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(1)

平成29年度新興国市場開拓事業(

【アジア】

リモートセンシング衛星の利用可能性調査及び

リモートセンシング衛星利用による課題解決の

ための政策対話)

報告書

平成30年2月

一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構

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目 次

はじめに ... 1 調査事業概要 ... 2 調査目的... 2 日本の衛星リモートセンシングに関する政策動向 ... 2 衛星リモートセンシングの海外市場に関する現状 ... 2 調査事業の目的・目標 ... 2 現地調査結果 ... 3 国別市場規模と流通経路 ... 3 調査訪問箇所 ... 3 アジア市場概況 ... 4 インドネシアの流通経路 ... 5 ベトナムの流通経路 ... 5 タイの流通経路 ... 7 シンガポールの流通経路 ... 8 マレーシアの流通経路 ... 9 代理店 ... 10 ST Electronics 社(シンガポール) ... 13 ATSB 社(マレーシア) ... 14 JPS 社(マレーシア) ... 15 GTC 社(タイ) ... 16 政府機関等 ... 18 NRSD(ベトナム) ... 25 MARD(ベトナム) ... 25 MARD-NIAPP(ベトナム)... 26 MNDM(ベトナム) ... 28 GISTDA(タイ) ... 29 DMCR(タイ) ... 31 RID(タイ) ... 32 CMMA(インドネシア) ... 33 KKP(インドネシア)... 35 LAPAN(インドネシア) ... 37

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ベトナムにおけるセミナー ... 39 概要 ... 39 実施内容 ... 39 実施スケジュール: ... 39 発表内容の概要と質疑応答 ... 41 発表内容の概要 ... 41 参加者名簿 ... 41 質疑応答 ... 46 セミナーの成果 ... 47 セミナー開催の写真集 ... 48 インドネシアにおけるパイロットプロジェクト ... 51 実施概要... 51 実施結果... 51 インドネシア国立公園開発のための周辺海岸線への影響監視(環境モニ タリング)への国産衛星画像の活用方法の指導 ... 53 国産衛星画像を活用した海洋/海岸管理業務用GISの解析の作業手法 の整理・指導 ... 54 国産衛星画像を活用した開発予定のインドネシア国立公園周辺地図コ ンテンツの整備方法の指導 ... 54 国産衛星画像の活用評価結果の整理、今後の業務フロー提案 ... 54 今後予想される効果 ... 55 政策対話 ... 56 概要 ... 56 対象国での国産リモートセンシング衛星画像の用途、ニーズ、利用可能性に 関する対話結果 ... 56 対象国での国産リモートセンシング衛星画像の取扱に関する安全保障上の 配慮の必要性に関する対話結果... 57 国産リモートセンシング衛星の新興国展開 ... 58 概要 ... 58 国産リモートセンシング衛星画像のニーズ、課題、対応方針等 ... 58 今後の新興国展開への政策提言 ... 60 リモートセンシング衛星開発等への政策提言 ... 61 まとめ ... 62 付録 ... 63

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図 表 番 号

表 3-1 国別市場規模 ... 4 表 3-2 影響力の高い代理店調査対象一覧 ... 10 表 3-3 民間訪問先調査結果 ... 11 表 3-4 訪問先概要 ... 18 表 3-5 ベトナム訪問機関調査結果 ... 20 表 3-6 タイ訪問機関調査結果 ... 21 表 3-7 インドネシア訪問機関調査結果 ... 22 表 3-8 訪問調査取りまとめ (ベトナム、シンガポール、マレーシア) ... 23 表 3-9 訪問調査取りまとめ (タイ、インドネシア) ... 24 表 4-1 ハノイセミナーのプログラム ... 40 表 4-2 発表内容の概要 ... 41 表 4-3 参加者名簿 ... 41 表 5-1 インドネシアにおけるパイロットプロジェクトの実施概要 ... 51 表 5-2 国産衛星画像の評価結果 ... 54 表 7-1 ニーズ、課題と対応方針等 ... 58 図 3-1 インドネシアでの衛星画像の商流のまとめ ... 5 図 3-2 ベトナムでの衛星画像の商流のまとめ ... 6 図 3-3 タイでの衛星画像の商流のまとめ ... 7 図 3-4 シンガポールでの衛星画像の商流のまとめ ... 8 図 3-5 マレーシアでの衛星画像の商流のまとめ... 9 図 3-6 インドネシアで必要とされる人工衛星画像の空間/時間分解能の関係 ... 35 図 4-1 セミナー会場正面の背景幕 ... 48 図 4-2 セミナー会場への電子案内(左)と案内板(右) ... 48 図 4-3 通訳との事前打合せの様子 図 4-4 同時通訳用ブース ... 49 図 4-5 レジストレーションの様子 図 4-6 会場の様子... 49 図 4-7 NRSD 所長の挨拶 図 4-8 NRSD(Tuan 氏)からの発表 ... 50 図 4-9 聴衆からの質問の様子 ... 50 図 5-1 インドネシアにおけるパイロットプロジェクトの実施プログラム ... 52 図 5-2 参加者との集合写真 ... 52 図 5-3 ボゴールでの研修風景 ... 52 図 5-4 セリブ島での現地調査風景 ... 53 図 5-5 評価結果の発表の様子 ... 53 図 5-6 ジャカルタでの集合写真 ... 53

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1

はじめに

我が国の宇宙政策の目標達成(宇宙安全保障の確保、民生分野における宇宙利用の促 進、宇宙産業および科学技術の基盤の維持・強化)のためには、衛星リモートセンシン グが不可欠と位置づけられている。衛星リモートセンシング画像については、先進国の みならず新興国政府においても安全保障・インフラ整備等の目的で利用されていて、世 界的に安定的な需要が見込まれる国際市場が確立されている。このような状況において、 新興国における衛星画像市場を獲得するには、新興国市場の特性に応じた政府機関のニ ーズや要望を満たす衛星画像の提案が求められている。特に新興国での安全保障機関や インフラ整備当局等における衛星画像の利用ニーズや利用可能性、国内リモートセンシ ング衛星画像の新興国市場への適用可能性や利用要望について、インタビュー調査する とともに、有望な相手機関とは政策対話を実施することが、今後の発展のために極めて 重要である。

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2

調査事業概要

調査目的

日本の衛星リモートセンシングに関する政策動向

衛星リモートセンシングは、宇宙基本計画(平成28年4月1日閣議決定)において、 宇宙安全保障の確保、民生分野における宇宙利用の推進、宇宙産業及び科学技術の基盤 の維持・強化という我が国の宇宙政策の目標達成のため、衛星リモートセンシングが不 可欠と位置付けられており、日本政府内でも特に安全保障や災害対応等の目的で実利用 されている。

衛星リモートセンシングの海外市場に関する現状

リモートセンシング衛星画像は、先進国では各国政府または衛星運用事業者によりリ モートセンシング衛星が保有・運用され、安全保障や災害対応等の目的で政府等に利用 されている。そして、近年は、新興国においてもリモートセンシング衛星の保有への意 欲が高まっており、我が国を含むリモートセンシング衛星を保有する各国は新興国市場 の獲得に向け、新興国に対する衛星輸出の提案を行っている。しかしながら、新興国に おける衛星保有意欲は高まっているものの、その用途や画像への要求仕様等については、 新興国内で必ずしも十分に定まっていない。したがって、新興国に対しては、国ごとの 事情に応じた衛星画像の用途(災害対応、海洋警備等)もセットでの提案が効果的であ るので、各国における衛星画像の用途や画像の仕様等の整理が必要である。また、新興 国によっては、リモートセンシング衛星画像の販売代理店(以下「代理店」という。) を通じた衛星画像販売が有効となることが多いため、アジアにおける代理店を整理する ことが必要である。 一方、リモートセンシング衛星を持つ諸外国では、リモートセンシング衛星画像等が 悪用の懸念のある国や国際テロリスト等の手に渡らないよう管理するための法制度を 整備しており、我が国においても、民間事業者によるリモートセンシング衛星画像等の 利用拡大を踏まえ、当該画像等の悪用を防ぐルールが必要であるため、「衛星リモート センシング記録の適正な取扱いの確保に関する法律」の施行を目指しているところ。

調査事業の目的・目標

これらを踏まえ、本調査において、新興国において想定されるリモートセンシング衛 星画像の用途、画像に対するニーズや利用可能性について新興国政府と政策対話を行う とともに、新興国における衛星リモートセンシング装置及び画像の適切な取扱いのため に、安全保障上の配慮の必要性や規則等の整備についても政策対話を行う。また、新興 国における代理店にヒアリングを行う。

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3

現地調査結果

国別市場規模と流通経路

流通経路と市場規模に関して、今年度は昨年度の「平成28 年度新興国市場開拓等事 業委託費(相手国の産業政策・制度構築の支援事業:アジア・南米におけるリモートセ ンシング衛星の利用可能性調査及びリモートセンシング衛星利用による課題解決のた めの政策対話)」(H28 アジア調査)で得られた成果を、さらに精緻化することを目指し、 調査を行った。

調査訪問箇所

調査訪問箇所を以下に示す。 (1)ベトナム、ハノイ

・国家リモートセンシング局NRSD(National Remote Sensing Department) ・ベトナム農業農村開発省MARD(Ministry of Agriculture and Rural Development) ・国防省(情報総局)Ministry of National Defense Department of Mapping

・ベトナム地質情報保存センターCIAG (Center for Information and Archives of Geology)

(2)シンガポール

・ST エレクトロニックス ST Electronics (Satcom & Sensor Systems) Pte Ltd (3)マレーシア、クワラルンプール

・国営宇宙技術社ATSB(Astronautic Technology (M) Sdn. Bhd.)

・Jurukur Perunding Surveys(社名の意味:数値測量コンサルタント) (4)タイ、バンコック

・Globe Tech Co., LTD

・王立灌漑局RID(Royal Irrigation Department)

・海洋と沿岸資源省DMCR(Department of Marine and Coastal Resources Expert) ・タイ地理情報・宇宙技術開発機関GISTDA(Geo-Informatics and Space Technology Development Agency)

(5)インドネシア、ジャカルタ

・インドネシア海上保安機構BAKAMLA (Badan Keamanan Laut)

・インドネシア海洋担当調整省CMMA(Coordinating Ministry for Maritime Affairs Republic of Indonesia)

・海事漁業省KKP( Kementerian Kelautan dan Perikanan))

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4 Nasional)

アジア市場概況

Northern Sky Research の調査1によると、アジア市場は 2016 年時点で約 USD570 百

万で北米、欧州に次ぐ市場規模である。他地域と比較して成長率はそれほど高くはない が、2025 年までに約 USD1100 百万の市場に成長する見込みである1。2015 年時点で官需 (防衛・インテリジェンス及び公共機関利用)が市場の 55%と半数以上を占めるが、こ の割合は 2022 年頃には半数以下となる見込みである。民需においては、現時点では災 害や漁業分野が主な市場である。 表 3-1 国別市場規模 国別市場規模(政府及び民間) 新興国 政府(2013 年)の 宇宙予算2 リモートセンシ ング衛星画像等 の需要(2014)3 左記の需要の 増加割合4 GDPランキング 5 インドネシア 中 小 中 16 タイ 中 小 中 27 マレーシア 中 不明 不明 36 シンガポール 中 小 中 38 ベトナム 中 不明 不明 50 (注) USD10 百万以下:小、 USD10-100 百万:中、 USD50-100 百万:中 +、USD100 百万以上: 大 (注)日本を基準に、 10%以下:小、 10-20%:中、 20-50%:大 (注) 0-5%:小、 5-10%:中、 10%以上:大

1 Northern Sky Research. “Satellite-Based Earth Observation (EO), 8th Edition.”

2016/9.

2 「WORLD GOVERNMENT EXPENDITURES FOR CIVIL SPACE PROGRAMS (2014) Total $43.7

Billion、Euroconsult (2014)」を参考に当機構が作成

3 「WORLD GOVERNMENT EXPENDITURES FOR CIVIL SPACE PROGRAMS (2014) Total $43.7

Billion、Euroconsult (2014)」を参考に当機構が作成

4 同上(CAGR%(2014-2019)による)

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5

インドネシアの流通経路

インドネシアでは、大統領令No.6/2012 により、宇宙機関であるインドネシア国立航 空宇宙研究所(LAPAN)が分解能 4m 以下の高分解能衛星画像を政府機関へ提供する 責務が指示された。(図3-1 *1)LAPAN は宇宙機関として、LAPAN が調達・開発・ 運用している衛星のほか、海外との協力関係の下、気象衛星をはじめ、海外政府所有の 衛星のみならず、商用のSPOT-6/7 についても LAPAN が受信し、政府機関のニーズに 応じて提供を行っている。 インドネシア地理空間情報庁(BIG)は高分解能画像の調査・マッピングのためのオ ルソ補正し、提供する責務が与えられている。(図3-1 *2) 海洋漁業省(KKP)はバリのインドネシア海洋研究観測機構 (IMRO)の衛星地上局に てCOSMO-SkyMed、Radarsat-2 を直接受信しており、受信後には LAPAN と共有し ている。LAPAN は政府内にフリーで配布可能である。 エンドユーザのうち、民間や大学に対しては、衛星事業者からの直接販売もある。 海外の衛星事業者、国内の代理店・調達機関、国内のエンドユーザ間の商流を以下に 示す。 図 3-1 インドネシアでの衛星画像の商流のまとめ

ベトナムの流通経路

ベトナムでは、ベトナム科学アカデミー(VAST)のもとで、ベトナム衛星開発セン ター(VNSC)と宇宙技術研究所(STI)で宇宙開発を行っている。しかし、ベトナムには、 VNSC とは別に、国家リモートセンシング局(NRSD)があり、ここが、海外の商用衛

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6 星のSPOT を受信してきた。現在も、最新の SPOT の画像受信ができるように、受信 局を改修する計画である。法的な整備は未だとのことであるが、海外衛星の画像を調達 しているのは、ベトナムでは、このNRSD であるとのこと。そして、この NRSD が政 府機関であるベトナム天然資源環境省(MONRE)、ベトナム農業農村開発省(MARD) などのユーザへデータを配布している。NRSD は TerraSar-X の購入については Spot Image/ST Electronics 社と、COSMO-SkyMed については Telespazioto 社と調整は したが取引には至らなかったとのことである。(図3-2 *2)NRSD から軍への提供は VNREDSat のみとのことである。(図3-2 *5)農業/農村の開発省庁である MARD で は、COSMO-SkyMed の画像をスイスの SARMAP 社から購入している。 軍はロシア衛星の受信局を所有しているらしい。また軍傘下の HITACO 社は軍の窓 口であると主張している。(図3-2 *6) MONRE 以外の機関は NRSD からの購入が絶対ではないが、NRSD が良いデータベ ースを持っているので買う機関もあるとのことである。(図3-2 *3) VAST は MONRE の要求を元に運用をしているのみであり、データを処理するのは NRSD である。(図 3-2 *1)

USD2 百万 USD を超える購入の場合は財務省 (MOF)の承認が必要とのことである。 (図3-2 *4)海外の衛星事業者、国内の代理店・調達機関、国内のエンドユーザ間の 商流を以下に示す。

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7

タイの流通経路

タイの宇宙機関は、タイ地理情報・宇宙技術開発機関(GISTDA)である。この GISTDA は、タイのリモートセンシング衛星であるTHEOS-1 の光学画像を受信するとともに、 政府機関への画像提供を担っている。また、GISTDA は他国の衛星画像の受信局も有し ており、それらをタイ国内で配布してきた。また、政府機関による要望に基づき、海外 の商用リモートセンシング衛星画像の調達を一元的に実施して配布してきている。また、 海外の政府所有の衛星画像、例えばベトナムのVNREDSat-1 の画像とタイの THEOS の画像との交換なども行っている。すなわち、タイにおける衛星画像の拠点として認知 されている。 政府機関は GISTDA がデータを持っていない場合のみ海外事業者から直接調達可能 である。(図3-3 *1) 民間は海外事業者から直接購入も可能だが、GISTDA の価格の方が安いため基本的 にGISTDA から購入する。(図3-3 *2)軍への供給は、民間企業が長期契約している という情報がある。(図3-3 *3) 海外の衛星事業者、国内の代理店・調達機関、国内のエンドユーザ間の商流を以下に 示す。 図 3-3 タイでの衛星画像の商流のまとめ

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8

シンガポールの流通経路

シンガポールにおいては、国産衛星であるTeLEOS-1(赤道軌道光学衛星)の画像販 売が行われている。 主要な地球観測衛星の国内リセール権は ST Electronics 社が排他的ではないが、実 質的に独占している。(図3-4 *1)シンガポール外のユーザには、代理店を経由して 販売を行う意向である。 海外の衛星事業者、国内の代理店・調達機関、国内のエンドユーザ間の商流を以下に 示す。 図 3-4 シンガポールでの衛星画像の商流のまとめ

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9

マレーシアの流通経路

マレーシアにおいては、政府はマレーシア・リモートセンシング局(ARSM)と民間 代理店が人工衛星画像の流通を担当している。ARSM のアーカイブは政府機関へ無料 で提供している。(図3-5 *1)また ARSM は COSMO-SkyMed、Radarsat -2 などの 民間への代理店機能も持つ。(図 3-5 *2)政府機関は ARSM からの購入を原則とす るが、調達時間短縮のために海外事業者から直接購入することもある。特に軍はARMS に加え独自のチャネルを持つ。(図3-5 *3) Petronas 社(マレーシアの石油、ガス供給大手:サウジアラビアのサウジアラムコと ならぶ新興国石油資本の一員)などのように海外事業者から直接調達する民間企業もあ る。(図3-5 *4) 民間代理店は、標準画像の提供はできず、衛星画像を調達し、地図作成やレポーティ ングといった付加価値サービス(VAP)を政府機関へ提供する。(図 3-5 *5) 海外の衛星事業者、国内の代理店・調達機関、国内のエンドユーザ間の商流を以下に 示す。 図 3-5 マレーシアでの衛星画像の商流のまとめ

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代理店

大手プロバイダーの代理店実績、軍との繋がりの実績を主な選定根拠として、シンガ ポール、マレーシア、タイ及びベトナムにおいて、影響力の高い代理店を選定した。 以下に影響力の高い代理店を表3-2 に示す。 表 3-2 影響力の高い代理店調査対象一覧 国名 (都市) 組織名 選定根拠 シンガポ ール ST Electronics (Satcom & Sensor Systems) Pte Ltd 社 親会社はシンガポール重工業大手のST エンジニア リングである。赤道軌道光学衛星TeLEOS-1 画像 の総代理店であり、Kompsat や Airbus D&S 社の データ代理店にもなっている。ファイナンス能力 は極めて高い。 マレーシ ア(クワラ ルンプー ル)

ATSB 社 マレーシア国立宇宙局(ANGKASA)の下部組織で、かつてALOS データの代理店となっていた。 (国営企業)

Jurukur Perunding Surveys 社

Digital Globe 社代理店、Airbus D&S 社代理店、 TerraSAR-X を取扱い

http://jpsurveys.com/ タイ(バ

ンコク) Globe Tech Co., LTD 社 Airbus D&S 社代理店、TerraSAR-X を取扱い、地図作成

選定した代理店を訪問し、国産リモートセンシング衛星画像の性能、特徴及びサービ スの可能性について説明するとともに、現状ニーズ、流通、国産リモートセンシング衛 星画像の利用ニーズ、国産リモートセンシング衛星画像を利用する場合の要望等のヒア リング、インタビュー調査を行った。訪問調査結果を表3-3 に示す。

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11 表 3-3 民間訪問先調査結果 国 訪問企業 組織目的 衛星利用分野/目的 利用衛星 将来需要見込み(今 後の方針) シ ン ガ ポ ー ル ST Electronics (Satcom & Sensor Systems) Pte Ltd 社 (ST Eltectornics 社) TeLEOS-1(赤道軌道 光学衛星)の運用要求、 画像販売(運用自体は シンガポール国立大の リ モ セ ン セ ン タ ー CRISP) 将来的には商用、公用 の画像に対するシンガ ポールでの独占画像供 給を目指す。 植 生 変 化 の モ ニ タ リ ン グ 。 次 期 TeLOS-2 では海賊対策での利用を計 画。(X バンド SAR) 独自衛星:赤道上衛星の TELOS-1(光学、1m 分 解能) 複数の衛星の代理店 (CRISP では、受信局(4 基 ) が あ り 、 SPOT, Radarsat,MODIS IKONOS,AQUA, GeoEYE,WorldView, XSat 等を受信) 高分解画像の重要 見込み有。 日本の高分解画像 のST Eltectornics 社画像ポータルで の販売を希望され ていた。(全世界対 象、クレジットカー ド決済) マ レ ー シ ア 国 営 宇 宙 技 術 社(ATSB 社) 政府機関以外への衛星 画 像 販 売 ( 政 府 は 、 ARSM:Agensi Remote Sensing Malaysia を 通じて調達) 災害時画像取得コーデ ィネータ 農業、軍事、オイルモニタリング関係 SAR による椰子栽培モニタリング 画像に付加価値を加えて販売(この 場合にはARSM を通すことなく販売 可能) 代 理 店 :Kompsat の ARSM への代理店。 TerraSAR-X,Radasat の直接契約代理店 ALOS-2 も取り扱って いる。 画 像 利 用 : SAR は Sentinel-1A, 1B 利用 SAR の需要見込み 有。 マレーシアでの代 理店の有力候補

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12 国 訪問企業 組織目的 衛星利用分野/目的 利用衛星 将来需要見込み(今 後の方針) 数量測量コン サルタント (Jurukur Perunding Surveys 社) 地理空間情報会社:土 地利用マッピングを衛 星、航空機、UAV など を使って実施(地方:不 法活動モニタ、国:洪水 や森林管理) 土地監視、都市計画、不法監視、洪水 監視、環境監視農業(オイルパーム) (高分解能光学衛星を使って、土地 利用のマッピング、高速道路、線路建 設の計画図の業務) <SAR の利用はなし> 代理店: IKONOS、WorldView、 Quick-Bird 、 SPOT, TripleSat 高分解画像の重要 見込み有。 ミャンマー、ブルネ イ、ベトナム等に事 務所があり、日本の 高分解画像の取り 扱い可能。 タ イ Globe Tech Co., LTD 社 地図事業 本体の CDG は 5 社の グループ企業であり、 そ の 一 つ が ESRI (Thailand)で、GTC も グループの1 社 マッピングプロジェクトの一部とし て、衛星画像利用(GISTDA より調 達) なお、衛星画像はマッピング事業の 一部 代理店業務ではなく、マ ッピングで利用。利用 は、50 ㎝分解能の高分 解能衛星画像(GISTDA より調達) SAR の需要見込み 有。 GISTDA を通じて 利用してもらう。

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ST Electronics 社(シンガポール)

シンガポールテクノロジー衛星通信センサーシステム(ST Electronics (Satcom & Sensor Systems) Pte Ltd)社

(1)組織目的 TeLEOS-1(赤道軌道光学衛星)の運用要求と画像販売(運用自体はシンガポール国立 大のリモートセンシングセンターCRISP)。 (2)利用分野・ニーズ a. 現状ニーズ  TeLEOS-1 は ST Electronics 社シンガポールが運用する赤道周辺の軌道の商業衛 星である。分解能は1 m。TeLEOS-1 は回帰時間が 12-16 時間であるので、赤道 付近の熱帯モンスーン地域でも雲のないデータが撮れる。国内、海事の安全保障、 国境管理、災害モニタリングなどに利用されている。  受信は CRISP アンテナを使っている。CRISP はシンガポールに 4 局保有してい る。  DSTA(防衛科学技術庁)と共同で TeLEOS-2 を開発予定である。打ち上げは 2021-2022 年の予定である。1m 分解能の X バンド SAR で、南シナ海における海賊対策 での利用を想定している。  アーカイブをクレジットカード決済で購入できる GeoPortal というサービスを提 供している。  TeLEOS-1 の部品は多くは内製である。GPS レシーバ等は輸入品で ITAR フリー の欧州から調達している。(ITAR フリーであると米国の規制を受けない。) b. 流通  ST Electronics 社の主要な顧客はシンガポール政府で、植生変化のモニタリングな どが仕事である。  TeLEOS-1 の画像については最近では、ブラジルなどへの売込みも行っている。  TeLEOS-1 を海外販売する場合は基本的にローカルの代理店が必要と考えている。 c. 国産衛星の利用ニーズ・要望  ST Electronics 社としては日本の高分解能画像も GeoPortal を通じて全世界に販 売したい意向である。

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ATSB 社(マレーシア)

Astronautic Technology (M) Sdn. Bhd. (ATSB)社、国営宇宙技術社

(1) 組織目的 政府機関以外への衛星画像販売、災害時画像取得コーディネータ。 (2) 利用分野・ニーズ a. 現状ニーズ  リモートセンシング画像については、①政府はマレーシア・リモートセンシング 局(ARSM)、②軍は ARSM、直接海外からの購入、③民間はインターネットか らの購入となっている。なお、政府がARSM から画像調達をする際、ARSM の アーカイブにある画像であればフリーで提供される。 b. 流通  ATSB 社は衛星画像そのものの販売は、民間企業、大学にのみ行っている(政府機 関以外)。  ATSB 社の主な仕事は農業、軍事、石油モニタリング関係で、得意先はマレーシ ア政府。政府に提案書を提出して、採用された後、画像を入手して納入する。  災害時の画像は総理大臣の下で国家防災省が担当し、コーディネータとして ATSB が取り扱いを行う。  民間利用の場合、政府を通さずに独自で購入している。 Petronas 社は石油資源 に関して独自で入手しており、WorldView、QuickBird を利用している。また、 Petronas 社は自国の他、ブルネイなどのコンサルタントもしているようだ。  石油関連のリモートセンシングデータは規模が大きい。Distributor 数は 10 以上 で、59 社が関係している。  ATSB では、衛星画像から抽出した情報や、付加価値データを政府機関へ直接販 売可能である。この場合、ARSM を通す必要はない。

 ATSB は Kompsat-3A, 5 も含めた Kompsat の全シリーズの ARSM への代理店 業務も行っているが、販売額は年間 USD0.1 百万以下である。Kompsat-5 につ いては販売実績ない。なお、ARSM は TerraSAR-X、Radarsat について Airbus D&S 社や MDA 社と直接契約しており、民間向けの販売も行っている。

 ブルネイは人工衛星データを扱う組織はなく、シンガポールに依頼していると聞 いている。

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15 c. 国産衛星の利用ニーズ・要望  マレーシアのサバ州東部およびフィリピン南部の海域の海事のモニタリングは 重要でSAR が有効である。  国境付近の椰子栽培に対して SAR を使ったモニタリングを行っている。土地利 用マッピングに関しては、場所によっては1 年に 1 回、更新する必要があり、人 工衛星データを使っている。

JPS 社(マレーシア)

Jurukur Perunding Surveys 社(数値測量コンサルタント)

(1) 組織目的 土地利用マッピングを衛星、航空機、UAV などを使って実施する地理空間情報会社。 (2) 利用分野・ニーズ a. 現状ニーズ  高分解能光学衛星を使って、土地監視、都市計画、不法監視、洪水監視、環境監 視農業(オイルパーム)など、土地利用のマッピングを行っている。  高速道路、線路建設の計画図の業務で衛星画像を利用している。ハイウェイ建設 の計画図はほとんどこの会社が行った。補修のためではなく、今後の敷設のため の作業である。今は鉄道の方に需要がある。  取り扱っているのは光学のみで、SAR はモノクロで使いづらいので利用は少な い。  JPS が衛星画像を使用する主要な地域はクアラルンプール周辺である(インフラ 開発等の目的)。 b. 流通  政府発注なので入札となるが、受注できる実力のある企業は 4-5 社ぐらいしか いない。調達によっては国際調達になる場合もある。 c. 国産衛星の利用ニーズ・要望  衛星画像のうち提供プロダクトの85%は高分解能画像である。利用可能なアーカ イブから当該地点の画像を探して使っている。ここでの最大の課題は雲のないデ ータをいかに手に入れるかである。  地方の仕事は主に不法森林伐採などの不法活動のモニタリングであり、国レベル では、洪水や森林管理などの公益の仕事である。  高分解能のデータを提供してくれるのであれば使いたい。そのためには価格、デ

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16 ータフォーマット等の仕様情報(客先に説明するため)を明らかにしてもらうこ とと、アーカイブの情報量を示してもらうことが必要である。

GTC 社(タイ)

Globetech Co.,Ltd. (GTC)社 (1) 組織目的 地図事業。本体のタイのIT 企業である CDG 社は 5 社のグループ企業であり、その一 つがESRI -Thailand 社で、GTC 社もグループの 1 社である。(ESRI 社は地理空間情 報の処理ソフト関連では世界最大手の米国企業) (2) 利用分野・ニーズ a. 現状ニーズ  タイにおけるリモートセンシング画像のターゲットは、洪水、ナビ、将来の変化予 測、土地利用、麻薬栽培管理、都市計画、農業などである。またミャンマー、ラオ ス、ベトナムなど国外も対象としている。地図は50cm 分解能のベクトルデータを 作成している。  ラオス、カンボジア、ミャンマーからも衛星画像についての強い要望はあるが、各 国、政府への予算付けが非常に難しく、課題である。  ベトナムの水田観測、InSAR は Globetech 社にとって関心が高い。  麻薬取締局が麻薬取締のため衛星画像を活用している。  衛星画像ではないがGlobetech 社もタイ軍向けに仕事(GIS システムを納入)をし ている。 b. 流通  タイ国内、およびラオス、カンボジア、ミャンマー、ベトナムにおいて中央省庁、 地方自治体、民間企業からマッピングのプロジェクトを請け負っている。このプロ ジェクトの一部として衛星画像を GISTDA から購入し使用することがある。衛星 画像は他の海外事業者(Airbus D&S 社等)からも購入できるが GISTDA が提供し ているタイ国内・海外衛星の価格が安いため結果的にGISTDA から購入している。  GISTDA は、画像の販売とクライエント(タイ政府)のニーズに合わせたアプリケ

ーションを使ったソリューション抽出まで行っている。Globetech 社はその支援を 担っている。GISTDA との関係は以下の通り。

-タイにおいては GISTDA が主配付機関である。

- Globetech 社は、GISTDA に対しソフトウェア(ENVI,ArcGIS)の提供も行ってい る。

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17 -タイ国内の DEM(数値標高モデル)、DSM(数値表面モデル)作製も GISTDA が 担当している。  GISTDA はタイ国内の衛星画像の価格をコントロールしている。GISTDA が示す 人工衛星の標準販売価格は web に掲載されている。標準販売価格はどのように決 まっているかは不明である。

 タイの軍は上位にRoyal Thai Armed Force(王立タイ軍)があり、その下に Army, Navy, Airforce などがある(王立タイ測量局 RTSD は Royal Thai Armed Forces HQ 配下)。画像については Armed Force、Army、Navy、Airforce がそれぞれ個別に GISTDA から購入している。

c. 国産衛星の利用ニーズ・要望

 GISTDA は SAR 利用を促進している。6 か月以上も雲に覆われているので、SAR は魅力的だからである。また洪水も大きな課題で、SAR の時系列画像が有効であ る。

 日本側はSAR については JICA 等のトレーニングもセットにして GISTDA にコ ンタクトするのが一案。

 高分解能光学については、0.5m をよく使用しており、WorldView-2、3、Pleiades を中心に利用している。Kompsat -1 はコミュニケーションコーンがタイをカバ ーしきれないためあまり使われていない。

 SAR については、GISTDA が SAR をプロモーションしようとしているが、光学 と比べ判読が難しいためあまり利用が進んでいない。洪水のみが唯一の利用用途 である。GISTDA も洪水を観測している。過去には Radarsat 等を使用し、とて も役立ったが金額も非常に高かった。

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政府機関等

リモートセンシング衛星の利用可能性調査対象国で画像利用が見込まれるベトナム の4機関、タイの3機関、インドネシアの3 機関を訪問し、国産リモートセンシング衛 星画像の性能、特徴及びサービスの可能性について説明するとともに、国産リモートセ ンシング衛星画像の利用ニーズ、国産リモートセンシング衛星画像を利用する場合の要 望等のヒアリング、インタビュー調査を行った。訪問先概要を表3-4 に示す。 表 3-4 訪問先概要 国名 機関名(日本語/略語) 機関名(英語/現地語) 概要 ベトナ ム(ハ ノイ) 国家リモート センシ

ング局 (NRSD) National Sensing Department Remote ベトナム国内(官民)で使用するリモセン画像の調達配 布、付加価値情報分析等 ベトナム農業農村開

発省(MARD) Ministry of Agriculture and Rural Development ハイテクを使った農業の管理及び政策立案 MARD 傘下国立農業計 画・計画研究所リモー トセンシング&GIS セ ン タ ー ( MARD-NIAPP) National Institute of Agricultural Planning and Projection Remote Sensing & GIS Center:

MARD 傘下機関として土地利 用 マ ッ ピ ン グ ( Land use mapping)のデジタル化実施 軍情報総局 Ministry of National Defence Department of Mapping 軍関係の画像調達 タ イ (バン コク) タイ地理情報・宇宙 技 術 開 発 機 関 (GISTDA) Geo-Informatics and Space Technology Development Agency, Ministry of Science and Technology

タイの宇宙機関。各省庁の 衛星利用、画像調達配布窓 口。

海洋と沿岸資源担当

専門部署(DMCR) Department of Marine and Coastal Resources Expert

海岸や沿岸の資源に対する 監視や保全のための立法、 企画、研究開発

王立灌漑部局(RID) Royal Irrigation

Department 灌漑に対するインフラ整備<ダム等>を目的とした地 図作成(航空写真、UAV、衛 星画像利用) インド ネシア (ジャ カ ル タ) インドネシア海洋担

当調整省 (CMMA) Coordinating Ministry for Marine Affairs Republic of Indonesia

灌漑に対するインフラ整備< ダム等>を目的とした地図作 成(航空写真、UAV、衛星画像 利用)

海事漁業省(KKP) Ministry Marine Affairs

Fisheries (Kementerian Kelautan dan Perikanan) 気候変動、海の資源などの海 洋学に関する研究 インドネシア国立航 空 宇 宙 研 究 (LAPAN) National Institute of Aeronautics and Space

(Lembaga Penerbangan dan Antariksa Nasional)

リモセン衛星データの活用と 上層大気の研究開発。安全保 障を含めたすべての関係省庁 へ画像提供。

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行い、将来の需要について検討した。調査結果を表 3.5~7 に示す。ニーズ調査結果を 表3.8~9 に示す。

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20 表 3-5 ベトナム訪問機関調査結果 訪問機関 組織目的 衛星利用分野/目的 利用衛星 将来需要見込み 国家リモート センシング局 (NRSD) ベ ト ナ ム 国 内 (官民)で使用 するリモセン画 像の調達(直接 受信を含む)配 布、付加価値情 報分析&レポー ト配布 環境・気象・自然資源マッ ピング、軍用利用(ベトナ ム 天然資源環境省 MONRE および軍への画像提供窓 口) SAR によるオイルスリック モニタ 利用技術開発 国産:VNREDSat-1(ユーザ要求まとめ、 ユーザ向け処理、配布:軍はこれだけ) 海外衛星:自国衛星優先、使えないとき に利用。ALOS(PRISM,AVNIR)、 ALOS(Palsar) 直接受信利用:(過去、SPOT2~5、 Envisat)SPOT6,7 の設備整備中 COSMO-SkyMed および TerraSAR-X は利用な し。 高分解能画像と SAR 画像 の需要見込み有。 軍を含むユーザが必要と する画像を提供すること が必要で、契約は NRSD が 実施。また、日本の高分解 能画像の能力を理解して もらう必要がある。 セミナー実施 ベ ト ナ ム 農 業 農 村 開 発 省(MARD) ハイテクを使っ た農業の管理及 び政策立案 穀物栽培、森林、水資源な どの管理と政策立案(作物 栽培土地利用等) 高分解能画像:ダイクスト ラ ク チ ャ ー ( Dyke Structure:輪中堤構造)、 海岸線、河川、水理などの 管理 WorldView-2, 3、SPOT などをシンガポール にある SPOT Image Singapore などの国際 的な代理店から調達 SAR 衛星:COSMO-SkyMed の画像(40×40km、 1 枚 3000 USD程度でスイスの SARMAP 社か ら購入 高分解能画像の需要見込 み有。 コメ生産のモニタリング をスイスファンドで実施。 米以外の作物のモニタリ ングを希望。(予算は JICA を 頼 れ な い か と の 要 望 有。) MARD 傘下国 立農業計画・ 計 画 研 究 所 リ モ ー ト セ ン シ ン グ & GIS センター ( MARD-NIAPP) 土地利用マッピ ング(Land use mapping)のデジ タル化を目的に 1 9 9 0 年 に MARD 傘下機関と して設立 土地利用マッピングと農 作 物 収 穫 モ ニ タ ( crop monitoring)農業生産量の 変動予測。(特に保険会社 が利用) 2015 年までは COSMO-SkyMed の画像を利 用。(直接スイス SARMAP 社から画像調達) 現在は無償の Sentinel の画像利用。 直接 高分解能画像の需要見込 み有。 日本の高分解能画像を使 い保険会社が結果を利用 するためには、パイロット プロジェクトによる評価 が必要。 USD2百万以上の画像購入 は財務省の許可が必要。 軍情報総局 軍関係の画像調 達 海事、森林などの観測。特 にハノイと南沙諸島の画 像が必要。SAR の利用はな い。 国産:VNREDSat-1 海外:Pleiades 高分解能画像と SAR 画像 の需要見込み有。 打ち上げサービスの提供 や、受信局などにも関心が 高い。

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21 表 3-6 タイ訪問機関調査結果 訪問機関 組織目的 衛星利用分野/目的 利用衛星 将来需要見込み タ イ 地 理 情 報 ・ 宇 宙 技 術 開 発 機 関 (GISTDA) タ イ の 宇 宙 機 関。地球観測衛 星 THEOS を所有 し、地理情報を 収集、利用を行 っている。各省 庁の衛星利用、 画像調達配布窓 口。 地図(画像および地形高度 情報 DEM)、天然資源、森林 管理、土地利用管理、植生 管理(NDWI 正規化差植生指 数)、サンゴ礁の状況把握 等。画像処理も行い要求公 共機関に提供している。 運用:THEOS-1 利用:THEOS-1、米国商用(Digital Globe 衛星等)、NASA 衛星(Landsat,TERRA,AQUA 等)、RapidEye 等必要に応じて世界中の衛 星から調達品質、調達要求(軌道、時刻、 提供時間等)に対応可能な画像を利用。SAR 画像としては COSMO-SkyMed を利用。 なお、THEOS-1画像は MOU を結べばその国 へはアーカイブ無償配布。 タイでの画像販売取扱組 織。画像品質や軌道情報等 を理解してもらい、調達の 一候補として採用しても らう必要がある。 ただし、取り扱っている衛 星が多く、日本の高分解能 画像をメニューに入れて もらうためには、具体的な アプリケーションソリュ ーションやアーカイブな どでの差別化が必要。 海洋と沿岸資 源担当専門部 署 (DMCR) 海岸や沿岸の資 源に対する監視 や保全のための 立法、企画、研究 開発 海 岸 浸 食 ( coastal erosion)や、浅瀬の海底面 のモニタリングに使用 人工衛星画像は THEOS-1、LANDSAT-8 の無 料のデータを使っているが、データのアウ トプットしか利用していない。 LANDSAT-8 は Infrared バンドを使って、浅 瀬の海底面のモニタリングに使っている。 これまでの実績から有償 画像の利用は、望みが薄 い。 ASEAN 全体の海岸のモニタ リングも行う予定。 王立灌漑部局 (RID) 灌漑に対するイ ンフラ整備<ダ ム等>を目的と し た 地 図 作 成 ( 航 空 写 真 、 UAV、衛星画像利 用) 衛星画像は、必要に応じて アーカイブ、新規撮像画像 入手(インフラ設計、開発、 修繕目的) 顧客は内部の計画立案室、 灌漑室、決定室等 衛星画像は、必要とする画像の分解能、撮 像場所等を示した MOU を GISTDA に提示し 調達。(衛星画像の決定権は RID が持つ) 昨年から主に Pleiades 利用 高分解能画像の需要見込 み有。 日本の高分解能画像は、 GISTDA が画像候補にして くれれば利用可能。

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22 表 3-7 インドネシア訪問機関調査結果 訪問機関 組織目的 衛星利用分野/目的 利用衛星 将来需要見込み イ ン ド ネ シ ア 海 洋 担 当 調 整 省 (CMMA) 海洋分野におけ る、防衛・安全保 障・統治、海洋環 境保護等に関す る管理統治法整 備、人材育成等 <ASNARO-1 の画 像評価パイロッ トプロジェクト 担当> 諸島間のロジスティクス・ 違法漁業監視、領海観測、 自然災害・海洋汚染監視対 策、人材、海洋科学・技術、 インドネシアにおける海 洋開発のための衛星技術 活用

衛星受信局:(SAR) Radarsat 、COSMO-SkyMed 光学衛星は不明 今後各種衛星を比較検討し、調達を決めて いく。 LAPAN 経由。パイロットプ ロジェクトにて、画像評価 を実施。(印刷画像) さらに今後ディジタルデ ータによる評価をお願い する。 日本の高分解能 SAR もデ ータ取得後評価してもら う。 海 事 漁 業 省 (KKP) 気候変動、海の 資源などの海洋 学に関する研究 生態系の研究に利用(マン グローブ、海藻、二酸化炭 素固定化量把握) SAR データを中心に違法漁 業管理や石油海洋汚染の 管理 SAR:ALOS-2、 光学衛星:WorldView-2 (Pleiades の画像を LAPAN から入手) バリ島にアンテナを持ち直接受信 (NOAA、AQUA、COSMO-SkyMed、Radarsat -2 データ) LAPAN 経由で他政府機関に配布 LAPAN 経由。直接の契約で なくパイロットプロジェ クトなどで関係あり 高分解能衛星画像の有効 性は認識 インドネシア 国立航空宇宙 研 究 所 (LAPAN) リモセン衛星デ ータの活用と上 層大気の研究開 発。安全保障を 含めたすべての 関係省庁へ画像 提供。 都市計画に最も使用。海洋 のオイルスピルモニタ等 にも利用(現時点で森林、 軍事目的では少ない。) 当該機関へは無償で提供 する(LAPAN が予算化する とのこと) 利用衛星:光学衛星(商用衛星、の NASA 衛 星(LANDSAT、MODIS 等)等)

SAR 衛星(TerraSAR-X、ALOS-2、Radarsat

-2 等) 高分解能画像と SAR 画像 の需要見込み有。 画像は国際調達されるた め、衛星画像を調達候補と して認識してもらう必要 がある。

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23 表 3-8 訪問調査取りまとめ (ベトナム、シンガポール、マレーシア) 利用衛星 入手先・契約体系 予算 空間分解能 撮像幅 撮像時 間帯 撮像頻度 アジリ ティ デリバリー タイム 直接受信 撮像対象範囲 撮像 優先 度 価格 赤外線 利用等 その他衛星 性能(位置 精度など) その他運用シス テム(注文の簡 便さ、GISソフトと の連携など) ベトナム 国防省傘下ハイテク応用単 一メンバー社(Ministry of National Defence High Technology Application One Member Company LTD HITACO,MOD 官営 軍(情報総局)のための画像調達 現状SARの利用なし(将 来的に興味あり)海事、森 林などの観測。特にハノイ と南沙諸島の画像が必 要。軍が画像を購入する ときは、HITACOを投資手 購入する。(政府の許可 が必要。) 安全保障 SAR/光学 現状SARの利用なし国産: VNREREDSat-1 海外:Pleiades 軍はHITACOを経由して画 像調達。契約はHITACOと 結ぶ。 N/A(サンプルからレポート 作成し予算要求を行う: HITACOが?) 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 興味あり 可能であれば既存局を 使いたい模様受信局 にも関心あり。 海洋、森林などの観 測。特にハノイと南 沙諸島の画像が必 要。 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 受信局設備周辺にお けるセキュリティ(カメ ラ)などの話題があっ た 中 SARへの興味は高いが現状利用して いないため人材育成から提供する必 要がある。打ち上げサービスの提供 や、受信局などにも関心が高い。打 ち上げサービスの提供や、受信局な どにも関心が高い。 低 他国衛星画像入手の際の制限を気にしている模様。 ベトナム 農業/農村開発省(Ministry of Agriculture and Rural Development) MARD 官 ハイテクを使った農業の管理及び政策立案 穀物栽培、森林、水資源 などの管理と政策立案 (作物栽培土地利用等) 高分解能画像:ダイクスト ラクチャー(Dyke Structure:輪中堤構造)、 海岸線、河川、水理など の管理

0 SAR/光学 World View-2, 3、SPOT

シンガポールにあるSPOT Image Singaporeなどの国 際的な代理店から調達 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし コメ生産のモニタリングをスイスファン ドで実施。米以外の作物のモニタリン グを希望。(予算はJICAを頼れない かとの要望有。 なし ベトナム MARD傘下National Institute of Agricultural Planning and Projection Remote Sensing & GIS Center: MARD-NIAPP 官 土地利用マッピング(Land use mapping)のデジタル化 を目的に1990年にMARD 傘下機関として設立 土地利用マッピングと農 作物収穫モニタ(crop monitoring)農業生産量 の変動予測。(特に保険 会社が利用) 稲作モニタリング SAR/光学 現在は無償のSentinelの画像利用。 2015年まではCOSMO-SkyMedの画像を 利用。(直接スイスSARMAP社から画像 調達、40×40km、1枚3000ドル程度)現 在は無償のSentinelの画像利用。 CSK画像:SARMAP社(スイ ス) SAR利用技術を有してお り、NRSDを通さず海外から 直接購入 海外のファンド、政府資金 などにより保険会社の要 望等に対応。 3年間でCSK画像48シーン 購入。 保険会社向けに 高分解能の需要 あり(CSK3m利 用) 光学は広域 CSK画像40x40km利用 回答なし 高頻度観測 回答なし 回答なし 不要 ベトナム国内農地 圃場抽出のプロジェ クトあり:ベトナム全 土を1000ヘクター ルの区画 (Province)に区切 り、SAR画像から圃 場を抽出 回答なし CSK (USD3000/ シーン)より安け れば利用したい 回答なし 回答なし 回答なし 保険会社が結果を利用するために は、パイロットプロジェクトによる評価 が必要。 2Mドル以上の画像購入は財務省の 許可が必要。※担当者はJICA予算 を期待している。低 SAR利の知識があり実際にプロジェク トで利用しているが、予算が少なく日 本政府からの資金支援を念頭に置い ているため商業販売先としては優先 度は低い。 低 シンガポール シンガポールテクノロジー衛 星通信センサーシステム(ST Electronics (Satcom & Sensor Systems) Pte Ltd) STE 民 TeLEOS-1(赤道軌道光学 衛星)の運用要求、画像販 売(運用自体はシンガポー ル国立大のリモセンセンター CRISP) 将来的には商用、公用の画 像に対するシンガポールで の独占画像供給を目指す。 植生変化のモニタリング。 次期TeLOS-2では海賊対 策での利用を計画。(Xバ ンドSAR) 衛星画像代理店 SAR/光学 独自衛星:赤道上衛星のTELOS-1(光 学、1m分解能) 複数の衛星の代理店 (CRISPでは、受信局(4基)があり、 SPOT,MODIS,IKONOS,AQUA, GeoEYE,WorldView,等を受信)TSX, CSK, Kompsat-5, RS-2代理店。エクスクルー シブではないが競合がいないため実質シ ンガポール独占。Teleos-2(Xバン ド)2021-22年打上げ予定。 海外オペレーターと直接契 約。 回答なし 中-高分解能 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし シンガポールのCRISP 局でTeleos-1を受信 シンガポール市場 が主、ブラジル市場 などに興味あり Teleos-2は南シナ 海の海賊対策の利 用を想定 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし ST社画像ポータルでの販売を希望 高分解能光学衛星画像のST社画像 ポータルでの販売を希望されてい た。(全世界対象、クレジットカード決 済)中 商用/政府(軍含む)に販売が可能 で、シンガポールにおける有力な代 理店候補。ただし、シンガポール国 内の需要は多くないと想定する。ST 社画像ポータルで全世界への画像 販売を希望(クレジットカード決済) 不明 マレーシア (非公開会社)宇宙技術 (Astronautic Technology (M) Sdn. Bhd.) ATSB 民 政府機関以外への衛星画 像販売(政府は、 ARSM:Agensi Remote Sensing Malaysiaを通じて調 達) 災害時画像取得コーディ ネーター 農業、軍事、オイルモニタ リング関係 SARによる椰子栽培モニ タリング 画像に付加価値を加えて 販売(この場合にはARSM を当すことなく政府機関に 販売可能) 衛星画像代理店 SAR/光学 KOMPSAT-5代理店だが販売実績はほ とんどない(TSX,RS-2はARMSが代理 店) ALOS-2代理店 画像利用:SARはSentinel-1A, 1B利用 代理店: KOMPSATのARSMへの代理店。 付加価値サービス用の画 像については海外オペレー タから直接調達が可能。 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし Kompsat-5の半 額程度が望まし い 回答なし 回答なし 回答なし 低 政府機関へは画像販売できず、民間 の需要も少ないためマレーシア代理 店の設置はARMSを訪問し検討すべ き中 マレーシアでの代理店有力候補 低(政府機関へは VAPしか販売できな いが、K-5利用実績 ほぼなし)中 付加価値レポートを 政府へ提供している マレーシア国内のリモセン法に 明るい。 マレーシア 数量測量コンサルタント (Jurukur Perunding Surveys)JPS 民 地理空間情報会社:土地利 用マッピングを衛星、航空 機、UAVなどを使って実施 (地方:不法活動モニタ、国: 洪水や森林管理) SARの利用なし土地監 視、都市計画、不法監 視、洪水監視、環境監視 農業(オイルパーム) (高分解能光学衛星を 使って、土地利用のマッピ ング、高速道路、線路建 設の計画図の業務) 衛星画像代理店 SAR/光学 現状SARの利用なし代理店: IKONOS、World View、Quick Bird、 SPOT,TripleSat 付加価値サービス用の画 像については海外オペレー タから直接調達 回答なし 高分解能 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 必要ない マレーシア国内 回答なし高分解能帯かつ安価 回答なし 回答なし 地図作成の背景図として衛星画像を利用 低 現状SARの利用がなく、今後利用に 対する興味も低い。中 付加価値データ作成のため販売代 理店をしている。 ミャンマー、ブルネイ、ベトナム等に 事務所があり。 低中 地図作成プロジェクト に衛星画像を利用し ている。 付加価値プロダ クト市場の開拓 可能性 RS画像の取扱いにおけ る配慮 用途 センサー 現状 ニーズ(分解能~赤外線利用等:仕様書対応) 我が国衛星データの将来需 要見込み(課題や対応方針 も) 国 組織 官民 組織目的 利用分野

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24 表 3-9 訪問調査取りまとめ (タイ、インドネシア) 利用衛星 入手先・契約体系 予算 空間分解能 撮像幅 撮像時 間帯 撮像頻度 アジリ ティ デリバリー タイム 直接受信 撮像対象範囲 撮像 優先 度 価格 赤外線 利用等 その他衛星 性能(位置 精度など) その他運用シス テム(注文の簡 便さ、GISソフトと の連携など) タイ Globetech Co.,Ltd. 民 地図事業 本体のCDGは5社のグルー プ企業であり、その一つが ESRI (Thailand)で、GTCもグ ループの1社 マッピングプロジェクトの 一部として、衛星画像利 用(GISTDAより調達) なお、衛星画像はマッピン グ事業の一部 N/A SAR/光学 現状SARの利用なし代理店業務ではな く、マッピングで利用。利用は、50㎝分解 能の高分解能衛星画像 画像はGISTDAより購入 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 低 画像販売代理店の機能はなく、 GISTDA経由で画像調達しているた め直接の取引の可能性は低い。また SARの利用は現状ほぼない。 低 タイ 科学技術省 地理空間情報 および宇宙開発庁(Geo-Informatics and Space Technology Development Agency, Ministry of Science and Technology) GISTDA 官 タイの宇宙機関。地球観測 衛星THEOSを所有し、地理 情報を収集、利用を行ってい る。各省庁の衛星利用、画 像調達配布窓口。 地図(画像および地形高 度情報DEM)、天然資源、 森林管理、土地利用管 理、植生管理(NDWI正規 化差植生指数)、サンゴ 礁の状況把握等。画像処 理も行い要求公共機関に 提供している。 衛星画像配布とりま とめ機関、アプリケー ション作成 SAR/光学 CSK、KOMPSAT-5、RADARSAT2、 TSX、Sentinelを使用しておりよく使うの はRS、CSK、Sentinel。ALOS2は契約終 了。 RSやCSKについては近隣国にも販売が 可能。 タイにおけるSAR画像の最大ユーザー 運用:THEOS-1 利用:THEOS-1、米国商用(Digital Globe衛星等)、NASA衛星 (Landsat,TERRA,AQUA等)、RapidEye等 必要に応じて世界中の衛星から調達品 質、調達要求(軌道、時刻、提供時間 等)に対応可能な画像を利用。 なお、THEOS-1画像はMOUを結べばそ の国へはアーカイブ無償配布。 衛星オペレーターより入手 (入札無し) 回答なし 中-高分解能 回答なし 回答なし 高頻度観測 回答なし 災害発生時 は2-3時間以 内 あり(CSK)あり(THEOS -1) タイ内外 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし アーカイブの量(時系 列データの蓄積量、カ バー地域が広い)が 多い衛星はよく利用 する 中 需要がそこまでない中ですでに主要 衛星をそろえており競争が激しい。よ ほど価格を下げるかアプリケーション の提案が必要となる。画像品質や軌 道情報等を理解してもらい、調達の 一候補として採用してもらう必要があ る。ただし、取り扱っている衛星が多 く、高分解能光学/SAR衛星をメ ニューに入れてもらうためには、具体 的なアプリケーションやアーカイブな どでの差別化が求められる。2017年 訪問時は他の商用衛星との差別化 を求められており、導入に積極的でな い印象をうける 高 エンドユーザーは画 像ではなく分析結果 を求めており(SARの 習熟度が低い)、 GISTDAでもアプリ ケーション開発を 行っている。 タイ政府機関への配布へは GISTDA認可が必要 タイ 海洋及び沿岸資源局 Department of Marine and Coastal Resources DMCR 官 海岸や沿岸の資源に対する 監視や保全のための立法、 企画、研究開発 SARの利用はない模様海 岸浸食(costal erosion) や、浅瀬の海底面のモニ タリングに使用 沿岸監視 SAR/光学 現状SARの利用なし人工衛星画像は THEOS-1、LANDSAT-8の無料のデータ を使っているが、データのアウトプットし か利用していない。 LANDSAT-8はInfra Redバンドを使って、 浅瀬の海底面のモニタリングに使ってい る。 回答なし 回答なし 中分解能 広域 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし タイ国沿岸域 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 低 SAR現状利用なしASEAN全体の海 岸のモニタリングも行う予定。 低 インドネシア インドネシア海上保安機構 (Badan Keamanan Laut) BAKAMLA 官 リアルタイム(6時間毎)の海 上管理:海上で動いているも のの同定、軍事施設建設現 場などのモニタリング、石油 漏洩などの災害管理 直接の衛星画像利用は なし。処理済みの画像を 利用 海洋監視、オイルス ピルモニタリング研 修利用のみ

SAR/光学 現状SARの利用なしTERRA, AQUAの画像を受信 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 現状航空機 等で6時間ご とにモニタリ ング 回答なし NRT 回答なし 海洋(領海、EEZ) 回答なし 回答なし AISと組 み合わせ たシステ ム 回答なし 回答なし 低-中 画像より情報を求めており画像自体 の販売チャンスは今のところ低いが、 SARに対する興味は高い低 衛星画像は認知している。海洋監視 は航空機と船舶で実施、リモセン実 利用機関は軍であると教示された。 中 衛星画像を利用した 海洋監視サービスの 需要は高い(英国、 中国のサービス利 用)低 施設管理などの提案 は可能 インドネシア インドネシア海洋調整庁 (Coordinating Ministry for Marine Affairs Republic of Indonesia ) CMMA 官 海洋分野における、防衛・安 全保障・統治、海洋環境保 護等に関する管理統治法整 備、人材育成等 <ASNARO-1の画像評価パ イロットプロジェクト担当> 諸島間のロジスティクス・ 違法漁業監視、領海観 測、自然災害・海洋汚染 監視対策、人材、海洋科 学・技術、インドネシアに おける海洋開発の為の衛 星技術活用 船舶モニタ、違法漁 業モニタ、汚染監視 SAR/光学 ALOS-2、Sentinel-1光学衛星は不明 尼国政府予算でない場合 (ODA等)は直接調達も可 回答なし 中分解能 広域が必要 回答なし 高頻度観測 回答なし NRT 理想は1h以 内 回答なし 海洋(領海、EEZ) 回答なし CSK,RS-2の価 格に不満あり、 より低価格を求 める 回答なし 回答なし 回答なし 低 無償データ利用が主で商業販売の 可能性は低い。2017年パイロットプロ ジェクト取りまとめ。画像評価を実施 (印刷画像)。傘下のBPPTが実務機 関のためASNARO-1データの評価を 依頼。 小-中 海洋アプリが有望か インドネシア 海事漁業省 Ministry Marine Affairs Fisheries(Kementerian Kelautan dan Perikanan) KKP 官 気候変動、海の資源などの海洋学に関する研究 生態系の研究に利用(マ ングローブ、海藻、二酸化 炭素固定化量把握) SARデータを中心に違法 漁業管理や石油海洋汚 染の管理 海洋管理、違法漁業 モニタ、オイルスピルSAR/光学 SAR:ALOS-2、 バリ島にアンテナを持ち直接受信  (NOAA、AQUA、CSK、RS-2データ)   LAPAN経由で他政府機関に配布 光学衛星:WorldView-2 (Pleiadesの画像をLAPANから入手) バリ島にアンテナを持ち直接受信  (NOAA、AQUA、CSK、RS-2データ)   LAPAN経由で他政府機関に配布 尼国政府予算でない場合 (ODA等)は直接調達も可 予算が少なく、無償データ 既存システムの有効活用 実施 2018年は衛星画像の予算 要求を実施している。規模 は不明。 回答なし 広域が必要 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし バリ島でSAR受信 (CSK,RS2の契約が切 れている) 予算の都合上限ら れたAOIで利用(法 漁業管理はマグロ、 ロブスターなどの限 られた漁場、アラフ ラ、ナトゥナ、スラ ウェシなど違法操業 船が多い海域) 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 衛星データ配信シス テムを整備している※ フランスCLA製 低-中 研究が主目的であり商業データの大 量購入可能性は低い。予算も縮小傾 向。低 パイロットプロジェクトの研修に参加、 研究利用への調達が望まれる。直接 受信をしていた機関である。 小-中 海洋アプリが有望 直接受信する場合は両国間の データポリシーに配慮が必要。 インドネシア インドネシア国立航空宇宙研 究所(National Institute of Aeronautics and Space) LAPAN 官 リモセン衛星データの活用と 上層大気の研究開発。安全 保障を含めたすべての関係 省庁へ画像提供。 人工衛星画像利用に関する 研修も実施。 都市計画に最も使用。海 洋のオイルスピルモニタ 等にも利用(現時点で森 林、軍事目的では少な い。) 当該機関へは無償で提 供する(LAPANが予算化 するとのこと) 衛星画像配布とりま とめ機関 DEM作成、光学の補 完 SAR/光学 利用衛星:TerraSAR-X、ALOS-2、 RADARSAT-2等利用衛星:Pleiades 光学衛星(商用衛星、のNASA衛星 (LANDSAT、MODIS等)等) Government License(マル チユーザ)で購入し他政府 機関に配布。一般的な画 像は入札となる。単価契約 が利用だが年間契約も可 能 1M USD@2016 (必要な画像は予算化して 獲得、配布) ユーザー政府機関の予算 での調達もあり 中-高分解能 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし NRT SAR受信局の拡張(処 理機能)をAirbusが落 札。2017年内にパレパ レの既存局にシステム 導入予定。新アンテナ (7.2m想定)の設置は 来年を目指す ・検証エリアのひと つにバタン島 '・プロジェクトによっ て相違。 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 回答なし 低-中 LAPANよりもエンドユーザー機関へ の売り込みが重要となる。調達に正 当性があれば公開入札なしで指名買 いも可能。低 画像は国際調達される。衛星画像を 調達候補として認識してもらう必要が ある。 低 インドネシア政府機関への配布へはLAPAN経由・認可が必要 付加価値プロダ クト市場の開拓 可能性 RS画像の取扱いにおけ る配慮 用途 センサー 現状 ニーズ(分解能~赤外線利用等:仕様書対応) 我が国衛星データの将来需 要見込み(課題や対応方針 も) 国 組織 官民 組織目的 利用分野

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NRSD(ベトナム)

National Remote Sensing Department (NRSD) 国家リモートセンシング局

(1) 組織目的 ベトナム国内(官民)で使用するリモートセンシング画像の調達(直接受信を含む)配 布、付加価値情報分析&レポート配布。 (2) 利用分野・ニーズ a. 現状ニーズ  光学衛星画像としてALOS の PRISM、AVNIR、VNREDSat-1 を使ったことがあ る。

 SAR 衛星画像は ALOS の PALSAR を利用した経験がある。  ロシアの衛星も今は使っていない。 b. 流通  軍へはVNREDSat を提供している。 c. 国産衛星の利用ニーズ・要望  日本の高分解能画像の検索用のウェブサイト、SAR アプリケーションとして InSAR, 石油流出モニタリング、地滑りモニタリング、日本が主催するパイロット プロジェクト、日本が開発したアプリケーションの共有に関する情報の要望があっ た。  アセスメントをするための国産衛星サンプルデータを要望している。

MARD(ベトナム)

Ministry of Agriculture and Rural Development (MARD)(ベトナム農業農村開発 省)、ベトナム (1) 組織目的 ハイテクを使った農業の管理及び政策立案。 (2) 利用分野・ニーズ a. 現状ニーズ  穀物栽培、森林、水資源などの管理と政策立案に人工衛星データを使っている。  今まではSAR 衛星では COSMO-SkyMed の画像(40×40km、1 枚 USD3000 程

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26 度でスイスのSARMAP 社から購入。2012-2015 年に 48 シーン)を使っていた が高価なため現在はSentinel を使っている。  人工衛星から得られた作物栽培に関する情報は政府だけでなく、保険会社も利 用している。また作物栽培土地利用の再構築にも人工衛星データを使っている。 b. 流通

 人工衛星データはWorldView-2、 3、SPOT などをシンガポールにある SPOT Image Singapore 社などの国際的な代理店から調達している。  調達先はNRSD に限らず、予算の出所に依存(depend on projects)する。  WorldView-2 の調達価格は USD20~24/km2である。  衛星画像は必ずしもNRSD から調達している訳ではない。NRSD から調達をし ているのはおそらくMONRE 傘下機関のみである。 c. 国産衛星の利用ニーズ・要望  高分解能画像は、ダイク構造物、海岸線、河川、水理などの管理に使っている。  スイスがファンディングしているプロジェクトとは米生産のモニタリングであ る。今後は米以外の作物のモニタリングを行いたい。この予算をJICA などに期 待したい。  今後は従来の方法に拘らず、画像を使って新しい試みをしたい。日本の高分解能 画像は安価で、米のモニタリングなどのパイロットプロジェクトも考えられる。

MARD-NIAPP(ベトナム)

National Institute of Agricultural Planning and Projection Remote Sensing & GIS Center(MARD 傘下国立農業計画・計画研究所リモートセンシング&GIS センター)、 (1) 組織目的 土地利用マッピングのデジタル化を目的に1990 年に MARD 傘下機関として設立。 (2) 利用分野・ニーズ a. 現状ニーズ  ベトナムにおける衛星画像の主用途は土地利用マッピングと農作物収穫モニタ を行っている。  農作物収穫モニタはスイスの資金支援で実施している。利用衛星は Sentinel 1、 2の20m 分解能画像である。2015 年までは COSMO-SkyMed の 3m 分解能画 像を使っていたが、高額なため無償のSentinel に切り替えた。COSMO-SkyMed 画像はスイスのSARMAP 社より調達した。40x40km の 3m 分解能画像で価格

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27 はUSD3000/シーンである。3年間で48シーンを購入した。米のモニタリング は農耕期シーズンの中盤と終盤に2 回行っている。収穫前にそのシーズンの収穫 量を予測し監督省庁(MARD)と保険会社に報告している。米と他の作物との区 別は、水田に水を引き、田植えで芽が生え、稲穂が生り、収穫するといった変化 でそれが水田と分かる。ゴムの木や椰子栽培も同様にして分かる。収穫の予想に ついては、ORYZA という名のシミュレーションソフトを利用している。人工衛 星からバイオマスの情報を抽出し、それらのデータをソフトに入力することで、 水田の変化を予想している。年USD0.2 百万、2 年間で成果を出した。今後 2 年 間延長して成果を出す予定である。  保険会社から高分解能画像を使用したモニタリングの需要があり、COSMO-SkyMed 、Sentinel などの外部データを無償で入手しているため、保険会社への 情報提供も無償で実施している。データを(MARD 予算として)有償で買うこと が出来れば、保険会社への販売も将来的には行いたい。  圃場抽出のプロジェクトが計画されている。ベトナム全土を1000ヘクタール の区画(Province)に区切り、SAR 画像から圃場を抽出するものである。第一段 階として7ヶ所の抽出を終了した。第二段階は 25 箇所の圃場抽出を 2018 年に 計画している。  ベトナムは米以外に、カシュ―ナッツ、キャッサバ、コーヒー、とうもろこし、 豆などがアメリカなどへの重要な輸出品となっており、その生産量の変動予測は 重要である。  アメリカはベトナムに対して食料の安定供給を要求している。  保険会社はドイツ国際協力公社(GIZ)である。ベトナム政府から資金をもらい、 このシミュレーション結果を活用して活動している。  全体を25 の Province(省)、District(県)、Commune(町村)に分けて、それ ぞれの地域ごとにシミュレーションを行う。Province、District は投資家、 Commune は地元の農民がこのシミュレーションの受益者である。  ベトナムの年度は1―12 月なため、日本の高分解能 SAR 画像の利用があるとし たら2019 年 1 月から。2018 年は引き続き Sentinel の画像を利用予定している。 b. 国産衛星の利用ニーズ・要望  保険会社はより分解能の高い情報を欲している。  農作物収穫モニタは重要な領域で、食の安全のため、水その他に気を使っている。 リモートセンシング画像は、どの領域が安全で、どの領域が安全でないか判別す るための判断材料となる。  日本の高分解能画像は COSMO-SkyMed より安いので魅力があるが、ブランド がまだ確立されていないため、保険会社等顧客からの信頼を得るためにはパイロ

図  3-2  ベトナムでの衛星画像の商流のまとめ
図  3-6  インドネシアで必要とされる人工衛星画像の空間/時間分解能の関係
図  4-1  セミナー会場正面の背景幕
図  4-3  通訳との事前打合せの様子          図  4-4  同時通訳用ブース
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参照

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