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第27回 人口・社会統計部会 議事録

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第 27 回人口・社会統計部会議事録

1 日 時 平成 23 年 1月7日(金) 16:50~ 17:45 2 場 所 総務 省第 2庁舎 6階特別会 議室 3 出 席 者 (部 会 長)阿藤 誠 (委 員)津谷 典子 、安部由起子 (専 門 委 員)小暮厚之 (審議協力者) 総 務 省 、 文 部 科 学 省 、 厚 生 労 働 省 、 農 林 水 産 省 、 経 済 産 業 省 、 国 土 交 通 省 、 東 京 都 、 神奈川県 石井太(国立社会保 障・ 人口問題研究所国際 関係 部第三室長) (統計作成者)厚生 労働 省大臣官房統計情報 部人 口動態・保健統計課 :小 野課長ほか (事 務 局)内閣 府統 計委員会担当室:杉 山参 事官 総務省政策統括官付 統計 審査官室:吉田調査 官ほ か 4 議 題 生命 表の 基幹統計としての指 定に ついて 5 議 事 録 ○阿藤部会長 それ では、先ほど16 時 55 分からと申し上げましたけれども、全員おそろいのよう ですので、ただいま から 第 27 回人口・社会統計部会を開催いたします。 本日は、昨年の12 月6日の前回部会に引き続いて、「生命表の基幹統計としての指定について」 の審議を行います。 審議に入る前に、本日 の配布資料と前回部 会の 結果概要について 、総務 省統計審査官室の吉 田調 査官に説明をお願い します。 ○吉田調査官 それ では 、議事次第と資料を御覧 ください。資料は3 つご ざいます。 まず資料1が、前回 の 部会の結果概要です。「第24 回人口・社会統計部会結果概要」でございま す。 資料2ですが 、前回の 部会で宿題となって おり ました、男女計 の生命表 がどれくらいあるの かと いう国際的な比較の 資料 をということで宿題 をい ただきましたので、 それ の資料です。 それから資料3と いた しまして、生命表の 基幹 統計としての指定に つい てのいわゆる答申( 案) でございます。 資料としては以上 でご ざいます。 それから、結果 概要で ございますけれども 、資 料1のとおり整理い たし ました。内容につ きまし ては既に御確認をい ただ きまして、昨年の暮れに 行 われました統計委員 会に 部会長から速報版とい

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う形で報告してござ いま す。加えて何かお気づき の 点等がございました ら御 意見をお申し出いただ ければと思いますが 、い かがでしょうか。 よろしゅうござい まし ょうか。 (「はい」と声あり) ○吉田調査官 私か らは 以上でございます。 ○阿藤部会長 結果 概要 については特に御意 見も ございませんようで すの で、この内容で整理させ ていただきます。 それでは、審議に 入ら せていただきます。 本日の部会では、まず前 回の部会で宿題とさ れま した、男女計の作 成・公 表の必要性について と いうことで、国際 的な男 女計の作成状況と 、基幹 統計としないまでも 、今 後、参考表として 作成で きないかということ など についての検討結果 につ いて審議いたします 。 検討結果等につき まし て、厚生労働省の小 野課 長に説明をお願いし ます 。 ○小野課長 それで は、 説明申し上げます。 12 月6日の部会で、男女計の生命表について御議論をいただきました。その中で、生命表の諸関 数は性・年齢別の 関数で あり、生命表を男 女別に 作成することは当然 であるが、男女計も作 成して もよいのではないか とい う御意見がございま した 。 その理由といたしまし ては、国際比較 を行う場 合、男女計の平 均寿命は その国全体の死亡状 況を 集約した指標として 有用 である。また 、男女別の 2 つの数字で比べるよ りシ ングルインジケーター の方が使いやすいと いう ことでございました 。 お手元の資料2は 、以 上のような御意見に 関連 し、いただきま した宿題 を事務局の方で質問 の形 に整理していただい たも のに私どもが回答す ると いう形になっており ます 。 この回答につきま して は、繰り返しに なります けれども、男女計があっ た方がいいといいま すの は、国全体の死亡状況を 集 約したシングルイン ジケ ーターが欲しいとい う御 趣旨であるという理解 の下に作成しており ます 。 そ れ で は ( 回 答 ) の 「1 国 際 的 な 男 女 合 計 の平 均 寿 命 の 掲 載 状 況 」 の「( 1 ) 国 際 機 関 に お け る状況」ですが 、御覧の とおり、国連やW HO、OECDで男女合計 の平 均寿命が掲載された 資料 が作成されておりま す。 ただし、その 計算方法 は様々であり、WHOの ように男女合計の生 命表 を作成しているもの があ れば、OECDのよ うに 男女それぞれの平均 寿命 の単純平均としてい るも のもございます。 また、国連の Demographic Yearbook では、男女計の平均寿命は掲載されておりません。 次 に 「( 2 ) 諸 外 国 に おけ る 状 況 」 で す が 、 私 ども で は 当 該 国 の 政 府 の ホー ム ペ ー ジ に 当 た る な どして諸外国の平均 寿命 を調査しております けれ ども、この中では男女合 計 の平均寿命を計算して いない国の方が多く なっ ております。 2ページの(参考1)を御覧いただきます と、男女計を計算してい ない ことを示す「×」が多く なっているのが御覧いた だけます。 それでは、1ペー ジに お戻りください。「2 厚 生労働省の対応」で ござ います。

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従来、男女間で は死亡 状況が大きく異なる こと から、男女別に生 命表を 作成しております 。まさ に生命表の諸関数は 性・ 年齢別の関数である との 認識でございます。 仮に、国際比 較のため に、各国の男女 を合わせ たその国全体の死亡 状況 を集約したシングル イン ジケーターとしての 平均 寿命が必要な場合、OE C Dのように男女の単 純平 均を用いる方法もござ いますが、この ために必 要な男女別の平均寿 命は 既に得られておりま すの で、あえて男女 計の生命 表を作成する必要は ない ものと考えておりま す。 なお、男女計 の生命表 を作成したWHOの 計算結果を見ましても 、それ によって得られる男 女計 の平均寿命は男女別 の平 均寿命の単純平均と 大差 はございませんでし た。 この状況につきま して は、3ページの(参考2 )を御覧ください 。左の 表はWHOが計算い たし ま し た 平 均 寿 命 の 国 際 比較 で ご ざ い ま す 。 例 え ば一 番 上 の オ ー ス ト ラ リ アを 御 覧 い た だ き ま す と 、 1990 年では男が 74 年、女が 80 年となっておりまして、男女計の生命表による平均値は 77 年です ので、男女別の平 均寿命 の単純平均の値と一 致し ております。この 状況は 、他の年次、他 の国でも 同様でございます。 実 際 、 真 ん 中 の 表 は 、こ の 部 分 は 私 ど も で 作 成し た も の で ご ざ い ま す が、 男 女 計 の 平 均 寿 命 と 、 男女別の平均寿命の 単純 平均との差を示した もの です。これを御 覧いただ きますと、いず れも差は 0.5 年以内となっております。 ちなみに、一番右の表 はOECDが各国の男 女別 の平均寿命を単純平 均し て作成したものですけ れども、WHOの男 女計 の平均寿命とほぼ一 致し ているところでござ いま す。 これらのデータか ら、単純平均したもので も十 分、国際比較に たえるシ ングルインジケータ ーに なっていると考えら れま すけれども、その単純平 均 に必要な男女別の平 均寿 命については既に得ら れているところでご ざい ます。 私からの説明は以 上で ございます。 ○阿藤部会長 あり がと うございました 。前回議 論になりました 、要する に生命表というもの が一 般的に、最初から 男性、女性、別に作られ ている が、国際統計などで男女 計というものも示さ れて いるので、日本 でもそう いう可能性はあるの では ないかということで 、厚 生労働省の方でその 実態 を調べていただいた とい うことでございます 。 それでは、これ を踏ま えた上で、この男 女計の 生命表の作成・公 表の必 要性について御議論 願い たいと思います。 津谷委員、お願い します。 ○ 津 谷 委 員 お 調 べ い た だ い て あ り が と う ご ざ い ま し た 。 私 が よ く 使 い ま す 、 こ の World Population Prospects とかを使ったとき、いろいろあったものですから、どれぐらい国際的な状況 がなっているのかな とい うことで、よく分かりま した。 そういうことで 、もち ろん、これは当然 、男女 別なんですけれども 、計 は出す必要がないの かな とも思います。ただ、Demographic Yearbook というものは、各国から報告されたものの集大成で あって、国連が 独自に調 査や推計等をしてい るも のではありませんの で、これは国から男女別 にし か挙げていない場合 が多 いですから、こういう 場合 になっているのだろ うな というふうに、つまり、

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要はこの統計の質が とい いますか、どういう ふう に出どころがあって 、違 っていると思います 。 ただ、これは 恐らく、こ のまま答申とは何の 関係 もないと思いますの で構 わないと思うんですけ れども「2 厚生 労働省 の対応」のところ で、私 、違っていたらも っとお 詳しい方にお教えい ただ き た い ん で す が 、 括 弧 の中 に 生 命 表 の 諸 関 数 は 年齢 の 関 数 で あ っ て 、 性 別の 関 数 で は な い で す ね 。 つまり、男女別に やって いるからこれは男女 別に 計算されるのであっ て、関数に、つまり何 という んですか。 ○小野課長 性別の 変数 が入っていないとい うこ とです。 ○津谷委員 ですか ら、性別に計算していま すけ れども、性・年齢の関数ではないでしょう 。そう いうふうに思います けれ ども、私の言っ ている意 味はお分かりになり ます か。もし間違っ ていまし たら、石井さんもい らっ しゃるので、違って いた ら済みません。 そうですよね。あれは 年齢の関数だけです。で すからそれを、男である か、女であるか、男女合 計でやるかという話 であ って、関数自身は年 齢で あると思います。済 みま せん。 ○小野課長 分かり まし た。性別に作成され た関 数であるということ でご ざいますね。 ○津谷委員 そうで す。 ですから、生命表の 諸関 数は年齢の関数です 。 ○小野課長 性別に 作成 された年齢の関数で すね 。 ○津谷委員 そうで す。 それを、要は性別に やっ ているだけであると私は 理解しています。 ○小野課長 分かり まし た。 ○阿藤部会長 その とお りであると思います。 ○津谷委員 そうな んで す。ですから、これ は間 違いだなと思いまし た。 済みません。 ただ、これはよ く、特 にちゃんとやってい るW HOと、それから 、ただ 単に足して2で割っ てい る男女、そんなに変 わら ないということも大 変参 考になりました。あ りが とうございます。 ただし、これは 恐らく 、当然、女性の 方が長生 きですから、性比 という ものは若干違うと思 うん ですけれども、ただ特殊な場合、性比がものすごく違 っている場合には、足して 2で割るのと、ちゃ ん と 全 部 で 計 算 す る の と は 変 わ っ て く る 可 能 性 が 実 は あ る の で は な い か な と は 少 し 思 い ま し た け れども、大体こん なこと であるならば、要 は男女 で出しておけば、それを ただ単純に平均して 出せ ば男女合計になると いう ことであれば、私は 構わ ないと思います。 ○阿藤部会長 小暮 専門 委員、御意見はあり ます か。 ○小暮専門委員 基 幹統 計に入れるというこ とはもちろん、余り望ましく ないというふうに、まず 思います。でも 、それに もかかわらず先ほど津谷 先生がおっしゃった よう な観点として、男 女合わ せたものというもの も一 定は必要かとは思い ます けれども、前回 申し上げ たとおり、基本 的には異 なるべきものなので はな いかと考えます 。ただし 場合によっては、確かに 一国全体を表す指標 が必 要になる場合もある かも しれませんので 、これも 前回も言ったことな んで すけれども、フ ォーミュ ラみたいなものを示 して おくということが一 番い いのではないかと思 いま す。 それで、フォ ーミュラ を確かに計算するの は難 しいということであ れば 、例えばEXC ELのマ クロみたいなものを そこ へ入れておくという こと も考えられますし、単純 平 均というものは確かに 少し粗っぽいかな 。それ で、先生がおっし ゃった ような、場合によ っては 非常にミスリーディ ング

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な結果が起きるとい うこ ともありますので 、やは り単純平均というよ りは 、こういうふう にすれば 計算できますという もの を出しておいた方が いい のではないかとは思 いま す。 ○阿藤部会長 そう おっ しゃいますのは、最初か ら 男女計のデータを使 って 計算するのでなくて も、 既にある男女の生命 表か ら平均的なものを出 すフ ォーミュラですね。 ○小暮専門委員 は い。それを単に式に書い ても いいですし、も しも本当 にもう少し便利にす るの だったらEXCELでマ クロといいますか 、フォ ーミュラを書くのは 簡単 ですから、そう いうもの を添えるということ だっ てできると思います ので 、そういう仕方が 、単純 平均を提示するとか 、あ る い は 単 純 平 均 に し た 方 が い い の で は な い か と い う よ う な サ ジ ェ ス チ ョ ン よ り は い い の で は な い かと個人的には思い ます 。 いずれにしても、それ ほど大きいことでは ない ですし、それか ら今回の 基幹統計化とは基本 的に は関わり合いないこ とで すので、あくまでも 参考 的なことであると考 えま す。 ○阿藤部会長 あり がと うございました。 安部委員はいかが です か。 ○安部委員 先生方 の御 意見で結構であると 思い ます。 ○阿藤部会長 また 、今 日は国立社会保障・人口 問題研究所の生命表 のヘ ビーユーザーの方が 見え ていますので、もし 何か 、この問題について 御意 見があればお願いし ます 。 ○石井室長 今 、御議論 があったことでほと んど 出尽くしていると思 いま すが、確かに基 幹統計と して男女計というふ うに入れるというのは少 しな じまないかなという 感じ もいたします。材料とし ては男性と女性があ れば基本的には作れるわ けで 、あとはその作り方につ いて、単純平均 という評 価方法もあれば 、それを もう少し、生命 表の関数 を使って細かく評価 する 方法もあるというよ うな ことであると思いま すの で、基本的には基幹統計 と しては男女別を出す とい うことでよろしいので はないかと思います 。 ○阿藤部会長 あり がと うございました。 そういうことで 、男女 計を基幹統計の中に 入れ るというのは、もともと そういう提案ではな かっ たんですけれども 、参考 表ぐらいにしたらど うか なとかという案もあ りま したが、一応 、それをわ ざわざ作ることはし ない 。ただ、今、小暮専門委 員からお話があった よう な、我々もよく、単純平 均していいのかなと かと 思いながらいるんで すけ れども、もし簡単な式で そ ういうものができるの で あ れ ば 、 そ う い う こ とが 報 告 書 に 書 い て あ れ ば、 そ れ は 少 し 便 利 か な とい う 気 も す る ん で す が 、 それについては厚生 労働 省の小野課長さん、これ は基幹統計とは別な んで すけれども、い かがでご ざいましょうか。 ○小野課長 例えば 、特 殊な国についてはそ うい う注意が必要である とい うふうなことを 、その都 度、必要なとき に注記す ればいいのではない かと 思っております。要は本 日御説明した資料で も分 かりますように 、ほとん どの国については単 純平 均で大体用は足りるわけ ですから、極端 に男女比 率 に 偏 り が あ る よ う な 国 に つ い て は 注 意 が 必 要 で あ る と い う こ と を 注 意 書 き し て お く と い う の は 必要かと思います。更に 必要であれば、例 えば男 女の比率を考えた上 で、年齢別の死亡率を作り直 して、生命表を作り直す という方法もあるか と思 いますけれども 、いずれ にしても特殊な国に つい

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ての処理ではないか と思 います。 ○小暮専門委員 単 に式 をちょこっと書いておけ ば、それで済むような話 で はないかなと思いま す。 ○阿藤部会長 作り 直し たわけではないので ね。 どうぞ。 ○津谷委員 小暮専 門委 員がおっしゃったよ うに 、単純平均して もいいけ れども、こうい う場合は 注意しろと書くより も、恐らく一般のユーザ ーの 方は、もし男女平 均、つ まり日本人全体の平 均寿 命、平均余命、年齢別に これですべて出るわ けで すけれども、必要 な場合 は、このフォーミ ュラを 使 わ れ た い ぐ ら い に 注 記 と い う 形 で 書 い て お か れ る の が 一 番 す っ き り す る の で は な い か と 思 い ま す。石井さんがおっ しゃ っているように、そ れほ ど困難な作業ではな いと 思います。 ○小野課長 我々の 方と しては、簡易で 、やり方 と してスタンダードな もの があれば教えていただ きたいと思います。 実際 の作成者の方から補 足い たします。 ○齋藤補佐 追加で 補足 させていただきます けれ ども、生命表の作成方法 に つきましては男女別で ございますが、計算の仕 方はほとんど一緒で ござ います。その計 算の仕方 につきましては報告 書に お い て す べ て 記 載 し て おり ま す 。 元 デ ー タ も す べて 、 男 女 別 で す け れ ど も、 記 載 し て ご ざ い ま す 。 ですので、データ も報告 書で提供しておりま すし 、計算の仕方につ いても 男と女、全く同じ 方法で ございますので 、その計 算の仕方についてももう 報告書で提供してい ると ころでございます 。です ので、男女合計 を計算し たいと思われる 、例えば 研究レベルで厚生労 働省 の方法を用いて計算 した いと思われる方につ きま しても、報告書を御覧い た だければ十分対応で きる ものを情報提供してい ると思っております 。 そういうことで 、趣旨 が若干異なるかもし れま せんけれども、あ る程度 、対応できている のでは ないかと考えている とこ ろでございます。 ○小暮専門委員 基 本的 にはおっしゃるとお りで あると思います 。ですか ら、要するに見 る方が少 し 便 利 か な と 思 っ た の で そ う い う ふ う に 申 し 上 げ た と お り で 、 今 の も の で も 本 当 に 十 分 で 、 私 が 言っているのは、プレゼ ン テーションの仕方と してそういうことがあれ ば少 しは楽かなというよう な意味合いです。で すか ら、今の計算方法が どう のとかと言っている こと では全然ありません 。 ○阿藤部会長 これ 自身 は基幹統計化の話と は直 接には関係してこな いの で、そういう議論があっ たということで、要する にいろんな利用の仕 方が ありますので、も しそう いう簡便な方法で 、今あ る男女別のものから 単な る平均値ではない簡 単な フォーミュラがあっ て、そ れがもしあるのであれ ば そ う い う も の を 掲 載 し て お い て い た だ け る と 非 常 に 利 用 は し や す い の で す が と い う 御 意 見 で あったと思うんですけれ ども、ここでどう こうと いうのではなくて 、どこ かでまた、先の方 でも結 構ですけれども、御 配慮 いただけたらという こと にしておきたいと思 いま す。 そういうことで、それ は前回の宿題であっ たの で、一応、そういう こと にしておきます。 それでは、答 申(案 )につきましてですが 、こ れは資料3です 。答申( 案)について審 議を行い たいと思います。 答申(案)につきまし ては事前に皆様にお 送り しておりますので 、読み 上げは省略させてい ただ きます。

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先ほどの部会に出 てい らした方は繰り返し にな るんですが、答申(案)の 構成というものがあり ます。それで、答申(案)は前文があって、その 下に「1 指定の適否」「 2 理由」「3 今後の 課題」という3段構 成に なっております。 それで「1 指 定の適 否」が統計委員会 として 、この生命表の基 幹統計 としての指定を適当 と考 えるか否かの判断を 記載 しております。 「2 理由」には 、そ の判断の理由を記載 して おります。 また「3 今後 の課題 」では、今後 の生命表の 作成に当たって十分 に検 討することが必要と 認め られる事項を整理し てお ります。 こ れ も 慣 例 で す け れ ども 「 1 指 定 の 適 否 」、 つま り 全 体 の 適 否 に つ い ては 「 2 理 由 」 の 検 討 を行った後で確認さ せて いただきたいと思い ます ので、まずは「2 理由 」のところを御覧いただ きたいと思います。 「2 理由」につきま しては、諮問のと きに記 載いたしました諮問 理由 の内容について、そのポ イントを整理したも のと なっております。 最初に、生命表 は、死 亡状況を厳密に分析 する 不可欠な統計である とい う、その必要性に ついて 書いておりまして 、続い て基幹統計の要件と して 、1つは将来推計人口の 計算の基礎資料とし て利 用 さ れ て い る な ど 、 全 国的 な 政 策 の 企 画 立 案 ・ 実施 の 上 で ま ず 重 要 な 統 計で あ る こ と 。 2 番 目 に 、 民間保険会社におけ る年 金保険料率算出の基 礎資 料等として、民間におけ る 意思決定等にも広く利 用されているという こと 。3番目として 、国際連 合 の要請を受けて人口 統計 年鑑を作成するための 情報提供など、国際比較 を行う上でも重要な 統計 であるということか ら、統計法の第2条第4 項第 3号に定める基幹統 計の 要件が3つあるわけ です 。それに該当する。 そのために、基幹 統計 として指定すること は適 当であると記載して おります。 こ れ は 理 由 が 大 き く 1 つ に な っ て お り ま す け れ ど も 、 こ れ に つ い て 何 か 御 意 見 は ご ざ い ま す で しょうか。 津谷委員、どうぞ 。 ○津谷委員 最初の 段落 なんですけれども 、これ は私、少し読みづ らいと いいますか、混乱 いたし ま し た 。「 生 命 表 は 、 日 本人 の 死 亡 状 況 を 厳 密 に 分析 し 」 は い い ん で す が 、次 の 「 高 齢 化 の 進 展 に 伴 っ て 増 大 す る 我 が 国 にお け る 」 と い う も の が 要ら ぬ の で は な い か 。「 高 齢化 の 進 展 に 伴 っ て 増 大 する社会のコスト負 担」 という方が、この「 我が 国における」がとて も違 和感がありました。 もう一つ、こ の生命表 というものは実はも ちろ ん、年齢の関数 としての 死亡の確率を表して いる わけですけれども 、言い 換えれば、これは 生存の 確率でもあるわけで すね 。ですから「高 齢化の進 展に伴って」と いう次の フレーズとの結びつ きを 考えたときに、これは何 が言いたいかといい ます と、実は非常に平 均余命 は延びている。そ うしま すとコストは、社 会のコ ストはそうなんです けれ ども、特にヘル スケアや 介護やといったよう なコ ストがというお話で 、余 り細かく特定しない 方が いいと思うんですが 、日 本人の死亡と生存は どう いうふうに言えばい いの か、少しよく分 からない んですけれども、死亡だ けに言わない方が 、つま り、これは延びて いるわ けですから、たく さん死 んでいるとか、非常に語 弊がありますけれど も、コスト負担という次 のフ レーズと結び付ける ため

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には両方を、も う少し適 切な文言があれば直 して いただきたいんです けれ ども、言われた 方がよろ しいと思いました。 それから、この「 我が 国における」はやは り取 るべきであろうと思 いま す。 以上です。 ○阿藤部会長 第1 文の「生命表は、日本人の死 亡と生存の状況を厳 密に 分析し、高齢化の 進展に 伴 っ て 増 大 す る 社 会 の コス ト 負 担 を 検 討 す る 上 で不 可 欠 な 統 計 と な っ て いる 」。 そ う い う 文 章 と し てはどうかというこ とで すね。 ○津谷委員 はい。 ○阿藤部会長 これ につ いて、小暮専門委員 、ど うぞ。 ○小暮専門委員 済 みま せん、私も同意見 です。やはり、今、生 存リスク とか長寿リスクとか と言 われていますし、それか ら、海外ですとラ イフリ スクという言葉がよ く使 われますけれども 、生命 のリスクという意味 で、死亡に更に生存とい うよ うな言葉を申し添え た方 がいいかな。そ の方が生 命表のより広範な利 用と いうものも明らかに なる のではないかと思い ます 。 ○阿藤部会長 安部 委員 、これについては特 によ ろしいですか。 ○安部委員 問題提 起の あったところはそれ でよ ろしいと思うんです けれ ども、別のところへの疑 問なのですが、ここで言 う日本人とは、国籍 が日 本という趣旨なんで すか 。 ○小野課長 はい。 日本 国籍の者についての 生命 表を作成していると いう ことです。 ○安部委員 それで 、日 本国籍で日本にいな い日 本人は当然いるわけ です けれども、そう いう人た ちは入っていないと いう 理解でよろしいんで すか 。 ○小野課長 入って おり ません。 ○安部委員 分かり まし た。それでも日 本人と書くのが、普通の 表記であ るということでよろ しい んですね。つまり、日本 国籍であってもそこ に入 らない人はいるわけ です けれども、こうい うふう に書くのが一般的で ある ということでよろし いで すね。 ○小野課長 日本に おけ る日本人と言うこと もご ざいます。 ○安部委員 分かり まし た。 ○阿藤部会長 ほか に、 この2段落目以降で ござ いますか。 これは先ほど申し上げ た、基幹統計化 に当たっ ての3つの要件とい うも のがありますので 、全国 レベルで使われていると いうことと、民間 での活 用がある。それか ら、国 際的な比較データと して 重要である、そうい う3 つの要件にかなって いる ということが書かれ てい るわけです。 どうぞ。 ○津谷委員 私は基 本的 にこれで結構かと思 うん ですが、唯一思 いました のは、この2つ 目の段落 の 「 こ の た め 、 生 命 表 は、 将 来 推 計 人 口 の 計 算 の基 礎 と し て 」。 こ れ は 私 も人 口 部 会 を や っ て い ま すのでよく分かるん です が、次の「法令 に基づく 利用のほか」とい うもの が、特定するわけ ではな いんですけれども 、少し 漠然としているんで すが 、この「法令に 基づく利 用」というものは 具体的 にはどういうことで しょ うか。 ○吉田調査官 1回 目の 部会のときに利用状 況と いうところで、相続税法 が 昨年3月に改正され て、

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その中で財産評価を する 際の基準として、完全生 命 表を使いなさいとい うこ とが具体的に規定され ております。また 、その ほかにも、いろい ろ法令 において、生命表 のデー タを参考に用いる旨 の規 定がありますけれど も、そ ういう使われ方をし てい るということを指し てい るということでござい ます。 ○津谷委員 確かに 伺っ ていたんですけれど も、ほかのものが割と非 常に イメージしやすい 、こう なんだなと思ったん です けれども、これだけ が非 常に漠然としていま した ので。 済みません、つ いでに その下の4行目です が「 生命表は、民間保 険会社 における年金保険料 率算 出の」。これは年金だ けで すか。生命保険も使 って いるんですか。 ○小暮専門委員 生 命保 険は生保標準生命表とい うものに基づいてい ます ので、国民の生命表は基 本的に使っていない です 。 ○津谷委員 使って いな いんですか。分か りまし た。それでは 、生保が独 自にやっているとい うこ とですか。 ○小暮専門委員 そ うで す。それで年金の 方は、年金の商品はそもそ も余 りないので、生命 表を作 るだけのデータがな いの で、厚生労働省が作成す る生命表を使っている とい うことであると思いま す。 ○津谷委員 分かり まし た。 ○阿藤部会長 法令 とい うものは具体的に書 かな いと結構分かりづら いう えに、この法令は大変み たいなので、これ は一般 には余り知られてい ない んですよ。しかし ながら 、やはり国の法律 に使わ れているということ は結 構重要なことなので 、そ れを記してあるので すが 、それは聞かれ れば説明 をするということし か難 しいかなと思います 。 ○阿藤部会長 その ほか 、この理由のと ころで、第 3段落目は単なる要 件の ことを言っているだけ ですので余り重要な 意味 はありません。そ れでは 第1文の「生命表 は、日 本人の死亡と生存の 状況 を厳密に分析し、高齢化 の 進展に伴って増大す る社 会のコスト負担を検 討す る上で不可欠な統計と なっている」という 文章 でよろしいですか。 (「はい」と声あり) ○阿藤部会長 それ では 、そういうことで 了解と したいと思います 。それ 以下の文章は若干 、抽象 的な部分もあります が、これを更に詳しく書 くと また非常に複雑にな って しまうので、一応 、これ で通すということに した いと思いますが、よ ろし いですか。 (「はい」と声あり) ○阿藤部会長 それ では 、理由の部分につい ては 以上のようなことで 了解 といたします。 それで「3 今 後の課 題」というところ がある んですが「今後の 生命表 の作成に当たっては 、一 次統計である国勢統 計に おいて予定されてい る結 果の詳細化を踏まえ 、100 歳以上の高齢者に係る 死 亡 率 の 推 計 方 法 に つ いて 現 行 の 方 式 の 妥 当 性 を検 討 す る 必 要 が あ る 」。 現在 、 日 本 が ほ と ん ど 世 界最長寿を突っ走っ てい るということで非常 に海 外からも注目をされ てい るということもあり、し かもミッシング・エルダ リー(生存を確認 できな い高齢者)の問題 なども あったりして、そ こら辺 り、どこまでき ちんとで きるのかというふう なこ とも問題提起された もの ですから、こう いう今後

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の課題ということに つな げたわけですけれど も、 これについて御意見 をど うぞ。 石井さん、いかが です か。 ○石井室長 それで は、済みません、一言だけ、今 後の課題としてこの 100 歳以上の死亡率の改善 というものを挙げていた だいたのは非常にい いこ とであると思います し、大 いに評価されるところ だと思います。一方で先 ほど部会長もおっし ゃっ たように、我が 国の高齢 化はほかの先進諸国 に比 べても非常に進行の スピ ードも速いですし、かつ 今 後も進んでいくとい うこ とが見込まれるという ことで、これだけ高齢者 の 死亡が実績として上 がっ てきているという国 は先 進諸国を見てもまだま だないというのが実 際の ところで、そういった意 味 で他の先進諸国から も非 常に注目をされてきて いますし、今後も非 常に 注目されるであろう と思 うんです。 そういった意味で 、高齢 の死亡率をどういう ふう に測定するかという 問題 は、これまで余 りデー タがない中、い ろんな、人 口学の分野あるいは その ほかの分野も含めて 非常 に精力的に研究という ものは進められてき てい るんですけれども 、先ほ ども申し上げたよう に、今までデータがそれ ほど なかったということ もあ って、今後も非常に科学 的 に解明が進んでいく 分野 ではないかと思われま す。 それで、そう いった解 明が進んでいけば高 齢者 の死亡のパターンに つい て、これまでと は違った よ う な 捉 え 方 を し な け れ ば い け な い と い う 局 面 も ま た 出 て く る と い う こ と も 可 能 性 と し て は 考 え られるわけです 。そもそ も生命表というもの は加 工統計ですので 、その加 工統計をどういうふ うに 質を担保して、か つその質を高めていくかと いう ことは、やはりそ ういっ た、今まで申し上 げたよ う な 高 齢 者 の 死 亡 を ど う 測 定 す る か と い う こ と に 関 す る 研 究 の 最 新 の 成 果 を 常 に 反 映 し て い く と いうことは重要なこ とな のではないかと思い ます 。 そういったことで、も ちろん、今回、一次統計の 詳細化を踏まえて100 歳以上というものを検討 していただくという のは 非常に大切なことで ある と思うんですけれど も、単 にそれにとどまること なく、これは答申 を書き 換えてくださいとい うこ とではなくて、問 題提起 として、今後も高 齢者の 死 亡 率 の 改 善 を ど う い う ふ う に 見 る か あ る い は 死 亡 の パ タ ー ン を ど う い う ふ う に 見 る か と い う こ とに関して、例 えば研究 部門とも連携を図り つつ 、最新の研究成 果の反映 を常に検討していっ てい ただきたいと思いま す。 以上です。 ○阿藤部会長 あり がと うございました。 今、御意見が出ま した けれども、津谷委員 、い かがですか。 ○津谷委員 日本の 人口 規模を考えて、これだけ 平均余命が長い国で すの で、推計に推計 を重ねる わ け で は な く て 、 恐 ら くこ れ か ら 実 際 に 一 次 デ ータ が た く さ ん 上 が っ て くる だ ろ う と い う こ と で 、 それだけではなくて 、い ろんな方法というも のをもう少し多面的・多角的 にという御指摘であ った と思うんです。そ れは文 言をもし加筆修正な さる のなら結構かと思い ます 。ただ、とに かく非常な 高齢者の死亡が、右側は オープンエンドです ので 、これは非常に難 しいも のでありますので 、この 今後の課題に入れる とい うことは大変大事で ある と思います。 ただ、少し思い ました のは、ここに入れ て、こ れは基幹統計化の審 議で すので適切かどうか は分

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からないんですけれ ども 、ここで議論し たことに 、健康寿命と平均寿命 のお 話があったように思う んです。これは、基幹統計 化というものについ ては まだ道のりは相当あ ると は思うんですが、ただ、 今後の課題として、この健 康寿命。ただ生存している わけではなくて健康 に、ADL、Activities of Daily Living をきちんとできて、健康な生活をどれぐらいなのか。これは恐らく、若干のデータは WHOなどでもやっ てい ますけれども、これはこ こ に書くことが適切か どう かというのは御審議い ただきたいと思うん です が、健康寿命のこ とを、たしか今後、中長 期的に これは検討していく 課題 であるというふうに 合意 があったように思っ たん ですけれども、もしそう であるならば、ここに加 えることを考えても よろ しいのではないかと 思い ました。 ○阿藤部会長 たし か、議 事録の中にもそうい うこ とが書いてあるとい うふ うに私も覚えていま す。 今 後の 課 題で かな り 具 体的 に、 特 に国 勢調 査 が 行わ れて 、 それ を詳 細 化 する とい う こと で、100 歳以上の死亡率が手 に入 るということで、それに 基 づいて現行の生命表 作成 の妥当性を検討する必 要があるという、これは 非常に具体的な課題 にな っているんです。それで 、これもいいとし て、そ れをもう少し、今、国立 社会保障・人口問題研究 所の石井さんから、もう 少し広げた形で、要する に高齢者の死亡は 、今、大変注目されている とい うことで、今後 、どんど ん新しいデータが出 てく る。そういう最 新の成果 を踏まえて検討を続 ける ことが必要であると いう ふうな、もう少 し幅広の 文章がいいのではな いか というサジェスチョ ンが ありました。 も う 一 点 は 、 こ れ は 実際 に 前 回 の 議 論 の 中 で 、い ろ ん な 生 命 表 を 基 に して 多 様 な 生 命 表 が 、 今 、 研究的には作られて いる わけですけれども 、その 中で特に健康寿命と いう ものが、WHO が世界の ものを作成したりし てだ んだん利用が高まっ てい るということで、日本で も そういうものの作成に ついてもう少し考え てい いのではないかとい う議 論がありました。議事 録に あるように、今後とも、 そ の 作 成 に つ い て 研 究 を進 め て い た だ き た い と いう 議 事 録 の 文 章 に な っ てい る わ け で す 。 そ れ で 、 そういうこともここ に入れてはどうかという 御議 論なんです。 小暮専門委員、い かが でしょうか。 ○小暮専門委員 私 は、どちらかといいます と、先ほどの石井さんか らの 御意見に賛成します 。ど うしてかといいます と、津谷委員からの御指 摘も 非常に大事であると 思う んですけれども 、生命表 というものはそもそ も、死 ぬまでの期間という 分布 関数を表にまとめたもの なわけですね。それで、 現在の生命表という もの はそこのテールの部 分を ネグってしまってい るわ けですね。そこを推定し ましょうというのが 、こ の 100 歳以上の高齢者に関わる死亡率の推定方法を考えるということです から、生命表全 体、つま り テールの部分のとこ ろも 含めて確率分布を推 定し ましょうということで あると思うんです 。そう いう意味では、現在の生 命表の余り正確には 把握 していなかった部分 をも う少し精密にしまし ょう というふうに考える こと ができますので 、そうい う意味では、こ の3番目 みたいなまとめの方 がい いのではないかと思 って います。 ○阿藤部会長 つま り、 現行のままでいいの では ないかということで すね。 ○小暮専門委員 は い。 現行でいいのではな いか と思います。 ○津谷委員 少し誤 解の ないように、石 井さんが おっしゃったことについ ては私は賛成です 。です から、これを残し ておく ということはもちろ ん、当然なんです。こ れが直 接に関係があること です

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から、ただ今後の 課題と いう、このセクシ ョンを どう見るか。実は さっき の、この前の部会 でも話 し合ったので、それに付 け加えて健康生命表のこ とを言わなくていい んで すか。これは私 自身も少 し判断に迷うところ で、それほど強く考えて いる わけではないんです けれ ども、今後の課 題という ものに非常に直接関 係す ることで、もう少し将来 的 なパースペクティブ みた いなものを入れること はどうでしょうか。 私自 身が絶対にこれをや れと いうことではありま せん 。 た だ 、 当 然 で す け れ ども 、 こ の 死 亡 の 年 齢 別 の関 数 を 、 こ れ は 石 井 さ んが お っ し ゃ い ま し た し 、 こ こ に 書 い て あ る よ う に、 た だ 石 井 さ ん が お っ しゃ っ て い た の は 恐 ら く 、こ ん な に 特 定 し な い で 、 もう少し広げて書い たら どうかということで ある と思いますので 、それは 私は、先ほど申 し上げま したが、賛成です。 ○阿藤部会長 小暮 専門 委員、石井さんの 発言はもちろん、これは これで いいんですけれども 、現 在の文章は、あ くまでも すぐ次回に何とか改 善で きるのではないかと いう、本当に具体的提案です ね。 ○小暮専門委員 は い。 ○阿藤部会長 しか し、それはそこで終わる 話か 。恐らく日本で は本当にセンテナリアンがど んど ん増えているという と、どんどん状況は変わ って くるのではないか。それ から、それをまた材料に して、いろんな国 でそれまでの推計方法とか そう いうものが変わって くる。そこで、今 回だけでお しまいというのでは なく て、最新の成果 を踏まえ て、それをウオ ッチしな がら改善をしていく みた いな、そういうよう な少 し幅広の こ と も 付 け 加 え た ら ど う か と い う 御 提 案 だ っ た ん で す け れ ど も 。 ○小暮専門委員 こ れに とどまらずに、もう 少し ということだったん です か。 ○阿藤部会長 はい 。そ ういう意味だったん です。 ○小暮専門委員 そ うで すか。済みません、 誤解 していました。 ○阿藤部会長 どう ぞ。 ○石井室長 済みま せん 、私は、今後の課題に付 け 加えてくださいとい うと ころまで申し上げたつ も り で は な く て 、 こ れ は非 常 に 重 要 な こ と で す ので 、 こ う い う ふ う に や って い た だ き た い 。 た だ 、 もう少し長期的なこ とと して、問題提起という形 で 先ほどのようなこと を申 し上げさせていただき ましたので、これを 変え ていただきたいとい う意 味で申し上げたとい うこ とではございません 。 ○阿藤部会長 分か りま した。そういうこと ですか。 今後の課題は本当に どの レベルにするかとい うこ とが問題です。今の文章 は、実際にデー タが手 に入ったら実現可能 性が あることなんですが、健 康 寿命と言うとやはり デー タの質も全く違うもの が必要であるということ になります。そう します と、生命表の基幹 統計と いうことで、議論 はしま したけれども、この答申 の中に入れることが 適切 かどうかというのは なか なか微妙なところで 、難 しいところですね。 ですから、1つはこれ についてもやはり、議論 があって、議事録に残っ ている。それで、そのと きに厚生労働省の方 も、今 後検討したいという こと をおっしゃったとい うふ うに私は記憶していま すが、たしか、そういう 文章になっていますね。ですから、そうい うこと で今後も検討を進め てい ただきたいという要 望が あって、それが議 事録に 残っているという形 で収 めて、ここはここ で、基

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幹 統 計 と し て は あ く ま で も 現 在 あ る 完 全 生 命 表 と 簡 易 生 命 表 に つ い て だ け 書 い て お く と い う こ と にしてはどうかなと 思い ます。 どうぞ。 ○津谷委員 分かり まし た。それで結構か と思い ます。ただ、私はそうい う議論があったなと 思い ましたので、こ こをどう いうふうにまとめる かと いうことで言わせて いた だいただけで、特に強く どうしろとは思って おり ません。 ただ、先ほど小暮 専門 委員や石井さんの話 を聞 いていまして、最後 の「100 歳以上の高齢者に係 る 死 亡 率 の 推 計 方 法 に つい て 現 行 の 方 式 の 妥 当 性を 含 め 、 多 様 な 推 計 方 法を 多 面 的 に 」、 少 し う る さ い で す か 。「 総 合 的 に 検討 す る 」 と で も し て お くと 更 に 、 つ ま り 、 今 、 やっ て い る こ と が 妥 当 か どうかだけではなく て、ほかにもやり方はあ るか もしれないというこ とで すので、やはり これは推 計の方法を今後検証 して いく。特にこれ はもとも とのデータが相当な 数で出てきますので 、ですか ら、更にいろん なことが できるようになるの では ないかと思いますの で、そういうふうにでも 書き 直すと少しふくらみ が出 るかなと思いました 。 ○阿藤部会長 小暮 専門 委員、どうぞ。 ○小暮専門委員 そ うで すね。それは非 常にいい のではないかと私も 思い ます。現行の方 式の妥当 性を検討するだけで はな くて、新しい手法なりを 総 合的に考えましょう とい う文言が加われば広が りが出て、いいかな と考 えます。 ○阿藤部会長 ほか にご ざいますか。 ○石井室長 その方 がよ ろしいかと思います 。 ○阿藤部会長 分か りま した。実際に検討 しよう と思えば当然、い ろんな 、ただ一つのこと をやる ということではない わけ ですから、そう いう多様 なものをサーベイし て、そしていい方法を選 ぶと いうことなんでしょ うか ら、そういう文 章にした からといって別に困 るこ とは多分、厚生 労働省の 方としてはないので はな いかと思います。 ○小野課長 いずれ にし ろ、妥当性につい て検討 し、それで妥当で ないと なれば当然、別の 方法を 考えるわけでござい ます から、実際にやるこ とは 同じであると思いま す。 ○阿藤部会長 それ では 、この最後の文章は「現 行の方式の妥当性を 含め 」でしょうか。 ○津谷委員 あくま でニ ュアンスですけれど も「 含め、多様な推計方 法を 総合的に検討する」。 ○阿藤部会長 「含 め、 多様な推計方法」で すか 。 ○津谷委員 「推計 手法 」か、どちらがいい んで しょうか、分かりま せん けれどもね。 ○阿藤部会長 「推 計手 法を総合的に検討す る必 要がある」。 それでは、一応「 現行 の方式の妥当性を含 め、 多様な推計方法を総 合的 に検討する必要があ る」 という文章にしたい と思 います。 そういうことで「 3 今後の課題」につい ては よろしいでしょうか 。 (「はい」と声あり) ○阿藤部会長 それ では 、これで了解とさせ てい ただきます。 そういうことで 、最後 にページの一番上に 戻り まして、全体と しての指 定の適否ということ であ

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ります。当然 、ここでは 生命表の基幹統計と して の指定について、指定す ることは適当である とい うふうに結論付けて いま す。これは「2 理由」で、基幹統計の要件に該 当することから、基幹統 計として指定するこ とは 適当であるという理 屈に なっております。そこ で、この「1 指定の適否」 が適当であるという 結論 について御異議はご ざい ますでしょうか。 ございませんね。 (「はい」と声あり) ○阿藤部会長 それ では 、御異議なしと 認めまし て、この部分に ついて当 部会として了承とさ せて いただきます。 そういうことで、答申(案)に関する審 議は以 上でございます。修 正点 は「2 理由」の 第1段 落の部分、それか ら「3 今後の課題」の 最後の 文章というところを 2点 、文章上修正をす るとい うことでございます 。そ れで、本当に細か い「て にをは」は私の方 に御一 任いただきたいと思 いま す。修正を行った答 申( 案)については、後 日、 事務局から皆様にお 送り いたします。 そ う い う こ と で 、 念 押し で す け れ ど も 、 そ う いう 修 正 を 行 う こ と を 前 提に し て 、 本 部 会 と し て 、 この答申(案)全体 につ いて了承をいただい たと いうことでよろしい でし ょうか。 (「はい」と声あり) ○阿藤部会長 あり がと うございました。それで は、その了承をいただき ました答申(案)は、所 要の修正の後、1月 26 日に開催予定の統計委員会に提出して、今回の部会の結果概要と併せまし て私の方から報告す るこ とにいたします。 本部会における生 命表 の基幹統計としての 指定 についての審議は、2回 でしたけれども 、本日を もって終了となりま す。本件については 、ちょう ど年末年始のお忙し い中 で皆様方に御審議い ただ いた結果、一応、今日で答申(案)をまと めるこ とができました。各 委員・専門委員を始め御 参加 いただいた皆様に本 部会 の部会長として厚く 御礼 を申し上げます。 それでは、閉会と いた します。ありがとう ござ いました。

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