岡大医短紀要, 4:27‑29,1993 Bull.Sch.HealthS°iOkayamaUniv.
安定群 の上 の位相 につ いて
田 中 克 己
Sometopologiesonstablegroups
KatsumiTANAKA
lnthetheoryofLirlearalgebraicgroups,Zariskitopo】ogyplaysacrucia一role.Weintroducesome topologiesongeneralabstractgroupsgeneralizingZariskitopologyinsomesense. Especiallywefocus onstablegroups,becausenotonlythesimilarityofthenlWithrespecttosomestructuretheoremsbut alsoweareinterestedinstablegroupsfortheirownright.
InLinearalgebraicgroups,theyhaveadescendingchainconditiononclosedsebsets. Hencewemay introducesometopologiesonstablegroupsinordertosatisfythedescendingchainconditionsonclosed subsetswhateverthetopologyis. Accordingtothis畠uidelineweintroducesometopologiestostable groupsandomega‑stablegroups.
KeyWords:stablegroups,Z‑groups,descendingchainconditions
安定群の重要 な例 である,代数的閉体上 の代数 群 の理論 では,ザ 1)スキー位相が重要 な役割 を果 たす。 これはモデル理論の言葉で言えば,基礎 に ある体 の言語における論理式による定義可能 な集 合 を閉集合 としている。 しか し,一般 に群 の構造 について議論す るときには,やは り, その群 の性 質 を記述す る言語 を使 って考 えるのが 自然であろ
う。
Ⅰ.Kaplanskyは,一般 の群の上 にザ リスキー位 相 を一般化 した次の ような位相 を定義 した1)。群 G に Tl一位相が入 り,閉集合 につ いて極小条件 を みた し,かつ,つ ぎの3種類のGか らG‑の写像 :
g‑ g 1,g‑ ga,g→ ag
がGの各元
a
にたい して連続 とな る とき,群G をZ
群 とい う。また,群
G
にT
l一位相が入 り,上の3
種類の写 像 に加 え,写像g一 g 1agがGの各元aにたい し 連続 となるとき,群G
をC
群 と言 う。さらに,同 り位相の もとで,G
がC
群かつ Z
群 となるとき,岡山大学 医療 技術短期大学部一般教 育
G を
C
Z群 と言 うoR.M .Bryantは,群
G
の上に次のように閉集合 を定めてや るこ とに よ り,G
にverbaltopology と呼ばれ る位相 を定義 した2)0 atomicformulaに よ りGで定義可能 な集合 をこの位相 の閉部分 基 とす る。この時,任意の閉集合 はatomicformula のfinite disjunctionに よ り定義 され る集合 の無 限個 のintersectionとなる。一点か らなる集合 〈a)は
G
の閉集合 になる。 こ れはⅩ‑aなるatomicformulaで定義 され る。G
の任意の部分集合Aにたい し,Aの中心化群 は閉 集合 になる。実際, A
の各元aにたいL Xa‑axと い うatomic formulaに よ り定義 され る集合 の intersectionとして表 され る。この場合,任意の閉 集合が定義可能になるとは限 らない。 なぜ な ら, このintersectionの数 は無限個 になるか もしれな い。tをterm,少 をatomicformulaとす るとき, 少(t(g))もatomicformulaになるか ら,Gか らG
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田中 克己
‑の写像
g
‑ t( g)
は連続 となる。G の任意の元a
にたい し,写像g‑ g1 ,g‑ ga ,g‑ a g,g一 gl a g
は連続 とな り,G
はC
群 となる。例 . 代数群 はザ リスキー位相 について
,CZ
群 に なる。定 理
( Br ya nt ) 2 ) .
群G
は そのve r ba lt opo l o gy
において閉部分集合について極小条件 をみたせ ばCZ
群 になる。例 . 線形群3),局所有限な
a be l i a n‑ by‑ ni l po t e nt ‑ by‑ f i ni t egr oups , a be l i a n‑ by‑ f i ni t egr oups
はve r ‑ balt o pol o gy
において閉部分集合 について極小条 件 をみたすので,みなCZ
群 になる2)0Fac t 1
4,5). 60安定群 は定義可能 な部分群 につ いての極小条件 をみたす。Fact2
5・6). 安定群 はuni f or m
に定義可能 な部 分群 のi nt e r s e c t i on
についての極小条件 をみたす。定義. 集合
F‑〈 aHb:H
‑(1〉o rC。( C ) ,a , b,C∈G
)を閉集合 についての部分基 として与えら れ る位相 をM
。一位相 とい う。定理. 安定群 は
M
。一位相 につ いてZ
群 になる。M
。一位相がT
1‑位相 になるこ とは明 らか。 またF
の定義 よ り,3
種類の写像が連続になるこ とも 明 らか。 この定理の証明の残 りは,閉集合 につい ての極小条件だが, そのためには,部分基につ い て極小条件が成 り立つ ことを示せば十分。 このことは,次の2つの補題か ら導かれ る。
補
遺 1.
集合F
の任 意 の元aHb
は あ るH
串のc o s e t
に等 しい。証明.
H‑CG( C )
の とき,aHb‑a bbl Hb‑a b( bl Hb)
‑a bC。( bl c b)
H
‑ く1)の とき,aHb‑a b(1
)0 輔題2.
集合F
は極小条件 をみたす。証明.
〈 H :H‑ (1)orC。( C ) ,C∈G
)をJ
と お くと,Fa
ctよ り,J
は極小条件 をみたす。また,補題1よ り,Fの各元は
cH
とい う形 をし ている。いま仮 に,Fが極小条件 をみたさない とす る。す ると,無限下降列cI H l jc 2 H2 3. . . 3c n Hn 3. . .
が存在す る。 この とき,
Hl >H2 >. . . >H
n> . . .
とな り
,uni f or m
に定義可能 を部分群 の無限下降 列がで きて しまいFa c t2
に矛盾す る。よって,F
は極小条件 をみたす。W安定群 については,もっと強い位相 について Z群 になる。
定義.
S‑( aHb:H
は定義可能 な群,a,b∈G)
を閉集合 の部分基 として与 え られ る位相 をS
位 相 とい う。定理. 60安定群 は
S
位相 につ いてZ
群 になる。証 明は,前の定理 と同様 で
Fac t 2
の代 わ りにFac t
lを使 えばよい。Z
群 の 一 般 論 か ら,
u安 定 群 に お け るc o n‑
ne c t e d
とい う概念が,本来の トポロジーの意味のc onne c t e d
と一致す ることが確認 され る。以下,証 明はZ群 につ いて知 られてはいるが,自己完結の 意味でここに繰 り返 してお く。命 題 1. 安定群Gの
M
。一位相 におけ る任 意 のope nde ns es u bs e tU
について,G‑UU
となる。証明.
G
の任意の元 Ⅹにたい し, U
とU l X
は空 でない開集合 である。Gは既約 であるからUnU1 Ⅹ
は空でない。 よって
,Ⅹ∈UU
。命題
2. G
を安定群 とす ると,そのM
。一位相 に‑ 28‑
安定群 の上の位相 につ いて
つ いて
, 1
を含むGのcomponentC
は,Gの正 規部分群 とな り,Gのなか で指数有 限 とな る。 こ の とき,C
をGoであ らわす。証 明. Gの既約分解 をG‑SIU・・・USnとす るo
主張 1. 各
S
たちは交 わ らない。いまⅩ∈S.nS2とす る。Gの任意の同相写像 は各 Sの置換 になる。Gの任意の元yにたい し,Ⅹをy に うつす同相写像が存在す る。つ ま り, Slの任 意 の元は SZか らSnの少 な くともどれか
1
つ に含 ま れてい る。 したが って,Sl‑ (SlnS2)U".U (SlnSn).
各SlnS乙は閉集合 で しか もS.よ りた しか に小 さ い。 これはS.の既約性 に矛盾す る。
主張
2.
Slは群 である。Slの任意の元 Xにつ いて,S.x とS.とは確 かに交 わる。共通部分 は
S
たちの どれか でなければ な ら ない。 よって, SIX‑Sl. 同様 に, SIJ l‑Slとな り,S.は群 にな る。 もちろんSlは連結 で もあ る。主張
3.
SlはG
の正規部分群 である。S2か らSnはS.のcosetと交わ るので,実 際,あ る cosetと一致す る。Gの任 意の元 Xにたい し,Ⅹ l SIXも連結 で
1
を含 む。ゆえに,Ⅹ 1SIXはSlに包 含 され る。以上 に よ り
,G
にお け るSlの指数 は有 限 となる。
命題
3. G
を案定群 とす る と,そのM
。一位相 に つ いてGの既約 成分 はGOのcosetへ の分 解 ただ1とお りとな る。
以上 の命題 は,a)安定群 につ いて も位相 を
S
位 相 に してや るこ とに よ り成立す る。最後 に まだ未解決 の問題 を
1
つ あげてお く。問題 . 任意の GD安定群 を
CZ
群 とす るような位 相 の入れ方が あるか。文 献
1)KaplanskyL AnIntroductiontoDifferentialAlge‑
bra.Hermann,Paris,1957.
2)BryantR.M.:TheVerbalTopologyofaGroup.J. Alg.48:340‑346.1977.
3)Wehrfritz B. A. F∴ Ⅰnfinite Linear Groups. Springer‑Verlag, Berlin/Heidelberg/New York, 1973.
4)Cherlin G∴GroupsofsmallMorley rank.Ann.
Math.Logic17:1‑28,1979.
5)BaldwinJ.T∴Fundamentalsofstabilitytheory.
Springer‑Verlag,BerlinandNew York,1987. 6)BaldwinJ.T.,Saxけ :Logicalstabilityingroups.J.
Austral.Math.Soc.Ser.A 21:267‑276,1976.
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