令和3年度(前期日程)
入学者選抜学力検査問題 英語 出題意図
Ⅰ 【内容把握に関する択一式と意見を述べる記述式を組み合わせた英問英答問題】
日本文化の特徴とも言われる、他人との関係性の中で自分(self)を捉える傾向について、英国人
哲学者が記したエッセーを読み要点を理解できるかを問う問題群。日本社会は、個人よりも集団
のアイデンティティーを尊重し、集団主義的だと欧米人は考えがちであるが、著者はそのステレ
オタイプを否定し、人々が他人の利益を考えて行動する pro-social な社会だと述べる。その主張
の裏付けとなる様々な具体例――人気映画のストーリー、社会生活の諸場面、日本語や法制度の
特徴等――を理解して、著者の日本文化観を正確に把握することが求められる。加えて、難解な
語句の意味を文脈から類推する力や、著者の意見を踏まえて自分の意見を論理的に述べる批判的
思考力、表現力も問う。
Ⅱ 【英文の内容に関する問いに日本語で答える記述式問題】
健康に良いとされてきた食事内容や食事方法に疑問を呈する英国人科学者の小論を読み、論点を
正確に把握できるかを問う問題群。著者は「何を、いつ、どのように食べるべきか」といった食
に関するアドバイスの多くが誤解を招くものであり、中には完全に間違っている場合もあると指
摘する。それは、たとえ栄養士や医師や政府のガイドラインによるものであっても例外ではない
という。英国の社会状況や、政府ガイドラインの誤りの歴史的背景、食べ物や栄養に関する誤っ
た理解の根本的原因などの重要な情報を英文から正確に読み取る能力を問う。また、ボリューム
のある英文を論理的なつながりを見失わずに読みこなす能力も求められる。
Ⅲ 【与えられた課題を英文で達成する問題】
コンビニエンス・ストアのメリットとデメリットについて 150 語から 200 語の英文で説明せよと
いう課題。次のような観点から課題の達成度を評価する。
(1) 関連性:課題を達成するために、議論の展開をサポートする考えや例などを効果的に用い
ているか。
(2) 論理構成:文をつなぐ語句を適切に使い、論理的に一貫性のある文章を構成できている
か。
(3) 語彙・文法:幅広い語彙や多様な文の構造を用いて伝えるべき内容を適切に伝えられてい
るか。
(4)全体構成:出題の意図を正しく理解した上で、まとまりのある構成で説得力のある文章が
書けているか。