平成22年度施政方針
未来に夢と希望を
歴史と文化の薫る品格のあるまちづくり
平成22年市議会3月定例会の開会に当たり、22年度の市政運営に対する私の所信
の一端を申し上げ、議員各位並びに市民の皆様にご理解とご協力を賜りたいと存じます。
私は、昨年7月に「混乱した市政を何とかしたい」との一念から市長選挙に立候補し、
市民の皆様の厚いご支持をいただき市長に就任いたしました。以来、議員各位並びに市
民の皆様、そして市職員の協力をいただきながら、市政の再生と信頼回復のために全力
を傾け、市民の誰もが安全で安心して暮らせる「幸せ実感都市・西尾」の実現に努力し
てまいりました。
◇ ◇ ◇
さて、現在、わが国を取り巻く状況は、急激に進む少子高齢社会、地球規模での環境
問題、一昨年秋のリーマンショック以降の経済不況と雇用情勢の悪化など、私たちの将
来に重大な影響を及ぼす難問が山積しております。
こうした中、昨年8月の総選挙で誕生した民主党の鳩山政権は「国民の生活が第一」
をスローガンに掲げ、就任早々から大型公共事業の見直し、温室効果ガスの削減、子ど
も手当の支給や高校授業料の実質無料化など、「コンクリートから人へ」の理念に立って
政策の見直しを行っており、22年度予算案の策定に当たっても、行政刷新会議による
公開の事業仕分けを導入するなど、国民目線で国の仕組みを変えようとしています。
また、国と地方との関係におきましては、これまでの国の言うことに地方が従う、い
わゆる「上下・主従の関係」である中央集権から、地方が実情に合った行政サービスを
提供する、いわゆる「対等・協力の関係」である地域主権へと転換されてきました。今
後は、地域のことは地域の責任で決めることが求められるようになり、地域主権を担う
基礎的自治体である市町村の役割がますます重要となってまいりますので、それに対応
できるよう財政力や行政力、地域の魅力を高めていかなければならないと思っておりま
す。
◇ ◇ ◇
私はこうした動きに的確に対応し、この地域が将来に向かって大きく飛躍するために
は、西尾市と幡豆郡3町との合併が不可欠であると考えております。合併協議につきま
しては、市長就任以来、広域行政・合併懇談会を再開して合併の基本4項目の合意を経
て、合併推進プロジェクトチームの立ち上げ、住民説明会と住民意向アンケートの実施、
グランドデザインの策定を行い、昨年12月定例会におきまして合併協議会の設置に関
する議案を可決していただいたところであります。そして、本年1月からは合併協議会
で、23年3月までの合併を目指して新市基本計画や財政計画、そのほか様々な協定項
目について、有意義で実りある議論を重ねていただいております。
西尾市と幡豆郡3町には、それぞれの地域に長い歴史や連綿と受け継がれた伝統・文
化があり、海・山・川の恵まれた自然と肥沃な平野を生かした産業や観光など、全国に
も誇れる魅力があふれています。こうした未来に向かって限りない可能性を与えてくれ
る貴重な財産を、次代を担う子どもたちに確かに引き継いでいくことが、私たちに課せ
られた責務であると考えております。
私たちは今、未来に向かって、夢と希望の詰まった種を蒔いている時であります。こ
れらの種はやがて芽を出し、10年後、20年後、そして孫・子の代には必ずや美しい
花を咲かせ、大きな実を結ぶことになるはずであります。そこで、私は、平成22年度
の施政方針のスローガンとして「未来に夢と希望を 歴史と文化の薫る品格のあるまち
づくり」を掲げ、夢と希望が満ちあふれる素晴らしい西尾市づくりの第一歩を踏み出し
てまいりますので、議員各位並びに市民の皆様の絶大なるご支援とご協力をお願いいた
◇ ◇ ◇
平成22年度の財政状況でありますが、歳入面では景気低迷の影響により、市税収入
が21年度当初予算と比較して15億8千万円の減額となる174億2千万円を見込ん
でおります。
一方、歳出では、ここ数年続いた大型投資が一段落したものの、子ども手当の創設や
生活保護費の増、さらには合併の準備に要する経費の計上などにより、一般会計の予算
規模は323億3千万円となり、前年度対比で8億6千万円、率にして2.7パーセン
トの増額となりました。
また、一般会計、特別会計及び企業会計を合わせた総予算では、598億7千万円で、
前年度対比で11億1千万円の減額となりました。
◇ ◇ ◇
それでは、マニフェストに掲げました4つの基本政策「安心力社会の実現」「活力の再
構築」「グリーン倍増計画」「行財政改革」に基づき、主要事業についてご説明申し上げ
ます。
◇ ◇ ◇
第1の政策は、「安心力社会の実現」についての取り組みであります。
日本社会はこれまで、子育てや教育、介護など人間の一生に関わる課題を家族が中心
となって担ってきました。しかし、核家族化や少子高齢化がさらに進み、共働き家庭が
増加する中で、これらは家族だけで解決できる問題ではなくなり、社会全体で支え合う
ことが必要となってまいりました。いつの世にあっても幸福の実現こそが政治の基本で
あり、人々が将来に何の憂いもなく、住み慣れた地域で安心して暮らせる社会を実現す
るため、教育や子育て、福祉の充実を目指してまいります。
まず、学校教育についてでありますが、西尾市の教育活動のスローガンである「家庭
でしつけ、学校で教え、地域で育てる」という考え方を基本に、健全な児童・生徒の育
成と学力の向上に努めてまいります。
現在、小学1・2年生と中学1年生のクラスで実施している少人数指導教員の配置を
継続し、児童・生徒個々に応じた指導を行ってまいります。また、教員の負担を軽減し
生徒と向き合う時間を確保するための教育補助者、発達障害児童をケアするための学級
適応支援者も引き続き配置いたします。さらに、読書活動を通して「生きる力」を身に
つけることを手助けするための学校司書の計画的な配置と、働くことの喜びや厳しさを
教えるためのキャリア教育も充実してまいります。そのほか、子どもたちの感性と創造
力を向上させ、情操教育にも役立てるため、学校へ芸術家を派遣する「アーティスト・
イン・スクール」事業を実施いたします。
次に、子育て支援、少子化対策では、妊産婦の経済的な負担を軽減するため、出産支
援金制度を新たに創設して、医療保険者が支給する出産育児一時金と合わせて子ども一
人につき46万円の支給となるようにしてまいります。また、妊婦健診は、今までの妊
娠時の基本健診に、超音波検査4回分、血液検査及び子宮頸がん検診等を追加して、検
査内容の充実を図ってまいります。さらに、不妊治療費の助成制度につきましても引き
続き実施いたします。
保育所の整備では、矢田保育園のマンモス化を解消するため、西尾平坂東部土地区画
整理地区内に社会福祉法人が建設する仮称・矢田新園に対する補助を行ってまいります。
また、第3子以降の保育園等保育料の無料化を継続するなど、子どもを安心して産み育
てられる環境の整備に努めてまいります。
師会、薬剤師会の協力をいただき、7月に休日診療所を保健センター隣に開設してまい
ります。これにより市民病院への患者の集中を緩和するとともに、医師会とも病診連携
について協議を重ね、市民病院が二次救急病院本来の役割を果たせるよう努めてまいり
ます。
厳しい経営環境が続く市民病院は、市議会市民病院改革特別委員会及び「信頼と安心、
市民病院の将来を考える会」の皆様にご支援をいただきながら、市民病院改革プランに
基づきハード・ソフト両面で着実に改革を進めているところであります。最重要課題で
ある医師の確保につきましては、昨年7月に名古屋大学病院長に面談して医師の派遣を
お願いしたほか、愛知県市長会議においても強く要望をしているところでありますが、
引き続き各方面にお願いして適正な医療の確保に努めてまいります。施設面では、人工
透析を行う血液浄化センターの整備を進めるなど医療機能を充実し、患者の受け入れに
万全を期してまいります。
碧南市民病院との連携につきましては、両病院で不足する医療機能を補完できるよう
話し合いを進めるとともに、看護専門学校への講師派遣や学生実習の受け入れ、就職斡
旋などの連携を図ってまいります。また、看護専門学校では、22年度から運営費の一
部を碧南市にも負担していただくことになっております。
次に、障害者福祉では、心身障害者小規模授産施設の長縄町への移転新設を支援し、
食品トレー等リサイクル事業に従事する障害者の賃金の増加を目指してまいります。ま
た、精神に障害を持つ方の居場所づくり、相談業務を行う地域活動支援センターも開設
いたします。
高齢者福祉では、高齢者の交流を促進するため、市内6か所目となる高齢者交流広場
を徳次町で開設し、地元ボランティアによる宅老所や介護予防のためのシルバー元気教
室の場として活用してまいります。一人暮らしの高齢者に対しては、緊急時に的確な救
急活動を受けるため医療情報や緊急連絡先などが分かるように、健康情報の記入方法や
保管場所の統一ルールを周知する事業を実施するなど、住み慣れた地域で安心して暮ら
せる生活支援を行ってまいります。
次は、安全・安心のまちづくりであります。
本市は、東海地震の地震防災対策強化地域に指定されており、巨大地震から市民の生
命と財産を守ることが重要な課題となっております。こうした中、市内全域で組織され
ている自主防災会が独自に活動できる手引書の作成やリーダー研修会の開催などを行う
とともに、災害時要援護者支援の充実や被災時の弱者救援のための福祉避難所の設置に
も努めてまいります。また、民間木造住宅の無料耐震診断と改修費補助、ブロック塀撤
去補助、家具転倒防止支援なども実施いたします。
また、消防力の強化では、自動車NOx・PM法により規制される水槽付消防ポンプ
自動車の更新を行うほか、平坂町など3か所で耐震性貯水槽を整備いたします。
防犯対策では、登下校時を中心に不審者から児童・生徒を守るキッズパトロールを継
続するとともに、不審者情報の配信や自主防犯パトロール活動への支援を行い、安全な
市民生活を確保してまいります。
◇ ◇ ◇
第2の政策は、「活力の再構築」についての取り組みであります。
わが国の製造業はこれまで、ものづくりに支えられて発展を続け、とりわけ愛知県、
西三河地域は自動車関連産業を中心に日本経済の牽引役を担い、卓越した技術と、もの
づくりにかける情熱が今に受け継がれています。しかしながら、日本経済が低迷する中
などが懸念されております。天然資源の少ないわが国にとって、ものづくりの技術力と
優秀な人材は貴重な資源であり、これを次代へ継承し、さらに発展させていくことが重
要であると考えております。
西尾市には自動車関連産業以外にも、さまざまな製造業、抹茶や花卉の特産品をはじ
めとする農業などで、ものづくりの技術が受け継がれ蓄積されています。農・工・商が
互いに連携を深め魅力を高めることで交流人口をさらに増加させ、この地域のより一層
の発展につなげてまいります。また、介護や子育てなどの社会的サービスから新たな雇
用や消費を創出するとともに、やる気に満ちた若い世代が新たなステップに踏み出しや
すい環境の整備も進めてまいります。
まずは、産業の振興であります。
昨年2月に特許庁から地域ブランドに認定された「西尾の抹茶」は、西尾茶協同組合
が中心となって、物産展や催事に積極的に出店するなど知名度を上げる取り組みをして
おりますので、今後もこれを支援してまいります。また、道の駅にしお岡ノ山では、「西
尾の抹茶」をはじめとする特産品や地元農産物の販売、観光情報の提供を行ってまいり
ます。このほか、西尾市観光協会が作成するパンフレットに、お茶や味噌に関する産業
観光施設を掲載し、市外からの観光客に西尾市の魅力を紹介してまいります。
商工業では、中小企業の資金繰りを円滑にするため、商工業振興資金や西尾市中小企
業経営安定資金の融資制度を実施するとともに、信用保証料補助金制度の拡充措置も継
続いたします。また、厳しい経済環境の中にあっても、企業誘致等により新たに市内に
進出する企業に対しては、企業立地促進条例や工場等建設奨励条例に基づく税制優遇措
置などの支援をしてまいります。
農業では、特色のある農産物の生産性の向上に努め、食の安全、食育、地産地消に取
り組みます。食の安全では、畜産堆肥を土に還元する環境保全型農業を推進し、化学肥
料や農薬を低減した安全な農産物づくりを支援いたします。食育につきましては、行政
と学校、家庭が連携し、食に関する知識や大切さを学び、健全な食生活の確立に努めて
まいります。また、学校給食においては、地元農産品の使用割合を高めるなど、地産地
消にも積極的に取り組んでまいります。
農業基盤の整備を行う土地改良事業では、農道やかんがい排水路の整備、排水機場の
施設補修などを行うとともに、22年度は福地中部地区及び深池地区で圃場整備を実施
いたします。
次に、中心市街地の活性化につきましては、西尾市商業協同組合が実施する城址まつ
りや本町商店街が行う街づくり事業を支援し、中心市街地に活力と賑わいを呼び戻して
まいります。また、歴史的な町並みを保全しつつ、市街地の活性化と交流人口の増加を
目指す新城下町条例の制定につきましては、地域住民と具体的な施策を検討いたします。
次は、公共交通についてであります。名鉄西尾・蒲郡線につきましては、現在、沿線
市町とともに対策協議会を組織して存続に向けての利用促進に努めているところであり
ます。この地域の将来にとって不可欠な路線でありますので、引き続き行政と住民が一
体となった取り組みを進め、22年度におきましては団体利用や親子利用に対する補助
事業を新たに創設してまいります。
次は、都市基盤の整備についてであります。
都市基盤整備の根幹をなす幹線道路の整備では、国・県と一体となって地域に密着し
た道路整備を進め、市民生活の利便性と安全性の向上を図ってまいります。
国・県の事業では、都市計画道路衣浦岡崎線の寺津大明神交差点より西の区間で、
区間では、北浜川に架かる新汐川橋の橋梁工事が進められております。
市の事業では、矢曽根今川南部1号線や今川細池2号線、熊味今川2号線、中町通線
などの整備を進めるとともに、身近な生活道路の維持管理にも努めてまいります。なお、
中町通線は9月には整備が完了し、相互通行となる予定です。また、中央通りの永楽町
3丁目交差点より東、名鉄高架までの間で、県と市で電線類の地中化工事を実施いたし
ます。
新たな市街地を形成する土地区画整理事業では、西尾平坂東部土地区画整理事業と西
尾吉山土地区画整理事業の推進を支援するとともに、区域内の道路や公園の整備を進め
てまいります。
清潔で快適な市民生活を送るための公共下水道の整備では、米津町と西尾平坂東部土
地区画整理地区内等で管路敷設工事を実施いたします。また、農業集落排水事業では、
福地中部地区で25年度の完成を目指して整備を進めてまいります。
次に、市民との協働のまちづくりでは、介護や子育てなどの社会的サービスをビジネ
スとして成り立たせ、新たな雇用を創出させるため、市民税の1パーセントを納税者の
選択によって、教育や福祉などの公益性の高いNPOなどに助成する「パーセント条例」
について、合併後の実施を目指して調査研究してまいります。
次に、若者の活力を生かす施策では、市職員の新規採用枠を40歳までチャレンジで
きるよう拡大いたします。また、看護専門学校では、今年4月の入学生から社会人枠を
設けておりますが、これからも看護師となる意欲と適性を持つ社会人に門戸を開き、地
域医療を担う優秀な人材を養成してまいります。さらに、若者の起業を支援するために
西尾商工会議所と連携して起業家向けセミナーを開催するなど、若者の活力を最大限に
引き出し、将来に夢と希望を見いだせる事業を行ってまいります。
◇ ◇ ◇
第3の政策は、「グリーン倍増計画」についての取り組みであります。
環境問題、とりわけ地球温暖化の問題は全世界が一丸となって取り組むべき喫緊の課
題となっています。鳩山首相は昨年9月に開催された国連の気候変動サミットで、全世
界の先頭に立ち2020年の二酸化炭素排出量を1990年比で25パーセント削減す
ると表明し、地球環境税の導入や太陽光発電の利用促進などの政策を検討しています。
一方、昨年12月には国連気候変動枠組み条約締約国会議・COP15が開催され、温
室効果ガスの削減に向けて議論が重ねられましたが、残念ながら合意には至りませんで
した。
私たち地方自治体は世界的な合意の有無に関わらず、自治体として今でき得る最善の
対策に取り組み、次世代に良好な環境を引き継いでいくことが重要であると考えており
ます。
まず、グリーン倍増計画を象徴するものとして、小中学校における校庭の芝生化を実
施してまいります。これは、子どもたちへの環境教育の一環として環境意識を高めるの
に役立つばかりでなく、運動能力の向上や情操教育の推進、維持管理のためのボランテ
ィア活動を通した地域力の醸成に有効な事業であります。22年度はモデル校2校を選
定し、校庭の部分芝生化を実施いたします。
市街地の緑を増やす施策では、市道山下永吉線と市道本町花ノ木線、市道熊味今川1
号線で、街路樹の新設・植え替えを行い、緑あふれる美しい、市民に親しまれる並木道
をつくってまいります。また、中畑平坂地区工業団地の北側に整備される仮称・中畑緑
地では、「あいち森と緑づくり事業」を活用して高木を植栽するなど、新たな緑地の創出
次に、公園の整備では、道の駅にしお岡ノ山とそれに隣接した矢作古川左岸河川敷、
八ツ面山、古川緑地を一体的に利用できる「親子で楽しめる公園」の整備を計画してい
ます。緑豊かな市民の憩いの場となるよう、22年度は公園の詳細設計などを行ってま
いります。
次に、化石燃料に代わる再生可能エネルギーの利用促進として、太陽光発電装置の設
置に対する補助制度を引き続き実施するなど、低炭素社会の実現に向けた取り組みも実
施してまいります。
◇ ◇ ◇
第4の政策は、「行財政改革」についての取り組みであります。
私は昨年7月の市長選挙におきまして、市政の再生と信頼回復を掲げ、マニフェスト
の中で再生のキーワードとして「効率」「透明」「専門」を挙げました。「効率」のキーワ
ードでは、市民の皆様が納められた貴重な税金を効率的かつ有効に活用させていただく
こと、「透明」では政策の決定過程や税金の使い道を市民の皆様に広く知っていただくこ
と、「専門」では専門的な知識を持った職員を育成し市民サービスの向上を図ることをお
約束いたしました。そのため、今までの行政の仕組みや事務事業を見直し、真に市民の
ためになる事業に貴重な税金を使ってまいります。
まず、健全な財政運営についてであります。
22年度は、景気低迷の影響で市税収入が21年度からさらに大きく減少することが
見込まれます。また、国や県においても状況は同様でありまして、交付金や補助金など
は削減傾向にありますが、予算編成に当たっては、歳入の減少による影響を最小限に留
めるため、経常的な経費を10パーセント削減し、財政調整基金や地方債を有効に活用
しながら、市民生活に直結するサービスの維持に全力を挙げ、「選択と集中による予算配
分」を行いました。
次に、入札制度につきましては、現在、あいち電子調達共同システムにより工事・設
計業務、物品、役務の電子入札を行っておりますが、22年度におきましては物品と役
務の対象範囲を順次広げてまいります。また、建設工事の一般競争入札の拡大を図るな
どして、公正で透明な入札制度の確立と事務の迅速化に努めてまいります。
次は、効率的で開かれた行政運営についてであります。
市民サービスの向上と効率的な行政運営を行うため、市民サービスの最前線にいる職
員の声を直接聴く市政経営品質会議を継続し、行政の抱える課題や改善点を把握いたし
ます。また、こうした声を国や県の制度に反映させるため、国・県の幹部や議員との連
携を密にしながら、「物申す市長」として積極的な働きかけをしてまいります。
次に、開かれた行政を象徴するものとして、今まで広域行政・合併懇談会や法定の合
併協議会を公開の場で開催してきましたが、今後も可能な限り会議を公開するとともに、
より多くの皆様の意見に真摯に耳を傾けてまいります。また、市長交際費につきまして
は、その使い道や支出金額をホームページ上で公開していますが、22年度は予算額を
大幅に削減するとともに、引き続き適正な支出をしてまいります。
次に、専門的な知識を持った職員の育成では、各階層ごとに実施する職員研修をさら
に充実するとともに、職員人事異動では専門知識を生かせる適材適所の配置に努め、職
員のやる気を引き出してまいります。
最後は、幡豆郡3町との合併についてであります。
市町村合併は究極の行財政改革であり、コストの大幅な削減が実現できます。また、
将来にわたって大きな夢と希望を描くこともできます。そのため、22年度では合併協
見直しや詳細なすり合わせなどを行ってまいります。また、西尾市・幡豆郡三町合併協
議会事務局の組織を充実するなど、23年3月末までの合併に向けて万全な体制で準備
を進めてまいります。
また、厳しい財政状況の中ではありますが、22年度におきましては、合併関連予算
として電算システムの統合経費や施設改修経費など、16億4千万円の計上をいたしま
した。これらの経費は、新西尾市が将来に向かって大きく羽ばたき、次代を担う子ども
たちに夢と希望を与えるための「投資」であります。私と幡豆郡3町長の思いは、この
地域に暮らすすべての人々がふるさとに誇りを持ち、安全で安心な生活を送り、幸せを
実感できる地域をつくることであり、そのために全身全霊を捧げる決意であります。私
たちの合併に対する強い「志」は必ずや、後世に高く評価されるものと確信をしており
ます。
◇ ◇ ◇
今、国も地方も大きな変革のときを迎えています。国においては、時には政治の停滞
や政策のブレが生じることもあり、地方行政や市民生活に少なからず影響が及ぶことも
あります。江戸時代屈指の名君として知られる上杉鷹山は、「為せば成る 為さねば成ら
ぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」という言葉を残しております。物事を成し遂
げようとするとき、強い意志を持って事に当たれば、いかなる困難があろうとも必ずや
乗り越えられるものであります。ただ漫然と待っているだけでは、前進はありませんし、
問題は解決しません。既得権益や枠にとらわれず、旧態依然とした仕組みを一掃してこ
そ、新たな可能性が生まれ、大きく飛躍する原動力となってくるのであります。
西尾市の再生と改革は、私一人の力でできるものではありません。議員各位と市民の
皆様、そして市職員の協力が不可欠であります。立場や考え方はそれぞれ違っていても、
市民の幸福を願う気持ちは皆同じであります。「市民のために」という旗印の下、新しい
時代に対応できる能力を持った西尾市、未来に夢と希望があふれる西尾市、市民の誰も
が幸せを実感できる西尾市づくりのため、共に手を携えて頑張っていこうではありませ