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カ ー エ レ ク ト ロ ニ ク ス 部 品 市 場 の 分 析 - 一 般 電 装 品 市 場 2010 年 更 新 版 - 佐 伯 靖 雄 1. は じ め に 本 研 究 の 目 的 は, カ ー エ レ ク ト ロ ニ ク ス 部 品 市 場 に お け る 生 産 と 流 通 の 現 状

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Discussion Paper Series, No.018

Research Center for Innovation Management, Ritsumeikan University

カーエレクトロニクス部品の市場分析

- 一 般 電 装 品 市 場

2010 年更新版-

立 命 館 大 学 経 営 学 部

助教

佐 伯

靖雄

2011 年 7 月

立 命 館 大 学 イノベーション・マネジメント研 究 センター

Research Center for Innovation Management, Ritsumeikan Univ.

〒525-8577 滋 賀 県 草 津 市 野 路 東 1 丁 目 1-1

1-1-1 Nojihigashi, Kusatsu, Shiga 525-8577, Japan

http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/ssrc/innovation/dp/index.htm

※ 本 デ ィ ス カ ッ シ ョ ン ペ ー パ ー 中 、 意 見 に か か る 部 分 は 著 者 に よ る も の で あ り 、 立 命 館 大 学 イ ノ ベ ー シ ョ ン ・ マ ネ ジ メ ン ト 研 究 セ ン タ ー の 見 解 を 示 す も の で は な い 。 ※ 引 用 ・ 複 写 の 際 に は 著 者 の 了 解 を 得 る こ と 。

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カ ー エ レ ク ト ロ ニ ク ス 部 品 市 場 の 分 析

- 一 般 電 装 品 市 場

2010 年 更 新 版 -

佐 伯 靖 雄

1. は じ め に

本 研 究 の 目 的 は , カ ー エ レ ク ト ロ ニ ク ス 部 品 市 場 に お け る 生 産 と 流 通 の 現 状 を 分 析 し , そ こ で の 取 引 関 係 と 競 争 関 係 の 特 徴 を 明 ら か に す る こ と で あ る 。 な お ,本 研 究 は 徳 田 編[2008],拙 稿 [2009,2010]で 行 っ た 分 析 の 更 新 版 で あ り ,分 析 対 象 は カ ー エ レ ク ト ロ ニ ク ス 部 品 の う ち ,一 般 電 装 品 市 場(2010 年 )に 限 定 し て い る 。 し た が っ て 本 研 究 の 問 題 意 識 , 分 析 枠 組 み 等 の 諸 条 件 は 拙 稿[2009, 2010]に 準 拠 す る も の で あ る 。 本 研 究 で は ,「 電 装 部 品 」「 電 子 デ バ イ ス 」「 二 次 電 池 」の 3 類 型 に 含 ま れ る 部 品 群 を 総 称 し て カ ー エ レ ク ト ロ ニ ク ス 部 品 と 呼 ん で い る 。 電 装 部 品 と は , 主 に 自 動 車 部 品 産 業 の 一 次 サ プ ラ イ ヤ ー が 供 給 す る 部 品 群 で あ り , そ の 典 型 は , セ ン サ ,ECU, ア ク チ ュ エ ー タ に よ っ て 構 成 さ れ る 電 子 制 御 シ ス テ ム で あ る 。 こ れ 以 外 に も , 電 子 制 御 シ ス テ ム に 副 次 的 に 関 連 す る 部 品 , エ ン ジ ン 周 り の 制 御 部 品 , 各 種 情 報 機 器 が 該 当 す る 。 次 に 電 子 デ バ イ ス と は , 半 導 体 , 電 子 部 品 , プ リ ン ト 基 板 等 を 指 し ,電 装 部 品 の 制 御 用 基 板 を 構 成 す る 部 品 群 の こ と で あ る 。 そ の た め , 取 引 階 層 上 多 く が 二 次 サ プ ラ イ ヤ ー で あ る 。 最 後 に 二 次 電 池 と は , 電 装 部 品 の 駆 動 電 源 た る バ ッ テ リ 並 び に 自 動 車 そ の も の の 動 力 源 で あ る ハ イ ブ リ ッ ド 車 用 の 二 次 電 池 等 を 指 す 。 こ れ ら を 手 が け る の は 一 次 サ プ ラ イ ヤ ー が 多 い が , 完 成 車 メ ー カ ー と の 合 弁 企 業 も 多 い 。 以 下 で は , 基 本 的 に 拙 稿[2009]の 分 析 枠 組 み を 踏 襲 し , そ の 中 で も 次 の 2 点 に つ い て 議 論 す る1。第 1 の 生 産 分 析 で は ,細 分 化 さ れ た 一 般 電 装 品 市 場 に お け 1 拙 稿 [2009, 2010]及 び 本 研 究 の 分 析 で 使 用 し た の は , ア イ ア ー ル シ ー 発 行 の 『 カ ー エ レ ク ト ロ ニ ク ス 部 品 の 生 産 流 通 調 査 』の 各 年 版(1989 年 ,1992 年 ,1995 年 ,1998 年 ,2001 年 ,2004 年 ,2007 年 )及 び『 自 動 車 部 品 200 品 目 の 生 産 流 通 調 査 』の 各 年 版( 1993 年 , 1996 年 , 1999 年 , 2002 年 , 2005 年 , 2008 年 , 2010 年 ) で あ る 。 前 者 か ら は 電 子 制 御 シ ス テ ム を 構 成 す る セ ン サ ,ECU, ア ク チ ュ エ ー タ を ピ ッ ク ア ッ プ し , 後 者 か ら は 自 動 車 を 構 成 す る 主 要 200 部 品 の う ち , 前 者 と 重 複 し な い エ ン ジ ン 電 装 品 , 車 体 電 装 品 , 用 品 ( 以 降 , こ れ ら を 総 称 す る 場 合 は 一 般 電 装 品 と す る ) を ピ ッ ク ア ッ プ し て い る 。 そ の た め , 電 子 制 御 シ ス テ ム と 一 般 電 装 品 と で は 集 計 年 次 が 異 な る 。

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る サ プ ラ イ ヤ ー の 参 入 状 況 を 分 析 す る 。 第 2 の 流 通 分 析 で は , 一 般 電 装 品 の 流 通 継 続 性 に つ い て 分 析 す る が ,比 較 対 象 と し て 電 子 制 御 シ ス テ ム に も 言 及 す る 。

2. 生 産 面 の 現 状 分 析 : 参 入 状 況

は じ め に ,一 般 電 装 品 市 場 に お け る 2010 年 の サ プ ラ イ ヤ ー の 参 入 状 況 に つ い て 分 析 す る 。 こ こ で は , そ れ ぞ れ の 市 場 の 参 入 特 性 を サ プ ラ イ ヤ ー 単 位 だ け で な く 企 業 系 列 単 位 で も 見 て い く た め ,徳 田 編[2008]及 び 拙 稿 [2009]の 区 分 を 一 部 修 正 し , 各 サ プ ラ イ ヤ ー に 系 列 の 判 別 記 号 を 付 し た2。 具 体 的 な 判 別 記 号 は ,完 成 車 メ ー カ ー 系 列 と し て「 ト ヨ タ 自 動 車 系 列(T)」「 日 産 自 動 車 系 列(N)」「 ホ ン ダ 系 列 (H)」, 総 合 電 機 メ ー カ ー な い し そ の 傘 下 に あ る サ プ ラ イ ヤ ー 群 と し て 「 日 立 製 作 所 系 列(HE)3」「 三 菱 電 機 ほ か 三 菱 グ ル ー プ (MG)」「 パ ナ ソ ニ ッ ク 系 列 (PE)」,エ レ ク ト ロ ニ ク ス 関 連 メ ー カ ー な い し そ の 傘 下 サ プ ラ イ ヤ ー 群 と し て「 住 友 電 気 工 業 系 列(SE)」,そ し て 日 本 市 場 に 参 入 し て い る 外 資 系 サ プ ラ イ ヤ ー の 中 で も 特 に グ ロ ー バ ル 規 模 の 巨 大 サ プ ラ イ ヤ ー と し て ,欧 州 の「 ボ ッ シ ュ 系 列(B)」と 北 米 の「 デ ル フ ァ イ 系 列 ,ビ ス テ オ ン 系 列 (D/V)」 と す る 。ま た ,外 資 系 サ プ ラ イ ヤ ー を 区 別 す る「 一 般 外 資 系(F)」を 付 け て い る 。 次 に ,表 1 の 一 般 電 装 品 市 場( 2010 年 )に つ い て で あ る 。同 市 場 の 参 入 企 業 総 数 は 90 社 で あ る 。 サ プ ラ イ ヤ ー 単 位 で 見 て い く と , 全 21 部 品 の う ち , デ ン ソ ー の 13 部 品 が 目 立 つ の み で あ り ,次 点 は 日 立 オ ー ト モ テ ィ ブ シ ス テ ム ズ と 三 菱 電 機 の 6 部 品 と 全 般 的 に サ プ ラ イ ヤ ー あ た り の 参 入 部 品 数 が 少 な い 。 ま た , 「 電 子 制 御 シ ス テ ム の 各 市 場 で は 多 く の 参 入 が 見 ら れ た ト ヨ タ 自 動 車 は , こ こ に は 一 切 参 入 し て お ら ず , 全 数 が 外 部 か ら の 調 達 で あ る 。 こ の こ と は , 前 項 で 2 判 別 基 準 は , 特 定 の 親 企 業 ( も し く は 親 企 業 を 中 心 と す る グ ル ー プ の 株 式 持 ち 合 い ) が 10%超 の 株 式 を 保 有 し , 競 合 他 社 が 同 等 水 準 の 株 式 を 保 有 し な い 場 合 と し て い る 。 た だ し 三 菱 グ ル ー プ の み は 金 曜 会 加 盟 企 業 群 を 対 象 と し て い る 。し か し こ こ で 注 意 す べ き は , 複 数 の 完 成 車 メ ー カ ー や エ レ ク ト ロ ニ ク ス メ ー カ ー に よ っ て 株 主 が 構 成 さ れ て い る ,も し く は そ れ ら 複 数 企 業 に よ る 合 弁 設 立 と い っ た 絶 対 的 な 支 配 企 業 が 特 定 で き な い サ プ ラ イ ヤ ー や , 取 引 上 強 い 関 係 性 が 推 測 さ れ る も の の , 株 主 構 成 が 公 表 さ れ て い な い サ プ ラ イ ヤ ー に つ い て は 系 列 の 判 別 記 号 を 付 け て い な い 。 例 え ば , 富 士 通 テ ン ( 出 資 比 率 は 富 士 通 が 50% , ト ヨ タ 自 動 車 が 35% 。 デ ン ソ ー が 10% ) が こ れ に 該 当 す る 。 た だ し 例 外 と し て ,ボ ッ シ ュ 系 列 は 議 論 を 単 純 化 す る た め に 旧 ゼ ク セ ル お よ び そ の 系 列 企 業 も 便 宜 上 ボ ッ シ ュ 系 列 に 含 め た 。 ま た , 中 下 位 完 成 車 メ ー カ ー の 系 列 サ プ ラ イ ヤ ー に も 判 別 記 号 は 付 け て い な い 。 そ の た め , 判 別 記 号 が 無 い か ら と い っ て 必 ず し も そ の サ プ ラ イ ヤ ー が 独 立 系 で あ る と は 言 え な い こ と を 注 意 さ れ た い 。 徳 田 編[2008] , 拙 稿 [2009] 参 照 。 3 日 立 製 作 所 系 列 で は ,2009 年 7 月 に 自 動 車 機 器 事 業 部 門 が ス ピ ン ア ウ ト し た た め ,同 事 業 に お け る 中 核 企 業 は 100%子 会 社 の 日 立 オ ー ト モ テ ィ ブ シ ス テ ム ズ と な っ て い る 。

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指 摘 し た よ う に , 一 般 電 装 品 の 殆 ど が 電 子 制 御 シ ス テ ム の 各 市 場 と は 異 な り , 月 産 10 万 台 分 を 超 え る 大 規 模 市 場 で あ る こ と に 関 係 す る と 考 え ら れ る 。単 一 部 品 市 場 が 大 き い こ と で , 参 入 す る サ プ ラ イ ヤ ー は 規 模 の 経 済 の 恩 恵 を 受 け る こ と が で き る た め , 電 子 制 御 シ ス テ ム の 各 市 場 の よ う に 数 多 く の 関 連 部 品 市 場 に 参 入 し て 範 囲 の 経 済 を 追 求 す る 必 要 性 が 相 対 的 に 低 下 す る 。 ま た , 電 子 制 御 シ ス テ ム で は 部 品 間 の 技 術 的 な 繋 が り が 強 い の に 対 し , 一 般 電 装 品 の そ れ は あ ま り 強 く な い こ と も 大 き な 要 因 で あ る4」。 た だ し , 二 次 電 池 ( バ ッ テ リ 類 ) を 除 く エ ン ジ ン 電 装 品 は 例 外 で あ る 。 こ れ ら の 場 合 , エ ン ジ ン 周 り の 部 品 群 で あ り 相 互 に 関 連 が あ る た め , デ ン ソ ー や 日 立 製 作 所 , 三 菱 電 機 の 参 入 が 多 い 。 除 外 し た バ ッ テ リ に つ い て は ,「HEV/EV 駆 動 用 バ ッ テ リ ー 」と い う 項 目 が あ る が , こ れ は 元 デ ー タ の 集 計 年 次 2008 年 か ら の 新 出 部 品 で あ り , 2008 年 時 点 で は「 ハ イ ブ リ ッ ド 車 用 バ ッ テ リ ー 」と な っ て い た 。「HEV/EV 駆 動 用 バ ッ テ リ ー 」 と 区 別 す る た め , 従 来 は 「 バ ッ テ リ ー 」 と い う 表 記 に 過 ぎ な か っ た 通 常 の バ ッ テ リ は ,2010 年 よ り 「 ガ ソ リ ン /デ ィ ー ゼ ル 車 用 バ ッ テ リ ー 」 と 変 更 さ れ て い る 。「HEV/EV 駆 動 用 バ ッ テ リ ー 」 は , 2008 年 時 点 で は ホ ン ダ や 日 産 デ ィ ー ゼ ル 工 業 と い っ た 完 成 車 メ ー カ ー が 参 入 し て い る と い う 特 徴 が あ っ た が , 2010 年 に は 完 成 車 メ ー カ ー は 直 接 参 入 し て お ら ず ,完 成 車 メ ー カ ー と 電 池 メ ー カ ー の 合 弁 企 業 が 増 え て い る 。 次 に ,2010 年 か ら の 新 出 部 品 で あ る HEV/EV 用 制 御 電 子 部 品 に つ い て で あ る 。 2008 年 下 期 の 米 国 発 金 融 危 機 以 降 ,わ が 国 で は ト ヨ タ の HEV「 プ リ ウ ス 」の 販 売 台 数 が 飛 躍 的 に 伸 び た よ う に , 絶 対 数 こ そ ま だ 少 な い も の の , 電 気 を 駆 動 源 と す る 自 動 車 が 本 格 的 に 市 場 に 浸 透 し 始 め た こ と で , そ こ に 使 用 さ れ る 部 品 も ま た 注 目 さ れ る よ う に な っ て き た 。 元 デ ー タ に よ る と , 既 に 月 産 で 7.8 万 台 分 程 度 の ボ リ ュ ー ム に 達 し て お り ,早 晩 10 万 台 の 水 準 を 超 え て く る で あ ろ う 。現 在 は 一 般 電 装 品 の 一 部 に 含 ん で い る が ,本 来 は バ ッ テ リ ,イ ン バ ー タ ー ,DC-DC コ ン バ ー タ ー ,そ し て 駆 動 用 モ ー タ と 制 御 用 ECU は 自 動 車 の パ ワ ー ト レ イ ン を 形 成 す る 大 規 模 な 基 幹 シ ス テ ム で あ る た め , 今 後 は 分 析 時 に デ ー タ の カ テ ゴ リ を 見 直 す( 電 子 制 御 シ ス テ ム に 含 め る か 否 か )こ と も 検 討 し な け れ ば な ら な い 。 4 拙 稿 [2010], p.58 参 照 。

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表 1. 一 般 電 装 品 市 場 参 入 状 況 一 覧 (2010 年 ) 出 所 ) ア イ ア ー ル シ ー 編[2010] を も と に 筆 者 作 成 。 次 の 特 徴 は , 電 子 制 御 シ ス テ ム の 各 市 場 に 参 入 す る 企 業 総 数 が 55 社 か ら 60 社 で あ る の に 対 し5, 一 般 電 装 品 市 場 に は そ れ よ り も 5 割 以 上 多 い 90 社 が 参 入 し て い る こ と で あ る 。 参 入 企 業 総 数 が 多 い の は , 各 部 品 の 専 業 サ プ ラ イ ヤ ー が 5 拙 稿 [2010],p.59 参 照 。 B カ テ ゴ リ 部 品 名 称 トヨ タ自 動車 日産 自動 車 ホン ダ デン ソー 豊田 自動 織機 東海 理化 電機 製作 所 小糸 製作 所 澤藤 電機 カル ソニ ック カン セイ クラ リオ ン ケー ヒン 新電 元工 業 ボッ シュ ビス テオ ン 日本 クラ イメ イト シス テム ズ プラ イム アー ス EV エナ ジー 富士 通テ ン オー トモ ーテ ィフ ゙エ ナシ ゙ー サフ ゚ラ イ 今仙 電機 製作 所 ミツ バ スタ ンレ ー電 気 市光 工業 オー トモ ーテ ィブ ・ラ イテ ィン グ 大嶋 電機 製作 所 東海 電装 サカ エ理 研工 業 矢崎 総業 日本 精機 ワイ エヌ エス フジ クラ ナイ ルス ユー シン 宮本 警報 器 丸子 警報 器 HK T ニッ コー 朝日 電装 メト ロ電 装 日本 特殊 陶業 東洋 電装 ダイ ヤモ ンド 電機 サン デン イオ イン ダス トリ ー スズ キ部 品富 山 AS TI 日興 電機 工業 ヴァ レオ ヴァ レオ サー マル シス テム ズ リヤ コー ポレ ーシ ョン ジョ ンソ ンコ ント ロー ルズ フェ デラ ル・モ ーグ ル KO ST AL ヒア ム BE RU イ グ ニ ッ シ ョ ン コ イ ル ○ ○ ○ ○ イ グ ナ イ タ ー ○ ○ ○ ○ ス パ ー ク プ ラ グ ○ ○ ○ グ ロ ー プ ラ グ ○ ○ ○ ○ ス タ ー タ ー ○ ○ ○ ○ ○ オ ル タ ネ ー タ ー ○ ○ ○ ガ ソ リ ン / ディ ー ゼ ル 車 用 バ ッ テ リ ー ○ H E V /E V駆 動 用 バ ッ テ リ ー ○ ○ イ ン バ ー タ ー ○ ○ ○ ○ D C -D Cコ ン バ ー タ ー ○ ○ ○ ○ ヘ ッ ド ラ ン プ ○ ○ ○ ○ ○ ○ リ ヤ コ ン ビ ネ ー シ ョ ン ラ ン プ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ハ イ マ ウ ン ト ス ト ッ プ ラ ン プ ○ ○ ○ ○ ○ ○ フ ラ ッ シ ャ ー (ウ イ ン カ ー ) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ホ ー ン ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ メ ー タ ー ○ ○ ○ ○ ○ レ バ ー コ ン ビ ネ ー シ ョ ン ス イ ッ チ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ワ イ ヤ ー ハ ー ネ ス ○ ○ ○ ○ パ ワ ー リ レ ー ○ ○ ○ ○ ○ カ ー エ ア コ ン ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ カ ー オ ー デ ィ オ ○ ○ ○ ○ S E F カ テ ゴ リ 部 品 名 称 Ha rm an In ter na tio na l BO SE McI nto sh Ro ckf ord F osg ate パイ オニ ア アル パイ ン ケン ウッ ド アサ ヒ 日立 オー トモ ティ ブシ ステ ムズ 阪神 エレ クト リッ ク 新神 戸電 機 日立 ビー クル エナ ジー 三菱 電機 三菱 電線 工業 三菱 重工 業 パナ ソニ ック パナ ソニ ック 電工 パナ ソニ ック スト レー ジハ ゙ッ テリー パナ ソニ ック エレ クト ロニ ック デハ ゙イ ス 三洋 電機 三洋 オー トメ ディ ア NE C 東芝 TD K 京セ ラ オム ロン オム ロン オー トモ ーテ ィフ ゙エ レク トロ ニク ス ニチ コン 住友 電気 工業 古河 電気 工業 古河 電池 ジー エス ・ユ アサ リチ ウム エナ ジー ジャ パン 安川 電機 明電 舎 シー メン ス イ グ ニ ッ シ ョ ン コ イ ル ○ ○ ○ イ グ ナ イ タ ー ○ ○ ○ ス パ ー ク プ ラ グ グ ロ ー プ ラ グ ○ ス タ ー タ ー ○ ○ オ ル タ ネ ー タ ー ○ ○ ガ ソ リ ン / ディ ー ゼ ル 車 用 バ ッ テ リ ー ○ ○ ○ ○ H E V /E V駆 動 用 バ ッ テ リ ー ○ ○ ○ ○ ○ イ ン バ ー タ ー ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ D C -D Cコ ン バ ー タ ー ○ ○ ○ ○ ○ ○ ヘ ッ ド ラ ン プ リ ヤ コ ン ビ ネ ー シ ョ ン ラ ン プ ハ イ マ ウ ン ト ス ト ッ プ ラ ン プ フ ラ ッ シ ャ ー (ウ イ ン カ ー ) ○ ホ ー ン メ ー タ ー レ バ ー コ ン ビ ネ ー シ ョ ン ス イ ッ チ ○ ワ イ ヤ ー ハ ー ネ ス ○ ○ ○ パ ワ ー リ レ ー ○ ○ カ ー エ ア コ ン ○ カ ー オ ー デ ィ オ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 車 体 電 装 品 用 品 F F H E エ ン ジ ン 電 装 品 H E V /E V用 制 御 電 子 部 品 車 体 電 装 品 用 品 T N エ ン ジ ン 電 装 品 H E V /E V用 制 御 電 子 部 品 M G 電 機 系 +そ の 他 サ プ ラ イ ヤ ー 系 D /V PE 内 製 H

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多 い た め で あ る 。例 え ば ,「 ヘ ッ ド ラ ン プ 」「 リ ヤ コ ン ビ ネ ー シ ョ ン ラ ン プ 」「 ハ イ マ ウ ン ト ス ト ッ プ ラ ン プ 」等 の 灯 体 関 係 ,そ し て「 ワ イ ヤ ー ハ ー ネ ス 」や「 カ ー エ ア コ ン 」,「 カ ー オ ー デ ィ オ 」等 の 専 業 サ プ ラ イ ヤ ー が 多 い 。前 述 の よ う に , 部 品 相 互 の 技 術 的 関 係 性 が あ ま り 強 く な い た め ,こ れ は あ る 意 味 当 然 で あ ろ う 。 ま た ,2008 年 時 点 の 参 入 企 業 総 数 が 80 社 で あ っ た の に 対 し ,2010 年 に は 10 社 増 加 し て い る が ,こ れ は 新 出 の HEV/EV 用 制 御 電 子 部 品 の 追 加 に よ る 影 響 で あ る 。 こ れ ら の 制 御 電 子 部 品 市 場 に は , ト ヨ タ 自 動 車 を は じ め と す る 完 成 車 メ ー カ ー や 安 川 電 機 , 明 電 舎 , ニ チ コ ン と い っ た 重 電 及 び エ レ ク ト ロ ニ ク ス 関 連 の 企 業 が 参 入 し て い る 。 と り わ け イ ン バ ー タ ー は , わ が 国 完 成 車 メ ー カ ー の 大 手 3 社 と も が 内 製 し て お り , 電 池 メ ー カ ー と の 合 弁 で 参 入 し て い る バ ッ テ リ に 並 ん で , 同 部 品 が 戦 略 的 に 重 視 さ れ て い る こ と の 証 左 で あ る 。 次 に 系 列 単 位 で 参 入 状 況 を 見 て い く と ,ト ヨ タ 系 が 重 複 を 除 く と 17 部 品 ,日 産 系 4 部 品 , ホ ン ダ 系 2 部 品 , ボ ッ シ ュ 系 4 部 品 , デ ル フ ァ イ 系 と ビ ス テ オ ン 系 2 部 品 , 日 立 系 8 部 品 , 三 菱 グ ル ー プ 8 部 品 , パ ナ ソ ニ ッ ク 系 6 部 品 , 住 友 電 工 系 1 部 品 で あ り , ト ヨ タ 系 の み 過 半 の 部 品 市 場 に 参 入 し て い る 。 系 列 内 の 関 係 性 で は , デ ン ソ ー の 参 入 が 多 い に も 拘 わ ら ず , ト ヨ タ 系 列 内 で 比 較 的 棲 み 分 け が で き て い る こ と を 指 摘 で き よ う 。 デ ン ソ ー は , わ が 国 モ ー タ リ ゼ ー シ ョ ン 期 に と り わ け エ ン ジ ン 電 装 品 に 注 力 し て き た た め , 先 発 優 位 に よ っ て 強 固 に 市 場 を 支 配 し , そ の 優 位 性 が 揺 ら ぐ こ と な く 今 日 ま で 続 い て い る 。 そ の た め , 他 の ト ヨ タ 系 サ プ ラ イ ヤ ー は エ ン ジ ン 電 装 品 に は 参 入 し て お ら ず , 東 海 理 化 電 機 製 作 所 は ス イ ッ チ 類 に , 小 糸 製 作 所 は 灯 体 に 特 化 し て き た こ と で , こ の よ う な 棲 み 分 け が 確 立 さ れ た の で あ る6。ま た ,ト ヨ タ と 他 企 業 の 合 弁 で あ る 富 士 通 テ ン や プ ラ イ ム ア ー ス EV エ ナ ジ ー も ま た , そ れ ぞ れ カ ー AV( 主 力 は カ ー ナ ビ と カ ー オ ー デ ィ オ ) と 二 次 電 池 に 特 化 し て お り , こ れ ら を 含 め て も , や は り 重 複 は 見 ら れ な い 。 同 様 に , そ の 他 の 系 列 で も , 概 ね 相 互 補 完 の 関 係 に あ る と 見 ら れ る7。 6 エ ン ジ ン 電 装 品 の う ち , ス タ ー タ ー と オ ル タ ネ ー タ ー で は デ ン ソ ー と 澤 藤 電 機 と が 名 目 上 競 合 し て い る が , 澤 藤 電 機 は ト ヨ タ ・ グ ル ー プ の 日 野 自 動 車 系 列 で あ る た め 主 に 大 型 車 向 け を 得 意 と し て お り , 乗 用 車 中 心 の デ ン ソ ー と は 一 応 棲 み 分 け が な さ れ て い る 。 7 同 じ く エ ン ジ ン 電 装 品 の イ グ ニ ッ シ ョ ン コ イ ル と イ グ ナ イ タ ー で 日 立 オ ー ト モ テ ィ ブ シ ス テ ム ズ と 阪 神 エ レ ク ト リ ッ ク の 競 合 が 確 認 で き る が , 前 者 の 主 要 顧 客 は ホ ン ダ , 後 者 の そ れ は 日 産 自 動 車 と , こ ち ら も 概 ね 棲 み 分 け が で き て い る 。

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以 上 の 諸 特 徴 か ら 一 般 電 装 品 は , そ の 多 く が 極 め て 専 門 性 が 高 い 部 品 , 或 い は 技 術 的 に 枯 れ た. . .部 品 に よ っ て 構 成 さ れ て い る こ と が 明 ら か に な っ た 。 戦 略 的 管 理 対 象 部 品 に は 積 極 的 に 内 製 関 与 す る こ と で 知 ら れ る ト ヨ タ 自 動 車 は ,2008 年 時 点 ま で の 一 般 電 装 品 市 場 に は 参 入 し て い な か っ た 。 こ の こ と は , 従 来 の 一 般 電 装 品 に は 自 動 車 の 商 品 性 を 根 本 的 に 左 右 す る よ う な 技 術 が 必 要 と さ れ ず , こ れ ら の 開 発 ・ 生 産 に は , 既 に 確 立 さ れ た 技 術 で 十 分 対 応 可 能 で あ っ た こ と を 示 唆 し て い る 。 ま た , 確 立 さ れ た 技 術 だ か ら こ そ , 一 般 電 装 品 の 多 く の 部 品 に お い て , 一 部 品 あ た り の 市 場 規 模 が 大 き い と い う こ と が 言 え る の で あ る 。 た だ し ,HEV/EV 関 連 の バ ッ テ リ や 制 御 電 子 部 品 は 事 情 が 異 な る 。 前 述 し た よ う に , 二 次 電 池 関 連 に は , 完 成 車 メ ー カ ー と 電 池 メ ー カ ー の 合 弁 企 業 で あ る プ ラ イ ム ア ー ス EV エ ナ ジ ー( ト ヨ タ と パ ナ ソ ニ ッ ク ),オ ー ト モ ー テ ィ ブ エ ナ ジ ー サ プ ラ イ ( 日 産 と NEC グ ル ー プ ), リ チ ウ ム エ ナ ジ ー ジ ャ パ ン ( 三 菱 自 動 車 + 三 菱 電 機 と ジ ー エ ス ・ ユ ア サ ) が あ り , 制 御 電 子 部 品 に は わ が 国 完 成 車 メ ー カ ー 大 手 3 社 が 直 接 参 入 し て い る 。 HEV や EV は , 駆 動 源 を 電 気 に 替 え る と い う 点 で , 自 動 車 の 電 子 化 の 究 極 形 態 と み な す こ と が で き る 。 こ の 分 野 は 技 術 の 不 確 実 性 が 高 く , ま た 進 歩 も 早 い た め , 完 成 車 メ ー カ ー は 自 ら こ の 分 野 の 開 発 ・ 生 産 に 取 り 組 ん で い る 。 そ れ は す な わ ち , 現 在 の 一 般 電 装 品 の 一 部 に は , 電 子 制 御 シ ス テ ム 同 様 に 大 き な 技 術 革 新 の 波 が 押 し 寄 せ て き て い る と い う こ と で あ る 。

3. 流 通 面 の 現 状 分 析 : 流 通 継 続 性

続 い て , カ ー エ レ ク ト ロ ニ ク ス 部 品 の 流 通 継 続 性 に つ い て 分 析 す る 。 こ こ で は , シ ス テ ム 単 位 ( 一 般 電 装 品 に つ い て は 部 品 単 位 ) で の 入 退 場 の 変 遷 を 整 理 し ,カ ー エ レ ク ト ロ ニ ク ス 部 品 流 通 の 継 続 性 か ら 同 部 品 の 技 術 革 新 の ス ピ ー ド , 並 び に 市 場 評 価 の ス ピ ー ド の 特 徴 を 明 ら か に す る 。 図 1 は , 電 子 制 御 シ ス テ ム , 一 般 電 装 品 の そ れ ぞ れ に お い て , 調 査 年 次 ご と に 流 通 す る シ ス テ ム 並 び に 部 品 点 数 の 推 移 を 集 計 し ,グ ラ フ 化 し た も の で あ る8。 8 電 子 制 御 シ ス テ ム は ,シ ス テ ム の 制 御 部 品 で あ る ECU の 流 通 点 数 を 集 計 し た 。ま た ,電 子 制 御 シ ス テ ム の う ち , 常 識 的 に 見 て シ ス テ ム の 存 在 が 継 続 し て い る と 容 易 に 判 断 さ れ る に も 拘 わ ら ず , 元 デ ー タ の 特 定 の 年 次 に は そ れ が 掲 載 さ れ て い な い シ ス テ ム が い く つ か あ っ た た め , そ れ ら は 流 通 継 続 性 を 持 つ と 判 断 し , 流 通 点 数 に 加 え る と い う 補 正 を 行

(8)

棒 グ ラ フ が 該 当 年 次 の 全 流 通 点 数 を 示 し , 折 れ 線 グ ラ フ は 新 し く 採 用 さ れ た , も し く は 廃 止 さ れ た シ ス テ ム ・ 部 品 点 数 を 示 し て い る 。 図 か ら も 明 ら か な よ う に ,一 般 電 装 品 は 流 通 点 数 が ほ ぼ 一 定 で あ り ,か つ 10 年 以 上 に わ た っ て 殆 ど 流 通 部 品 に 変 化 が 見 ら れ な い ( 新 規 採 用 や 廃 止 が 僅 少 ) の に 対 し , 電 子 制 御 シ ス テ ム は 流 通 点 数 が 年 々 増 加 す る 一 方 , 新 規 で 採 用 さ れ る シ ス テ ム や 廃 止 さ れ る シ ス テ ム が 相 対 的 に 多 い の で あ る 。 調 査 年 次 ご と に , 全 流 通 シ ス テ ム 点 数 の う ち , 毎 回 1 割 か ら 2 割 が 入 れ 替 わ っ て い る こ と に な る 。 そ れ に 加 え て , 一 般 電 装 品 の 2010 年 の 流 通 点 数 21 部 品 の う ち , 18 部 品 が 1993 年 時 点 か ら 流 通 し て い る の に 対 し , 電 子 制 御 シ ス テ ム で は 2007 年 の 流 通 点 数 47 シ ス テ ム の う ち , 1989 年 時 点 か ら 流 通 し て い る の は 僅 か 14 シ ス テ ム に 過 ぎ な い 。 逆 に 言 え ば , 1989 年 に 電 子 制 御 シ ス テ ム で 流 通 し て い た 全 24 シ ス テ ム の う ち , 半 分 強 し か 2007 年 時 点 で は 流 通 し て い な い と い う こ と で あ る9。 図 1. カ ー エ レ ク ト ロ ニ ク ス 部 品 の 流 通 継 続 性 出 所 ) ア イ ア ー ル シ ー 編 各 年 版 を も と に 筆 者 作 成 。 こ の よ う に ,電 子 制 御 シ ス テ ム は 短 期 間 で の 技 術 革 新 に 対 応 す る 必 要 が あ る 。 他 方 ,一 般 電 装 品 に お い て も ,元 デ ー タ の 集 計 年 次 2010 年 か ら ,HEV/EV 駆 動 用 バ ッ テ リ ー や HEV/EV 制 御 電 子 部 品 の よ う な 次 世 代 燃 料 車 に 拘 わ る 重 要 部 品 が 登 場 し て い る 。2008 年 時 点 ま で 殆 ど 流 通 部 品 の 入 れ 替 え が 無 か っ た 一 般 電 装 品 に も , 次 世 代 燃 料 車 の 本 格 普 及 に 伴 い , 枯 れ た. . .技 術 体 系 の 部 品 の み な ら ず , っ た 。 以 上 の 作 業 は , 拙 稿[2009]に 準 ず る 。 9 電 子 制 御 シ ス テ ム の 分 析 部 分 に つ い て は , 拙 稿 [2010], p.73 参 照 。

(9)

完 成 車 メ ー カ ー が 自 ら 開 発 ・ 生 産 に 関 与 す る ほ ど の 先 端 技 術 を 必 要 と す る 部 品 が 含 ま れ る よ う に な っ た 。HEV/EV に 拘 わ る 技 術 開 発 は 過 渡 期 に あ る た め , 今 後 も 動 力 源 と し て の 二 次 電 池 , そ し て そ の 制 御 に 関 係 す る 部 品 は 更 に 発 展 し , 多 車 種 へ の 採 用 が 一 段 と 進 む で あ ろ う 。 よ っ て , 電 子 制 御 シ ス テ ム か 一 般 電 装 品 か を 問 わ ず , カ ー エ レ ク ト ロ ニ ク ス 部 品 全 般 に わ た っ て , 今 後 も ラ デ ィ カ ル な 技 術 革 新 が 進 む と 予 想 さ れ る 。

4. お わ り に か え て

本 研 究 で は , 拙 稿[2009, 2010]で 行 っ た カ ー エ レ ク ト ロ ニ ク ス 部 品 の 市 場 分 析 を , デ ー タ を 更 新 し て 再 検 証 し た 。 主 た る 分 析 対 象 は , 一 般 電 装 品 の 2010 年 の デ ー タ で あ っ た 。 そ の 結 果 明 ら か に な っ た の は , 従 来 , 一 般 電 装 品 は 極 め て 専 門 性 の 高 い 部 品 , も し く は 技 術 的 に 枯 れ た. . .部 品 を 中 心 に 構 成 さ れ て い た も の が ,最 新 版 の デ ー タ で は HEV/EV 関 連 の 二 次 電 池 と 制 御 電 子 部 品 が 新 た に 加 わ り ,著 し い 技 術 革 新 が こ の 分 野 に も 波 及 し て い る と い う こ と で あ る 。今 後 は , こ れ ら 駆 動 源 の 電 子 化 に 拘 わ る 分 野 の 部 品 取 引 動 向 に も 着 目 し , 引 き 続 き デ ー タ 更 新 ご と に 分 析 を 進 め る 必 要 が あ る 。 本 研 究 は , 公 益 財 団 村 田 学 術 振 興 財 団 第 27 回 ( 平 成 23 年 度 ) 研 究 助 成 , 研 究 課 題 「 次 世 代 燃 料 車 の 市 場 興 隆 期 に お け る 基 幹 部 品 開 発 と 取 引 関 係 の 国 際 比 較 に 関 す る 研 究 」( 研 究 代 表 者:佐 伯 靖 雄 )に よ る 助 成 を 受 け た 研 究 の 一 部 で あ る 。 < 参 考 文 献 > ア イ ア ー ル シ ー 編[2010],『 自 動 車 部 品 200 品 目 の 生 産 流 通 調 査 2010 年 版 』 同 所 佐 伯 靖 雄[2009],「 カ ー エ レ ク ト ロ ニ ク ス 部 品 市 場 の 生 産 と 流 通 」『 立 命 館 経 営 学 』 第 48 巻 第2・ 3 号 ,pp.163-186. 佐 伯 靖 雄[2010],「 複 合 要 素 技 術 型 製 品 の 開 発 と 企 業 間 関 係 : カ ー エ レ ク ト ロ ニ ク ス ・ サ プ ラ イ ヤ ー の 技 術 と 取 引 」 立 命 館 大 学 大 学 院 経 営 学 研 究 科 博 士 学 位 論 文 徳 田 昭 雄 編[2008],『 自 動 車 の エ レ ク ト ロ ニ ク ス 化 と 標 準 化 : 転 換 期 に 立 つ 電 子 制 御 シ ス テ ム 市 場 』 晃 洋 書 房

表 1.  一 般 電 装 品 市 場 参 入 状 況 一 覧 (2010 年 )  出 所 ) ア イ ア ー ル シ ー 編 [2010] を も と に 筆 者 作 成 。   次 の 特 徴 は , 電 子 制 御 シ ス テ ム の 各 市 場 に 参 入 す る 企 業 総 数 が 55 社 か ら 60 社 で あ る の に 対 し 5 , 一 般 電 装 品 市 場 に は そ れ よ り も 5 割 以 上 多 い 90 社 が 参 入 し て い る こ と で あ る 。 参 入 企

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