【論 文】 UDG :624
.
02:624.
042 :624.
042.
7 :620.
1 日本 建 築 学会構 造系論文報告集 第 371 号・
昭和 62 年 1月繰
り
返
し
変
動
荷 重
を
受
け
る
骨
組構
造
物
の
弾
塑性
・
崩 壊 解 析
正 会 員 正 会 員近
花
藤
井
正夫
*実
**1.
緒 言 繰り返し変動荷重と呼ばれ る時 間 と と もに任 意に変 動 する荷 重を受け る構 造 物が,
荷重の変 動領域がある限界 (Shakedown
限 界 )を 越 え る と, 荷重の繰り返しと と もに変 形が発散し て く る漸増塑性崩 壊,
構 造 要 素の一
部 に正 負 逆の 降伏が繰り返し 起こ る交 番 塑 性 崩 壊, ある い は最 も不 利な荷 重の組み合わ せ に よ る即時塑性崩 壊に よ り,
崩 壊に至る ことは,
よ く知ら れ たとこ ろで ある。
著 者 等は,
文 献 1)で,
こ の よ う な繰り返 し変 動 荷 重 の下で の構 造 物の弾 塑性挙動を, 組織的, 統一
的に, ま た実 用 的に追 跡し得る解析手法の提案を行っ てい る。
そ こ で の方 法は,
繰り返 し変動 荷重の変 動 領 域の大き さを 示す パ ラ メー
ター
と残 留応 力,
残 留変形 との関 係 を, 通 常の, 荷 重が比 例 的に載荷さ れ る場合に もちい ら れ る弾 塑 性 解 析 手法と同 様に, 増 分理論に基づ い て stepby
step に求め よ うとい う もの であ る.
こ の方法に よ れば, 完全弾 塑 性 材,
ひずみ硬 化 材を問わず容易に解析 可 能で あ り, また, 崩 壊 荷 重に関す る情 報だ けでな く,
変 形に 関す る そ れも, 荷 重の変 動 領 域の大き さ を示すパ ラメー
ター
の 関数と し て得る こと がで き,
実用 上,
非 常に有 効 な もの である.
文 献1)では,
ま た,
この方 法を も ちい て,
繰り返し変 動 荷 重 を受 ける平面ト ラス構 造物の解析 を行い,
その有 用性 を示し て い る。 本 報 告で は,
こ の手法を 剛接骨組構 造に適 用し,
すで に著 者 等が文 献2
)で提案し てい るハ イブリッ ド型 最 小 コ ンプリメ ンタ リー
エ ネルギー
の原 理に基づ く は り柱モ デルを 用い て,
繰り返し変動荷重を受け る平 面 骨 組 構造 物の弾 塑 性 解析を,
組織的,
実 用 的に行い得る手 法の提 案 を 行 う と と もに,
い くつ か の数 値 解 析に よ り,
その精 度, お よ び有 用 性を検 討 した結 果を報告す る。
2.
残 留 応 力・
残留変形解 析 2.
1 解 析 方 法の概 要 解 析方 法の詳 細は,
文 献 1)を参照 さ れ たいが,
こ こ で は, その概 要につ い て要 約 する。 固定 荷重 お よ び 繰 り返 し変動荷 重を受け る構 造 物の 任 意 点の変 位 (切,
および応 力 (σ‘)の 応答は,3
個の成分 の和 として,
次 式のよ うに表さ れ るeu、(〆)
=
ぜ +駕『 1 (P蔀 }+uln〔が )・
…・
…・
……
(1.
a)a,(〆)
=
σ曽+σ留(〆)+σ曽(ρ ’ 〕………
(1.
b
) こ こ に u?,
σ曽:固 定 荷 重に対 する応 答 変 位,
および応 力 ule,,
σ留:繰り返し変動荷重に対する弾性 応 答変位,
お よび応 力 ザ,
σ曽:残 留 変 位,
および応 力 p* :繰り返 し変動荷重の変動領域の大き さを示す パ ラ メー
ター
であ り,
u籔pつ,
σ獸ρつは,
ρ*の一
価 関 数で な く,
次 式で与えられる領 域をもつ 。 が・
臨n≦ule,≦〆・
創點.・
…一 ・
…………
(2.
a)9(σ留)≦ ρ*
・
c・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(2
.
b
) こ こ に,ハ
は p寧;
1に お ける値の意であり,
また,
c は pl=1
におけ る弾性 応 答 応 力の変 動 領 域の大 き さ を 示 す 定 数で ある。
さ て,
わ れ わ れは,
が の値を0か ら単調に増加さ せ ていっ た 時のp
* と (1.
a,b
)式で与えられ る 蝋 p拿),
σ“(が)との 関 係 を求め る こ と を考え る。 とこ ろで, (1.
a,b
)式に お い て,
u屮,
σ1∂は,
〆 に無 関係な固定 荷 重に対 する応 答で あり,
ま た 賜籔pホ ),
σ獄ρ麟}は,
pl の増 加に つ れて,
(2.
a,
b
)式で与え ら れ る そ の領域が 単に膨 張する の み で ある。
し たがっ て,
(1.
a,
b
)式の 関 係 を 求める に は,
〆 と uln(〆},
σ厭ρホ)との関 係を求 め れ ば十 分であ ること が わ か る.
ま た,
この 駕貿が ), al:{p’ )の値は,
uド(p* 〉,
σ胃(ρ串)の よ うにあ る領域を も つ もの で はな く,
0か ら単 調に増 加する が の関数と し て,一
義 的に決 定され る。
〆 とuT , σ曽の 関係 を求 める ための増 分 型 基 礎 式は,
次式で与え ら れ る。
○残 留 変 位一
残 留ひずみ関係 寧 広 島 大 学 助 教 授・
工博 ** 広 島 大 学 教 授・
工博 〔昭 和 61 年 7 月 7 日原 稿 受馴A
・i’
y
−li
(
∂Auln
+ ∂△ 曁里 ∂コc, ∂Xi)
・
・
…
こ こ に,
昭 :残 留ひずみ,
x、:座 標 であり,
△ は増分の意で ある。
Q 残 留 ひずみ一
残 留 応 力 関 係・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(3}一 14 一
ム・曽
=DW
・ ,・
ムε鴇一
ムP 串・
R
げ・
・
.
…一 ………
(4
)DW
・,− D2s
) .− DgSi
・
(
菖名磊
ll
α。
Q
:s・
譜
11
、)
・
・…・
……・
……・
……
(・・
a) ・・− P
・
(
鯖 {
読
ll
。・
Q
凄 ・・
黠
ll
、・
δ劉
1
・)
・
…一 …・
……・
・
…………・
…
(・.
b
)[
Q
凄β]=
[Q
αP]−
1・
・
・
・
…
凾
・
・
・
・
・
・
・
…
凾
・
・
・
・
・
・
・
…
一
一
…
(5
鹽
c>Qaf
・=
=
fi
一
黠
lla
・
:銑
ll
β一
aa β+差
詫
鶚
ll
a
−DLO
.・
説
1
。……・
…・
…・
・
………
(・.
・) こ こ にf
(a“一
σt
)= σ3
(一
定 ):降伏条件 ae :単 軸 降 伏応力P
:弾性材料 定 数,H
: ひずみ硬 化 を表す係 数 σ呂:降伏曲面中央点の応 力 δep :クロ ネッカー
の デル タll
α,
llp
(α,
β=1,2,…,
N
。)付 :降 伏 曲 面 上の値N
。 :降伏曲面 上の応力状態の数 で あ り,i,
」,
k,1
等につ い て は総 和 規 約をもちい て い る。 ま た,
降伏 曲面 中央点の応 力の増 分は,
次 式で与え ら れ る。
・・乞一
鯖
・: ・・
譜
IL
・
贓 ・・P
・・
∂跚
’
(σ∬11
。一
σrs
)………・
・
一 ……一 …・
・
(6
) こ こに【・:P]
一
[s
・P]一
・ ・Sa
・一昜
IL
・
(aullfi−
・n
)・
・
『
…
t・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
…
(7.
a,
b
》 (4 )式一
(7.
a,
b
)式は,
移 動 硬 化 則に従 うひずみ硬 化 材につ いての もの で あ る が,H
=O
とすれ ば , 完 全弾 塑 性 材の そ れ と な る。
O
平 衡方程 式 ∂響
一 ・・
……・
・
…・
…・
……・
…………・
・
一
(8 )O
力学的境界条件 ∠」Tl
”= = ∠L
σ曽陰
n丿=
O・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(9
> こ こに,
n」:単 位 外 向き法 線 ○幾何 学的境界 条 件 △駕曽=0・
………・
…一 ………・
…・
…・
・
…
(10) 2.
2 平 面 骨 組 構 造へ の適 用次に
,
(3
)式一
(10) 式 をFig.
1に示す平面は り柱 材に適用す る と,
平 面 骨 組 構 造の残 留 応 力, 残留変形解 析に関 す る 増 分 型 基 礎式は,
次の ように な る。
な お, 簡 単 化の た め, ここでは,
力 学 的境 界 条 件,
お よ び幾 何 学 u x 一(
翳
)
一
z N,
MAxis of centroid
w
Fig
.
1 Sign−
convention for a plane beam・
column member的 境 界 条 件 等は省略して い る。 ○残 留 変 位
一
残 留一
般 化ひずみ関 係… −
d
瓢
・…一一
砦
勃……
《11.
a, ・) こ こに ε。:軸ひずみ, x :曲率 w ,u :図心 軸 上の z, お よびx 方 向変位 O 残 留一
般 化ひずみ一
残留ひずみ関係 AεM=
ムε『十x・
△x(n・
…………・
・
………・
・
・
…
(12》 Q 残 留ひずみ一
残 留 応 力関係 AσM;Et・
A
εM− Ap
ゆ・
R ………・
・
……・
(13) こ こ にE
、−
E°
些
,R −
E
_.・
a
・・ll
、・
・
…_
(14.
、a,
.b
) E 十HE
十H
(1つ の応 力 状 態 が 降 伏 曲面上に あ る場 合酬 ) E,=
E,
R =0・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
■
a・
…
(15.
a,
b
) (すべ て の応 力状態が降伏 曲面 内にある場 合 )・ ・ヤ・グ騰
免
籖
εt°):塑 性ひずみ であり,
II
,は, 前 述の よ う に,
降 伏 曲 面上の値の意で ある。 また,
降 伏 曲 面 中央 点の応力の増 分はAσ*
=A
σ[”十Ap
‡・
∂te〕lll
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(16 ) と な る
。
○残留応 カー
残留合応 力 関係ANI の
一
∬
・・c・・
dA …・
…・
…・
…・
…・
…・
…
(17,
a)AMm
−
∬
・・1・・
x’
・dA
……・
・
…………・
一
一
(17.
・) ここに,A
:断 面 積,
N :軸 力,M
:曲 げモー
メ ン ト Q 平 衡 方 程 式dANM
diAM
エη=
0………・
……・
(18.
atb > = 0,
d2
d22
(12 )式, (13
)式を (17.
a,
b
)式に代 入す ると,
次 式 の残 留一
般 化ひずみ一
残 留合応力関係を得る。
ム ハlm=D
客・
4
ε『り十D
留・
△κ〔”一
ムρ象・
R
” 注1) 単 軸 応 力 状 態で は, 2つ 以 上の応力状態が降 伏 曲 面 上 に達し た場 合に は,
交番塑 性崩壊と なる。
一
15
一
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一
一・
・
・
…
(19.
a)△盟砌
=
D 留・
Aεtn
+1
)擁・
ムガη一
ムガ・
RN
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(19.
b
) こ こ に・留一
∬
・・…一 ……・
……・
……・
……・
(・・.
a>砕
P
盟一
∬
E
・…dA …・
・
・
………
(2・.
・b
>・蜷
一
∬
・・跏
…・
……・
…一 ……・
…
(・・.
c>R
・一∬
R ・
dA
・R
广∬
R ・
副…・
(21・
a・
,
b.
)(11
.
a,
b
)式, (18.
a,
b
)式,
および (19.
a,
b
)1
式が こ こ で の増分型 基 礎 式と なるe3.
ハ イブリッ ド型 応力法に よ る平面は り柱モデルF .E .M .
に よ る構 造解 析で は,
変位法 をベー
ス に し た要 素モ デルが一
般的に も ちい られ る魁 骨 組 構 造の よ う な一
次 元 部材の材料非線形問 題に対して は, 応 力 法を ベー
ス に し た方が は る かに有 効で ある。
著 者 等は,
文 献 2 )で, ハ イ ブリッ ド型 最 小’
コ ン プリメ ン タリー
エ ネル ギー
の原理 に基づ く平面は り柱モ デル の提案を行い, そ の材料 非線形問題に対す る有 効 性 を 明ら かに し てい る。
こ のは り柱モ デル に は,
弾 塑 性 領 域に おい て も, モ デル と し て の離散化 誤差は無く, 剛性評価, エ ネルギー
積分 等を厳 密に行い さ え す れば,
変位,
ひずみ,
応 力 共 厳 密 解を得るこ と が 可 能で ある。
本研究で は, 2.
2節で導い た増分型基礎式に対す る離 散 化毛デ ルとし て, こ のハ イ ブリッ ド型最 小コ ン プ リメンタリー
エ ネ 川ギー
の原 理に 基づ く は り柱モデル を 用い る。
さ て,Fig.
2に示す代 表 的 平 面は り柱 要 素につ い て のコ
残 留 応 力,
残 留 変 形 解 析に関 するハ イブ
リッ ド犁最,J
“一 ンプリメ ン タ リー
エ ネル ギー
の原 理の増 分 型 汎 関 数は,
次 式の よ うにな る])・
Z)。
・・lm
−∬[
一
麦
・
・留… 隴一Clp・
・Nln・
・〃〔”一
圭
・
c
細 1・一
・細 ” … 嚀 …− C
惚・
ムN
〔”・
ムP
孝・
R 飼一C
澀・
△Mt
” e(至
) 丶1・
△〆・
・r ・黜 ・・
・ ・・ …]
・
d
・d
△M ・[
・
△琶 ム1Vl町・
△edn
十d
之一
ムM
・・
望
]
L
−
[
ム炉・
△ttirt u (1
> 2 ) r2 ( > r2 ( U 丶w(
1
)一
\2w(互) Fig
.
2 EAplane beam
・
column element for residuaL deformation ana 且ysis一 16 一
こ こ に ・d
告
髣
1η・
A
・[
”一
・M …d
書
笋
]
L
;
・
・
・
・
・
・
・
…
P・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(22 )[
:
1
:
剔
一[
嬲
.
Bli
]
一
黜・
・
…・
………
(…t
:要素長さ (22 >式 に お け る 独 立 関 数 は,
ムω゜L
, Au
[”1
、,
望
1
、等・要 素 境 界 上 残 留 変 位 増 分 … び要素内 残 留 合 応 力 増 分ANtt
,
AM
〔Pであ り,
ま た,
付 帯条件は,
(18La,
b
)式の平衡方程式であ る。 さ て, 文献2
)に従い, 要 素 境 界 上 残 留 変 位 場, およ び要素内 残 留 合 応 力 場 を,
次 式の よ うに お く。
O 要素境界 上残留変位場 ttfnl.一
。=
齲 η , 勃lz
.
t=
醪u‘”
1
“ 。= 岬 , u 【”1
.
−
1= uLn讐
L
− ・乳讐
L
−
eti’
’
’
”層
’
’
’
’
”呷
’
’
’
’
’
’
”鹽
’
’
’
”・
・
(24,
訌〜f
) Q 要素内残 留 合 応 力場.
ハ1
団= sgn・
・
・
・
…
一
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
t・
・
∵・
一
一
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(25,
a)MI
…(
−
211
)
・
SiL
・・f
・
・!n・
・
・
・
・
・
……・
一
(25・
b
) こ こに, 峨 斜 , ui 「 , θ『 (‘需1
,2
)は, その節点を共有 す る各 要素につ い て共 通な残 留 変 位パ ラ メー
タ 「で あ り,一
方,
sln (i
= 1,
2,
3)は , 各 要素で独 立に与え ら れ る残留応 力パ ラメー
ター
で あ る。
な お, (25.
a,b
)式 の 要素内残 留 合 応 力場は, 合 応 力表 示し た平 衡 方 程 式の 完 全 解であ り,
(18.
a,
b
)式の付 帯 条 件 を満 足して い る.
こと は, 自明であろ う。
(24.
a〜f
)式,
お よび.
(25.
a,
b
>式の増 分 形 を (22> 式に代入, 積分 を行うと,
次式と な る。
An
・i 一
者
・
LAs
・v
」・
[A 。
Si
’
1A
…1
+LA
…」・
[A・d]・
{△d
’”1
−
t
△s{め 」・
∠L
ρ寧●
IRs
}・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(26
) こ こに1
♂ }=
口り 1 助 2 噂 3 8S8,
1
♂幻 ド 脚 醪 岬 溜 即 躍 [A
・s]一.
ft
[H
・] ・ {c
・Pb ]{H ・
]dz
明
鵬 一
1
・イ
剛 ・・覗
… 團 一[
1
0
之 20
01− 一
τ7
]
・ 團 一[
1
躯
1
]
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(27.
a〜
9) (26 >式の変 分 を取るとaAllm=LaAs
(” 亅・
(一
し4
詞・
1
△s例十[As
,
t]・
IAd
‘Pt
−
Ap ’・
1R
討 )十L
δAd ‘” 亅゜
[ASd]T°
IAs
’”1
・
………一 ・
………
(28>Is
叫は, 前 述の よ うに,
各 要 素 独 立な パ ラメー
ター
で あ るか ら,
(28 )式の 巨8叫に関 する停留条 件と して,
次式 を得る。
1
△ s叫=
[A 講一
1・
[ASd
]・
IAdtn
トAp
’・
し4sdl
曹
i・
IR
』・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一
一
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
s■
・
(29 ) (29>式を (28)式に代 入 するとSAnm =
LaAd
(n 亅・
CA
ε“] T・
[
Ass
]幽
1・
[ASd
]・
IAdCl
− 4
〆・
[ASd
]T・
[A8
』一
訌・
IR
議) =LiAdMl
・
([hM
]・
IAdt
「i}− Ap
.・
1rm
})………・
…・
・
………
(30
) こ こ に [hn
]= [A
。a] ’・
[A
。 。]”
’・
[A
。d]……・
・
………・
・
(31.
a) {rm}≡ [Asd
]「・
[A8
』−
1・
IR9
・
…・
………一 ・
・
(31.
b
) で あ り, 最終 的な未 知数は,1
節点 当た り3
個の残留 変 位パ ラ メー
ター
の み と な る。 な お,
(30 >式は,
局 所座
標 系 表 示になっ ており,
通 常の方 法に従っ て,
全 体 座 標 系 表 示に変 換 する必 要 が ある。 ところで,
文 献2)で は,
ハ イ ブ リッ ド型 最 小コ ンプ リメ ンタ リー
エ ネル ギー
の原 理に基づ き,
要素 内合応 力 場 と して平 衡 方 程 式の一
般 解,
お よび特 解 を も ちいれ ぱ,
弾 塑 性, 崩 壊 状 態につ い て も, 離 散 化 誤 差の ない平 面は り柱モデル が得られ る ことが示され て い る が,
こ の モ デ ルを残 留応 力,残 留変形解析に適 用し た場合につ い て も, 離 散 化 誤 差 がない こと を示 すの は,
容 易である。
す なわ ち,(22}式の汎 関 数か らも明らか なよ うに,
(28) 式の残 留 変 位パ ラメー
ター
に関 する停 留 条 件は, 各 節 点 における残 留 合応 力の平 衡 条 件であ り,
これ を厳 密に満 足 する。
し たがっ て,
(25.
a,
b
)式の残 留 合 応 力 場が要 素 内 平 衡 方 程 式の完 全 解で あ ることを考え れ ば,
平 衡 条 件は,
完 全に満 足さ れて いる。一
方,
残 留 合 応 力パ ラメー
ター
に関 する停留 条件であ る (29 )式,
お よ び (19.
a,
b
> 式,
(23)式,
(25.
a,b
)式,
(27.
a〜
g)式をもちい る と,
次 式を得る。f
。 tA ・r
…−
A・・ip−
△dil
・……・
…………
(32・
a)JC
’・・t
・・
dz − −
APtn・AOf, ……・
……・
…
(・2・
b
) こ こ に,齢 △・
9
・−
1
・
(雌一
ム・r
ト・
一 ・
・
…
(33.
・)・醐 ・
1
・−
i
・
(A
・S
・− A
・t
・)・
・
……・
…・
(・3.
b
) (32.
a,b
)式は, 残 留一
般 化ひずみ増 分 を要素長さに わ たっ て積 分 すれ ば,
要 素 両 端の残 留 変 位 増 分の差 と な る こと,
す な わ ち,
残 留変位パ ラ メー
ター
と,
残 留 合 応 力 分布か ら得ら れ る残 留一
般 化ひずみ分 布とは, 完 全に適 合し てい ること を表して いる。 し た がっ て,
こ の モデル に は,
離散化誤差は ない こと が わ か る。
4.
ヒンジ法の適 用 断 面 全 体の合 応 力で降 伏 関 数 を構 成 する ヒ ンジ法は, 煩 雑なエ ネル ギー
積 分か ら解 放され る た め,
その適 用 範 囲の限 界を認 識さ え して おけば, 数 値解析上, 非常に有 用な方 法で あ る。 次に,
こ の ヒ ンジ法 を残 留 応 力, 残 留 変形解析に適用する方 法につ い て述べ る。
まず
,
ヒ ンジ法を適 用し た場 合の残 留一
般 化ひずみ増 分一
残 留 合 応 力増 分 関 係 を 導びく。 平 面は り柱の降 伏 条件 をf
(N ,
M )≡
O・
・
・
・
・
・
…
−4…
4・
・
■
4・
・
・
・
・
・
・
…
■
・
・
・
・
…
t…
(34
) とし,
古典 的 塑 性 解 析 理 論に従い, ひずみ硬 化は な い も の とする。
さ て, 降伏 曲 面 上の合応 力の増分は, 次式で与え られ る。∠LNIia
=Alvm
十Api .
N
〔”
PIIa・
・
・
・
・
・
・
…
一
・
・
・
・
…
(
35.
a)AMIIa
‘
AM 桝→一
∠Sρ串゜
M
‘qH.’
…’
’
’
’
’
’
’
’
’
’
”°
(35.
b
} (α二1,2
ヂ四
,ハis
) (35.
a,b
)式で与 えられる合応 力の増 分は, 次式の塑 性 条件 を満 足し な ければ な ら ない。
嘉
ll
。
・
酬1
・+嘉
1L
・
AM11・一
・ (a=
1,
2s…
,
Ns
)・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
■
■
・
・
…
■
■
E■
・
・
一
■
・
(36
) (35.
a,
b
)式 を (36)式に代 入 すると9t
11
。・
(AN
・・ +Aρ・・
舶
1
・)・St
11
。・
(AM
・”へ
十 △p*
・
M エet11 α);0
(a=1
,2
,…
,
Ns
)・
…・
…・
一 …一 ・
………
(37 )一
方,
残 留一
般 化ひずみ増分, お よ び 塑性ヒ ンジ 点に お ける残 留 相 対 変 形 増 分は, 塑 性ヒン ジ点 以外塑性変形 は生 じない とい う古 典 的 塑 性 解 析 理論, お よび 塑性流れ 則に従えば,
そ れ ぞ れ,
次 式で与え ら れ る ξ △εぽ1;
C轡・
AN エ”十C
留・
4Ml
η・
・
…・
……・
…
(38.
a) △罵国=
C
罧゜
ム亅V
桝十C
鴇゜
AMtn ’
’
’
’
’
”
11t
’
1’
”
(38.
b
)A
・・;一毒
・II
・・
器
ll
ガ
……・
…
;・
:
:
…・
・
…
(39・
a)A
・un
一
蠶
・lla
・
譱
11
。……・
…
・………・
(・9・
・) こ こ に,
・轡
一
古
, ・霧一
・P
,=o.
・鴇一
毒
(・・.
・a−
・)一
17
一
1
:断 面2
次モー
メン ト で あり,
城召,
θ汐,
およびλlta
は, 軸ひずみ,
曲 率に対 応す る塑性 ヒンジ点に お け る 2つの残 留相対変形, およ び塑 性ヒ ンジ 点における塑 性 変 形の大き さを示すス カ ラー
であ る。
(37
)式〜
(39.
a,b
) 式が残 留一
般 化ひず み 増 分一
残 留 合 応 力 増 分 関 係で あ り, こ れ らの諸式と 2.
2節で の (11.
a,b
)式, お よび (18.
a,b
)式 がこ こ で の基 礎 式 と なる。
さて, ヒ ンジ法 を適用した場合のハ イブ リッ ド型最小 コ ン プリメ ン タリー
エ ネルギー
の原 理の増 分 型 汎 関 数 は,
次 式の よ うにな る1 )・
2)。
一
去
・
Ct
・ ?・
ANIm − Cl
・ …ANIn・
AM
・” …イ [
一
弖
・
c
・
△〃・m]
d
・+[
△Nm ・
A
・・f
・+
d
響
・
甜 ・− AM
・”・
d
農
”]
L
、dAMm
−
[
△1V
【”・
△滋” 十・
AutSt
d2−
・・…娶
”]
L
一
善[
・1
』
・
睇
ll
。・
(AN
・ + △…舮
ll
・)+昜
ll
α・
(△M 叫 △…副
・川
炉ベ
ー …
(・i
) こ こ に,1
, は塑 性ヒ ンジ点の z 座 標であり, 塑 性ヒ ン ジ点に お ける塑 性 変 形の大き さ を示す λll
α が,
新た な 独 立 変 数とし て導 入さ れてb
る。 前 節 と 同様, 要 素 境 界 上 残 留 変 位 場,
要 素 内残 留 合 応 力場 と して,
(24,
a〜f
) 式,
お よ び 〔25.
a,
b
)式を も ちいる と, (41 )式は, 次の よ うにな る。
Ail・
一一
S
・
LAsl
・」・
[A・s]・
1A
・・}+LAsln
」・
[A・d]
・
IAdm
}−
L
λ1
・
[AAS
]’
IAsm
}− Ap
ホ・
L
λ亅
・
}R
λ}・
・
・
・
・
・
・
・
…
nyt
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(42 ) こ こ にλ
11
、因
一
…,
[A
・ ・]一∫
犀 [・・] 7・
[σ・
・ ]・
[跏 ・)LII,,
疇
器
IR
.}=
af
Il
,(
1
, 1−
t
)
・
嘉
IL
ll
晦(
−
th1
T
)
・
8t
11
晦11
,・
ab
・lll
+嘉
ll
、・
副
・ ∂N
・cen
・一
[
ll
Il
。・
舶
獄
嘉
ー
L 囎譱
…諾
翫 了 哉 アll
A
・
M 〔e’11
”s Ns1
捌
………一 …・
…・
…・
…
(43.
a〜
e)一
18
一
であり, 他の諸 量は (27.
a,b
,d
,f
)式に示し てい る。
以 後は,
3節と同様,
{As (nl,
1
λ}は各 要 素 独 立で ある ことか ら,
これ ら の パ ラ メー
ター
を縮 約に よ り消 去す れ ば,
残 留 変 位パ ラメー
ター
の みを 未 知 数 とする要 素 剛 性 方 程 式が得ら れ る。
こ こ で, (42> 式の各パ ラ メー
ター
に関する停 留 条 件 を調べ てみ る と,
園につ い て は (37> 式の塑 性 条 件が,
また,
IAdt
” 「につ い て は,
3節と同 様,
各 節 点における 平衡条件が得られ, これ等 の条件を厳 密に満 足 する こと は, 容 易に知れ る。 さ らに,IAsC
” }にっい て の停 留 条 件 と して得ら れ る次 式lAs
[n}
.
・
[Ase]−
1・
[Asd]・
1Adtnl
−
[Asli
]馳
・
[Ax
園}TIλ}・
・
・
…
t・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(44) および (25.
a,
b
)式,
(27.
a,
b,
d,
f
)式,
(38.
a,
b
)式,
(43.
a〜
c,
e>式を も ちい て残 留一
般 化ひ ず み増 分を要 素 長 さにわ たっ て積 分 するとズ
・融一
・醪一
・岬一
糞
・}
1
・・
{9tl
11
α・
一…
甲
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
一…
(45.
a)f
。 ’A
・M.
d
・一一AOtn
・・嬋一
菖
・1
・・
昜
11
。”
一
”−t’
’
’
’
”t’
”鹽
’
’
’
’
’
’
’
’
”鹽
’
”
(45.
b
) と な る。
こ こ に, A eplt , △謬 は, (33.
a, b )式で定 義 さ れ る量である。
(45.
a,b
)式 より, 適 合 条 件 も.
.
また,
厳 密に満 足さ れ る こと,
し たがっ て, ヒ ンジ法 を適 用し た場 合に も離 散 化 誤 差がない ことは,
容 易にわ かる。5.
数 値 解 析 例 本 節で は, 本 報 告で提 案し て い る手 法の有 効性とそ の 精 度 確 認の ため,
3つ の簡 単 な 解 析モデル につ い て, 数 値 解 析 を 行っ た結 果 を報 告 す る。
こ こで取り扱 か うの は、
すべ て矩形断面部 材よ り構成され た骨組構造で あ り, 最 初の2
つの解 析モデル につ いて は, 塑 性 域の広 がりを 考 慮した解 析 を,
また,
最 後の解 析モ デル につ い て は,
ヒ ンジ法 を適 用し て い る。
な お, 塑 性 域の広が りを考 慮し た場 合の 降伏 判 定,
エ ネル ギー
積 分は,
Fig.
3に示 す よ うに各 要 素を (nz × nx) 個の segment に分 割 し,
各 segment 内にお け る応 力,
ひずみは一
定であ る と仮 定し,
各 segment に 1個 設 けたstress
,
strain point‘こおける値に より算 定して お り
,
n。,
nx の値は,
共に 40と して工
2h,
h 5hh
Sしress 8nd 5tTa 工n
卩
oiロ
t So即拿
ロ
し ooooooo ooooooo ooo0ooo ooo0ooD /2『
・
°
’
“
’
φ
v257
σ
,
,
・
●
9 乳 39 9
翌
,
sヨ
s.
1 (n。
.
1 〕.
hs囗
h ’ (nK−
1 〕Fig
.
3 Aplane beam−
column element partitiened into(nt ×nx ) segmentsいる。
一
方,
ヒ ンジ法を適用し た場 合の降 伏 判 定 は,
要 素両端を含めて等間 隔に設けた n。
個の降 伏 判 定 点で 行っ て おり, nz の値は, 分布荷重 を受け る要 素につ い ては40, 受け ない要素につ い て は2
と して いる。 ま た,
p*の 増 分は,
いずれの場合につ い て も,
新た な降伏を 生 じる最小の値とし て決定し ている。.
5.
1 交 番 等 曲 げ を 受け る一
定軸圧下の柱断 面の解析 最 初の解 析モ デル は,Fig.
4お よ び 次 式に示 す よ う な一
定 軸 圧 下で等 曲 げ を受け る矩 形 断 面柱で あ る 。 n=一
定,一
ρ*≦m ≦P*……・
・
…・
…・
(46.
aロb
) こ こ に n=NINo
, m=M
/Mo ・
・
・
・
・
・
…
t・
・
・
・
・
・
…
(47.
a,
b
)N
。:全 塑 性 軸 力,Me
:全 塑性曲げモー
メ ン ト こ の よ う な荷 重の下での柱は,
軸力が小さい場 合には,
断面の上 下端に お け る交番塑 性 崩 壊によ り,
ま た, 軸 力 が大き く なっ て く る と,
軸ひずみ の蓄積による漸 増 塑 性 崩 壊に よ り崩 壊す るこ と が知ら れており,
n≧0にお け る各 種 限界 値の厳 密解は,
そ れ ぞ れ,
次 式で与えられ る3}。
n+
9
・
m− 1
騨欟 界 )一 ・
・
一 ……
(・8.
・)婦
(蟠 塑黼 齦 界)一
(48.
・)n+
i
・
m ・ ・1
(漸軆 黼 壊限 界)…・
・
一
(・8.
・) n2+飢 = 1 (即時塑 性崩壊 限 界 )……
(48.
d
) ま た,
漸 増,
お よ び交 番 塑 性 崩 壊 時における軸ひずみ の 厳 密 解は,
そ れ ぞ れ (ε留十ε:n)・
一
;1・
・
・
・
・
・
・
・
…
一
一
一
一
・
・
4−・
・
■
+
…
E■
一
・
…
(49.
a) σ0(,紹+,
r
).
E
− 1−
Vi
’
=2ii
__.
.
_ _.
(49.
・b) ao であ る。そ
ロ
チ
野
四,
MN■
Const.
H
B B冨
LO (cm ),
H鄲
4.
0 (cm ) E・
2.
1・106 (kg〆。m2 ) σ0・
2.
5x le3 (k窮!・ 皿 2 >(ldeal elas ヒ。
−
Plas 匸五c material )N 。
・
1.
o・
1。 4 (kg )M 。
−
1.
0・
104(kg ・m )Fig
.
4 Rectangular beam.
column under constant axial force and symmetrically variab 止e bending moment解 析 は
,
1要 素 を も ちい て n を0,
0か らO.1
刻みで1.
0
まで増 加さ せ た計 11ケー
ス につ い て行っ て お り, その代 表 的 結 果 をFig.
5〜8
に, (48.
a〜d
}式,
(49.
a,
b
) 式で与え ら れ る厳密解と と も に示し ている。Fig.
5
は,
n−
m 平面 上に各限 界を表し た もの で あ り,
図 中,一,
1.
o 0、
9 o,
8 0,
7 o,
6 0.
5 o.
4 o.
3 o.
2 o,
1 m ゜・
%.
一
丶\
\
\
\
_
...
_.一
_\
\
\
\
\
一 一
Ultimste一
Shakedewn一 一
Ela8亡工c (EXaeヒ) O 口 Shakedown\
十 Elasしtc (Present )\
\
ミ
\
\
\
\
\
n O O.
L O.
2 0.
3 0,
4 0.
5 0.
6 0.
7 0.
8 0.
9鹽
1.
OFig
.
5
Characteristic load domains for the rectangularbeam.
colurnn 0
.
7 o.
6 e5 o、
4 0.
1 0 2 0 1 D☆
n■
O L0 0 66677
.
も 0 50.
6 0 7轡
’ヒ
苛
00 0.
O O.
1 0 2 0ヨ OG O 5 e.
6 07 08 0、
9 10 Fig,
6 Re1ations between p拿andaxial st【ain for the rectangular
beam
.
column1
.
o e.
9 o.
墨 o.
7 e.
6 0.
5 0.
6 D,
3 o.
2 o、
1 z/
’
! ’ ! Emct O 口 ?reetnt ! ! / / ! ! !!
,
’
一
一一
,
”’
!
ノ (E{f
)+e(r))』_
0
0
σ
o o、
2 (t σo , } O.
O Oら Upper fSt●n.
02 teVtT feee
一
匿
r膊
P倉
圃
O.
S333一ロ
061L6−
0.
6661 0.
20.
6 (胃
σ
0 , 0.
10.
6L.
0 (置
σ
O レ 0.
ZO61.
e (畩
゜
0, F■
一
一
一
一
一
一
ve − 00 04 000、
も 08 00 0も06 o侮
o.
8 = pt’
:
:囂
=
P+
r
:
::
1
:
二
=
’tt:
:
1
:
:
:
=:
、
:
1
:
1
=
1
::
:
:
:
=
:
:
:
:
:
:
Fig
.
8 Variation of stress distributions at m=
・
O.
Owith pl forthe rectangular bea皿
・
column}
霧
}
O
.
OO
、
0 0 2 0.
ら O.
6 0.
8 1.
O Fig.
7 Relationsbetween
n and axial strainat collapsestate foT the rectangular bea皿
・
column○は漸 増 塑 性 崩 壊 限 界 を, また
,一一
一
,
口は交 番 塑 性 崩 壊限 界を表し てい る。Fig.
6, 7は, が と軸ひずみとの 関係, お よび 崩壊時に お け る n と軸ひずみとの関 係 を 示し た も ので あ り,Fig.
5
と同様,Fig.
7にお け る一
tO
は漸 増 塑 性崩 壊を,一
一
一
, 口は交番塑性崩壊を表し て い る。 ま た,Fig.
8
に は, n=O.
2
,0.
4
,0.6
,0.
8
の 4 つ の ケー
ス につ い て,
〆 と 軸 力に対 する応 答 応 力 を含 めた m =・O.
0
に お け る応 力分 布との関係を 示して い る。
な お, この柱は, n=O.2
,0.4
の場 合に は, 交 番 塑 性 崩 壊に より,
ま た,
n= O.
6,0.
8
の場 合に は, 漸 増 塑 性 崩 壊に より崩 壊に至る。 これらの結果か ら, 本解析 手法に よ れば, 初期 降伏か ら崩 壊に至 る まで の柱の挙 動を,
繰り返 し変動 荷 重の変 動 領 域の大き さを示 すパ ラ メー
ター
p*の 関数と し て, 十 分 把 握で き ること,
ま た,
そ の弾性限界, shakedown 限 界,
および崩 壊 時にお け る残留ひずみ は,
数値 積分等 に関 する若 干の誤 差 を 除い て,
厳 密 解の そ れ と完全に一
致 するこ と が わ か る。 5.
22 組の繰り返 し集 中荷重 を受け る 2ス パン連 続 ばりの解析解析モデル
2
は, shakgdown 現 象の解 説に よく利 用 さ れる 2組の繰り返し集 中 荷重を受け る2
ス パ ンの連続 ば りでありo,
5),
(Fig.
9参 照 〉,
荷重の変動 領域 は,
0
≦Pi≦p
*(
Pi=
O)・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
■
E・
・
・
・
…
4■
・
(50.
a) 0≦p;≦p 拿 (Pi=O
)・
一・
・
・
…
鱒・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(50.
b
> と し てい る。
こ こ に,
Pl
=Pl
〆PiV
’ Pt=P2
/PiU’
………’
”…
(51.
a,
b
) で あ り,Ptu
,P
:u は,
それぞれP,,
P
,が単 独に載荷さ 1 2 3 4 5 −−
L L L L PI P2 P2 _L
。_
一.
」
_
一」
_ B.
LO く匸
薗
,、
H辱
皇.
0(cm ) L■
20.
o⊂c臨} 罵一
21 ・10fi (kg1。・
。
。・
2・
5・
103 (kgノ巳ノE
甼
0・
0・
0・
OOi・
O・
01・
D・
1 (K1“
enattc 8 しr&
工n・
herde“
二ngロ
航
e【
⊥邑
L ,・
、.・・
,。・・
5…
3 (・
E)Fig
.
g Two−
span continuous bea皿 under repeated variableloads れ た時の完全弾塑 性 材に対 する即 時 塑 性崩 壊荷重で あ る。 こ の解析モデルは, ひずみ硬 化の影 響を見る た めに 選 ん だものであり, 材の応 カ
ー
ひずみ関 係は移動硬 化則 に従うbilinear
型 とし, E,IE
=
O.
O,
0,
001,0.
01
,0.
1 の4
ケー
ス につ い て解 析 を行っ て い る。 要 素数は4, 全 自由度数は7
である。
解 析 結 果は,
Fig.
10〜12
に示し てい る。 なお, 完 全 弾 塑 性を仮 定し た 場合,
こ の連 続ば り は, 節点2
および3で折れ曲が る崩壊モー
ドによ る漸 増 塑 性 崩 壊で崩 壊し,
そ の崩 壊 荷重の厳 密 解はp*=
=
0.
8421であ る。 Fig.
10は,
p* と節点 2の垂 直 方 向 変 位の関 係を,
比 較の た め に行っ た ヒンジ法による解と共に示し た も の で あ り,
ま た。Fig.
1・
1に は,
p
*と 節点 2お よび3
に お け る曲率との 関係を示 し て い る。 さ らに,E
,IE
=O.0,
0.
Olの 2つ のケー
ス にお け るpl と代 表 的 断 面に おける 残 留 応 力分布との関係 をFig.
12(a,
b
>に示してい る。
E
,IE
=
0.
0の完 全 弾 塑 性 材の場 合,
本 解析 解は, p “=
0.
83(崩 壊 荷 重の99
%)を 過 ぎ た あ た りか ら残 留 変 形,
一
20
一
P+ 1
.
0.
o.
0.
e o,
O、
1 o) d
帚
δ o.
o O.
O O.
2 0ら O、
6 0,
5广
1.
0 工,
2 1.
4 Fig.
10 Relations between po and lateτal displacement for止 etwo
・
span contiuuous beamP
肴
呂 にノE’
0・
1E ヒ !E日
O.
1ll
o.
01 LO 「ツ
,
9/
0、
0肌 , 0.
001_ 一
一
’
O.
0 O、
8 ら2工 o.
8}
(r ) 隲 2 ; 0、
7■
一 一
寵
〔r ) 3一卩
一
・晶 (・温
… の 霍 1一.
鹽
一
・塩
(・瑠
。・
。.
。 ) o,
6皿
・ 0.
1齶
残 留ひずみ が急 激に増加し は じ め,
漸 増 塑 性 崩壊す る が,3.
1
の柱断 面の場 合 と同 様,
数値積分 等に関 する若干の 誤 差を除け ば,
崩 壊 荷 重, 崩壊モー
ド とも, 厳密 解のそ れ と 完 全に一
致す る。
一
方,
ひずみ硬 化 を考 慮し た場合,
完 全 弾 塑 性 材に対 Sect.
2 fateSeCt.
3、
、
』
一
〇.
巳一
〇、
4.
尸
/ ’z 乃’
00 0.
4 0.
a「
「
卩
〔冨
00 )篭
、
s■
cヒ
6
一
20.
O−
150−
le.
0幽
5,
0 0.
0 5.
0 10.
O IS.
OFig
.
11
Relations between p拿 and curvaturesfor
the two−
span continueus beam する崩 壊荷重付 近か ら,
残 留 変 形, 残留ひずみの増 加が 急に な りは じ め る が,
荷 重の繰り返し と ともに残 留 変 形 が無 限に増加し ていく とい う漸 増 塑性 崩壊の定 義に従え ば,Nea16
;,
Loid
とGrundy
η等が指 摘して い る よ うに, 漸 増 塑 性 崩 壊は起こ らず,
いずれの場合も すべ て交 番 塑一
〇 ! 【 xeo ) o.
2e O_
_
_
p曹
,
0.
7653一
ロ曹
■
0.
8301− −
o.
s−eロe−lo
Fig
.
12(a)Variation of residual stress distributiQns with ρ. for
the
two
・
spancontinuous
beam
(E£/E
=
=
O.
0)s
ε
己
【
・
2 s●cし、
3 Sect も 冒Doorfao8
〆
’
’
’
丶
「鹽
∠
、
、
、
く胴σ
o 》 ノ ’ \ \ O.
00、
ら
08−
o.
B・
o.
49
厂
鴨
一
〇、
8−
O邑、
、
、
ρ
’
’
00o、
4 0.
&L
’
「
’
(渥σ
o,rr
戸
丶’
’
、
,
’
「
L侃τ
ε己
oo P 2 1 2P 3 4 L 5 eo ) L L L_
一
,
匿
曾
・
p曹
呷
0.
7653− ・
−
D曹
一
〇 SSG2− ・
一
り、
el61−
D gs21Fig
.
12
(b) Variatien of residual st【ess distributions with ρ. forthe two
.
span continuous beam (E8/E=
0.
01)A
−
LO ( 2),
L・
50、
0(。m ) 1−
o.
。83333 (。m4 ) Ei2.
1民 106(k巳〆cm2 ) Ho=
6Z5rO (k露cm ) Plta=
41・
667(kg) P2u’
14e・
°フ (kg)Fig