Title
基地内の自然環境と生態系−嘉手納基地弾薬庫地区の土
壌生物−
Author(s)
大嶺, 哲雄
Citation
沖縄大学紀要 = OKINAWA DAIGAKU KIYO(12): 31-78
Issue Date
1995-03-01
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/5806
沖縄大学紀要第12号(1995年)
基地内の自然環境と生態系
一嘉手納基地弾薬庫地区の土壌生物一 大嶺哲雄 目次 I.はじめに A、島喚性生態系の危機 B・沖縄の自然立地と生態系調査の意義 謝辞 Ⅱ.A、沖縄島の自然(変遷50年) B・土壌生物の概要 C・生態系における土壌動物の役割 D、採集と調査方法 Ⅲ嘉手納弾薬庫地域の自然環境 土壌動物の種類とその分布 Ⅳ、要約 A・嘉手納米軍基地(弾薬庫)周辺の 土壌生物調査 B・種類と分布の特徴蝋
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鼬 図-1.土壌動物のいろいろ -31- ~ごろ沖縄大学紀要第12号(1995年) I.はじめに A)島蝋森林生態系の危機 曰本列島を襲った1990年代の異常気象の中でとりわけ、193年の東北地方の 夏季寒冷化による水稲の不作は凶作指数80を越す史上屈指の凶作と云われ、日 本中を食糧危機の不安に陥し入れた。 周知のように、地球上の気候の変化は定常的変化ではなく、短期的にみれば 絶えず「ゆらぎ」があり、その極端な現象が異常気象である。最近の日本列島 を襲った異常現象は10年間に5回も記録されている。 その誘発原因には1)地球物理的諸因と2)生物的な相互作用および 3)長年、人間の経済活動などが複雑に絡み合って起こるものと考えられる。 たとえば、近年、地球規模の大気の気圧変動によるブロッキング現象や赤道 付近の海流の変動、エルニーニョおよび’ラニーニャ(脚注l)などの著し い変化が観測されてをり、おそらく、それが異常気象の主な原因と考えられて いる。 さらに、もう一つ原因として考えられることは、生態系の著しい変異が大気 および海洋などの地球物理的要素に重大な影響を与えているということである。 大気の循環のうち、炭素循環系の流れをみると、熱帯雨林は二酸化炭素を有機 物に変えて植物の栄養を形成による炭素固定と同時に地球の温暖化を和らげ るのに役立っている。また海洋においては、サンゴや海草類は二酸化炭素を吸 収し、温室効果による温暖化を抑制する働きがある。 このように陸上の森林、海洋のサンゴは地球気候の調節をする上で重要なメカ ニズムの一端を担っている。 最近の地球温暖化と島喚生態系の撹乱は森林の減少や生態系の破壊を招き、 各地に干ばつ、水害などその他さまざまな環境問題を惹起している。このこと は、天災、人災を含めて世界的に大きな被害を生じ、社会問題となっているが、 ことに曰本では1994年2月に発生した関西・神戸の大地震のような自然災害を はじめ、水害などに対する行政の取り組みが遅いとの強い批判がある。 1.熱帯東太平洋の水温が異常に低下する現象。 -32-
沖縄大学紀要第12号(1995年) もう一つ、今後、環境問題は大都市に限らず、島の環境問題も見直なければな らない時期にきている。 世界の気象学者と生態学者その他、地球科学に関連のある科学者質が綿密な 協力体制を組んで、穏やかな地球環境をいかに維持すべきか、また、地域に適 した抜本的な環境政策を早急に立てるべきである。 ことに環太平洋島しょ生態系の研究は緒についたばかりであるが、本調査は このような意味合いから極めて有意義かつ重要な研究テーマであることを強調 しておきたい。 <1980年代の冷害一覧P、30> 図2-A 80N 40N EQ 40s 60s 30W090E18090W 世界的に異常暖冬となった1990年冬季平均気温偏差分布と異常高温(○印)と異常気象 (●印)○点線が平均よりも月平均気温の低い地域、実線が高い地域を示す。(気象庁) 「異常気象と環境破壊」朝倉正著読売科学選書31.P24より転載 ℃4 図3-A 3 2 0『234 - - - '980 '970 ’960 -33- 1950
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01 01bhIpHロ沖縄大学紀要第12号(1995年) 図3-B 5 4 2 0 18801900]9201940196019801990 全国平均収量の経年変化
図3-A:東北地方(青森、秋田、盛岡、宮古、山形、仙台)の7月月平均気温偏差
(1946~1988年の平均値からの差)の経過。図3-B:コメの収量(内嶋善兵衛による)。1980年代は冷夏が頻発し、水稲の不作
がつづいた。(註)「異常気象と環境破壊」朝倉正著読売科学選書31.P30より転載
B)沖縄の自然立地と生態系
琉球列島の自然は南方系生物と北方系生物の混成地域であるが、単なる珍し
い天然記念物的な亜熱帯特有の生物が生息しているという興味の対象だけでは
なく、熱帯アジアと温帯日本を結ぶ重要な自然環境の「要め」として生物環境
の交流の場であることの認識が重要な視点である。
島の生態系は過去の地史的条件に加えて島の大きさや地勢など現在の気候要
素によって決まるといわれるが、最近はさらに人為的社会環境の影響をうけ環
境が短期間に変異しやすい状況にある。
戦後50年、戦争が風化しつつある現代において、沖縄島がこれまで島的環境
の中で、沖縄の自然は戦争という極めて過酷な人為的影響を受けて本来の自然
を失ってしまった。将来の人間環境はどうあるべきかを問う時、本来の自然を失ってはじめて社会
面のみならず人間が生きて行く中で大自然の豊かさこそが大切であること教え
てくれたと思う。 -34-沖縄大学紀要第12号(1995年) 今回、ハワイ大学一琉球大学との共同研究によるプロゼクト名United StateAirFor、ceContractNO.N93-213(代表者KennethY・KANESⅢRO)は、 「カデナ空軍基地内の評価に必要な生物目録の作成と管理」として植物分布種 群、哺乳動物、昆虫類、その他土壌動物を含む総合的な調査が1993年11月より 95年5月まで実施された。これまでこの種の調査は沖縄県の文化財調査の名目 で数回実施されたことはあるが、生物生態系を中心に米軍やハワイ大学などと 合衆国大学のプロゼクトで合同調査が進められた例はこれまでなかったように 思う。 すくなくとも筆者は、戦後はじめての調査参加であった。 主たる目的は、「生物資源の場所と状態を明らかにし、管理すべき課題や評 価することにより絶滅の危機にある種や生態系を保護することを目的としてい る。」 沖縄本島の中部地区6ヶ市町村にまたがる2883.7haの広大な米軍基地嘉手納 弾薬庫施設内のフールドにおける野性生物の調査の機会を得たので、筆者が担 当した土壌生物部門について中間ではあるが採集・考察した知見を紹介する。 なお、本研究にあたり研究費の一部はハワイ大学「嘉手納基地内調査」費に よることを記し、お礼申し上げます。 さらに、本調査に参加の機会を下さり、さらに研究費の援助や基地内入域に 当たっては連絡調整に労をとって下さったハワイ大学教授PhD・Kenneth Y・kaneshim博士、琉球大学岩橋喬教授、沢田雅子先生、琉大風樹館佐々 木健士さん、ほか、研究室事務に携わった皆様に衷心より感謝申し上げます。 また、沖大チームのご指導を賜わった伊藤嘉昭教授、沖縄尚学高校教諭高嶺英 恒先生、を初め助手を勤めてくれた我如古創君、ほか多くの方々の協力を頂き ました。心から御礼を申し上げます。 Ⅱ戦後50年沖縄自然の遷移一消え行く「わったあ一(我が)島の姿 沖縄の自然は、本島をはじめ各離島の隅々まで先の太平洋戦争の戦禍を受け、 さらに戦後は県民の生活を支えるためとは云え無計画にも森林は伐採、原野は -35-
沖縄大学紀要第12号(1995年) 開墾を余儀なくされた。そして27年が過ぎた。 日本復帰後は、公共工事や経済開発のため自然環境は陸、海とも悪化の傾向 を辿っている。ことに復帰後は公共施設などの立ち遅れから、本土水準を目 指して、道路.港湾その他宅地造成や土地改良事業など振興が急務として、膨 大な予算に計上された。 因に1973年度の沖縄開発庁予算を参考までにみると2428億6900百万円が計上 された。さらに平成3年度は4.9%のびて2620億8500万円也となっている。 この予算から分かるように確かに、めざましい振興ぶりである。しかし、そ の反面、自然破壊という膨大なつけがあったことも忘れてはなるまい。 「海一その望ましい未来」をテーマに掲げた海洋博(1975年~’76開催;北 部本部半島)のための工事は、これを機に、ところ構わず一斉に開発競争がは じまった。もはや歯止めが利かなくなり、島の沿岸をはじめ森林はその原形を 失うまでに変容してしまった。 その結果、青いサンゴ礁の海は赤土の影響を受けて魚介類は著しく減少、河川 の変形は水質と河川の状勢にも異変をもたらし、溝泥化させてしまった。 もう、あとの祭りである。 沖縄の森林の大半は戦火で焼かれ、ことに中部以南の森林は現在、殆ど二次 林で構成されてをり、樹木種数も限定され、なお減少の傾向にある。 沖縄本島の北部山岳地帯は古くから「やんばる」と称され、最も自然度が高 地域であった。 その中でも與那覇岳や西銘岳山系は本来の自然に近い北部森林形態を残してい た、ところが近年、スーパー林道が縦横に走り、イタジイなどの大木は伐採 され、残る樹林は胸丈およ15cm、高さ5メートル程度のものが森の大半を占め るに過ぎない。その上、栄養が行き届かず樹木は腰小化の傾向にある。 このことは貴重な鳥類や昆虫類の生息にも大きな致命傷を与えることになる。
今はかつての「やんばる」の深山幽谷の山々や白い磯の香りのする海浜の姿
はどこにもない。 こうして見ると、戦禍を受けて50年経た今日、森林やこれを取り巻く自然環 境は容易に復元できるものではないことを知るべきである。 -36-沖縄大学紀要第12号(1995年) 本来の自然環境を維持し保全するためには、少なくても気候的にマッチした 本来の元種保存。維持管理とこれを支える土壌環境、さらに種間相互および異 種間相互適応条件などが備わっていることが要求される。 例えば、水分・空気および土壌○有機成分などは、その森林形成の速度と気候 条件などと併せて、重要な環境維持に最低必要な条件となるので、土壌生物 (ミミズ、キノコなど)の生育が環境作りに重要な役目を果たしているわけ である。しかしヤンパルクイナやイリオモテヤマネコなどは世界的によく知ら れているが、これまでの森林保護や生態系の維持に対し土壌生物が分解者とて、 大きな役割をはたしていることについてあまり知られていなかったが、最近、 縁のしたの力持ちであることが理解されるようになり、ようやく脚光を浴びる ようになった。 2.土壌動物の調査目的と意義 A、土壌動物とは 土壌動物とは土壌中で一生を過ごすか、または生活史のうち地表面または地 中で生活を行う生物の総称である。 一口い土壌動物と云うがバクテリアのようなミクロン単位の顕微鏡的な微細 なものからヘビやネズミのような脊椎動物にまで広範囲にまたがり、当然その 生態も千差万別である大きさで分類すると大別してつぎのグループにわける。 事例 1.ミクロフォナー(Micmflauna)鞭毛虫(ミドリムシ)、繊毛虫類(ゾウリムシ) 2.メソフォーナ(Mesohma)くも型(カニムシ、ダニ類)、トビムシ 3.マクロフォーナ(MacmfWauna)ミミズ、クモ、ムカデ、ヤスデ、ゴキブリ 4.メガフォーナ(Megafauna)カエル、ヘビ、ネズミなどを含む。 また、その他生活の場、すなはち土壌の表層で生活するか、地中に生息するか で、つぎの三層に分ける。 1.枝葉層土壌(表面)2.腐葉層(朽ち葉層)3.腐植土層(表面10センチ程度) などに区分される。 -37-
沖縄大学紀要第12号(1995年)  ̄---1 0 『】 [二コ有繊物、'蛭--行風物`Mtルー露臓物の,蝿肌 図4自然界における物質の循環 小形土壌釛物中形土壌動物 直接倹娩で観察ざれ6釛物
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「王霞『て写更三1影藝]
腐食形成 団粒構造の成生 保水性 透水性 土性の変化 浸食 孔隙量も増大 コロイド物質の増加 養分に蓄積 (動物の増減、菌数、バクテリア) 植物に与える影響 有機物と鉱質士壌 の攪枠・運搬・混合 植物の影響収蟇の鬘加
o物理的変化 ・土性の変化(土壌粒子の大きさ、組成の変化) ・団粒構造の発達 ・通気性 ・透水性 ・孔隙量も増大 o化学的変化 ・PHの変化 .C含量あるいは有機物含量の 変化 .N含量の変化 .C/N比率の変化 -39-&/
への影響土壌動物・植物沖縄大学紀要第12号(1995年) ・Na,Ca,N9,Kなどの変化 ・浸蝕の防止または促進 ・水分含量の変化 事例-1 *落ち葉の分解:土壌動物の多い所ほど落葉の分解が早いことが測定され ている。落ち葉が地表から消える速度すなわち分解率は落葉量をAC層量で除 したものであらわされるが、この分解率と大型土壌動物の現存量(g/m2)の関 係をみると; 大型土壌動物の現存量が大きい程A層の分解率は高い、つまり、その消失速 度が大きい事をものがたっている。 事例-2 *ミミズの糞塚と周囲の土壌: 1923年Salisbuly(イギリス)PH測定の例 土壌のpHが6.5以下の地点ではいずれも糞塚のPH方が周囲より0.2~0.75高 い゜また、6.9以上の地点では糞塚は周囲よりも酸度が低く、中性にちかず〈 ことが分かっている。また、炭素含有量も高い事が測定されていえる。 ミミズの糞塚の生産量は年間1エーカ当たり3トンから30トン余り生産する ことが報告されている。 土壌動物食性でみて動物捕性、植物性、腐植質、真菌類、バクテリアなど多様 性に富むが、たいていは害虫として嫌われ、真っ先に駆除の対象にされる。し かし自然界での重要な分解者としての働きがあることをわすれてはいけないの である。つまり高等な植物の大事な土壌形成の主役をえんじているのである。 このような意味では、土壌動物群は草原や森林生態系に与える環境要素とし て多大なる貢献をしていると思われる。 -40-
沖縄大学紀要第12号(1995年) 査目的 土壌度物目録作成。 基地内の土壌成分と生物生態の変動調査 基地外の山野および「国頭山林との対比」 ●●● 調ab(。〕 のべU 以上の観点から管理された広大な米軍基地内の土壌生物概況を述べる。 調査地:嘉手納米軍基地一弾薬集積地域 調査期間:1993年11月~1994年12月 区域:東西(500m×8)=4km,南北(500m×g)=4.5km メッシュ設定18kIiiを20ブロックに区分し、その中で17station(調査地点 点、以下st・No.で表示する。)をした。 メッシュ記号:緯線に沿って西から南に向けてⅢ,G0,FF,皿,BB,AA,Z,Y,N,.. P、Oとした。また、 経線に沿って西から東に向けて、22,21,20..10..07まで の記号を付してメッシュの位置を表示した。 (土壌動物分布一覧表参照) 環境概要: 地形および地勢 海抜100~15qnの標高にある丘陵地で東に瑞ケ山ダムと南側を東西に流れ る比謝)||中流とその支流を含む河川に囲まれる18kmの広大地域が調査対象で ある。 起伏に富む丘陵地と盆地が続き、石灰岩地帯と非石灰岩地帯に大別される。 石灰岩地帯にはサンゴ礁石灰岩が露出し、島尻層に見られるアコウ、ガジ マル、オオバギ、などの亜高木が茂り、昼で暗いブシュを形成している。 コウモリや野鳥のねぐらとなる。 非石灰岩地帯は中頭マージ(赤土)と見られる土におおわれ、土壌層は薄 く、植生もリュウキュウマツ、ススキ郡叢が主流をなし、単相である。 平坦な盆地には堅固なコンクリート造りの弾薬庫が樹間の陰から見える。 -41-
沖縄大学紀要第12号(1995年) 場所によっては有刺鉄線で二重に張り巡らされ、厳重に隔離された地域があ る。各弾薬庫のあいだを縫うようにアスファルト舗装道路が迷路のように縦 横無尽に走っている。 ところどころにBC兵器が格納されていたのか、ろくろ印や防毒マスク印し のついた標識があり、不気味である。 因みに、嘉手納弾薬集積地域は中部6ケ市町村(恩納村、具志川市、沖縄
市、嘉手納町、読谷村、石川市)の3市2村1町にまたがる地域である。
国有94.9ha,公有286ha,民有1436.4ha合計2883.7ha (平成3年3月現在、資料:沖縄事典642pp.) その内今回の調査は1800ha(18k㎡)をサンプリングの対象地域とした。 採集方法:0.5m×0.5mの方形区からリターおよび腐葉層、腐植層の土壌 を採取しhandsoltingと持ち帰ってツールグレンによる方法。なお、今回は クモ類、ダニ類および昆虫の一部について筆者の分担域をでているのでその 専門にゆだねることとして、割愛した。 また、アリ類の分類は沖縄尚学高校の高嶺英'恒氏によるのであること付記 しておく。 以上の観点から管理された広大な米軍基地内の地上植物および動物生態環境 の実態とその概況を述べる。 ,、調査対象地域:沖縄本島中部(嘉手納弾薬庫地域) 18k16 2.期間:1993年11月~1994年12月7回12Station・samping 嘉手納弾薬庫集積地域内。 -42-沖縄大学紀要第12号(1995年) DOOjIh形囮 扣別BIO岩
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【.□Z  ̄・ ̄1 1. 0、 -43-沖細大学紀要第12号(1995年) !(、3. 1J,〔1 11-
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ZPF= 44iIlWIU大学紀要第12号(1995年) 嘉手納弾薬庫周辺の自然環境(その1) 磯 》 ! 写真A-1 写真A-2 -45-
illI細入`】と紀要第12号(1995年) プッシュ内は低木が多く、土壌は乾燥状態で 土壌動物相は単相。 St83、St73附近のリュウキュウマツ、ススキ
群叢の丘。非石灰岩性の中頭マージ土壌。
St62、72、弾薬庫附近の雑草は苅取られ、整 理された自然環境。 写真A-1 写真A-2 写真A-3 -46-沖細大学紀要第12号(1995年)
嘉手納弾薬庫周辺の自然環境(その2)
写真B-4
iil1細大学紀要第12ケノー(1995年) 患四 写真B-5 基地低地帯 よどんだ小川 写真B-6 -48-
i1lI細大学紀要第12号(1995年) 鰯 H ・蔽蕊甥 警鑓鍵錨轌 』亀、
:;
鶴
鰯 Ip霜弼: .。蝿贈醗駅薑【I
鞠 ■ P 錨 「 艫 写真C-1オキナワアオヤスデ 幹: 鱗: 犀軋品.pmT-、-,.描癖且一, 蕊; #騨蕊!; 唾灘鑓:灘蕊 潅翻 ・操、甑無銭 鰯罰 織灘ij瀞寸辮騨’ 劇 i鍔 写真C-2オキナワヤマタカマイマイ ー49-iIll純入学紀要第12}」.(1995年)
写真C-3ヌメリイグチ
写真C-4トガリベニヤマタケ -50-
沖縄大学紀要第12号(1995年) 名 、番号分類区分 学 1.オオミスジコウガイビル 扁形等物門PhylumPLAmRMnITYES 渦虫類網C1assTUrbellaia ウズムシ 目omderTTicladida コウガイビル科FalnilyBipoaliidae コウガイビル属Genus Bipaliuln 1. 11. 111. 1111. 11111. 1101010101.オオミスジコウガイビル…SpeciesBipaUulnsp. 特徴;背面に黄褐色に黒色の縦縞模様か、無紋のものまで変化に富む。 サイズは沖縄産では数センチ~50センチ内外に達する。 陸性で自由運動をし、捕食性。倒木、湿った樹皮の裏面、朽ち葉や石 の下などに生息。しめった陰気な環境を好む。生態系では主として分解 者としての役割をする。 分布;日本全土に分布。琉球列島の森林、沖縄各地の平地(石灰岩、非石灰 …岩両土質にみられる)の腐植質土壌の枝葉層を這う。 2.ネマトーダ Phylum 2・袋形動物門』AS〔ImMTNTYES 21.無吻袋虫亜門 SUbPhylulnArhynchischelminthes 212.線虫綱C1aRs Nematoda 2121.ラブデイテイス(双器)亜綱SubC1assRhabditia 21212.桿線虫目 OIqder Rhabditida 212222 桿線虫科 FamilyRhabditidae 不詳属、Genus ワ -51-
沖縄大学紀要第12号(1995年) 2111010001 ネマトーダ SpeciesNenntodasp. 特徴;Nanatodaの仲間は汎世界的で5000種以上分布する。陸性無脊椎動物や 両生類の寄生虫、ヒトの寄生虫、ベンチュウやセンモウチュウなどを含 む。一般に根菜類ほか野菜類の根を侵す害虫であるが、きく科の植物を 植えると線虫は繁殖を抑制されるという。 ラブデイテイス科のものは中部食道球と弁をもち、円筒状の口腔の基 部に小さい歯を有する。土壌中では腐敗物中の細菌を餌とする土壌の分 解者。 3.オキナワヤマキサゴ 3.軟体動物門Phy1ulnMqLUSC 貝殻亜門 32.SubPhylulnCUldⅢERA 323.腹足綱C1assGastompoda 3223.巻がい亜綱SubC1assPmsobranchia 32233.オキナエビス(原始腹足)目omderA1℃haeogastmpoda 322333.ヤマキサゴ科FamilyHelicinidae 3223333.ヤマキサゴ属Genus Ma〕demaPia 3110010100.オキナワヤマキサゴSpeciesNeldanariasp. 特徴;殻径3ミリから15ミリの小型の陸産貝。レンズ状の形状でへそなし。 曰本全土に産出するが、形状光沢など変異性富む。地上性、であるが雨 の後に木にのぼる習性ある。4属8種しられる。沖縄島、宮古島、八重 山各離島に分布。 4.アオミオカタニシ 32231↓.ニナ(中腹足)目 O[derMesogastmpoda -52-
沖縄大学紀要第12号(1995年) ヤマタニシ科 322344.FalnilyCyc1obhoridae 3223444・ アオミオカタニシ属GenusLepotopdna 3110010101アオミオカタニシSpeciesLepotopdnaperluciduln taivanulnMO画LEDORFF 特徴;奄美、沖縄島、台湾に産する。石灰岩地に多く、殻は白色、軟体部は 緑色、樹上性、冬期に地表に下りる。殻径10mm前後。 5.オキナワヤマタニシ 32234.ニナ(中腹足)目 0mder Mesogastmpoda 322344.ヤマタニシ科 Familyq/clCbhoridae 3223445.ヤマタニシ属 OInder CycloIPhoms 3110020202オキナワヤマタニシ Species C・tungidus (PFEⅡFRE) 特徴;奄美、沖縄島および沖縄諸島。各地の岩かげや朽ち葉の下。殻径25m 前後。ヤマタニシ科の種類は殻は円錐形で殻表は平滑、細い黒褐色の線 模様あり変異性に富む。8属28種、西曰本、琉球列島に種類が多い。 <写真参照> 6.ヒラセアツプタガイ 322345.ニナ(中腹足)目omderMesogastmpoda ヤマタニシ科 3223456.Familyq/clobhoridae 32234567・ 属GenusP1atyrhaphe 311OOlO303ヒラセアツプタガイSpeciesPLatyr召haphehiIasei (IPmSBRY) 特徴;殻径7m内外、石灰岩の落ち葉中に生息。沖縄本島および沖縄諸島、 本種のほかにハダカアツプタガイ(宮古島、八重山)、ヨナグニアツプ タガイ、ヤエヤマヒラセアツプタガイ、ヤエヤマアツプタガイなど地方 -53-
沖縄大学紀要第12号(1995年) 変異種が知られる。注(新星図書一沖縄の生物1W6/5) 7.リュウキュウゴマガイ 32234.有肺亜綱SubClassPulmlonata 322345マイマイ(柄眼目)目orderStylolmatohora 3223457キセルガイ科FalnilyC1ausiliidae 32234578ゴマガイ属GenusDiplommatina 3110021404リュウキュウゴマガイSpeciesDiplommatina(S、)luchiuna PILSBRY 特徴;曰本で42種知られる。沖縄本島各地に分布、殻長4mm内外。石灰岩地 を好む。その他、クニガミゴマガイ(Diplomlnatina(Sinica)lyrata (Gould)ある。 8.ノミギセル 32231157キセルガイド斗F己Inily;C1ausiliidae 32234578ノミギセル属GenusZaPtyX 31110010505ノミギセルSpeciesZaptyx(Saptyx)hyper℃optyx (PnSBRY) 特徴;殻高7~481,mと変化に富むが、沖縄産は10ミリ前後で、殻は細長く左 巻、北海道南部以南、日本全土に分布。35属190種知られる。奄美、沖 縄本島および沖縄諸島、八重山、各離島に分布。平地から山岳にいたる 朽ち葉、樹皮に付着する。; 9.オキナワギセル 3223457キセルガイー科 32234579オキナワギセル属 FalnilyC1ausiliidae} GenusSer℃ophaedusa -54-
沖縄大学紀要第12号(1995年) 3110020606オキナワギセル SpeciesSvalida(PFEⅡER) 特徴;沖縄各地に生息、特に石灰岩に多い。樹上性、卵胎生で4~6個の稚 貝を生む。 10.フイリオキナワギセル 3223457キセルガイ科FamilyClausiliidae 322345710オキナワギセル属GenusSeFeophaedusa 3110020707フイリオキナワギセルSpeciesS・validaperfasciata (PFEⅡⅡU 特徴;沖縄各地に生息。特に石灰岩に多く、樹上性、殻長は30ミリ前後。 なお、宮古にはミイヤコオキナワギセルが知られている。 11.ツヤギセル 3223457キセルガイ科FaInilyC1ausiliidae 322345711ツヤギセル属GenusTyrannophedusa 31100220808ツヤギセルSpeciesT.(N)BemaIdi(PFEⅡTER) 特徴;沖ノ永良部と沖縄本島各地および沖縄諸島に産する。殻長3qnm前後。 殻の形、殻口の形、大きさに変化が著しい。日本には他に亜属2種分布。 12. ヤマナメクジ 322645マイマイ(柄眼目) 3226458 ナメクジ科 32264512ナメクジ属 3110030909ヤマナメクジ 0IderPu1monata FamilyPhllolln/cidae Genus Meghilnlatium SpeciesM・frl」hsto企ri (CDLIm〔E) -55-
沖縄大学紀要第]2号(1995年) 特徴;英名slugよばれる仲間で塩をかけると溶ける思い込まれているなじみ のある土壌生物である。頭にl対の大触角と1対の小触角を有し、体色 は白色や黒色また、真ん中に-本白いすじの入ったものがある。日本に は】属2種が知られている。体長50~100ミリの大型で、殻を持たない。 その1種が本州から九州まで分布する。西表島や沖縄本島の種について は今後検討の余地あり。 13.カサマイマイ 3223459カサマイマイ科Familyhnochorhcidae 322345912カサマイマイ属GenusVideJia 3110041010カサマイマイSpeciesVLdena(V1denoida)sp・ 特徴;本科の陸貝は殼径が15~28mmサイズで、螺塔が低平または多少円錐 形。九州鹿児島から琉球列島沖縄諸島に分布。日本産l属3種となって いるが、変種があり、本属は沖縄本島にはその他ツヤカサマイマイ、オ オカサマイマイ、イヘヤカサマイマイ、などが知られ、朽ち木に付着す る。なお、本種は久米島、沖縄島(国頭)に分布。 14.シュリケマイマイ 32234510オナジマイマイ科FamilyBFadybaenidae 3223451013ケマイマイ属GenusAegista 3110051111シュリケマイマイSpeciesA.(P1ectotmpis) elegantissima(PFEⅡF画() 特徴;本科のサイズは一般には殻径5~60ミリで13属18種。沖縄本島には南 部の林叢内の石灰岩に付着。殻は薄く外套膜が透けてみえるので他種と 区別がつきやすい。殻径10ミリ程度。 -56-
沖縄大学紀要第12号(1995年) 15.パンダナマイマイ 32234510オナジマイマイ科FamilyBnadybaenidae 3223451014オナジマイマイ属GenusBradybaena 3110051212パンダナマイマイSpeciesB・cil1clus(PFE正THD
特徴;殻径15ミリ内外。分布沖縄島、伊平屋、伊是名、久米島、阿嘉島、
屋嘉比島、慶留間島、座間味島、渡嘉敷島、その他与那国など沖縄諸島 に広く分布する(知念盛俊一く沖縄の陸産貝、沖縄の生物>1984年より) 16. オキナワウスカワマイマイ 32234510オナジマイマイ科FalnilyBnadybaenidae 3223451013ウスカワマイマイ属GenusAcusta 3110061313オキナワウスカワマイマイSpeciesAcustadespecta (Sowerby) 特徴;沖縄諸島全島(尖閣列島を除く)、特に石灰岩地帯に多く分布。台湾、 フィリッピンまで広がる。戦時、戦後一時タンパク質補給のため食用に した、特に竹林のものが美味であったく大嶺>。 17.アフリカマイマイ 3223511アフリカマイマイ科FalnilyAchatina 3223451114アフリカマイマイ属GenusAchatinae 311OO61314アフリカマイマイSpeciesAchatina(Lissachiatina) BONDエCTI 特徴;東アフリカ原産、1930年ごろシンガポール、台湾を経て沖縄に食用と して移植された。農作物に大きな被害をもたらすので戦後駆除に乗り出 しているがなかなか駆除出来ない状況にある。現在のところ利用法が見 つかっていない。130ミリを超える日本最大の陸産貝。戦後、豚などの -57-沖縄大学紀要第12号(1995年) 飼料にもされたが、これを食用にして中毒を訴えた事例もあり、体内に 線虫類が寄生し食用には適さない、要注意。 18.シュリマイマイ 3223512ナンバンマイマイ科FamilyCanneidae 322351215コベソマイマイ属GenusSatsuIna 3110071615シュリマイマイSpeciesS.(Coniglobus)mer℃atoria 特徴;本科の陸産貝は殻径15.5~40ミリの大型陸産貝で、多くはへそが開い ているのが特徴。曰本には7属89種が知られる。沖縄本島の中南部の石 灰岩に多く生息する。 平地ブシュや山岳地帯まで分布。奄美、久米島、その他沖縄諸島。 19.オキナワヤマタカマイマイ 3223512ナンバンマイマイ科FalnilyCalnaenidae 322351216ヤマタカマイマイ属GenusLuchudadrva 3110071616オキナワヤマタカマイマイSpeciesL・lamlillierti(P) 特徴;沖縄本島久米島各地の石灰岩地帯の林叢ないに生息、樹上性。 美しい色帯を有し、無帯ものから有帯のもまで変異に富む。その他 イヘヤヤマタカマイマイ、クマドリヤマタカマイマイ、アマノヤマタカマイマイが知られる。 20.ヒメミミズ 4. 42. 423 4234 42345 環形動物門 貧毛類綱 イトミミズ目 ヒメミミズ亜目 ヒメミミズ科 ANNELDA Oligochaeta TUbificida 巳rlchytlaeina 助chytraeidae -58- づ
沖縄大学紀要第12号(1995年) 1123456ヒメミミズ属団chytraeus LlllllOO101ヒメミミズ E・sp・ 特徴肺本属は体長7~35ミリ、剛毛は直線状であり、だ腺が2本あり。背孔 はない。日本には3種が知られる。 21.フトミミズ 後生殖門目 424oFderOpistopoFa 4244フトミミズ亜目SubOIderMegascolecina Ll2446フトミミズ科FamilyMegEuscolecidae 424467フトミミズ属GenusPhe1℃tima 411100202フトミミズSpeciesPher1etima・sp・ 特徴;本属は体長40~300mm、剛毛が1体節に9本以上多数あるので、見分 けが付きやすい。環帯は16節で終り環状である。曰本には50種以上分布 する。琉球列島平地、山地の有機質に富む土壌中に普通に生息する。 22.オウギツチカニムシ 545.カニムシ目OmderPseudoscmpions 5455ツチカニムシ亜目SubOmerChthoniinea 54557ツチカニムシ科FaInilyd1thoniidae オウギツチカニムシ属 545578GenusA11ochonius 5111110101 オウギツチカニムシSpeciesA.(A、)opticus (mnIGS剛) 特徴;体長1.5~2.0,ミリの中型種。第1歩脚に扇状の基節練を有する。 触肢はさみは長くしてしなやかで歩脚は長い。動きは極めて敏捷。本州、 四国、九州の平地から山岳にかけて生息する。自然がよく保たれている 森林に多く見られる。 -59-
沖縄大学紀要第12号(1995年) ダニ類ダニ目AcaXt 概略紹介 ダニ目はアシガタダニ亜目、カタダニ亜目、トゲダニ亜目、ケダニ亜目、ササ ラダニ亜目、コナダニ亜目の7亜目にわかれる。そのうち、マダニは寄生性で 土壌動物から除く。土壌動物の仲間には次の亜属が知られる。 ササラダニ亜目、>トゲダニ亜目>ケダニ亜目>コナダニ亜目の111頁に多い。 人為的影響を強く受けた環境では上記のような順が乱れる傾向があるので一 応環境指標にされる。(青木淳一、日本土壌動物検察図説P、291991/5) ササラダニ目Obibatida ササラダニ類(Oribatida)の食物は落葉、落枝、腐葉、朽ち葉、などの植物遺 体や腐食質あるいは菌類を食する。 中には稀に線虫を捕食するものがある。一般的にダニといえば血を吸う寄生
虫をイメージするが、ササラダニの仲間は植物腐食であるため、自然界では分
解者としての役割があるのでむしろ益虫である。 科以下の分類は後曰に譲る。(、No.を省略した。) I、/ulq/uから報告のある主な科に属するもの。 1.シリケンダニ科(奄美、南大東) 2.フシイレコダニ科(南大東) 3.ニセイレコダニ科(石垣島、西表島) 4.イレコダニ (日本全土に分布) 5.タテイリコダニ(石垣島) 6.ヘソイレコダニ科(日本全土に分布) 7.ヒワダニ科(日本全国) 8.チョウチンダニ科(隠岐、対島、奄美) 9.ハラミゾダニ科(本州~沖縄) 10.アミメオニダニ科(北海道~沖縄) 11.ニオオダニ科(新潟~琉球列島森林) 12.ツノカウシダニ科(屋久島と西表島) 13.チビイブシダニ科(屋久島、琉球列島) -60-沖縄大学紀要第12号(1995年) ●●●●●●●●●●●●●●● Ⅲ旧旧W旧旧加四塑四別お沁町羽 ヤッコダニ科(奄美のみ) イチモンジ科(各地普通) ホソクモスケダニ科(各地) クモスケダニ科(〃) カゴセオイダニ科(沖ノ永良部、大東諸島) ダルマタマゴダニ科(曰本全土、二次林) イプシダニ科(小笠原、琉球列島) クワガタダニ科(日本全土、普通) ダイコクダニ科(大隅、奄美、トカラ) イカダニモドキ科(茨城~琉球列島) ツブダニ科(日本全土) マプカダニ科(東京~沖縄) エンマダニ科(北海道~沖縄、西表島) カブトダニ科(アメリカカブトダニ、曰本全土) フリソデダニ科(日本全土に分布)。などが知られている。 *くも類綱くくも目(Araneae)については担当外のため削除・> 23.オカトビムシ
g旭川Ⅲ
而扣 666恥66665.弘醐記搬
抓
郷舳酬
節足動物門PhylumARmOPCDA 大顎亜門SubPhylumMandibulata 甲殻綱C1assCmstacea 軟甲亜綱SubC1assMalacr追tr君Ca 端脚目0[derAnmhipoda ヨコエビ亜目’SubO[derAnpohipoda ハマトビムシ科Familymitridae オカトビムシ属GenusP1ato[℃hes オカトビムシ SPeciesP・fnmicola( P1atomTegtia fnmicola(Ⅱ.) -61-沖縄大学紀要第12号(1995年) 特徴;体長は7~8ミリ、小型のハマトビムシでオカトビムシによく似て いる。腹肢の内外肢の長さが柄節の70%以下である点で識別される。 落葉中に生息。そのほか、琉球からヤエヤマオカトビムシが知られてい る。 24.ワラジムシSP. 656678 6567789 65677811 6567781110 5235220202 特徴; ワラジムシ(等脚目) ワラジムシ亜目 ワラジムシカ科 クマワラジムシ属 ワラジムシsp. Order Isopoda SUbOr1derOniscoidea 『FamilyPor℃ellionidae Genus Por℃ellio SpeciesPoncelliosp. 【. 25か:オキナワモリワラジムシ 656678 ワラジムシ目(等脚類)-OTderm工sOpoda-6567789ワラジムシ亜目SUbOrdePへOniscoidea 656778112ヒメワラジムシ科FaInilyphilosciidae 6567781111~Ⅶモリラジムシ属Genus内SSetaphora 5235230303-オキナワモリワリジムシspecies… ??!●.6 ”?S・okjnawaensisNOmureI j..Ⅱ.」。。!、..I
特徴;~~体長'3ミリ内外寸赤紫~赤褐色・頭部側方の突起は殆どない。生時に
は光沢あり。本州中部以南、四国、九州、琉球、小笠原に分布。人里の
′,草むらや落ち葉、"堆肥中に生息。心…~
い,『●-,0 .、4 k,1J・ミ,)、.‘い い…-…`26.コシビロダンゴムシ ・・-3ざP-. ̄〕 .▽。。□~P., ワラジムシ亜目 6567789 SubOmderOniscoidea -62-沖縄大学紀要第12号(1995年) 65677813コンビロダンゴムシ科FalnilyAnnadillidea 6567781112コシビロダンゴムシ属GenusSphaerillo 5235240404コシビロダンゴムシSpeciesSsp (タテジマコシピロダンゴムシ?) 特徴;体長8ミリ程度、薄い地色に不規則な縦縞の黒の模様があり、腹尾節 がやや長い。眼は普通で、15個の眼からなる。 中国、四国、九州及び西南曰本の森林に生息する。 27.リュウキュウフサヤスデ 657ヤスデ綱C1assDiplopoda 6578フサヤスデ亜綱SubclassPenici]]ata 65789フサヤスデ目Orderpolyxenida 657810フサヤスデ科FamilyPolyenidae 6578911フサヤスデ属C泊nusMononaphis 5311010101 リュウキュウフサヤスデSpeciesMsp・ 属の特徴:体長3ミリ~5ミリ、頭部と11個の胴節をもつ。触覚は8節、眼 は各側に8個。頭部には4個の剛毛域があり、その後縁に沿って1列の剛毛 列がある、側板にも1個の毛域がある。第11胴節には後方のびる1束の銀色 に光る毛域があり、本種と直ぐ分かる。 分布:熱帯から温帯の乾いた朽ち葉、腐葉土中に生息。 28. タマヤスデ 657 6589 658911 6578912 65789114 5322020202 ス 一ナ 綱 ヤ 亜科属マ ロローナーテ々》 デススト 綱デスヤヤマ スヤママヤ 類ヤマタタ ーナマ々/ ス々〆 ヤ Phy1ulnDiplopda SubclassPental2onia Orderg1dIErida FalnilygimEridae Genus lMeoglqlEris SpeciesH・japonica -63-
沖縄大学紀要第12号(1995年) (FERFⅡER) 特徴;特徴5ミリ程度の小型のヤスデで、刺激すると体をまるめる。ダンゴ ムシなどと誤認することがある。体色はつやある黒褐色。大胸板に紋様 があり、全通する横溝が6~16条ある。 やんばるの森林、中・南部の平地に生息。 29.ヒモヤスデ 657ヤスデ類綱PhylulnDiplopda 65789ヤスデ亜綱SubclassHellninthorPha 6578912ヒキツリヤスデ目OFderSpir1ostDeptida 657891213ヒモヤスデ科FalnilyCanibaloOpisdae 6578891314ヒモヤスデ属GenusDolichoglypohius 5333030303ヒモヤスデSpeciesnsp・ 特徴;体長40ミリ、2属が知られるがいずれも沖縄産(ヒモヤスデ属、ヤハ ズヤスデ属)類似の属は台湾にも産する。薄い茶褐色の細長い紐状のヤ スデ体節に円錐状のいぼがある。沖縄中南部に多い。 30.フジヤスデ 657ヤスデ綱CLASSDiplopoda 6578913ヒメヤスデ目OI1derJulida 6578914ヒメヤスデ科FamilyJulidae 65789215フジヤスデ属h1usAnaulaciulus 5342040404フジヤスデ種SpeciesA、pieomlnATIEMS 特徴;体長約15ミリ胴体節が45節、体色は黒色で頭部と頚板は黄色、体側に 雲形の紋様がある。肛門節の尾状突起は斜形する。海岸線モクマオ林の 中や山中の朽ち葉の下に生息。沖縄全域に分布。 -64-
沖縄大学紀要第12号(1995年) 31. ヤマシナフジヤスデ 657ヤスデ綱ClassDiplopoda 6578913ヒメヤスデ目OmderJulida 6578914ヒメヤスデ科FalnilyJulidae 65789215フジヤスデ属GenusAnal11acilus 5343050LlO5ヤマシナフジヤスデ種SpeciesAyamashinai (VH1HO唖F) 特徴;体長はフジヤスデよりやや大きく、30ミリに達する。体型はフジヤス デに似る。触角のあいだに1条の褐色黄帯を有し、後環節に褐色の縁と りがあり、一見縦縞模様のようにみえる。割合大型のフジヤスデ。沖縄 の森林の朽ち葉や倒木の下に生息。分布、奄美、屋久島、沖縄本島。 32. ボウニンヂヤスデ 657ヤスデ綱ClassDiplopoda ヂヤスデ目 65789140[derPolidesmida 6578915ヂヤスデ科FamilyJulidae ボウニンヂヤスデ属 65789216GenusRhinotus ボウニンヂヤスデ種 5355050606SpeciesRhinotusokabei (TMAKUWA) 特徴;体長16ミリ前後、体色やや赤紫かかった色。中南部の平野の落ち葉の 下でみかける。頭部は円錐形で長く、眼は1対で触角はやや大きい。南 方系の種で台湾小笠原などから報告がある。 33.ヤケヤスデ 657 6578915 ヤスデ綱ClassDiplopoda オビヤスデ目omderPolyde&nida -65-
沖縄大学紀要第12号(1995年) ヤケヤスデ科 6578916FalnilyParadoxoaolnatidae 65789317ヤケヤスデ属にnusOXidus 5366060707ヤケヤスデ種SpeciesOXidusglaciljLs(C、L・HOCK) 特徴;世界汎種で、沖縄では「やんぱるむし」または「あまだいむし」とよ ばれる代表的なヤスデ。沖縄全域にひろく生`息するがヤンバルトサカヤ スデに押され気味である。 34. ヤンパルトサカヤスデ 657ヤケヤスデ綱C1assDiplopoda ヤケヤスデ亜綱 65789710SubclassHelminthomolha 65789915オビヤスデ曰O11derPolydesmida ヤケヤスデ科 657899156FalnilyPaIadoxosolnatidae トサカヤスデ属 6578991568Genusq1anberlinius 5366060808 ヤンバルトサカヤスデSpecieC・haulienensisNang 特徴;本種は、東南アジア、台湾方面からの侵入種の疑いが濃厚である。 10年まえから沖縄中部地区で異常発生している。民間の土間等に侵入し 大騒ぎとなった。体長35ミリに達し体形はヤケヤスデに似る。 35.オキナワアオヤスデ 657ヤケヤスデ綱C]assDiplopoda ヤケヤスデ亜綱 65789710SubclassHEnminthcmorha オビヤスデ目 65789160r1derPolydesmidae 6578917アオヤスデ科FamilyRhysodesmus 6578918 オキナワアオヤスデ属GenusRiukiria 5366060909オキナワアオヤスデSpeciesRiukiriapugionifUa VⅡ1FⅢ 特徴;体長50ミリを超える大型の南方系ヤスデ。沖縄島および近隣の諸島に -66-
沖縄大学紀要第12号(1995年) 分布。戦前1945年)は南部でも松林などで普通に見かけたが、現在では 首里末吉公園の林の中、中部、北部のブッシュのなかで見かける。 沖ノ永良部以南に分布するが、沖縄島、宮古・石垣以南では未採集。 36.イッスンムカデ 658.ムカデ綱ClEussdlilopoda 658017イシムカデ目OFderLithobiolnomha イシムカデ科 6580018FalmyLithobiidae 65800109イッスンムカデ亜科SubFamilyEthopolinae 658001019イッスンムカデ属GenusBothmpolys 5421110101 イッスンイシムカデSpeciesB・aspeFatkus(L・KOCHI) 特徴;体長10~40ミリ、触角は約20小節、単眼20個。 分布: 世界、アジアに広く分布。山地、平地に生息。 37.ムラサキヒトフシムカデ 節足動物門 6.PhylulnARIYmPPDA 65.大顎亜門SubphylulnMandibulata 658.ムカデ綱C1assChilopoda 658017イシムカデ目OmderLithobiomolpha イシムカデ科 658018FmilyLithobiidae 65801818ムカデ亜科SUbFalnilyEthopolinae 65801820ヒトフシムカデ属〔尼nusMonotaImbius 5421110101ムラサキヒトフシムカデSpeciespumuI巳us TMAKUNA 特徴;本属は体長10ミリ程度の小型のムカデ。落葉層の倒木の下に生息。 触角小節数は20個、眼は数個の単眼で一列が二列に並ぶ。 北方系のムカデ。土壌中でよく落ち葉の中から採集される。その他、個 -67-
沖縄大学紀要第12号(1995年) の種の仲間にホルストヒトフシムカデが知られている。 38.ニホンメナシムカデ 節足動物門 6.PhylulnARTmOPPDA 大顎亜門 65.SubphylulnMandibulata 658.ムカデ綱C1assChilopoda オオムカデ目 6580180]nderScolopendl1omolpha 6581819メナシムカデ科FalnilyCIyptoidae 65801919メナシムカデ亜科SUbFalnilyCryptopinae 658019821メナシムカデ属GenusCryptopis 5422220303ニホンメナシムカデSpeciesC・japonicus TMAKUNA 特徴;体長10~25ミリ。黄榿色で触角は17節。最終歩肢は死ぬと強く屈曲す る。森林下層に生息するが個体数は少ない。朝鮮半島、本州、九州、琉 球に分布。曰本産は1種のみ。 39.タカナガズヂムカデ 658. 6578019 65781820 657819821 5422230404 ムカデ綱ClassChilopoda ヂムカデ目Order〔だophilolnorpha ナガズヂムカデ科FamilyMecistocepohalidae ナガズヂムカデ属〔泊nusMecistocephalus タナカナガズヂムカデSpeciesMtanakakukwai VERHOEW 40.ブチナガズヂムカデ 658. ムカデ綱 ClassChilopoda -68-
沖縄大学紀要第12号(1995年) 6578019ヂムカデ目OI1derGeophilollkolhpa 657819820ナガズヂムカデ科FalnilyMecistocephalidae 657819821ナガズヂムカデ属GenusMecistocephalus 5422340505ブチナガズヂムカデSpeciesM・Inammratus V回避TE 特徴;本属の一般的特徴は顎歯数や歩肢数でおよその区別がつく。本属は世 界の熱帯や亜熱帯に広く分布する。本種は体長40ミリ程度で歩肢は49対 肢。仲間にオキナワナガズヂムカデ、マドナガズヂムカデ、オンナナガ ズヂムカデなどが知られる。 41.ミドリヂムカデ 6587ムカデ綱C1assChilopoda 6578019ヂムカデ目OTderGeophilomorpha 658719822ツチムカデ科FalnilyGeophilidae 657819822ミドリヂムカデ属GenusCheiletha 5422350606 ミドリヂムカデ種SpeciesCheilethasp・ 特徴;体長10~45ミリ。頭板が縦長で全身淡緑色をおびた黄白色。 アルコール液浸では緑色が消える。樹林の下層の苔類床で多く見つかる。 平地では10ミリ内外の体長で歩肢38対のツメナシミドリヂムカデなどが 見つかる。山地では歩肢41~47ミリ程度のものが見つかる。 要約 A・目的:沖縄島の土壌動物相の基礎的研究(1) 1)基地内の土壌動物を総合的生態系に位置付けて動物相を把握する ために土壌動物目録を作成し、琉球列島とハワイの自然とをむすび、 ハワイ自然保護協会の国際的コードにのせて環太平洋の島ショ(蝋) 性生態系の保護計画に役立たてる。 -69-
沖縄大学紀要第12号(1995年) 2)基地内と一般民間地域の土壌動物の種構成や分布などの相違があ るか否か、対比する資料作成のため。 3)管理された地域と自然野性区域との差異についての資料作成。 B・意義:冒頭ですでに述べたように、本プロゼクトは「嘉手納米空軍基 地内の評価に必要な生物相の目録の作成と管理」に必要な資料収集するこ とにあり、「生物的文化的資源を明確にし、これらの課題の可能な管理方 法を検討する。このために米国、州、民間人の相互連絡と協力を得る」こ とになっている。 これまで基地内の自然保護に関しては日本に在って日本の法律が届かない、 いわば治外法権的な状況にあり、その実態は知られていない。したがって 今回主たる課題を生態学的な科学的基礎調査を重ねて、絶滅の危機にある 種や貴重な生態系を保護する点にある。 米.琉合同でのこのような調査の試みは、今回が初めてであり、国際的 視点に立ち、島ショ(噸)生態系を保全するための共同研究体制を組み、 アジア.太平洋の自然を守って行くことの意義は極め大きく、今後とも共 同研究体制での継続研究を望むものである。 調査結果の概要 l・沖縄産土壌動物相の確認(調査区:嘉手納弾薬集積地域18k㎡中) 6門10亜門22亜綱11目29科70属96種を確認した。 2.分布特性(石灰岩)と(非石灰岩)との相違(土壌動物一覧表参照) 3.土壌動物と自然環境とのかかわり概要は、以下の通り。 ⑪真性土壌動物には生産者的役割を持つものが多い。つまり、喰う喰わ れるの階層としての餌、または分解者として自然界における循環の一環 をなす重要な役割をもっている。 鰹腐葉土形成にかかせない土壌の重要な要素をもつ。つまり植物界と動 物界との栄養的接点として重要である。 鰯特殊管理下における地域性および種構成 極一般原野との種構成の差異の有無などについて考察する。 -70-
沖縄大学紀要第12号(1995年) 軍施設であるため曰頃滅多に入城できない場所であり、弾薬庫云う特 殊な地域であるため滅多にない広大な人工生態系の実験場である。一般 山野とどのような差異があるか、基礎的データを得るのに貴重な調査で あった。 印象としては、 1.単純な動物相である。 2.種類が少ない。貧相である。 3.ヤンパルトサカヤスデに代表されるように、侵入種(新参種)の 広がりが優勢を占めている。 (3)については、在来種を駆遂し、侵入種が適応分散する恐れがあり問 題点である。 一覧表添付
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トビムシの仲間 〃籍
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ク 乙曰 ダニの仲間 71沖縄大学紀要第12号(1995年) むすび: 今回の調査は軍用地内にあって弾薬集積地域という特殊なフィルドにあり、 入域手続きなどに手間取り、基地不案内などで十分採取できなかった点多々あ った。 土壌動物調査については戦前戦後を通じて初めての試みであり、自然の状況 も50年の間にどの様な変化があったか興味深々であった。 しかし、入域して、調査開始してみると、ヤンバルトサカヤスデ(移住種?) を除けば、普通種で個体数も少なく、一般山野とあまり変わる所はない。
土壌動物の構成から見ると、土壌の乾燥や成分も良好とはいえず貧相に属す
るといえよう。 普通、50年間も特殊な地域として隔離され、種の保存状態がよいと思われがち であるが、既述したように、極めて自然環境は徹底した管理整備が行き届き公 園のように清掃され、人畜に有害な昆虫や微小動物は少ない。 軍基地内が徹底した管理フィルドであることを知った。 ただ、貴重な生物が生息するとき、どのような保護が可能か保全策に問題が のこる。 極端に考えれば、沖縄島のように小さい島に嘉手納基地という大きな山脈が 存在するようなものでエsolate効果で種分化に異常な変異を起こさなければよ いがと杷憂するものである。 つまり、基地という特殊な環境が島の生態にどのような影響をあたえるのか、 今後とも継続的に調査を実施する必要があると感じている。 今回の調査は初回で十分果たせなかった点はあったが、筆者らのこのデータ ーが今後に研究の手掛かりとなれば幸いと願って、中間報告とする。 1995年4月(了) -72-沖縄大学紀要第12号(1995年)
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沖縄大学紀要第12号(1995年)
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沖縄大学紀要第12号(1995年)
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沖縄大学紀要第12号(1995年) 参考文献 著者名 1.土壌動物学 発行年月主な著者名 1973.3.青木淳一 発行所 北陸館 主なページ 693~719W. 2.日本産土壌動物1991.5.青木淳一東海大出版9~102PP・ 検察図説編集外 3.沖縄の生物(陸産貝類) 1976.5.知念盛俊沖縄生物教育研究会212~243PP. 4.日本倍足類 1959.11.三好保徳東亜蜘蛛学会 1984. 知念盛俊沖縄生物教育研究会337~355PP. 5.沖縄の生物 (陸産貝) 6.新日本動物図鑑 1965.12. 北陸館 564~567PP. 7.沖縄県勢のあらまし1991.7.沖縄県企画開発部 55~62PP. 8.異常気象と環境破壊 朝倉正読売科学選書31.30~g6PP. 9.EcologicalstudiesofNatuZ巳COnsewationofthelWulq/umslands-Ⅲ 1977.3.琉球大学池原貞雄編 (沖縄本島陸産貝知念盛俊)127~149PP. 10.沖縄の多足類 19711.3.大嶺哲雄沖大紀要 -78-