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Predictive value of diffusion-weighted magnetic resonance imaging during chemoradiotherapy for uterine cervical cancer

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Academic year: 2021

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Title

Predictive value of diffusion-weighted magnetic resonance

imaging during chemoradiotherapy for uterine cervical cancer( 内

容と審査の要旨(Summary) )

Author(s)

牧野, 弘

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(医学) 甲第971号

Issue Date

2015-03-18

Type

博士論文

Version

none

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/51045

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

氏名(本籍) 学 位 の 種 類 学位授与番号 学位授与日付 学位授与要件 学位論文題目 審 査 委 員 牧 野 弘(岐阜県) 博 士(医学) 甲第 971 号 平成 27 年 3 月 18 日 学位規則第4条第1項該当

Predictive value of diffusion-weighted magnetic resonance imaging during chemoradiotherapy for uterine cervical cancer

(主査)教授 出 口 隆 (副査)教授 清 島 眞理子 教授 深 尾 敏 幸 論 文 内 容 の 要 旨 世界的には発展途上国で子宮頸癌の発症が多く,先進国では減少傾向にある。日本においては 1980 年以降減少が続いていたが,ここ数年は横ばいである。また,最近は 20 代や 30 代の比較的若 年の子宮頸癌が増加している。子宮頸癌に対する治療は,早期であれば手術が施行されることが多 いが,腫瘍径が 4cm を超えるものやⅡ期以降の手術適応のない進行した症例,あるいは performance status の 悪 い 高 齢 者 な ど に 対 し て は 放 射 線 ま た は 化 学 療 法 を 併 用 し た 化 学 放 射 線 療 法 (concomitant chemoradiotherapy, 以下 CCRT)が施行される。しかし,CCRT の問題点として,治 療効果の最終判定に放射線治療終了から 3 ヶ月前後の期間を要するという問題がある。 治療効果を早期に予測する事は残存が疑われる場合に追加治療を早期から検討,施行する事が可 能となり,予後改善につながる可能性がある。そこで今回,子宮頸癌に対する放射線治療単独また は CCRT の治療効果を早期に予測する方法として,近年頭頸部癌や直腸癌など他癌腫にて治療予測の 有用性が報告されている MRI 拡散強調像を用いて検討することとした。MRI 拡散強調画像は水のブ ラウン運動を可視化したものであり,通常の CT や MRI 画像と比較して病態を鋭敏に反映していると 考えられている。また,ADC 値と呼ばれる数値を用いることにより半定量が可能である。既に頭頸 部癌や直腸癌などの他癌腫にて拡散強調像を用いた治療予測の有用性が報告されている。 【目的】 我々は子宮頸癌に対する放射線治療単独または CCRT の治療効果を早期に予測する方法として, MRI 拡散強調像の有用性を検討することとした。 【対象と方法】 対象は 2007 年 7 月から 2012 年 7 月までに当院にて病理学的に子宮頸癌と診断され,放射線治療 単独または CCRT が施行された 25 例で,全例で治療開始前と治療開始後 1 ヶ月(治療中)に拡散強 調像を含めた MRI 検査が施行された。治療終了後 3 ヶ月の病理検査結果で全寛解(CR)群(n=16) と残存腫瘍群(n=9)に分類した。各 MRI 検査における原発巣の信号強度(T1 強調像,T2 強調像,拡 散強調像)と ADC 値 [×10-3 mm²/ s] は原発巣に関心領域を置いて計測し,治療前と治療中の ADC 値の差を ΔADC として算出した。原発巣の信号強度および ADC 値は t 検定を用いて治療前と治療中 で比較した。治療前 ADC 値,治療中 ADC 値,ΔADC 値は t 検定を用いて CR 群と腫瘍残存群で比較し た。ΔADC と腫瘍の縮小率における Spearman の相関係数を計算した。χ²検定を用いて高ΔADC 群 (Δ ADC ≧ 0.5) と低ΔADC 群 (ΔADC < 0.5) の CR 率を比較した。

【結果】

(3)

患者の平均年齢は 63.5 歳(36-91 歳)で,扁平上皮癌が 21 例,腺癌が 4 例であった。進行期はⅠB 期 3 例,ⅡA 期 1 例,ⅡB 期 4 例,ⅢA 期 2 例,ⅢB 期 8 例,ⅣA 期 3 例,ⅣB 期 4 例であった。CCRT が施行された症例が 16 例で放射線照射単独が 9 例であった。総線量は平均 51.0Gy(39.6-62.0Gy)で あった。ADC 値は CCRT 中(1.25±0.22)より CCRT 前(0.89±0.12)の方が有意に低かった(p < 0.001)。 拡散強調像の信号強度は治療中(2.06±0.85)より治療前(2.98±1.01)の方が有意に高かった(p < 0.001)。CR 群と腫瘍残存群における比較では,治療前 ADC 値と治療中 ADC 値に有意差は認められ なかったが,ΔADC は残存腫瘍群(0.25±0.15)より CR 群(0.43±0.23)の方が有意に高値であっ た(p<0.05)。ΔADC は腫瘍の縮小率と中等度の相関が認められた(r = 0.435,p < 0.05)。高ΔADC 群(ΔADC ≥ 0.50)の CR 率は 100%,低ΔADC 群(ΔADC < 0.49)の CR 率は 53%と,低ΔADC 群で CR 率が低い傾向がみられたが,有意差は認めなかった(p = 0.057)。 【考察】 子宮頸癌は正常子宮頸部と比較して ADC 値が低下していることが報告されている。これは腫瘍組 織の細胞密度が高いことに起因する。そのため,CCRT により腫瘍が壊死,溶解することにより ADC 値が上昇すると考えられる。過去の報告では,治療前 ADC 値が CR 群で有意に低い,治療中 ADC 値が 生存群で高いなどの報告があるが,今回の検討では有意差は認めなかった。 単独の ADC 測定値だけ では治療効果予測に限界があると考え,我々はΔADC を用いて検討したところ,ΔADC は腫瘍縮小率 と中等度の相関を示し,CR 群でΔADC が有意に高いという結果が得られた。ΔADC を用いた結果が 良好であったことは,拡散強調像が治療に伴って腫瘍内に生じた組織学的変化を鋭敏に捉えること ができたと考えられる。今回の検討の問題点として,単一施設での検討であるため,症例が 25 例と 少ないこと,後方視的検討のため治療法や治療中の MRI の撮影時期が一定でなかったこと,などが あげられる。 【結論】 ADC 値の測定を含む MRI 拡散強調像は,子宮頸癌に対する CCRT の治療効果を早期に予測するうえ で有用である可能性が示唆された。今後さらなる症例の積み重ねや長期の観察などにより臨床の現 場で実用されることが期待される。 論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨 申請者 牧野 弘は,子宮頸癌の化学放射線療法の治療効果予測として MRI 拡散強調像の ADC 値の変化に着目し,従来,治療終了後 3 ヶ月程度の期間を要した治療効果判定を,ADC 値の変化により治療中早期に予測が可能であることを示した。本研究の成果は,子宮頸癌の治 療戦略に有用な情報をもたらし,産婦人科腫瘍学の発展に少なからず寄与するものと認められ る。 [主論文公表誌]

Hiroshi Makino, Hiroki Kato, Tatsuro Furui, Ken-ichirou Morishige, Masayuki Kanematsu : Predictive value of diffusion-weighted magnetic resonance imaging during chemoradiotherapy for uterine cervical cancer

参照

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