消防防災ア・ラ・カルト7
消 防 団 員
第 7回 目 の今 回 は「消 防 団 員」 と 題 し て, 全 国 の消 防 団員 数,平 均 年 令, 活動 状 況 等 を 市町 村 の 人口 規模 別, あ る い は 過去 数年 間 にお け る推 移 を 見 な が ら 紹 介 し て みる こ と にす る。
今 回 の デ ー タは全 て 自治 省消 防庁 に よ る昭 和55 年 度 及 び 昭和60 年 度 か ら平 成元 年 度 にお ける「 消 防 防 災 現 況 調 査」 から の も ので あ る 。
今 日, 消 防 団 は常 備 消防 と と も に 地域 の消 防 防 災体 制, 特 に, 大 規模 災害 時 にお け る防 災活 動 の中 で 重 要 な役 割 を 果 た し てい る が,
団 員 数の 減少 , 高 齢化 とい っ た 問 題 も生 じて きて い る とこ ろ で あ る 。 表 1 に年 度 別の 消 防 団 貝 数 , 年 齢 区 分 別の 構 成 比 , 平 均 年 令 及 び 人口 千 人 当 た りの 消 防 団 貝 数 を示 す 。
昭 和55 年 度 に お い て106 万9,140 人で あ っ た 消 防 団 貝 は,年 々 減 少 し平 成 元 年 度 で は100 万 2,371 人 と な っ てい る。人口 千 人当 た りの 消 防 団 員 数 を みる と, 昭 和55
年 度 の9.1 人 に 対 し 平 成 元 年 度 は8.1 人で あ る 。
また , 平 均 年 齢 は 昭 和 55年 度 に お い て33.7 歳 で あ っ た の に 対 し , 平 成 元 年 度 で は35.0 歳 と 高 齢 化 が 進 ん でい る 。 年 齢 区 分 別 構 成 比 を み て 明 ら か な よ う に ,20 歳 台 の 減 少 が
財 団 法 人 消 防 科 学 総 合 セ ン タ ー
研 究 員 徳 永 英 夫
顕 著 で あ る 。
表 2 に 消 防 団 貝 の 年 度 別 出 動 状 況 を 示 す 。 出 動 延 べ 回 数 は , 昭 和62 年 度 ま で は 年 々 増 加 傾 向 に あ っ た が , そ の 後 や や 減 少 し , 平 成 元 年 度 で は ,1,123 万7,729 回 と な っ て い る 。 こ れ は 1 団 員 当 た り の 年 間 出 動 回 数 に 換 算 す る と11.21 回 で あ り , 昭 和55 年 度 に お い て は 9,39 回 で あ っ た 。 な お , こ こ で い う 出 動 延 べ 回 数 と は , 1 指 令 1 回 を 原 則 と し , 1 指 令 延 べ 8 時 間 以 上 に わ た っ た 出 動 に つ い て は , 出 動 時 間 ご と に 1 回 と 換 算 し て 計 上 し て あ る 。 平 成 元 年 度 に つ い て 出 動 内 容 別 に み る と , 最 も 多 い の は 「 訓 練 」 の43.3 % で , 次 に 「 そ の 他 」 の18.7 %, 以 下 「 火 災 」 及 び 「 特 別 警 戒 」が16.8 % ,「 警 防 調 査 」3.0 % ,「 風 水 害 等 」 1.2 % ,「 予 防 査 察 」0.2 % の 順 で あ る 。 こ こ で い う 「 訓 練 」 と は , 消 防 機 関 ま た は 関 係 機 表 1 年 度 別 消 防 団 員 数 等
年度 。.. 。 旱喩区分別構威lt(%)
平均年令人口千人当たりの溯助団輿註
り m n
20鑰未満 20〜29 3a
〜39 40〜49 50〜5960瘢以上
昭和55年度1,069.14a 0.6 33.24 3 . 4 17.3 S.0 0.6 33.7 9.1 昭和60年度1,033,376 0.5 29.54 7. 3 15.7 6.1 0.9 34.5 S.5 昭和61零度 h 02S,224 0.5 29.0 4e.5 14,8 6.2 1.0 34.S ●.4 昭和62年度 |,017,e07 0.52 a. 7 4 8. 3 15.1 6.3 1.1 34.7 8.3 昭和63年度1,00a.998 0.S 2・.5 47.2 16.3 6.4 1.1 34.9 ●.2 平成元乍度1,002,371 0,5 27,S4 6. 4 17.8 S.3 1,2 35.0 8.1
36 消 防 科 学 と 情 報
"
"
●
・ ,
関 と 合 同 し て 行 う 演 習 , 訓 練 と 住民 , 自 衛消 理 さ れ た た め 政 令 指 定 都 市 以 外 の 市 と し 防 隊 等 が 行 う 消 防 訓 練 に 対 す る 指 導 の た め に た 。),2. 政 令 指 定 都 市 以 外 の 市 ,3. 人口 1 万 出 動 し た もの を 合 計 し た もの で あ る 。 また , 人以 上 の 町 村 ,4. 人口 1 万 人 未満 の 町 村 , と
「 そ の 他 」 に は救 急 業 務, 救 助 活 動 , 原 因 訓 す る。 ただ し , 消 防 団 事 務 を 組 合 で 行 っ て い 査等 を 含 む も の と す る。 る 場 合 につ い て は, そ の 組 合 を 構 成 す る 市 町 年 度 別 の 推 移 を み る と,「 火 災 」 と 「 予 防 村 の 合 計 人 口 に よ り, 組 合 と し て 4 つ の グ 査 察 」の 割 合 の 減 少 傾 向 及 び「 警 防 調 査 」,「 そ ル ープ の い ず れか に 入 れた 。 す な わ ち, 合 計 の 他 」 の 増 加 傾 向 が め だ っ て い る 。 特 に 「 火 人 口が 3万 人以 上 で あ れ ば 2 の グ ル ープ , 1 災 」の 減 少 は消 防 常 備 化 の進 展 と,ま た,「 そ 万 人以 上 3万 人 未満 で あ れ ば 3 の グル ープ , の他 」 の 増 加 傾向 は 災害 の 複 雑多 様化 と の関 1 万 人 未満 であ れ ば4 の グル ープ に 入 れる こ 係 を 窺 わせ る 。 とと し た 。
次 に , 平 成 元 年 度 デ ー タに つ い て 人口 規 模 表 3に グ ル ープ 別 の 団 体 数 , 消 防団 員 数 , 等 に より 4つ の グ ル ープ に 分け て みる こ と に 平 均 年 齢, 人口 千 人当 た り の消 防 団 員 数 , 出 す る 。4つ の グ ル ープ は,1. 政 令指 定 都 市(仙 動 延 べ 回 数 及 び 1団 員 当 た り の 年 間 平 均 出 動 台 市 は調 査時 期 の 関 係 で旧 団 体 コ ー ドに て 処 回 数 を 示 す 。 人 口千 人 当 た り の 消 防 団 員 数 を
表 2 消防団員の年度別出動状況
年度 榠皮比(%)
1団尚当たりの年間平均出勤回数
a j S a 皿 丶 μ l ・ X
火災 風水番等 以纔 警防調査 特別警戒 予魴査輿 その他
昭和5S年度 10,036,029 22.0 3.44 2. 8 1.9 14.0 3.0 12,9 9.39 昭和60年度 la,944,422 19.4 D.74 2. 5 2,7 16.3 |.4 17.0 10.59 田和61年度 凵 ,282,242 17,8 2.0 42.1 Z。6 17.2 1.7 16.6 10.99 昭和62年度 11,544,171 IB,3 1.8 42.4 2.9 16.1 1.6 16.9 11.34
昭和63年度 凵 ,372,976 17.
8 1.84 2. 3 2.9 16.1 0.8 19.3 11.27
平成元年度 11,237.729 16.8 1.24 3. 3 3.0 16.8 0.2 18.7 11.21
表 3 グ ル ープ 別消 防 団 員 数 等
区 分 ‑ に心 消防団員数 平均年令 人口千人当たりの消防団員数 出動延べ回致 1団貫当たりの年間平均出勤回数
闊押皿
( 組合)
政令指定卿市 11 ( 0) 4 6, 280 42.8 1.9 1,141,530 24.67 市及び人口3万人以上の岨合 678 ( 73) 3841 355 35.7 5.3 4.482,182 11.66
人口1万人以上の町村 及び人口1万人以上 3万人未満の組合
1.004 ( 21) 301,838 33.石 16.5 3,203、503 10.61 人口1万人未満の
町村及び岨合 1,287 ( 0) 269,898 34.3 3 石.9 2,41 0,514 e.93
全国叶 2,980 ( 94) h 002, 371 35.0 8.1 11,237,729 11.21
N 0.24 1991(春 季)
注()内の組合戡は団体数の内骸
‑37‑
み る と , 全 国 平 均 の8.1 人 に 対 し , 政 令 指 定 都 市 で は1.9 人 と か な り 低 く , 市 に お い て も5.3 人 と 全 国 平 均 を 下 回 っ た 値 で あ る の に 対 し , 人 口 1 万 人 以 上 の 町 村 及 び 1 万 人 未 満 の 町 村 に お い て は, そ れ ぞ れ16.5 人,36.9 人 と 全 国 平 均 を 大 き く 上 回 っ て い る 。
ま た , 平 均 年 齢 を み る と , 政 令 指 定 都 市 が42.8 歳 と 酘 も 高 く , 以 下 , 市 の35.7 巌 , 人 口 1 万 人 未 満 の町村34.3歳,人口1万人以上の 町 村33,6 巌 と な っ て お り , 都 市 部 に お い て , よ り 鳥 齢 化 が 進 ん で い ることが窺える。 団員当たりの 年 間 平 均 出 動 回 数 に つ い て は , 政 令 指 定 都 市 が24.67 回 と 全 国 平 均 の11.21 回 の 倍 以 上 の 値 に な っ て い る の が 目 立 つ 。
最 後 に, 各 グ ル ープ ご と の 人 口 千 人 当 た り の 消 防 団 貝 数 上 位 5 団 体
( 政 令 指 定 都 市 につ い て は 上 位 3 都 市 ) を 表 4 〜 表 7 に 紹 介 し よ う 。 各 グ ル ー プ と も , 出 動 延 べ 回 数 の 数 値 の ば ら つ き が 大 き い が , こ れ は , 前 述 の と お り 回 数 の 定 義 が
「 1 指 令 1 回 を 原 則 と し , 1 指 令 延 べ 8 時 間 以 上 に わ た っ た 出 動 に つ い て は , 出 助 時 間 ご と に 1 回 と 換 算 す る 」 と い っ た 計 上 の 仕 方 の 複 雑 さ に よ る 解 釈 の 違 い に よ る も の と 思 わ れ る 。
表 4 政 令 指 定 都 市 の 対 人 口 消 防 団 員 数 上 位 3 都 市
伊市名 消防団員数 平均年令 人口千人台たりの消防団員蝕 出勤延べ回轂 1団員当たりの 年飼甲均出動回飮 名古屋市 6.199 42.6 3.0 227,484 36.7 京都市 4,113 43,3 2.9 351,594 85.S
神戸市 4,000 34.6 ?.8 3S,S35 9.6
表5 市及び人口3万人以上の組合の対人口消防団員数 上 位 5団 体
団体名 消防団員数 甲均年令 人口千人当たりの痢防団員皿 出勤延ぺ興黼 1団員当たりの 年間甲均出勤ll 鳥飯沼郢亡域
事務岨合(新潟県) 31173 31.2 4 2, 9 34,016 10.7 飯山巾(長野県) 1,148 30.9 39.4 1,734 1.5 天亀巾くS阿県) 94B 30.6 38.6 14,199 15.0
十日町埴域広竃
事柚組合(新潟凧) 2,E97 34.1 35.4 11,09B 4.1 牛深巾(熊本県) 795 31.2 3S.1 2S,59S 32.2
表 6 人口 1万 人 以 上 の 町 村 及 び 人 口 1 万 人 以 上 3万 人 末満 の 組 合の 対 人 口 消 防 団 員 数 上 位 5 団 体
団倖名 痢防団員数 甲均年令 人口千人当たりの消防団員数 出助延べ回蝕 1団尚当たりの 年間平均出勤羂l 巾川 エ(兵鑼l ) 9BS 28。 4 63.2 5,771 5.9 l山町(岡山県) 648 32.5 61.0 3.224 5.0
・盍濛町(蘿為県) 643 35.6 60.2 4.788 7.4 舞野町(目山県) 708 34.7 58.5 6,871 9.7 真田町(長野県) 621 2a.2 56.2 497 0.8
表7 人口1万人末満の町村及び組合の対人口消防団員数 上 位 5団 体
団体名 消防団輿数 甲均年令 りの消防団員人口選人当た 数
出勤延べ回数1団員当たりの年間平均出動回数 粟島浦村(新潟県) 140 39.2 270,B 364 2.7 野迫川村(豪農輿) 163 4S.0 189,3 370 2.3 青島付(農東伊) 32 3S.3 166,7 58 |.8 別子山村(愛嬢凧) 50 44.5 152.0 172 3.4 下北山村(奈員県) 224 44.4 140.1 749 3.3
38 − 消 防 科 学 と 情 餓
"
"