1.経理・財務に求められる3つの能力
経理・財務の人材においては自身の実務スキルUPに加え、ご年齢、ポジションに
応じた能力を身につけることが年収UPへの近道となります。
多くの企業では若手スタッフ/リーダー/マネージャーと役職が上がるごとに年収も
UPしますので、“いかに作業者ではなく管理者へと成長して行くか”がキャリアアッ
プ&年収UPを考える上でも鍵となります。
自社の中で、昇格の機会が無い場合には、転職する事で機会を得るのも一つの選
択です。
では、若手スタッフ/リーダー/マネージャーとレベルアップしていくにつれて、具体的
にはどのようなことを期待されるのでしょうか。
下記の職階別に応じて求められる事を、是非参考にして頂ければと思います。
実
務
能
力
・経験できていない仕事に積極的に取り組み職務領域を広げる
・積極的に資格取得などに取組み、体系的な知識を得る
・マネージャー職以上の人の働き方を研究し、可能な限り率先して手伝う
対象 | スタッフ
マ
ネ
ジ
メ
ン
ト
力
・部下や後輩の業務の管理・指導を行い、教育研修などに取り組む
・業務の効率化、難易度の高い実務の習得などスタッフ以上のパフォー
マンスを出す
・会社の方向性を理解し、経営層と現場スタッフの潤滑油的役割を担う
対象 | リーダー
経
営
能
力
・数字の管理だけでなく、業績アップやコスト削減などの提案が出来る
・他部門と協調又は交渉が出来る調整力とネットワークを作る
・経営方針、部署の目標や存在意義を決め、実行する(させる)
対象 | マネージャー
年代別動向
■ 若手層からリーダー層にかけて有効求人倍率が高めに推移
有効求人倍率は20代が非常に高く、次いで30代も高い水準にあります。ま
た、年代別の求職者平均年収は、45歳以上を除く各年代で、企業は求職
者の現年収よりも高めの年収帯で募集をしている事が伺えます。実務経
験に加え、会計系の資格や語学力のある方は特に年収アップを狙いやす
いと言えるでしょう。
1.経理・財務 部門の転職マーケットデータ
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~29 歳 30~34 歳 35~39 歳 40~44 歳 45~ 歳
年代別 有効求人倍率
求人総数 求職者総数 求人倍率
万
200万
400万
600万
800万
1000万
~29 歳 30~34 歳 35~39 歳 40~44 歳 45~ 歳
年代別 年収分布
企業提示年収 求職者平均年収
経理・財務部門全体の
有効求人倍率 : 1.24
転職活動時
の留意点
■30代までに明確な強みを身に付ける!
20代は大手~ベンチャー企業まで多様な選択肢があります。実務
経験を積みながら会計系の資格(日商簿記1・2級/公認会計士/税
理士など)を取得していくとよいでしょう。一方、35歳を境に、経験業
務/在籍企業規模などが問われます。また国内企業のグローバル化
が進み、語学力が重視されておりますので、強みとなるスキルを30
代までに身に付ける事で、40代の選択肢が大きく変わります!
マーケット動向
■ 各四半期の決算が落ち着く時期に求職者登録数が増加
求人数は2月から5月にかけて、8月から10月にかけて増加する傾向があ
ります。
また、転職希望者(=求職者)数は、決算期前後で増加する傾向がありま
す。
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12 月 1 月 2 月 3 月 4月
/2014年
5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月
求人マーケット 推移
求職者数 求人数
転職活動時
の留意点
■早目の転職活動準備で他の候補者との差をつける!
職種柄、動職種の方と閑散期・繁忙期が重なため、自然の流れに身を任
せていると転職活動時期も重なってしまう、常に競争率が高い中での活
動になります。
希望企業から内定を得るためには、活動開始1ヶ月前には準備を始めま
しょう!
1.経理・財務 部門の転職マーケットデータ
/2014年
2.人事に求められる3つの能力
人事の方は自身のスキルUPに加え、ポジションに応じた能力を身につけること
がキャリアアップへの近道となります。特に中堅規模になると内部も組織化さ
れる傾向があり、若手スタッフ/リーダー/マネージャーという階層ごとに年収水
準が異なります。
“いかに作業者ではなく管理者へと成長して行くか”がキャリアアップ&年収UP
を考える上でも鍵となります。
では、若手スタッフ/リーダー/マネージャーとレベルアップしていくにつれて、
具体的にはどのようなことを期待されるのでしょうか。下記の職階別に求めら
れる能力・やるべきことを、是非参考にして頂ければと思います。
実
務
能
力
・採用・研修メインの場合、新卒/中途の両方の経験を積む
・人事労務メインの場合、給与計算及び社会保険手続き両面の
知識・経験を積む、アウトソーシングに頼り過ぎず、業務全体を把握する
対象 | スタッフ
マ
ネ
ジ
メ
ン
ト
力
・特定の領域に限定することなく仕事の幅を広げる
・部下や後輩の業務レビューに加え、教育・研修などにも意欲的に取り組む
・会社や組織の方向性を理解し、部門全体を捉えていく目線と感覚を身に着け、
将来的な管理職を狙うための土台を作る
対象 | リーダー
経
営
能
力
・事業拡大、業績安定のための人事制度構築/運用/企画/改善を図る
・最新の法改正にアンテナを張りながら情報収集をし、迅速な対応をする
・経営目線で組織全体を見渡し、人員計画や人事面の経営課題(採用、配置、
育成等) に取り組む
対象 | マネージャー
年代別動向
■ 若手からリーダー層にかけて有効求人倍率が高めに推移
有効求人倍率は29歳以下の若年層、30歳~34歳のリーダー層が高い状
況ですが、35歳を境に有効求人倍率が低下し、40代以上だと求人数と求
職数が逆転します。
年代別の求職者平均年収は、45歳以上を除く各年代で、企業は求職者
の現年収よりも高めの年収帯で募集をしている事が伺えます。
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~29 歳 30~34 歳 35~39 歳 40~44 歳 45~ 歳
年代別 有効求人倍率
求人総数 求職者総数 求人倍率
万
200万
400万
600万
800万
1000万
~29 歳 30~34 歳 35~39 歳 40~44 歳 45~ 歳
年代別 年収分布
企業提示年収 求職者平均年収
人事・総務部門全体の
有効求人倍率 : 0.86
転職活動時
の留意点
■ 30代管理職クラスは競争率隆!
20代の採用スタッフニーズが非常に高い一方で、30代中盤以降の管理職
クラスの求人は非常に少なく競争率が高い状況です。30代前半で市場価
値を高めるためには、採用/労務経験はもちろん、企業独自の人事制度
の構築/運用など経営的な視点を持つ人事として、キャリアの幅を広げて
おく必要があります。
2.人事部門のデータについて
マーケット動向
■年度の変わり目以外は安定した求職者登録数をキープ
求人数は2月から5月にかけて、8月から10月にかけて増加する傾向があ
ります。
また、求職者数は長期休暇のある8月.12月や、期の変わり目の3月に減
少する傾向があります。
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/2014年
5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月
求人マーケット推移
求職者数 求人数
/2014年
転職活動時
の留意点
■焦らず中長期的な活動を!
経歴・スキルに加えて、業界経験・在籍企業規模などのマッチ度が求めら
れることも多く、求人数の割には内定を得づらい傾向があります。
ご自身の経験の棚卸と求人情報収集を中長期的に行い、総合的にマッチ
度が高い企業を選びましょう!
2.人事部門のデータについて
3.法務に求められる3つの能力
法務の人材においては自身のスキルUPに加え、ポジションに応じた能力を身につける
ことが年収UPへの近道となります。
近年若手の方に限らず、シニア層の方にも、英文契約書の審査・作成・交渉スキルと
いった英語力が求められる傾向が強まっています。語学力の有無により、年収にもか
なりの違いが生じてくるため、語学力の習得は、法務部員として働いていく方にとって
は必須のスキルとなっていくことでしょう。
また、スタッフ/リーダー/マネージャーと役職が上がるごとに年収もUPしますので“いか
に作業者ではなく管理者へと成長して行くか”がキャリアアップ&年収UPを考える上で
も鍵となります。
では、スタッフ/リーダー/マネージャーとレベルアップしていくにつれて、具体的にはど
のようなことを期待されるのでしょうか。下記の職階別に求められる能力・やるべきこと
を、是非参考にして頂ければと思います。
実
務
能
力
・契約書の審査・作成・交渉等の法務の基礎となる業務のスキルを身につける
・語学力を身につけると同時に、対応可能な法務業務の領域を広げていく
・営業部門等の他部門の方々とも積極的に関わり、現場感覚を身につける
対象 | スタッフ
マ
ネ
ジ
メ
ン
ト
力
・部下及び後輩の指導育成を通じ、チームをまとめていくスキルを身につける
・業務プロセスの策定・改善、適切な人員配置により組織体の運営能力を
向上させる
・会社や組織の方向性を理解し、経営層と現場スタッフの潤滑油的役割を担う
対象 | リーダー
経
営
能
力
・法務以外の経理財務・経営企画といった横断的な知識を身につける
・顧客及び仕事を自ら開拓していくスキルを身につける
・社会情勢や経済情勢の分析を通じ、適切な会社の方向性・目標を設定
する能力を磨く
対象 | マネージャー
年代別動向
■ 若手からミドル層にかけてやや高めに有効求人倍率が推移
有効求人倍率は29歳以下の若手層から35~39歳のミドル層にかけて、微
増する傾向があります。一方、40歳以降については有効求人倍率が低下し
ていく傾向があります。
また、年代別の求職者平均年収は、20代、30代共に企業は求職者の現年
収よりも低めの年収帯で募集をしている事が伺えます。
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~29 歳 30~34 歳 35~39 歳 40~44 歳 45~ 歳
年代別 有効求人倍率
求人総数 求職者総数 求人倍率
万
200万
400万
600万
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1000万
~29 歳 30~34 歳 35~39 歳 40~44 歳 45~ 歳
年代別 年収分布
企業提示年収 求職者平均年収
転職活動時
の留意点
■
早いうちから語学力を高め、幅広い実務経験を積む!
20代/30代では法律知識を身に着け、幅広い業務に対応できるよう実務経
験を積みましょう。国内企業のグローバル化に伴い、今や語学力は必須事
項となりつつあるため、早いうちから語学力を高めることが重要です。また、
社内外とのやりとりも多く発生しますのでコミュニケーション能力も大切で
す。40代以降の転職は求人が少なくなってきますのでじっくりと慎重に検討
する必要があります。
3.法務部門のデータについて
マーケット動向
■ 年度の変わり目以外は安定した求職者登録数をキープ
求人数は10月に大幅に増加する傾向が見受けられますが、他の月は
緩やかな増減を繰り返し、大きな変化は見受けられません。
また、求職者数についても、3月に転職活動が鈍る傾向があるものの、
他の月については比較的安定して登録数が推移しています。
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12 月 1 月 2 月 3 月 4月
/2014年
5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月
求人マーケット推移
求職者数 求人数
/2014年
転職活動時
の留意点
■季節変動は比較的小さい傾向に
法務は季節変動があまりありません。最近はコンプライアンス体制を確
立するため法務部門を強化する傾向があり、法務の仕事は多岐にわた
ります。ご自分の進みたい方向性をしっかりと見極め、業界研究や語学
力UPなどしっかりと準備をした上で転職活動に臨みましょう!
3.法務部門のデータについて