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マレー人の離婚が出生率に及ぼした影響について [Effects of Divorces on the Malay Birth Rate]

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(1)

東南アジア研究 7巻 3号 1969年12月

資料 ・研究 ノー ト

マ レー人 の離 婚 が 出生率 に及 ぼ した

影響 につい て

坪 内 良 博 *

Ed:ect8 0f Divorces on the 二Malay Birth

R

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by Yoshihiro TsuliOUCflⅠ は じ め に マ レ-人 にお け る婚姻 の きず なは きわ めて簡 単 に 破 られ る.例 えば1953年 か ら1957年 に至 る Sカ年 間 の イス ラム教徒 の結婚 ・離婚比 をみ る と,Johore

にお け る29.5か ら Trengganu州 にお け る75.9まで か な りの差が あ る ものの,総体 的 にみ て きわ めて高 い。 (表 1参照) ここでイス ラム教徒 とい うのは, 大部分 が マ レー人 を主体 とす る マ レー シ ア ン で あ る

1

)

これ らの離婚 の一 部はイス ラム法 の手続 きに 従 って一定期 間以 内 に取 り消 され るし, また離婚 し た者 の多 くはは どな く再 婚 す るので,実際 の人 口に お いて離別状態 にあ る ものは,発 生状況 か ら単純 に 推 測 され るほ ど多 くは ない。 しか し,離 別者 の割 合 は他 の民族 に くらべ る と なお非常 に高 い。 (表 2参 蘇) 離婚が多 けれ ば 出生が少 な くな る とい うことは き 表1 州別にみたイスラム教徒の婚姻100 に対する離婚 (1953-57年平均)

婚姻100に対する 離婚 Johore Malacca Selangor Perak Penang NegriSembilan Pahang Kedah Perlis Trengganu Kelantan Malaya 5 3 1 2 3 13 ′0 0 4 0 ノ 5 qノ l /0 5 q / /0 13 3 8 亡J 7 2 3 3 4 3 4 lJ7 ′b /0 7 /0 54.4 婚姻数および離婚数は・Djam.our,J・:

Malaγ Kinship and Mayyiage in Singapore,London,1959,p・136およ

び Gordon,S・:Marriage/Divorcein theEleven States of Malaya and Singapore,ZNTZSARZ.Vol・II,no・

2,Singapore,N.D・,pp.27-32による。 *京都大学東南アジア研究センター

1) センサスにおいては,マレー人,イン ドネシア人,および原住民を合わせて, マレーシアン

(2)

わ めて常識 的 に考 え られ てい る。 本稿 の 目的 は ,マ レーシアンの離 婚が 出生 に対 して及 ぼ す影響 を明 らか にす る ことで あ り, マ レ-系 諸民族 の離 婚傾 向に関 して筆 者 が既 に報 告 し た内容 を補 う意 味 を もってい る。2) Ⅰ 検 討 の 方 法 離 別 状態 にあ る女子 が もし結 婚状態 にあ っ て, 同一年齢 の女子 と同 じよ うに子 を生 む と すれ ば, どれ だけの 出生数 の増 加が期待 され るか。 有配偶 女 子 の年齢 別 出生 率が あ らか じ め分 か ってい る場 合 には,離 別者 の 出生能 力 表2 マ レー シ ア ン ・中 国人 ・イ ン ド人 にお け る離別者 人 口の割 合 15歳 以上 の者 につ いて マ ラ ヤ ;1947, 1957

資 料 DelTuto:Mal(lya,A Repoyion the 1947Censusof Population,Table19, お よび 1957 Populaiion Census of FederutionofMalaya,ReportNo・14, pp・73- 75. が有配偶 者 の それ に等 しい とい う仮定 をたてれ ば, この期待値 が簡 単 に計 算 で き る。3) 一般 に人的 資源 を婚 姻 とい う制 度 を通 して 出生 とい う目的 の ため に どの程 度 まで利 用 してい るか を捉 え るためには,次 の よ うなイ ンデ ックス を用 い る こ とが で き よ う。一) (i) 婚 姻 状態 にあ る ことに よって利 用 され てい る人 的資源 の割合 を示 す イ ンデ ックス (P,a) (ii) 離 別 状態 にあ る ことに よ って利 用 され ていない人的資 源 の割 合 を示 す イ ンデ ックス

(

P

d) (iii) 死 別状態 にあ る ことに よって利 用 され てい ない人的 資源 の割 合 を示 す イ ンデ ックス

(

P

v) (iv) 未婚 状態 にあ る ことに よ って利 用 され て いない人 的資源 の割合 を示 すイ ンデ ックス (Ps) 各 々の イ ンデ ックスの定義 は下 記 の通 りで あ る。

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Lh i=1 Wi:女 子人 口 (5歳 階級 別) Mi :有配偶 女 子人 口 (5歳 階級 別) 2) マ レ-系諸 民 族 の離 婚傾 向 につ いては,筆者 は既 に, 「マ レー人 の離 婚」 uJ東南 アジ ア研 究Lu第4 巻 第3号(1966), 「双 系的親 族構 造 を もつ マ レ一系諸 民族 の離婚 につ いて」 Lr東 南 アジ ア研 究』 第 6 巻 第4号 (1969)な どにお いて,か な り詳 し く論 じた。 3) 子 供 が生 まれ ない場 合 に離 婚 を した り,病 弱 のた めに離婚 を した りす るよ うな慣 習 の あ る ところで は, この仮定 は役 に立 たないが, マ レー シア ンの場 合 , この よ うな状 況 はほ とん ど無 視で き る と考 え られる。 ヰ ) この場 合,法 律上 の婚姻状 態 よ りも事実上 の婚 姻状 態 が問題 に されね ば な らない。 また婚姻状態 に ない 女性 の私 生 児 出産 の能 力 は い ちお う無 祝 され る。

(3)

東 南アジア研究 7巻3号 Di:離 別 女 子 人 口 (5歳 階 級 別 )

V

i:死 別 女 子 人 口 (5歳 階 級 別 ) Si:未 婚 女 子 人 口 (5歳 階 級 別 )

f

i

:有 配 偶 女 子 にお け る5歳 階 級 別 出生 率 (ただ し, 15- 19歳 はi- 1, 20- 24歳 はi-2, ・-- , 45- 49歳 は i-7で あ らわ され る。) P.a+Pa+Pv+PS-1 とな り, そ れ ぞ れ の イ ンデ ックス は 当該 人 口の 潜 在 的 な 出産 能 力 の配 分 状 態 を示 す もの と考 え る こ とが で き る。 上述のイ ソデ ックスに非常 に近い考 え方 として. プ リンス トン大学 において, ヨーロッパの出生力変 動 の研究のために利用 されてい る Zm とい うイ ンデ ックスがあ るO これは fiの標準値 として, 史上最 高 と想定 された Hutteriteの有配偶女子5歳階級別出生率 (Fi)を用いた もので,女子一般 の出生力の イ ンデ ックス(I/),有配偶女子 の出生力のイ ンデ ックス(Zg), 無配偶女子 の出生力のイ ンデ ックス(Ih) と組み合わ されて用い られ る。 これ らのイ ンデ ックスの定義は以下 のごと くであ る。 ZJ- -1 Zh -B ∑ WiFi i=1 β′ 7 ∑ UiFi i=1 Zq--ラ Jm-BL ∑ MiFi i=1 7 ∑ MiFi tEl 7 ∑ WiFi E=1 Zf-Ig・I

n+

Ih(1-Zm) B :年間出生数 BL :嫡 出児年間出生数 BL:私生児年間出生数 Wi:5歳階級別女子人 口 Mi :5歳階級別有配偶 女子人 口 Ui:5歳階級別無配偶女子人 口 Fi:Hutterite有配偶女子 の5歳階級別出生率 産児制限が さかんにな ると,一般 に高年齢層の出生率が低下す る。 この よ うな場合,女子人 口の どれ くらいの割合が婚姻 によ って利用 されてい るか とい う判定 に関 して,二つの型の判定基準があ る。 その 1は現実の産児制限下 の出生力 を受 け入れ, このよ うな状況下で出生力の何パ ーセ ン トが利用 されてい るか とい う見方であ り,その2は産児制限 を積極的に導入 しない状況 におけ る出生力 を一つの能力 とし て捉 え, この能力の何パ ーセ ン トが利用 されてい るか とい う見方である。 Zn は後者の立場 によ ってい る。本論 の 目的か らは,前者の立場 をとって,変化す る出生傾 向をその ままうけ入れ ることが必要であ る。 マ レー シ ア に お い て fiが 入 手 で き るの は1957年 に限 られ て い るの で , この数値 の そ の 他 の 年 次 に対 す る適 用 に際 して は , 出産 傾 向が 変 化 しなか った か , あ るい は変 化 が 僅 少 で あ っ た と い う仮 定 を設 け ね ば な らな

。 1957年 以 前 に お い て は , 産 児 制 限 の導 入 は きわ め て わ ず か で あ っ たか ら, この fiを本 論 で と り扱 う1947年 に対 して適 用 す る こ とは ,実 際 問 題 と して難 点 を生 み 出 さな いO マ レー シ ア ン, 中 国人 ,お よびHutteriteの有 配 偶 女 子 S歳 階 級 別 出生 率 は表3 336

(4)

の通 りで あ る。 1()57年 の マ レー シ ア ソお よ び 中 国 人 の 年 齢 階 級 別 出 生 率 を そ れ ぞ れ の fiと して用 い る場 合 , 技 術 的 な意 味 で 二 つ の 難 点 が 存 在 す るO 第 1は , 統 計 が 1年 分 だ け な の で , 代 表 値 と して 用 い るに は や や 危 険 性 が あ る こ と

,第

2は 届 出 もれ の た め に数 値 が 不 完 全 な もの か も知 れ ぬ こ とで あ る。 第 1の 点 に 関 して は , よ り長 期 に わ た る統 計 (1()56- 58年 平 均 ) が 得 ら 表3 Huttcrite,マ レーシ7ソ,お よび中国人 におけ る 有配偶女子5歳階 級別LLJ.生率 年齢 階 級 15 - 1() 20 ∼ 2 1-25 - 2()

3

日∼ rl1 35 - 3リ HuttcritL: マ レーシアン′ (1957) 中(1957)国 人 .50〔) .550 .502 .1117 .1L)b 4()∼ 44 E .222 45 ∼ 49 F .(,。 1 1r) /0 日8 7 ︼ -=U ⊥丁 7︼ ‖ リ nU rJ I- 1-7 ︼ rJI) ・十 っJ フ ︼ -ハU り E .2O Li E .1/)リ ! .i)5-I 資料 :Hutturitu の数値 は I,nの計算 に用 い られ ;:'もの, - レ-シ7ン,中国人のそれは1()57年 セ ンサ ス報 告 によ る。 れ るシ ソガ ポ - ル の マ レー シ ア ソ有 配 偶 女 子 に 関 す る数値 が , ウエ ス ト ・マ レー シ ア の そ れ に か な りよ く似 た分 布 を もっ て い る とい う こ とか ら, この 分 布 の形 に は か な りの 信 頼 性 が あ る と い え よ う。5) 第2の 点 に 関 して は , 届 出 もれ が 全 年 齢 階 級 に わ た っ て一 定 の 比 率 で 存 在 す るな らば 問 題 は な い。 この仮 定 は 人 口学 的 推 定 に お い て しば しば受 け 入 れ られ て い るの で , こ こで もい ちお う採 用 す る こ とに す る。 離 婚 状 態 に あ る もの が す べ て婚 姻 状 態 に あ るな ら

, そ の 場 合 に期 待 され るP,nは , 現 在 の Pm に

P

d を加 え た もの に な るは ず で あ る。 現 在 離 婚 状 態 に あ る女 の 中 に は , 離 婚 後 元 の夫 が 死 亡 した もの が 含 まれ て い る し, ま た元 の 夫 が 既 に再 婚 して い る場 合 もあ る。 前 者 の 場 /斜 二は , 仮 に そ の 結 婚 が 離 婚 に よ っ て終 わ らな け れ ば ,これ に対 応 す る女 子 人 口は Pm に で は な く Pv に 入 る。 しか し, この年 齢 層 に お け る夫 の 死 亡率 は そ れ ほ ど高 くな い と考 え られ る し, ま た マ レー シ ア ンに お い て離 婚 か ら再 婚 まで の 期 間 が 比 較 的 短 い とす れ ば , この 影 響 は 無 視 して もほ とん ど差 し支 え な い で あ ろ う。 後 者 の 場 令 , 夫 の再 婚 が 妻 の そ れ よ り も頻 繁 で あ り, しか も離 婚 女 子 以 外 の 者 , す な わ ち未 婚 女 子 あ る い は寡 婦 との 間 で も行 な わ れ るな らば , Ps あ るい は Pv に と ど ま っ て い るは ず の 人 口が P,a に流 れ こん で し ま っ て い る可 能 性 が あ る。 そ れ ぞ れ の年 齢 階 級 の女 子 の 夫 が どの よ うな 婚 姻 状 態 お よ び年 齢 階 級 の女 子 と再 婚 した か が 分 か れ ば , この 影 響 を正 確 に評 価 す る こ とが で き るが , この よ うな 資 料 は存 在 しな い の で , こ こで は非 常 に 間 接 的 な 方 法 で 大 ざ っは な推 定 を行 な うほ か は な い 。 15-49歳 に お け る男 女 の 離 婚 者 数 は 表 4の通 りで あ る。 - レ∼ シ ア ンの 場 合 男 子 離 別 者 数 は 女 子 離 別 者 数 よ り もか な り少 な い が , これ は, (i)夫 の再 婚 が 妻 の再 婚 よ りも頻 繁 に行 な わ れ 5) 中国人 に関 しては, シソガホールでは この時期 にすでに出生率低下 が現われは じめてい るので,比 較 が無意味で あ る。

(5)

る こ と, (ii)通 常 夫 は妻 よ りも年 長 で あ るか ら15- 49 歳 女 子 の配偶 者 には

5

0

歳 以 上 の者 が若 干含 まれ てい る こ と,(iii)男子死 亡 率 が 女 子 の死 亡 率 よ りも高 い こ と, の ため と考 え られ る。 仮 に 後 二者 を無視 して, この年 齢 区分 にお け る男女 離婚 者 の差 が す べ て男子 の再 婚 の 多 きに帰 せ られ る もの とし, しか もそ の再 婚 が 元 の妻 と 同 じ く らいの年 齢 の女 との 東南アジア研究 7巻3号 表4 15-.49歳におけ る離別者の性比

1947年および1957年セ ンサスよ り算出。 間 で行 なわ れ た とす る と, この差 と同数 の女 子 数 は元来 Ps あ るい は Pv を構 成 すべ き人 口か らひ きぬ か れ て, 既 に Pmに くみ込 まれ てい る と考 え る こ とが で き る。 この場 合 ,Pd に この 男女 比 を乗 じた分 だ けが な おP,nに入 りこむ余地 が あ るこ とにな る。6) 50歳 以上 の夫 の存 在 や マ レーシア ンにお い て複 婿 が わず か なが ら存 在 す る こ とな どを考 慮 す る と, P

n+(

PdX

離 婚者 の男女 比)は, 離婚 が なか った場 合 に期 待 され る Pnの最 小値 を示 す もの と考 え て もよか ろ う。 また先 に述 べ た Pm+Paは,期 待 され る Pm の最 大値 と考 え る こ とが で き よ うO Ⅱ デ タ マ ラヤ にお い て婚 姻 状態 別統 計 が 得 られ るのは, 1947年 お よび1957年 の二 つ の セ ンサ ス のみ で あ る。他 の開発 途 上 国 にお け るセ ンサ ス と同様 に, マ ラヤの セ ンサ ス にお い て も, age-mi s-reportingや heapingが あ る程 度 み られ るが , この両 年 の デ ー タは先 行 す る1931年 に くらべ る とか な り改良 され て い る。 と くに こ こで問題 とす る15- 49歳 の年 齢 層 にお い ては, 年 齢報 告 に お け るあや ま りが比 較 的 少 ない と考 え られ る。 婚姻 状態 に関 しては, と くにマ レ-人 に つ い て は,慣 習上 か な り正確 に答 え られ て い る と考 え る こ とが で き る。 マ レー シア ンにお け る Pn,Pd,Pv,Ps の値 を州別 に算 出 す る と表 Sの よ うに な るO こ こ に マ レーシア ン とい うの は奥 地 に居 住 す る非 イス ラム教 徒 で あ る原 住 民 は含 まな い。 複 数 社 会 (pluralsociety)で あ るマ レーシア にお け る第2の民族 で あ り, 一 般 に離 婚 が少 ない といわれ 6) 男女離婚者が未婚者あるいは死別者 と再婚 した場合, これに相当する減少が男女の未婚者および死 別者において存在する訳であるが, もし離婚がなければ, これ らの未婚者および死別者の間で結婚が 行なわれ ると仮定する。 この結果,男女離婚者の差に相当する部分だけが余分にP,nに入 るもの とし て問題 になる訳である。なお, この考え方は復婿の存在を無視 している。

(6)

表5 マ レー シ ア ンにお け るP"りP d,Pv,Ps 1 9 4 7 P ,,i Pd Pv J。hHrLt MalとLCCa Stllangur I)し:rLLlt l'ullang N.SLHllbihll 1)ahLLng KcdこLh I)erlis Trellggallu KL)lこLntLLll \\'.ユ′lとLlとLybLL (ユ1乙Llaya) 州 Johoro l llalこLCL「とL SeLLngL)r Pcrとtk l'u llLLllg lTIT.Semb ilこLn Pahこ1ng Kcdah 1)crlih Trullgganu Kelalltこもn W ・11alとLySla (Malaya) っJ l 八U っJ l ハ リ ,J ハU ハU o ノ ハU っ J rr) l ・ヰ っJ t ′ l -f/ nd へU っ○ /D 一 F ' I′ 7 1ノ F′ L / 7 -/ L/ nO lノ Iノ T ノ m n l \ tr) 1 0 / 0 /b ユT CC Trj 一寸 一r) ] r' -十 I 0 AT 一〇 ↓† 7 2 1 1 l) -T t-lノ ーノ ′AU /D /D /b ︻ノ ーノ t / -/ 1 -′0 ∫ . 〇 ノ nU ‖凸 っJ ⊥T rr) ユ ・ ∩ ノ tr )

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(7)

東南アジア研究 7巻3号 表7 離別者が存在 しなか った場合に期待 され るPmの最大値 および最小値の現実のPmに対する比

Johore Malacca Selangor Perak Penang NegriSembilan Pahang Kedah Perlis Trer唱ganu Kelantan W .Malaysla (Malaya) /0 q ノ 8 /0 0 8 1r) 一r) 4 2 4 1 0 1 1 7 l 1 2 7 ︼ 3 てJ 4 0 0 0 、U 0 nU 0 ∩ ) 0 0 ハU 1 1 1 1 1 1 1 1 1 l 1 5 8 ′e Oノ ーr) 8 0 っJ n ) 8 2 4 . Ar JT AT tr) ′b /b tr ) /D CC (U 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 J 1 I 1 1 1 1 1 1 1 1 1 tJ.) 7 nノ つJ ln 2 (‖凸 7 8 /人U 3 3 1 つJ っF' 3 47 っJ 一r) 7 0 ノ 0 0 0 0 ハU ハU 、U \U ハU 0 O 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 3 7 日U 2 ]J.) 7 ′0 8 史 U nノ 7 8 /n V n8 8 0ノ /∩ ) ∩ソ 0ノ /人U 7 0 0 ∩) ∩) ∩ ) ∩) 0 0 0 1 1 5 5 っJ 4 N') /0 4 7 1 つJ 3 0 0 0 ハU ハU 0 O ハU 1 l つJ O ハU ハU n ) ∩ ) 0 0 0 ハU (U ハU 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 i o7 04 05 06 06 似 09 日 13 42 0 0 nU ハU nU ハU 0 O ハU 0 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 o6 06 0 4 05 桝 oS 捌 09 09 16 〃" 0 0 n U ハU 0 0 n ) ∩ ) 0 0 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 06 06 0 4 05 05 05 g 09 09 16 5 ハU O ハU 0 nU ハU 0 O (U 0 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 表8 PTn,Pd,Pv,Psの変化 (1947- 1957)

Pm マレ′Pd -シアン′Pv Ps Johore Malacca Selangor Perak Penang N.Sembilan Pabang Kedah Perlis Trengganu Kelantan W ・Malaysla (Malaya) +.001 --.021 I.019 -.021 -.001 -.016 +.008 -.022 -.039 -.028 -.012 -.022 -.001 -.007 +.024 -.031 +.001 -.031 +.075 -.054 +.060 -.054 +.016 -.032 -.028 +.047 -.023 +.063 -.015 +.032 -.019 +.033 -.019 +.087 I.020 +.054 -.014 +.054 -.011 +.018 -.007 +.038 -.017 -.004 -.005 -.001 -.016 +.033 中 国 人 Pln Pd Pv Ps -.068 -.002 -.079 0 -.064 -.OO1 -.081 0 -.067 0 -.075 -.001 -.122

0

-.079 0 -.050 +.001 -.064 -.003 -.055 -.012 -.075 -.001 -.024 +.093 -.015 +.095 -.023 +.088 -.021 +.102 -.024 十.091 -.028 +.104 -.018 +.142 -.018 +.100 -.012 +.062 -.027 +.093 -.019 +.086 -.022 +.098

観 察 結 果 マ レーシア ンにお け るPdは, 1947年 の Johoreを除 け は, いず れ の州 にお い て もPvの値

よ りも大 きい。 中 国人 の Paが Kelantan を除 け ばPvの値 よ りも小 さいの に対 して好対称 を な してい る。 1947年 の Trengganu,Kelantan両 州, お よび1957年 の Kelantan州 にお い ては, マ レーシア ンの

P

d は

P

sよ りもよ り大 きい値 を示 してい る。

(8)

レ-シア全域 にお いては, 1947年 には最 小5.6% か ら最 大10.6%, 1957年 にお い ては2.4% ない し6.3% で あ る。 この値 は中国人 の1C/O以 下 に くらべ る と非常 に大 きいが,絶 対的 には それほ ど 高 い値 で は ない。 しか し, 1947年 の Kelantanにお いては,最 小10.3%,最 大17.9%, 同年 の Trengganuにおい ては,9.6%ない し16.8% とい う増加 の可能性 が認 め られ る。 この よ うに, 離婚 が きわ めて多 い東 海岸 で は, か つて離婚が 出生 力抑制 に対 してか な りの影響 を及 ぼ してき た ことを推 測 す る ことが で き る。 ここで,現実 の マ レーシア ンの 出生率 におけ る地域 差 は, 離婚発 生状況 の差 に よ って説 明 さ れ るが とい う問 に答 えね ば な らない。結 論 は否 で あ る。 P,nの大小が Pdの大小 に よ って決定 され る とい う状態 が存 在 す るな らば,各 州 の出生 率 の大小 を決定 す る鍵 は Pdに存 す る とい え るので あ るが, 実際 にはPsの各 州 にお け る変 異 が大 き く, Pmの地域 差 は主 として P.qの大 小 に よって決定 され てい るので あ る。 か くして,Pm と P,lの問 には, 1947年 には 1′- +・123, 1957年 には十・8()7とい う,期 待 され る方 向 とは逆 のみ かけの相 関が現 われ てい る。 Pn+Pd+P,,+Ps- 1 で あ るか ら,P,tお よび P7,の変 化 は,P,nの変 化 に対 す る Psの変 化 の影響 を擾 乱 す る役 割 を果 たす とみ なす こ とが で き る。 四 つのイ ンデ ックスの変 化 の値 の和 は 0で あ るか ら,P,nの変 化 の絶 対値 は,他 の3着 の変 化 の和 の絶 対値 に等 しい。 表8にみ るよ うに, 中国人 におい ては,Pd の変 化 はほ とん ど無視 で き る くらいで あ り,Pvの変 化 は Psの 変 化 に比 して相対的 に小 さいので,

P

m の変 化 は P.Y の変 化 をその まま反映 した もの に な って い る。 Psの増加 は主 として初婚年齢 の上 昇 に帰 せ られ るが, ここで はそれが その まま Pmの 減 少 に結 びついてい るO これ に対 して, マ レーシ ア ンにお いては,Ps の増加 が 中国人 の場 合 に比 して小 さい こ とに加 えて,Pdの減 少が Psの増加 を相 殺 す るほ ど大 きい。 主 として死亡 率 の低 下 に と もな うと考 え られ るPvの減 少 の影響 を加 味 す る と,1947- 57年 にお い ては,Pmは Psの増大 に もかかわ らず上 昇 す るO マ レ-シア ンにお い て も初 婚年齢 の上昇 が近年次 第 にあ らわれ て来 るので あ るが, その出生率減 少 にお よぽす影響 は,離 婚者 の減 少 の ために,少 な く と もこの期 間 にお いては全 く顕在 化 しないので あ る。 マ レ-シア ンの離婚 の出生 力にお よぼ す影響 に つい て,結論 を要 約 す る と以 下 の通 りで あ る。 (i) マ レーシア ンにおけ る離婚 は, 出生率 を低 下 させ る作 用 をあ る程度果 た して きた。 この 傾 向は離婚 の多 い東 海岸 におい て と くに著 し く,離婚 の発生 が 多か った1947年 以前 にお い ては, 離別者 の存 在 が なか った場 合,9- 18%の 出生数 の増加 が あ り得 た と考 え られ る。 (ii) しか しなが ら, 出生率 の地域 差 は,離別著 の多 きの地域 差 に よっては説 明 され ない。初 婚年齢 の地域 差が大 きな役割 を果 たす か らで あ る。 (iii) 初 婚年齢 の上昇 は,婚姻状態 に あ る ものの割 合 を減少 させ て, 出生率 の低 下 を生 ぜ しめ るが, 1947- 57年 とい う特定時期 にお い ては, 同時 に生 じた離別者 の減 少が影響 して,初 婚 年齢 の低 下 に もか かわ らず, そ の影響 が実際 の出生率 の上 にあ らわれ なか った。 341

表 5 マ レー シ ア ンにお け る P " り P d ,P v ,Ps 1 9 4 7 P , , i P d Pv J。hHr Lt Ma lと L CCa St l l angur I ) し : r L L l t l ' ul l ang N.S L H l l bi hl l 1 ) ahL L n g K cdこ L h I ) erl i s Tr el l ggal l u KL ) l こ L ntL L l l \ \ ' .ユ′ l と L l と L ybL L (

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