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(1)

岐阜県農業用小水力発電導入技術検討会

恵電測第2601号

県営農村環境整備事業(小水力発電整備型)

鎌瀬用水地区 基本設計業務

小水力発電計画概要書

平成 26 年 8 月 19 日

(2)

1. 計画概要

---1.1 発電計画の目的

---1.2 地域状況

---1.3 計画地域の位置

---2.

小水力発電計画検討箇所の状況----2.1 小水力発電計画検討箇所の状況

---3. 発電計画概要

---3.1 発電使用水量

と発電形式の検討---3.2

取水位、放水位落差の検討---3.3

水路ルートの検討---3.4

最大、常時使用水量の検討---3.5

発電規模及び電力量の算出---3.6

工事数量及び事業費の概算---3.7

費用便益---3.8

発電原価---3.9

発電モデルの比較---3.10

事業の評価---4. 施設計画図

---page

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目        次

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1.計画概要

1.1 発電計画の目的 本計画では、『恵電測第 2501 号小水力発電施設整備事業 鎌瀬地区小水力発電事業予備調査』 により検討された計画を基に、鎌瀬用水を活用した小水力発電の基本設計を行うことを目的とす る。 1.2 地域状況 恵那市上矢作町は、岐阜県の南東端に位置する恵那市の南東部を構成する地区であり、南部は 愛知県豊田市稲武町、東部は長野県平谷村・根羽村に接した標高 800m~1,200m前後の急峻な山 岳に囲まれた峡谷型の地域で、面積が 130.96km2、人口は 2,206 人(平成 25 年 4 月 1 日現在)であ る。 木曽山系の恵那山を主軸とする山岳群が本地域の北部から南西部に伸びており、地形は全般的 に北東から南西部にかけて緩傾斜している。この間をぬって上村川が貫流し、飯田洞川、木の実 川を合わせながら南端の愛知県境で矢作川に合流する。これらの河川に沿った標高 330m~700 mの間に高知が段丘上に点在し、集落が形成されている。 昭和 30 年代に始まった日本経済の高度成長の進行とともに、農林業等第一次産業の経済基盤 は衰退し、山村と都市との所得格差・生活文化の格差が生まれ、若者を中心として都市への人口 流出が著しくなっている。上矢作町の人口は、昭和 35 年 5,347 人であったが、昭和 60 年までの 25 年間に 36.5%減少し、その後平成 17 年までの 20 年間には 592 人(26.3%)の減少、平成 17 年 ~平成 22 年の 5 年間では、2,379 人(10.4%)と減少傾向が強まっている。 人口は年々減少の一途をたどっている状況で、限界集落的地域が増えており、人口減少に歯止 めがかからず、高齢化率も 40%以上と非常に高く、人口定住対策や地域活動の担い手確保、高齢 者や支援を要する方々の生活支援、福祉の充実、医療の確保等生活全般として大きな課題となっ ている。

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1.3 計画地の位置 (1) 恵那市上矢作町飯田洞の位置 恵那市上矢作町は、岐阜県南東端、美濃三河高原に位置し旧恵那郡に属する。(2004 年 10 月の市町村合併により恵那市となる)岐阜県中津川市、長野県、愛知県に隣接する。矢 作川の各支流が町内を流れ、愛知県との県境で本流と合流している。集落はおしなべて谷 底の小規模な河成段丘に形成されている。 岐阜県における恵那市上矢作町の位置

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(2) 航空写真

恵那市上矢作町飯田洞周辺の航空写真を以下に示す。

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(3) 小水力発電計画検討箇所の位置

小水力発電予定箇所

取水源

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2.小水力発電計画箇所の状況

2.1 小水力発電計画検討箇所の状況 小水力発電計画を検討する鎌瀬用水周辺状況について記載する。 (1) 鎌瀬用水 鎌瀬用水での水力発電は、阿岳本谷に流入する支川から取水する農業用水を活用して行うも のである。 なお、鎌瀬用水の取水口上流部では、上矢作浄水場の取水口である本郷白井沢取水場が設置 されており、572t/日(0.00662t/s)の取水を行っている。 また、飯田洞川には、阿岳本谷との合流点の直下に中部電力(株)飯田洞水力発電所の取水口 である飯田洞堰堤があり、最大 1.95m3/s の取水が行われている。そのため、本水力発電の取 水及び放流箇所の検討においては、鎌瀬用水の農業用水取水、上矢作浄水場の取水、中部電力 (株)飯田洞堰堤の取水に影響を与えない箇所、取水量が前提となる。 写真 2.1.1 上矢作浄水場施設及び本郷白井沢取水場 写真 2.1.2 中部電力(株) 飯田洞堰堤 取水口は、鎌瀬用水と市道と近接する「A」、市指定天然記念物 萩原の大栃の下流にある 分水箇所の「B」、縦断勾配の変化点付近に位置する「C」の3箇所を想定し、発電所設置箇 所を阿岳本谷右岸 高橋橋下流の「A」、飯田洞川右岸堰堤脇の「B」の2箇所を想定して検 討する。

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検討する取水口~発電所の組み合わせは以下の通りである。

取水口 発電所設置箇所

case1 鎌瀬用水、市道近接部「A」 阿岳本谷右岸 高橋橋下流「A」 case2 萩原の大栃下流分水箇所「B」 阿岳本谷右岸 高橋橋下流「A」 case3 縦断勾配変化点付近「C」 飯田洞川右岸堰堤脇「B」

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図 2.1.1 鎌瀬用水 周辺状況 鎌瀬用水 中部電力(株) 飯田洞堰堤 鎌瀬用水取水口 発電所設置検討箇所A 上矢作浄水場 本郷白井沢取水場 上矢作浄水場施設 恵那市指定天然記念物 萩原の大栃 発電所設置検討箇所B 取水検討箇所A 取水検討箇所B 取水検討箇所C

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3.発電計画概要

3.1 発電使用水量と発電形式の検討 (1) 農業用水量及び浄水取水量 鎌瀬用水は、普通河川 本郷白井沢から取水し用水を確保している。取水量を以下に示す。 表 3.1.1 鎌瀬用水の取水量 項 目 取水量(m3/s) 期間 代掻き期 0.0492 5 月 1 日~5 月 10 日 普通期 0.0106 5 月 11 日~9 月 15 日 非かんがい期 0.0000 9 月 16 日~4 月 30 日 また、鎌瀬用水取水口上流部で取水を行っている上矢作用水浄水場 本郷白井沢取水場の取 水量を以下に示す。 表 3.1.2 上矢作浄水の取水量 項 目 取水量(m3/s) 期間 上矢作浄水 0.0066 通年 0 0.1 0.2 0.3

普通河川 本郷白井沢からの年間取水状況

かんがい用水 発電使用水量 図 3.1.1 普通河川本郷白井沢の年間取水状況(かんがい用水と発電使用水量) ※上図は、澄ヶ瀬水文水質観測所観測データを基に算出した普通河川 本郷白井沢の推定 流量より浄水水取水量、河川維持流量を考慮して作成した。 (2) 発電使用水量 1) 観測所データを基にした算定 農業用取水量を満たす流量が本郷白井沢を流下しているか確認するために、近隣で計測さ れた流量観測データを参考に、流域面積による比流量を換算し検討を行った。 使用する流量データは、国土交通省 澄ヶ瀬水文水質観測所で記録された平成 15 年~平成 23 年の 9 年間のデータを使用した。なお、澄ヶ瀬水文水質観測所で記録されたデータは、欠

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測が多いため記録のあるデータを日別に平均値を算出し、流況表を作成する基データとした。 平均値を算定する際は、各年の降水量データを基に加重平均値を算定した。 なお、9 年間で記録が残っていない日の流量データについては、記録のある日の最低流量 が流下しているものと想定し、流量を算定した。 図 3.1.2 澄ヶ瀬水文水質観測所 位置図 澄ヶ瀬水文水質観測所 鎌瀬用水小水力発電 検討箇所

(12)

表 3.1.3 国土交通省 澄ヶ瀬観測所 流量観測データ(月別平均流量) CA= 205.80 km2 (単位:m3/s) 年 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 平 均 平 均 18.10 17.81 17.96 18.16 23.37 19.96 32.86 32.82 28.01 20.47 8.12 4.19 6.72 澄ヶ瀬流量観測データの月別平均流量 0 20 40 60 80 100 120 0 50 100 150 200 250 300 350 流量 ( m 3/s ) 1月1日からの日数(日) 図 3.1.3 国土交通省 澄ヶ瀬観測所 流量観測データ(平成 15 年~平成 23 年) 表 3.1.4 国土交通省 澄ヶ瀬観測所 流量観測データによる流況表 CA= 205.80 km2 (単位:m3/s) 最 大 35日 豊 水 平 水 低 水 渇 水 最 小 (1日) (35日) (95日) (185日) (275日) (355日) (365日) 平 均 100.82 33.16 23.86 18.40 13.86 1.16 1.16 20.09 平 均 年

表. 澄ヶ瀬流量観測データによる流況表

0 20 40 60 80 100 120 0 50 100 150 200 250 300 350 流量( m 3/s ) 日 順 (日) 図 3.1.4 国土交通省 澄ヶ瀬観測所 流量観測データによる流況図

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鎌瀬用水 検討する取水箇所に対する対象流域を確認したところ、流域面積は以下の通り であった。この流域面積に対する比流量を換算した結果の流況について以下に示す。 図 3.1.5 鎌瀬用水 流域範囲 (対象流域面積 ①:2.492km2 ②:1.007km2 ③0.059 km2 ④0.027 km2) 各取水点の対象流域面積 取水A:3.499km2 取水B:3.558km2 取水C:3.585km2 鎌瀬用水取水地点:2.492km2

取水A 取水B 取水C 鎌瀬用水取水地点

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表 3.1.5 計画地点:取水A(流域面積:3.499km2)の換算流量データによる流況表 CA= 2.49 km2 (単位:m3/s) 最 大 35日 豊 水 平 水 低 水 渇 水 最 小 (1日) (35日) (95日) (185日) (275日) (355日) (365日) 平 均 1.22 0.40 0.29 0.22 0.17 0.01 0.01 0.24 平 均 年 表 計画地点(鎌瀬用水)の流況表 表 3.1.6 計画地点:取水B(流域面積:3.558km2)の換算流量データによる流況表 CA= 3.56 km2 (単位:m3/s) 最 大 35日 豊 水 平 水 低 水 渇 水 最 小 (1日) (35日) (95日) (185日) (275日) (355日) (365日) 平 均 1.74 0.57 0.41 0.32 0.24 0.02 0.02 0.35 平 均 年 表 計画地点(鎌瀬用水)の流況表 表 3.1.7 計画地点:取水C(流域面積:3.585km2)の換算流量データによる流況表 CA= 3.59 km2 (単位:m3/s) 最 大 35日 豊 水 平 水 低 水 渇 水 最 小 (1日) (35日) (95日) (185日) (275日) (355日) (365日) 平 均 1.76 0.58 0.42 0.32 0.24 0.02 0.02 0.35 平 均 年 表 計画地点(鎌瀬用水)の流況表 この推定流量に対して、発電使用水量 最大流量 0.3m3/s、最小水量 0.09 m3/s(発電可能 な最小流量として最大流量の 30%と設定)が確保できるか算定したところ、設備利用率が case1 は 80%、case2 は 80%、case3 は 81%となり、推定流量に対して全 case で設備利用率 が 60%を超えており、ほぼ安定的な発電使用水量が確保できると算定された。

表 3.1.8 推定流量から算定した設備利用率

取水地点 case1 case2 case3

利用最大可能量 7,566,048 m3/年 7,615,261 m3/年 7,635,410 m3/年 最大流量 9,465,984 m3/年 9,465,984 m3/年 9,465,984 m3/年 設備利用率 80% 80% 81% 2) 現地流量調査 ①頭首工 この算定結果に対して、鎌瀬用水取水量が推定範囲にあるか確認をするため、現地流量調 査を行った。 流量計測は、鎌瀬用水頭首工で観測を行った。計測地点を以下に示す。

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図 3.1.6 計測位置図(鎌瀬用水) 流量調査の結果を以下に示す。なお、流量調査は安定的な取水量を把握することを念頭に、 可能な限り数日間降雨がなかった日を選定し実施した。 表 3.1.9 現地流量調査結果(鎌瀬用水 頭首工) 調査実施日 2013/6/25 2013/7/22 2013/8/29 2013/9/19 本郷白井沢流量 q1(m3/s) 0.215 0.177 0.198 0.393 鎌瀬用水取水流量 q2(m3/s) 0.047 0.033 0.040 0.000 全体流量 Q(m3/s) 0.262 0.210 0.238 0.393 表 3.1.10 鎌瀬用水取水地点(流域面積:2.492km2)の換算流量データによる流況表 CA= 2.49 km2 (単位:m3/s) 最 大 35日 豊 水 平 水 低 水 渇 水 最 小 (1日) (35日) (95日) (185日) (275日) (355日) (365日) 平 均 1.22 0.40 0.29 0.22 0.17 0.01 0.01 0.24 平 均 年 表 計画地点(鎌瀬用水)の流況表 鎌瀬用水取水地点での流域面積(CA=2.492km2)に対する比流量を換算した結果より、豊 水 0.29m3/s~平水 0.22 m3/s に概ね収まる流量が、本郷白井沢を流下していることが確認 された事から、流域面積に対する比流量を換算した結果に相当する流量が確認されると推 測される。 流量計測位置

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3.2 取水位、放水位落差の検討

今回の検討では、3ケースの検討を行った。各案の落差を以下に示す。

表 3.2.1 各検討案の総落差及び有効落差 case1 case2 case3

総落差(取水位-放水位):m 31.2 27.7 33.0 有効落差(総落差-損失落差):m 29.23 26.86 32.10 図 3.2.1 鎌瀬用水本線 縦断図 河川 as 1:1000 600.00 590.00 580.00 570.00 560.00 550.00 DL=542.00 1:500 図 3.2.2 鎌瀬用水~発電所A 縦断図 取水A:EL=581.70m 取水B:EL=578.20m 取水C:EL=577.00m 発電所B:EL=544.00m 発電所A:EL=550.50m

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3.3 水路ルートの検討 鎌瀬用水での発電計画では、以下の3ケースのルートを検討した。 case1:鎌瀬用水、市道近接部 取水A~阿岳本谷右岸 高橋橋下流 発電所A case2:萩原の大栃 下流分水付近 取水B~阿岳本谷右岸 高橋橋下流 発電所A case3:鎌瀬用水下流 縦断勾配変化点付近 取水B~飯田洞川右岸堰堤脇 発電所B 図 3.3.1 検討ルート平面図

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(1) case1 case1 は、鎌瀬用水本線が市道沿いから離れて森林内を流下しはじめる分岐点に取水Aを設 けて、阿岳本谷に架かる高橋橋の上下流に広がる農地及び広場に発電所Aを設置する計画であ る。取水Aから発電所Aまでは、市道に水圧管路を敷設する計画である。この位置に水圧管路 を敷設することで、途中鎌瀬用水本線周辺に指定されている保安林指定箇所を回避して計画す ることが可能である。 (2) case2 case2 は、取水Aより下流に位置する森林内を流下する鎌瀬用水本線に設置された分水枡周 辺に取水Bを設置し、土羽水路沿いに水圧管路を設置し、できる限り短距離で発電所Bに接続 する計画である。 取水Bの上流部には、恵那市指定天然記念物萩原の大栃が生えており、水力発電関連施設設 置による影響が出ないよう配慮する必要がある。 取水Bから高橋橋下流に位置する発電所Aまでは、既存の土羽水路沿いに水圧管路を設置し、 水田等圃場に影響が出ないルートを設定すると共に、可能な限り短距離となるルートを検討す る。なお、この土羽水路周辺箇所は、土砂流出防備保安林が市道沿いまで広く指定されている ことから、水圧管路敷設箇所、仮設道等設置現状改変箇所については、協議をする必要がある。 (3) case3 case3 は、林内を流下する鎌瀬用水本線下流部で大きく縦断勾配が変化する手前の箇所に取 水Dを設置し、飯田洞川右岸沿いに広がる広場に発電所Bを設置し、有効落差を大きく確保す る計画である。 取水Cの設置を検討する箇所は、森林内を流下する鎌瀬用水本線であり、周辺には急な斜面 が広がっているため、用地の制限が大きく懸念される箇所でもある。また、取水箇所の斜面上 部には、社殿が確認されており、水力発電施設の設置による影響を回避する必要がある。 発電所設置を検討する箇所は、飯田洞川右岸に位置する発電所Bである。 発電所Bは、取水Cに対して最も有効落差を確保するために、放流箇所となる飯田洞川の右 岸沿いに広がる場所に発電所を設置し、出力を確保する計画である。有効落差が確保できる位 置に発電所が設置できるものの、発電所設置にあたっては①水力発電に使用した後の放流水が 中部電力(株)飯田洞水力発電所取水口下流部に放出することとなり、飯田洞水力発電所取水量 に影響を与える。②発電所設置にあたり飯田洞川の護岸施設を設置する必要があることから、 事業費が増加することが懸念される。

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3.4 最大、常時使用水量の検討 (1) 最大使用水量 鎌瀬用水本線の水路断面を確認したところ、流下能力が最も大きくなる箇所の流量が 0.307 m3/s であった。そこで、各 case で最大流量を 0.30m3/sをピークに 0.05m3/s刻みで最大 流量を変化させていった際の、発電原価を確認すると以下の通りとなる。そこで、今回比較検 討する中での最大流量を 0.30m3/sに設定し検討する。 表 3.4.1 各 case の流量別発電原価 最大流量 発電原価(円/kWh) case1 case2 case3 0.30m3/s 13.79 13.22 12.56 0.25m3/s 14.67 14.06 13.31 0.20m3/s 16.09 15.64 14.90 0.15m3/s 19.02 18.46 17.76 (2) 常時使用水量 各検討案の常時使用水量は、case1~3 について、計画地点の換算流量データの流況表の渇水 量から河川維持流量を差し引いた水量を設定した。河川維持流量は 0.02m3/s/100km2 から、 鎌瀬用水取水地点の流域面積 2.492km2 に必要な河川維持流量を 0.005m3/sとした。 表 3.4.2 各検討案の最大使用水量 及び 常時使用水量 case1 case2 case3

最大使用水量(m3/s) 0.300 0.300 0.300 常時使用水量(m3/s) 0.015 0.015 0.015

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3.5 発電規模及び電力量の算出 (1) 発電規模検討方針 設計条件を以下に示す。 1)流量 最大使用水量、常時使用水量の確定 2)区間(落差) ・取水位置の選定 ・送水ルートの選定 ・発電位置の選定 (2) 発電モデル図 発電モデル図を以下に示す。 case1~3 FRPM管 φ500 ヘッドタンク 発電所 図 3.5.1 発電モデル図 表 3.5.1 各案の流量、有効落差及び最大出力 case1 case2 case3 流量 (m3/s) 最大使用水量 0.300 0.300 0.300 常時使用水量 0.005 0.015 0.015 有効落差 (m) 29.23 26.86 32.10 最大出力 (kW) 60.1 55.3 66.0 この使用水量及び有効落差から各検討案に適応する水車を水車選定図に従い選定を行った。 水車形式の選定は、「ハイドロバレー計画ガイドブック」(ハイドロガイド)の水車選定図を 基本として行うのが一般的である。 そこで、各ケースの水車について確認してみると、クロスフロー水車、一体形水車、ポンプ 逆転水車、パイプライン型フランシス水車を選定候補とする。ポンプ逆転水車は効率及びメン テナンスに問題があるため除外する。 ポンプ逆転水車は、発電流量が一定範囲で維持されることが求められる。クロスフロー水車 は、①機器価格は比較的安価である、②設備の構造が簡単でメンテナンスが容易である、③小 水力発電の施工実績も多い。一体形水車は、①機器価格は最も安価である、②効率が他の2機 種に比較して悪い、③施工実績が少なく、運開後の設備トラブルの懸念がある。パイプライン 型フランシス水車は、①機器価格は最も高価である、②効率は最も良い、③現地状況により衝 動水車に比べ水頭が有理となる、④メーカーが1社しかなく高価になる可能性あり。 このような特徴から、クロスフロー水車またはパイプライン型フランシス水車を選定し検討 をする。

(21)

図 3 . 5 . 2 水車選 定図 ( ハ イドロバ レー計画 ガイド ブック ) 0.30 0 30 20 40 50 case 1 case 2 case 3

参照

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