2 [欧州・CIS] 英国:中国建設銀行が Metdist Trading 社の 75%株式 を取得、LME リングメンバーへ ロシア:天然資源環境省、随伴成分の生産許可の意向 ロシア:Bystrinsky 採鉱選鉱コンビナート建設に 8 億 US$のプロジェクトファイナンス ロシア:ザバイカリエ地方で高収益のベリリウム生産 を予定 ロシア:Tomtor レアアース鉱床開発プロジェクトがス トップ ロシア:ハバロフスク地方、2015 年の地質調査投資は 31 億ルーブル カザフスタン:地質調査に 26 億 US$の民間投資期待 カザフスタン:Kazatomprom 社の改革 [オセアニア] 豪:BHP Billiton、Olympic Dam 鉱山の銅生産量を 280,000t/y に増加する計画 豪:2016 年 2 月の鉄鉱石の輸出額は前月比で 13% 増、前年同月比では 20%減 豪:Atlas Iron 社、負債削減策について株主に同意を 求める 豪:Alkane Resources 社、ベトナム企業とレアアース 精鉱の化学処理に関する LOI に署名
豪:Pilbara Minerals 社、WA 州リチウム鉱床開発の ための資金調達が順調 豪:Oz Minerals 社、契約再交渉や給与凍結により更 なるコスト削減 豪:産金企業の Evolution Mining 社が記録的な生産 豪:Rio Tinto、サプライヤーへの支払期限を 90 日に 延長 ニューカレドニア:政府は中国へのニッケル輸出を許 可へ ニューカレドニア:政府、2 社に対してニッケル鉱石 の対中輸出を認める [アジア] インドネシア:インドネシア政府は PT Freeport の株 式売却金額を却下 ベトナム:2015 年の Masan Resources 社財務状況 中国:中国の主要鉱物資源の埋蔵量は継続的に増加 中国:中国国家備蓄局、2016 年 4 月 7 日にタングステ ン精鉱買上げ備蓄を再開予定 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― チリ:鉱山会社、送電システム改正法案により年間 3.3 千万 US$のコスト増加に直面する可能性 2016 年 4 月 7 日付けメディア報道によると、現在、上院議会で審議されている送電システム改正 法案では、これまで発電会社より 80%負担されていた基幹送電網拡大コストが、2019 年以降 100% 電気料金に上乗せされる。 チリ・カトリカ大学が実施した調査結果によれば、SING(北部供給システム)内で操業する鉱山 会社は、年間約 3.3 千万 US$のコスト増加に直面することとなる。一方、発電会社は、年間 6 千万 US$のコストを節約することが可能となる。 政府は、基幹送電網拡大コストの 100%が電気料金に上乗せされることになれば、電力供給入札 額は、5US$/MWh までに下がるかもしれないと予想している。入札募集期限は 2016 年 7 月である。 このため、当局は、遅くとも 6 月初めに法案が可決されることに期待を寄せているようであるが、 法案についていくつかの問題点が指摘されていることから、再び下院に戻される可能性もあり、法 案の早期成立は難しいかもしれない。 (2016 年 4 月 7 日 サンティアゴ 山本邦仁) チリ:CODELCO、投資先送り等により 2015-2019 年支出を 60 億 US$削減 2016 年 4 月 5 日付けメディア報道によると、CODELCO Pizarro 総裁は、2015-2019 年の 5 年間の 支出について、40 億 US$の投資先送りと 20 億 US$のコスト削減計画実施により 60 億 US$減少させ る方針であると語った。この影響により、今後 25 年間の計画生産銅量 44 百万 t が約 13%(4 百万
3 t)減少する見込みとされる。
投資先送りにより影響を受けるプロジェクトは、Rajo Inca 露天採掘転換プロジェクト、Andina 銅鉱山拡張プロジェクト、El Teniente 銅鉱山新規レベル開発プロジェクト。2016 年の投資額は、 Chuquicamata 銅鉱山坑内採掘転換プロジェクト等への 30.5 億 US$を見込む模様。なお、2015 年の 投資額は 37.2 億 US$。
(2016 年 4 月 7 日 サンティアゴ 山本邦仁)
チリ:Teck 社、Queblada Blanca 銅鉱山第 2 期プロジェクト投資判断は 2018 年初
2016 年 4 月 7 日付けメディア報道によると、Teck 社は、Quebrada Blanca 銅鉱山第 2 期プロジェ クトについて 45~50 億 US$に抑える方向で新たな FS 調査を取りまとめる方針。2012 年の FS 調査結 果では投資額は 56 億 US$とされ、これを 10 億 US$程度圧縮する形。調査結果については 2016 年末頃 に発表する予定で、順調に進展すれば 2018 年初に開発決定の判断が下されるだろうとしている。
現状の操業対象となっている鉱体は 2020 年に鉱石が枯渇するとされている。Donald Lindsay CEO は、環境認可手続の長期化や高い生産コストといった問題があるにも関わらず、Teck 社がチリで投 資を続けている理由として、鉱業国に比べて鉱石の品質、鉱山の立地条件、税制度等の点で優位で あることをあげている。 (2016 年 4 月 7 日 サンティアゴ 山本邦仁) チリ:政府、225 億ペソ出資を含む鉱業競争力強化のための長期計画を発表 2016 年 4 月 7 日付けメディア報道によると、4 月 6 日、政府は鉱業競争力強化のための長期的な計 画を発表した。この計画は、技術を導入して銅生産と銅輸出の拡大を図ることを目的としている。こ の計画実施のために 2016 年に 300 億ペソが投入される見通しで、225 億ペソは、Fondo de Inversion Estrategica(FIE、戦略的投資基金)から、残り 75 億ペソは、民間から供給される模様。 具体的な目標としては以下が掲げられている。①2015~2035 年で 1.3~1.5 億 t の銅生産量を達 成する ②世界的レベルの低いコストで生産を可能とする ③2020 年頃までに少なくと 250 社を ワールドクラスのサプライヤーに発展させる。 (2016 年 4 月 7 日 サンティアゴ 山本邦仁) チリ:2016 年 2 月の非鉄金属生産実績 COCHILCO(チリ銅委員会)の月報電子版によると、チリの 2016 年 2 月非鉄金属生産実績(速報) は下表のとおり。 銅生産量は、前年同月比 0.4%増、前月比 2.87%減となる 446.7 千 t であった。鉱山会社別では、 CODELCO が 152.0 千 t(前年同月比 19.7%増)、Escondida 鉱山が 81.0 千 t(同 22.7%減)、Collahuasi 鉱山が 40.1 千 t(同 32.3%増)となった。CODELCO の生産量内訳は Chuquicamata 鉱山関係分 (Chuquicamata 鉱山、Radmiro Tomic 鉱山、Ministro Hales 鉱山)が 70.6 千 t(同 38.7%増)、El Teniente 鉱山が 42.5 千 t(同 38.7%増)、Andina 鉱山が 14.4 千 t(同 22.6%減)などとなっている。 モリブデン生産量は、前年同月比 53.9%増の 5,150.2t であった。Caserones 鉱山、Sierra Gorda 鉱山、および Valle de Central 選鉱所(尾鉱処理)の合計が 1,522.9t(前年同月比 9,600% 増、前月比 0.23%減)、CODELCO・Chuquicamata 鉱山関係分 1,381.3t(前年同月比 40.6%増)を 含めて 2,320.1t(同 13.2%増)であった。
4 チリの非鉄金属生産実績 2016 年 2 月 生産量 前年同月比 2016 年 1 月 生産量 (参考) 2015 年 2 月 生産量 (参考) 銅(千 t) 446.7 0.4%増 459.9 445.0 モリブデン(t) 5,150.2 53.9%増 4,870.7 3,347.4 金(t) 3.58 9.9%増 3.28 3.26 銀(t) 120.2 0.4%減 125.0 120.7 (2016 年 4 月 13 日 サンティアゴ 山本邦仁) ブラジル:Vale、2016 年資本投資額を 55 億 US$に再修正 2016 年 4 月 6 日付けメディア報道によると、Vale は、2016 年の資本投資額を 55 億 US$に修正す ると発表した。当初 82 億 US$だったものを、2015 年 12 月に 62 億 US$に修正しており、さらなる圧 縮を図る方針。 また非コア資産の売却を進め(目標額 40~55 億 US$)、2015 年時点で 252 億 US$の負債額を、2017 年までに 100 億 US$程度減少させる方針であるとしている。売却対象とされる資産は、石炭 JV 事業、 貴金属ストリーミング契約、鉱石運搬船、Mineração Rio do Norte S.A.社(ボーキサイト事業)、エ ネルギー関連事業などとされる。化学肥料関連事業について Yara International ASA.(ノルウェー) との間で 12 億 US$の売却交渉が進展中との一部メディア報道に関しては、これを否定している。 (2016 年 4 月 7 日 サンティアゴ 山本邦仁)
ペルー:Fortuna Silver Mines 社、Caylloma 銀鉱山周辺探鉱に 2.9 百万 US$投資
2016 年 3 月 30 日付け地元紙によると、Fortuna Silver Mines 社(バンクーバーベース)は、 Caylloma 銀鉱山(Arequipa 州)の周辺探鉱に、2016 年、2.9 百万 US$を投資する。同鉱山の北部の 新しいターゲットや南東部に位置する Pisacca 鉱区の評価や Animas 鉱脈の北東側の探査のために、 17,000m の探鉱ボーリングを実施する計画である。 同鉱山は、2015 年末時点で、確定+推定鉱量 2 百万 t(銀金属量 7.7 百万 oz(約 240t)、金量 19,300oz(約 600 ㎏))と、2014 年末時点(銀金属量約 406t)と比較して銀金属量が 41%減少し ている。同社によれば、これは主として地質モデルの変更によると説明され、銀品位は 9%下がっ た 121g/t、一方、鉛品位は 26%上がった 2.83%、亜鉛品位は 13%上がった 3.55%に修正された。 予測鉱物資源量は約 3.4 百万 t(銀金属量 14.3 百万 oz(約 445t)、金量 64,700oz(約 2.01t))。 同鉱山には二つの異なったタイプの鉱床が存在する。一つはベースメタルを含まない高品位銀鉱脈 群であり、もう一つは高品位の鉛、亜鉛、銅を含む多金属鉱脈群である。 (2016 年 4 月 8 日 リマ 迫田昌敏) ペルー:Soledad 金銀銅プロジェクトでボーリング開始
2016 年 3 月 30 日付け地元紙によると、Condor Resources 社(バンクーバーベース)は、Soledad 金銀銅プロジェクト(Ancash 州)で、Minera Casapalca 社(本社:リマ)により探鉱ボーリングが 開始されたと発表した。同プロジェクトについて、両者は、昨年 11 月、3 年以内の総額 375 千 US$の 支払と 9,000m の探鉱ボーリングの実施により、Casapalca 社へ 51%の権益が譲渡され、さらに総 額 350 千 US$の支払と 6,500m の探鉱ボーリングの実施により、Casapalca 社が 70%まで権益比率
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を高められる MOU を締結し、今年 2 月、包括協定に格上げされた。 (2016 年 4 月 8 日 リマ 迫田昌敏)
ペルー:Zahena 社が Arikepay 銅金プロジェクト買収に第一歩
2016 年 3 月 30 日付け地元紙によると、Candente Copper 社(バンクーバーベース)は、Arikepay 銅金プロジェクト(Arequipa 州)について、Minera Zahena 社(本社:リマ)が譲渡オプション契 約の一部となる 20 万 US$を支払ったと発表した。
2013 年 11 月に締結された譲渡契約によれば、Zahena 社は、第一ステージとして、2019 年 3 月 13 日までに、総額 4 百万 US$の支払いと 5 百万 US$相当の探鉱により、同プロジェクトの権益 75% を獲得できる。今回の 20 万 US$の支払を皮切りに、2017 年 3 月 13 日までに 75 万 US$、2018 年の 同日までに 100 万 US$、2019 年の同日までに 200 万 US$を支払うことになる(5 万 US$は 2013 年 11 月の契約時に支払われている)。 さらに Zahena 社は、2016 年 3 月 13 日までに最低 3,000m のボーリングの実施か、未実施ボーリ ング m 当たり 100US$の支払いが義務づけられていたが、許可手続きの遅れを理由に 1 年間の猶予 が両者で合意されている。Zahena 社は、ボーリングについて、今年半ばから開始するとしている。 第一ステージ終了後 5 年以内に、Zahena 社は、バンカブル FS の実施と Candente 社に 10 百万 US$を支払うことにより、2%NSR を条件とした残り権益 25%を獲得する権利を有する(第二ステー ジ)。第二ステージ終了後、Zahena 社は、商業生産開始後 60 日以内であれば NSR1%分を 5 百万 US$で買い戻す権利を有する。この支払期限は、商業生産開始後 60 日以内か、バンカブル FS 終了 後 4 年以内のうち、いずれか早い方となる。
Candente 社は、現在、Cañariaco 銅金銀プロジェクト(Lambayeque 州)に注力しており、得られ た資金は、FS 段階にある Cañariaco プロジェクトの開発に費消されるものと見られる。
(2016 年 4 月 8 日 リマ 迫田昌敏)
ペルー:Toromocho 鉱山、モリブデン精鉱生産へ検討開始
2016 年 4 月 1 日付け地元紙によると、Chinalco 社(本社:中国)は、Toromocho 鉱山(Junin 州) におけるインフラ設備改善や、モリブデン加工プロセスに向けた活動の再開を明らかにし、銅とモリ ブデンの分離プロセスの技術について、中国の専門機関へ試験・研究を依頼する計画を明らかにした。 同社は 2015 年 5 月、モリブデンの品質を理由として、同年内におけるモリブデンの湿式製錬・ 浮遊選鉱プラント建設を見送ることを発表していた。しかし、同鉱山におけるモリブデンの品位(確 定鉱量 756 百万 t、Mo 0.020%+推定鉱量 784 百万 t、Mo 0.018%)や現在のモリブデン価格(4 月 4 日現在 5.53US$/lb)を考慮して、モリブデンの加工プロセスに関する活動を再開する旨発表した。 一方、同鉱山の銅精鉱にはヒ素が 0.5%含まれていることから、2016 年には銅生産におけるヒ素 の影響を削減する取り組みを行う方針を示した。さらに同鉱山で進行中の拡張プロジェクト(1,320 百万 US$)に関しては、複数の中国企業に対して設計の改善を依頼している旨明らかにした。本拡 張プロジェクトには既に 547 百万 US$が投資されている。同社によれば、同鉱山は 2016 年に銅精鉱 756,000t(銅金属量 179,000t)を生産する計画である(2015 年実績生産量は銅精鉱 763,500t(銅 金属量 182,288t))。 同社は、2015 年の銅の市況はとりわけ改善は見られず、同年下半期の同鉱山の売上高は 426.6 百 万 US$だったとしつつ、2016 年は中国政府による、より柔軟な経済政策によって銅価格が回復する
6 可能性があるとの見方を示した。 (2016 年 4 月 8 日 リマ 迫田昌敏) ペルー:2016 年 2 月鉱産物生産量 エネルギー鉱山省の発表によると、ペルーの 2016 年 2 月の鉱産物生産量は、前年同月比で銅 69.6%、金 13.3%、銀 24.2%、鉛 4.4%、モリブデン 6.3%と増加した一方、亜鉛-5.4%、鉄鉱石 -3.5%、錫-8.4%と減少した。
銅生産(1~2 月期)の増加は、Cerro Verde 鉱山(Arequipa 州)の拡張の結果が大きく寄与して おり、前年同期比 152%増(2016 年 78,382t、2015 年 31,144t)の同鉱山が、前月から引き続き、 昨年まで国内銅生産 1 位で、昨年下期から銅の高品位部を採掘している Antamina 鉱山(Ancash 州) の銅生産量(前年同期比 35%増の 70,744t)を凌いでいる。3 位は前年同期比 1.1%減の 51,730t を 生産した Southern Copper 社で、Cuajone 鉱山の 3%増産を Toquepala 鉱山の 6%減産が相殺した 形となっている。4 位は Antapaccay 鉱山(28,428t)、5 位は Hudbay Peru 社の Constancia 鉱山 (21,284t)、6 位は Chinalco 社の Toromocho 鉱山(21,176t)、7 位は Las Bambas 鉱山(18,032t)。
1~2 月期の金生産は、国内第 1 位の Minera Yanacocha 社が 4.02t で、国内生産の 16%を占め、2 位 Minera Barrick Misquichilca 社(2.40t)、3 位 Consorcio Minero Horizonte 社(1.06t)と続く。 1~2 月期の鉛生産は、Junin 州に主たる鉱山を保有する Volcan 社が前年同期比 31%増の 5,376t でトップ。Pasco 州に主たる鉱山を有する Chungar 社(4,094t)と Huanuco 州に主たる鉱山を有す る Raura 社(3,658t)、さらに、Buenaventura 社(3,523t)、Milpo 社(3,099t)と続く。
一方、亜鉛生産(1~2 月期)の減少は、Antamina 鉱山の-16.6%、El Brocal 鉱山の-31.6%、 Milpo 社の-11.5%の各減産の影響が、Volcan 社の 12%、Chungar 社の 5.7%、Milpo 社の 5.2%の 各増産を上回ったことによる。 鉱種 単位 2 月 1 月~2 月 2015 年 2016 年 増減 2015 年 2016 年 増減 銅 t 99,721 169,114 69.59% 211,609 326,442 54.27% 金 g 11,580,135 13,121,954 13.31% 23,247,410 25,164,179 8.25% 亜鉛 t 113,151 107,003 -5.43% 226,590 209,253 -7.65% 銀 ㎏ 296,273 367,894 24.17% 604,752 700,980 15.91% 鉛 t 24,221 25,276 4.36% 49,642 51,148 3.03% 鉄鉱石 t 659,292 636,212 -3.50% 1,392,300 1,332,611 -4.29% 錫 t 1,625 1,488 -8.43% 2,910 2,677 -8.01% モリブデン t 1,485 1,578 6.26% 3,277 3,561 8.67% タングステン t 13 0 -100.00% 25 0 -100.00% (2016 年 4 月 8 日 リマ 迫田昌敏) ペルー:Quiulacocha-Excelsior ズリ・廃さい回収プロジェクト
2016 年 4 月 4 日付け地元紙によると、Cerro de Pasco Resources 社は、Cerro de Pasco 休廃止 鉱山の鉱害(PAM)として登録されている Excelsior ズリ堆積場(高さ 55m)とその周辺の Quiulacocha
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廃さい堆積場からの金属回収プロジェクト(Quiulacocha-Excelsior プロジェクト)を目的とした、 89 本のボーリング調査を実施するための環境影響評価(EIA)を提出したことを明らかにした。
同社の Castillo 操業部長は、Excelsior ズリ堆積場及び Quiulacocha 廃さい堆積場は、地表に存 在する世界最大の銀の廃さい・ズリ堆積場であるとした上で、投資回収の見込みを確認するため、 探鉱をする必要があるとの方針を示した。本プロジェクトには 300 百万 US$の投資が必要とされる。 一方、Excelsior ズリ堆積場は、Activos Mineros 社(AM 社)による PAM 閉鎖計画が既に承認さ れていることから、Cerro de Pasco Resources 社は、AM 社との活動が重複しないエリアで探鉱を 開始する計画となっている。他方 AM 社は、Excelsior ズリ堆積場に対する処置について、探鉱より も閉鎖をする方が周辺住民の為になるとの姿勢を示している。
(2016 年 4 月 8 日 リマ 迫田昌敏)
ペルー:Southern Copper 社、2016 年の銅生産見通し
2016 年 4 月 6 日付け地元紙によると、Southern Copper 社の Gonzales 社長は、メキシコとペル ーにおける 2016 年の同社の銅生産量は、前年比 22%増の 930,000t となる見通しで、特に Buenavista 鉱山(メキシコ)に 1,384 百万 US$を投じて導入された新選鉱プラントでは、年間最大で 188,000t の銅生産が見込まれることを明らかにした。 一方、ペルーにおける生産に関しては、2016 年 1~2 月期の同社の累計銅生産量が前年同期比 1.1%減の 51,730t だったこと、このうち Cuajone 鉱山は 3%増産したものの、Toquepala 鉱山では 6%減産したことを明らかにした。また、同社長は、2015 年の利益は 736.4 百万 US$で、2014 年比 44.8%減少したこと、2016 年に入ってから 6 年半ぶりの安値を更新した銅価格の影響により、昨年 比でさらに減益となっていることを認めた。
さらに同社長は、ペルー大統領選に関して、Tia Maria プロジェクトに反対を表明する Mendoza 大統領候補が決選投票に進む可能性があることについて、特段の懸念はしていないとし、同プロジ ェクトの開発実現にこぎつけ、ペルーの銅生産量増加に貢献したいとの考えを示した。
(2016 年 4 月 8 日 リマ 迫田昌敏)
ペルー:Las Bambas 銅プロジェクトを巡る争議が再発
2016 年 4 月 6 日付け地元紙によると、Apurimac 州 Cotabambas 郡の Challhuahuacho 区、Mara 区、 Tambopata 区では、4 月 5 日、Las Bambas 銅プロジェクト反対を巡る対話協議の政府による不履行 を理由として、地元住民が無期限デモを開始した。 Challhuahuacho 区では、全ての商業施設の活動が停止している。Cotabambas 郡では、2015 年 9 月に Las Bambas 銅プロジェクトへの反対デモ隊と警官隊が衝突し複数の死者やけが人が発生した。 その後政府は、2016 年 3 月 21~23 日にかけて協議会を開催し、人権問題や環境問題、投資プロジ ェクト、MMG 社の社会的責任等についての評価を行う予定を示していたが、実施されなかったこと を受けて、抗議が再開された。 また、Las Bambas プロジェクトの影響下地区内に存在する 35 の農民コミュニティは、政府から の回答が得られない場合、大統領選(4 月 10 日)での投票権を棄権する方針を取り決めた。これに 対して政府は、協議会が予定日に開催されなかったのは飛行機の整備不良による空港閉鎖が理由で あり、期日変更を申請する公文書は Cotabambas 郡民団体によって受領されたと説明している。 (2016 年 4 月 8 日 リマ 迫田昌敏)
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ペルー:大統領選挙、決選投票は中道右派どうしの戦いの見込み
2016 年 4 月 11 日、選管 ONPE によると、前日に投票が行われた大統領選挙の開票が進み、現地 時間午後 3 時現在、開票率 82.6%の段階の得票率は、1 位 Keiko Fujimori 氏(40)39.55%、2 位 Pedro Pablo Kuzcynski 元首相(77)22.10%、3 位国会議員 Veronica Mendoza 氏(35)18.27%と なっている。 鉱業関係者にとっては、ペルーの主要産業でありながらも環境破壊を伴う鉱山開発に依存する 経済からの脱却を提唱、終盤の世論調査で急速に他候補を追い上げた Mendoza 氏が 2 位に食い込む かが懸念材料だったが、3 位に留まり、投資推進派の 2 候補が決選投票へ進む見通しを受けて、市 場には安堵感が広がっている。 Lima 証券取引所では鉱山企業を中心に大幅な値上がりとなった一方、現地通貨のソルが買われ ドル安となっている。決選投票は、貧困層や農村部に支持を広げる Fujimori 氏と、開放的な経済 政策に重点を置き、経済界や高所得者層に支持の厚い Kuzcynski 氏の一騎打ちとなる見込み。決 選投票は 6 月 5 日に予定されている。 (2016 年 4 月 11 日 リマ 迫田昌敏) ペルー:Las Bambas プロジェクト地元住民、政府との協議再開で合意 2016 年 4 月 8 日付け地元紙によると、Las Bambas 銅プロジェクトを巡る対話協議の不履行を理 由として、デモ抗議を行っていた Apurimac 州 Cotabambas 郡の市民団体は、4 月 7 日、同地を訪問 した Dumler 住宅大臣、Shinno 鉱山副大臣、Zaira 運輸副大臣をはじめとする政府代表団との話し 合いを行い、政府との協議を再開することで合意した。 新たな日程に基づき、4 月 21 日から現地において、環境や人権問題をはじめとする様々な問題 についての協議が行われる計画となっている。協議再開の決定を受けて、住民らによるデモ抗議 は中止された。 (2016 年 4 月 11 日 リマ 迫田昌敏) ペルー:ペルー鉱業石油エネルギー協会会長、大統領選第 1 回投票結果に基づく今後の見通しを 示す 2016 年 4 月 12 日付け地元紙によると、ペルー鉱業石油エネルギー協会の Galvez 会長は、先に 行われたペルー大統領選の結果について、Fujimori 候補及び Kuczynski 候補の決選投票進出によ り、ペルー国民は、国をあるべき方向に導くことのできるリーダーシップを持った政府を求めて いることが明らかになったとしたほか、新政権が、国会及び多数の国民の支持に基づいてリーダ ーシップを示し、今後 5 年間、現在行き詰っている複数の鉱業プロジェクトが再開することへの 期待を示した。 しかしながら、プロジェクトが集中するペルー南部では、Arequipa 州を除く全域において、反 鉱業派の Mendoza 候補が勝利したほか、Yanacocha 鉱山や Conga プロジェクトが位置する北部 Cajamarca 州においても、反鉱業派の Santos 候補が圧勝するなど、地域住民による鉱業投資や現 在の経済政策への抵抗・批判の姿勢が改めて浮き彫りとなった。この点に関して Galvez 会長は、 政治勢力、政府、企業がそれぞれ適切なメッセージを伝えることで、地域社会に受け入れられ、 事前の合意形成を実現するべきだとの考えを示した。
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行中のプロジェクトに集中すべきだとしたほか、金については供給減により価格が上昇する可能 性があることから、新規政権では金のプロジェクト開発を優先すべきだとの見方を示した。 (2016 年 4 月 12 日 リマ 迫田昌敏)
ボリビア:El Mutún 鉄鉱山、製鉄プラント建設で中国 Sinosteel 社が契約
2016 年 4 月 1 日付け地元紙によると、3 月 30 日、El Mutún 鉄鉱山を所有する ESM 社が、 Sinosteel Equipment 社(中国中鋼集団公司)と、同鉱山の製鉄プラントに関する 422 百万 US$の 投資契約に調印した。 契約は、プラントの設計、建設、試運転および実運転までを含む。契約によれば建設期間は 30 ヶ月で、2018 年から年間鉱石処理能力 65 万 t、年産鉄金属量 15 万 t の操業を計画している。422 百万 US$の投資額のうち 85%が中国側融資によって賄われ、残り 15%がボリビア政府の負担とな っている。 (2016 年 4 月 11 日 リマ 迫田昌敏) ボリビア:2015 年の鉱業ロイヤルティ収入は、前年比 10.7%減 2016 年 4 月 2 日付け地元紙によると、ボリビアの 2015 年の鉱業ロイヤルティ収入は 12,663,301Bs(ボリビアーノス)(約 198 百万円)で、前年 14,189,859Bs(約 222 百万円)の 10.7% 減となった。また、2016 年 1 月の同収入は 604,805Bs(約 9.5 百万円)で、前年同月の 855,000Bs (13.4 百万円)の 29%減となり、減収幅は拡大している。 政府高官の発言によれば、減収幅の拡大原因は、雨季によるアクセス難、資源価格の下落、一 部鉱山の操業停止などによるという。ちなみに、同収入について、2011 年は 8,959,066Bs(約 140 百万円)、2012 年は 8,995,502Bs(約 141 百万円)、2013 年は 12,750,622Bs(約 200 百万円)で あった(為替換算はすべて 4 月 10 日現在のレート)。 (2016 年 4 月 11 日 リマ 迫田昌敏) エクアドル:SolGold 社、Cascabel 銅金プロジェクトの最新探鉱成果を公表 2016 年 4 月 6~8 日にエクアドルのキトで開催された第 6 回 Expominas において、エクアドル企業 Exploraciones Novomining S.A(豪 SolGold 社が 85%権益を有する現地オペレーター会社)の Jason Ward 社長が、Cascabel 銅金プロジェクトの Alpala Central 鉱床を対象に、今シーズン実施してい た 3 孔の最新探鉱成果を公表した。発表によると、Hole-14 で、768m、0.50%Cu と 0.45g/tAu(掘削 深度 628~1,396m)、476m、0.63%Cu と 0.65g/tAu(掘削深度 808~1,284m)、222m、0.83%Cu と 1.08g/tAu(掘削深度 958~1,180m)を捕捉した。また、以前 Hole-9 で捕捉された 420m、1.00%Cu と 1.34g/tAu の鉱徴の延長を追跡する Hole-15R2 は、現在、斑岩鉱化ゾーンを掘進中。
3 月 21 日に掘削長 1,661m を終了した Hole-16 では、深度 548~1,248m 間で石英―磁鉄鉱―銅硫 化物の強い鉱化ゾーンを通過し、深度 548~764m の 216m、0.94%Cu と 1.26g/tAu の分析結果を得 たという(764m 以深は分析中)。引き続き同社では、Hole-17 により Alpala Central 鉱床南西エ リアを計画している。
過去、この南西エリアでは、Hole-1 で 100m、0.65%Cu と 1.00g/tAu(掘削深度 222~322m)、 Hole-5 で 1,306m、0.62%Cu と 0.54g/tAu(掘削深度 24~1,330m)、Hole-12 で 1,002m、0.76%Cu と 0.77g/tAu(掘削深度 438~1,440m)で鉱化帯を捕捉しているほか、地表トレンチ TR05 で 33.3m、
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0.65%Cu と 1.02g/tAu、TR56A で 53.9m、0.32%Cu と 1.38g/tAu を確認しているなど、浅所に鉱体 の存在が期待できるという。 現時点での Alpala Central 鉱床の広がりは、長さ 450m×幅 300m×高さ 700m とみられており、 これを含む鉱化ゾーンは、長さ 650m×幅 300m×高さ 1,800m で、いずれも、探鉱余地は平面的・深 さ方向に残されていると同社は述べている。 同プロジェクトは、キトの北約 180km の標高 750~2,100m の、Ibarra 市から Esmeraldas 県に向 かう舗装道路の脇に位置し、Esmeraldas 国際港に約 150km の距離にあるなど、立地に恵まれている。 (2016 年 4 月 11 日 リマ 迫田昌敏) ベネズエラ:国際投資紛争解決センターが政府に、Crystallex 社に対する 1,386 百万 US$支払を 命じる 2016 年 4 月 5 日付け地元紙によると、4 月 4 日、国際投資紛争解決センター(CIADI)が、ベネ ズエラ政府に、Las Cristinas 金プロジェクト(Bolivar 州)権益の収用に関し、Crystallex International 社(トロントベース)に対する 1,386 百万 US$(1,202 百万 US$+2008 年から現在ま での利息分)の支払を命じた。同社は、同プロジェクト国有化後の 2011 年に、3,100 百万 US$の補 償を求めて国際調停を開始した。
同プロジェクトは、確定+推定鉱量 464 百万 t、平均金品位 1.13g/t、金量 17 百万 oz(約 529t) の規模の鉱床を有する。
(2016 年 4 月 12 日 リマ 迫田昌敏)
メキシコ:加 Torex Gold Resources 社、El Limón-Guajes 金鉱山の操業を一時停止
2016 年 4 月 4 日付け業界紙等によると、加 Torex Gold Resources 社(本社:トロント)は、 Guerrero 州に保有する El Limón-Guajes 金鉱山に関し、商業生産開始の宣言をして 1 週間に満た ないにもかかわらず、操業を一時停止した旨を明らかにした。 同社によると、当該一時停止措置の原因は、同鉱山が周辺環境を破壊しているとして不当な賠償 請求を行っている地元住民が、同鉱山のアクセス道に対し違法封鎖を敢行していることによる。ま た、同社は、関係当局が法と秩序を再確立するまで、当該一時停止措置は継続する旨を伝えた。 なお、同鉱山は、鉱山寿命 10 年以上に亘り、金生産コスト 637US$/oz により金生産量 11.5t/年 を見込み、2017 年にはフル操業となる計画であり、メキシコ最大の金鉱山の一つとなることが期待 されている。 (2016 年 4 月 7 日 メキシコ 縄田俊之) メキシコ:メキシコ議会下院、農地土地都市開発省に対し Naica 多金属鉱山の鉱山従業員への支 援を要請 2016 年 4 月 6 日付け業界紙等によると、メキシコ議会下院は、Peñoles 社が Chihuahua 州に保有 する Naica 多金属鉱山において、現在無期限操業停止により影響を受けている鉱山従業員に対する 支援計画を策定するよう、農地土地都市開発省(SEDATU)に対し要請した。 この背景として、2015 年 1 月に同鉱山において坑内浸水が発生以降、技術的な問題が解決できな いことから、10 月に同社が同鉱山を無期限で操業停止とするとともに、同鉱山従業員との労働契約 を解消する旨の発表を行った経緯を有する。
11 現政権与党である制度的革命党(PRI)の下院議員は、同鉱山の無期限操業停止により影響を受け た鉱山従業員を救済すべく、メキシコ議会下院の経済委員会において、SEDATU に対し支援計画を策 定する旨の議案を提出したところ、緊急かつ明確に解決することとして承認された。同支援計画に は、SEDATU に対し、同州及び地元自治体による持続可能な支援を行うための地域開発基金への資金 提供を要請するとともに、同基金により鉱業従業員に係る雇用の代替措置を講じることも盛り込ま れている。 なお、同鉱山は、2015 年 10 月末まではメキシコ最大の鉛産出量を誇るほか、同鉱山労働者 700 人のうち 500 人が労働組合に加盟する等同州最大の鉱山である。 (2016 年 4 月 11 日 メキシコ 縄田俊之) メキシコ:農地土地都市開発省、鉱業関係税の納税に係る情報を公表 2016 年 4 月 6 日付け業界紙等によると、農地土地都市開発省(SEDATU)は、鉱業企業に対し課せ られている鉱業関係税の納税や関係法令の遵守状況、又は、関係法令に違反した鉱業企業名の公開 等に関する情報を近日中に公表する旨を明らかにした。
Rosario Robles Berlanga 農地土地都市開発大臣によると、メキシコで鉱業活動を行っている外 国鉱業企業を含む全ての鉱業企業が鉱業関係税に関し適切に納税しているか否かや、当該鉱業企業 が関係法令を遵守しているのか否かに関する情報を SEDATU が公表する。 また、SEDATU は、各地方自治体への分配金の配布に関し透明性を持たせるとともに、各地方自治 体が当該分配金をどのような事業に活用したか、また、当該事業のフォローアップについても明確 にすることが求められる。 この他として、2015 年における鉱業関係税による税収に関しては、約 6 か月の後に鉱業活動が行 われている州や地方自治体へ分配金として配分される予定である。 (2016 年 4 月 11 日 メキシコ 縄田俊之) メキシコ:2015 年メキシコ鉄鋼業界における投資額が対前年比 38%の大幅減 2016 年 4 月 6 日付け業界紙等によると、全国鉄鋼産業会議所(CANACERO)は、中国における鉄鋼 製品の過剰生産が主要因となった供給過多や、中国等による不公正な市場環境により、メキシコ鉄 鋼業界における投資額が対前年比 38%減の 13 億 US$であった旨を発表した。
CANACERO の Salvador Quesada S.事務局長によると、昨年における投資の多くは維持管理に対す る費用であったが、これは国際的な市場環境に大きく影響したものである。2016 年に関しては、依 然として市場環境の不確実性により、現時点において各企業が適切な計画を立案できないことから、 全体の投資額については見通しが立たない状況である。
また、CANACERO の Guillermo F. Vogel 会頭によると、2016 年におけるメキシコ国内の鉄鋼製品 の消費量は、世界的に対前年比 1%減少する中、4%増加する見通しである。しかしながら、メキシ コ国内の消費量増加に対しては、ダンピング価格の輸入品により賄われる見込みである。なぜなら ば、現在のメキシコ国内の消費量の 47%が輸入によるからである。この場合、輸入の半分以上がダ ンピング価格であるとすると、国内消費の 23~25%がダンピング価格の製品であると推測される。 メキシコ国内で活動する Autlán 社、ArcelorMittal México 社、及び、Altoa Hornos de México 社 や、その他中小企業における操業一部停止に関しては、経済省による鉄鋼業界の安定のための施策 による支援を期待する。
12 CANACERO としては、これらダンピング価格に対し政府が、メキシコとの間で自由貿易協定を締結 していない国からの一部鉄鋼製品の輸入に対し 15%の輸入関税を課す対策を行っているが、一部 ではなく全製品に対し同関税を課すよう、政府に対して働きかけを行っている。 一方、Ildefonso Guajardo 経済大臣によると、国際的に影響を与えている中国を始めとする一部 の国による過剰生産や不当廉価に関し、本年 4 月に開催される OECD 会合において対策が議論され る見通しである。 (2016 年 4 月 11 日 メキシコ 縄田俊之) メキシコ:メキシコ鉱業による膨大な水消費が水資源に深刻な影響を与える 2016 年 4 月 7 日付け業界紙等によると、人権と環境を保護する目的で設立された非営利市民団 体である CartoCritica の Manuel Llano 代表は、メキシコ鉱業は膨大な水を消費するとともに、重 要な水資源を汚染しているとして強く非難した。 同代表によると、メキシコで活動する鉱業企業は、年間約 437 百万㎥の水を使用するが、これは 国家水委員会(CONAGUA)が管理する水利権に係る公開情報において、鉱業企業 417 社が取得した 水利権 1,036 件によるものであり、一般家庭 3.22 百万人分の年間使用量に匹敵する。また、鉱業 活動において化学的な処理に使用され放出される化学物質が、周辺土壌や水源、場合によっては大 気に対し相当な負荷を掛けるとともに悪影響を与えている。特に Sonora 州、Zacatecas 州及び Michoacán 州では、年間それぞれ 107.9 百万㎥、55.8 百万㎥及び 44.4 百万㎥の水が鉱業で使用さ れている。 こうした状況において、経済省の対応には問題があり、鉱業企業における鉱物資源の採掘・抽出 に関する内容ですら国民に対し完全に報告されていない状況である中、ましてや鉱業で使用される 水資源に関する報告は限定的なものとなっている。 (2016 年 4 月 11 日 メキシコ 縄田俊之) 米:Alcoa 社、3.5 億 US$以上のボーキサイト供給契約を締結
2016 年 4 月 6 日、米 Alcoa 社は、Alcoa World Alumina and Chemicals 社(AWAC 社:Alcoa 社 60%、豪 Alumina Limited 社 40%)が、今後 2 年間で総額 3.5 億 US$以上にもなる複数のボーキサ イト供給契約を締結したと発表した。同契約の下で、Alcoa 社が所有する 3 つの鉱山より、チリ、 欧州、ブラジルの外部顧客向けにボーキサイトを供給する。 Alcoa 社は、世界に 7 つのボーキサイト鉱山を所有し、そのうち 4 つの鉱山を操業する世界最大 のボーキサイト生産者でもあり、2015 年には 4,530 万 t のボーキサイトを生産した。一方で、近年 の市況低迷の影響によりアルミニウム製錬所やアルミナ工場等の閉鎖や生産量の大幅な削減を進 めている。 (2016 年 4 月 7 日 バンクーバー 山路法宏)
米:Empire Rock Minerals 社、AB 州のかん水リチウムプロジェクトの権益を取得
2016 年 4 月 12 日、加 Empire Rock Minerals Inc.(Empire 社)は、AB 州の Fox Creek リチウム プロジェクトの権益 70%の取得に合意したと発表した。Empire 社は、プロジェクトの権益取得と 共に Lithium Power 社と Dominica Energy Minerals 社を 100%買収するため、10 万 C$の現金と 120 万株の Empire 社普通株を、2 社及び引き続き Fox Creek プロジェクトにおいて 2.2%のロイヤルテ
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ィと 30%の権益を保有する Blizzard Finance 社に対して支払う。
Fox Creek プロジェクトは、生産中の油田やガス田の大部分をカバーしており、Beaverhill Lake かん水として知られる含塩地層水の帯水層が広がっている。当該地層水には、リチウムのほか、カ リウム、ホウ素、臭素、カルシウム、マグネシウム、ナトリウムなども濃集されているが、現在は 石油製品の商業生産のために生産井から汲み出された後、廃棄物として処理され、Beaverhill Lake などに還元されている。 以前行われた Beaverhill Lake かん水のテストでは、最大でリチウム 98%、臭素 88%、ホウ素 100%、カリウム 40%が抽出可能との結果が出ており、Empire 社は権益取得完了後、炭酸リチウム などの商業生産の可能性について更なる冶金抽出作業を含む徹底的な調査を行う予定。 (2016 年 4 月 12 日 バンクーバー 山路法宏) 米:Lithium Americas 社、有機粘土専門企業と戦略的提携を締結
2016 年 4 月 11 日、加 Lithium Americas Corp.(Lithium Americas 社)は、100%子会社である Hectatone 社が粘土事業を専業とするスペイン企業の TOLSA 社との間で、世界的な粘土鉱物市場での 成長の機会を共同で追求するために戦略的提携を結ぶ非排他的覚書(MOU)を締結したと発表した。
TOSLA 社は 50 年以上にわたり粘土分野に特化して事業を行っている企業で、世界中に 20 以上の 鉱山から粘土鉱物を採掘し、セピオライト(sepiolite)、ベントナイト(bentonite)、アタパル ジャイト(attapulgite)など高品質の原材料を生産している。
一方の Lithium Americas 社は、2016 年 3 月 22 日に名称を Western Lithium USA Corporation から変更したことを発表。保有する 2 つの鉱山開発プロジェクトのうち、炭酸リチウム換算量で 年間 40,000t の生産を目指すアルゼンチンの Cauchari-Olaroz リチウムプロジェクトへのチリ SQM 社の参入(SQM 社が 25 百万 US$を投資して 50%の権益を取得)を 3 月 28 日に発表。
また、リチウム含有粘土鉱物(ヘクトライト)からの炭酸リチウム生産を目指す NV 州の Kings Valey プロジェクトでも新たな Pre-F/S の実施に向け準備を進めている。Hectatone 社は Hectatone という商標で石油掘削用の有機粘土を生産しており、TOLSA 社との提携では同製品の計画的な長期 供給契約を含めた幅広い分野での協力が期待されている。
(2016 年 4 月 13 日 バンクーバー 山路法宏)
加:ESTMA 改正法が施行
2016 年 4 月 7 日付地元報道によれば、ESTMA(Extractive Sector Transparency Measures Act) の改正法が 3 月 28 日に施行された。本法律は、税金、手数料、生産権など 10 万 C$以上の政府に対 する支払いの報告を義務付けることによりその内容を明らかにし、汚職や腐敗などの削減を通じて 持続的な発展と貧困の削減を図る目的で昨年 6 月 1 日に施行されていた。 法律事務所によれば、今回の改正はその目的を明確にする点にあり、探査から閉鎖までのあいだ の主要な段階で報告を義務付けることとなる。 対象法人はカナダに登録している企業またはトロント証券取引所で取引のある企業の約 2,000 社 が対象になると見込まれており、天然資源に間接的に関与する企業も含まれる。①就労者数 250 人 以上、②資産額 2,000 万 C$以上、③収入 4,000 万 C$以上の 3 要件のうち 2 以上該当する場合に報 告を義務付けることとなっているため、2 以上に該当しない規模の小さいジュニア企業などは報告 義務が課せられない。
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なお、政府の定義は外国政府を含めたすべての政府とされ、先住民政府にも適用されるとして批 判があり 2017 年 6 月 1 日まで適用を除外する措置が講じられていたが、今回の改正では特段延長 するような措置は講じられていない。
(2016 年 4 月 7 日 バンクーバー 昆野充登)
加:Champion Iron 社、30 百万 C$で QC 州 Bloom Lake 鉄鉱石鉱山の買収を完了
2016 年 4 月 13 日、豪 Champion Iron Limited(Champion Iron 社)は、私募債の発行による 30 百万 C$の資金調達を終え、子会社の Quebec Iron Ore Inc(QIO 社)を通じて、QC 州の Bloom Lake 鉄鉱石鉱山とその関連資産並びに Quinto Mining 社が保有する鉱物権(mineral claims)の取得が 完了したと発表した。Bloom Lake 鉱山は、前所有者の Cliffs Natural Resources 社が経営再建の ために 2015 年 1 月より操業を停止して売却を進める中で、Champion Iron 社が昨年 12 月に買収を 発表していた。
QC 州の鉄鉱石部門の競争力を強化する Bloom Lake 鉄鉱石鉱山は、州や地元コミュニティにとって 戦略的に重要な鉱山であるとして、州政府は北部開発計画「Plan Nord」の一環で設立され、ケベック 資源公社(Ressources Québec)が管理するキャピタル・マイン・ハイドロカーボン(Capital Mines Hydrocarbures:CMH)基金を通じて、QIO 社に 14 百万 C$を投資(36.8%の株式を取得)し、Champion Iron 社の 30 百万 C$の私募債発行にも 6 百万 C$を投じた。それに加えて、QIO 社に対する最大 6 百万 C$の融資についても協議が行われている。
(2016 年 4 月 13 日 バンクーバー 山路法宏)
英国:中国建設銀行が Metdist Trading 社の 75%株式を取得、LME リングメンバーへ
中国建設銀行(Chinese Construction Bank、CCB)を有する建銀国際グループ(CCB International Holding Limited)は、2016 年 4 月 6 日付で、英 Metdist Trading 社の株式 75%の取得を完了した ことを発表した。
英 Metdist Trading 社は LME においてオープンアウトクライ方式での取引を行うカテゴリー1 に 位置するリングメンバー9 社のうちの 1 社である。Metdist Trading 社は社名を CCBI Metdist Global Commodities 社に変更した。
今回の株式取得により、LME リングメンバーとして中国の銀行が親会社となる初の事例となる。 なお、2015 年 10 月には、LME、 LME Clearing 社及び CCB は、工業用金属取引及び人民元のクリア リングサービスに係る戦略的な協力関係を構築するための MOU を締結しており、Metdist Trading 社の株式取得はこの目的を達成するための一つの足がかりとなる。
現在の 9 社は LME ホームページによれば、次のとおり。Amalgamated Metal Trading Limited、 CCBI Metdist Global Commodities(UK)Limited、E D & F Man Capital Markets Limited、GF Financial Markets(UK)Limited、INTL FCStone Ltd、MAREX Financial Limited、Societe Generale Newedge UK Limited、Sucden Financial Limited、Triland Metals Limited。
(2016 年 4 月 8 日 ロンドン 竹下聡美)
ロシア:天然資源環境省、随伴成分の生産許可の意向
2016 年 4 月 5 日付け地元報道等によると、ロシア天然資源環境省は、複合鉱床開発における鉱物 随伴生産を認める地下資源法修正法案を公開討論に付した。
15 現行ライセンス制度では、地下資源利用者に鉱物の地質調査・探査・採掘一貫ライセンスを交付 した場合、採掘が許されるのは対象鉱物のみのため、随伴成分が無駄になり、地下資源の合理的・ 総合的利用の原則に反することになる。 地質調査ライセンスが一鉱種のみを対象に交付された場合、複合鉱床の随伴成分及び鉱物を商業 開発に含めることが必要である。メインの鉱物の開発において、これらを採掘することは採算性を 持ちうる。 典型的な例は砂ダイヤモンド複合鉱床の開発で、これは通常、随伴成分として砂金・砂白金を含 有している。含ダイヤモンド砂の尾鉱から金とプラチナを随伴抽出する技術は認証されている。ま た、複数の鉱床の随伴金及びプラチナは、既に埋蔵量の国家審査を受け、鉱物埋蔵量国家バランス シートに計上されている。しかし、随伴生産が禁止されているために、これら随伴鉱種の採掘許可 はない。 現在、地下資源利用者は含金精鉱を保存尾鉱の中に貯蔵し、一次選鉱、精鉱保管に係る経費を負 担しなければならず、地下資源利用権が打ち切られた場合、精鉱処理と貴金属販売の可能性を全て 失う現実的なリスクがある。 (2016 年 4 月 11 日 モスクワ 木原栄治) ロシア:Bystrinsky 採鉱選鉱コンビナート建設に 8 億 US$のプロジェクトファイナンス
2016 年 4 月 4 日付け地元報道等によると、Sberbank CIB 社は、鉱業会社 Bystrinskoe 社(Norilsk Nickel 社傘下)を融資先とする Bystrinsky 採鉱選鉱コンビナート(ザバイカリエ地方)建設向け 総額 8 億 US$(期間 8 年)の与信枠を承認した。
これは、Bystrinsky プロジェクトの財務経済指標の審査に基づく、Norilsk Nickel 社の保証な しのプロジェクトファイナンスとして Sberbank CIB がアレンジした。 また、2015 年 12 月には、Bystrinsky プロジェクトの権益 13.33%を 1 億 US$で取得を望んでい る中国 Highland Fund 社の投資に関し、法的拘束力のある一連の協定が調印されており、このファ ンドからの資金もプロジェクト実施に充てる予定である。この取引の承認申請はロシア独占禁止局 が審査中である。 (2016 年 4 月 11 日 モスクワ 木原栄治) ロシア:ザバイカリエ地方で高収益のベリリウム生産を予定 2016 年 4 月 5 日付け地元報道等によると、「鉱物原料、人工原料からのベリリウム精鉱及び水酸 化ベリリウム生産の革新的技術開発」をテーマとする応用研究・実験開発総合プロジェクトの第一 段階が終了した。同プロジェクトには教育科学省より補助金が交付されている。 プロジェクトの完了は 2016 年を予定しており、その成果を利用するのは Russian Beryllium 社 で、ザバイカリエ地方で計画するベリリウム精鉱及び水酸化ベリリウムの最新式で収益性の高い生 産に開発技術を使用する予定である。 (2016 年 4 月 11 日 モスクワ 木原栄治) ロシア:Tomtor レアアース鉱床開発プロジェクトがストップ 2016 年 4 月 5 日付け地元報道等によると、サハ共和国(ヤクーチア)の Tomtor レアアース鉱床 開発には約 700 億ルーブルを要するが、資金不足により現在プロジェクトは中断している。
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プロジェクトにはロシア開発対外経済銀行(VEB)の融資が予定されていたが、現在 VEB は制裁 による苦境にあり、資金不足により鉱床開発はペースダウンした。
以前、TriArk Mining 社(Rostec 社と ICT グループの合弁)は、Buranny 鉱区の開発権を落札し ており、現在 Severny 及び Yuzhny 鉱区の調査(探査、埋蔵量確認、鉱石の鉱物組成研究)が行わ れている。 複雑鉱の処理及び有価成分抽出の作業手順書は、ロシア科学アカデミーシベリア支部化学・化学 技術研究所が作成中である。ノヴォシビルスク州経済再工業化計画は、レアアース選鉱と純金属生 産(2,000~1 万 t)を行うセンターの地域における創設を予定している。 プロジェクトを推進するのは、ロシア科学アカデミーシベリア支部地質学・鉱物学研究所と、ノヴ ォシビルスク化学精鉱プラントである。センター用の資源は Tomtor 鉱床から供給される予定である。 (2016 年 4 月 11 日 モスクワ 木原栄治) ロシア:ハバロフスク地方、2015 年の地質調査投資は 31 億ルーブル 2016 年 4 月 1 日付け地元報道等によると、2015 年のハバロフスク地方の鉱物資源基盤再生への投資 額は 31 億ルーブル(前年比 3.3%増)となり、埋蔵量は金 483.1t、銀 307.2t、銅 520 万 t 増加した。
銅と金(278.1t)の埋蔵量増加は、Amur Minerals 社が発見した Malmyzhskoe 金・斑岩銅鉱床に よるものであった。Amur Zoloto 社(Russian Platinum 社傘下)により Perevalnoe 鉱床(埋蔵量 金 19.8t、銀 91.8t)の商業開発準備が整った。 ハバロフスク地方の 2015 年の金生産量は前年比 4.6%減の 18.878t、銀生産量は前年比 28.1% 減の 58.572t、プラチナ生産量は前年比 18.8%増の 2.836t であった。 (2016 年 4 月 11 日 モスクワ 木原栄治) カザフスタン:地質調査に 26 億 US$の民間投資期待 2016 年 4 月 1 日付け地元報道等によると、イセケシェフ投資・発展相は、「カザフスタンの 2015 ~2019 年向け地質調査計画には、予算から 1,200 億 KZT(カザフスタンテンゲ)が割り当てられて おり、9,000 億 KZT(26 億 US$)の民間投資が見込まれている」と述べた。 国営企業 Kazgeology 社のヌルジャノフ会長は、「多金属鉱床は主にカラガンダ州に位置してい る。ほぼ全ての単一産業都市に大規模な工場やプラントがあるため、単一産業都市周辺の鉱物資源 基盤を発展させるよう指示が出ている。現在、バルハシ、ジェズカズガン、サトパエフ、リッデル (東カザフスタン州)、アルカリクの周辺の鉱床で作業を行っている」と述べた。 現在、カザフスタンでは主に金、複雑鉱、銅、クロムの探査に力を入れているが、大規模鉱床の 探査には 5~8 年かかる。 (2016 年 4 月 11 日 モスクワ 木原栄治) カザフスタン:Kazatomprom 社の改革 2016 年 3 月 16 日付け地元報道等によると、カザフスタン国営原子力会社 Kazatomprom 社のジュ マガリエフ会長が、同社改革計画について以下のように語った。 <中国との合弁による燃料集合体生産> 2015 年 12 月、中国との協定に調印し、合弁企業 Ulba-FA を設立した。2016 年内に設計見積書を
17 作成し、2017 年のプラント建設開始、2019 年の生産開始、年産能力 200t を予定している。製品供 給先は中国だが、第三国市場向けに生産を拡大する可能性もある。 当社は将来的にはウラン生産のリーディングポジションを維持するだけでなく、原子力発電所用 燃料の生産者とならなければならない。国際企業のノウハウを踏まえ、生産多角化、新知識・技術 の導入、雇用創出を行う予定であり、核燃料サイクルの様々な部分を担うことで、付加価値向上に よる利益増を図る。 今後数年間は生産を大幅に拡大する必要はない。現在、カザフスタンのウランは世界の生産量の 40%以上を占めている。 <生産コストの低さの理由> 当社は、ユニークで効率的な低コストのウラン採掘方法を採用しており、ウラン資源の 80%を環 境負荷が少なく経済的な ISL 法で採掘可能である。採掘技術の改良、省力システムの導入、経費の 最適化、専門家の技能向上に取り組んでいる。 2015 年の純利益は 350 億 KZT(カザフスタンテンゲ)となり、生産コストは 160 億 KZT 低下した。 <商社設立計画> 商社設立は、マーケティング効率向上のため、変革の一環として講じる手段の一つである。既に 現在、当社は採掘したウランを全て、長期契約又はスポット市場で販売しているが、今後、スポッ ト市場はより高く売れる可能性がある。これも商社の主要課題となるが、唯一の課題ではない。当 社としては、国産ウランの販売による利益に限らず、世界市場における様々なオファーも検討しつ つ利益獲得の可能性を模索する。中国、ロシア、米国の事務所は閉鎖し、商社はスイスに置く。 <経済的付加価値(EVA)> 変革計画の開始により、EVA は 169 億 KZT 増加し、マイナス 104 億 KZT となった。これまで、経費 削減、生産コスト削減、非中核資産の処分、ビジネスプロセス・リエンジニアリングに取り組んでき ており、今後も進めていく。戦略では 2025 年までに EVA をプラス 320 億 KZT に上げる予定である。 <プロセス自動化(変革の重要分野の一つ)> パイロットプロジェクトのシチュエーションセンター(子会社の財務・生産データが全て集約さ れている情報システム)が稼働を開始した。 また、2016 年内には事業所の一つに、「デジタル鉱山システム」(生産施設の状況、採掘量、試 薬の利用、基準や計画からの逸脱が追跡できるシステム)が導入される予定である。調達分析シス テムの開発も予定しており、これにより、既存材料を最大限有効に活用でき、新規材料の調達を効 果的に計画できる。これらのプロジェクト実施により 5 年間で 47 億 KZT を節減できる。
<Ulba Metallurgical Plant をベースとする低濃縮ウラン備蓄バンク>
バンクには、4.95%に濃縮され平和利用される低濃縮ウランが貯蔵される。これを必要とするい かなる国も、バンクから入手可能となり、自前での濃縮は不要となる。これは原子力発電所向け燃 料製造用の完成品である。バンクには核廃棄物は貯蔵しない。
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豪:BHP Billiton、Olympic Dam 鉱山の銅生産量を 280,000t/y に増加する計画
2016 年 4 月 6 日、地元紙は、BHP Billiton(BHPB)が Olympic Dam 銅・ウラン鉱山に対して 5 億 US$弱程度の設備投資を行うことにより、銅生産量を 280,000t/y に増加する計画であると報じた。 BHPB は 2012 年に計画されたオープンピットによる採掘は実施せず、坑内採掘により銅品位 2.2% の高品位鉱石の採掘を行う。設備投資は生産工程のボトルネックを取り除くために利用される。
2015 年 12 月に当時 BHPB 銅部門代表であった Daniel Malchuk 氏(現 BHP アメリカ大陸鉱物部門 (Operations for Minerals Americas)代表)が同鉱山の銅生産量を 5 年間で 255,000t/y に増加 することを目標として発表したが、BHPB はその目標をさらに引き上げた。同鉱山は 2015 年に銅を 180,000t 生産したが、2016 年の銅生産量を 200,000t/y とし、2019 年には 220,000t/y に生産量を 段階的に増加させる計画である。同鉱山は、ヒープリーチングによる鉱石処理を導入することで生 産性をさらに向上させることが可能であるが、導入にはまだ 3~5 年が必要とされている。 Malchuk 氏は「銅の価格は今後 3 年間低迷するが、2019 年頃から市場で銅が不足し始めて値上が りに転じ、2020 年には供給不足になると予想している。銅が供給不足となるタイミングを見越して 増産を行う」とコメントしている。 (2016 年 4 月 7 日 シドニー 矢島太郎) 豪:2016 年 2 月の鉄鉱石の輸出額は前月比で 13%増、前年同月比では 20%減 2016 年 4 月 5 日、豪州統計局(ABS)は 2016 年 2 月の貿易・サービス収支を発表。輸出額は 252.65 億 A$、輸入額は 286.75 億 A$であり、物品とサービスを合わせた貿易収支は 34.10 億 A$の 赤字となった。 前月の貿易収支は 31.56 億 A$の赤字であったことから、前月比で赤字が 8%拡大したことになる (以上、いずれも季節調整値)。鉄鉱石の輸出額は 33.93 億 A$であり前月比で 13%増、前年同月 比で 20%減となった。石炭の輸出額は 24.74 億 A$であり前月比で 18%減、前年同月比では 17%減 となった。天然ガスの輸出額は 14.70 億 A$であり、前月比で 2%減、前年同月比で 3%減であった (以上、いずれも原数値)。 (2016 年 4 月 12 日 シドニー 山下宜範) 豪:Atlas Iron 社、負債削減策について株主に同意を求める 2016 年 4 月 4 日、豪州の鉄鉱石生産企業 Atlas Iron 社は、負債を減らすために債権者に負債の 株式交換及び期限延長に関する取引を提案しており、2016 年 4 月 27 日の株主会議で株主に合意に ついて確認する予定であると発表した。 同社は約 71 の債権者に対して、負債額 2 億 6,700 万 US$のうち 1 億 3,200 万 US$の負債を新たな 株式発行により交換し、さらに負債の期限も 2017 年 12 月から 2021 年 4 月まで延長する取引を提 案している。この取引の成立には、債権者及び株主による 50%以上の合意が必要とされる。同社は 債権者の半数以上から事前に合意を得ているとコメントしている。株主の合意が得られて取引が成 立すれば、債権者が同社の株式の 70%を保有することになるが、負債は 1 億 3,500 万 US$にほぼ半 減する。 地元各紙は、同社が株主に対して株主会議で合意するように勧めているが、合意に達したとして も同社の経営が安定する状況ではないと報じている。 (2016 年 4 月 11 日 シドニー 矢島太郎)
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豪:Alkane Resources 社、ベトナム企業とレアアース精鉱の化学処理に関する LOI に署名 2016 年 4 月 7 日、Alkane Resources 社(AR 社)は、ベトナムの Vietnam Rare Earth JSC 社(VTRE 社)とレアアース精鉱の化学処理に関する LOI に署名したことを発表した。同社は 100%権益を所 有する NSW 州の Dubbo Zirconia プロジェクトから生産するレアアース精鉱をベトナムに輸出し、 VTRE 社が精鉱から個々のレアアース酸化物に分離処理を行う計画である。 VTRE 社はベトナム政府から認可を受け、既に 2012 年からレアアース精鉱やリサイクル磁石から レアアース酸化物の製造を行っている。さらに、同社はレアアース磁石(NdFeB)製造用にレアアー ス合金の製造も行うことができる。 AR 社は、VTRE 社を通じて付加価値の高いレアアース製品を販売することが可能となり、さらに VTRE 社の精鉱処理コストは中国と同等もしくは低いため、中国製レアアース製品に対抗できると コメントしている。
AR 社は、今後 12 か月をかけて VTRE 社の適正評価(Due Diligence)調査を行い、正式な契約を 締結するか判断する。
(2016 年 4 月 11 日 シドニー 矢島太郎)
豪:Pilbara Minerals 社、WA 州リチウム鉱床開発のための資金調達が順調
2016 年 4 月 7 日、リチウムジュニア企業 Pilbara Minerals 社(PM 社)は、WA 州 Pilgangoora リ チウム鉱床開発のために実施した株式発行による資金調達が順調な結果であったことを発表した。 PM 社は 1 株 34A¢で新規株式発行により 8,500 万 A$を調達することを目標としていたが、資金調達 がすぐに完了したことを伝えた。PM 社は 2 億 2,360 万株の発行を 2 回に分けて行う予定である。ま た、PM 社は株主への発行済み株式売却により、さらに 1,500 万 A$を調達する予定である。PM 社は 同鉱床の開発を進めるための十分な資金が得られる見込みである。 同鉱床は WA 州北西部 Port Hedland 市の南約 120km に位置しており、鉱石埋蔵量は 2,950 万 t (1.31% Li2O)である。同社はマインライフ 15 年で毎年 200 万 t の鉱石採掘により、33 万 t のリ シア輝石精鉱を生産する計画である。なお、同鉱床はタンタルもバイプロダクトとして産する。鉱 山・鉱石処理施設の開発費用は 1 億 8,400 万 A$であるが、鉱山操業開始後は毎年 1 億 2,000 万 A$の 収益(EBITDA)となるため、2 年以内に開発費を回収できる見込みである。同社の計画では DFS を 2016 年 8 月に完了し、鉱山建設を 2017 年 1~3 月期に開始し、鉱山の操業は 2017 年 10~12 月期 に開始する予定である。リシア輝石の精鉱の生産コストは、1t 当たり 205US$とハードロックリチ ウム鉱床としては世界でも最も低コストで開発可能な鉱床の一つとなる。 地元紙は現在豪州内外でリチウムに対する関心が非常に高く、PM 社は今回の新株発行に関し、実 際には約 2 億 A$に上る投資家からの申し込みがあったと報じている。 (2016 年 4 月 11 日 シドニー 矢島太郎) 豪:Oz Minerals 社、契約再交渉や給与凍結により更なるコスト削減 2016 年 4 月 8 日付け地元紙は、銅―金鉱山企業の Oz Minerals 社のコスト削減の計画を報じて いる。 Oz Minerals 社は 2015 年後半から開始したコスト削減の取り組みにより年間 2,000 万 A$のコス トの削減を実施した。同社はさらに 2,500 万 A$のコストの削減を実施することとしており、これ は、生産の効率化の他、サプライヤー、コントラクター等との契約の再交渉を通じて行われる。ま
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た 2016 年における取締役や幹部及び全従業員における給与の凍結もコスト削減の原動力となる。 OZ Minerals 社の株価は 2016 年 1 月中旬以降、約 50%上昇している。同年 2 月末には 6,000 万 A$分の自社株買いを実施し、SA 州における Carrapateena 銅―金鉱山の開発も進めている。OZ Minerals 社の Andrew Cole CEO は費用曲線の半分以下で操業することを目標にすると述べている。 (2016 年 4 月 12 日 シドニー 山下宜範)
豪:産金企業の Evolution Mining 社が記録的な生産
2016 年 4 月 8 日、産金企業の Evolution Mining 社は 2016 年 1~3 月の四半期の生産実績を発表 した。
金の生産量は 208,963oz(6.5t)であり過去最大の生産量となった。生産コスト(AISC:All-in Sustaining Cost)は 1,015A$/oz(732US$/oz)であった。これらは通年での生産量の目標である 770,000~820,000oz(23.9~25.5t)、生産コスト(AISC)の目標である 970~1,020A$/oz に沿うも のとなっている。
同社は 7 か所の鉱山を操業しており、同四半期でのキャッシュフロー(net mine cash flow)は 1 億 580 万 A$であった。また、同社は同四半期において 8,000 万 A$の債務の早期返済を行った。 (2016 年 4 月 12 日 シドニー 山下宜範) 豪:Rio Tinto、サプライヤーへの支払期限を 90 日に延長 2016 年 4 月 9 日及び 11 日付け地元紙によれば、Rio Tinto はサプライヤーの企業に対して支払 期限を従前の 45 日から 90 日に延長すると通知した。 地元紙によれば、この通知に対して関係企業は憤慨しており、提供済みの物品やサービスに対す る支払を 3 か月待つことになれば、賃金や賃貸契約等の短期間での支払義務を抱える中で資金繰り がひっ迫するとしている。この新たな支払期限は契約額が 300 万 A$以上のサプライヤーに適用さ れ、それ以下の場合は 60 日以内とされている。本件の実施は 2016 年 3 月 31 日以降に受領した請 求書から適用される。 Rio Tinto は、例外措置を求める企業は連絡するよう求めており、既に資金繰りが厳しい企業との 間で協議が行われている模様。2015 年に Rio Tinto がサプライヤーに支払った金額の実績は 179 億 US$(240 億 A$)である。なお、Rio Tinto は 2015 年 6 月にも支払期限をそれまでの 30 日から 45 日 に延長していた。また、BHP Billiton も 2015 年に支払期限を 30 日から 60 日に延長している。 (2015 年 4 月 12 日 シドニー 山下宜範) ニューカレドニア:政府は中国へのニッケル輸出を許可へ 安泰科によれば、ニューカレドニア政府は日本へのニッケル鉱石輸出を認可後、低品位ニッケル 鉱石の中国への輸出を許可した。これにより豪州への輸出一時中止によるダメージを解消する。 今回政府は現地の 2 社に輸出ライセンスを交付した。契約によれば、2 社は、それぞれ毎年中国 に 35 万 t ニッケル鉱石を販売することができるが、ニューカレドニア現地の製錬企業との争いは 避けなければならない。2015 年には、同政府は MKM 社のみに 18 か月間で 30 万 t のニッケル鉱石 を中国に販売する権限を認めていた。 豪州はニューカレドニアのニッケル鉱石の主要輸出対象国であったが、クイーンズランドニッケ ル社の生産停止に伴い、大きなダメージを受けたため、新たなニッケル鉱石の輸出先を求めること
21 となった。 (2016 年 4 月 6 日 北京 森永正裕) ニューカレドニア:政府、2 社に対してニッケル鉱石の対中輸出を認める 2016 年 4 月 6 日付けの報道によれば、ニューカレドニア政府は、2 社に対して中国へのニッケル 鉱石の輸出を認める。 ニューカレドニアは世界のニッケルの埋蔵量の 4 分の 1 を有しているが、主要な歳入源である国 内の精錬及び製錬産業の保護のため、中国等の大消費国に直接ニッケル鉱石を販売することに抵抗 してきた。しかしながら、ニューカレドニア政府は、この政策を変更し、4 月 4 日の週に同政府関 係者が Eramet 社の子会社である Societe Le Nickel 社及び Ballande 社が保有する Societe des Mines de la Tontout 社は 12~18 か月間、計 70 万 t の低品位ニッケル鉱石(ラテライト鉱)を自 由に中国のバイヤーに販売出来ると述べた。 (2016 年 4 月 12 日 シドニー 山下宜範) インドネシア:インドネシア政府は PT Freeport の株式売却金額を却下 2016 年 4 月 12 日付地元メディアによると、インドネシア政府は PT Freeport Indonesia(PTFI) に対し株式売却に関する回答書簡を送付し、同書簡の中で株式 10.64%の売却提示額 1.7bUS$は過 大であると返答したという。
エネルギー鉱物資源省鉱物石炭総局(DGMC)の Bambang Gatot Ariyono 総局長によると、DGMC は PTFI の提案を拒否し、回答書簡は先週送付されたとのこと。一方、当局側が要求した価格について は、今後の交渉戦略に影響を与えるため、開示を拒否した。同氏は、PTFI の株式評価に関して、イ ンドネシア政府は再取得原価法の適用を主張している。
PTFI が所有する Grasberg 鉱山に関して、2015 年までの投資額(債務及び償却を除く)を 9.7bUS$と すると、10.64%分の株式は 1.03bUS$という計算になる。 (2016 年 4 月 12 日 ジャカルタ 山本耕次) ベトナム:2015 年の Masan Resources 社財務状況 Masan Resources 社(MSR 社)は 2016 年 4 月 6 日、2015 年度アニュアルリポートを公表し、その 中で、グループの総売り上げが僅かながら減少したが、税引後利益は増加したと報告した。 MSR 社の 2015 年売上高は 2,665bVND となり昨年度より若干減少した一方、マージンは 26%から 28.65%に増加したことにより、粗利益は若干増加し 765.5bVND となった。 財政支出、事業費及び販売管理費は粗利益とほぼ同規模となり、当該利益を相殺しているという。 特に、2015 年のローン利息は前年と比較して 20%近く増加し、706.2bVND となった。これは、MSR 社が短期的及び長期的ローンとして 10,730VND の資金を銀行より調達したことが理由として挙げ られる。2015 年初めには、ローンの総額は 8,694bVND でしかなかった。 2015 年の販売管理費は 74%増加し、160bVND に達した。その他利益は、前年 226bVND の黒字であ ったが、2015 年度は 18bVND の損失を計上した。一方、Nui Phao 鉱山からの利益がこれら損失を相 殺したため、財政収益は伸びを記録し、MRS 社の最終的な 2015 年営業利益は 84bVND となった。