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ベンダムスチン(トレアキシン®)マニュアル 第 3 版

1. ベンダムスチン(トレアキシン®)について ··· 1

2. 適応・投与法 ··· 8

① 適応疾患

② 適応患者条件

③ 用法・用量

④ ベンダムスチン(トレアキシン®)単剤投与スケジュール

⑤ ベンダムスチン-R(トレアキシン®)投与スケジュール

3. 有害事象とその対策 ··· 11

① 休薬・減量の規定

② 主な有害事象とその対策

4. ベンダムスチン(トレアキシン®)導入について ··· 14

5. 看護マニュアル ··· 16

6. 薬剤部マニュアル ··· 24

① 服薬指導のポイント

② 搬送手順

③ ミキシングの注意点

7. 患者説明文書(医師用) ··· 31

8. 患者用パス ··· 33

① 入院用患者パス

(ベンダムスチン(トレアキシン®)

② 外来用患者パス

9. 料金表 ··· 36

(3)

1 ベンダムスチン(トレアキシン®)について ベンダムスチンは、1960 年代に旧東ドイツにおいて開発され、低悪性度リンパ腫、多発性骨 髄腫、慢性リンパ性白血病の治療薬として用いられてきた。 ナイトロジェンマスタード基とプリンアナログ様ベンズイミダゾールを持つ。アルキル化剤 作用による DNA 損傷と、p53 依存性および非依存性のアポトーシス誘導、有糸分裂期チェック ポイント阻害による mitotic catastrophe の誘導などの複数の機序を介して殺細胞作用を示す (図)。 <図> これまで海外、国内で施行された、再発・難治低悪性度リンパ腫、マントル細胞リンパ腫を 対象とした主要な臨床試験の成績について、以下に示す。 <低悪性度リンパ腫、マントル細胞リンパ腫に対するベンダムスチン単剤治療> ◆リツキシマブ抵抗性低悪性度リンパ腫、Transform を来たした非ホジキンリンパ腫を対象と したベンダムスチンの有効性:海外 Phase 2 試験1)

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対象はリツキシマブを含む治療歴をもつ低悪性度リンパ腫もしくは低悪性度リンパ腫からの Transform した症例を含む 76 例。Follicular lymphoma が 61%と最も多く、20%にあたる 15 例 は Transformed lymphoma であった。うち 1 例は Burkitt lymphoma であった。88%が StageⅢも しくはⅣの進行期症例であった。前治療歴数の中央値は 2 で、自家移植後の症例が 6 例含まれ ていた。 ベンダムスチン 120mg/m2 を Day1,2 に投与し、3 週間を 1 サイクルとして 6 コースまで施行 した。追加治療は最大 6 サイクルが許容された。 6 サイクルの投与を完遂された症例は 34 例(44%)、投与サイクル数中央値は 5 サイクル(Range 1-9)であった。6 サイクル未満で投与中止となった 43 例のうち、23 例は有害事象による中止 で、原因として血小板減少が 11 例を占めた。14 例が病勢増悪により中止となっている。 ORR77%、CR rate15%、CRu19%、PR 43%であった。奏効期間の中央値は 6.7 カ月、低悪性度リ ンパ腫では 9.0 カ月であったのに対し、Transformed lymphoma では 2.3 カ月と不良であり、若 年例では継続して自家移植など、追加の治療の必要性が示唆された。アルキル化剤もしくはプ リアナログ製剤を前治療で使用後の症例の奏効率は観察期間中央値 6.7 カ月で、PFS は 7.1 カ 月、低悪性度リンパ腫においては 8.3 カ月であった。アルキル化剤もしくはプリアナログ製剤 に対し不応例の奏効率・奏効期間はそれ以外の症例と比較して有意差は認められなかった。 主な有害事象は血液毒性であった。Grade3/4 の好中球減少、血小板減少がそれぞれ 54%、25% で認められ、発熱性好中球減少症が 5 例認められた。真菌感染の合併が 6 例認められた。非血 液毒性は消化器毒性が主であったが、Grade3/4 を示した例は数%にとどまり、管理可能なもの であった。 ◆リツキシマブ抵抗性低悪性度リンパ腫に対するベンダムスチン単剤の有効性:海外 Phase 2 試験2) 対象はリツキシマブ単剤もしくはリツキシマブ併用化学療法施行後 6 カ月以内に再発・再燃 をきたした低悪性度リンパ腫である。症例は 100 症例、Follicular lymphoma 62 例、Small lymphocytic lymphoma 21 例、Marginal zone lymphoma 16 例などであった。StageⅢもしくは Ⅳの進行期症例が 76%を占めた。前治療数(化学療法)の中央値は 2(Range 0-6)であった(リ ツキシマブ単剤療法のみ施行された例が 1 例含まれている)。 ベンダムスチン 120mg/m2 を Day1,2 に投与し 3 週間を 1 サイクルとして、6 コース~8 コース まで施行された。 投与サイクル数の中央値は 6(Range 1-8)、6 サイクルまで施行されたのは 60 例であった。6 サイクル未満で投与中止となった 40 例のうち、有害事象による中止が 27 例を占めた。その中 で最も頻度が高かったものは血小板減少による 9 症例、次いで倦怠感 6 例、好中球減少 4 例な どであった。病勢増悪による中止は 10 例であった。 主な有害事象は血液毒性で、Grade3/4 の好中球減少を 61%に認め、38%で G-CSF の投与を必要 とした。血小板減少は 25%に認め、早期治療中止の大きな要因となった。すべての Grade の感

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染症は 69 例に認め、このうち 5 例に CMV 感染症、12 例に VZV 感染症を認めた。M の感染症は 21 例に発症した。非血液毒性は倦怠感や嘔気、嘔吐などの消化器毒性を中心に認められたがい ずれも軽度で管理可能なものであった。Infusion reaction は 14 例に認め、Grade3/4 はそれぞ れ 1 例ずつであった。

ORR は 75%、CR/CRu 17%、PR 58%であった。FLIPI のリスク別の奏効率に差は認められなかっ た。Alkylator-refractory と Alkylator-sensitive の症例では奏効率がそれぞれ 60%と 86%で あった。Duration of response は 9.2 カ月であったが、直前の治療に対し Sensitivity を認め た症例では 10.0 カ月、Chemo-refractory の症例では 6.3 カ月であった。観察期間中央値 11.8 カ月での PFS は 9.3 カ月であった。

◆国内第Ⅰ相試験3)

再発・難治性低悪性度リンパ腫もしくはマントル細胞リンパ腫の患者を対象に行われた。ベ ンダムスチンの投与量は Level 1 は 90mg/m2、Level 2 は 120mg/m2 が設定された。Day1,2 にベ ンダムスチンを投与し、1 コース 3 週間、最大 3 コース投与された。

DLT は Grade4 の好中球減少、血小板減少 10000 以下、Grade 4 以上の血液毒性、Grade 4 以 上の非血液毒性とされた。3 例が登録され、いずれも DLT は発現しなかった。 Level 1 に 3 例が登録され、いずれも DLT の発現は認めなかった。 Level 2 には 6 症例が登録され、やはり DLT の発現は認めなかった。 Grade3/4 の有害事象は血液毒性のみで、白血球減少、好中球減少、リンパ球減少であった。 非血液毒性はいずれも Grade1 もしくは 2 にとどまったが、全例に食思不振、嘔気を認めた。SAE は 1 例のみで、120mg/m2 投与例に Grade2 の間質性肺炎が発生した。 CR/CRu は 22%、ORR は 89%であった。 ◆国内第Ⅱ相試験4) 再発・難治性低悪性度リンパ腫もしくはマントル細胞リンパ腫の患者を対象に行われた。ベ ンダムスチンは 120mg/m2 を Day1,2 投与、3 週間を 1 サイクルとして、最大 6 コース施行され た。 11 例のマントル細胞リンパ腫と 58 例の低悪性度リンパ腫が登録された。StageⅢもしくはⅣ の進行期症例が 60 例を占め、リツキシマブを含む治療後の症例が 48 例であった。 投与サイクル数の中央値は 5(Range 1-6)、6 サイクルまで投与終了したのは 29 例であった。 ORR 91.3%、CR 39.1%、CRu 27.5%、PR 24.6%であった。マントル細胞リンパ腫では ORR 100%、 CR 63.6%という極めて良好な結果であった。

観察期間中央値 12.6 カ月で、PFS の中央値は 21.09 カ月、低悪性度リンパ腫は 19.98 カ月、 マントル細胞リンパ腫は 21.75 カ月であった。

有害事象は血液毒性が主であり、Grade3/4 の好中球減少が 72%、血小板減少が 17%に認めら れた。発熱性好中球減少症が 1 例、Grade3 の感染症が 3 例に発現した。非血液毒性は Grade1/2

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が主であり、悪心、食思不振、便秘などの消化器毒性が 80%~40%と高頻度に認められた。また、 皮膚症状が 40%程度に認められた。いずれも管理可能なものであった。 <低悪性度リンパ腫、マントル細胞リンパ腫に対するリツキシマブ+ベンダムスチン併用療法 > ◆再発・難治低悪性度リンパ腫、マントル細胞リンパ腫に対する、リツキシマブ+ベンダムス チン療法の有効性:海外 Phase2 試験5) 再発 CD20 陽性低悪性度 B 細胞性リンパ腫もしくはマントル細胞リンパ腫の患者が対象であっ た。症例は 65 症例、うち濾胞性リンパ腫が 82%、マントル細胞リンパ腫が 18%を占めた。82% が StageⅢもしくはⅣの進行期であった。56%の症例でリツキシマブを含む治療を施行されてい た。 リツキシマブは 375mg/m2 を Day 1 に投与、ベンダムスチンは単剤療法とは異なる 90mg/m2 を Day2,3 投与し、1 コースを 28 日として最短 4 サイクル施行、治療効果が認められた場合に は最大 6 サイクルまで施行した。リツキシマブは、1 コースの-Day7 および最終コースの Day28 に追加投与された。 少なくとも 4 コースの治療を施行したのは 92%、6 サイクル施行したのは 62%であった 4 コー ス前に中止となった 6 例のみで、うち 2 例が有害事象、1 例が病勢増悪であった。

ORR 92%、CR 41%、CRu 14%、PR 38%であった。マントル細胞リンパ腫では ORR 92%、CR 42%、 CRu 17%、PR 33%、SD 8%、PD 0%とすぐれた奏効を認めた。リツキシマブ投与歴のある症例では、 そうでない症例と比較してやや奏効率が劣ったが、奏効期間では両者に有意な差を認めなかっ た。 観察期間中央値 20 カ月で奏効期間の中央値は 21 カ月、PFS 中央値は 23 カ月であった。 主な有害事象は血液毒性であった。Grade3/4 の好中球減少を 36%、発熱性好中球減少症を 6% に認めた。G-CSF の投与を行ったのは 8 例であった。Grade3/4 の血小板減少は 10%、Grade3 の 貧血は 2%で、輸血を必要としたのは 4 症例であった。非血液毒性は主に嘔気 70%、便秘 44%、 下痢 36%、嘔吐 29%など消化器毒性の頻度が高かったがいずれも多くが Grade1/2 で管理可能な ものであった。Infusion reaction はベンダムスチンで 15%、リツキシマブで 20%に認められ、 リツキシマブによる 2 例のみ Grade3 であったが他は軽微なものであった。 ◆低悪性度 B 細胞性非ホジキンリンパ腫、マントル細胞リンパ腫に対する、リツキシマブ+ベ ンダムスチン療法の有効性:海外 Phase3 試験 ★StiL NHL 16) 初発低悪性度リンパ腫およびマントル細胞リンパ腫の患者を対象として、1st line としての リツキシマブ+CHOP 療法(R-CHOP 療法)に対する、リツキシマブ+ベンダムスチン療法(RB 療法)の非劣性を評価する Phase 3 trial がドイツを中心とした欧州にて施行された。

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対象となった患者は、ドイツ国内 81 施設で 2003 年 9 月から 2008 年 8 月までに新たに診断さ れた StageⅢもしくはⅣの低悪性度リンパ腫もしくはマントル細胞リンパ腫の患者が対象とし て計画された。なお低悪性度リンパ腫のうち濾胞性リンパ腫は Grade1 もしくは Grade2 が対象 である。 登録症例は R-B 群は 274 例、R-CHOP 群が 275 例であった。尚、StageⅡの患者が R-B 群に 3%、 R-CHOP 群に 4%含まれている。 投与方法は R-B 群:リツキシマブ 375 ㎎/m2Day1、ベンダムスチン 90 ㎎/m2Day1、Day2 投与

を 1 コース 4 週ごと、R-CHOP 群:リツキシマブ 375 ㎎/m2 Day1 と CHOP 療法(エンドキサン

750 ㎎/m2 Day1、アドリアマイシン 50 ㎎/m2 Day1、ビンクリスチン 1.4 ㎎/m2 Day1、プレド

ニゾロン 100 ㎎/Day Day1-5)を 1 コース 3 週間ごと、各々最大 6 サイクルまで施行した。 観察期間中央値 45 カ月で、PFS 中央値は R-B 群 69.5 カ月対 R-CHOP 群 31.2 カ月であり、明 らかに R-B 群で長期の PFS を示した。しかしながら、本試験は非劣性の証明を目的に計画され ており、この結果をもって R-B 療法の R-CHOP 療法に対する優越性が証明されたとは言えない。 尚 OS については両群間の差は認められなかった。 有害事象については、重篤な有害事象が R-B 群 19%対 R-CHOP 群 29%、感染症に関しては 37% 対 50%、GCSF 使用頻度は 5%対 20%、Grade3/4 の白血球減少、好中球減少の頻度も R-B 群で 少なく、そのほか脱毛、感覚異常、口内炎などの事象も R-B 群で有意に少ないと報告されてい る。尚有害事象の評価は WHO 重症度分類に基づき評価されている。 以上の結果から、著者らは、R-B が R-CHOP よりも有効で安全な治療であることが示されたと 結論づけている。 この試験については 2014 年の ASH において、観察期間中央値 78 か月時点の結果が報告され、 OS についても R-B 群で良好な傾向が示されたと報告されている7) ★BRIGHT study8) R-B 療法の標準療法(R-CHOP 療法もしくは R-CVP 療法)に対する CR 率の非劣性を証明する目 的に、Phase 2 試験(BRIGHT 試験)がアメリカの施設を中心として計画された。 対象症例は初発低悪性度 B 細胞性リンパ腫(濾胞性リンパ腫は Grade1 および 2)、マントル 細胞リンパ腫の症例で、化学療法導入の適応と判断された症例(B 症状、巨大腫瘍、リンパ腫 による何らかの症状を有するもの)である。 R-ベンダムスチン療法の用量は StiL NHL1 同様、リツキシマブ 375 ㎎/m2 Day1、ベンダム スチン 90 ㎎/m2Day1,Day2 投与、1 コース 4 週間ごとの投与で施行された。対照の RCHOP/R-CVP 療法は 1 コース 3 週間である。 各々予定投与サイクルは 6 コースであるが、医師の判断で 2 コースまでの追加投与が認めら れている。 R-B 群 224 例、R-CHOP/CVP 群 223 例で両群の患者背景に有意な差は認めなかった。主要評価 項目である CR 率は R-B 群 31%対 R-CHOP/CVP 群 25%であり、R-B 療法の標準治療に対する非劣

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性が証明されたが、優越性はこの試験においては示されなかった。全奏効率では 97%対 91%で、 R-B 群において良好な結果が示された。また疾患別に奏効割合を検討した結果、特にマントル 細胞リンパ腫においては、R-B 療法が R-CHOP/CVP 群よりも有意に優れた効果を得ていることは 示された。 一方、有害事象については、白血球減少、脱毛、嘔吐、末梢神経障害などが R-CHOP/CVP 群で 多く出現したが、投与に関連した過敏症症状、リンパ球減少など、ベンダムスチン特有の有害 事象が R-B 群で認められた。感染症については両群に差は認められず、日和見感染症について は R-B 群対 R-CHOP 群:10%対 7%、R-B 群対 R-CVP 群:12%対 9%と、R-B 群でより多い傾向に あった。 OS、PFS についてはこの試験では評価されていない。 以上の結果から、筆者らは、両者は安全性プロファイルの異なる治療であり、治療後の長期 毒性についてさらに評価が必要であると結論づけている8) <慢性リンパ性白血病に対するベンダムスチン単剤治療> ◆未治療慢性リンパ性白血病に対するベンダムスチンと Chlorambucil の比較試験

対象症例は未治療の慢性リンパ性白血病、Binet StageB もしくは Binet StageC と診断され た患者。 投与方法はベンダムスチン群は 100 ㎎/㎡ Day1、Day2 投与、1 コース 4 週間ごと、 Chlorambucil 群は 0.8 ㎎/㎏ Day1、Day15 投与(内服)、1 コース 4 週間ごと。 いずれの群も 3 コース後に評価を行い、CR もしくは PR に至った症例は 2 コースの追加治療 が推奨されており、最大サイクル数は 6 サイクルとされた。NC の患者についても最大 6 サイク ルまでの投与が認められているが、PD の場合には治療中止となる。 ベンダムスチン群 162 例、Chlorambucil 群 157 例が登録された。両群ともに約 70%が Binet StageB の症例であった。 治療サイクル数の中央値は両群とも 6 サイクルであった。奏効率はベンダムスチン群 68%対 Chlorambucil 群 31%と有意にベンダムスチン群で優れおり、CR 率においてもベンダムスチン 群 31%対 Chlorambucil 群 2%と、ベンダムスチン群で高い CR 率を示した。 観察期間中央値 35 か月で無増悪生存期間中央値はベンダムスチン群 21.6 か月、Chlorambucil 群 8.3 か月と有意にベンダムスチン群で優れていた。CR 到達後の治療効果継続期間中央値につ いても、ベンダムスチン群 29.3 か月、Chlorambucil 群 8 か月であり、明らかにベンダムスチ ン群が優れていた。 主な有害事象は血液毒性であり、好中球減少 27%対 14%、血小板減少 25%対 21%、貧血 22% 対 14%、Grade3/4 の好中球減少 23%対 11%と、いずれもベンダムスチン群で多く認められた。 Grade3/4 の感染症はベンダムスチン群 8%、Chlorambucil 群 3%であった。吐き気などの消化 器毒性もベンダムスチン群で多く認められたが、ほとんどは Grade1-2 で管理可能であった。 未治療慢性リンパ性白血病に対して、ベンダムスチンは優れた効果を示した。血液づ性を中

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心に留意すべき有害事象も認められたが、概ね可能であった。

1) Jonathan W Friedberg et al. Bendamustine in patients with rituximab-refractory indolent and transformed non-Hodgkin’s lymphoma: results from phase 2 multicenter, single-agent study. J Clin Oncol. 2008; 26: 204-210.

2) Brad S. Kahl et al. Bendamusutine is effective therapy in patients with rituximab-refractory, indolent B-cell Non-Hodgkin lymphoma. Cancer 2010; 116: 106-114.

3) Ogura M. et al. Phase 1 and pharmacokinetic study of bendamustine hydrochloride in relapsed or refractory indolent B-cell lymphoma and mantle cell lymphoma. Cancer Sci 2010; 101: 2054-2058.

4) Ohmachi K. et al. Multicenter phase 2 study of bendamustine for relapsed or refractory indolent B-cell lymphoma and mantle cell lymphoma. Cancer Sci 2010; 101: 2059-2064. 5) K. Sue Robinson et al. Phase 2 multicenter study of bendamusitine plus rituximab in patients with relapsed indolent Bcell lymphoma and mantle cell Non- Hodgkin’s lymphoma. J Ciln Oncol 2008; 27: 4473-4479.

6) Mathias J Rnummel et al. Bendamustine plus rituximab versus CHOP plus rituximab as first-line treatment for patients with indolent and mantle cell lymphomas: an open-label, multicenter, randomised, phase 3 non-inferiority trial. Lancet 2013; 381: 1203-1210.

7) Mathias J Rnummel et al. Bendamustine plus rituximab (B-R) versus CHOP plus rituximab (CHOP-R) as first-line treatment in patients with indolent and mantle cell lymphomas (MCL) – 7 year update results from the StiL NHL1 study [abstract]. Blood (Suppl) 2014; 124: 4407

8) Ian W. Flinn et al. Randomized trial of bendamustine-rituximab or R-CHOP/R-CVP in first-line treatment of indolent NHL or MCL: the BRIGHT study. Blood 2014; 123: 2944-2962.

9) Wolfgang U. Knauf, et al. Phase Ⅲ Randomized Study of Bendamustine Compared with Chlorambucil in Previously Untreated Patients with Chronic Lymphocytic Leukemia. J Clin Oncol 2009; 27: 4378-4384

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2 適応疾患・投与用法 ① 適応疾患 1) 低悪性度 B 細胞性非ホジキンリンパ腫、マントル細胞リンパ腫 *未治療の場合には原則としてリツキシマブとの併用で用いる。 *再発・難治例については原則として単剤投与で用いる。ただしリツキシマブとの併用についても適宜検討の上 で行うことは許容される。 2) 慢性リンパ性白血病 ② 適応患者条件(投与開始基準に準ずる) • PS=0-1 • 好中球 1500 以上 • 血小板 10 万以上 • AST/ALT 施設基準上限の 2.5 倍以下 • T-Bil 施設基準上限の 1.5 倍以下 • S-Cr 施設基準上限の 1.5 倍以下 ③ 用法・用量 1)低悪性度 B 細胞性非ホジキンリンパ腫、マントル細胞リンパ腫 ○未治療の場合 リツキシマブ(遺伝子組換え)との併用において、通常、成人にはベンダムスチン塩酸塩として 90mg/m2(体 表面積)を 1 日 1 回 1 時間かけて点滴静注する。投与を 2 日間連日行い 26 日間休薬する。これを 1 サイク ル 28 日 として投与を繰り返す。 なお、患者の状態により適宜減量する。 ○再発又は難治性の場合 通常、成人にはベンダムスチン塩酸塩として 120mg/m2(体表面積)を 1 日 1 回 1 時間かけて点滴静注する。 投与を 2 日間連日行い 19 日間休薬する。これを 1 サイクルとして投与を繰り返す。 なお、患者の状態に より適宜減量する。 2)慢性リンパ性白血病 通常、成人にはベンダムスチン塩酸塩として 100mg/m2(体表面積)を 1 日 1 回 1 時間かけて点滴静注する。 投与を 2 日間連日行い 26 日間休薬する。これを 1 サイクルとして投与を繰り返す。 なお、患者の状態に より適宜減量する。

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④ ベンダムスチン-R(BR)<未治療の iNHL/MCL の場合>:1 コース 28 日 【投与スケジュール】 ベンダムスチン-R(BR):1 コース 28 日 注)ベンダムスチンは90mg/m2であり、単剤投与と用量が異なることに注意。 注)1 コース28 日となり、単剤投与と異なることに注意。 注)リツキシマブ前処置はイブプロフェン+d-クロルフェラミン。支持療法は単剤と同様。 注)本治療後のリツキシマブ維持療法の有効性についての評価は定まっていない。 注)高腫瘍量時はinfusion reaction 及び腫瘍崩壊症候群が懸念されるため、1 コース目のみリツキシマブの投与順を変更する場合がある。(高腫瘍の規 準についてはP. 参照) 薬剤(投与方法) 1 2 3 4 ・・ 28 リツキシマブ 375mg/m2 パロノセトロンバッグ 0.75mg/50ml 15 分 ↓ デキサメタゾン(div) 3.3mg/day 15 分 ↓ ↓ ベンダムスチン 生食 90mg/m2 250ml 1 時間 ↓ ↓ 生食 250ml (div) 2 時間 ↓ ↓ (ベンダムスチンと同じに開始。残破棄) 高腫瘍量の場合、1 コース目は下記のいずれかのスケジュールで行う。2 コース目以降は上記と同じ。 薬剤(投与方法) 1 2 3 ・・ 8 or 9 ・・ 28 リツキシマブ 375mg/m2 パロノセトロンバッグ 0.75mg/50ml 15 分 ↓ デキサメタゾン(div) 3.3mg/day 15 分 ↓ ↓ ベンダムスチン 生食 90mg/m2 250ml 1 時間 ↓ ↓ 生食 250ml (div) 2 時間 ↓ ↓ (ベンダムスチンと同じに開始。残破棄) 高腫瘍量以外の場合は下記スケジュールも考慮される。 薬剤(投与方法) -7 ・・ 1 2 3 4 ・・ 28 リツキシマブ 375mg/m2 パロノセトロンバッグ 0.75mg/50ml 15 分 ↓ デキサメタゾン(div) 3.3mg/day 15 分 ↓ ↓ ベンダムスチン 生食 90mg/m2 250ml 1 時間 ↓ ↓ 生食 250ml (div) 2 時間 ↓ ↓ (ベンダムスチンと同じに開始。残破棄)

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⑤ ベンダムスチン単剤<再発又は難治性の iNHL/MCL の場合>:1 コース 21 日 薬剤(投与方法) 1 2 3 4 ・・ 28 パロノセトロンバッグ 0.75mg/50ml 15 分 ↓ デキサメタゾン(div) 3.3mg/day 15 分 ↓ ↓ ベンダムスチン 生食 120mg/m2 250ml 1 時間 ↓ ↓ 生食 250ml (div) 2 時間 ↓ ↓ (ベンダムスチンと同じに開始。残破棄) ⑥ベンダムスチン単剤< CLL の場合>:1 コース 28 日 注)ベンダムスチンの用量は悪性リンパ腫に対するものと異なるため注意する。 注)1 コース28 日であり、悪性リンパ腫に対する単剤療法と異なる。 注)本邦においてはリツキシマブは慢性リンパ性白血病に対する適応はないため、併用は行わない。 薬剤(投与方法) 1 2 3 4 ・・ 28 パロノセトロンバッグ 0.75mg/50ml 15 分 ↓ デキサメタゾン(div) 3.3mg/day 15 分 ↓ ↓ ベンダムスチン 生食 100mg/m2 250ml 1 時間 ↓ ↓ 生食 250ml (div) 2 時間 ↓ ↓ (ベンダムスチンと同じに開始。残破棄)

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3.トレアキシン

(ベンダムスチン塩酸塩)有害事象とその対策

1.薬休・減量規定 l 2 サイクル目以降の投与時は、原則として下記の基準に該当することを確認してから投 与を開始する。 【次サイクル開始の目安】 好中球数≧1,000/mm3 および血小板数≧75,000/mm3 l 減量は有害事象などに応じて、下記 3 段階で行う。 ◇リンパ腫(低悪性度 B 細胞非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫) 前サイクル投与量 Step1: 120mg/m2 ➡ 90mg/m2 Step2: 90mg/m2 ➡ 60mg/m2 Step3: 60mg/m2 ➡ 休薬 ◇慢性リンパ性白血病 前サイクル投与量 Step1:100 ㎎/㎡ ➡ 75 ㎎/㎡ Step2: 75 ㎎/㎡ ➡ 50 ㎎/㎡ Step3: 50 ㎎/㎡ ➡ 休薬 ①血液毒性 * 好中球数 1,000/mm3未満(Grade3-4)、血小板数 75,000/mm3(Grade2-4)の場合、投与開 始基準を満たすまで延期。 * 好中球数 500/mm3未満(Grade4)が 1 週間以上続く場合、もしくは発熱性好中球減少が 3 日以上続いた場合、血小板数 10,000/mm3未満(Grade4)、血小板輸血を必要とする出 血傾向を認めた場合、回復まで治療開始は延期し、次回以降は減量する。 ②非血液毒性 * Grade3 以上の非血液毒性を認めた場合、回復まで治療延期または減量を検討。 * 肝機能障害 Grade3 以上、血清 Bil 値≧2mg/ml の場合、回復まで治療延期。 ※減量を行った場合は、以降投与量を維持し増量しないこと。

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2.主な有害事象とその対策 ① 悪 心 ・ 嘔 吐 * 本剤投与中は悪心・嘔吐が高頻度に現れることがあるため、本剤投与前に 5HT3受容体拮 抗剤(パロノセトロン)+デキサメサゾンの投与を行う。遅発性嘔吐が比較的高頻度に認 められたため、当院ではパノロセトロンを併用している。 *パロノセトロン+デキサメサゾン 3.3 mg 2 日間で、遅発期の悪心が出現する場合は、次 サイクルよりアプレピタントカプセルを 3 日間併用を検討する。 * 頓用はメトクロプラミド。 ② 血 管 障 害 (静 脈 炎 /血 管 痛 ) * 注射部位局所や注射部位を中心に広がる疼痛や炎症が出現することがあるため、患者 の状態を十分観察し、異常を認めた場合は投与を中止する。 * 本剤投与時には、適切な静脈の選択を行う。本剤投与開始前に、穿刺部位に違和感や 疼痛等異常を認めた場合は、速やかに医療者に報告するよう、患者に指導する。 * 対策 1.温罨法 2.側管より生食 250ml を 2 時間の速度で投与する。生食は本剤投与終了時点で残破棄。 3.上記で対応が困難な場合には中心静脈ポート増設を考慮する。 ③ 血 管 外 漏 出 * 本剤投与時の血管外漏出による注射部位の紅斑、腫脹、疼痛等が報告されているため、 血管外漏出が疑われた場合は、ただちに投与を中止。薬液を可能な限り吸引除去する。 漏出部位には、ステロイド外用薬の塗布か、必要に応じてステロイドの局所注射を行 う。 * 対策 1. ベタメタゾン・ゲンタマイシン軟膏塗布 2. 冷却 3. コハク酸ヒドロコルチンゾン注射液 100mg+リドカイン注射液 1%1A+生食 5ml の 局所注射 ④ ア レ ル ギ ー 様 症 状 * 発疹・搔痒などの皮膚症状、発熱、悪寒などのアレルギー症状を認めることがある。 特に皮膚症状は、国内臨床試験で 56.5%(39/69 例)に認めている。 * アレルギー様症状の重症度、発現時期、症状に一定の傾向はないため、常に注意は必 要であり、患者にも異常発現時は速やかに医療者へ報告するよう指導する。 * 対策

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1. あらかじめ、アセトアミノフェン 300mg 10 錠を頓用で処方する(入院導入では退院 時処方)。 2. 発熱のみの場合:白血球減少時でなければ、アセトアミノフェン内服のみで経過観 察を指示。 3. 皮膚症状を認める場合:発熱があればアセトアミノフェン内服を指示。原則、受診 を指示。 4. 発疹、搔痒が発現した場合は、重症度に応じて抗ヒスタミン剤、ステロイドの全身 投与、外用剤など適切な処置をすみやかに行う。

★注意★ 皮疹については時に皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Jhonson 症候群)や中毒表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)などが報告されているため、重症の皮疹の例では粘膜症状の確認を行い、疑った場合に はステロイドパルス療法などを速やかに開始する。必要に応じ、免疫グロブリン大量療法、血漿交換につ いても検討する。また眼症状を認める場合には、ステロイド点眼の開始、眼科への診察依頼も合わせて検 討する。 ⑤ 骨 髄 抑 制 * 投与 2-3 週間に最低値に達する。Day15 前後に適宜血液検査を行う。一般的な殺細胞 性抗がん薬と比較し、やや遅めに nadir となる傾向があることに注意。 * 必要に応じて、G-CSF など適切な支持療法を行う。 ⑥ 感 染 症 * 骨髄抑制、特にリンパ球減少が高頻度(国内外臨床試験で Grade3 以上:90%以上)で発 現し、重症な免疫不全が発現または増悪することがある。免疫不全に伴い重篤な感染 症が発現し、海外では死亡例も報告されているため、患者の観察を十分に行い、免疫 不全や感染徴候を認めた場合は、適切な検査、処置を行う。 * アシクロビルや ST 合剤の予防投与を行わなかった海外臨床試験では、ヘルペスウィル ス感染や帯状疱疹、ニューモシスチス肺炎などの発現を認めた。 * 予防投与:治療開始時より、原則全症例に投与する。投与期間は主治医の判断による。 • ST 合剤 1 錠/日 • アシクロビル錠 1 錠/日 • (フルコナゾールⓇCap に関しては、リスクの高い症例に対し検討する)

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4. ベンダムスチン(トレアキシン®)導入(入院導入・外来導入)

に関連した決定事項

導 入 は 、 原 則 入 院 で 行 う 。 ただし、患者の希望があった場合、病状、理解度、薬剤管理能力などを勘案して、担当医 の判断で、外来導入も可能である。 1)必ず入院導入すべき患者条件 ・70 歳以上(臨機応変に外来主治医が判断) ・血糖コントロール不良、高血圧など合併症の管理のため入院が妥当と判断された場合 ・腫瘍量が多く(Bulky 病変、骨髄浸潤など)、腫瘍崩壊のリスクが高い場合 ・患者の理解が不十分 ・家族のサポートが少ない ・遠方 2)外来導入の流れ 治 療 開 始 前 に 最 低 2 回 の 受 診 日 ( ① と ② ) を 設 け る 。 ① ベンダムスチン治療確を検討 ・治療開始日までに歯科受診を予約する ・②の日に服薬指導を予約する ・②の日には必ず家族に同席していただくようにお話しする ⇒診察後、外来看護師に引き継ぎ。「ベンダムスチン予定の患者」と伝える。 ・看護師より ATC の説明書類を手渡しする。 ・看護師より血液担当薬剤師へ電話連絡を入れる。 ・必要と判断された場合には ATC 見学を調整する。 (問題ないと思われる患者の ATC 見学は省略。治療開始日に ATC で説明する) ② ベンダムスチン治療について同意取得 ・家族の同席のもと、IC を行い、同意書に署名していただく。 ・服薬指導を行う。 ・必要な患者には ATC 見学を行う。 ・治療オーダー、採血オーダーの確認(ATC 至急のチェック)、ATC の予約を行う。 ③ 治療開始 ・採血確認。診察。実施確定。 ・予防内服を処方する(薬剤部でもチェックしていただく)。

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・服薬指導を行う(ATC 担当薬剤師) ◆Day1は通常の治療と同様、採血後に診察、実施確定する。 ◆Day2 投与前の診察は外来担当医以外でも外来を担当しているすべての医師で対応 する。採 血 は 不 要 で あ る 。 ★投与開始前に必要な確認事項(入院・外来共通)★ ①歯科治療:齲歯は歯肉炎につて、治療前に歯科でチェックを受けていただく。かかり つけの歯科医があれば、当院歯科受診は必須ではない。 ②感染症既往歴の確認:帯状疱疹などの感染症の罹患歴を確認する。

③B 型肝炎の抗原抗体検査:HBsAg, HBsAb, HBcAb は原則再確認を行う。対応は通常の HBV 感染に関する化学療法施行時のマニュアルに準じる。抗 体 陽 性 症 例 で は HBV DNA の モ ニ タ リ ン グ を 必 ず 施 行 す る こ と 。 ★投与日程に関連した重要な注意事項★ ①Day1、Day2 で月が変わってしまうと、高額医療請求ができなくなる。 日程の調整を適宜行う。 ②ベンダムスチンはミキシング後 3 時間以内に投与する必要がある ◆入院中の対策 ルートの確保ができた時点で薬剤部へ電話連絡し、ミキシング終了後、薬剤部から 病棟へ電話連絡する。病棟からは寄り道せずにベンダムスチンのみ取りに行く手配を する。 ◆外来での対策 ATC の席の確保ができ、ルートも確保された後に薬剤部へ電話連絡する。 患者さんへ、外来治療では呼出しがあったら直ちに ATC へ来ていただき、薬剤が届 くまでは座席で待機していただくようにあらかじめお話ししておく。

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5 . ベ ン ダ ム ス チ ン ( ト レ ア キ シ ン ®) 看 護 マ ニ ュ ア ル

1:看護師の役割 ベンダムスチン(トレアキシン®)は外来でも導入可能な薬剤であり、病棟・外来どちら の導入であっても安全かつ確実に統一した看護が提供できるよう、患者・家族の支援を行 う事が必要である。療養場所が病棟・外来のどちらであっても継続した治療が提供される ように患者・家族の支援を行うことが看護師の役割である。 2:ベンダムスチン(トレアキシン®)治療の流れ ・未治療の iNHL/MCL の場合 薬剤名 リツキシマブ パロノセトロン・デキサメタゾン ベンダムスチン 生食 250ml(側管) 投与速度 25ml/h 100 ml/h 200 ml/h 400 ml/h 約 250 ml/h 125 ml/h 投与経路 静脈注射 静脈注射 静脈注射 投与時間 15 分 1 時間 ベンダムスチンと 同じ開始。残破棄 投与方法 Day 1 Day 2 (※) (※)デキサメタゾンのみ ・再発又は難治性の iNHL/MCL、CLL の場合 薬剤名 パロノセトロン・デキサメタゾン ベンダムスチン 生食 250ml(側管) 投与速度 400 ml/h 約 250 ml/h 125 ml/h 投与経路 静脈注射 静脈注射 静脈注射 投与時間 15 分 1 時間 ベンダムスチンと 同じ開始。残破棄 投与方法 Day 1-2 (※) (※)Day2 はデキサメタゾンのみ

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3:セルフケア支援 1) クリニカルパスの適応 ベンダムスチン(トレアキシン®)療法では、導入時にクリニカルパスを患者に渡し、 治療スケジュールについての説明と生活上の注意事項を説明し、スケジュールに沿っ てセルフケア支援を提供している。

2)治療開始までのセルフケア支援内容 入 院 導 入 セルフケア支援内容 説明のポイント 化学療法オリエンテーション ①医師よりの説明が終了しており同意書と、 理解度を確認する ②薬剤指導後の理解度を確認する ③セルフケアハンドブック、患者パスを配布 し、投与スケジュールや有害事象について説 明する。薬剤指導用紙や患者パスを用いて理 解度の確認を行う ⑤歯科受診済であることを確認し、マウスケ アの必要性を指導する ⑥当日点滴開始前までにシャワーを済ませる ように説明する ⑦溶解後 3 時間以内に投与を終了する必要が あるため、血管確保後は病室で待機してもら う ③セルフケアハンドブックより感染、出血、 吐気・嘔吐、投与日のポイント(アレルギ ー、点滴漏れ)の項目を読んでもらう ⑥点滴終了後はアレルギーなどの出現可能 性があり、安全のため事前に済ませる ⑦患者の理解と協力が重要となる 外 来 導 入 セルフケア支援内容 説明のポイントと副作用対策 治療を検討する外来受診 ①医師は診察時同意書と治療の手引きを渡す ので渡されているか確認する。 ②医師が服薬指導の予約を取得する。 ③次回治療説明時は家族も同席するよう説明 ②電子カルテの服薬指導依頼方法は、オー ダ→処方→服薬指導依頼でオーダする

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する。 ④通院治療が可能か確認する ⑤ATC の流れが記載されている用紙を配布し 読んでおくよう説明する ⑥歯科受診の予約がされているか確認する。 治療開始予定外来受診時 ①医師より説明が終了しており同意書が取得 されている事と、理解度を確認する。 ②歯科を受診したか確認する。 ③予防内服が処方されているか確認する。 ④投与当日のスケジュールを外来患者パスに 沿って説明する。 治療当日 Day1 ①ATC でセルフケアハンドブックを渡す ②服薬指導が終了している事と理解度を確認 する ③投与当日のスケジュールを薬剤指導用紙や 患者パスに沿って説明し、理解度の確認を行 う ④溶解後 3 時間以内に投与を終了する必要が あるため、他の薬剤と違い座席が優先的に確 保される(ファストパス)。外来スケジュール 表をブルーのファイルにいれて、ATC に案内す る。 Day2 ①採血検査はなし。実施確定後外来スケジュ ール表をブルーファイルにいれて ATC に案内 する。 ③来院の交通手段・誰と来院するのか、家 族のサポート体制はどうか確認する。 ⑤当院 ATC を利用したことがあるか確認 し、利用経験があっても必要であれば ATC 見学を依頼する。 ③アシクロビル、ST 合剤 の処方を確認す る ①セルフケアハンドブックより感染、出血、 吐気・嘔吐、投与日のポイント(アレルギ ー、点滴漏れ)の項目を読んでもらう ①day1治療終了後発熱や体調不良の場合 は採血も考慮する為、当日来院後 50 番ブロ ックに声かけてもうらように指導。 3)副作用対策の支援内容

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セルフケア支援内容 副作用対策と説明のポイント 血管炎・血管外漏出 ① 血管痛・血管炎を起こす薬剤であり、痛み を感じたら報告する様に説明する ② 血管外漏出後は血管や組織、皮膚へのダメ ージがある事を説明し、患者自身も点滴挿 入部の観察を指導する ③ 過去に血管外漏出の経験があるか確認す る ④ 自宅で血管痛がある場合は温罨法を行う ことを説明する セルフケアハンドブック p6 参照 ①血管痛出現時の対応 ・温罨法 ・側管より生食 250ml を 2 時間かけて投与 (残破棄可) ②血管外漏出時の対応 ・コハク酸ヒドロコルチゾン注射液 100mg +リドカイン注射液 1A+生食 5ml を局注 ・冷却 ・ベタメタゾン・ゲンタマイシン軟膏塗布 *血管痛が強い場合は静脈ポート挿入など の検討も必要である アレルギー様症状 ① 発疹や痒みが出現する可能性(10%前後)を 説明する ② 入浴時や更衣の時には全身の皮膚を観察 し、症状が発現したら報告する様説明する ③ 多くは内服や軟膏で改善するが、重篤な場 合(高熱や水疱を伴うなど)は休薬すること を説明する ③アレルギー性の発熱か、感染によるもの かの判別が重要となる ・発熱のタイミング 投与直後にはアレルギーを疑うが、投与 10 日目以降、コースを重ねたあとの発熱も報 告があるため、注意する ・随伴症状の有無 発疹やかゆみを伴う場合はアレルギーを 疑う 骨髄抑制 白 血 球 減 少 セルフケアハンドブック8ページ参照

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① 白血球(1000 以下)・好中球(500 以下) の減少によって感染が起こりやすくなる事 を説明する ② 一般的な食中毒の注意事項と調理器具・手 指の清潔が保つ事を説明する ③ 入浴・ウォシュレットなどの清潔習慣を知 り、毎日行う様説明する ④ 家族に感染予防行動の必要性を説明する ⑤ 入院中の発熱は、看護師に知らせることを 説明する ⑥ 通院治療中の発熱は病院に電話する様に 説明する リ ン パ 球 減 少 ① リンパ球が減少すると特殊なウィルス感 染(水痘帯状疱疹、サイトメガロウィルス 感染症、ニューモシスチス肺炎などの日和 見感染症になる可能性)を引き起こす可能 性がある事を説明する。 ② 水痘帯状疱疹 体に痛みを伴う皮診がでる。 ③ サイトメガロウィルス感染症 肺炎、腸炎、網膜炎 ④ ニューモシスチス肺炎 ①好発時期;治療 2 週間以降 ・手洗い・うがいの習慣が特に大切である ・外出時はマスクを着用し、できるだけ人 ごみを避ける ②特に食事制限はしないが、極端にリスク の高い食品(手作りの発酵食品や、新鮮で はないものなど)は避ける。 ④家族の協力の重要性を強調する ⑥通院治療中はアレルギー性か感染性か電 話を受けた外来看護師が症状を聞き、医師 からの指示を仰ぐ。 指示された内服薬は必ず服用するように説 明し、服薬状況を外来で確認する。 ②体に痛みを伴う皮診がある場合は病院に 連絡するように指導する。 ③呼吸器症状や消化器症状、視野異常があ る場合は病院に連絡するように指導する。 ④ 乾燥性咳嗽、呼吸困難感がある場合は病 院に連絡するように指導する。 病院に連絡があった場合は基本的に受診を

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血 小 板 減 少 ① 血小板(50000 以下)の減少によって、出血 傾向・止血困難な状態になることを説明す る ② 刃物(包丁・はさみ・カミソリなど)の取り 扱いに注意することを説明する ③ 外傷による出血時の対応を説明する ④ 血小板減少時には転倒や頭部打撲に十分 注意することを説明する 指示する。 ②男性のひげ剃り時は電気カミソリを使用 する様に説明する ③出血した場合は清潔で乾いたガーゼやタ オルで十分に圧迫止血を行うよう説明する ・15 分以上出血が止まらない場合には医療 機関に連絡することを説明する ・鼻出血時はうつむきの姿勢をとり鼻翼を 圧迫止血し、出来るだけの飲み込まない様 に説明する ④万が一頭部打撲をした場合、入院中はす ぐに報告し、外来通院時は日時と打撲の状 況を記録しておき、外来受診時報告するよ う説明する 更衣、入浴時などに全身を観察し、紫斑・ 打撲斑の有無を観察できるよう説明する ・頭部打撲後、吐き気・強い頭痛・視野狭 窄・呂律障害・麻痺などの症状が出現した 場合は速やかに最寄りの医療機関を受診す る 退院指導 ① 退院前に ATC 見学を行う(入院時のみ) ② 患者をサポートする家族にも退院後の生 活指導を行う ③ 内服薬管理の理解について評価する ④ 遠方や高齢の患者の場合、連携病院を確保 する必要性を検討 ① ATC 利用経験のある患者でも必ず見学 を行ってもらい、できれば家族も同席す る

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⑤ 異常時の病院への連絡方法について理解 度を確認する ⑥ ATC でも溶解後の投与時間を守るため、PHS 呼び出し後は速やかに受付に行く事を強調 する (入院時のみ) ⑤化学療法セルフケアハンドブック P34 参 照 ・発熱、皮疹発現時はむやみに薬物を服用 せず、速やかに電話連絡する ・出血、頭部打撲時の対処についての理解 度を確認する

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4:取り扱い上の注意 1) ベンダムスチン(トレアキシン®)はナイトロジェンマスタード構造を有するベンゾ イミダゾール誘導体であるため、曝露対策はエンドキサン®と同等の扱いとする。 点滴終了後は側管の生食 250ml を 50ml ほど全開投与し、ルート内の薬液を流してから へパロックを行う。 2) 溶解後の安定性 溶解後 3 時間以内に投与を終了する必要がある。 ① 病棟での運用 ・投与予定の患者に担当医師の実施確認が出たら、看護師が血管確保を行う。 ・血管確保後患者は病室内で待機する。 ・血管確保がなされた事を確認後、薬剤部の抗がん剤ミキシング室に電話連絡を行 う。 ・薬剤部はミキシング完了後速やかに病棟に電話連絡を行う。 ・ミキシング完了の電話連絡後、手搬送にて病棟に搬送。 (ベンダムスチン(トレアキシン®)搬送時には、他の外回り作業は行わず、搬送だ けを行うようにする) ・規定の確認作業を行い、患者に投与を開始する。 ② ATC での運用 患者の治療ベッドが確定したら、患者を PHS にて呼び出す。 患者が到着したら、看護師が血管確保を行う。 血管確保後、患者はベッドで待機する。 血管確保がなされた事を確認後、薬剤部の抗がん剤ミキシング室に電話連絡を行う。 薬剤部はミキシング完了後速やかに ATC に搬送する。 規定の確認作業を行い、患者に投与を開始する。 5:クリニカルパス 1) 医療者用(入院・外来用) 2) 患者用(入院・外来用)

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6 .薬剤部マニュアル

服薬指導のポイント

*服薬指導は、当院薬剤部作成『治療スケジュール表』とメーカー提供『ベンダムスチン (トレアキシン®)注 治療のてびき』を使用し説明する。 1)投与スケジュール ベンダムスチン-R 療法<未治療の iNHL/MCL の場合> day1 day2 10:00 div 生食 500mL+α リ ツ キ シ マ ブ 375mg/m2 13: 30 15 分 div パ ロ ノ セ ト ロ ン バ ッ グ 0.75mg/ 50mL デ キ サ メ タ ゾ ン 3.3mg 10:00 15 分 div 生食 50mL デキサメタゾン 3.3mg バックアクセスライン 13:45 1 時間 div 生 食 250mL ベンダムスチン 90mg/m2 バックアクセスライン 10:15 1 時間 div 生 食 250mL ベンダムスチン 90mg/m2 13:45 2 時 間 div 生 食 250mL 10:15 2 時 間 div 生 食 250mL 1 コース:28 日間 ベンダムスチン療法<再発又は難治性の iNHL/MCL の場合> day1 day2 10:00 15 分 div パ ロ ノ セ ト ロ ン バ ッ グ 0.75mg/ 50mL デ キ サ メ タ ゾ ン 3.3mg 10:00 15 分 div 生食 50mL デ キ サ メ タ ゾ ン 3.3mg バックアクセスライン 10:15 1 時間 div 生 食 250mL ベンダムスチン 120mg/m2 バックアクセスライン 10:15 15 分 div 生 食 250mL ベンダムスチン 120mg/m2 10:15 2 時間 div 生 食 250mL 10:15 2 時間 div 生 食 250mL 1 コース:21 日間

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2)治療日誌 記録継続の指導 ・治療中はメーカー提供『ベンダムスチン(トレアキシン®)注 治療のてびき』の治療日 誌を用いて、治療の体調管理を行い、その記録をつけるよう指導する。毎日定時の体温 測定を続けるよう指導し、体温計測による発熱確認を行う。食欲、悪心、皮膚症状の確 認など体調の変化を記録してもらうよう指導する。 ・外来受診時には日誌を持参していただき、記録内容をスタッフも確認していく。 3)有害事象への対応 ①血管痛、静脈炎 ・ベンダムスチン(トレアキシン®)注は投与中に、ルート刺入部位、または刺入部を中心 に腕全体に広がる痛みや炎症が出現することがある。原因は溶解液が酸性であることが 考えられている。 <対策> ・ベンダムスチン(トレアキシン®)投与中は温罨法実施が推奨される。(温めることで疼 痛が増強する場合は中止する。) ・ベンダムスチン(トレアキシン®)投与開始と同時に生食 250mL/2 時間の投与を開始し、 溶液を希釈しながら投与する。生食 250mL の投与速度を速め、濃度を薄くすることで疼 痛軽減が期待できる。 参考)ベンダムスチン(トレアキシン®) 溶解液 pH2.5~3.5(注射用水時) 浸透圧比:約 0.9(生食 250mL 希釈時) ・ 疼痛や炎症が出現した場合は、スタッフへ相談するよう指導する。 ・ 効果がない場合には、CV ポート留置を検討する。 CV ポートを使用する利点は、血管痛及び血管外漏出の回避、血管確保への不安と苦痛 の回避という患者側の利点に加え、医療者側にとっても、確実な血管確保、簡単な穿 刺、穿刺時間の短縮による患者との時間を確保できるといった利点が挙げられる。 ②悪心、食欲不振 ・ベンダムスチン注は中等度の催吐性抗がん剤に分類され、投与翌日より数日間出現する。 ・投与当日は 5-HT3 受容体拮抗薬(パロノセトロン)1 日目、デキサメタゾン 3.3mg1,2 日 目に前投する。必要時、メトクロプラミド錠の頓服にて対応する。 ・消化器毒性が強い場合に、アプレピタントカプセルの併用を検討する。 ③血液毒性 ・ベンダムスチン療法ではグレード3以上の好中球減少、血小板減少が高頻度に発現する。 ・リンパ球減少も高頻度にみられ、重症日和見感染(真菌、ウイルス、 ニューモシスティ ス感染など)に対する注意も必要である。

(28)

・感染症予防として、ST 合剤(バクタ®錠 1 錠 1×日)、アシクロビル錠 200mg1 錠 1×日)を 治療開始から併用する。(投与期間は主治医の判断による。) 参考)未治療の iNHL/MCL 患者に対する国内第2相臨床試験(2011002 試験)結果 全グレ ードでの発現率(グレード3以上) 好中球減少 92.8%(84.1%) 血小板減少 55.1%(5.8%) リンパ球減少 97.1%(97.1%) 参考)再発・難治性の iNHL/MCL 患者に対する国内第2相臨床試験(2007002 試験)結果 全 グレードでの発現率(グレード3以上) 好中球減少 89.9%(72.5%) 血小板減少 75.4%(15.9%) リンパ球減少 98.6%(97.1%) *治療終了後もリンパ球低下が指摘されており、予防内服の終了時期については、症例に 応じ検討する。 ④アレルギー様症状 ・ベンダムスチン療法では、発疹、掻痒感などの皮膚症状、発熱、悪寒などのアレルギー 様症状が出現することがある。発現時期、頻度、重症度などの詳細は不明。 ・発熱時は、解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン錠 300mg 2 錠/日)頓服にて対応する。感染 症の発熱と、アレルギー様症状の発熱の鑑別する必要があるため、発熱時は電話連絡に て相談して戴くよう指導する。 4)退院時指導/外来指導 ・退院時、予防内服が継続されていること、発熱時服用としてのアセトアミノフェン錠の 処方があることを確認する。 ・患者へは治療スケジュールや有害事象とその対応についての説明を再度行い、理解度を 確認する。

(29)

実施確定

ATC 座席決定

ルート確保

薬剤部では

優先的に調整開始

投与の準備完了確認後

薬剤部へ電話

(1030)

ベンダムスチン投与開始

①パロノセトロン

 +デキサメタゾン3.3㎎

(15分)

②生食250mL

 +ベンダムスチン

搬送①

ベンダムスチン調整

ベンダムスチン(トレアキシン®)注

  * 溶解後3時間以内に投与終了すること!

 (溶解後の安定性が

3

時間

のため)

ベンダムスチン

搬送中の

寄り道は禁止!

調整後は

外来:速やかにATCへあげる

入院:すぐに取りに行く

(搬送②)

単剤投与(再発又は難治性のiNHL/MCL、CLLの場合)

(30)

ベンダムスチン(トレアキシン®)注

  * 溶解後3時間以内に投与終了すること!

 (溶解後の安定性が

3

時間

のため)

実施確定

病棟/ATCへ搬送

(搬送①)

ATC

座席決定

ルート確保

パロノセトロン投与開始

調整後は

外来:速やかにATCへあげる

入院:すぐに取りに行く

(搬送②)

薬剤部では

優先的に調整開始

薬剤部

ベンダムスチン以外の

ミキシング開始

リツキシマブ投与終了を確認後

薬剤部へ電話

リツキシマブ投与開始

②パロノセトロン

+デキサメタゾン3.3㎎

(15分)

③生食250mL

 +ベンダムスチン

①生食

 +リツキシマブ

搬送①

搬送②

(薬剤部)

ベンダムスチン調整

ベンダムスチン

搬送中の

寄り道は禁止!

(31)

③ 調製手順/注意事項

1)ベンダムスチン(トレアキシン®)調製手順 ① 調製時は被曝対策として閉鎖式回路(ソーラス®)を使用する。 ① 100mg 製剤1バイアルあたりに注射用水 40ml(25mg 製剤の場合は 10ml)にて溶解します。

溶 解 方 法 : 1 バ イ ア ル あ た り 4 0 m l に

注 射 用 水

で 溶 解 し ま す 。

③ 使用するバイアルが完全に溶解していることを確認し、総投与量をシリンジに抜き取 り、確認する。 ④ 速やかに、希釈用生食 250mL へ混注する。 ⑤ 調製終了後は、速やかに後監査を行い、投与する部署へ搬送する。 2)注意事項 ●薬剤の溶解には注射用水を用いる。生食での溶解では溶解性が悪く、より溶解に時間が かかることが報告されている。(メーカー確認) ●ベンダムスチン(トレアキシン®)は溶解後の安定性がわるく、調製終了後 3 時間以内で の投与終了が推奨されている。(メーカー提供資料:3 時間後の残存率 95%) そのため、調製開始は病棟/ATC での投与準備が整ったことを確認してから行う。薬剤部 の規定では「Tel 待ち」の薬剤として扱い、調製開始は、各部署からの電話連絡を受けて ① 100mg 製剤1バイアル に注射用水 40ml(25mg 製剤の場 合は 10ml)を注入しま す。 ②泡立たないように穏や かに混和します。 ③そのまま静置し、完全 に 溶 解 す る ま で 待 ち ま す。 *時間が掛かる場合、完全に溶 解するまで緩やかに振盪を続 けてください。 *溶解後は速やかに生理食塩液 で希釈してください。

(32)

から開始すること。

(33)

7 . 患者説明文書(医師用)

ベンダムスチン(トレアキシン®)について

公財)がん研究会 有明病院 血液腫瘍科 あなたの病気は悪性リンパ腫のなかで非ホジキンリンパ腫と呼ばれる病気です。 現在この病気に対して行われる最も標準的な抗がん剤治療の一つは、ベンダムスチンとリ ツキシマブの BR 療法です。治療成績が良好なことから、初回治療で使用されるようになり ました。 ベンダムスチン(トレアキシン®)は点滴で投与するお薬です。 点滴は2日間、連続で行います。これを1コースとして、原則4週間ごとに繰り返し行い ます。最大6コースの投与を行います。 ベンダムスチン(トレアキシン®)は抗がん剤の中でも比較的安全なお薬で、はじめから外 来で治療を開始することが可能です。必要と判断された場合には、入院をしていただき治 療を行いますが、1コース目を安全に終了し可能と判断されれば、原則として2コース目 以降は外来で治療を行います。 副作用のなかで、頻度の高いものについて以下にお示しします 1.白血球減少 90%以上の頻度で白血球の数が減少します。通常、点滴後10-14日目にもっとも低 い数値になります。白血球のなかで、20%前後の確立で白血球減少の程度が非常に強 く認められる可能性があります。その場合、感染症に対する免疫力が非常に低下します ので、うがい・手洗い・マスクの着用などの感染予防行動が非常に重要です。また重篤 な肺炎をきたすカリニ原虫や、水痘・帯状疱疹ウィルスに対する予防内服をあらかじめ 行います。また、必要に応じて白血球を増やすお薬(グラン®など)の投与を行います。 白血球数が少ない時期に38℃以上の発熱を認めた場合には、抗生剤の内服を直ちに開 始してください。体調が優れないときには早急にご相談ください。 2.貧血・血小板減少 60%以上の頻度で血小板の数が減少します。通常、点滴後10-14日目にもっとも低 くなります。血小板の数が低くなると、出血が止まりにくくなる可能性があります。血 液をさらさらにする作用のあるお薬を使用中の方は特に注意が必要です。貧血は60% 以上の頻度で認められます。だるさなどの原因となります。いずれも、輸血を必要とす る頻度は数%です。

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3.吐き気・嘔吐 70%の頻度で吐き気が出現しますが、食事に影響する強い吐き気が出現することは多 くはありません。 点滴で吐き気止めの投与を毎回行います。また頓服で吐き気止めを飲んでいただくこと が可能です。 4.血管痛・血管炎 点滴を行っているとき、血管の痛みが出現することがあります。点滴の周囲を温めたり、 生理食塩水の点滴の追加を行うことで改善することがありますので、我慢せずに医師・ 看護師へご相談ください。 5.アレルギー様症状 点滴中や点滴終了後、1 週間前後の間に、湿疹、かゆみなどの皮膚症状や、発熱などの症 状が出現することがあります。皮膚症状や発熱の程度はさまざまで、強いかゆみや高熱 がでることもありますので、異常を感じた場合には速やかにご相談ください。 ◆副作用が現れる時期◆ 投与中~投与直後 アレルギー様症状:かゆみ・発熱など 血管痛・血管炎 投与後数日~1 週間前後 アレルギー様症状:かゆみ・発熱など 吐き気・嘔吐 投与後 1 週間~2 週間前後 白血球減少・貧血・血小板減少 外来治療では、あなたの安全を確保するために、副作用の状態を確認させていただく必要 があります。そのため、点滴から15日目前後には必ず、採血検査と診察を行います。 上記以外にもまれな副作用が起こる可能性がありますが、以上のような点に特に注意して 治療を行うことで、あなたにとって有益な治療となると考えています。 ご不明・ご心配な点がございましたら、担当( )へご相談ください。 平成 年 月 日

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患者用パス(外来)<再発又は難治性のiNHL/MCL,CLLの場合>

日 程 治療前日 治療1日目 治療2日目 次回治療まで 月 日 月     日 月     日 検 査 治療前日までに歯科などに受診 していただく場合があります。 ・必要に応じて採血、検査を行います。 ・中待合い室で血圧を測ってください。 ・中待合い室で血圧を測ってください。 治 療 ・医師の診察があります。 ・診察後に外来スケジュール表をお渡しします。ATC の受付に外来スケジュール表を提出してください。 ・ATCに呼び出された後は速やかにATCにお越しくだ さい。 ・点滴中に腕が腫れたり、痛みがあるときはすぐにお 知らせください。 ・医師の診察があります。 ・診察後に外来スケジュール表をお渡しします。ATCの受付に外来 スケジュール表を提出してください。 ・ATCに呼び出された後は速やかにATCにお越しください。 ・点滴中に腕が腫れたり、痛みがあるときはすぐにお知らせくださ い。 食 事 ・特に制限はありません。 ・白血球の下がっている時は、新鮮な食品を選 び、生野菜や果物はよく洗ってから食べましょ う。 処 方 ・アシクロビル1錠/ST合剤1錠、1日1回朝食後内服の 処方があります。 指 導 そ の 他 ・医師より治療について説明があ ります。 ・薬剤師より薬について説明があ ります。 ・看護師より日常生活の過ごし方 について説明があります。 ・副作用がでたときは、頓服の薬を内服して ください。 ・治療を受けた後、体調が悪いときは必ず病 院に御連絡ください。 ・感染予防のために手洗い・うがいをこまめに行い、毎日シャワーを浴びるようにして下さい。 ・出血しやすくなるため、転倒や頭部打撲には十分注意し生活しましょう。 ・水分を多めにとるように心がけてください。(1000~1500ml/日) ・発熱や発疹が出た時はお知らせください。 ・出現した副作用はメモなどに記載し、自分で対処ができるようにしていきましょう。 ・内服する薬があるときは、薬剤師より薬の説明があります。 ・外来通院にあたり、不安なことがあれば遠慮なく御相談ください。

ベンダムスチン クリニカルパス(外来)     様

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参照

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