の両 方に対応する認定プログラムの立上げのための調査研究を行い、2015 年 5 月から の認定開始に向けて調整を行った。 3)調査研究 <継続案件> (1) イベントサステイナビリティマネジメントシステム: 日本イベント産業協会と連 携し、ISO 20121 に基づくイベントサステナビリティマネジメントシステム認 証の認定可能性について調査を実施。東京オリンピック関係の調査事業に 合併。 (2) アセットマネジメントシステム: 国土交通省委託業務「アセットマネジメン ト等の下水道分野の国際標準化に関する戦略・対応検討業務」への参 画を通じて、ISO55001 の認証制度の開発に協力した。2014 年度は、 第 2 期パイロットプロジェクトで認定付認証制度の実施に協力、1 件 のパイロット認定を行った。このパイロット認定は、2015 年度に本認 定への移行を予定している。 (3) 風力発電製品サイト適合性認証: 風力発電システムの製品認証に関連 し、風力発電システムの設置環境(サイト)に合致した製品の評価に 関する基準が開発された。この基準に基づくサイト適合性評価スキー ムの認定ニーズに対応するための調査研究を開始した。 (4) 事業継続マネジメントシステム: 事業継続マネジメントシステム認証におい て国内で先行する認定機関があり、異なるスキームのニーズについて調査 を実施したが、ニーズを見出せず。海外認定機関との協力のための認定プ ログラム充実の一環でプログラム立ち上げについて調査を継続。 <新規案件> (1) 食品関係の工程管理システム(HACCP): 農林水産省が推し進める食品の

製造・加工事業者に対する国内統一 HACCP(Hazard Analysis &

Critical Control Point)認証スキーム構築のために農林水産省と対話を

進め、GFSI 承認を視野に入れた HACCP 認証制度の構築に貢献した。こ の認証制度構築は2015 年度に本格開始となる予定。 (2) バイオチップ製品認証: 経済産業省がバイオチップコンソーシアムと進める バイオチップの製品認証を始めとする複合型適合性評価スキームの開発 に参加。スキーム設計の初期段階からインプットを実施。既存認定プログラ ムの組合せ対応も視野に入れ調査を開始。現在、経産省でスキームを構築

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8/11 中。 (3) 気候変動適応: エネルギー・環境分野では、気候変動対応に関する国連 の活動、国際標準化に関する調査を進めた。この分野では、GHG を 除けばまだ適合性評価の仕組みが確立していないが、国際標準化の情 報をもとに積極的に適合性評価の仕組みを組み込むべく調査研究を開 始した。2015 年度には、(一社)産業環境管理協会と連携し、国際標準 化と適合性評価の 2 方面から調査研究を拡大する予定。 (4) 東京オリンピック関係の調査: 東京オリンピックの招致を受けて、オリン ピック開催のためにイベントサステナビリティマネジメントシステムやハラル 認証などの複数の認証システムを視野に入れた調査研究を開始した。イベ ントサステナビリティマネジメントシステム認証は、ロンドンオリンピックで運用 実績があり、東京大会においても組織委員会が認証取得を公約しているた め、オリンピック組織委員会に早期段階から接触し、東京オリンピックの 調達方針にイベントサステナビリティマネジメントシステムを始めとする他の 認定・認証プログラムの採用を反映させるべくインプットを開始した。 2)国際活動

(1) IAF, ILAC, PAC, APLAC 等の国際機関を通じた情報の積極的発信、海外 認定機関との協業によるプレゼンス向上を目指すための国際戦略を策定す る。 7.広報・普及啓発活動 制度への理解の一層の普及を目的として、行政(法規制当局、公共調達部門)・企 業/産業界・消費者等の利害関係者とのコミュニケーションの拡充を図ることとし、以 下の取り組みを行った。 1) 広報委員会 2014 年度の広報委員会は、広報施策の実施段階に入ったとの認識に基づき、 諸活動のより効果的な実施のため、<企業へのISO9001,14001 の価値を訴求 するプロモーション活動展開>、及び<一般社会の ISO 認知度向上を狙った 普及啓発活動の展開>の2 つを検討対象とする委員会に分割再編した。 A. 前者の活動に基づく活動成果として、 1.認証取得企業を対象とした有効活用事例表彰制度(JAB アワード)の実施 2.認証の増加が見込める有望分野について以下の2 分野に絞り込み。 ①機械・装置分野 ②介護を中心とした高齢者向けサービス事業 今年度は、特に機械・装置分野を中心とする輸出関連の中小メーカーに焦 点を当て、JETRO・東京都中小企業振興公社にコンタクトし、情報交換のた めの協力関係を構築することとした。 B. 後者の活動に基づく活動成果として、 1.2014 年 7 月初旬に消費者庁記者懇談会を実施。

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9/11 2.千葉大、大東文化大学、立正大学の講義枠で「認証・認定制度」の解説を実 施するなど、大学教職員、学生とのネットワーク構築を図った。 3.日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会(NACS)内に JAB とその活動を紹介、更に地方支部へ周知していく方向で協働作業を開始し た。 2) ウェブサイト 2015 年下期に実施予定の全面リニューアルに先立って、本協会職員対象にア ンケート調査、ヒアリングを実施、要改善項目を洗い出した。また現行システムにお いて、FAQ の見直し、基本事項、JAB 活動内容/表現を修正するとともに、英文 サイトの充実を図り、「JAB の活動内容」、各認定プログラムの内容説明ページ を設けた。 3) 外部コミュニケーション 行政(法規制当局、公共調達部門)・企業/産業界・消費者等の利害関係者との 関係作り、連携した活動を推進するために以下を実施した。 (1)官公庁、消費者団体との交流を介して、行政へのコンタクト、関係作りを推進 した結果、新たに農水省食料産業局企画課食品行動室、ジェトロ、東京都 環境局等との関係作りに成功、特に農水省においては認定付きHACCP認 証制度構築に繋がった。 (2)認定制度説明会の実施、各種講演会の参加・広報、展示会等への出展、雑 誌等への投稿を実施した。 (3)(1)(2)項の活動実施のための広報ツールを作成(本協会、制度全体を説明し たパンフレット・掲示用パネル・プレゼンテーション用スライド等) 8.苦情等への対応 1)苦情・問い合わせへの迅速な対応 2014年度は、試験所関連や海外からの苦情/問い合わせが前年に比して増加 した。対応効率化のために、認定センターとの問合せ/回答のやり取りに専用の フォーマットを設定し、業務の効率化、正確性向上を図った。 制度利用への関心の高まりから地方自治体等からの適合組織データ提供依頼 が増えており、提供するデータをスピーディーに抽出できる専用プログラムを用 意して迅速な対応に努めた。こうした依頼を受けた際は、依頼の背景、事由を確 認し、必要に応じて広報活動への反映、認定センターへ情報提供を行なってい る。 2)監理パネル運営の改善 2014年度に、監理パネルでの審議用資料文書の大幅な見直しを行い、それま での対応過程と当日の審議ポイントを分かり易くまとめた一覧フォームとして、審 議が一層の効率化に効果を上げた。 9.業務改革、IT インフラ整備、業務負荷対応

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10/11 1) 業務改革 認定制度に係る多くの課題を抱え、認定プログラムの新たなニーズが増加する 中で、限られたリソースでJAB 採算を維持・確保していくための業務効率化を目 的として2014 年度より業務改革プロジェクトを設置してこれを推進してきた。 一括請負/発注方式の検討、業務-経理間の会計処理システム構築、機関-審査 員間の資料等授受簡素化の検討、Web を介したデータの受領システムの検討 を挙げているが、2015 年度も引き続きこの活動を加速させていく。 (1)継続課題(一括請負/発注方式、Web を介したデータの受領システムの検討 等)の具現化をすすめる。 (2)業務改革を効果的に進める上での意識改革、風土改革に取り組む。 2) IT インフラ整備 2014 年 7 月に IT 統括グループを設置し、IT システム基盤強化に取り組んでき た。障害時の再起動所要時間の短縮、高度のデータ保護機能を備えた新しい 基盤システム更新案件を成案化し実行段階に移った。2015 年度は、本案件を 確実に実行していくとともに、保守サービス体制強化のための施策を検討・実行 していく。 10.事務局体制 1) 中期事業計画の運用 各プログラム事業、料金設定、人員計画、大規模設備投資の運用、管理、評価 に欠かせない仕組として、向こう 5 年間の想定認定/更新審査数、サーベイラン ス数をベースとした中期収益、収支計画の取り纏めを行っている。特に、公益法 人として求められる収支相償の維持、管理は重要性を増してきており、ベース情 報の蒐集管理に改善を加えて予想精度の向上を図った。 2) 役員等構成の変更 適合性評価制度の一層の普及拡大に向けた機関体制整備の一環として、広く 国内産業界に影響力のある分野を代表される方を新たに評議員に迎えることと し、評議員在籍数を1 名増の 11 名とした。 また、業務効率化を強力に推進する観点から、理事在籍数を1 名増の 5 名とし て、新しく業務改革を主担当とする業務執行理事を設け、実効の上がる取り組 みに努めた。 3) コンプライアンス、メンタルヘルス取組みの強化 コンプライアンスに関しては、従来の関連機関関係分析において不明確であっ た、制度の求める認定先機関との利害抵触回避及び機密保持の観点と、公益 法人としての利益相反管理の観点の位置づけを明確にし、対象契約が問題を 孕むものであるか否かを職員が直感的に判別できるようにするとともに、分析結 果のリストを整理して、認定申請を提出してきた機関が他の案件での契約先で あるか否かのチェックを容易なものとした。 メンタルヘルスの取組みでは、2013 年に設置したメンタルヘルスを専門分野と

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11/11 する産業医が2014 年度において職員のメンタルヘルス面でのコンサルテーショ ンに効果を上げたほか、個々の案件について本協会として適切なアドバイスを 得ることができた。 4) 職員教育制度の効果的運用 新教育制度は、2012 年の導入後、年々趣旨、運用手順の浸透を見ているが、 2013 年の産休等長期休暇事案の集中による非常な繁忙事態の発生により期 待された運用が困難となっていた。2014 年度は種々業務改善、人工対策を講 じる一方、配下を持つ管理職層に教育制度の運用を改めて徹底し、教育訓練 計画・フォロー表の活用による具体的な教育展開に繋げた。 また、教育計画サポートの視野を中上級管理者教育にも広げ、講座情報蒐 集に努めるなどマネジメントレベルの教育計画の拡充に努めた。 5) 情報セキュリティの拡充 2014 年度については、審査員が審査資料の入った鞄を電車の網棚に置いた 状態で紛失、審査員の情報交換システムへの外部からの不正アクセス、審査員 のメール宛先選択ミスによる誤送信の再発といった事案が発生した。第一の案 件は、他の乗客が置忘れと誤認して遺失物届けを出していたことで実害は無く、 第二の案件も、部外者のメールが届いただけで情報の流出は無かったが、審査 資料の取扱いに対する危機認識不足、ABC Net にアクセスするプライベート PC のセキュリティ意識不足といった、日ごろ、セキュリティ教育で重点を置いて いる事由に基づくトラブルであり、今後の教育において一層の工夫が必要と認 識している。また、第三の事案に関しては、最終的には不注意に基づくもので対 策が難しいものと考えるが、再発ということもあり、重く受け止めて注意喚起に努 めた。 以 上 平成 26 年度事業報告には「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律施行規則」第 34 条第 3 項に規定する付属明細書「事業報告の内容を補足する重要な事項」に該当する事 象が存在しないので、付属明細書は作成しない。

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