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層等のうち 同年 3 月 11 日以降に発生した地震によって 実際に地表に断層が出現した事例が 1 件ありました このため 原子力事業者が耐震設計上考慮しないと評価している各々の断層等に応じて必要な距離の範囲内において 同年 3 月 11 日以降に発生した地震に伴って生じた地殻変動量及び地震の発生状

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(1)

平成23年 8月30日

日本原子力発電株式会社

東海第二発電所および敦賀発電所における新耐震指針に照らした

既設発電用原子炉施設等の耐震安全性の評価結果の報告に係る

報告書の提出について

当社は、平成23年6月6日付け、原子力安全・保安院からの「平成23年東北地方

太平洋沖地震を踏まえた新耐震指針に照らした既設発電用原子炉施設等の耐震安全性の

評価結果の報告に係る原子力安全・保安院における検討に際しての意見の追加への対応

について」の追加指示

(※1)

に基づき、耐震設計上考慮しないとしている断層等が考慮す

べき断層に該当する可能性について検討し、その検討結果を本日、原子力安全・保安院

に提出しました。

当社としては、今回の地震に関する情報収集に努め、新たな知見については今後の評

価に適切に反映してまいります。

1.東海第二発電所

東海第二発電所周辺において、3月11日以降に発生した地震に伴う地殻変動による

顕著なひずみの変化及び地震発生状況の顕著な変化が認められました。

このことから、今回の地震の知見を踏まえてもこれまでの評価が有効であることを確

認するとともに、耐震設計上考慮していない断層等の一部について念のため敷地への影

響が有るとして地震動評価を行いました。

その結果、何れも基準地震動Ssを上回らないことが確認されました。

2.敦賀発電所

敦賀発電所周辺において、3月11日以降に発生した地震に伴う地殻変動による顕著

なひずみの変化及び地震発生状況の顕著な変化は認められませんでした。

これらの結果は、5月31日に報告

(※2)

した耐震設計上考慮しないとしている断層等

の評価に影響を与えるものではないと判断しました。

※1 平成23年6月6日付 原子力安全・保安院からの指示 原子力安全・保安院は、平成23年4月28日付「平成23年東北地方太平洋沖地震を踏まえた新耐震指 針に照らした既設発電用原子炉施設等の耐震安全性の評価結果の報告に係る原子力安全・保安院における検 討に際しての意見の追加への対応について(指示)」において、既設発電用原子炉施設等の耐震設計上考慮 する必要がある断層(以下「考慮すべき断層」という。)に該当する可能性の検討に当たって必要な情報の 報告を求めました。当該報告では、原子力事業者から報告のあった耐震設計上考慮しないと評価している断

(2)

層等のうち、同年3月11日以降に発生した地震によって、実際に地表に断層が出現した事例が1件ありま した。 このため、原子力事業者が耐震設計上考慮しないと評価している各々の断層等に応じて必要な距離の範囲 内において、同年3月11日以降に発生した地震に伴って生じた地殻変動量及び地震の発生状況の調査を実 施し、考慮すべき断層に該当する可能性が否定できない場合は、地表踏査等を行い、その結果を同年8月3 1日までに当院に報告することを求められています。 ※2 平成23年5月31日付で原子力安全・保安院に報告した「東海第二発電所および敦賀発電所におけ る新耐震指針に照らした既設発電用原子炉施設等の耐震安全性の評価結果の報告に係る情報」。

添付資料-1:平成23年東北地方太平洋沖地震を踏まえた新耐震指針に照らした東海

第二発電所における耐震安全性の評価結果の報告に係る原子力安全・保安院

における検討に対しての意見の追加への対応に基づく報告の概要

添付資料-2:平成23年東北地方太平洋沖地震を踏まえた新耐震指針に照らした敦賀

発電所における耐震安全性の評価結果の報告に係る原子力安全・保安院にお

ける検討に対しての意見の追加への対応に基づく報告の概要

問合せ先:日本原子力発電株式会社

広 報 室 荻 野・浦 上

TEL:03-6371-7300

以 上

(3)

1

1.はじめに 平成23年東北地方太平洋沖地震に伴い,東北地方を始めとして,日本の広範囲に わたり応力変化が生じたとされていることを踏まえ,東海第二発電所の周辺におい て,平成23年3月11日以降に発生した地震に伴って生じた地殻変動,地震の発生状 況の調査を実施し,耐震設計上考慮しないとしている断層等が考慮すべき断層に該 当する可能性について検討を行った。検討フローを図1に示す。 図1 検討フロー 2.検討結果 (1)応力変化 Toda et al.(2011)によれば,東北地方太平洋沖地震の断層面(プレート 境界面)は深さ35km以上で地震活動が促進される可能性があるとされている (図2)。また,京都大学防災研究所 地震予知研究センターでは中小地震活 動への影響について検討を行っており,東海第二発電所周辺においては,一部 で地震が促進される結果となっている(図3)。 図2 Toda et al.(2011) 図3 京都大学防災研究所 地震予知研究センター

平成23年東北地方太平洋沖地震を踏まえた新耐震指針に照らした東海第二発電所の耐震安全性の

評価結果の報告に係る原子力安全・保安院における検討に際しての意見の追加への対応に基づく報告について(概要)

文献等収集整理 ・地震調査委員会 ・国土地理院 ・気象庁 ・大学・各種研究機関等 地殻変動 敷地周辺における地殻変 動量の整理 地震発生状況 敷地周辺における地震発 生状況の整理 耐震設計上考慮しない としている断層等 (5/31報告の断層等) ・地震に伴う地殻変動に よる顕著なひずみの変化 ・地震発生状況の顕著な変化 地質調査による評価が 今回の知見を踏まえても 有効であるか 検討結果の報告 何れも該当しない 有効 無効なものがある 何れか該当 既往の調査結果に基づく 断層の存否 断層は存在しない 断層が存在する 地質調査等 地震発生域において地震 と対応する可能性がある 断層等の現地状況の確認 詳細な地震動評価による影響評価 敷地からの距離と規模との 関係による敷地への影響 小さい 大きい ※太線は,東海第二発電所の検討の流れ 文献等収集整理 ・地震調査委員会 ・国土地理院 ・気象庁 ・大学・各種研究機関等 地殻変動 敷地周辺における地殻変 動量の整理 地震発生状況 敷地周辺における地震発 生状況の整理 耐震設計上考慮しない としている断層等 (5/31報告の断層等) ・地震に伴う地殻変動に よる顕著なひずみの変化 ・地震発生状況の顕著な変化 地質調査による評価が 今回の知見を踏まえても 有効であるか 検討結果の報告 何れも該当しない 有効 無効なものがある 何れか該当 既往の調査結果に基づく 断層の存否 断層は存在しない 断層が存在する 地質調査等 地震発生域において地震 と対応する可能性がある 断層等の現地状況の確認 詳細な地震動評価による影響評価 敷地からの距離と規模との 関係による敷地への影響 小さい 大きい ※太線は,東海第二発電所の検討の流れ 添付資料-1

(4)

2

2月下旬~3月下旬の1ヶ月間(水平) 2月下旬~3月下旬の1ヶ月間 (水平ベクトル図) 東海第二発電所 5km 30km 那須2 白河 いわき3 いわき 古殿 棚倉 いわき2 いわき4 那須 大田原 矢祭 北茨城 大子 美和 里美 烏山 茂木 日立 常北 岩瀬 水戸 八郷 鉾田 (2)地殻変動(変位) 東北地方太平洋沖地震に伴う東海第二発電所周辺の地殻変動については,概 ね1.5m程度の変動が示され,3月下旬以降も余効変動に伴う緩やかな地殻変動 が北海道から東日本の広い範囲で継続しているが,4月下旬以降その変動速度 は小さくなってきている。 基準期間:2011年2月22日~2011年2月28日の平均[F3:最終解] 比較期間:2011年3月25日~2011年3月31日の平均[F3:最終解] 固定局:福江(長崎県) 投影法:平面直角座標(世界測地系9系)

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3

(2)地殻変動(ひずみ) ●今回の地震に伴う地殻変動については,地震発生に伴う大きな変動が認められ,また地殻の ひずみについても,地震前の定常的な圧縮側の小さなひずみが,地震により伸張側の大きなひ ずみに転じており,地震に伴う地殻変動による顕著なひずみの変化が認められる。 東北地方太平洋沖地震による主ひずみと最大せん断ひずみ (2011年2月下旬~3月下旬の1ヶ月間) 東海第二発電所 5km 30km いわき 古殿 棚倉 いわき2 いわき4 矢祭 北茨城 大子 美和 里美 茂木 日立 常北 水戸 八郷 鉾田 基準期間:2011年2月22日~2011年2月28日の平均[F3:最終解] 比較期間:2011年3月25日~2011年3月31日の平均[F3:最終解] 投影法:平面直角座標(世界測地系9系) *図中の丸の色及び数値については,該当する三角網全体の 最大せん断ひずみを便宜的に表現したものである。 主ひずみ(1×10-5 伸張ひずみ 圧縮ひずみ 最大せん断ひずみ(1×10-6 図中の丸の色及び数値:最大せん断ひずみの大きさ (東北地方太平洋沖地震に伴い発生したひずみ:2月下旬~3月下旬) z主ひずみ(伸張ひずみ)は,概ね東西方向に軸を持ち,その大きさは10-5オーダーである。 最大せん断ひずみは,10-5オーダーである。 z地震によって発生したひずみは,地震前の1年あたりのひずみ(Sagiya et al.(2000)等の 主ひずみ,最大せん断ひずみ)に比べ大きく,顕著な変化が認められる。

(6)

0 2000 4000 6000 8000 10000 20 10 年 0 1 月 20 10 年 0 2 月 20 10 年 0 3 月 20 10 年 0 4 月 20 10 年 0 5 月 20 10 年 0 6 月 20 10 年 0 7 月 20 10 年 0 8 月 20 10 年 0 9 月 20 10 年 1 0 月 20 10 年 1 1 月 20 10 年 1 2 月 20 11 年 0 1 月 20 11 年 0 2 月 20 11 年 0 3 月 20 11 年 0 4 月 20 11 年 0 5 月 20 11 年 0 6 月 20 11 年 0 7 月 0 5000 10000 15000 20000 25000 回数 累積回数 回数 累 積回数

4

(3)地震発生状況 東海第二発電所周辺における地震発生状況については,陸域,海 域共に顕著な変化が認められ,特に茨城県北部から福島県浜通り及 び発電所東方30km付近の海域でまとまった地震活動が見られる。 (4)地表地質調査 東北地方太平洋沖地震以降まとまった地震活動が見られる茨城県北部に分布 する断層等について地表地質調査を実施した結果,地震に伴う地表断層は認め られなかった。 地震前 10 年間の震源分布 (M≧1,深度≦20km,35.5°≦緯度≦37.5°,139°≦経度≦142°) 東海第二発電所 30km 100km 地震後の震源分布 (M≧1,深度≦20km,35.5°≦緯度≦37.5°,139°≦経度≦142°) ※気象庁一元化震源リストより作成 東海第二発電所 30km 100km

図版作成には一部 GMT(Generic Mapping Tools [Wessel,P., and W.H.F.Smith, New, improved version of Generic Mapping Tools released, EOS Trans. Amer. Geophys. U., vol.79 (47), pp.579, 1998]) を使用した。

湖沼データは「国土数値情報(湖沼データ)国土交通省」(平成17年度,W09-05.xml)を xyz形式に変換したものを使用した。

平成23年東北地方太平洋沖地震 ▼

(7)

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(5)考慮すべき断層に該当する可能性の検討 東海第二発電所 ● 30km ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ 念のため敷地への影響を検討した断層 その他は断層がない,深部に断層がない,又は後期更新世 以前の地層に変位・変形を与えていないことを確認しているた め,敷地への影響を検討する必要がないと評価。 明神峠 耐震設計上考慮しないとしている断層等の付近においては,東北地方太平洋 沖地震以降,地殻変動による顕著なひずみの変化が認められるとともに,地震 発生状況についても顕著な変化が認められることから,本報告においては,現 地調査により断層が存在しない,あるいは深部に断層が存在しないことを確認 したもの,又は当該断層が後期更新世以前の地層に変位・変形を与えていない ことを直接確認しているもの以外の①中染付近,西染付近のリニアメント,② 関口-米平リニアメント,③棚倉破砕帯東縁付近の推定活断層(明神峠から北 方),④竪破山リニアメント,⑤宮田町リニアメント,⑥F1断層,⑦F8断層, ⑧F16断層,⑨A-1背斜について,念のため敷地への地震動の影響について検討 した。

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(6)敷地への地震動の影響検討 念のため敷地への影響を確認するとした断層等について地震動評価を行った 結果,いずれも基準地震動Ssを上回らないことを確認した。 h=0.05 加速度( cm/s 2) 変位( cm) 加速度( cm/s 2) 変位( cm) 加速度( cm/s 2) 10 0 1000 0 10 0 5000 1000 0 5000 10 5000 2000 10 2000 1000 1000 500 500 1 200 500 1 200 100 100 0. 1 100 0. 1 0.1 1 10 100 1000 0.01 0.1 1 10 周 期 (s) 速  度   (cm /s ) 3.総合評価 東海第二発電所の周辺においては,3月11日以降に発生した地震に伴う地殻変動によ る顕著なひずみの変化及び地震発生状況の顕著な変化が認められる。 このことから,本報告において念のため敷地への影響を検討するとした断層等につい て,地震動の検討を行った結果,何れも基準地震動Ssを上回らないことを確認した。 今後も,今回の地震に関する情報収集に努め,新たな知見については今後の評価に 適切に反映していく。 長さ 地震規模*2

①中染付近、西染付近のリニアメント 約 5km M7.0*3

②関口-米平リニアメント 約 6km M6.8*4

③棚倉破砕帯東縁付近の推定活断層*1 約20km M7.0

④竪破山リニアメント 約 4km M6.8*4

⑤宮田町リニアメント 約 1km M6.8*4

⑥F1断層 約23km M7.1

⑦F8断層 約26km M7.2

⑧F16断層 約26km M7.2

⑨A-1背斜 約20km M7.0

基準地震動SS-DH - - *1: 明神峠から北方を対象に評価 *2: 地震規模は、長さより松田(1975)により算定 *3: 地震動評価上は、従来から考慮している棚倉破砕帯西縁断層(の一部)と一連の断層と して、長さ19kmで評価 *4: 地震規模がM6.8に満たない断層は、地震動評価上、M6.8として評価 断層等

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平成23年東北地方太平洋沖地震を踏まえた新耐震指針に照らした敦賀発電所の耐震安全性の

評価結果の報告に係る原子力安全・保安院における検討に際しての意見の追加への対応に基づく報告について(概要)

※太線は,敦賀発電所の検討の流れ 1.はじめに 平成23年東北地方太平洋沖地震に伴い,東北地方を始めとして,日本の広範囲にわたり応 力変化が生じたとされていることも踏まえ,敦賀発電所周辺において,平成23年3月11日以降 に発生した地震に伴って生じた地殻変動,地震の発生状況の調査を実施し,耐震設計上考慮 しないとしている断層等が考慮すべき断層に該当する可能性について検討を行った。検討フ ローを図1に示す。 文献等収集整理 ・地震調査委員会 ・国土地理院 ・気象庁 ・大学・各種研究機関等 地殻変動 敷地周辺における地殻変 動量の整理 地震発生状況 敷地周辺における地震発 生状況の整理 耐震設計上考慮しない としている断層等 (5/31報告の断層等) ・地震に伴う地殻変動による 顕著なひずみの変化 ・地震発生状況の顕著な変化 既往の調査や評価が今 回の知見を踏まえても有 効であるか 敷地からの距離と規模との 関係による敷地への影響 地表地質調査等による活動性評価、ある いは詳細な地震動評価による影響評価 検討結果の報告 何れも該当しない 有効 小さい 大きい 無効なものがある 何れか該当 ① ② ③ ④ 図1 検討フロー 2.検討結果 (1)応力変化 図2 Toda et al.(2011) 図3 京都大学防災研究所 地震予知研究センター Toda et al.(2011)によれば,敦賀発電所周辺では,NW-SE~NNW-SSE走向,傾斜角90° の左横ずれの断層の応力変化については,地震活動が促進される結果となっているが,応力 変化の値はわずかであり,また文献では主要な余震についてはほとんどが応力変化が0.3bar 以上となっているとしている。一方,文献に示されているその他の走向・傾斜,すべり方向の活 断層については,応力変化がほぼゼロ又はわずかに地震活動が抑制される結果となっている。 (図2) 京都大学防災研究所 地震予知研究センターでは,中小地震活動への影響について検討 を行っており,敦賀発電所周辺においては,応力変化は一部でわずかに地震活動が促進さ れる結果となっているが,全体的には応力変化がほぼゼロ又は地震活動が抑制される結果と なっており,絶対値も0.1bar程度以下とされている。(図3)

添付資料-2

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(2)地殻変動(地殻変動量) 出典:国土地理院 平成23 年3月の地殻変動について (一部加筆) 出典:国土地理院 平成23 年7月の地殻変動について (一部加筆) 地震前後の地殻変動(水平) (2月下旬~3月下旬) 地震後の地殻変動(水平) (6月下旬~7月下旬) (地震前後:2月下旬~3月下旬) z近畿・中国・四国地方は「3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う地殻変動が見られます」とされている。 z東北地方太平洋側から離れるに従い地殻変動は小さくなり,敦賀発電所周辺においては,10cm程度の変動量となっている。 z敦賀発電所周辺の各観測点における地殻変動量には大きな差異は認められない。 (地震後:6月下旬~7月下旬) z近畿・中国・四国地方は「特段の変化は見られません」とされている。 z東北地方太平洋側から離れるに従い地殻変動は小さくなり,敦賀発電所周辺においては,数mm程度の変動量となっており,地震時と比べて小さくなっている。 z敦賀発電所周辺の各測点における地殻変動量には大きな差異は認められない。

敦賀発電所 敦賀発電所 50 km 0 50 km 0 敦賀発電所周辺拡大 敦賀発電所 敦賀発電所から 半径30km範囲 敦賀発電所 50 km 0 50 km 0 敦賀発電所周辺拡大 敦賀発電所 全国の地殻変動(水平)-1ヶ月- 基準期間 : 2011.02.22~2011.02.28 〔 F3:最終解 〕 比較期間 : 2011.03.25~2011.03.31 〔 R3:速報解 〕 白抜き矢印:保守等によるオフセット補正 固定局:福江(950462) ・3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う地殻変動がみられます。 ※東北地方太平洋沖地震に伴い、つくば1(92110)が変動したため、2011/3/11以降のQ3、R3解析においては固定点を与論(950495)へ変更している。 国土地理院 ☆ 近畿・中国・四国地方の地殻変動(水平)-1ヶ月- 基準期間 : 2011.02.22~2011.02.28 〔 F3:最終解 〕 比較期間 : 2011.03.25~2011.03.31 〔 R3:速報解 〕 白抜き矢印:保守等によるオフセット補正 白抜き矢印:保守等によるオフセット補正 全国の地殻変動(水平)-1ヶ月- 基準期間 : 2011.06.21~2011.06.27 〔 F3:最終解 〕 比較期間 : 2011.07.21~2011.07.27 〔 R3:速報解 〕 白抜き矢印:保守等によるオフセット補正 近畿・中国・四国地方の地殻変動(水平)-1ヶ月- 基準期間 : 2011.06.21~2011.06.27 〔 F3:最終解 〕 比較期間 : 2011.07.21~2011.07.27 〔 R3:速報解 〕 3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う地殻変動が見られます。 特段の変化は見られません。

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(2)地殻変動(ひずみ) 地震後の主ひずみと最大せん断ひずみの変化量 (6月下旬~7月下旬) 地震による主ひずみと最大せん断ひずみの変化量 (2月下旬~3月下旬) (地震前後:2月下旬~3月下旬) z主ひずみ(伸張ひずみ)は,概ね東西方向に軸を持ち,その大きさは10-7オーダーである。最大せん断ひずみは,10-7オーダーである。 z地震によって発生したひずみは,地震前の1年あたりのひずみ(Sagiya et al.(2000)等の主ひずみ,最大せん断ひずみ)と同程度のオーダーである。 (地震後:6月下旬~7月下旬) z主ひずみについては,方向にばらつきが見られ,その大きさは地震時に比べて小さい。 z最大せん断ひずみについては,地震時に比べて小さく,10-7以下のオーダーとなっており,地震前の状況と比べて大きな差異は見られない。

z今回の地震に伴う地殻変動量については,地震発生以降は減少傾向にあり,現在では概ね収

束し,また地殻のひずみについても,地震前の定常的な圧縮によるひずみが,地震によりごくわ

ずかに減少した程度であり,地震に伴う地殻変動による顕著なひずみの変化は認められない。

5km 30km 敦賀発電所 越前 鯖江 福井池田 河野 今庄 藤橋 余呉 敦賀 マキノ 三方 福井小浜 0.475 0.686 0.702 0.534 0.430 0.851 0.669 0.680 0.529 0.529 0.456 0.483 主ひずみ(1×10-6 伸張ひずみ 圧縮ひずみ 最大せん断ひずみ(×10-6 0.534 5km 30km 敦賀発電所 越前 鯖江 福井池田 河野 今庄 藤橋 余呉 敦賀 マキノ 三方 福井小浜 0.475 0.686 0.702 0.534 0.430 0.851 0.669 0.680 0.529 0.529 0.456 0.483 主ひずみ(1×10-6 伸張ひずみ 圧縮ひずみ 最大せん断ひずみ(×10-6 0.534 5km 30km 敦賀発電所 5km 30km 敦賀発電所 越前 鯖江 福井池田 河野 今庄 藤橋 余呉 敦賀 マキノ 三方 福井小浜 0.475 0.686 0.702 0.534 0.430 0.851 0.669 0.680 0.529 0.529 0.456 0.483 主ひずみ(1×10-6 伸張ひずみ 圧縮ひずみ 最大せん断ひずみ(×10-6 0.534 5km 30km 敦賀発電所 越前 鯖江 福井池田 河野 今庄 藤橋 余呉 敦賀 マキノ 三方 福井小浜 0.173 0.150 0.191 0.178 0.054 0.444 0.269 0.372 0.198 0.122 0.074 0.227 主ひずみ(1×10-6 伸張ひずみ 圧縮ひずみ 最大せん断ひずみ(×10-6 0.268 5km 30km 敦賀発電所 越前 鯖江 福井池田 河野 今庄 藤橋 余呉 敦賀 マキノ 三方 福井小浜 0.173 0.150 0.191 0.178 0.054 0.444 0.269 0.372 0.198 0.122 0.074 0.227 主ひずみ(1×10-6 伸張ひずみ 圧縮ひずみ 最大せん断ひずみ(×10-6 0.268 5km 30km 敦賀発電所 5km 30km 敦賀発電所 越前 鯖江 福井池田 河野 今庄 藤橋 余呉 敦賀 マキノ 三方 福井小浜 0.173 0.150 0.191 0.178 0.054 0.444 0.269 0.372 0.198 0.122 0.074 0.227 主ひずみ(1×10-6 伸張ひずみ 圧縮ひずみ 最大せん断ひずみ(×10-6 0.268 基準期間:2011年2月22日~2011年2月28日の平均 [F3:最終解] 比較期間:2011年3月25日~2011年3月31日の平均 [F3:最終解] 投影法:平面直角座標(世界測地系6系) 基準期間:2011年6月21日~2011年6月27日の平均 [F3:最終解] 比較期間:2011年7月21日~2011年7月27日の平均 [F3:最終解] 投影法:平面直角座標(世界測地系6系) *図中の丸の色及び数値については,該当する三角網全体の 最大せん断ひずみを便宜的に表現したものである。 図中の丸の色及び数値:最大せん断ひずみの大きさ

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0 50 100 150 200 2010年 3月 2010年 4月 2010年 5月 2010年 6月 2010年 7月 2010年 8月 2010年 9月 20 10年 10月 20 10年 11月 20 10年 12月 2011年 1月 2011年 2月 2011年 3月 2011年 4月 2011年 5月 2011年 6月 2011年 7月 回数 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 500 累積 回数 回数 累積回数 平成 23年東 北地方 太平洋沖 地震 1997年10月1日~2011年3月11日14時45分 の地震発生状況 2010年11月1日~2011年3月11日14時45分 の地震発生状況 2011年3月11日14時46分~2011年7月31日の 地震発生状況

発電所から半径30km以内における

2010年3月から2011年7月までの1ヶ月毎の地震発生回数

3.総合評価

敦賀発電所の周辺において,3月11日以降に発生した地震に伴う地

殻変動による顕著なひずみ変化及び地震発生状況の顕著な変化は認

められない。これらの結果は,5月31日に報告した耐震設計上考慮しな

いとしている断層等の評価に影響を与えるものではないと判断した。

今後も,今回の地震に関する情報収集に努め,新たな知見について

は今後の評価に適切に反映していく。

(3)地震発生状況 (気象庁一元化震源リストを用いた敦賀発電所周辺の地震発生状況) 地震発生状況については,今回の東北地方太平洋沖地震の発生前後において発電所 敷地周辺の地震活動に顕著な変化は認められず,規模の大きな地震も発生していない。 耐震設計上考慮しないとしている断層等 耐震設計上考慮しないとしている断層等 耐震設計上考慮しないとしている断層等

10

図版作成には一部 GMT(Generic Mapping Tools [Wessel,P., and W.H.F.Smith, New, improved version of Generic Mapping Tools released, EOS Trans. Amer. Geophys. U., vol.79 (47), pp.579, 1998]) を使用した。

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