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保育園における食物アレルギー児への 対応と保育士の困難感

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Academic year: 2021

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地域医療

P1−063

北海道における小児慢性特定疾病の診療 体制調査

Pl−064

保育園における食物アレルギー児への 対応と保育士の困難感

原田正平1、西牧謙吾2、伊藤善也3、東寛4、

有賀正5、鎌崎穂高6、堤裕幸6 中島怜子、柴田真由子

豊橋創造大学 保健医療学部 看護学科 恒立成育医療研究センター 研究所 マススクリーニンク研究室、

2国立障害者リハビリテーションセンター 第三診療部、

3日本赤十字北海道看護大学 臨床医学領域、

4旭川医科大学 小児科学教室、

5北海道大学 医学部 小児科学講座、

6札幌医科大学 医学部 小児科学講座

般 演題・ポスター6月24日禽

【目的】

慢性疾患に罹患している児の社会生活支援ならびに療育生 活支援、なかでも病弱教育における自立支援施策立案の基礎 的資料とするために、北海道における小児慢性特定疾病の 診療体制調査を行った。

【方法】

北海道大学医学部小児科学講座、札幌医科大学医学部小児 科学講座、旭川医科大学小児科学講座の協力を得て、各講 座の関連病院における専門外来(慢性疾患外来)の平成28 年1月現在の設置状況について聞き取り調査をおこなった。

あわせて北海道の小児医療体制に関する行政(厚生労働省、

北海道)、日本小児科学会、日本小児科医会のホームページ で得られる資料およびNPO医学中央雑誌刊行会の運営する 医中誌Webを用いた検索で、「北海道 小児医療」により得 られた文献資料による情報により、北海道における小児慢 性特定疾病の診療体制調査を行った。

【結果】

1.北海道医療計画(改訂版)によると、平成11年の小児 科を標榜する病院は205、診療所は992であり、平成24年 にはそれぞれ161、診療所713となっている。小児科医数 は平成10年の1,377人(医療施設従事医師数の13.1%)か ら、平成22年には1,021人(同8.5%)と相対的に著しい減 少をみている。2.日本小児科学会が推進している「中核病 院小児科」「地域小児センター」「地域振興小児科」という病 院の機能分化と連携、ネットワークにより、21の二次医療圏 中20医療圏で何らかの慢性疾患外来(専門外来)が維持さ れていた。しかし、特定の専門分野の外来のみの医療圏も あり、その場合は、医療圏を超えて受診するか、多くは札幌 市と旭川市に局在する「中核病院小児科」を受診せざるを 得なかった。

【考察】

北海道における小児慢性特定疾病の診療体制は、小児科を 標榜している病院、診療所の減少、小児科医数の相対的減 少傾向の中で、3医系大学それぞれのネットワークにより、

何らかの慢性疾患外来(専門外来)が維持されていた。し かし、地域特性(数百kmの移動距離)のため、受診の際の 移動の困難さが示された。文部科学省の推進しているイン クルーシブ施策に沿う形での地元での病弱教育を保証する ためにも、インターネットなどICTによる遠隔医療の推進等 が必要であるが、その実現は今後の課題である。

【目的】

本研究では園における食物アレルギー児への対応の現状と 保育士の認識を明らかにし、今後の支援について検討する。

【方法】

A・B市にある保育園143施設の保育士858名を対象に2014 年11月から2015年3月の期間で、自作の調査用紙を用いて 無記名自記式質問紙調査を実施した。調査は、対象者の属 性、食物アレルギー児への対応およびその対応において 困っていることについて、選択式質問および自由記述で回 答を求めた。各選択式質問については記述的統計処理を行 い、自由記述については意味内容ごとにカテゴリー化した。

所属機関の倫理委員会の承認を受けたのち調査を実施した。

研究協力は任意であり、回答・返信をもって協力の意思と みなした。

【結果・考察】

603名(回収率70.9%、有効回答率99.2%)を分析対象と した。対象者の平均年齢35.38歳(SD7.07)、保育士の平均 経験年数12.42年(SDI1.31)であった。園における食物ア レルギー児に関する把握方法(複数回答)は「医師からの 診断書・生活管理指導表」を用いた把握が550(91.2%)と 多く、次いで「保護者からの情報提供」が434(72.0%)で あった。園における情報共有の方法(複数回答)は、「定期 的な会議」414(68.7%)、「管理表などを皆で閲覧」349

(57.9%)によるものが多かった。また情報共有・交換が

「十分にされている」と答えた保育士は484名(80.3%)で ある一方で、118名(18.9%)が「不十分・あまりされてい ない」と答えた。自由記述では188名より回答が得られ、そ のうちアレルギー児への対応における困難感に関する記述 197件から7つのカテゴリーが抽出された。保育士は【食物 アレルギー児への対応における難しさ】や【対応の複雑さ による負担】、【緊急時の対応における不安】を抱えている ことが明らかになった。また【児への影響に対する心配】

や【他児への配慮に対する難しさ】を感じており、さらには

【保護者への対応における難しさ】を感じていた。このよう に、様々な困難感を抱えながら、園それぞれで対策を講じ ながら対応している現状がある6また、【アレルギーに関す る知識・経験の不足】も感じており、その病態・治療などの 複雑さに追いついていないことも窺える。以上のことを踏 まえ、園や児の状況に合わせた対応策を共に考えていくこ とや、アレルギーに関する知識・経験不足を感じている保育 士も多いため、研修や講習会の開催の必要性が示唆された。

150 The 63rd Annual Meeting ofthe」apanese Society of⊂hild Health Presented by Medical*Online

参照

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