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消費者のトライアル・リピート行動に関する数理モデル

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Academic year: 2021

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特別セッション 1997年度日本オペレーションズ・リサーチ学会 秋季研究発表会

消費者のトライアル・リピート行動に関する数琴雫デル

01207090 (財)流通経済研究所 ★里村卓也 SATOMURATakuya るのではないかとの仮説を立てている。

本研究では、この仮説をもとに消費者のトラ

イアル・1)ピート行動をモデル化し、消費者の購

買履歴データデータから猶予期間を推定する方

法を提案する。

2 モデル

モデル1: 消費者は購買機会rにおいて状態MP(猶予期 間)あるいは状態RP(反復購買期間)にいるも のとする(図2)。どちらの状態にいるかは確率

的に決まるものとする。

このとき消費者の対象新商品の購買確率は Pr[_r,=l】=Pr【・r,=11MF:lPr【MF:l +Pr【・T′=ll叩げt‘岬円 である。ただし Pr[.て′=ll〃考】=βI Pr[Mろ】=1−Pr[R考】 P巾.=相月】=β2.・∂卜.+(トβ:ヱ)・(ト∂卜,) l

1 はじめに

新製品の導入後の売上げは試用(トライアル) 率と反復(リピート)率によって決定される。企 業ではTRACKER【1]等の新製品予測システムに より新商品の売上げ予測が行われている【2】。 しかしながらTRACKERモデルでは一度反復 購買をやめると非購入者の集合に入ってしまい 二度とこのブランドを購入することがないとい うことを仮定している【3】。非購入者が購入者に戻 ることを考慮したモデルとしては、例えばHPkz モデル(図1)がある【4】。 圃1:HPKZモデル Pr廿里= l+exp(−l・7α(卜∂H .T′:第頗買機会に対象ブランドを購入すれば1、 それ以外なら0をとふ確率変数 Prr〟雪1:第傭買機会に〟Pにいる碓雫 P−・【叩]:第傭買憐会に肝にいる確率 これらのシステムやモデルでは消費者は試用 購買をすれば新商品についての態度を形成する ことを仮定している。.すなわち試用購買が以後の 購買行動に影響を与えることになる。 これに対し、里村【5】はカテゴリー/ブランド によっては、消費者はたった一度の試用購買では 態度を形成することができないものもあるので

はないかと指摘している。この期間は消費者が新

製品に対して態度が形成されずにいる猶予期間 であり、購買の有無に関わらず態度を保留してい 第t購買機会に対象ブランドを購入 それ以外 ∂・=〈L ∂,α:パラメータ β.:〟Pでの購買率 β三1:尺Pで購買→購買への推移率 β22:尺Pで非購買→購買への推移率 である。パラメータは各消費者間で共通であると ー176− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(2)

ズ.‥第t購買機会に対象ブランドを購入すれば1、 それ以外なら0をとる確率変数 Pr叩雪】:軌購買機会に〃Pにいる確率 Pr【叩..】:第傭買機会に叩にいる確率 P研ち,.】:第傭買機会に月ろにいる確率 8.:〃Pから舟Pへの推移率 β.:〟Pでの購買率 鮎:尺Pで購買→購買への推移率 β:2:尺Pで非購買→購買への推移率 とする。パラメー タは消費者間で共通であると仮 定する? この時、消費者の平均猶予期間は 00 ∑r(ト∂′)トー J=1 である。 図3:モデル2 仮定する。また l 1+exp(−l.7α(卜∂力

は、平均β、分散1/α2の正規分布の分布関数の

近似式であるので消費者の平均猶予期間はβで ある。 図2:モデル1 モデル2: 消費者は購買機会亡において推移率∂′で状態 MP(猶予期間)から状態RP喉復購買期間)に 移るものとする(図3)。 このとき消費者の購買確率は Prrx,=1]=Pr[x,=llM雪】Pr[M雪】 +Prレ.=ll叩.′】Pr叩月,.】 +Pr【ズ′=ll尺ろ..】Pr叩ろ,.】 である。ただし Pr卜′=糊代1=β. Prl〟ぺ..J=q(け1)=(l−β′)・q(卜l) Pr【−ー.=11叩,.]=βヱ. Pr【叩....】=ろ1(J+1) =∂′β..′+βコ..′・ろ.(り+(トβヱ2)・ろ⊇(り P巾.=冊ろ.′]=トβ22 Pr叩ろ.′..】=ろ2(J+l) =∂.(1一β...)+(l−β2−.′)・ろ.(り+β22,′・ろ2(り 参考文献: 【l]Blattberg,RC.andJ.Golanty(1978)1.Tracker:An Early

Test Market Forecasting and Diagnostic Model for New

Pl・Oduct Planning’’ ノのJ川βノ ∂′ 肋J血血g ガp5e∂rぐ九\\1192−201 121陸正,マーケテイング情報システム、縄文貴所光牡1988 川片平秀葦.マーケテイング・サイエンス.乗東大学出版 会,1987 【4】Han M.,S.Park,L.Krishnamul・thi,andA.A.Zoltners (1994)“AnalysisofNewProductDiffusionUsinga Four− SegmentTraialReperatModel”MarketingScience,Ⅵ)113, 224・247 【5】里村卓也(1997)“試用購買後猶予期間のある新製品の反復 購買モデル”日本マーケテイングサイエンス学会第61回研 究大会資料 −177− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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