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IRUCAA@TDC : 下顎第一乳臼歯歯根吸収に関する形態学的研究

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(1)Title Author(s) Journal URL. 下顎第一乳臼歯歯根吸収に関する形態学的研究 菊地, 敦子; 坂, 英樹; 井出, 吉信 歯科学報, 99(2): 137-155 http://hdl.handle.net/10130/2041. Right. Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/.

(2) 137. 原    著. 下顎第一乳臼歯歯根吸収に関する形態学的研究 菊 地 敦 子 坂  英 樹 井 出 吉 信 東京歯科大学解剖学第-講座 (主任:井出吉信教授) 年11月12日受付) 年12月3日受理). 抄 録:乳臼歯の歯椴吸収状態を把握することは大変困兼である。今回下顎第-乳臼歯に淫冒し, 抜去乳歯の歯根長径の計測を行い,歯板吸収の聞達性について観案したoまた乾燥下顎骨を用い て,薄切切片の欧X線写貢撮影を行い,下顎第一乳臼歯の歯梶と後継永久歯の関係を観察し,歯根 吸収面と骨小乗の最短距離の計測を行った。抜去乳歯の観察では,初期の吸収段階において遠心、板 は近心根より吸収の進行が早い傾向が認められた。また,歯根長径の吸収程度と吸収が歯根内面か ら板管に及ぶものとの関係は     の吸収で30%以上に認められたo歯根長径の吸収程度と 吸収が歯根内面から髄床底に及ぶものとの関係は  以上の吸収で高率に認められた。軟Ⅹ線写 貢の観察と歯椴吸収面-骨小裏問の距離計測を行ったところ,萌出相の推移と共に骨小嚢の位置は 達し、方向から中央に位置し \嚢の大きさは根分岐部方向に成長し大きくなることが観察された。. 緒     盲. 近心根より進みやすいとされている5吊)。吸収の. 乳歯の歯眼吸収は,後継永久歯との交換時に認 められる4理的な現象である  乳歯歯根の吸. 閑始は,岩崎7)が歯延に近接する根面から起こる と述べ    ら3),黒須8),野村9)は歯根の内. 収状態を正確に把握することは,乳歯の治療を行 う際に重要である。現在の小児歯科臨床におい て,乳歯歯根の吸収の有無および程度は歯科用Ⅹ 線撮影による診査に頼っているのが実状である。. 面から起こると報害し,また松本ら6)は根分岐 部,歯根内側面および歯取端部に殆ど同時期に認 められると報害している。さらに      が. しかしながら, Ⅹ線写貢だけで実際の歯根の吸収 状態を明確に判定することは困柴であり,中でも 乳臼歯は多根であるため,その把握は困柴である と考えられる。 乳臼歯の生理的歯板吸収の特徴として,後継永 久歯が上下顎共に乳歯の遠心根寄りに位置してい ることが多いため,遠心根の吸収が近心取よりも 早期に進む傾向があり,下顎でも遠心根の吸収が. 別刷請求先: 〒    千葉市美浜区頁砂 東京歯科大学解剖学教室 坂 英樹. 吸収開始の時期について,後継永久歯の歯冠が 完成すると先行乳歯の歯板吸収は開始 すると報害している。 このように生理的歯根吸収に関する研 究    は数多くみられ,その要因として全 身的あるいは局所的な様々な園子が考えられてい るo また生化学的な歯根吸収の機序に関する研 究11日4)・   も過去に数多く報菖されてい る。さらに形態学的な歯根吸収に関する研 究     ・  も数多くなされてきた。 しかしこれらの歯根吸収に関する報吾では,乳 臼歯の生理的歯根吸収についてのものが少なく,. 一41.

(3) 菊地,他:下顎第-乳臼歯歯根吸収に関する研究. 138. 歯板の長径の関係,吸収形態,吸収方向等依然不 明な点が多い。ことに歯根吸収と後継永久歯との 関連性を詳索郎こ検討した研究は少ない。また研究 材料が入手困難のため,ヒトの乳臼歯の歯般吸収 と後継永久歯との関係に関する報害は,坂31)が上. 3/4以上. 顎第二乳臼歯について,高崎ら32)が上顎第一乳臼 歯について報害しているのみである。 そこで著者らは下顎第-乳臼歯に庄目し,暦年. 2/4 - 3/4. 1/4 - 2/4. 麻の明らかなと卜下顎第I-乳Ej歯抜去歯牙を用い て歯板長径の計測を行い,歯狼長径と歯根吸収の. 0-1/4. 関連について詳純な観察を行った。また後継永久 歯と歯根吸収との関係を明らかにするため,小児 乾燥頭蓋骨を用いて薄切切片を作製し軟Ⅹ線写貢 による観察を行い,歯根吸収面-骨小嚢問の最短 距離を計測し,骨小裏からの距離と歯根内面の吸. D. M. 図1歯梶長径の計測(近し、椴の場合) M:近心板 D:遠心椴. 脚部を短く改良した    副尺付ノギスを使 用し,額面歯頚線の根塘側への凸哲の項点から板 端までを計測した。得られた歯帳の長径を杉山が. 収との関連性について考察を行った。. 1.歯根長径の計測および吸収の観案 研究資料は,東京歯科大学解剖学教室所蔵およ. 報害している日本人乳歯の歯根長の平均値(近心 根      遠心根      と比較し, 各試料の歯根長径の吸収程度(吸収による歯根長. び岡本歯学研究所寄贈の日本人乳歯抜去歯牙のう ち,抜去時の暦年麻が明らかな下顎第-乳臼歯 144本である(表1)o なお,癒合歯や癒着歯など. 径の短縮)を区分した。歯根の吸収が1/4未満の もの(以後    の吸収とする)から   以上 2/4未満のもの(以後     の吸収とする),. の形態異常歯は除外し,雨蝕を有する場合は歯離虫 症第2度までのものとした。. 2/4以上3/4未満のもの(以後     の吸収 とする   以ヒのもの(以後3/4以ヒの吸収と. 各歯根長径は,杉山らの計測蓋準33)に従い可動. する)までと4段階に区分した(図1)。 暦酢こついては7歳から11歳6ヵ月までの半年 ごとに区分し,歯板吸収量は計測から得られた長. 方     法. 表1下顎第-乳臼歯抜去時の暦麻と本数 暦. 麻. 歯 数 (本 ). 7.0歳 以 上. 7.5歳 未 満. 9. 7.5歳. 8.0歳. ll. 8l0&. 8.5&. 19. 8.5歳. 9‥0歳. 15. 9.0歳. 9.5歳. 27. 9.5歳. 歳. 23. 歳. 歳. 描. 歳. 歳. 12. 歳. 歳. 10. 径を平均値と比較することにより推測した。 計測結果から,近遠JL、 2根の歯根長径の吸収程 度を比較し, 2枢間の差について観察した。また 半年ごとに区分した暦麻と2根の歯板吸収量の関 係について観察を行った。次に歯根長径の吸収程 度を蓋準として,歯根内面の吸収状態が板管に及 ぶものと,さらに進行して髄床底にまで及ぶもの との関係について観察を行った。なお,歯根内面 とは2板が相対する面とした。 1 )各歯根の吸収程度の関係 (1)近心根と遠心根の比較 (2)暦麻と歯根吸収量の関係 42 -.

(4) 歯科学報. 139. 2 )歯根長径の吸収程度と歯根内面の吸収状態 との関係 (1)歯根内面から椴管に及ぶ吸収 (2)歯椴内面から髄床底に及ぶ吸収 2.小児乾燥頭蓋骨による乳歯歯根と後継永久歯 の位置関係の観案 小児乾燥頭蓋骨を用いて硬組織非脱灰連続切片. ]  . -・3週間. 3. 教室の田中  北村36'らが蓋準とした分幾に準 じ,歯牙の萌出状態により乳歯列期および混合歯. 二   二. 斬蝕を有するものを除外した当教室所蔵のインド 人小児乾燥頭蓋骨である。このうち12果貢から分離 した下顎骨24側を用いた。これらの下顎骨を,当. 2.樹脂の浸透 樹脂:  アセ 樹脂:  アセ 樹脂(1) 樹脂(2). 1   「 -. 内面の吸収との関連性について考察を行った。 試料は,歯牙の欠且 歯列不正,象牙質に及ぶ. 70%エタノール 80%エタノール 90%エタノール 95%エタノール エタノール アセトン ン ン. に,薄切切片より歯椴吸収面-骨小嚢間の最短距 離を計測し,また三次元立体構築を行い,距離と. 1.脱水. ト ト. を作製し軟X線写真の撮影を行い,下顎第 寺L臼 歯の歯根と後継永久歯の位置関係を観察した。次. 表3 脱水および包塊. 3.重合 。C温室にて紫外線 照射下で初期重合---I. 1週間. 温室にて緩徐に重合------2週間 樹脂一一       過酸化ベンゾイル 憂量比). にて印記した後,元の状態に再現した。 下顎骨は表3の方法に従い,下顎底接線を水平. 列 を4期に分類した。 すなわち, 乳歯列斯:乳中切歯から第二乳臼歯までが唆合線 に達したもの,. 面に-致させポリエステル系樹脂(昭和高分子 ポリエステル樹脂リゴラック   にて包厘し た。その際,矯正用ラウンドワイヤー(ロッキー. 混合歯列前期I :乳歯列報に加えて第-太臼歯が 唆合縁に達したもの,. マウンテンモリタ ¢   で作製した三角鉾の ワイヤーフレームを下顎骨周囲に置き,薄切後の. 混合歯列前期II :混合歯列前期Iに加えて中切歯 が唆合線に達したもの,. 基準点とした。硬化した試料から硬組織薄切機 により厚さ の硬組織非脱灰連続切片を作製した。なお,薄切. 混合歯列中期:混合歯列前期Ⅱに加えて側切歯が 唆合線に達したものとした(表2)。 各時期ともに3果貢6側用いて観察を行った。 歯板吸収面一骨小豪問の最短距離の計測および 三次元立体構築を行うために,第-乳臼歯を取り. 方向は,下顎底接線に対して平行となるように設 定した。 1)欧Ⅹ線写貢の観察. 出し,実体顕放鏡にて観察を行い歯取吸収面を墨. 観察した薄切切片は,下顎底接線と平行に,オ トガイ孔上縁から下顎第一乳臼歯部歯槽頂までの. 表2 乾燥頭蓋骨の歯牙萌出状態. 範囲を6等分し,上方から1/6の部位(以下上部 とする    の部位(以下中部とする    の. 萌出現 乳. 歯. 列. 部位(以下下部とする)のものを用いた(図2)。 欧Ⅹ線撮影装置   丁       によ り,薄切切片を軟Ⅹ線写真用フイルム 上に密着させて撮影し. 萌 出状 態 期. A. B. C. D. E. 混 合 歯列前 期 I. A. B. C. D. E. 6. 混 合 歯 列 前 期 II. 1. B. C. D. E. 6. 混 合 歯 列 中期. 1. 2. C. D. E. 6. た。撮影条件は,管電圧     管電流: 3 mA,露光時間: 7秒,焦点-フイルム問距離: - 43.

(5) 菊地,他: F顎第・乳臼歯歯板吸収に関する研究. 図2 薄切切片の観察部位. 図3 歯椴吸収fEL骨小嚢問の鼻短距離の計測 M:近心椴 D:遠心枢 B:骨小裏. で行った。なお,撮影時にステップウエッ また歯板と骨小嚢との関係を再現するため,. ジを同一フイルム上に置き,現像時の濃度補正の 指標とした。フイルムの現像は   の現像液 に5分間,中間水洗をした後,. TVカメラによりスライス像を入力後,ネット ワークによりワークステーションへ転送した。. 定着液       に10分間浸漬した。水洗 時間は30分以上行い自然乾燥とした。欧Ⅹ線写真. ワークステーション上の三次元立体再構築システ ム(ラトックシステムエンジニアリング. から下顎第Il一乳臼歯の歯取と後継永久歯である下 顎第一小臼歯とその骨小嚢の観察を行った。 2 )歯板吸収面一骨小裏間の距離計測. にて歯椴と骨小嚢の関係を三次元的に再現した。. 軟Ⅹ線写真で観察した下顎第 受L臼歯の歯板と 後継永久歯である下顎第一小臼歯の骨小嚢との関. 演算速度     日本アビオニクス. 使用機器は画像処理装置(画像メモリサイズ512× 512画素, 16面, 1画素     階調,画像間 のとホストコンピューター(メインメモリ5.6 光磁気ディスク. 係を明確にするために,各藩切切片より歯根吸収 面一骨小嚢間の距離を計測した。薄切切片は,下. 日本電気         並びにエンジニアリ ング・ワークステーション(メインメモリ. 顎底接線と平行に,オトガイ孔上縁から下顎第乳臼歯部歯槽頭までの範囲のものを用いた。この 薄切切片を東嘉歯科大学共用機器管理部情報処埋 系研究室の多目的画像処理装置      に. 東芝       より構成さ れたものを使用した。. TVカメラよりスライス像(第- ・乳臼歯の歯根, 吸収面および後継永久歯の骨小嚢)の輪郭線を入. 観 察 轟吾 果. 1.歯根長径の計測および吸収の観察. 力した。次に2値化処理によって後継永久歯の骨 小裏と第 受L臼歯の歯板をトレースし,濃淡画像 処理により2値化画像を作製した。この画像をも. 1 )各歯根の吸収程度の関係 (1)近JL、取と遠心椴の比較 近心椴の吸収程度を蓋準にして遠心根の吸収程. とに2値画像計測を行い,各切片ごとに歯根吸収 面と骨小嚢の2点間の最短距離を計測した(図. 度と比較した(表4)。 近心椴が    の吸収34本のうち,遠心板の. 3)。計測結果を歯牙萌出時期および歯板別に分 楽し,以IFIの2項目について比較検討した。 (1)歯牙萌出時期による比較. 吸収が    の吸収は4本 2/4の吸収は15本           の吸収は 14本       以上の吸収は1本   で. (2)各歯櫨における歯牙所出時期間の比較 なお,この際統計学的処理法により,平均値と. あった。近心根が     の吸収40本のうち, 遠心板の吸収が    の吸収は1本 の吸収は17本          の. 標準誤差を求めた。平均値の有意差は複数の比較に おいて    のq検定( 5 %水準)で求めた。. 吸収は20本       以上の吸収は2本 44.

(6) 歯科学報. 141. 表4 近心根と遠心根との吸収程度の比較(%) 遠心根. 0 ∼1/ 4. 近心浪. 1/ 4∼2/ 4 (7). 0 ∼1/ 4. (36). ll.8. ¢ 印. 7.9. ㊨. (2). 57.9. (2). 28.9. (3). 0. (1) 5.0. (17). 5.3. 3/ 4以上. (捕 50.0. (1). 2/ 4∼3/ 4. 2.9. (15) 42.5. m. (36). 41.2. (4) 2.5. 3/ 4以上 (65). 44.1. 融 1/ 4∼2/ 4. 2/ 4∼3/ 4. ¢ 2). 3.1. (ll). 28.1. (32). 68.8 (9). (=. ¢ 2). ( )は歯数を示す. 表5 下顎第-乳臼歯における暦歯令と歯根吸収量の関係 7 l 7.5. 7. 5 l. 8. 8 - 8.5. 8.5 -. 9. 9 - 9.5. 9.5 - 10 4.28. 2.78. 4. 2 0. 4.92. 4. 2 9. 5. ll. 4.90. 4. 7 4. 5.90. 5.81. 6.3 1. 10 -. 10 . 5. 5. 9 2. 10.5 -. ll. 7. 10. ●. (*:暦歯令 *:歯梶). 10 9. 8. 7. 6. 5. 4. 3. 2. 1. 0. 9     9.5    10    10.5    11. (磐璃      □近心㌫   遠ノ蒜 図4 暦歯令と歯椴吸収量の関係 - 45 ll. ll.5. (暦齢).

(7) 142. 菊地,他:下顎第一乳臼歯歯椴吸収に関する研究. %)であったo近JL、板が     の吸収38本の うち,遠心槙の吸収が    の吸収は2本 の吸収は3本 3/4の吸収は22本       以上の吸収は11 本    であった。近心梶が3/4以上の吸収32 本のうち,遠心椴の吸収が    の吸収はみら れず      の吸収は1本 3/4の吸収は9本       以上の吸収は22 本    であった。 近心根が    の吸収では,遠心板は 2/4の吸収で         の吸収で. 図5 歯根内面から椴管に及ぶ吸収. 託められ,近心板が     の吸収では,遠心 板は     の吸収で   認められたことか. が根管に及ぶ吸収と髄床底に及ぶ吸収について観. ら,初期の段階では遠心椴の吸収が近心根より進 行している傾向が認められた。しかし,吸収程度. 察を行った。なお,板管に及ぶ吸収は歯板内面か ら娘管だけに吸収が認められるものとし,さらに 吸収が進行し板管と髄床底の両方に及ぶものにつ. が進行すると, 2椴の吸収の差はなくなる傾向が 認められた。. いては,髄床底に及ぶ吸収とした。 2板の歯板長径の吸収程度は表4に示した通り である。. (2)暦齢と歯椴吸収量の関係(表5)(図4) これらの結果は,表5および図4に示した通り である。 7歳以上7.5歳未満における歯板吸収量. (1)歯般内面から根管に及ぶ吸収(図5). の平均値は,近心根では     遠心根では であった。 7.5歳以上8歳未満における 歯枢吸収量の平均値は,近心板では     遠. 近心梶の吸収程度と歯根内面から椴管に及ぶ吸 収との関係は     の吸収では34本中12本 の吸収では40本中18本 の吸収では38本中10本. 心板では    であった。 8歳以  歳末満 における歯板吸収量の平均値は,近心根では. にみられ   以上の吸収では,髄床底. mm,遠心板では    であった。 8.5歳以上 9歳未満においては,近心根では     遠心 根では    であった。 9歳以上9.5歳未満に. に及ぶ吸収に分類したため板管に及ぶ吸収のみの ものは, 32本のいずれにもみられなかった(図6)。 遠心板の吸収程度と歯根内面から椴管に及ぶ吸 路用 鮒鮒    刺. おいては,近心椴では     遠心椴では mmであった。 9.5歳以上10歳未満においては, 近心根では     遠心椴では    であっ た。 10歳以上  歳末満においては,近心椴では 遠心椴では    であった   歳 以上11歳未満においては,近心娘では 遠心板では    であった。 11歳以上  歳末 蒲においては,近心根では     遠心椴では であった。 2 )歯根長径の吸収程度と歯根内面の吸収状態 との関係. 図6 近JL、板の吸収程度と歯板内面から根管に及 ぶ吸収との関係. 歯根長径を基準として,各歯板内面の吸収状態 46.

(8) 歯科学報. 143. ⅢH. ㍑伸         潮    「 う      以上 (遠心板の吸収程度). 図7 遠心椴の吸収程度と歯板内面から根管に及 ぶ吸収との関係. 収との関係は     の吸収では7本中2本 の吸収では36本中12本 の吸収では65本中6本 %)にみられ   以上の吸収では,髄床底に及 ぶ吸収に分焦したため根管に及ぶ吸収のみのもの は, 36木のいずれにもみられなかった(図7)。 以上の結果から,歯般内面から椴管に及ぶ吸収 は,歯取長径が     の吸収では近心恨にお いて    遠心取においても   とl封\割合 で認められた。 また歯椴長径の短縮がわずかであっても,歯根 内面は眼管に吸収が及んでいる例(図8)も認めら. 図9 歯取内血から髄床底に及ぶ吸収 れた。 (2)歯根内面から髄床底に及ぶ吸収(図9) 近心根の吸収程度と歯根内面から髄床底に及ぶ 吸収との関係は     の吸収では34本中1本 の吸収では40本中2本 の吸収では38本中12本 以上の吸収では32本申25本    に みられた(図10)。 遠心椴の吸収程度と歯根内面から髄床底に及ぶ 吸収との関係は      の吸収では36本中4 本(1工         の吸収では65本中16本 以上の吸収では36本中33本. 図8 歯取長径の短縮がわずかであっても歯根内面は根管に吸収が及んでいる例 47 --.

(9) 菊地,他:下顎第一乳臼歯歯根吸収に関する研究 のはは一D. 伸   伸   中           臣. (%) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0. 以上. 以上. (近心根の吸収程度). (遠心棟の吸収程度). 図11遠心根の吸収程度と歯梶内面から髄床底に 及ぶ吸収との関係. 図10 近心眼の吸収程度と歯根内血から髄床底に 及ぶ吸収との関係 %)にみられ     の吸収では7本のいずれ にもみられなかった(図11)。 以上の結果から,歯眼内面から髄床底に及ぶ吸 収は   以上の吸収で80%程度もしくはそれ以 上に認められた。しかし      の吸収にお いて認められるものも観案された。 また歯板長径の短縮がわずかであっても,歯板 内面は髄床底にまで吸収が及んでいる例(図12)も 認められた。. 歯牙の萌出相により乳歯列斯および混合歯列を 4期に分類し,萌山相の推移に伴う乳歯歯狼と後 継永久歯の変化について観察を行った。 (1)乳歯列勘(図13) 後継永久歯胚を含む骨小嚢の位置は, 2根に対 して近遠心的には遠心寄りに観察された。また歯 根を含めた後継永久歯肺を含む骨小嚢の位置は, 顛舌的幅径に対して頑側寄りに観察されたO. 2.小児乾燥頭蓋骨による乳歯歯板と後継永久歯 の位置関係の観察 1)欧Ⅹ線写貢の観察. 骨小裏の大きさは,上部方向-向かうに従い小 さくなり,骨小嚢の成長がさほど進行していない ことが観察された。 骨小裏の壁を構成する徹密質の厚さは,中部付. 図12 歯根長径の短縮がわずかであっても歯根内面は髄床底に吸収が及んでいる例 -48 -.

(10) 歯科学報. 図13 乳歯列期の欧Ⅹ線写真 (上方より上部,中部,下部) M:近心根 D:遠心撮 B・.骨小嚢. 図14 混合歯列前期1の軟Ⅹ線写貢 (上方より上部,中部,下部) M:近心根 D:遠心板 B・.骨小裏. 近では骨が密になっていることが観察された。 歯椴を囲む固有歯槽骨は,下部において遠心視 で明確に観察できないが,中部および上部におい. して近遠心的にやや遠心、寄りに観察され,また歯 根を含めた後継永久歯肺を含む骨小嚢の位置は,. ては観察された。 歯根の吸収は下部,中部の遠心取に認められる. 頑舌的幅径に対してほぼ中央に観察された。 骨小裏の大きさは,上部へ向かうに従い小さく なっていたが,乳歯列期と比較して骨小嚢は上部. が,上部では認められなかった。 (2)混合歯列前期I (図14) 後継永久歯月重を含む骨小裏の位置は, 2椴に対. に成長していることが観察された。 骨小裏の壁を構成する敏密質の厚さは,中部付 近で厚みを増し,骨が密になっていることが観察. - 49.

(11) 菊地,他:下顎第一乳臼歯歯板吸収に閑する研究. 図15 混合歯列前期IIの軟Ⅹ線写貢 (上方より上部,中部,下部) M:近心根 D:遠心根 B:骨小嚢. 図16 混合歯列中期の軟Ⅹ線写貢 (上方より上部,中部,下部) M:近JL、梶 D:遠心椴 B:骨小嚢. された。また中部では,後継永久歯胚の歯冠映頭 に合った頑舌的に2分された形態を呈していた。. 後継永久歯月重を含む骨小嚢の位置は, 2取に対 してほぼ中央に観察された。また歯根を含めた後. 歯板を囲む固有歯槽骨は,下部では明確に観察 できず,中部では遠心根の-部が骨小嚢と近接する. 継永久歯胚を含む骨小嚢の位置も,頑舌的幅径に 対してほぼ中央に観察された。. ことにより不明瞭になり,上部では観察された。 歯根の吸収は下部においては2板共に認めら. 骨小裏の大きさは,混合歯列前期Iと同様に上 部へ向かうに従い小さくなっていたが,混合歯列前 期Iより上部への成長は大きい様子が観察された。. れ,また中部付近では遠心根に認められた。 (3)混合歯列前期II (図15). 骨小裏の壁を構成する敏密質の厚さは,全体的 ー 50 一.

(12) 歯科学報. 147. に混合歯列前期Iよりも薄くなり,下部では吸収 されている部分も認められた。また骨小嚢の成長 に伴い骨が密になっている部分は観察されなかっ た。また全体的な厚さは混合歯列前期Iよりも薄 くなっていた。 歯板を囲む固有歯槽骨は,上部において認めら れた。しかし,中部において遠心根の遠心側は, 隣接する下顎第二乳臼歯の近心根と近接し不明瞭 になっている部分が認められた。 歯眼の吸収は, 2根ともに認められ,遠心根の 吸収程度が大きくなり,椴管に及ぶ吸収も認めら れた。 (4)混合歯列中期(図16) 後継永久歯胚を含む骨小裏の位置は, 2板に対 してほぼ中央に観察された。また歯椴を含めた後 継永久歯胚を含む骨小嚢の位置も,頑舌的幅径に 対してほぼ中央に観察された。この時期では骨小 嚢と各歯根がさらに近接し,骨小裏と周囲骨の境 界は/不明瞭になっていた。. 表6 歯牙萌出時期における歯根吸収面-骨小嚢間 の鼻短距離 時 期. 平 均. S.E .. 最 大 値. 最 小 値. 乳 歯 列 期. 0. 6 8. 0.06. 1. 5 2. 0 . 12. 混 合 前 丁. 0. 5 4. 0.09. 工22. 0. 混 合 前 II. 0. 2 4. 0.04. 0.66. 0. 混 合 中 期. 0. 1 6. 0.03. 0.39. 0. 骨小嚢の大きさは,上部に成長し大きくなって いる様子が観察された。 骨小嚢の壁を構成する撤密質の厚さは,どの偉 置においても変化がなく,混合歯列前期IIよりさ らに薄くなっていた。 歯槙を匪匿、固有歯槽骨は,どの部位においても 明原に観察できなかった。 歯板の吸収は2椴ともさらに進行し,歯板内面 から根管に大きく及ぶ吸収も認められ,特に中部 では, 2根とも歯根の頑舌的幅径が減少している 様子が観察された。 2 )歯取吸収面-骨小嚢問の距離計測 各歯板の吸収面と菅小嚢との鼻短距離を計測し 比較を行った。観察した薄切切片は,下顎底接線 と平行に,オトガイ孔上縁から下顎第-乳臼歯部 歯槽丁重までの範囲とした。 (1)歯牙萌出時期による比較(表6)(図17) 乳歯列期における距離の平均値は     最 大値は     最小値は    であった(付 図1)。混合歯列前期Iでは平均値は 最大値は     最小値はOmmであった(付 図2)。混合歯列前期IIでは平均値は 最大値は     最小値はOmmであった(付 図3)O混合歯列中期では平均値は     最 大値は     最小値はOmmであった(付図 4)。乳歯列期と混合歯列前期Ⅱ,乳歯列親と混 合歯列中期,混合歯列前期Iと混合歯列前期Ⅱ, 混合歯列前期Iと混合歯列中親の問で有意差を認 めた。. 乳歯列斯. 混合前I. 混合中期. 塞. *. 混合前Il. *. *. 混合前n. 混合前I * 5 %水準で有意差あり. 図17 各歯牙萌出時期における歯根吸収面-骨小嚢間の鼻短距離の比較 - 51 ll.

(13) 菊地,他:下顎第-乳臼歯歯椴吸収に関する研究. 148. 表7 各歯椴と歯牙萌出時期における歯椴吸収面一骨小裏間の最短距離の比較 乳 歯 列 斯 平均 」. 混 合 前 I. 最大値 最小値. 平均. S.E. 混 合 前 II. 最大値 最小値 上 欄. S.E . 最大値 最小値. 平均. S.E.. 最大 値. 0. 1 7. 0 -0 4. 亘却. 0. 8 8. 0 . 09. 上5 2. 亘3 1. 圧后. 0. 1 0. 上 22. 0. 0 .2 9. 0.06. 0- 5 2. 0 . 08. 1. 2 4. 0. 12. 0.41. 0- 0 6. 0 . 93. 0. 0 .2 2. 0.06. また,三次元立体構築を行い観察した結果,歯 根吸収面と骨小裏は,混合歯列前期Iから混合歯 列前期Ⅱにかけて,急速に近接していた。 (2)各歯根における歯牙萌出時期間の比較 (表7) 近心板における距離の平均値は,乳歯列期 mm,混合歯列前期      混合歯列前期Ⅱ 混合歯列中期    であった。乳歯 列期と混合歯列前期I ,乳歯列親と混合歯列前期 I,乳歯列期と混合歯列中期,混合歯列前期1と. 0. 6 6. 0. 混合歯列前期工,混合歯列前期Iと混合歯列中期 の問で有意差を認めた(図18)。 また最大値は,乳歯列期上    混合歯列前 期      混合歯列前期      混合歯 列中期     最小値は,乳歯列期 混合歯列前期     混合歯列前期 混合歯列中期Ommであった。この結果から,乳 歯列朗においては    以上,混合歯列前期I においては    以上,混合歯列前期Ⅱにおい ては    以上,混合歯列中期においては. mriilE. 乳歯列期. 混合前 I. 混合中期. *. *. 混合前 n. *. 塞. 混合前 1. *. 混 合 前 II. * 5 %水準で有意差あり. 図18 各歯牙萌出時期における近心椴の歯般吸収Lb」骨小嚢間の鼻短距離の比較. 混合中期 混合前 Ⅱ. 乳歯列親. 混合前 I. *. *. 辛. 辛. 混 合前 Ⅱ. 混合前 I. 乳歯列期 混合歯列前期I混合歯列前期I 混合歯神I.期                  * 5%水準で有意差あり 図19 各歯牙萌出時期における遠心根の歯根吸収面-骨小嚢間の最短距離の比較 - 52 -.

(14) 歯科学報. mm以上の距離では,近心根の吸収は開始してい ないことが認められた。 遠心椴における距離の平均値は,乳歯列期 mm,混合歯列前期      混合歯列前期H 混合歯列中期    であった。乳歯 列期と混合歯列前期II ,乳歯列期と混合歯列中期, 混合歯列前期Iと混合歯列前期Ⅱ,混合歯列前期I と混合歯列中期の問で有意差を認めた(図 また最大値は,乳歯列親     混合歯列前 期      混合歯列前期      混合歯. 149. 岩崎7)は吸収の初期では,吸収は根分岐部から 始まり同時期に板端の内面においても開始し,ま た進行と共に,歯板端から内面に沿って板中央部 にも認められると報害している。本研究での観察 の結果,同様の吸収形態のものを多く観察した。 このことから,歯根の吸収は必ずしも取鋸から一 定に吸収するのではなく,歯根長径の短縮とは関 係なく歯根内面の吸収は起きていると考えられ た。そこで,歯根内面から根管に及ぶ吸収,さら に吸収が進行して髄床底にまで及ぶ吸収の2つの. 列中期     最小値は,乳歯列期 混合歯列前期     混合歯列前期. 形態と歯根長径との関係を観察した。 歯浪内面から根管に及ぶ吸収は,歯根長径が. 混合歯列中期Ommであった。この結果から,乳 歯列期においては    以上,混合歯列前期I. の吸収になると近心眼で    遠心 椴では   という値を示した。一般に臨床にお. においては    以上,混合歯列前期IIにおい ては    以上,混合歯列中期においては mm以上の距離では,遠心根の吸収は開始してい. いて,歯根吸収の診査はⅩ線による方法が中心 で, Ⅹ線写貢上の歯根長径で吸収を判定すること が多く,歯椴内面の状態まで観察することは不可. ないことが認められた。. 能である。本研究での観察において,近心根や遠 心根の歯取長径の短縮がわずかであっても,歯根. 考     案. 1.歯椴長径の計測および吸収の観察 本研究において,下顎第 -乳臼歯2取の吸収程. 内面は根管にまで大きく吸収が及んでいる例も認 められたことから,歯根長径のみから吸収を判断 することは非常に難しいと考えられた。. 度を比較すると,初期の段階において遠心娘は近 心根より吸収が早い傾向がみられた。松本ら6)は. 吸収がさらに進行して歯取内面から麗床底に及 ぶものは, 2根とも     の吸収で30%近く. 下顎乳臼歯抜去歯牙の歯根吸収状態の肉眼的所見 として,遠心板は近心根よりも吸収が早く観察さ れ,また速やかに進行すると報害している。また. 認められ   以ヒの吸収では近心根に 遠心椴に   認められた。しかし の吸収においても髄床底にまで及ぶ吸収が認めら. 小野ら5)は後継永久歯の発育が遠心寄りに発育す ることが多いため,乳臼歯の遠心根の吸収は近心. れることもあり,やはり歯根長径だけで吸収の進 行は判断できないと考えられた。永谷4),大野27). 板よりも進む傾向にあると述べている。本研究で は,過去の報吾と比較して類似の結果が認められ. は,吸収が歯板長径の1/2以上になると外面から の吸収だけでなく,歯髄側からの内部吸収も生じ ると報害している。このことから歯板長径が半分. た。しかし吸収の進行と共に, 2板の吸収程度に 大きな差がみられなくなった。また暦歯令と歯板吸 収量との関係を観察したところ,近心板に比べて. 以上吸収したものは,吸収の速度がより速くな り,帳管および髄床底にまで吸収が達することが. 遠心取の吸収量が多い結果が得られた.さらに, 加歯合と共に2根の吸収量の差は小さくなる傾向が. あるのではないかと考えられた。本研究において は,斬蝕の程度を舶蝕症第2度までのものとし. 認められた。このことから,後継永久歯胚が,逮 心方向から近心方向に発育していくことにより, 2取の吸収程度は次第にほぼ均等になっていくこ. た。歯離虫がさらに進行した場合においても,根部 歯髄が健全であれば正常な吸収現象は進行してい くことから,町田37'はできる限り根部歯髄を生存 させることが望ましいと述べている。また歯髄が. とが示唆された。. 53 -.

(15) 150. 菊地,他:下顎第I-乳臼歯歯梶吸収に関する研究. 壊死または除去された場合では-般的に吸収の進 行が遠くなり,さらに根管が感染し根端病巣を形 成した場合においては,由ちに歯椴の吸収が開始 されることもあり,最終的な脱落時期は健全乳歯 と異なることが多い  幼犬の乳歯が取端病巣を 有した場合は,健全な場合と比較して,吸収の初 期においては進行が速い。また晩期においては逆 に健全乳歯根の吸収が速く進行したという報菖39' があるように生理的な歯板吸収とは吸収の進行に 違いがある。また歯離虫だけで歯根吸収の加速が認 められた場合もあるという報菖40)から考えても, さらに取端病巣を有する場合では健全歯とは巽な. いるが,歯帳吸収に関する要因として,後継永久 歯の菌体だけでなく,骨小嚢も非常に重要な要因 であると考えられ,この骨小嚢と歯根の位 関係 を詳細に観察した。 これまでに当教室では上顎骨,下顎骨において 骨小嚢が萌出相の推移と共に大きさ,形や位置が 変化することをすでに報害している  づ5)。西 村52)は下顎脅小嚢の位置について観察を行ない, 第一小臼歯の骨小裏の近遠心的位置は,混合歯列 前期より混合歯列中期,混合歯列後期の問で近心 に偏位し,顧舌的位置はどの時期においてもほぼ 中央であると報害している。今回のド顎第一小臼. り,病的吸収と生理的吸収が同時に進行すること を考慮しておかなければならないと考えられた。. 歯の観察においても,同様の観察結果が得られ た。また上顎については庵原55'が第 -小臼歯の骨. 2.小児乾燥頭蓋骨による乳歯歯視と後継永久歯 の位置関係の観察 1)軟Ⅹ線写貢の観察. 小嚢の位置を頑舌的方向について検索し,乱歯列 期では顧側方向に位置し成長するに従い舌側方向 へ移動してくると報害している。このことから,. 過去の歯根吸収の報吾には,ヒトで後継 永久歯が先天的に欠如した乳歯を観察した. 骨小嚢の顧舌的位置は,上顎では東側から舌側へ と偏位するが,下顎ではさほど変化がなく中央に. もの仕   誹  や,イヌおよびネコで後継 永久歯胚を実験的に摘出した乳歯を観察したも の     づ0)があるo これらの報吾では,後継. 位置し,同じ第-小臼歯であっても,骨小嚢の成 長には違いがあることが観察できた。これは,上 顎骨,下顎骨における顎骨の発育および骨小嚢の. 永久歯胚が存在しない場合は,存在する場合と比 較して乳歯の歯根吸収の開始時親や進行の速度は. 大きさの違いによって生ずるものではないかと考 えられた。. 遅延する。しかし吸収は起こり,必ずしも後継永 久歯肺だけが吸収の要因ではない事を示唆してい. さらに歯根の吸収については,内面の吸収は乳 歯列期でも認められ,混合歯列前期]では根管に 及ぶ吸収も認められることからこの時期間で急速. る。また歯肺によって吸収が開始する時期以前 に,歯肺と虞接関係のない部位にも吸収が観察さ れている  。    ら49)は,イヌを用いた 実験で,骨小嚢のみを残して永久歯肺を摘出した 場合では,歯槽骨の吸収と乳歯歯根吸収および永 久歯月丞基底部の歯槽骨の形成を認めた。永久歯萌 出の際にみられるこれらの吸収と形成には,後継. に進行している様子が観察された。また遠心眼の 近遠心的幅径は,近心根よりも小さくなり吸収が 進行していることが観察された。これは骨小裏の 近遠心的位置が,遠心から近心方向に成長し,逮 心根の吸収が近心板の吸収よりも進行しているこ とが影響しているのではないかと推察された。 2 )歯板吸収面一骨小嚢問の距離計測. 永久歯胚の歯冠や歯椴は必要ではなく,骨小嚢が 中心的な役割を果たしていると報害している。ま た岸51)は乳歯根の吸収は骨小嚢の拡大に伴い,局. 歯根が吸収している面と骨小嚢との最短距離を 計測した結果,歯牙萌出時期における距離の比較で. 囲脈管系,特に静脈の馨血を起こしてこれが破骨 綿胞による吸収と相まって開始するのではないか と述べている。このように,乳歯歯根吸収と後継. は乳歯列期と混合歯列前期Iの問および混合歯列前 期工と混合歯列中期の問以外は時期問に有意差が認 められた。このことから,乳歯列期から混合歯列中. 永久歯との関係については様々な報吾がなされて. 期に至るまでの問で歯板吸収面一骨小嚢問の距離が. - 54 -.

(16) 歯科学報. 151. 近接し,特に混合歯列前湖lと混合歯列前期IIの. 栗を裏付けることができた。. 問で吸収が活発に進行するのではないかと考えら れた。また混合歯列中期では,歯浪吸収而-骨小. 窯≠貢8)は乳歯の歯取吸収の過程で,吸収現象は 常に直線的に進むものではなく,吸収が活発に進. 裏問の距離は混合歯列前期Hと比べても大差はな いが,歯取は大きく吸収し,背中嚢が吸収してい. む時期と一時休止する時期があると報害してい る。須賀11)は,イヌは吸収のみがほとんど-方的. るものも観察されたことから,第一乳臼歯の脱落 の準備に入った時期であると考えられた。. に進行しているが,ヒトは,吸収由に二次的な新 しい硬組織の沈着をみることがあると報害してい. 各歯根における歯牙萌出時期間の比較では,近 心根は混合歯列前期IIと混合歯列中期の間以外で. るo さらに組織学的な観察によると,その新しい 硬組織の沈着はセメント質の新生添加によるもの であるといわれている      。このことか. 有意差が認められ,乳歯列期から混合歯列前期Ⅱ に至る問に歯根吸収而一膏小嚢間の距離が急激に 近接し,歯椴の吸収も急激に拡大するのではない. ら考えても,乳歯列期は吸収と添加を繰り返してい る状態で,相対的に吸収量も小さいが,この時期以. かと考えられた。遠心根は,混合歯列前期Iと混 合歯列前期IIの間で歯板吸収面一骨小嚢間の距離. 降の混合歯列前期I ,混合歯列前期IIの頃には吸収 量も大きくなるのではないかと考えられた。. がより近づいていた。しかし各時期での距離が近 心椴よりも近いことから,歯根の吸収は近心根よ. 抜去乳歯の歯根吸収の観察ならびに小児乾燥頭 蓋骨による乳歯歯櫨と後継永久歯の観察で考察し たことを総合すると,初斯の段階において遠心椴. り早く開始するが,歯板吸収面一骨小嚢問の距離 は緩徐に近接することによって吸収も緩徐に進行 しているのではないかと推察された。これらのこ. の吸収が近心根よりもやや早い。この理由とし て,遠心根の吸収面一骨小嚢間の距離は近心根よ. とから,菅小裏の近遠心的位置は遠心寄りに存在 しているが,萌出相の推移と共に近心方向へと成 長し,特に骨小嚢の近JL、縁が大きく成長すること. りも近いことから,骨小嚢は遠心寄りに位置して いることが考えられた。 また顎骨の成長と歯牙萌出相の推移および暦歯. によって,近心根および遠心板と骨小嚢の距離は 差がなくなってくるのではないかと考えられた。. の変化に伴い,骨小裏は遠心寄りから中央部へと 成長変化し,近心根の吸収が遠心根の吸収に追随 する関係で進行して,義終的に歯根の吸収は2板. また各歯椴の吸収面と骨小嚢問の最短距離の最 大値は,近心板において,乳歯列期では mm,混合歯列前期Iでは工    混合歯列前 期IIでは     混合歯列中期では 遠心板において,乳歯列期では     混合歯 列前期Iでは     混合歯列前期Ⅱでは mm,混合歯列中期では    であり,この距 離以上では各視のどの時期においても吸収は開始 していないと考えられた。この結果からも,近心 根は遠心取より歯根と骨小豪の間が離れているこ とが確認できた。 続いて三次元立体構築を行うことにより,歯根 と骨小嚢との関係を再現し観察した。この観察に おいても,萌出相の推移と共に歯根の吸収面が増 加し,また骨小嚢の位置が根分岐部方向に推移し ていくことが観察され,二次元的な距離の計測結 - 55. ともに差がなくなってくると推察された。これら のことから,歯根吸収は生物学的または化学的な 要因など様々な条件が加わって進行するが,歯牙 萌出相の推移と共に骨小嚢が歯榔こ近接すること による影響は,歯枢吸収の大きな要図であると考 えられた。さらに,抜去乳歯の観察では日本人の 資料を,小児乾燥頭蓋骨の観察ではインド人の試 料を用いたが,歯根吸収については同様の結果が 稽られ,人種間の差は特に認められなかった。 結     論 東京歯科大学解剖学教室所蔵および岡本歯学研 究所寄贈の日本人下顎第一乳臼歯抜去歯牙144本 の歯板長径の計測を行い,計測値を4段階に区分 して2板の吸収程度および吸収形態の関係を観察.

(17) 152. 菊地,他:下顎第一乳臼歯歯椴吸収に関する研究. した。また暦・齢により7歳から11歳6ヵ月の間で 半年ごとに区分し歯板吸収量を比較した。次いで,. 混合歯列前期Ⅱの問で歯板と骨小裏の距離が急速. 乳歯および永久歯の萌出状態により4期に分類した 当教室所蔵のインド人小児乾燥頭蓋骨12額のうち下. 前期IIに至る間で,近心板と比較して緩徐に距離. に近接していた。遠心根は乳歯列親から混合歯列 が近づいていた。. 顎骨24側の軟Ⅹ線写貢を撮影して観察を行い,歯根 吸収面と骨小嚢との距離の計測を行った。. 本論文の要旨は,第258回東京歯科大学学会例会(辛 成8年6月1 R,千葉),第34回日本小児歯科学会大会 及び総会(平成8年6月7日,札幌),第35回日本小児 歯科学会大会及び総会(平成9年5月24E上 東京)にお いて発表した。. 1.歯根長径の計測および吸収の観察 1 )各歯椴の吸収程度の関係 初期の吸収段階では,遠心根は近心板より吸収 が早い傾向が認められたが,さらに吸収が進行す. 謝     辞 稿を終えるにあたり,終始蜘懇篤なる御協力凄きま した本講座数室員各位に 礼申し上げます。. ると根の吸収に差はなかった。 2)暦麻と歯根吸収量の関係 各暦麻期間において,遠心帳の吸収量は近心根 の吸収量よりも大きかった。 3 )歯板長径の吸収程度と歯根内面の吸収状態 との関係. 文     献 1) Orban, B. : Resorption and repair on the sLl汗aeL、し江     上J Al 出it .Å       柑 ∼1777, 1928.. 各歯板長径の吸収程度は, 2椴とも    の 吸収で歯椴内面から根管に及ぶ吸収が認められ,. 2\ Tくr用1五、       つ  げ            →tL. deciduous teeth, Dent Cosmos, 74 : 103-120, 1932.. 特に     の吸収で30%以上に認められた。 また各般の吸収程度が3/4以上の吸収で,歯根内. 3) Sicher, H. and Bhaskar, S. N. : Orban's Oral T こ・ln亡l 卜:mbl半正、臣∴ 7th 自主言‖6-32生 V         主 上用 ,. 面から髄床底に及ぶ吸収は高率に認められた。 2.小児乾燥頭蓋骨による乳歯歯根と後継永久歯 の位置関係の観察. 4)永谷 敏:ヒト乳歯歯根吸収に関する知見補遺,歯 科医学 5)小野博志,赤坂守人,町田幸雄:乳歯根の吸収と小 児歯科治療          : 6)松本 博,松本 直,岡本良孝:乳歯歯板吸収の形 態学的研究,歯科医学 7)岩崎行男:乳歯歯根吸収に関する知見補遺,歯科医. 1)軟Ⅹ線写真の観察 後継永久歯を含む骨小嚢の位置は,萌出相の推 移と共に近遠心的に遠心方向から中央に位置する ことが観察された。 骨小嚢の大きさは,萌出相の推移と共に根分岐. 学. 8)窯蛮一夫:項代小児歯科学-基礎と臨床,第2 版   医歯薬出版,東京 9)野村呂志:所出型よりみた歯根の大きさに関する研 究, 2.乳歯板の吸収,歯科学報, 74:. 部方向に成長し大きくなることが観察された。 歯板の吸収は, 2根とも根端方向から開始し,. 1974.. 萌出相の推移と共に吸収が進行して板管に及ぶも のも認められた。 2 )歯根吸収面-骨小嚢間の距離計測. 1Lll  \riI、kcl. K. : C     用lJeh\・L,出 、 T・。Llt resorption of deciduous teeth and the formation ⊃roc Finn ljent Soc, 69 : 191-201, 1973.. (1)歯牙萌出時期による比較 乳歯列期から混合歯列中期までに歯椴と骨小嚢. ll)須生昭- :歯牙交換の組織化学,歯界展望 ∼20, 1971. 121 、iliL互       しつtlつ ・       出・id. との近接が観察され,特に混合歯列前期1から混 合歯列前期IIの間では急速に近接していたo. phosphatase cytochemistry of odontoclasts・ Effects of parathyroid extract, J Dent Res, 50 : 1114       7上. (2)各歯根における歯牙萌出時期の比較 近心根は混合歯列前期工と混合歯列中期の間以 外で有意差が認められ,特に混合歯列前期Iから. 13) Oguchi, Ill. : In vitro studies of bone resorption 恒つ      げ  つ   五0- 、 I-1出 deciduous tooth, Bull Tokyo Med Dent Univ, 22 : 56.

(18) 歯科学報 175-183, 1975.. 14)金子隆男:乳歯根吸収の生化学的研究一侍に牛歯根 膜    の     結合物質について,神金川 歯学 いつ1、十: ExPe元    出  つIti川口汀 factors causing resorptl0n Of deciduous teeth, J Dent Res,42 : 660-674, 1963. 16)新旭小一郎:纏承永久歯を挟除して晩期残存せる大東 乳歯に関する研究,日本之歯界, 18 : 17)山上 浩:乳歯の歯根吸収一小児歯科臨床の立場か ら-,菌界展望 18)佐々木哲:乳歯歯根吸収の生化学,中歯誌, 13: 236. 153. 37)町田幸雄:乳歯歯髄処置の理論と実際,歯科学報, 67:. 38)藤属弘通,町田幸雄:乳歯と後継永久歯の正常な交 換をさまたげる園子,歯科ジャーナル 1990.. 39)柴田輝人:乳歯椴の吸収に閲する研究-固IL-個体内 における健全乳歯根と感染乳歯根の比較,愛院大歯 誌, 14: 40) Fanning, E. A. : The relationship of dental caries and root resorption of deciduous molars, Archs. oralBio1., 7 : 595-601, 1962. 41月  ・, \\    五)1°  ・ 、rtL、. -243, 1975.. besonderer Berticksichtigung der Frage mach der Genese der Osteoklasten, Ergeb. Ges. 、 4 :10-・2丘191工. 19)石倉優香:後継永久歯胚ならびに唆合力が乳歯歯梶 吸収に与える影響について,中歯誌 199工. 20)箕輪 肇:歯牙交換に際して貌われる組織変化の組 織化学的研究,歯学 21)木村亜都子:歯根吸収組織による歯質無機成分の溶 解に関する研究,口腔病会誌 22)藤居弘通:健全乳歯および非生活乳歯の歯根吸収に おける免疫学的機構,歯科学報, 94 : 23)山下 浩:小児歯科学-総論-,第1版   医 歯薬出版,東京 24)佐々竜二:乳歯の歯梶吸収と後継永久歯の交換,歯 科ジャーナル, 32: 25)佐々木崇寿:ヒト乳歯の生理的歯板吸収機構の解 明,菌医学誌 26)大野和江:乳前歯歯板の吸収型ならびに吸収程度と 暦麻との関係について,中歯誌 27)大野和  二生理的歯根吸収に伴う乳歯歯髄の変化に関 する組織学的研究,口腔病会誌 28)坂本 活:歯牙交換機薄,就中,乳歯々椴の吸収を 惹起する要因に関する1考察,歯科学雑誌, 7 : 427, 1950.. 29)西口定彦,延島三男:乳歯櫨の吸収について その 2,日矯歯誌, 20: 30)松村和良:幼犬における永久歯歯胚の有無による乳 歯歯梶の運命に関する実験的研究,目口科誌, 29 : 310-331, 1980.. 31)坂 英樹1.上顎第二乳臼歯歯根吸収に関する形態学 的研究,歯科学報 32)高崎一郎,坂 英樹,井出書信:上顎第一乳臼歯歯 根吸収に関する形態学的研究,歯科学報, 95 : 1065, 1995.. 33)杉山乗也,窯斉一夫:乳歯の計測蓋準について,中 歯誌 34)杉山乗也:日本人乳歯の計測法による形態学的研 究,愛院入歯誌 35)田中規正:所出相の推移に伴う小児下顎骨内の永久 歯芽の成長と位置の変化について,歯科学報, 75 : 1225-1303, 1975.. 36)北村 晃:小児下顎骨切歯郭の内部構造に関する研 究,歯科学報, 92:. 42日Tidasi, Gy. and Csiba, A. : Histolog・ische Untersuchungen an persistierenden Milchzahnen, 1        'elつ1〔  ‥       上 1978.. 43)鬼塚義行:乳歯晩期残存例の統計学的観察,九州歯 会誌, 33: 44)山崎周治,山崎ひとみ, J冊奇安弘:永久歯の先天的 欠如と乳歯の残存を併った過蓋唆合の補綴的-治験例 (第2報)残存乳歯の歯椴の変化を中心として -,み ちのく歯学誌 J5)  ,廿 (  つ1子is. K. V∴   白・ ・ 1 and submergence in retained deciduous second molars, A mixedllongitudinal study of 77 children with developmcntal absence of second premolars, FJurJOrthod, 6 : 123-131, 1984. 46) Shapiro, H. H. and Rogers, W. M. : Experiments dealing with factors influencing the shedding of deciduous teeth, Part I. Radiographic study, J DentRes,18 : 73-79, 1939.. 47)植村昭蔵,望月滋万:乳歯脱落に関する組織化学的 研究,目口科誌 48)片桐信親:実験的永久歯歯魅摘出による乳歯板とそ の周囲歯槽骨変化のラベリング法とマイクロラジオグラ フィ-による研究,歯基礎誌 49) Cahill, D. R. and Marks, Jr. S. C. : Tooth eruption: evidence for the central role of the dcntal follicle, J oral Pathol, 9 : 189-200, 1980. 50) Marks, Jr. S. C. and Cahill, D. R. : Experimental study in the dog of the non-active role of the tooth in the eruptlVe Process, Arch Oral Biol,29 : 311-322, 1984.. 51)岸 正明:乳歯歯板歯槽部の解剖学的研究, 2.骨 小嚢と歯芽に対する位置,歯科学報 1977.. 52)西村隆夫:永久歯荊出相の推移に伴う下顎骨小嚢の 位置と形と大きさと変化について, 1.位置の変化に ついて,歯科学報, 75: 53)川嶋 勲:永久歯荊出相の推移に伴う上顎骨小嚢の 位置の変化について,歯科学報 57 -.

(19) 菊地,他:下顎第-乳臼歯歯根吸収に関する研究. 154 1976.. 54)花井正二:荊出相の推移に伴う小児上顎骨内の永久 歯芽の成長と位置の変化について,歯科学報. 55)庵原靖之:小児上顎骨の内部構造に関する研究, 2.骨小嚢の形と大きさ並びに敏密質の厚径につい て,歯科学報. 1351-1412, 1976.. A morphologlCal study of the root resorptlOn Of the .rs. :\    くIL、ULつ       \lく:\‡ 〔1 Y°sll lE. Department of Anatomy, Tokyo Dental College (Chairman : Prof. Yoshinobu I°e). Key words : Mandibularfirst deciduous molar-Root reLb・OrPtion-Dry skulls of children -Bony crypt.. Thc aim of this study was to elucidate the details of root resorpt10n Of deciduous teeth, such as changes in the length of the root and the resorptlOn morphology and to investlgate the relationship between root resorption and the developmental state of permanent teeth・ The study lnVOIved 144 mandibular first deciduous molars・ The examined tccth had been extracted from children. The length of the roots was measured and divided into four classes, depending on the degree of resorptlOn Of the two roots・ The degree and morpholog`y of resorptlOn Were investigated. The mandible from dry skulls classified into four eruptlOn Stages of deciduous and mixed dentition were observed with soft radiography, and the distances between the absorbed surface and the bony crypt were measured. It was cvidcnt in measurement of root length and observation of resorptlOn that the distal roots were absorbed earlier than the mesial roots in the initial reSorptlOn Stage. Root resorptlOn Was Observed near the root apex when the deciduous dentition in soft radiographs of deciduous roots and the following permanent teeth in dry skulls of children・ ResorptlOn Proceeded to the root and the root canal when the first molar and central incisor reached the occlusal line in the deciduous dentition (early mixed dentition stag・e II ). ljistances between the resorptlOn Surface and the bony crypt grew short during the latelal incisor rL,出血、C 、     ml弓    (l州 °n ll 011 日 ・. 、 用1 StこIg.Pl.. (The Shihwa Gahuho, 99 : 137-155, 1999). 一58 一.

(20) 歯科学報\Jol.99,No.2(]999). 付図l乳幽列期における立体構築画像. 付図2 混合歯列前期Iにおける立体構築画像. 付図3 混合歯列前期Ⅲにおける立体構築画像. 付図4 混合歯列中期における立体構築画像 黄:歯根 赤:吸収面 緑:骨小壷. ー=・盛トー. 155.

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参照

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