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農業後継者の思考と行動 一施設園芸産地を事例として一

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三盛大生物資源紀紫   第9号:1〜12   平成5年1月29日  

農業後継者の思考と行動  

一施設園芸産地を事例として一   石 閏 正 昭  

三愛大学薫物資源学部  

IdeasandPracticesoftheFarmSuecessors   

−ACaseStlldyoftheDistrict払rI)roteetedCultivaもion−  

MasaakiIsH王DA  

FacultyofBioresources,MieUniversity  

Abstract  

Thepurposeofthisstudyistoinvestigatehowthefarmsuccessorsaccumulatetheirowncapital   as success魚】lfarmmanagers.Generallyspeakin払theyare twowayinJapanesefarmirlg.Theyare   notonlysuccessorsastheownersoftheir払rmsbutalsosuccessorsasthemanagersoftheirfarms.  

Thispaperdealswiththelatter,Withspecialreferencetothefamshlthedistrictforprotectedcultiva・  

tion(鮎wersamdv喝etables).  

First,We Classifythenewtypeoffarmersaccordingto thedegreeoftheirpositivenesstoward   如血喝basedonaねcト蝕di昭SuⅣeyregardingthem(35yearsofageorless)なomAkabanetown,  

AichiPrefecture.Second,Weinvestigatedtherelationshipbetweentheirattitudetoward払rmingand   thevariousmanagerねctors(age,marriage,Career,StatuS),uSingtheeconometricmethod(theMulti−  

nominalLogitModel).Third,Weanalyzedthesuccessors consciousnessregardingtheirfarmirlgand   theirperspectivesforagricuituralproductioninthisdistrict.  

M毎or蝕dings ofthe study areas follows:1)Thcre are relevantcorrespondences between the  

SuCCeSSOrS attitudetoward払rmingandthevariousmanagerfactors.2)rIowever,thecareerねctor  

(experiencesas amanleavinghomeaftercompletionofhigh−SChool〉is the strongestcontributionto   theirpositivenesstoward払rrrling.3)Thefarmsuccessorswhoexperiencedcoliegelifeand/orfarm・  

ingtrainingleavinghome,havepositiveideasandpracticestowardtheadvancetechniquesregarding   agriculture.Therefore,theyarequali鮎dastheagricultura11eadersofthenextgeneration.  

Key words:Fam successors・Managerfactors・Human capita卜Protected cultivation・Muト  

tino111inalLo由tModel  

偽薬級雑著の思考と行動のあり方を計紛糾こ明らかにす   ることである。ここで思考と行動とほ,農薬経常に対す    工 は じ め に  

小職の目的は,わが国有数の地紋園芸腰地である愛知   る理念や賽銭などいわば経営者能力に関わるものを指す   鼎渥英郡赤羽根町を対象として,原則として35巌以下の が,後継者美ちが聴常主体としてのアイデンティティー  

平成4年7月29日 受渦と   

(2)

石 目ヨ 正 昭  

これは同じファミリーファーム(家族繰骨)とは貰いな   がら,欧米の単婚家族による慮紫綬常とは本質的に異な   るものがある。この直系家族による農業経常は「いえの   農薬」とも呼ばれているが,この「いえの農業」は家父   厳刑の棄過とともに制度的にも実体的にも崩壊したと貰   われているとl三2)。しかし,家というものがもともと家   業・家産・家名の継承に敢も適した形態であることを考   え併せると,麗系家族による農米韓常がつづくかぎりは,  

その秩序形成l数千である「老幼男女」の役割分劇ならび  

に序列構造はそう簡単にはこわれないように思われ   る注3)。すなわち,個々人ほ時l閣的にも劉綱勺にも家の   なかに蝕め込まれており,そこから何ものにもとらわれ   ない自由奔放な個人が生まれてくるほ考えにくい。   

シュンペ一夕ー12)の習う「企業者」というのは価倦   破壊者のことを指し,家のなかに挑め込まれた個々人と   は正反対の性格を持っている。彼らは自ぬ奔劇な偶人と  

して社会の鵬般的規闇すなわち慣習や制魔のすべてを破   壊する者として登場する。東川抑はわがl箋l農民をして   こうした理念蔑「企莱者」と対比し,それとは対秘をな   す「単なる茶室」と性格娩延した。こうした洞察ほ観潮   期日本混米の采態に即したものであるが,現在の大多数   の舷民像を才苗いたとしても十分に通用するものである。  

しかしながら,これは梅端と梯端を対比させたもので   あって,「単なる莱主」から出発して「企莱者」ないし   ほそれを超える存在としての「職能化した企来者」に至   るまでの広汎なスペクトラムを論じたものとは営えない。  

その中聞には,アダム・スミスl)の宵う「沈滞した冒常   他の人」や「窮策活動の人」などが入るように思われ  

る鋤) 

。   

アダム・スミスは,シュンベーターの笛う「企莱者」  

の史的先行主体として「経済人」を想定し,その「経済   人」をこの両者に性格区分したと学説史上は位澄づけら   ヨtる。この両者を基本的に区分するものは自己の経済活   動に対する「活気と熟患」である。「沈滞した日′紆性の   人」ほそうした「活気と熱意」に乏しく,社会の■ハ‖・−・般的   規則すなわち慣習や制度に従うことを良しとする人々を   指す。‡当分l∃身の保全が姉川の目的であって,危険と冒   険を圏しながら事業を拡大するような人ではない。その   意味で兼用の宵う「単なる業主」に近いものである。   

これに対し,「勾£米酒動の人」は!ヨ己の利率関心に駆   り立てられて「活気と熱意」を患富に有する人々を指し,   

(主体性)をどのように準備しているか,あるいは将来   の経営者として人的安楽の成長をどのように達成してい   るかを明らかにするものである。   

こうした研究が恵味をもつ理由楓 多分に赤羽根町と   いう施設園芸産地が持つ特殊性と血般性に由来している。  

ここで特殊性とは,赤羽根町では生産年齢人口を備えた   尊紫腿家率がきわめて轟く,多数の農薬後継者が施設園   芸に取組んでいることを指す。こうした箋糾督はわが国威   米の平均的な姿とは異なっているし,また同じ渥美郡内   の渥爽町・田原町の姿とも輿なっている。それだけ腹富   な農業後継都洋を抱えながらこれから地域巌薬をどのよ   うに孝己展させるか,あるいは発展させるポテンシャルを   持っているかを見極めることは亜要である。   

一方,その一般性と乱 そうした施設‡瓢芸経蘭が直系   家族によって担われており,後継者たちは盛業経常の後   継者であると降時に殿家経済の後継者でもあって,その   複合的な性格のなかでいかに戴の繚骨者(企某省)とし   て‡乱立していくかというわが国固着の農業経営者のあり   方論を溝儲できることを指す注り。赤羽根町は施籠園芸   産地でありながら,いえ・むらというわが国腿柑共通の   秩序構造を有しており,そうした内的・外的な秩序や制   度に立ち向かいながら自己を商め,経営主体としてのア   イデンティティー(主体性)を確立していく過程を淡紛   することが可能である。   

以下では,こうした問題憩職のもとに町内3娘洛の脇   築後終着43名に面談調査を実施し,その間変種莱を多選   沢口ジットモデル(MultinominalLo由tModel)に適用し   て分析を進めていく。多選沢口ジットモデルは数的な   データばかりでなく,賛的なデータも取扱うことが可能   であり,必ずしも定盤的にほ抱えきれない経営者能力な  

どの分析に適している。   

小塙の鰍狛ま,まず敢初に主体形成に関わる冷点の整   理を行い,つぎに多選沢口ジットモデルを使ってこれに   敢も大きな彩管を与える蕊黎因子の発見に努める。最後   にこの敦要因子によって区分(カテゴライズ)された後   継者憫で農薬緑営や地域戯薬に対する思考や行動がどの  

ように異なっているかを明らかにする。  

Ⅲ 研究の視角   

わが国戯業ほ伝統的に直系家族によって担われている。  

(3)

農薬後継者の思考と行動  

その「活気と熱意」が深慮と正教の範関内にあるかぎり   1酬iヨから感嘆を受けることができる。しかし,このよう   なl旺盛な単葉拡大意欲を持つ「調薬活動の人」といえど   も山般には「企業者」とは習えない。彼らの活動を支え   る価催基準は世間から感嘆を受けることにあり,その意   味で「沈滞したE】常他の人」の行動を支配している社会  

の一品般的規則から独立ではありえないからである。彼ら   は「沈滞した日常性の人」による是認を受けないかぎり,  

より大きな経済成果を達成できないのである。   

われわれは農業(ないし脇付)と他産業(ないし都   市)針怒閣約に区別するつもりほないが,わが国腿民の   ようにいえ・むらに埋め込まれている個々人を抽象する   場合にほ,こうした「軍楽活動の人」と「沈滞した日常   性の人」という概念を導入してはじめてヴィヴィドに描   けるのではないかと考えている。そして小稿で描こうと   することも,その「沈滞した日常性の人」から「軍楽活   動の人」へと主体変化をしていく過程についてである。  

スペクトラム的には,「単なる莱主」:=「沈滞した日常櫻   の人」・→「事業活動の人」→「企莱凱→「職能化した企来   者」という主体変化を想起できるが,ここではその人の   持つ「傾倒と熱意」に注目して,そのうちの「沈滞した  

針術牲の人」−◆「単葉活動の人」の過稜を論じるものであ   が三5)。   

ただし,「活気と熱意」だけが経常能力の商低を区分   する基本軸と見るのも問題がある。それが大河内7)の習  

う「経常構想力」につながってはじめて経営者能力の高   低を遠縁鎗できる。ここで「経営構僧力」とは,1摩閤的射   棟(未来と過去について),空間的射程 射臓,選別瀾   度に関する4つの盈的指梯によって企業者・牲能を拭えよ  

うとするものであるが,すぐれた企業者性能を持つため   には「活気と熱凱だけでなく「経験と知漕」の蓄穐が   必繋である。その意味で「活気と熱意」と「経験と知   絶」はすぐれた企莱者性能,経常行享臥 繚′泳成果を生み   出す源泉と考えられがミ6)。以下の分析ではこの「活気   と熱意」と「経験と知諷」の関係についても宵及したい   と思う。  

明する方法として数濃化理論と回帰分析(OLS)の適用   が考えられる。しかし,数蕊化閏呈論は本質的に変数間の   相聞関係を示すものであって,国衆関係を脱明するもの   ではない。またOLSは被説明変数が磐的なデータの場   合にほ適用できない。   

そこで,小柄では多選沢口ジソトモデルを用いる。こ   のモデルほ,質的選択モデルの一つとして知られており,  

被脱明変数を選択確率に変換することによって経済埋儲   仮説を直接的に検証することができる。   

多選沢口ジットモデルほ以下のように窟式化されてい   る。説明の簡単化のため,説明変数を1つ(X),選択肢   を3つとすると,蒐数項がない場合   

2   

P(Yiニ=j)=eXP埴Ⅹり)/∑exp(βlくⅩik)  

kり  

として走液される冊)。ここで,P(Y…=j)ほ節i番目の   繚済主体が選択肢として,0,1,2の3偶の偶のなかか  

らjを選択する確率である。また脱明変数のパラメータ   鋸ま1,2について推定され,P(Yi=0)は確率の和が  

1であることから.  

P(Yj=0)=1−P(Yi=1)−P(Yi=2)   

として算出される。   

2 デ ー タ   

分析に用いるデータは,平成3年10月3〜5日に赤羽   根町内3基洛の濃莱後継者43名の自宅を訪問し,1人的  

1時間半にわたって面談調査を行った結果衆である。調   査対象者の概婁は衆1に示す通りであるが,質問衆を事   前に本人に手渡し,調査員が順番に従って質問し,それ   に対して調査対象者が口頭でⅠヨ由に回答するという形式   をとった。その恵味で今回の調査は選択式のアンケート   調査ではない。むしろ記述式のアンケート粥査ないしは  

農相実態御釜に近いものである。   

深間項目ほ多岐にわたるが,後継ぎになろうとした動   機,継いで良かったこと・悲かったこと,農協や部会に   対する考え方や参加の仕方など,農業後継者としての思   考と行動を明らかにするものである。   

こうしたi析談調査を進める過程で質問に対する回答の   仕方や内容から,後継者たちが窓欲的な態度や脱禅的な   常明をしているかどうかを調査員が判愛した。「よく分   からない」「なんとなく」などの回答が少ない,倫理が   

Ⅲ 分析方法とデータ    1計測モデル  

農薬後継者の思考や行動などを,その人の特性倦で説  

(4)

石 田 正 昭  

想定している。   

計測に際してほ,衣2に示すように,被脱明変数とし   て「後継潜としての葱欲(ATr)」をとり,「意欲番い」  

ならば2,「意欲潜過」ならば1,「意欲低い」ならば0   とした。この数個の与え方を替えても推定確率は変化し   ない。また説明変数ほ何回かの推計を練り返した結果,  

「高校卒茶彼の進路」助「年齢」「結婚」「経常」二の地位」  

の4つとした。  

表1綱査対象者の耽嬰  

項  ‖    区   分    ケース数    18−22歳    8人   23〜27   

年 齢  

28〜32   

7  

33N37    13    結 婚    未 婚    20  

既 婚    23   

キク・メロン    15   作 目   キク尊作    20   観衆・鉢もの   

8   

経常鱒    山部もしくは全部を取得  19  

東根瀾    24   

高校卒紫彼の  すぐ就戯    18    進路    進学・研修などを経て就遇  25   

40a東浦   

9  

40〜50a    施設面撒  

50〜60   

17   10  

60a以」ニ    7   

2人   

3  

3   

22  

家族従軍者数      4   

5    5  

6人以上   

2   

Ⅳ 言†渕結果と考察    1パラメータの計測結果   

パラメータの計測結果は衆3に示す過りである。ここ   では「窟数項あり」と「愛敬項なし」の2つの吻合を示   している。カイ2釆統計蔑は,すべてのパラメータが0   とする仮脱を検発するものであるが,計測結果によれば   両カの場合とも0.5%の有恵水準でこの仮親を棄却でき   ることを示している。以下では「定数項なし」の場合に   ついて検討を進める。   

パラメータの符号は,プラスであればそのカテゴリー   の確率が高くなり,マイナスであればそのカテゴリーの   確率が低くなることを発すが,t低から判断するかぎり,  

「意欲普通(A′rr=1)」の場合も「窓欲商い(A rTニ2)」  

の場合も有意な結果を示しているのは高校卒薬後の進路  

(HIS)である。すなわち,南牧準莱後すぐ就農するので   はな〈,遊学∵良期研修など自家以外での経験を積むこ   とが「活気と熱意」を呼び起こす主翼な源泉であること   を示している。   

年齢(AGE)は有☆な結果を示していないが,「恵欲   普通」の場合ほマイナス,「意欲商い」の場合はプラス   の侶を示しており,年齢が高まり「経験と知識」が欝概   明確で説得的である,将来展盟を拘っている,などを〟  

応のメルクマールとし,「食欲商い」「食欲普通」「意欲   低い」の3つの捌こカテゴライズしていった伽)。ここ   で「意欲商い」という層は「活気と熱恵」を戯偏に有し,  

将来「肇磯活動の人」として活躍することを想定してい   る。また「窓欲低い」という層は「活気と熱悪」に乏し   く,将来「沈滞した日常性の人」としてとどまることを  

表2 変数一覧表  

変   数    産   詭   

(被脱明変数)  

ATT後継者としての窓欲   意欲商い=2,意欲普通=1,意欲低い=0  

(鋭明変数)  

HIS高校卒莱彼の進路   遊学・研修などを経て就農=1,すぐ洗脳=0   

ÅGE 年齢   

(故)   

MAR 結婚    既婚=1,未婚ニ0   

TIL 辟常碓    }部もしくは全部を取得=1,末取得=0  

(5)

成瀬後継者の思考と行動   寮3 計測結果  

定数項なし   定数項あり  

A rr=1   ATT=2  

A′rr=1   

ATr=2   

定数項    −7.0122(−1.73)  −1.8137(−0.58)   

HIS   3−2796(2.28)    3.0485(2.31)   4.5996(2.57)    3.5ほ9(2.23)   

AGE    −0.0260卜≠78)    OtO137(0.52)    0.2299(1.51)    0.0871(0.67)   

MAR    鵬1−6718ト1.08)  −1.8155(−1.30)  −2.5051(−1.44)  −2.3391(−1.45)   

TIL    1.5879(1.04)    1.8384(1.33)    0.5752(0.35)    1.8100(1.29)   

−2×対数光度    70.7244   66.3202   

カイ2衆統計嚢    18.55   21.95   

注1)()内の数個は漸近的t催。   

2)カイ2爽統計澄の自由度は,定数項なしの場合は6,定数項あり場合は8で,ともに有意水準は   0,5%である。  

の説明変数を平均イ酎こ間髪し綾川),計測パラメータを利   用して年齢に対応する意欲の高低の発生確率を推愛した。  

図1がその結果である。   

それによれば.年齢の増加とともに「慈欲糾、」の発   生確率は上昇し,「意欲潜胤のそれほ低下し,「恋欲低   い」のそれはほぼ不変に推移していることが分かる。こ   のことから「憩欲低い」は年齢に関係なくほぼ血走盤存   在するが,「意欲普通」の圏が年齢(≒経験と知絶)の   増加とともに「意欲商い」の層へ主体変化していくこと  

が読み取れる。   

つ酎こ,高校卒業彼の進路の適いによって窓欲の高低   の発生確率がどれだけ変化するかを検討する。その方法   は,HIS=玖こ川Sニ1のそれぞれについて,年齢以外の   脱明変数を平均偶に固定し窓欲の高低の発生確率を推定   するというものである。図2がその結果である。ただし,  

この図ではグラフが禎雉になるので「窓欲商い」と「意   欲低い」の発生確率だけを図示している。それによれば,  

「慈欲商い」は高校卒菟後すぐ就彪する場合は42%→  

53%という低い確率で推移するのに対し,他を経験して   就農する場合は61%→78%と商い確率で蘭移することが   分かる。反糾こ,「窓欲低い」は高校卒築後すぐ就戯す   る場合は38%→36%という商い確率で推移するのに対し,  

他を経験して就農する場合は3%−3%という低い確率   で推移することが分かる。   

このことから,われわれの用言吾を使えば,高校卒発後   すぐ就農するのではなく,遊学・長期研修など自家以外   での経験を楷むことが「沈滞した日常性の人」の発生を    されるにつれて「意欲普通」の確率が低下し,「意欲高  

い」の確率が上界することを表している。このことから  

「経験と知乳が「活気と熟悪」を呼び起こすもう…一つ   の源泉であることが推測される。   

結婚(MAR)も有意な結果を示していないが,「意欲   普通」の場合も「意欲商い」の場合もともにマイナスの   催を示しており,結婚が後継者の「活気と熱意」を呼び   起こす主賓な源泉ではないことが分かる。これは,同山   年齢であっても未婚の後継者たちの意欲が既婚の後継者   たちの意欲と比べて決して低くないことを反映したもの   である。   

敢後に経営上の地位(TIL)についてであるが,これ   も有意な結果を示していない。しかし「意欲瀞通」の場   合も「憩欲商い」の場合もプラスの倦を示し,(部分的   であれ全面的であれ)経′削貌を取得することが後継者た  

ちの「活気と熱慈」を呼び起こす源泉であることを嚢し   ている。蕊富11)は経営者能力形成の過程で経営権を取   得することの盤繋性を指摘したが,この見解を支持する   結果となっている。経営権の取得は問題解決能力の向上   をもたらし,その準備性(大河内7)では繚骨格想九 一   般には主体性を指す)の向上がつぎの厩己誹題及的確に   受け止める受け皿として有効に機能するからである。  

2 推定確率の動き   

衣3のパラメータ計測結果によって,各説明変数の変  

化に対する意欲の高低の変化の方向は読み取れるが,具  

体的な確率催そのものは分からない。そこで,年齢以外  

(6)

石 狂‡正 昭  

0  00 90  80 70 60 50 4 

推定確率︵%︶  

18  20  22  24  26  2∂  30  32  34  36  38  40  

年齢(歳)  

図1溶こ欲の高低の発生碓肇  

00 90 80 70 60 50  

推定確率︵%︶  

40  

30 20 10  

18 20 22  24 26 28  30  32 34  36 38  40  

年齢(歳)  

図2 高校卒米彼の進路の速いによる意欲の商低の発生確率  

Ⅴ 地域螢菓に対する後継者の思考と行動    1地域鹿業の特徴   

施設園芸とりわけ花きの分野は日本堤紫の中でも敢も   ダイナミックに動いている分野である。花きをめぐるこ   うした市場条件の変化に対応して,緑営者たちは経えず   新しい経済的・技術的間蒐にチャレンジしていかなけれ  

ばならない洩11)  。それにはその繚′削こ特殊的な技能や知   紙が必葵とされる他,地域農業そのものに働きかけ,そ   の組織的改変に取組むことが必紫とされる。すなわち,  

個々の経営者たちにとってみれば,地域偽薬という「与    抑え,「琴機活動の人」の発生を商めることが指摘でき  

る。時間的にも空間的にも家に埋め込まれた個々人を思  

考・行動面で解放するのは,高校卒紫彼の自家以外での  

経験である。これらの経験ほ,単に慮莱技術や濃紫経常  

などの知織を腹囲にするばかりでなく,外の世界とふれ  

あい,外の世界を知り,箪物を客観的に見る目が番われ  

るという滋味で幅広い人間形成に役立っており,そのこ  

とが就農彼の「活気と熟恵」を生み出す主賓な源泉に  

なっているように思われる。  

(7)

腿莱後終者の思考と行動  

件」そ・のものを内部化してはじめて自己の農業緯営も変   革できることになる。以下ではこうした観点から,後継   者たちの虚業経常に対する思考と行動ばかりでなく,地   域月箋莱に対する思考と行動についても明らかにしていき   たい。とくにここでは,前節の計数分析において蕊葉蘭   子として織別された「翻交卒発彼の進路」の適いに瀞目  

しながら分析を進めていく。   

まずその前提として,赤羽根町農業とりわけ般協なら   びに生凝着部会の特徴について聯柳こ触れておこう。蕊   賓な点はつぎの3つであるね三12)。   

その節1は,膿協の組織巡骨・召薮莱総督上の特徴とし   て,役員支所及剃が採用されていることである。赤羽根   町巌協には基解凍位に7支所があるが,その支所凝の任  

を役員(地区選出の非常勤税率)が担っている。支所内   はもとより支所聞の調怒はすべてこの役員が担当してい   る。それだけに支所戌には強い極限が与えられており,  

それゆえ各集落では年功序列蓋旦の役員人単のもとで年齢   による秩序形成が進んでいると見てよい。   

その節2は,以上のことを反映して,本所よりも支所   優先の傾向が見られることである。すなわち「迎邦制」  

が採用されていることである再三13)。敢近の大型合併遇協   の場合であればともかく,組合員数が千名弱の行政単位   の脇協で「連邦制」が採用されているケースほめずらし   い。したがって,7支所すべての合憩がなければ事態は   血歩も動かないことになり,l瓢接の渥爽町・関原l町窺協   と比べても凝協の組織・事業改革への取組みほ遅い。   

その節3は,これも以上のことを反映して.花きにつ   いての帝門部会(作物別部会)がなく,すべての作】∃を   網羅した形の温姦総合部会の下に各種の作物別都会が位   澄づけられていることである。加えて,その運営軽饗は   各支所に叫括配分されるため,各部会の運常緑費は支所   艮の裁断のもとにおかれ仁研修会の開催など部会農の自   主的活動の展開に財政的な制限が加わっている。つまり   部会ほ自立農家(例えば周年キク出荷の大基雲農家)を育   成するような力強い組織にはなっていない伽)。   

以上をまとめれば,ダイナミックな動きを示す花き生   産の分野において,その主産地である赤刀刃根町では,そ   れとはおよそ方向の異なる伝統的秩序(地縁と年齢によ   る秩序)のもとに地域遊楽が展開しており,そうした体   制の維持が,現在はともかく将来の発展を阻審するので   はないかと危惧されるということである。こうした事態  

に麗而して,後継者美ちが地域農薬をどのように捉え,  

またそれをどのように改変しようとしているのかを知る   ことが盤薯である。以下はそのための分析である。  

2 自己の歯舞経営に対する思考と行動   

43名のアンケート銅盤結果衆を高校卒業後の進路の違   いに着目して「すぐ就農」と「他を総状」の2グループ   に分割し,各設問に対する回答を鍛針していった。集計   に当り,関釜衆が自由回答式であるため,同様の趣旨の  

‡司答をファイルし,その数が4つ以上のものをそのグ   ル【プの支配的な見解とした。数多くの設問を用慈した   が,ここではそのうちの代衆約なものだけを嚢示してお   こう。まず自己の遇莱繚′削こ対する思考と行動について   である。衆4がその結果である。   

縁談ぎになろうとした動機は,「すぐ就鼠」のグルー   プがなんとなく,凝男だからと回答しているのに対し,  

「他を経験」のグループでほそうした回答の他に嫌いで   はない,興味をもったという意欲的な園審が含まれてい   る。継いで良かったことは,「「き一ぐ就飽」のグループが   とくにない,休みが自由とl司答しているのに対し,「他   を経験」のグループは東郷がない,‡榛聞が自由,自分で   創恋工夫できるなどと回答している。反対に,継いで後   悔したことは,「すぐ就農」のグループが決まった休み   がない,就職していれば良かったと回答しているのに対  

し,「他を繚倣」のグループ蔓ま地元の世界だけしか見え   ない,休みがない・忙しい,後悔したことはないと回答  

している。総じて甫えば,両グループの追いは自分の怒   思で戯莱を選択したかどうかに尽きる。そうしたなかで  

「他を経験」した人々は数多くの聴衆のなかから主体的  

に慶茶を選択したという意味で視野が広く,自己が確立  

していると習えそうである。   

つぎに技術情報をどこから収基するかという賢1削こ対   しては,「すぐ、就戯」のグループが近くの人事回りの人   農協・部会,業者(種苗などの資材塞者)と回答してい   るのに対し,「他を経験」のグループはほぼ剛求の回答   を寄せているものの,仲問 ほ!才人・友人)という回答が   含まれている。近くの人・一頭りの人と知人・友人は似た  

ような内容を持つが,前者が狭い地域にとどまるのに対  

し,後者は地域の制限がはずれることを意味し,交‡祭純  

一謝が広がることを衆している。実際,彼らの交遊鶴瀾は  

渡英郡内にとどまらず仝‡封各地に広がっている。そして   

(8)

石 田 月三!1日  

表41計已の農莱涯常に対する思考と行動  

安 閑 項 目    路枚挙兼務すぐ就鹿    高校卒茶後他を経験    後継ぎになろうとした動機    なんとなく    なんとなく  

長男だから    澄男だから  

嫌いではない・興味をもった   

継いで良かったこと    ない    発給がない  

休みが自由    時間が臼由  

自分で創窓工夫できる    継いで後悔したこと    決まった休みがない    地元の・世界だけしか見えない  

就職していれば良かった    休みがない・忙しい   後悔したことはない    技術情報をどこから収塊するか  近くの人・回りの人    仲間 く知人・友人)  

腿協1部会    農協  

紫者(棟笛などの資材東署)    潜及所  

茶番(種菌などの資材業者)   

どんな情報が欲しいか    良品生産のための栽培技術    市場惰報  

とくにない    他産地の憫潮  

将来の経常の見通し   良品生産のための栽培技禰    注1)自由回答を内容に即して粂約した。   

2)同じ内容の回答が4以上のものを回答数の多い順に列挙した。  

が,他の地域と比較して赤羽根町農薬はという密閉に対   して,「すぐ就農」のクループは渥英3町のなかで敢も   劣ると回答しているのに対し,「他を経験」のグループ   はまとまりがない,礎葵町・田原町より遅れているとし,  

より具体的な回答を寄せている。   

つぎに10年後の赤羽根町農薬をどうしたいかという質   問に対しては,「すぐ就農」のグループは分からない,  

今の生活水準を雑務すると回答しているのに対し,「他   を経験」のグループは今と変わらない,日本…のキク産   地,渥契3町の一本化 後継者に魅力ある飽莱の実現な  

ど窓欲的な回答を寄せている。前者が受動的な内容を持   ち,後者が能動的な内容を持つという適いがある。そし   て,われわれ第三者から見ても,日本…のキク産地,渥   爽3町の十村比 後継者に魅力ある農薬の実現という3   つの構想は,相互に関連した当町の敢糞婆筈果趨である。  

それだけに彼らは的確な問題憩馳を持っていると習える   だろう。   

先進農家ほど,地域的にも関係的にもその交遊範周は広   いという特徴を持っている。   

敢後にどんな憫轍が欲しいかという質問に対しては,  

「すぐ就農」のグループが良品生産のための栽培技術,  

とくにないと回答しているのに対し,「他を経験」のグ   ループは市場情報,他産地の情勢,将来の総督の見通し,  

良品生産のための栽培技傭と回答している。おおむね前   者が技術恋瀾的であるのに対し,後者が経償・経済志向   的という適いがある。もちろん技術の褒づけがなければ   主産地の地位を維持することはむずかしい。しかし,そ   れだけでは赦しい産地間魂争に打ち勝つことはできない   わけで,そのための憫報収集に食欲をもやしているのが  

「他を経験」した人々である。彼らは名英ともに「葦機   活動の人」として将来の赤羽根町農業をけん引していく   べき人々である。  

3 地域農業に対する思考と行動   

その地域農薬に対する思考と行動についても間グルー  

プで回答の内容が興なっている。嚢5がその結果を敦す  

(9)

偽薬後継者の思考と行動  

寮5 地域虚業に対する思考と行動  

質 問 項 目    高校卒葉後すぐ就農    高校卒莱後他を経験    他の地域と比晒して赤羽根町遇  渥美3町のなかで敢も劣る    まとまりがない   

葉は   渥美町・田原町より遜れている   

10年彼の赤羽根町戯莱をどうし  分からない    今と変わらない   

たいか    今の生活水準を維持する    日本一のキク産地  

渥美3町の山本化  

後継者に魅力ある虚業の爽現    注)作東方法は衆4と同様。  

寮6 農協・部会に対する思考と行動  

質 問 項 目    高校卒莱後すぐ就農    高校卒莱後他を経験    農協をどう患っているか    後に立っている    役に立っている  

生産者のことを考えていない    新しい情報を縫供すること   取組みが遅い・弱い    輩葉蘭(轡苗・出荷・労働力闊達  

など)に力を入れてほしい   

部会は役にたっているか    分からない    格極的に参加し、役に立っている   

部会の問題点    よく分からない    自立していない  

方針がしっかりしていない    個人の自覚足りない   とくにない   

部会に何を期待するか    とくにない    お互いを高めるような自立的組織   良品生産のための技術指導    邸門部会制の採用  

技術や市場の鰭縛撞供    他産地に負けない組織   とくにない    注)作衆力法は嚢4と同様。   

に対し,「他を経験」のグループは機極的に参加し,役   に立っていると回答している。また都会の問題点を問い   ただす異聞でほ,「すぐ就農」のグループほよく分から   ない,方針がしっかりしていないと回答しているのに対  

し,「他を経腰」のグループは自立していない,個人の   自覚足りない,とくにないと回答している。さらに都会   に何を期待するかという質問に対してほ,「すぐ耽偽」  

のグループはとくにない,良品生産のための技術相さ凱   技術や市場の情報提供と‡計答しているのに対し,「他を   経験」のグループほお互いを嵩めるような自立的組織,  

聾門部会制の採月も 他産地に負けない組織,とくにない   などと回答している。   

総じて習えば,「すぐ就農」のグループは部会を生産   者自らの訂象的活動鈍感として捉えきれておらず,受動    4。餞協・部会に対する思考と行動   

では,こうした地域遇米に対する考え方の適いを受け   て,農協・部会に対する思考と行動においてはどのよう   な違いが発生しているのであろうか。その結莱を示すの   が衆6である。   

戯協をどう思っているかという質問に対しては,「す   ぐ就農」のグループは役に立っている,生産者のことを   考えていない,取組みが遅い・弱いと回答しているのに   対し,「他を経験」のグループは役に立っていると回答   している他,新しい情報を授供すること,事業面(轡   苗・出荷・労働力関連など)にカを入れてほしいなど,  

より具体的な捷案を含んでいる。   

一方.部会は役に立っているかという矧鞘こ対しては,  

「すぐ就農」のグループは分からないと回答しているの  

(10)

石‡ヨ 正 昭  

10  

く家族のあり方(家族機能)と密接に関連していると習   わざるを得ない。したがって,今後の農薬経常の変化の   方向を見恵める場合にほ,こうした家族機能がどう変化  

していくかに注目する必要があるだろう。   

以上のように,/j、稲ほ農薬後継者の思考と行動のあり   方を解明するものではあったが,総督者能力の研究とい  

う点で乱 その能力の商低と実際の碑′声㌢行動,経常成栄   との結びつきを十分に解明するものではなかった。対象   者が級湛者であるため,禅骨行動,経常成米を抵接約に   は掘えにくいという側而はあったものの,今後ほ追跡灘   査などの方法によりこの点を補足していく必繋がある。  

しかしそれについてほ今後の裸題としたい。  

的な回答に終始しているのに対し,「他を経版」のグ   ループほ部会をl∃主約活動組織として捉え,そこに自ら   も横極的に参加し,既存の秩序や制度を改変しようとし   ている姿を見出すことができる。そこには将来の赤羽根   町像莱のリーダーとしての賛任・自覚が備わっているよ   うに見える。  

Ⅵ む  す  び  

小稲では,「沈滞した目′紆他の人」が「単発活動の人」  

に主体変化していくうえで,‡当家以外での生活体験を薇   むことが濃紫であることを指摘した。そ・の輿質の生活繚  

験は,単に農薬技術や農薬経常などの知諾窺を豊富にする   ばかりでなく,外のt狂界とふれあい,外の世界を知り,  

率簡を客観的に拭える目が養われるという恵味で幅広い   人間形成に役立っており,将来の経営主体としてのアイ   デンティティー(主体性)をより山層商める働きをして  

いる。時間的にも空間的にもいえ・むらに視め込まれた   個々人を思考・行動面で解放するのはこの興質の生活体   験である。   

われわれが見るところでは,わがi司の多くの燵民は禅   骨というよりも鹿家という考えが先に出てきて,厳しい   経済的判断が薯求されるような経常」ニの決定に当っても,  

家族の思惑,近瀾の軋巨教理人情などさまざまな非経済   的要【勾を取り込んでしまい,冷静な判断を見離ることが   少なくないように思われる。物剃こ計柳生をもち,冷厳   な経常計算のもとで良いことであれば実行していく,と   いう人々をすぐれた経営者と囲うならば肘5)  ,その大前   揺は「いえの農業」から「ひとの農薬」への変換である。  

ここで「ひとの農業」とほ,同じ家族経常であってもそ   の結合原哩が麗系家族ではなく,卵陪家族にあることを   意味するが,その「ひとの巌米」を生み出す主賓な源泉   が白衣以外での輿異な生活体験にあることは疑いを入れ   ない。   

しかしながら,この異繋の生活体験ほ「ひ・との農莱」  

を生み出す必要条件ではあるが,十分条件であるとは宵   えない。その十分条件ほ,家族を軍用する場合にあって   も,財産株や経営権を承継する場合にあっても,契約の   概念をとり入れることにある。そのような経営の招魂に   ほ遊楽誇紺‡j度(戯地紋,遊楽協同組合法など)の怒備は   もちろんのこと,老後や子供の面倒を誰がみるかなど広  

注   

1)金沢9)は,繁栄論・組織給・繚常管礎絶倫の3つか   らなる伝統的なドイツ農業経営学体系を基礎とし,  

技術と経済の二面性,私権済と図民経済の=蕊性   という二蕊構造論的認弛のもとに,それらを統一   する主体としての脱糞軽骨者のあり方論を展開し   た。また和田18)は,こうした腿紫綬常学の体系を   生産構造禍的農業経営学と規起し,その発展の系   譜を論じた。ここで営う虚業経営者のあり方給と  

はそれらのことを指している。  

2)梶井引は.親と子という麗系家族労働力が協莱体   制を組ながら農業労働に従軍する形を「いえの遊   楽」と呼び,これが職域したとしている。した   がって,この麹合のいえとほ家族協業のことを指  

していると考えられる。  

3)石田4)は,こうした家の持つ基本構造・機能から   家族戯某経常の独拗′性を指摘している。辞しくは   それを参照されたい。  

4)石田3)は,アダム・スミスの指摘した「沈滞した  

日常性の人」「事業活動の人」に依拠しながら農薬   経営者の経済的性格を論じている。辞しくはそれ  

を参照されたい。  

5)田口13)は,家族経営から企業軽骨への変換過程に   おける主体形成論を展開している。ここでの論点   はそれと共通した問㍊忠識に立っている。  

6)経常者能力,経営行動,経常成果の緒閑適に関す   る新鹿分析にほさまぎまなものがあるが,ここで   は撤も包括的な分析として木南10)を指摘しておく。  

7)小稲でほ,TSPのLOG工Tプロシジャーを用いた。  

絆しくほ和合・伴17)を象照されたい。  

8)本計測の血つの問題点ほ,このカテゴライズを当   

(11)

農薬後継肴の思考と行動  

=  

人の選択ではなく調査飼が行ったこと,ならびに   その間教員が複数であったことであろう。しかし,  

意識そのもののカテゴライズは,かりに心理学的   実験ヤアンケート調恋などの方法をとったとして  

も分析者による慈恵性をまぬがれるものではない。  

敢も望ましいのは実際の行動の観察と思われる。  

ここではこうした方法上の問題点は有するものの,  

その股終的な可否は分析結果の有効性にあると考  

え,多選沢口ジット分析を実行した。  

9)ここで「高校軍楽後の進路」は,具体的に貰うと,  

渥美戯楽商校を準磯後,すぐ就農したか(王iIS=0),  

あるいは大学・短大・戯業火学校,先進磯家での   艮期研修,慮外への就職などの経験を繚て洗脳し   たか(IiIS=1)の違いでカテゴライズしている。  

10)平均値は,HIS=0.5814,MARニ0.5349,T軋ニ   0.朋19である。  

11)稲本6)は,こうしたダイナミックに動くバラ施籠   

【栄l芸経常を対象として,軽骨発展と経常構造の関   係を経営者の経験(バラ施設園芸の導入以前にお   ける野菜・花き施設㈲芸の経験)という視点から   論じている。  

12)赤羽根町の農業・農相の現状と裸蒐は,石田・東   本・秋漸まが)が絆しく論じている。以下はその   姿点をまとめたものである。  

13)多i−【j院‖)は,行政単位を超えた大型合併戯協の場   合,地域蕊視の執行体制を実現する一つの方法と  

して「連邦制」を縫喝した。戯協を対象として   

「適邦制」という用言諾を使ったのはおそらくこれが   教初であろう。  

14)石田2)は,渥炎郡3腿協の花き(キク)部会のあ   り方を比較検討して,それが部会貝の生産・出荷   行動にどのような影轡を及ぼすかを検討している。  

そこでは,組織・事灘改革の澱も行われにくい農   協として赤羽根町厳協が位澄づけられている。  

15)天軒5)は,さまざまな緑営者要因のなかで,成功   良家に共通する特性として計画性,計算能力,実   行力の3つの粟国を指摘した。  

(花きおよび野菜)地常における農場に酋及しながら,  

このうちの後者について論じるものである。   

まず敢初に,われわれは愛知県赤羽堰町における35故   以下の農薬後継者を対象とする事実発見的な調査にもと   づきながら,営農に対する様様的な態度の軽度に応じて   階層分骨せ宿った。節2に,われわれは′き完■故に対する態   度といろいろな経営者紫国(年齢,結軋 経歴,地位)  

との関係を,計混練済学的な手法(多選沢口ジットモデ   ル)を煉って調べた。雛3に,われわれは,後継者たち   の骨髄に対する恵絶とその地域の腿葉虫産の展望につい   て研究した。   

研究の主賓な発見はつぎの過りである。り後継者た  

ちの営農に対する態度といろいろな経営者婁園との間に   は,適切な対応関係がある。2)しかしながら,経歴粟   国(高校卒築後の自分の家を経れての−一人の人問として  

の総験き が′き箋■農への粉塵的態度に対して敢も撒い矧耽を   している。3)自分の家を離れての大学生活や営農柳腰   を経験した戯東経雑著たちは,地域遊楽の発展に対して   穐極的な考えと行動を採っている。それゆえ,彼らは次  

世代のリーダーとして相応しい資格を宿すると考えられ   る。  

引 用 文 献   1)アダム・スミス.道徳感惰儲(水田渾駅,筑腰磯  

房),P227(1973).  

2)石田正昭.キクの共同初荷にみる佃と鍛臥駿政   綱査葉月会,pト100(ま987).  

3)石田正昭.大規模家族経常の存立条件と発展了耶巨    軋 長期金融(農林漁業金融公j御.69:こiO−43   

(1989).  

∠1)石闘正吼 地域蛍某における土地所覇と担い手.   

戯莱構造政策憧柳俊雄腐乱農林統計協会),P   

189−197(1991).  

5)石田正昭,東本努軌秋排元輝ほか.2川二紀の赤    羽根町慮茶毘協開発構想.遇葉構造改務協乳p   ト224(1992).  

6)絹本志良.慮米における経常発展と経常行動w商    収益施設‡瓢洛経常の成立過磯せや心に .農林業   問題研免 加:2ト31(1971).  

7)大河内暁乳経常柄想九離ぞ大学出版会,P45−  

92(1979).  

8)梶井 功・髄地法的土地所有の胸像筑僚機鳳l)  

91−128(1987).   

要   約  

この研究の冒的は,慮莱後継者たちが,成功的な農薬  

経営者をH沌してどのように彼ら‡当身の人的資本を蓄租  

するかを研究するものである。岬一般的に貰って,日本職  

業においては彼らは二面性を掩っている。彼らは,鑓場  

所有者としての後継者ばかりではなく,殿機縁骨賓とし  

ての後継者でもある。この倫文は,とりわけ施設憫】芸  

(12)

石 田 正 昭   12  

9)金沢夏樹.個別経済の構造.農業経営学講座1・  

虚業経営学の体系(金沢覚樹乳 地球社),p24−  

52(1978).  

10)水滴 乳 本隊経′馴こおける窟性栗牒の走盈約分   析.虚業綾部研究,58(4):21ト219(1987).  

11)魔窟象山.虚業経営者能力形成過程に関する−一考   察一誹題認瀾の展開を中心に−.過林楽阻済酢私   7l:19−26(1983).  

12〉 シコ.ンベーター,J.饗本立教・社会主幾・民主   真鶴(上)(中山伊知郎・衆畑撒山駅,東津軽済潮   報社),P2:う7−240(1962).  

13)田口三樹夫.厳寒経営者の思考と行動.虚業経営   学溝塵5・虚業経常管理論(児玉磐典絹,地球祉),  

p32−65(1980).  

14)多門院和夫.農協経常の改革.楽瀞啓鍔,p215−  

255(1990).  

15)天問 征.虚栄の経営者能力に関する研究.農業   経済研究,43(1):33−46(1971).  

16)米州綿−.日本鹿葉の展開過程(昭和前期農政経   済名潜炎③).胤1】漁村文化協会,p65−78(1978).  

17)和合 弦,伴 金爽.TSPによる経済データの分   析.東京大学出版会,pllト117(1988).  

18)和田照j軌 生産構造論的盛栄経営学の展開.虚業   経常学講座1・農薬経営学の体系(金沢夏樹編,  

地球社),p152−185(1978).   

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