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Mahalanobis・Taguchi System法による健康診断の予測的評価と効率化

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Academic year: 2021

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平成11年5月15日 第46巻 日本公衛誌 第5号 351

Mahalanobis・Taguchi

System法による健康診断の

予測的評価と効率化

ナ カ ジ マ ヒサト 中島 尚登 タカダ ケイ 高田 圭 ヤ ノ ヒロシ 矢野 宏 タカギ イチロウ 高木 一郎 シバモト ユ カ 柴本 由香 ヤマウチ マ サ ヨ シ 山内 眞義 トダ ゴウタロウ 戸田剛太郎 目的 多数項目の所見を統合化して判断するパターン認識に対して共通の評価を与える品質工学 の評価技術である,Mahalanobis・Taguchi System(MTS)法を用い,健康診断の判定への の応用,項目選択によるコスト削減を含めた効率化,および将来の健康状態の予測の可能性 を検討した。 方法 ①某企業の2年間にわたる健康診断結果を用い,2年共「異常無し」のA判定者で基準空 間を作成し,「要治療・治療中」のC判定者のMahalanobisの距離を計算して,A判定とC 判定の識別が可能か検討した。  ②MTS法による項目選択を行い,健康診断の判定に意味のある項目を選び,効率化を図 った。  ③2年間のデータを用い,2年目A判定者の1年目のデータで基準空間を作成し,1年目 どのようなMahalanobisの距離なら2年目A判定になるか検討した。 結果 ①2年間にわたる健康診断結果を用い,2年共A判定159人,C判定37人で距離を検討し たところ,しきい値2.0ではAとの正診率98.1%,Cとの正診率91.9%と高率であった。  ②項目選択による特に有効な項目は,血圧,GOT,GPT,γGTP,T.Chol,T.G,UA,Cr, BS,HbA1c,Hb,MCHであった。さらに項目選択で検査項目を約6割に減らすことが可能 であり,これによって効率化がはかられる。  ③距離のしきい値を1.5とすると,次年度A判定と予測される割合は90%,C判定であり ながらA判定と予測される割合は15%であり,90%の割合で次年度の健康状態の予測が可 能であった。 結論 マハラノビスの距離を用いて健康診断の判定が可能であり,また,次年度の健康状態の予 測も行い,完全ではないが,比較的良い結果が得られた。したがって,今年度の結果から次 年度健康と予測される場合は,健康診断が必要でなくなり,効率化がはかれる。さらに,項 目選択によって有効と判定される検査項目は,日常の診療上重要と思われる項目を網羅して おり,健康診断において,医学的に必要と思われる項目の判別とコストを含めた効率化がは かれる。本研究の結果,MTS法は健康診断のシステムの改善に有用であり,さらに発展さ せると,疾患の診断と治療への応用が可能であると思われる。

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