週 間 投 資 レ ポ ー ト
国内サイバーセキュリティ市場の特性と課題
国内サイバーセキュリティ市場の拡大ペースが鈍化している。サイバー攻撃の脅威は日々、高度化しており、新たな技 術、新たな手法が編み出されることで、被害は後を絶たない。その一方で、セキュリティへの投資は盛り上がりに欠ける。 富士キメラ総研の調べでは国内サイバーセキュリティ市場は4000億円強、成長率は年4~5%程度に留まっているようだ。 ちなみに世界全体では市場規模13.5兆円、成長率は10%強であるため、国内市場は世界平均から見ても大きく出遅れた 格好となっており、その差はさらに広がっている。 こうした環境下では企業の戦略によって明暗が分かれやすい。 商材としてのセキュリティはその専門性の高さから導入のハードルが非常に高い。理想としてはユーザーが自らのIT環 境の脆弱性を認識したうえで、守るべきデータに優先順位をつけ、予算の範囲内で複数のセキュリティ製品や対策から最 善の組み合わせを決める必要があるが、これは事実上不可能である。 現実は依頼を受けたセキュリティベンダーが顧客の開示情報を元に、予算に合わせて“それなり”の対策を提案するの が実態である。このように顧客が一つ一つの製品の好悪を見極めにくい状況では、営業力の強いベンダーが有利となる。 具体的には、基幹システムとセキュリティのクロスセルが可能な大手SIer(NTTデータやNRI)や、代理店との強力な協業体 制を構築しているセグエなどが挙げられよう。 今後を見通すにあたっては、政府の動きに注目している。現在、経済産業省を中心にセキュリティを導入しやすくするた めの指針や、上場企業へのセキュリティリスク開示を求める仕組み作りに取り組んでいる。欧米では上場企業に対し厳しい 規制が課せられており、日本でもこのような取り組みがセキュリティの市場環境を大きく変える可能性があると考えている。 株式市場でもIoTや5Gが大きなテーマとなっているが、これらの展開も十分なセキュリティが確保されることが大前提で ある。引き続き、市場を取り巻く環境に注目したい。 (澤田)《経済・産業スケジュール》
国内主要経済指標等
海外主要経済指標等
3(月) 7-9月期法人企業統計 米11月ISM製造業景気指数 11月新車販売台数 米10月建設支出 4(火) 11月マネタリーベース 10年国債入札 5(水) 米11月ADP雇用統計 米11月ISM非製造業景気指数 米地区連銀経済報告(ベージュブック) 休場:タイ 6(木) 米10月貿易収支 米10月製造業受注 石油輸出国機構(OPEC)総会 7(金) 10月家計調査 米11月雇用統計 10月毎月勤労統計 米10月消費者信用残高週間投資レポート(20181203号)
エース経済研究所
≪Imadas 100社ポジション≫
予約(カイ)・カイ・判断(カイ)ゾーンの銘柄数は60社に増加。先週の日経平均は、“11月最終営業日を含
む週は強い
(2000年以降17勝1敗)”とのアノマリーに沿って、大幅な上昇となった。2025年大阪万博の
開催決定や米年末商戦への期待から投資家心理は改善、いよいよ年末ラリーの火ぶたは切られた?
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Imadas
(株価天気図)による注目銘柄
〔カイ〕オリックス
(8591)、〔判断(カイ)〕ダイキン
(6367)、ソフトバンクG
(9984)- 当資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を最終
ページに記載しております。ご確認の程、よろしくお願い致します。 -
≪アナリストの注目銘柄≫
(株価11月29日 2638円 時価総額272億円) 売上高 営業利益 当期利益 EPS PER 19/3期 (予想) 186億 円 17億 円 11.9億 円 121円 22倍 前 期 比 + 15% + 33% + 40% (株価11月29日 3770円 時価総額 1895億円) 売上高 経常利益 当期利益 EPS PER 19/3期 (予想) 7350億 円 300億 円 180億 円 366円 10倍 前 期 比 + 10% + 2% + 2% (株価11月29日 4150円 時価総額 1178億円) 売上高 経常利益 当期利益 EPS PER 19/9期 (予想) 1478億 円 155億 円 96億 円 342円 12倍 前 期 比 + 8% + 7% + 3% ①18/9期は10%増収の1366億円、31%経常増益の144.8億円、 当期利益30%増の93.2億円と上振れ。EBITDAは15%増の396 億円。新規連結の寄与、民間建築向けが伸長。 ②中期計画の順調な進捗を受け、20/9期目標を上方修正。売上高+65億円、 経常利益+10億円、当期利益+3.5億円、EBITDA+43.3億円。 オリンピック関連や大型再開発、MEXCO関連会社向け戦略商品を開始。 (石飛) ①19/3期第2Qは12%増収の3340億円、44%経常増益の117億円、 当期利益62%増の74億円と大幅増益。LPG価格や資源価格の上昇、産業 ガスの販売数量増等が寄与。 ②通期計画の据え置きだが、やや保守的。第2Qの進捗は売上高45%、経常利 益39%、当期利益41%、下期偏重の季節性を考慮すると順調。 ③AI・IoTを利用(イワタニゲートウェイ)した地域サポート事業プラット フォーム「IWATANI CLOUD」の構築を推進。 (石飛) パ ピ レ ス( JQ: 3641 ) 電子書籍 プラットフォーム「電子書店パピレス」「Renta!(レンタ)」などを運営。海外 にも展 開 。 岩 谷 産 業( 東 1: 8088 ) エネルギー関 連事業を展 開 。液化石油ガスのシェアはトップ級。産業ガスも強い。 ①19/3期第2Qは11%増収の91億円、88%営業増益の11.1億円、 89%経常増益の11.6億円、純利益96%増の7.8億円。海賊版サイト 閉鎖を追い風に、マス広告に注力、利用者及び課金が伸長した。 ②上期の上振れを受けて、通期計画を上方修正。売上高179億円→186億円、 営業利益13.1億円→17.0億円、経常利益13.3億円→17.6億円、 当期利益9.0億円→11.9億円。 (澤田) 西 尾 レントオール( 東 1 : 9699 ) 総合 レンタル業のパイオニア。建築・設 備工 事、道路・土 木向 けなどに対応。週間投資レポート(20181203号)
<日経>◇大阪万博、五輪後の起爆剤に 経済効果2兆円 (11/24) 2025年国際博覧会(万博)の開催地が23日(日本時間24日未明)、大阪に決まった。20年の東京五輪・パラリンピックに続く国 際的な大規模イベントだ。1960~70年代の高度経済成長期に開催された東京五輪、大阪万博の再来ともいえる。全国への経済波及 効果は約2兆円に達し、五輪後の景気浮揚策としての期待が高まる。開催まで残り7年。会場整備費の確保など課題も少なくない。 「開催地だけでなく、各地を訪れる観光客が増え、地域経済が活性化する起爆剤になる」。安倍晋三首相は「大阪万博」の効果 を訴えてきた。 もともと万博誘致構想は、大阪維新の会の2014年のマニフェストまでさかのぼる。15年の府知事選と大阪市長選で維新が圧勝。 松井一郎大阪府知事が菅義偉官房長官に直接協力を要請し、17年4月に大阪誘致が閣議了解された。 今回の成功には、大阪府・市、関西経済界、政府を巻き込んだ「オールジャパン体制」で誘致活動を展開し、アフリカや欧州各 国からの一定の支持を得たことが大きいとの見方が一般的だ。 64年東京五輪の開催から、6年後に開催された大阪万博。当時は高度経済成長時代を象徴する一大イベントで、日本の経済成長 を支えた側面もある。あれから半世紀。今回も五輪、万博が続く構図は当時の日本の姿と重なり合い、政府が描く20年五輪後の日 本経済の刺激策への期待が膨らむ。 特に重視するのは、インバウンド需要の波及効果だ。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの推計では17年に関西を訪れた外 国人は1207万人。全国の4割を占め、インバウンド消費額は1兆円を超える。万博の入場者数予想約2800万人のうち、海外分は約 1割超の約350万人を占める。関西の訪日外国人を年間3割押し上げ、効果は日本全体に恩恵をもたらす可能性がある。 大阪にとっても万博は、足元の関西経済のけん引役としての役割が期待される。会場となる大阪湾の人工島「夢洲」(ゆめし ま)はもともと1980年代に新都心として開発が計画された。バブル崩壊で頓挫。08年夏季五輪誘致も失敗し、幻の選手村に。現在、 広大な空き地が広がり、未開発地は約200ヘクタールに上る。万博の開催で、関西の「負の遺産」が大きく生まれ変わる好機となる。 大阪府・市は24年、カジノを含む統合型リゾート(IR)を開業させる計画で、万博、IRの2つの誘致で相乗効果も見込める。 今後の課題は、約1250億円の会場建設費の確保となる。国と大阪府・市、経済界で3分の1ずつ負担することで合意。だが、民 間負担の400億円超をどう捻出するか、議論はこれからだ。05年愛知万博ではトヨタ自動車グループの貢献が大きく資金を確保で きた。関西では、トヨタのように1社で巨額の寄付金を負担できる企業が見当たらない。 関西経済連合会の松本正義会長(住友電気工業会長)は住友グループ各社首脳が集まる親睦団体の「白水会」に相応の負担を求 める考えだ。経団連の榊原定征名誉会長が万博誘致委員会のトップを務めていることもあり、経団連の会員企業などにも支援を要 請する方針。 ◇ 2025年開催 大阪万博の概要 ◇ 政府・大阪市見通しをベースとした経済効果(日本総研試算)≪トピックスコーナー≫
エース経済研究所
~ 2025年万博、大阪開催を決定 ~
出所:2025 年国際博覧会検討報告書、日本総研リポート「夢洲における万博・IR (カジノを含む統合型リゾート) の概要と課題について」 ~2024年 (第1期地域と 第2期地域の 同時開発期) 2025年 (第2期工事の 最終年) 2026年 (第3期工事 期) 2027年~ (開発完了) IR 7600億円 - - -万博 3450億円 550億円 - -ポスト万博 4650億円 750億円 1600億円 -合計 15700億円 1300億円 1600億円 -IR 6900億円/年 6900億円/年 6900億円/年 6900億円/年 万博 15000億円/年 - -ポスト万博 2900億円/年 4100億円/年 4100億円/年 合計 6900億円/年 24800億円/年 11000億円/年 11000億円/年 IR開業前が 2600億円/年 IR開業後が 9500億円/年 26100億円/年 12600億円/年 11000億円/年 建設による 経済効果 運営による 経済効果 経済効果の合計 開催時期 2025年5月3日(土)~11月3日(月) 全185日間 開催場所 夢洲(大阪府)テーマ いのち輝く未来社会のデザイン(Designing Future Society for Our Lives) サブテーマ ◆多様で心身ともに健康な生き方◆持続可能な社会・経済システム 入場者想定 約2800万人~3000万人(cf. 05 年愛知万博2205万人) 会場建設費 約1250億円(国・自治体・民間で各1/3 を負担する想定) 事業運営費 約800億円~830億円(入場料収入等で賄う) 開発事業費 約730億円(インフラ整備費等、自治体中心に負担) 経済効果 国による試算によれば約1兆9,000億円