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宅地谷埋め盛土の地震時の対策工に対する実験的考察

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Academic year: 2021

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宅地谷埋め盛土の地震時の対策工に対する実験的考察

中央研究所 総合技術開発部 太田敬一 他

○キーワード

谷埋め盛土、動的遠心力載荷模型実験、地震、アンカー工、地下水排除工

○概要

谷埋め盛土の地震時の滑動対策工としてアンカー工や地下水排除工による抑止・抑制対策が示されてい る。本稿はこれら対策工の地震時に対する機構、有効性について、遠心力模型実験を用いて検討した結果 を示した。先ず地下水の影響について実験を行い、地下水により法面の変位や法面に配置したアンカーの 軸力が地下水がない場合よりも大きくなることを示し、その機構について考察した。次にアンカー工に地 下水排除工を併用し、地震時に地盤内に生じる間隙水圧の上昇を抑制させることで、法面の変位とアンカー の軸力を抑制させる効果があることを示し、地震時に地下水排除工を用いることの有用性を示した。

○技術ポイント

盛土斜面の地震時の対策工を検討するため、法面にアンカー工を配置し遠心力模型実験を実施した。そ の結果、判明したことは以下の通りである。

盛土斜面内に地下水がある場合、加振に伴い地下水の無い場合よりも盛土斜面の変形が大きく発生し、

アンカー工の軸力が大きくなることが分かった。

アンカー工に地下水排除工(排水器材)を併用させると、盛土斜面の変形とアンカー工の軸力を抑制 できることが分かった。

安定計算により排水器材の効果を検証した結果、地震時の盛土斜面の対策工の工費削減に有効である ことが示唆された。

○図・表・写真等

(3)

アルミ管(ストレーナーなし)

アルミ管(ストレーナーあり) 蛇腹状の管

0 20 40 60 80 100

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

経過時間[sec]

[kN/m2] 排水器材あり

排水器材なし -200

-100 0 100 200 300 400 500

0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20

経過時間[sec]

[kN]

排水器材あり 排水器材なし

図- 4 土槽底面の間隙水圧

図- 2 実験に用いた排水器材の形状 図- 1 模型土槽の形状とセンサーの配置

図-

1

の模型土槽の法面に配置したアンカー工に沿うよ うに図-

2

に示した排水器材を配置したところ、アンカー 工の軸力には図-

3

に示すように排水器材により低減され、

その要因の1つとして図-

4

に示す間隙水圧の上昇の抑制 効果が発揮されたためと考えた。

図-10 アンカー工の軸力(最大加速度振幅 300gal)

-200 -100 0 100 200 300 400 500 600

0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20

経過時間[sec]

[KN]

地下水なし 地下水あり

図-17 アンカー工の軸力

-200 -100 0 100 200 300 400 500

0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20

経過時間[sec]

[kN] 排水器材なし

排水器材あり

図-3 図- 3 アンカー工の軸力アンカー工の軸力

参照

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