A Study on Readiness of Junior High School Students fo1'English Language Learning: Referring to theInfluence of Elementa:ry School English Activities 教科③領域教育専攻、 言語系(英語) 伊 藤 晃 浩 ス コ 学習指導要領の改定により,平成 23年度よ り小学校では新学習指導要領に基づいた教育課 程が実施となり,すべての小学校で 5,6年生 は外国語活動を学習する。一方,中学校は平成 23年度まで移行期間であり 3来年度からが全面 実施となるo しかしp 多くの学校では移行期に 新学習指導要領に沿った週 4時間計画の授業を 進める学校は少なく 3 また小学校の外国語活動 への対応については十分ではないと言われてい るのが実態である。 こうした環境でありながら,中学校に入学す る生徒たちの中には,既に小学校外国語活動の 経験や学習塾などで英語を学習しているものが いるO そのため英語学習に対する能力的・心理 的なレディネスについて相当のパラつきが予想 される。中学校学習指導要領解説(文科省 2008) では,「中学校の指導計画を作成の時には,地域 の小学校における外国語活動の指導において, どの程度の素地が養われているかを十分に把握 することJ,
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授業で扱われている単語や表現な どについてもきめ細かく把握することが大切で あるJと明記されており,実際に中学校へ入学、 してくる生徒の実態を十分に把掻しておくこと が外国語活動と中学校英語科をつなげるための 大切な教育活動の 1つであるだろう。 そこで,本研究では徳島市内の中学校に協力 を得て,中学校入学段階で生徒はどのような英 語学習に対するレディネスを持っているのかに 指導教員 兼 重 昇 ついて,特に外国語活動で指導されている「聞 くことj に慣れ親しむ活動や「書き写すj活 動 を通して3 どのようなことが「記憶に残ってい るかJ,r
できるかJを把握するため実態調査を 行った。また,その特徴を基に入門期での指導 のあり方を3 実践を通して考え提案した。 本研究は6つの章から構成している。第 1章 では本論文の研究背景や研究目的を述べる。続 いてp 第2
章では中学校新学習指導要領及び英 語活動の成果に、ついての先行研究を概観し,実 態と課題をまとめる。第3章では本論における 外国語活動を体験した生徒の実態を把握する診 断テストの調査内容とその調査結果から見えて くる特徴についてまとめる。第4章では第3章 を基にした授業実践の内容について述べる。第 5章では授業実践受けた生徒に授業及び英語に 関する意識調査を実施し,その結果から見えて くる現状をまとめる。第6章では第 3章 と 第 6 章の結果と考察を踏まえ,外国語活動を体験し た生徒の中学校入学段階における指導のあり方 に関する提案をする。 第 3章における診断テストの概要は次のとお りである。 。調査内容:リスニング及び書き写しO
調査時期:平成23年 4月上旬O
調査内容 [Partl (リスニング)] 1)語葉 2) 3ヒントクイズ 3)教 室 英 語 4)英 噌'
A
Q d t i語での質問に対する適切な日本語の答えを選択心 [Part2(書き写し)] 英単語を1)四角の枠の中2)4本罫線上に書き写 す 3)活字体のロゴ認識 本調査結果より, リスニング