「訪問看護ステーションに併設した医療ケア依存度の高い子どもの日中一時支援のあり方に関する研究」
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(2) 目. 次. Ⅰ.はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2. Ⅱ.研究計画の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4. Ⅲ.研究結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 研究1:訪問看護ステーションにおける医療ケアの必要な子供の 一時預かりに対する実態調査・・・・・・5 研究2;地域における支援ネット構築と利用者との交流会の開催・・・・・・・16 研究3;訪問看護ステーションと併設した 日中一時支援事業へのヒアリング、実態調査・・・・・18 研究4;スタッフの知識や技術の向上のための研修会の開催・・・・・・・・・20. Ⅳ.まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21. 1.
(3) Ⅰ.はじめに. 近年、重度心身障害児者は年々増加傾向にある。その中でも、医療技術の進歩により 医療ケアを施しながら在宅で生活を営む人口も増えている。全国には重度心身障害児者 はおよそ 38,000 人と言われ、そのうち、在宅で過ごされている方は 27,000 人と推計さ れている。われわれのマザー湘南の事業所のある茅ヶ崎市においては、在宅で生活して いる医療的ケアの必要な重度心身障害児者は、おおよそ 100 名いるという。 平成 20 年に財団法人日本訪問看護振興財団が行った「重症心身障害児者の地域生活 支援の在り方に関する調査研究事業」1)のなかで、無作為抽出した 2,500 の訪問看護 ステーションに行った調査によると、回答のあった 1,178 件のうち、重症心身障害児へ の訪問看護の提供の方針については、52.1%が「要望があれば、原則、訪問看護の提供 に応じる」との回答であったが、実際に重症心身障害児の利用があると回答した施設は、 就学前の児の利用が 18.3%であった。さらに、看護師が把握する利用者のニーズとして 11 種類に回答を求めたところ、日中一時預かりについて、「今後利用できるとよい」と いった回答の割合が 59.1%と一番高い結果でもあった。しかし、訪問看護ステーション に併設した日中一時支援事業所の実態や詳細については、把握できていない現状がある。 本事業所の近隣での取り組みとしては、茅ヶ崎・寒川医療ケアネットワークがある。 これは、茅ヶ崎市と寒川町に在住する、医療ケアを必要とする重症心身障害などの当事 者とその家族が孤立することなく地域の中で必要なサポートを受けて生活できるよう、 支援体制の充実を図ることを目的に、当事者と支援者で立ち上げた協議会であり、情報 交換・研修・行政への働きかけ・ディキャンプの実施を行い、マザー湘南は医療職の支 援者としての立場で参画している。 それらの活動以外でも、日々、小児、特に医療ケアの必要な子どもの訪問看護を実践 する中で、養育者である保護者の心身の疲労を身近に感じ、その子ども達と家族を地域 でささええるために私達ができることは何かという思いが続いていた。そのような中、 医療ケアネットワークや保護者らの多くの声に共感し、医療的ケアの必要な子どもとそ の家族に対する支援の一つとして、平成 24 年 4 月(株)マザー湘南は、訪問看護ステ ーションを主体とし、医療ケアの必要なお子さんをお預かりする日中一時支援事業を併 設して開始した。 開始後半年がたち、本事業所で行った日中一時支援利用者の保護者に対するアンケー トからは、 「兄弟の学校行事に夫婦そろって参加できるようになった。祖父母の負担が減. 2.
(4) った。」や「心にゆとりができた」のコメントもみられ、こどもの体調相談や、看護師に よる対応への安心感、また、訪問看護を併用していることも多く、その利点として、家 庭の状況がわかっているスタッフが介入支援したり、情報交換することで安心感が得ら れていることが分かった。 そこで、本研究では、訪問看護ステーションに併設した日中一時支援のあり方を検討 することを目的として、以下の 4 つの取り組みを実施した。. 研究 1;近隣市町村における日中一時支援事業に関する調査 研究 2;地域における支援ネット構築と利用者との交流会の開催 研究 3;訪問看護ステーションと併設した日中一時支援事業へのヒアリング、実態調査 研究 4;スタッフの知識や技術の向上のための研修会の開催. 引用文献. 1)財団法人日本訪問看護振興財団. り方に関する調査研究事業. 平成 21 年 3 月. 3. 重症心身障害児者の地域生活支援のあ.
(5) Ⅱ.研究計画の概要. 【研究1】神奈川県茅ケ崎の近隣市町村での日中一時支援事業に関する調査を行う。現 在の予定としては、茅ヶ崎市、寒川町、藤沢市、平塚市における取組の調査と、各市 における訪問看護ステーションでの実態を把握することを目的として、質問紙調査を 実施する。 【研究2】現在マザー湘南で取り組んでいる日中一時支援事業の利用者とその保護者と、 茅ヶ崎市・寒川町における医療ケアネットワークの参加者とその保護者、また日中一 時支援を実施している施設スタッフなどを対象として交流会を実施し、地域での支援 ネットワークを構築する。 【研究3】本施設と同様に訪問看護ステーションに併設して日中一時支援を実施してい る訪問看護ステーションに視察に行き、実態についてインタビュー調査し、効果や課 題について整理する。 【研究4】医療ケアの必要な重症心身障害児やその保護者に対する支援に必要な知識や 技術向上のための研修会を開催する。協力は、能見台こどもクリニックの医師と看護 師に依頼し、3 回シリーズで研修会を実施した。. 平成25年2月・ ・ ・. 研究1; 近隣市町村における日中一時 支援事業に関する調査 (主担 当;中山). 調査票作成 調査箇所選定 郵送配布等調整. 研究2; 地域における支援ネット構築と 利用者との交流会の開催(主 担当;原田). 交流会 日程調整. 平成26年2月. 9月開催. 研究3; 訪問看護ステーションと併設し た日中一時支援事業へのヒア リング、実態調査(主担当;水 野). 研究4; スタッフの知識や技術の向上 のための研修会の開催(主担 当;塚田). 8月. 10月~11月視察 視察先調整. 5月 研修会 日程調整. 図1. 7月. 9月. 当初の研究計画実施予定一覧. 4. ま と め ・ 報 告 書 作 成 な ど. 内容.
(6) Ⅲ.研究結果. 研究1; 訪問看護ステーションにおける医療ケアの必要な子供の一時預かりに対する実態調 査. 1.対象;神奈川県看護協会が作成している「平成 25 年度 かながわ訪問看護ステーシ ョン一覧」より、小児の訪問看護について、対応可能もしくは条件次第で対応可能とし ているステーション 271 か所とした。. 2.方法;郵送式無記名自記式質問紙調査とした。質問紙の内容は、基本属性(事業所 の開設年数、所在地郵便番号、回答者の役職・年代)、訪問看護以外の併設事業、スタッ フ数・職種、ステーションの利用者数、小児利用者数、重症心身障害児利用者数、対応 している医療ケアの種類、障害者総合支援法を知っているか、長時間対応の有無、地域 にある社会資源、看護師として感じること、日中一時支援事業を訪問看護事業と併設す ることについて、どのような環境があれば開設できるか、ヘルパーの対応について、訪 問看護ステーションの役割あり方についてである。. 3.実施期間;2013 年 10 月下旬~11 月. 4.結果;271 施設に配布したものの、あて先不明で返送されたものを除き 269 施設を 対象とした。返信数は、82 通(30.5%)であった。. 1)回答者、事業所について (1)事業所の開設年数、所在地. 開設年数 無回答 10% 15年以上 28% 10~14年 23%. 郵便番号から見た所在地. 1~4年 28%. その他町 5%. 無回答 19%. その他市 28%. 5~9年 11%. 横浜 34%. 川崎 9%. 横須賀相模原 5%. 5.
(7) (2)回答者の属性. 回答者の年代. 回答者の役職など スタッフ 4%. 無回答 10%. 60代 10%. 事務職員 1%. 無回答 10%. 30代 13%. 50代 22%. 管理者 85%. 40代 45%. (3)訪問看護以外の併設事業について. 訪問看護以外の併設事業について 0. 10. 20. 30. 50. 39. 居宅介護支援事業 6. 療養通所介護. その他. 40. 19. ヘルパーステーション. 自主事業. (複数回答). 1 6. その他として、ボランティア事業、福祉用具センター、定期巡回サービス、小規模多 機能居宅介護、民間救急搬送、介護タクシー、通所介護、包括支援センター、ディ、訪 問入浴といったものが見られた。. 6.
(8) (4)スタッフ数について 平均値. 常勤. 非常勤. 標準偏差 最小値. 最大値. 看護師. 4.05. 2.49. 1. 18. 理学療法士. 1.38. 2.30. 0. 14. 作業療法士. 0.97. 2.03. 0. 10. ヘルパー. 0.53. 1.76. 0. 8. ケアマネ. 1.24. 1.46. 0. 5. 事務職員. 1.26. 1.92. 0. 12. その他. 0.31. 1.18. 0. 6. 看護師. 4.01. 3.17. 0. 21. 理学療法士. 1.10. 1.86. 0. 10. 作業療法士. 0.55. 1.50. 0. 9. ヘルパー. 1.06. 3.81. 0. 20. ケアマネ. 0.92. 3.11. 0. 19. 事務職員. 0.91. 0.77. 0. 3. その他. 0.20. 0.47. 0. 2. その他としては、言語聴覚士(6 人)、准看護師(1 人)であった。. 7.
(9) (5). ステーションでの利用者数について. 平均値. 標準偏差. 最小値. 最大値. 全体利用者. 94.9. 62.02. 7. 342. 小児利用者. 3.62. 6.69. 0. 46. 0-2歳. 0.72. 1.13. 0. 6. 3-5歳. 0.88. 1.64. 0. 8. 6-12歳. 1.18. 2.84. 0. 22. 13歳以上. 0.79. 1.90. 0. 12. 0-2歳. 0.33. 0.90. 0. 6. 3-5歳. 0.51. 1.19. 0. 6. 6-12歳. 0.63. 1.14. 0. 6. 13歳以上. 0.51. 1.24. 0. 7. 小児. 重症心身 障害児. (6)対応している医療ケアの種類. 平均値. 標準偏差. 最小値. 最大値. 気切. 1.15. 2.676. 0. 22. 人工呼吸器. 0.77. 2.045. 0. 17. 在宅酸素. 1.16. 3.294. 0. 28. 経鼻経管. 1.02. 2.073. 0. 16. 胃瘻. 1.4. 3.281. 0. 26. 吸引. 2.07. 4.32. 0. 35. 吸入. 0.95. 2.335. 0. 19. 人工肛門. 0.07. 0.307. 0. 2. その他としては、以下の項目があげられた。 IVH(4 件)、導尿(4 件)、浣腸(3 件)、膀胱留置カテーテル. (1 件)、膀胱瘻(1. 件)、胃チューブ交換(1 件)、ITB ポンプ(1 件)、カフマシーン(1 件)、インシュリン 持続注入(1 件)、血糖チェック(1 件)、持続吸引(1 件) 8.
(10) 2)障害者総合支援法について知っているか. 障害者総合支援法について 知らない 11%. 無回答 6%. 知っている 83%. 3)長時間対応について. 長時間滞在について 無回答 6%. その他 6%. している 42%. していない 35%. やりたいけどで きない 11%. 自由記載としては、以下のものがあった。 ①市単独事業として最大3時間滞在できる ②小児専門の訪問看護ステーションがある ③医療ケアが多いと難しい施設もある ④往診してくれる小児科医が欲しい ⑤他の事業所で保護者会を開催、そのときスタッフが感じの対応もしている. 9.
(11) 4)地域にある「障がいのある子どもへの地域資源」の状況. 障害のある子どもの地域資源 0. 10. 20. 30. 40. 50. 60. (複数回答). 47. 日中一時支援. 53. 通園施設 33. 短期入所施設 20. 訪問小児科医 サポート団体. 19. 保護者ネットワーク. 19 13. 子ども交流 8. その他. 5)看護師として感じること (複数回答). 看護師として感じること 0. 10. 20. 30. 40. 60. 26. 兄弟児時間過ごせない. 38. 一人の時間がない. 37. 預かってくれる施設がない. 49. 身体休めたい 34. 協力者がいない 29. 身体状況不安定 25. 状況不安. 38. 医療ケアが大変 その他. 50. 9. その他自由記載として、就労(職場復帰)したい、入浴などに人手が必要、いろいろ な制度があり複雑、母親の不安を聞いてくれる人がいない、ケアマネにあたるようなコ ーディネーターが決まっていないためいくつもの窓口に家族が対応していて大変、これ に当たる役割の人ができた話もあるが、実際にはまだまだ稼動していない、保護者が預 けることに不安をもっているなどの意見があった。 10.
(12) 6)訪問看護ステーションで併設して行うことについて. ステーションで併設することについて 日中一時支援に ついて知らな かった 10%. 無回答 5%. その他 5%. 併設して事業を 行いたい 9%. 行いたいが実際 には行えない 49%. 行いたいと思わ ない 22%. 自由記載として、スタッフ不足、小規模なので難しい、現状から難しいといった意見 があった。. 7)どのような環境があれば開設できるか. どのような環境があれば、開設できるか。 0. 10. 20. 30. 40. 50. 70 60. スタッフ数確保. 47. 場所の確保. 30. 小児経験のスタッフ. 59. 公的な補助. 29. 相談場所. その他. 60. 12. その他自由記載としては、「現利用者サービスも十分対応できていないので難しい」、 「保育士・ボランティアの確保、連携のとれる医師の協力の有無、仮にスタッフ数が確 保できても看護師の退職があったりするとサービス提供が困難になってしまう」、「看護 師の離職率は高く、せっかく指導して1人立ちしてもやめてしまうと、またいちから指 導となり、いままでそれを繰り返してきました。よほど大規模なステーションでないと できないと思います」、「当ステーションでも日中一時支援事業は必要と痛感、現状では 11.
(13) 市内に支援する体制があり、介護者の問題でありステーションとして必要性は無いと考 える」などの他、 「法人が小児に対して検討していない」、 「法人の理解が必要」、 「受け入 れたいと思わない」、「今のところ考えていない」などの意見があった。. 8)ヘルパーの障がい児対応の有無. 障がい児のヘルパー対応. していない 33% している 67%. ヘルパーの吸引・経管栄養の対応. していない 44%. している 28% これから実施 する予定であ る 28%. 12. N=18.
(14) 9)医療ケアの必要な障害のある子どもとその家族のケアについて、訪問看護ステーシ ョンとして考えられる役割やあり方についての自由記載. ・母親が社会とのかかわりを持つことを負担に思っている ・母親の外出支援 ・兄弟姉妹の行事の際や送り迎え等前もって依頼があった場合に対応しています ・現在のところ要望がないため ・ヘルパーが対応している ・コストがとれないから ・人員不足 ・看護師の余裕がない ・必要な利用者がいない ・家族の希望が強いため。レスパイトを支援したいため。 ・週三回 2 時間前後の訪問をしている。他の兄弟のことで外出が必要な時や時間の調整 ができるときには 3 時間の訪問をすることもある ・人員の確保が難しい。状態が安定していないので、処置などで 1 時間半以上かかる時 はあるが、レスパイトとしてはとらえていないです。 ・利用者の状況により 2 時間まで滞在しています。2 時間が限界での対応となっていま す。 ・希望されないため ・必要がないため ・マンパワーの問題、土日の兄弟児の行事のためにと依頼されることがあるが、人員不 足のため断っている ・現在のところ希望がない。他の訪問との調整が難しいため実施していく事は困難 ・人員的・時間的に無理 ・今のところ希望がない ・長時間加算があるから ・処置に時間を要する、訪問看護の利用時くらいしか自由な時間がとれない、在宅生活 を継続していくためにもリラックスできる時間を少しでも多くとらせてあげたい、在 宅レスパイトとはいうが、結局は兄弟児の学校行事、食材の買い出しの為の時間が多 く、本当の意味のレスパイトとは言えないと感じている ・時間管理が難しいのと、医療保険を使用してやることに疑問を感じているので ・兄弟の学校行事で頼まれることがある ・在宅レスパイトというよりはケアに長時間必要なため長時間対応をしている ・現在対象となる子の訪問がない. 13.
(15) ・現在小児はいませんが以前はやっていました。22 歳の方は 2 時間の訪問を行っていま す。 ・母親の用事の時や母親自身の体調不良の時など ・介護者が兄弟児の学校行事や役所などへの用事の外出時、ゆっくり、入浴したい、ゆ っくり買い物がしたい、美容院に行きたいなどリフレッシュのため ・必要としていない ・小児は現在受け入れていない ・児の状況によって必要であればやります ・身近な協力者が少ない家庭では、外出もなかなかできないため、ご希望があれば、長 時間も対応しています、最長 3 時間くらいを目安にしています。 ・両親のレスパイト支援 ・看護師常勤換算 2.5 人ぎりぎりの小規模ステーションのため経営的にも長時間訪問は 難しいです ・児の介護を母が担っている。平日は連日ヘルパー、訪看(2 つの事業所)を利用。超 重症児であり、週 2 回を長時間(3 時間)の訪問とし、母の外出、レスパイト、児の 兄(5歳)と母との時間の確保のサポートとしている ・過去にしていた ・人工呼吸器装着者は 3 時間対応、超準重症児には 1 時間半の訪問実施。理由は母親の 休息の時間・日常の買い物、母や家族の受診、兄弟の時間の確保など ・スタッフのマンパワーが難しい ・運動会や授業参観、介護者の受診時に長時間対応しています ・現在はしていない(希望なし)。過去には長期滞在希望者がありしていた ・介護者のレスパイト. 兄弟児の送迎の為(学校・幼稚園・受診など). ・兄弟児の受診授業参観で母親が不在になるため ・家族が買物や手続きなどに行く時間や休息時間を確保する必要があるため、また、ケ アの多い児では 3 時間滞在が有効 ・川崎市の重度障害制度を利用し週 1 回 3 時間以上スティを実施している ・90 分までは行っているが、他の利用者との兼ね合いで時間が確保できない ・母親の買い物、兄弟との時間を費やすなど他、兄弟の受診など ・重心に対しては市の独自事業があり、医療保険の 90 分に連続した 90 分を訪問対応で きます。母親の自由に使える時間(受診・美容院・買い物など兄弟児と遊ぶ)に使っ ていただき、喜ばれています。 ・時間調整が難しい ・ぎりぎりの時間帯で訪問を終わらせている。それは今のところ希望がないため ・小児依頼がないため ・母親の買い物兄弟時の学校行事参加など 14.
(16) ・母の希望で 1 名に2回/週 ・下の子どもの用事についてもカバーできるよう、余裕をもって対応できるよう希望に 応じて実施しています。 ・母が小学校の役員のため、役員会の参加や幼稚園学校行事への参加時に訪問するよう にしている ・アスペルガーでの生活支援をしているのみ。小児の医療ケアの対象者がいない。 ・家族の要望に対し、こちらのスケジュールが調整つく範囲で実施 ・依頼がない. ◆アンケートのまとめ 神奈川県下で、小児の訪問を受け入れているもしくは要望があれば受け入れると意思 表示していた訪問看護ステーションに郵送式の自記式調査を行い、82 施設(30.5%)の回 答を得た。しかし、実際は小児を受け入れているステーションは少なく、さらに重症心 身障害児を受け入れているステーションはさらに状況であった。私たちの施設で実施し ている日中一時支援については、今回回答してくださった県下のステーションでは見ら れなかったものの、このアンケート送付がきっかけとなり、近隣の市町村から視察に来 てくださり、同じ法人内に医療ケア依存度の高い小児の受け入れ、日中一時支援事業を 行う方向で動いてくれた施設もあった。また、数は少ないものの、小児を専門として訪 問している事業所もあり、今後はそういった施設へもヒアリングをしたり、今後の方向 性について検討することにしたい。 自由記述欄についてもたくさんの状況やコメントを頂いた。これらについても詳細な 分析を進め、ステーションにおける日中一時支援の取り組みについて検討していきたい。. 15.
(17) 研究 2;地域における支援ネット構築と利用者との交流会の開催. 【第 1 回】 日時:平成 25 年 7 月 2 日(火)10~12 時 場所:南湖公民館 内容:にじ利用の保護者、にじスタッフとの交流・意見交換会。. 会場準備. 意見交換の様子. 飲食をしながら、日頃のにじでのお子さんの様子をビデオ上映し、スタッフや保護者 同士の意見交換を行った。未就学児を持つ保護者からは、就学への不安などもあげられ たが、先輩保護者からのアドバイスや、療育上での相談など多岐に渡り、あっという間 の 2 時間が経過した。保護者からは、それぞれの年代の子どもを持つ母親同士のネット ワークが広がったと好評であった。今後も、定期的にこのような会を開催していくこと で、保護者同士の絆が深められるようにしていきたい。 参加者. 利用者の保護者. 9名. にじスタッフ. 8名. 他1名. 【第 2 回】 日時:平成 25 年 10 月 27 日(日)10~12 時 場所:湘南コミュニティーホール 内容:にじ利用者とご家族、地域住民、介護福祉関連事業所の方々を対象とした 「生まれる」上映会と、それに関連した紙芝居の開催. 16.
(18) 当日スケジュール. 感想 今回は、普段小さなお子さんや、障がいの あるお子さんを抱える親御さんでも、自由に 参加し(子ど も達の 鳴き 声もバック ミュージ ックに)飲食 自由と しな がら、紙芝 居と映画 「生まれる」を上映した。紙芝居で「生まれ る」という事への導入をしつつスムーズに上 映に移行できた。感想としては、紙芝居は子. どもにもわかりやすく、 「生れる生まれた」のフレーズが心に残った、映画は障がいを持 って生まれたとしても、生まれるだけで奇跡であり、誰のせいでもない、生まれた事、 今生きているそのものに意義があると感じた、前から観たかった映画で、今回やっと見 ることができて感動したなど、インタビューにて涙しながら話された参加者もおられた。 看護師ボランティアによる医療ケアの対応や保育もあり、保護者もゆっくりと堪能でき た様子だった。 参加者. 55名. 子ども 13 名(3 歳以下 1 名). 17. 大人 42 名(ボランティア含む).
(19) 研究 3. 訪問看護ステーションと併設した日中一時支援事業へのヒアリング、実態調. 査 【第 1 回】 日時:平成 25 年 4 月 24 日(水)10~12 時 場所:わたぼうし(日中一時支援事業;寒川町) 内容:近隣における医療ケアを必要とするお子さんを預かる事業所への視察 (訪問看護ステーション併設なし) 感想:近隣には数少ない医療ケアの必要な子どもへの預かり事業であり、看護師がいる 時間帯のみの預かりであること、知的障害児者と共有空間であること、医療連携 への不安などが管理者よりあったが、365日開所という点では画期的な取り組 みで、保護者のニーズに合わせた預かりの対応ができる利点を感じた。 参加者:にじ. スタッフ 4 名. 【第 2 回】 日時:平成 26 年 1 月 8 日(水)10~12 時(第一回) 平成 26 年 1 月 20 日(月)10~12 時(第二回) 平成 26 年 1 月 27 日(月)10~12 時(第三回) 場所:つつじ学園(茅ヶ崎市) 内容:医療ケアの必要な子ども達が母子通所している児童発達支援事業所への視察 (訪問看護ステーション併設なし) 感想:医療ケアが必要であっても、発達段階に応じた療育的な関わりがクラスごとにさ れており、児の成長発達が促されている現状がとても素晴らしいと感じた。母子 通園ということで、母親同士のコミュニケーションの大切さが、子ども達の養育 の上で支えになっており、必要な支援の一つであると感じた。児童発達支援と日 中一時支援との違いについても学ぶ良い機会となった。 参加者:各日程ともに、にじスタッフ 4 名ずつ参加. 【第 3 回】 日時:平成 26 年 2 月 12 日(水)10~12 時 場所:光の家療育センター(埼玉県毛呂山町) 内容:訪問看護ステーションと併設した医療ケアの必要な子ども達の日中一時支援事業. 18.
(20) 所と児童発達支援事業への視察 光の家療育センター内での手作り備品. 感想:今回見学した先は、神奈川県内にはほぼない規模の重心に特化した病院が併設し ている(児童発達支援センター・放課後等児童デイ・日中一時支援事業・生活介 護・ショート・入所・リハビリ・相談支援センターが備わっている)施設であっ た。 総合的に、一か所で、受診も相談も、リハビリも通所もでき、非常に利便性の良 さと、利用者側にたった施設であると感じた、使用している備品の中には、手作 のものや工夫が多くみられ、参考になった、日中一時支援事業を開始してから、 訪問看護が始まったという経緯はマザーとは違うものの、生活を支えつつ、在宅 での生活も支えるという観点では共通点があった、医療ケアの必要な子どもに対 しては、やはり、医師の存在が不可欠であると感じ、今後の活動を継続していく 中での大きな課題の一つと考えられた、など感想があった。. 参加者:にじ. スタッフ 3 名. 19.
(21) 研究4;スタッフの知識や技術の向上のための研修会の開催. 以下の通り、研修会を実施した。 日程. 内容と感想. 講師. 2013 年 3 月. 事例検討会「利用者の現状とその家族の支援のあり方」 小林医師 利用者1事例を通し、疾病の理解とケア内容の見直. 二宮看護師. し・家族との関わり・各職種の役割についての講義と ディスカッションを行なった。疾患を理解しながら関 わる意味付けや、家族を支えるために私達が目指す役 割を学び、これまで悩んでいた各スタッフのモヤモヤ 感が払拭されるなど、とても学びの多い検討会となっ た。参加者7名。 2013 年 6 月. にじの取り組みに対するコンサルテーション. 小林医師. にじの取り組みを地域発信するための研究発表につい. 二宮看護師. てアドバイスを受けた。 訪問看護ステーションに併設した日中一時支援事業を 発信するため、現状を踏まえたポイントや、実際の内 容についてアドバイスを受け、とても参考になった。 平成25年9月26日・27日に栃木県に於いての重 心学会に参加、パネル発表を行うことができ、他の発 表や参考となる事業との繋がりを持つことができ、と ても有意義であった。参加者 2013 年 7 月. 2名. 重心児の摂食についての講義 基本的な摂食についての学びと共に、重心児において 摂食するための呼吸の安定・介助方法やポイントを詳 しく学び、実践に役立てる事へ繋がる貴重な時間とな った。参加者. 10名. 20. 小林医師.
(22) Ⅳ.まとめ 今回の助成を受け、4 つの内容について研究をすすめ、施設内の研修、地域での交流 事業を行うことができた。 この研究をすすめていくうちに、ステーションに併設した医療ケアの必要な子どもた ちの一時預かりについては、全国的にも少ないことが分かった。すべてのステーション で併設することが無理であっても、各地域に核になる社会資源があり、それらの社会資 源をうまく活用しながら、地域のネットワークを構築して、障がいがあっても子どもも その家族も、地域で安心して暮らしていけるような地域づくりをステーションが核にな って活動して行くことに重要な意義があると考えることができた。また、課題について もまとめて今後の活動に活かしていきたい。. 本研究は、2012(平成 24)年度後期 公益財団法人勇美記念財団より助成を受けて実施 しました。感謝いたします。. ≪感想≫ 4 つの研究や研修会を 1 年で企画して実施するのはとても大変だった。また、訪 問看護ステーションに単独で併設した施設への見学をしたかったが、同じような事 業体系のところがなく、旅費として計上していたものは使用できなかった。しかし、 近隣の療養施設などを見学させてもらったりした。 今回、郵送して調査をさせてもらったことで、近隣の訪問看護ステーションから の見学者が増えたり、 「頑張ってください」というメッセージをもらったり、同じよ うな事業を目指しているステーションの方とも知り合うことができた。実践ととも に、社会へ現場の状況を発信できるようにこれからもしていきたいと思う。. 21.
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