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高齢者福祉施設の住環境評価

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(1)

高齢者福祉施設の住環境評価

菅 井 晴 美、長 井 久美子

Eva l ua t i o no fr e s i de nt i a le nvi r o nme nt i

ne l de rc a r ef a c i l i t i e s

Ki yo miSuga ia ndKumi koNa ga l ●

1 .はじめに

2 0 世紀 に科学 と技術が急速 に発展 し、私た ちの暮 らしや社会には大量生産された製品やデ ザインが溢れ、長い間、追い求めて きた豊かで 便利な社会が到来 したように思われた。 しか し なが ら、わが国では 1 9 9 5 年 には総人口に占め る高齢者の割合が 1 5% を超 え 、2 0 0 2 年 3 月に は 1 8 . 70 / Oに至 り、過去最高 となった .7 5 歳以 上の人口は初めて 1 0 0 0 万人 を超 え、総人口に 占める割合 は 7 . 9% となった。人は加齢 によっ て様々な身体能力の変化に見舞われる。骨が脆 くな り、筋肉が弱 まることで迎動能力や姿勢に 著 しい変化が現れる。加齢にともなう一般的な 障害 としては( D聞こえに くい、見えに くい、感

じに くいなどの感覚能力の変化、②歩 きに くい、

座 りに くく立ちに くい、早 く反応で きないなど の移動や迎動能力の低下、③倒れやすい、バラ ンスを失いやすいなどの平衡感覚の喪失 と転倒、

④混乱 しやすい、覚えに くく忘れやすいなどの 記憶 と混乱などがあ り、社会全体にさまざまな 問題が発生 して くる。

この ように社会全体の高齢化が進むなかで、

既存のデザインや もの、環境やサービスなどに 不満 を感 じる人々が多 く出現 し、そこでこうし たデザインや ものづ くりによる社会的差別や未 達成 を見直そ うとい う意識で 、2 0 世紀後半 に はユニバーサルデザインとい う概念が創出され た 。1 9 8 0 年代にノースカロライナ州立大学 ( 米) のロナル ド・メイス氏が これ までのバ リアフ リーの概念 に代 わって、「で きるだけ多 くの人 が利用可能であるように製品、建物、空間をデ

ザインすること 」 をユニバーサルデザインとし て定義 し、捉唱 した。ユニバーサルデザインは、

すべての人が人生のある時点で何 らかの障害 を 持つ ということを、発想の起点 としている点で、

それまでのバ リアフリーデザインとは大 きく異 なる1 ) 。障書の部位や程度によりもたらされる バ リア ( 障壁)に対処するのがバ リアフリーデ ザインであるのに対 し、ユニバーサルデザイン は障害の有無、年齢、性別、国箔、人種等にか かわらず多様な人々が気持 ちよく使 えるように あ らか じめ都市や生活現境 を計画する考え方で、

建築物にも多大な影響 を与えている.

わが国では 1 9 9 4 年に満齢者、身体障聾者等 が円滑 に利用 で きる特定畑薬物の畑基の促進 に関する法律 ( ハー トビル法)が制定された 2) 0 この法律 は建築物の質の向上 を図 り、それに よって公共の福祉 を増進 させることをE l 的 とし ている。特定雄薫物 としては、学校、病院、劇場、

観覧場、免会場、展示場、百1 号店、ホテル、邸 務所、共同住宅、老人ホームその他の多数の者 が利用する政令で定める建薫物又はその部分に 対するもので、これ らに付属する出入 り口、廊 下、階段、昇降機、便所、敷地内の通路その他 の政令で定める施設が該当する。別途、政令で 特定施設の構造及び配置に関する基準 ( 利用円 滑化基準) を定め、これに適合 させなければな らない とした。廊下、階段、便所、敷地内の通 路等について材料、寸法、表示等が細か く記我 されている

在宅での生活が維持で きない高齢者のための 福祉施設の整備が横棒的に推進 され、バ リアフ

生活科学科生活科学専攻

‑ 1 5 1

(2)

L T . 1 い' / .

抑 臼女子短期大学研究紀要

第 4 2

2 0 0 5

リーやユニバーサルデザインが うたわれている 今 日、1 7 : . 5 齢捌 こと‑ )でこれ らの福祉施設の建築

構 掛 よどのような相 見にあるのであろうか.本 / 桝兜は、

抑 f J ' f ^ J の祐齢者福祉施設を対象 とし て、

旭 l

役の 迎 骨 、 哲理、 看護、 介護等に携 わる人々 に、脚 勿内外の環境 についてアンケー ト調査 を 行い、‑ I : . 1 齢者福祉施設の現状 を分析 し、その結 I

nl ・ か らの提言 を行 うものである.は じめに建築 が r l 迫の韮本 となる新潟県のまちづ くり条例の概

・ l

Ar ・ を提示 し、次にこの条例の整備基準 にそった 砧齢者福祉施設 として新潟県内の高齢者福祉施 設の建設状況 を示す。最後に、本研究の 目的で ある高齢者福祉施設内の建築構造が実際に満足 される状況にあるか否か を調査 し、その結果に ついてまとめる。

2. 高齢者福祉施設の整備

2.1 ハー トビル法とまちづくり条例 新潟県では 1 996 年 に 「 新潟県福祉 の まちづ くり条例」を制定 し、 福祉のまちづ くりについて、

県、市町村、事業者及 び県民 の責務 を明 らか に す るとともに、高齢者、障害者等の自立 と社会 参加 を促進するために、県民の理解の下で、高 齢者、障害者等が安全でかつ快適 に地域で生活 で きるような生活環境の整備 を図る施策 を推進 し、もって、豊か な福祉社会 の実現 に寄与す る ことを目指 している

3)

。公共的施設の新設又は 改修 をしようとする者は整備基準 を遵守するこ ととし、建築物 に関す る整備基準 を細か く掲げ ている。この整備基準 はハー トビル法 をもとに して さらに詳細 に定め られ 、1 997 年発行の整備 マニュアルでは設置例 まで図示 されている。

ハー トビル法 は 200 2 年 に高齢者、身体障害 者等が円滑 に利用で きる特定建築物の建築 を一 層促進す るため、特定建築物 の範囲 を拡大 し、

及び特別特定建築物の建築等について利用円滑 化基準 に適合す ることを義務付 ける とともに、

認定 を受けた特定建築物について容積率の算定 の特例、表示制度の導入等支援措置ゐ拡大 を行 う等の所要の措置 を講ずる法律の一部改正 を行 い 、2003 年 に施行 してい る。新潟県福祉 の ま ちづ くり条例 も 2003 年 に改正 され、整備基準 も変化 している。

2.2 高齢者福祉施設

介護や介助が必要 となって在宅での生活が維 持で きなった高齢者に対 し、県や市では福祉施 設の整備 に努めている。表 1 は 200 4 年 1 0月 1

日現在の新潟県内の高齢者福祉施設数である

4)0

1 0 年 ごとの施設数 として まとめたが 、2000 年 代 は 2000 年か ら 200 4 年 9 月 までの倍 である。

表中、老人短期入所施設には、養護老人ホーム 及び特別養護老人ホーム併設の短期入所施設 を 含 む。

新潟県の高齢者福祉施設は 1 941 年 ( 昭和 1 6 午) 3 月 に佐 渡市真野老 人福祉 セ ンター寿 楽 荘 、1 946 年 ( 昭和 21 年 )1 0月に養護老人ホー ム松鶴荘が建設 されたのが始 ま りである 。1 990 年代 に入 って特別養護老人ホーム、ケアハ ウス、

介護老人保健施設、老人デイサービスセ ンター、

在宅介 護支援 セ ンターが急増 した こ と 、200 0 年代 に入って介護保険上の要介護者が小規模な 住空間で専属のス タッフによるケアを受けなが ら、少人数 の共 同生活 を行 う痴呆性高齢者 グ ループホームや、同 じく要介護者で病状が安定 期で長期にわたる療養が必要 な人に対 し、療養 上の管理、看護、医学的な管理の下における介 護及び機能訓練 などを行 う介護療養型医療施設 な ど、 より適切 な介護や治療が受け られるよう な施設が急増 している特徴がみ られる。

表 1 新潟県内の高齢者福祉施設数

施設種別 とその数

1 9 4 0 1 9 5 0 1 9 6 0 1 9 7 0 1 9 8 0 1 9 9 0 2 0 00+

合計

養護老人ホーム

2 8 2 3 0 0 1 1 6

特別養護老人ホーム

1 1 2 2 0 6 7 3 3 1 3 3

経費老人ホーム

2 1 0 1 4

ケアハ ウス

2 2 2 8 5 0

有料老人ホーム

1 1 0 1 5 8

介護老人保健施設

8 6 0 1 4 8 2

老人福祉 セ ンター

1 0 1 1 4 1 5 1 7 2 5 0

老人短期入所施設

6 1 7 2 3

老人デイサー ビスセ ンター

l l 2 0 5 2 2 4 4 4 0

(3)

高齢者福祉施設の住環境評価

在宅介護支援セ ンター

1 61 1 0 5 2 6 6

老人休養 ホーム

‑ 1 0 0 0 1

老人憩の家

5 4 4 2 0 1 2 2 8 3

痴呆性高齢者 グループホーム

2 7 3 7 5

3. 高齢者福祉施設の住環境評価

快適で良質な住環境 を整備するためには、高 齢者の住環境の要求 を探 ることが求め られる。

住環境への要求に関する既往研究 としては、建 築計画の分野では梶

5)

や青木 ら

6)

の研究か ら 今 日に至るまでさまざまな研究が行われて きた。

そのうち、住環境 を評価の対象 とし、快適性に 関する研究で、居住者の意識面を重視 した もの として高橋 ら 7) の研究があげ られる 。 高橋 ら は①居住年数や家族のライフステージ、( 参住宅 や地域 に対する思い入れの程度や、地域活動 と の関わ りの程度、③部屋 の形式、供給の主体、

立地場所、所有形態、住宅の建て られた年代等 を考慮することが、居住環境評価において重要 であるとしている。斉藤 ら 8) は高齢者の生活 環境 と住環境 に着 日し、在宅高齢者 ・施設居住 高齢者 ・リハ ビリテーション病院通院高齢者及 び非高齢者の生活環境 と住環境 に関する主観的 な評価 を基 に、各集団の生活環境 と住環境の評 価の実態 を把握 し、評価の違いが生 じる要因を

(* 2000‑2004

9

月までの合計)

探 るとともに、生活環境評価 と住環境評価の関 係 について考察 している。

新潟市 において も表 1 に示 したように近年、

高齢者福祉施設が急増 している 。 住環境 に対す る以上のような研究背景をふ まえ、本研究では 斉藤 らの住環境に関するアンケー ト調査 をもと

に、調査方法 を検討 した。

3.1 調査の概要 調査地域 :新潟市

調査期間 :平成 1 6 年 1 月 〜 2 月

調査方法 :アンケー ト用紙を持参あるいは送 付 して依頼 した。

調査対象 :高齢者福祉施設で施設の運営、管 理、 看護、 介護等に携 わる人々 ( 常 勤、非常勤 を問わない)

調査内容 :

1 ) 回答者 の属性 :性 別、年齢、職業 に ついて尋ねる。

2) 住 環境 評価 :既往研 究

8)

を参考 に、

表 2 住環境の評価項目

場所等 内 容

床 間

1

敷居 な どに段差がない こと

2

厚 い敷物やめ くれやすい敷物が ない こ と 問

3

浴室 などでは、ぬれて も滑 りに くい こ と 壁

間4

ぶつか りやすい障害物がない こと

間5

体 を支えるための手す りがついていること 出入口

間 6

串 イスで も通行で きる山入口の帽があ ること

7

ドアの開閉や鍵の開閉が怖単なこと 給 水 問

8

給没 による火俗 を防 ぐこと

間9

水栓が回 しやすい こと

電気 .照明 問

1 0

倍いやすい高 さにスイ ッチや コンセ ン トがあること

間 1 1

夜 間 トイ レに起 きるとき、スイ ッチの位PLがわか りやすい こと

閉 1 2

室内が明る く、 ものが見やすい こと

連絡 .電話

間 1 3

急 に体調が悪 くなった ときに助 けが呼べ ること 問

1 4

電話の呼び出 し音や相手の声が よく聞 こえること

1 5

電話のダイヤルが 回 しやすい ことや受話器が持ちやすいこと 冷暖房

間 1 6

快適で安全 な冷暖房設備が整 っていること

玄 関 問

1 7

道路か ら玄関 までに段差がない こと

間 1 8

上が りか まちが昇降 しやすい こと

‑ 1 53 ‑

(4)

県立新潟女子短期大学研究紀要

第 4 2 号 2 0 0 5

2 0

手す りなどで、段差が昇降 しやすいこと

間21

事イスで も通行で きる廊下の幅があること

トイ レ ̲

間2 2

手す りなどで、便座が乗 り降 りしやすいことや使い勝手が よいこと

間2 3

冬季の夜間な どに便所を暖房すること

2 4

車イスで も使用で き、介護者 も介護で きるような空間を確保するこ‑と 浴室 .脱衣

閉2 5

p 手す りなどで、浴槽 の出入 りが しやすい こと

間2 6

脱衣室 と浴室の間に急激な温度差 がないこと

間2 7

浴室内の腰掛 けや浴槽が見やすいこと

間2 8′

脱衣室 と浴室の段差がない こと

2 9、 ㌧

事イスで も使用で き、介護者 も介護で きるような空間を確保すること

寝 室

間31

床か らの立ち上が りが簡単なこと

間3 2

トイ レの位置が近い こと 二

間3 3

衣服の収納な どが簡単なこと

間3 4

静かな環境であること

台 所 p問

3 5

ガス漏れ警報器や火災報知器な どがあること 問

3 6

‑ イス に座 って、 または車イスで作業がで きること

間3 7

食器の収納などが簡単なこと

情 報

間3 8

インターネットを利用 して、さまざまな情報を得ることができること (事務室)

間3 9

インターネットを利用して、さまざまな情報を得ることができること (来訪者.入居者)

間4 0

コンピュー タ等の使い方 を、いつで も尋 ねることがで きること

セキュリティ

間41

来訪者の確認が簡単なこと

評価項 目及び評価 の観点は、施設内 の 1 6 の部位等か ら42 項 目を選定 し た。評価項 目を表 2 に示す。評価 は 各項 目に対 し、「 かな り不満である」、

「 やや不満である」、「どち らともいえ ない」、「 やや満足 している」、「とて も 満足 している」の 5 段階評価で行った。

3.2 調査結果と考察 (1 )アンケー トの回収状況

各施設に対 し 1 0 部程度のアンケー トの依頼 を行 った。表 3に示 したように、51 の依頼施 設のうち 23 施設か ら回答が得 られた。総回答 人数は 9 2 人であった。

表 3 アンケー ト調査の標本数および回収数

施設種別

依頼施設数 回答施設数

回答人数

養護老人ホーム ‑

1 1 7

特別養護老人ホーム

1 8 7 2 7

経費老人ホーム

1 1 l l

ケアハ ウス

l l p5 1 4

有料老人ホーム

2 1 7

介護老人保健施設

1 6 6 2 2

その他

2 2 4

(2 )回答者の属性

施設の運営、管理、看護、介護等 に携 わる 人々 ( 常勤、非常勤 を問わない)を対象にアン ケー ト調査 を実施 した 。9 2 人か ら回答 を得た が、回答書の職種の内訳 は介護師40人、看護 師 1 1人、生活相談員 1 1人、経理事務職 1 0 人、

生活栄養士、送迎 ・宿直員、運営 ・管理 ・施 設長が各 3 人、機能訓練師 2 人、医務担当者 1 人、 未記入 8 人であった。男女別では男性 2 7 人、

女性 53 人、不明 1 2 人である。年齢別にみると、

20 歳代の回答者 25 人、30 歳代 1 5 人、40 歳代 28 人、50 歳代 1 0人、60 歳代 2 人、不明 1 2 人 であった。

(3 )住環境評価

施設内の 1 6 の部署等か ら選択 した 42 項 目に

ついての評価結果を表 4 に示す。本表は 5 段階

の満足度のいずれかを選択 した人数を示 してい

回答者は総数 9 2 人であるが、記入 されて

いない箇所 もあったので、項 目ごとに回答延べ

人数を求めた。さらに 「 かな り不満である 」 を

1 、「 やや不満である」を 2 、「どちらともいえ

ない 」 を3、「 やや満足 している 」 を4、「とて

も満足 している 」 を 5 として質問項 日ごとの満

(5)

高齢者福祉 施設の住環境 評価

足皮の算術平均 を求めたものが、表の右端欄に 示 した数倍である。

高齢者福祉施設は表 1 に示 したように、その 機能に応 じて名称 も異なっているが、表 4 の満 足度は全ての福祉施設の平均である 。 総合的評 価 として質問項 目42 の満足度は 3 . 2 で、 どち らともいえないという結果 となったが、個々の

項 目評価では、2 . 5 ‑3 . 4の どち らともいえな いが 41 項 目中 21 項 目 、3 . 5‑ 4 . 4 のやや満足 が 41 項 日中 1 9 項 目で、全体 としてどちらでも ないか らやや満足であるという評価を待ている ことが示された。 どちらでもないが半数あると いうことは、改善すべ き点がまだ半分はあると 言い換えることもできる。

表 4 住環境の満足度

場所

質問 か な り不 満 や や 不 満

どちらでもない

や や 満 足 とて も満 足 満足 皮 項 目

( 人) ( 人) ( 人) ( 人) ( 人)

平均

2 2 4 1 7 2 8 4 0 4 . 1 3 6 1 5 2 3 2 6 9 3 . 2 壁 4 5 3 3 1 1 3 2 2 7 5 2 3 6 2 2 2 3 5 3 3 . . 6 8 出入口 6 7 9 9 2 1 9 2 2 9 2 2 2 6 1 2 1 6 7 3 3 . . 5 1

給水

8 9 4 4 1 8 0 3 2 4 9 2 2 3 6 21 2 0 3 3 . . 5 5

怒気 .照 明

1 l 0 l l 7 l 21 1 7 2 1 8 3 2 1 6 9 l l ∫ l t 3 3 . . 1 1 1 2 2 1 4 2 4 2 9 2 2 3 . 6

連絡 .花訪

1 1 3 4 3 1 8 7 2 3 2 4 3 2 0 9 2 1 6 8 3 3 . . 8 6 1 5 1 5 3 6 21 l l 3 . 5

袷 .暖房

1 6 4 8 2 0 2 9 31 3 . 8

玄 関

1 1 7 8 6 6 1 1 7 0 3 1 2 3 2 2 2 0 2 1 0 5 3 3 ^ . 3

廊 下 .階段

2 1 9 0 4 3 1 9 8 3 2 7 5 2 1 3 6 2 1 3 0 3 3 . . 2 6 2 1 5 i l l 6 3 0 3 5 3 . 8

トイレ 2 2 2 3 l 9 l 1 1 4 8 2 1 8 6 2 2 2 4 2 1 8 3 3 3 . . 3 3 2 4 1 9 1 3 1 3 1 7 1 6 3 . 0

浴畠 .脱衣

2 5 1 0 2 4 2 4 2 2 1 2 3 . 0 2 6 4 1 0 2 5 3 4 1 8 3 . 6 2 7 2 8 2 4 2 6 1 7 3 . 6 2 8 6 1 5 1 2 2 6 2 0 3 . 5 2 9 1 7 1 6 2 3 1 6 1 9 3 . 0 3 0 7 9 4 0 2 2 l l 3 . 2

寝室

31 3 2 3 1 1 2 9 4 3 3 7 21 1 4 1 1 6 0 3 3 . . J 2 I 3 3 6 1 9 3 0 2 3 1 3 3 . 2 3 4 3 5 2 0 3 8 2 5 3 . 8

台所 3 3 5 6 5 1 3 5 3 1 8 5 2 1 5 5 3 1 6 0 4 3 . . 1 1 3 7 3 1 2 4 5 l l 7 3 . 1

惰報 3 3 8 9 1 4 8 1 7 2 3 2 2 7 1 1 0 1 3 2 3 2 . . 3 3

4 0 9 7 3 8 6 5 2 . 9

セ キ ュ リテ ィ

41 6 8 41 21 l l 3 . 3

‑ 1 5 5‑

(6)

県立新潟女子短期大学研究紀要 第 4 2 号 2 0 05

平均 値 か らみ た評価 の低 い項 目は 「コ ン ピュータを利用 して、来訪者や入居者が さまざ まな情報 を得ることがで きる」や 「コンピュー タ等の使い方 を、いつで も尋ねることがで きる 」

があげ られるが、 トイレや浴室 ・脱衣において

「 車 イスで も使用で き、介護者 も介護で きるよ うな空間を確保すること」の項 目に、かな り不 満の人が多いことにも注 目すべ きである。「 厚 い敷物やめ くれやすい敷物がないこと 」や 「ガ ス漏れ警報器や火災報知器などがある」の評価 は高 く、施設の住環境 を反映 した結果 となって いる。高齢者福祉施設はその目的に応 じて、機 能 も異 なっている。 したがって住環境 も異 な り、

施設の種別 ごとの満足度の評価が必要であ り、

さらに本データを詳細 に検討 ・報告する予定で ある。

4. まとめ

新潟県の高齢者福祉施設は 1 9 4 0 年代か ら建 造 された ものの 、1 9 9 0年代 、2 0 0 0 年代 にその 数 を急 激 に増や している 。1 9 9 6 年 に新潟県福 祉のまちづ くり条例が制定 されてか ら高齢者福 祉施設のような特定建築物は、条例に適合する ことを義務付け られ、高齢者 ・障害者等が安全 でかつ快適に地域で生活で きるような生活環境 の整備が図 られて きている。

このような状況の もとで、高齢者福祉施設の 構造 ・設備が どの程度満足のい くもの となって いるかのア ンケー ト調査 を行 った結果 、2 3 施 設の 9 2 人か ら回答 を得た。施設の運営、管理、

看護、介護等に携わる人々の住環境 に関する主 観的な評価 をもとに満足度を検討 した。その結 果、総合的評価 としては満足度 3 . 2 とな り、 ど ちらともいえない という結果 となった。個々の 項 目評価 では どち らともいえないが 4 1 項 日中

2 1 項 目、やや満足 が 4 1 項 日中 1 9 項 目で、全 体 として どちらで もないか らやや満足であると いう評価 を得ていることが示 された。 しか しな が ら、かな り不満 と回答いただいた人数が多い トイレ、浴室 ・脱衣室、情報に関する施設等に ついて も、今後、改善の必要があることがアン ケー ト調査 より明 らかになった。

謝 辞 本研究 をまとめるにあた り、調査の機

会 を碇供頂 きました施設ならびに調査 にご協力 頂 きました方々に御礼 申し上げます。

文 献

1)古瀬敏,建築 とユニバーサルノ ( ≠ザイン, オーム社, ( 2 0 01 )ほか ‑

2)高齢者、身体障害者等が円滑に利用で き る特定建築物の建築の促進に関する法律, 平成 6 年 6 月 2 9 日法律第 4 4号

3)新潟県福祉のまちづ くり条例,平成 8年

3 月 2 9 日新潟県条例第 9 号

新潟県,新潟県福祉のまちづ くり条例 整備マニュアル,平成 9年 2月

4)新潟県福祉保健部高齢福祉保険課のホー ムページより

5)梶 秀樹, 日本建 築学会 論 文報 告 集,

1 6 5 , 7 7‑8 4( 1 9 6 9 )

6)青木志郎,本間博文, 日本建築学会論文 報告集 ,2 4 7 ,1 2 7‑1 3 4( 1 9 7 6 )

7) 高橋正樹,宮田紀元, 日本建築学会論文 報告集 ,4 8 8 ,1 0 1‑1 1 0( 1 9 9 6 )

8)斎藤芳徳,外山 義, 日本建築学会計画

系論文集 ,5 3 3 , 5 9‑6 6( 2 0 0 0 )

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