• 検索結果がありません。

小松 由美

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "小松 由美"

Copied!
9
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

高等教育機関における留学生のセルフケアのための マインドフルネス導入について

小松 由美

【キーワード】 高等教育、マインドフルネス、留学生、メンタルヘルス、

スマートフォン

1.iGen 世代の学生を迎えて

 日本で iPhone が発売されて、本年(2018 年)で 10 年が経過した。総務省によ ると、スマートフォンの保有率は、2012 年には 20 代が 40.2 %、15 歳~ 19 歳が 20 %であったが、2017 年には 20 代が 94.5 %、15 歳~ 19 歳は 88.4 %となった。

わずか 5 年の間に若者のほとんどがスマートフォンを持つようになったと言え る。スマートフォンでインターネットの情報を容易に得られる環境になり、近 年、筆者が大学で担当する留学生相談においても一般的な情報を求める相談件数 は減っているように感じる一方、精神面でのサポートは求められており、新たな 支援の構築に向けた探索を続けている。

 ティーンエイジャーの意識調査を続けている米国の Twenge 教授(2017)は、

2010 ~ 2011 年頃にティーンエイジャーの行動や感情の状態に突然の変化を見出 し、1990 年代後半から 2012 年に生まれてスマートフォン(iPhone)がある社会で 思春期を過ごした世代を iGen と呼んでいる。iGen は、それ以前の世代とは時間 の過ごし方が異なり、インターネットで用が済んでしまって、わざわざ自宅か ら出かけて友達と会って話すことが少なくなっているという。SNS で友達とつ ながっていることにより孤独を感じないかというとそうではなく、ティーンエイ ジャーのインターネット利用と睡眠不足やうつとの関連が言及されている。

 これから高等教育機関に在籍する学生の多くは iGen 世代であり、メンタルヘ ルスの支援においても、彼らのライフスタイルを鑑みたアプローチが求められよ う。

2.留学時のメンタルヘルスのためのセルフケアへの支援

 日本政府は、様々な施策により、日本からの海外留学者数の増加をはかってい

東京外国語大学

留学生日本語教育センター論集 45:113~121,2019

(2)

る。「スーパーグローバル大学創成支援事業」、「経済社会の発展を推進するグロー バル人材育成支援」の採択大学は、日本人学生に占める単位取得を伴う留学経験 者の増加等を成果指標として設定しており、また、日本学生支援機構の海外留学 支援制度が学部学位取得型と大学院学位取得型で実施され、日本から海外への長 期の留学も促進されている。

 海外留学中の学生からの健康相談を国際フリーダイヤルにより電話で受け付け てきた東京海上インターナショナルアシスタンス株式会社では、カスタマーか らの要望で、2018 年 4 月、LINE カスタマーコネクトの「LINE・to・Call」によりイ ンターネット回線を利用したサポートの導入に踏み切った(大木、2018)。これ は、留学生は現地キャリアと音声通信サービスの契約をしないことが多く、日本 から持って行ったスマートフォンを利用して SNS で現地の友人や日本の家族と 連絡を取ることが多いからだという。橋上(2018)は、同社の調査結果から、海 外危機管理サポートデスクを利用した留学生の相談件数の内、深刻なメンタル不 調・疾患のために相談した件数の増加〔2016 年の 20 件(2300 件中)から 2017 年の 40 件(2400 件中)〕に着目し、また、留学生のメンタル相談の割合は長期留学者(3 カ月超)が 70 %で短期留学者(3 カ月以内)が 30 %となっていることから、長期 留学者へのプリベンション(事前対応)の必要が問われるとしている。単位を取 得できる期間の海外留学をする iGen 世代の学生の増加が予想される日本の高等 教育機関において、スマートフォンの活用を取り入れたプリベンションとしての 学生支援を検討することは有益だと考える。

3.マインドフルネスを取り入れたプログラムの試み

 東京外国語大学留学生日本語教育センターでは、文部科学省の国費外国人留学 生制度で採用された学部留学生の予備教育を行っており、留学生活への適応支援 として様々なアプローチを取り入れている。国費学部留学生は 17 歳から 21 歳で 来日し、予備教育機関中に進学希望大学が決まって入学考査も経験することから、

自国から東京の予備教育機関への適応に続いて、進学先での留学生活への適応を 経験することになる。筆者は、予備教育後も留学生が続けることができるセルフ ケアとして、マインドフルネスを採り入れたプログラムを効果的に提供できれば と考えた。マインドフルネスには様々な定義があるが、マインドフルネス研究の パイオニアである米国のカバットジン(1994)によると、意図的に、批判・判断 することなく、今の瞬間に注意を向けることで育まれる気づきとされている。仏

(3)

教の瞑想を源流とするが、カバットジンは、宗教色を配した形でマインドフルネ スストレス低減法(Mindfulness-Based・Stress・Reduction、以下、MBSR)を開発 した。マインドフルネスは、(1)呼吸に注意を向ける、(2)注意がそれる、(3)注意 がそれたことに気づく、(4)注意を呼吸に戻す、という瞑想の練習を続けること で向上させることができる。浮かんできた思考や感情にラベリングをして客観視 し、それをすぐに手放すというトレーニングで、いわば筋肉トレーニングならぬ 脳のトレーニングに例えられる。常にスマートフォンを見ながら何かをすること が習慣になっている若者が、頭の中に次々と浮かんでくる考えにとらわれず、自 分の今の状態、感覚に気づいて、好奇心を持って受け入れる練習をするのである。

脳科学のアプローチがメンタルケアの分野で進み、マインドフルネスは、医療・

心理に限らず、教育、ビジネス等、幅広い展開をしており、マインドフルネスを 採り入れた授業は日本の大学で既に行われているが(山川、伊藤、黒田、2016)、

留学生に特化した記録は見当たらない。よって、留学生を対象としたパイロット プログラムの記録をここで公開することで益することがあると考え、学生達に研 究協力の同意を得た。

3.1 プログラムのデザイン:予備調査とモデルの探索

 プログラムをデザインするにあたり、1 年間の予備教育を終えようとしている 32 カ国からの国費学部留学生 50 名に、2018 年春に予備調査を行った。マインド フルネスの普及と誤解に関し、日本では瞑想という手法からカルト集団等をイ メージしてしまう可能性が挙げられている(大谷・2014、内田・2016)。2018 年 3 月 にはカルト教団関連の報道があったが、近年、予備教育課程入学時に既に高い日 本語力を持つ留学生が多くなっていることから、日本のメディア報道からの情報 の影響も考えられた。そこで、マインドフルネスの認識(グーグルなどで社員研 修として活用されているマインドフルネスを自分も行っている、聞いたことはあ る、知らない)の他に、漢字表記の名称「瞑想」と英語由来の名称「メディテーショ ン」への抵抗感とそれぞれへの興味を尋ね、日本語の「瞑想」という表記が与える 影響を探ることも試みた。その結果、マインドフルネスを自分も行っている、ま たは、聞いたことがある者が計 44 %で半数近くあったが、抵抗があると答えた 者は、「瞑想」が 3 名、「メディテーション」が 2 名であり、プログラムをデザイン する上で瞑想かメディテーションかという呼び方による抵抗感の違いを考慮する 必要は感じられなかった。また、瞑想を習慣として続けやすいと思われる長さを

(4)

尋ねたところ、1 分~ 5 分が 16 名(35.6 %)、6 分~ 10 分が 10 名(22.2 %)と、10 分以下が半数以上を占めていた(小松、2018)。これを、マインドフルネスを既 に行っているか、聞いたことがあるか、知らないかで比べたのが表 1 である。実 際に行っている者は 30 分近い長さを挙げているが、知らない者は 10 分未満であ ることから、セルフケアとして瞑想に親しみがない学生に紹介する際、瞑想の長 さは 10 分程度にすると受け入れられやすいと思われる。

 Google 社のエンジニアだったチャン・メン・タンによって開発されたマイン ドフルネスの社員研修プログラム、Search・Inside・Yourself・(SIY)は、日本では、

マインドフルリーダーシィップインスティテュートが、一般を対象に、2 日間の セミナープラス 28 日間の実践フォローアップから成るコアプログラムを実施し ている。プログラムの詳細については、2016 年に日本語訳が発行されたチャン・

メン・タンの『サーチ・インサイド・ユアセルフ』を参照されたい。マインドフ ルネスのプログラムとしては、カバットジンが開発した 8 週間のマインドフルネ スストレス低減法(MBSR)がパイオニア的存在であるが、大学の授業でマイン ドフルネスを採り入れた福井県立大学の山川教授ら(2016)により、MBSR より SIY に基づいたプログラムのほうが学生は取り組みやすいようであったと報告さ れていることから、両プログラムを参考にして、前述の予備調査からの知見によ り、4 週間のプログラムを作成することにした。

表 1 マインドフルネスの認識と習慣として続けやすいと思われる瞑想の長さ グーグルなどで研修に活用されている「マインドフルネス」を知っているか 長さ(分)

自分も行っている・ (n=5) 27

聞いたことはある ・(n=17 内、長さ未記入 1) 16.3 知らない ・(n=28 ・内、長さ未記入 1) 8.4 上記全員の平均 ・(N=50 ・内、長さ未記入 2) 13

3.2 受講者と内容

 受講者 7 名は、全員 20 代の女性で、出身地域は、東ヨーロッパが 3 名、西ヨー ロッパが 1 名、南アメリカが 1 名、アジアが 2 名である。日本語能力はいずれも 上級であり、受講までの在日期間は、7 カ月が 5 名、1 カ月が 2 名であった。

 2018 年 5 月に 4 週間にわたり週 1 回 90 分間のセッションを行い、マインドフ

(5)

ルネスや睡眠と文化等に関する講義の他、呼吸瞑想(呼吸に意識を向ける)や歩 行瞑想(足の感覚に意識をして歩く)、ボディースキャン(体の感覚に意識を向 ける)、食べる瞑想、ジャーナリング(テーマについて一定の時間書き続ける)、

マインドフル・リスニング(相手の話を聞くことに集中する)、コンパッショ ン(思いやりを向ける)等を紹介し、スマートフォンで毎日練習できるように カリフォルニア大学ロサンゼルス校の Mindful・Awareness・Research・Center の ウェブサイトで公開されている録音ガイド(Breathing・Meditation・や Body・Scan・

Meditation)を提示して、アクティビティーを毎日各自で行う形とした。

3.3 マインドフルネスの測定と変化

 受講生のマインドフルネスの度合いが受講の前後で変化するかを測定するため に、瞑想の経験がなくても回答できるとされている認知情動マインドフルネス尺 度(CAMS-R)を実施することにした。CAMS-R は Feldman・et・al.(2007)によっ て作成された、「注意」、「現在への焦点化」、「気づき」、「アクセプタンス」の 4 因子 から成る尺度である。12 項目から成り、1 =「まったくない」~ 4 =「ほとんどい つも起こる」の 4 段階で測定する自己報告形式で、スコアが高いほどマインドフ ルネスの度合いは大きい。4 週間のプログラムの実施前と終了後に、受講生に CAMS-R を記入してもらった。以下の表 2 がその結果であり、実施後のスコア は有意に高くなっており(p <・0.01)、実施前にスコアが低かった者に実施後に大 きな伸びが見られた(r =・-0.893、p <・0.01)。

 アクティビティーで、取り組みやすかったものと取り組み難かったものは学生 により異なっているが、呼吸瞑想やボディースキャン、コンパッション等、録音 されたガイドに従うもののほうが、食事や料理などの間に動きを止めて行うマイ ンドフルネスより取り組みやすいと報告された。

表 2 プログラム実施前後のマインドフルネス度(CAMS-R スコア)

A → G:実施前スコアが低い順 学生 A 学生 B 学生 C 学生 D 学生 E 学生 F 学生 G 変化  +11 +6 +3 +8 +2 +1 +1

(6)

4.大学生・大学院生のためのマインドフルネスのカリキュラム

 予備調査や 4 週間のパイロットプログラムで得た知見から、各アクティビ ティーの時間は 10 分程度で、録音されたガイドに従って様々なアクティビティー を行うプログラムが適しているという結論に達した。その条件に合うのが Koru・

Mindfulness である。

 米国の精神科医、Rogers と Maytan・(2012)は、デューク大学でマインドフル ネスのプログラムを提供してきた経験から、大学生や 20 代の若者に合ったカリ キュラムを作成し、Koru・Mindfulness と名付けた。受講期間は 4 週間で、週 1 回 75 分間のセッションで講師により様々なメディテーションやスキルが紹介さ れ、受講生は、毎日 10 分間以上のメディテーションを行う。Rogers らは、瞑想 を習慣化することは難しく、互いに励まし合える少人数の仲間と共に行う形が良 いと考えた。この年代の若者は、講師が課した宿題はしなくてはならないものと 捉え、実際に宿題とされた練習に取り組むが、一度ポジティブな効果を感じると 内なる動機が育ち始めるという。Koru・Mindfulness の無料アプリが公開されて おり、学生たちは、スマートフォンで毎日のメディテーションのタイマーを使い、

英語によるガイドを聞き、行ったメディテーションやアクティビティーをログに 記録する。受講中は、ログに入力された内容を講師が確認できるようになってお り、講師は、学生たちが毎日のメディテーションを習慣にすることができるよう サポートする。Koru・Mindfulness プログラムの有効性を検討するため受講生と コントロールグループを対象にした調査が行われ(Greeson,・et.・2014)、ストレス や睡眠障害の低減が認知され、マインドフルネス、セルフ・コンパッション、そ して感謝が増していたことが報告されている。

 iGen 世代の学生たちは、スマートフォンが生活の中心のメディアになってい るが、Koru・Mindfulness のようなスマートフォンのアプリを活用したカリキュ ラムであれば、4 週間の受講期間を終えた後も生活の中で定着しやすく、受講す ることで、励まし合いながら瞑想を続ける仲間も作ることができる。日本から海 外に留学する学生も、海外から日本に留学して進学や就職する者も、生活の中で セルフケアとして定着・継続しやすいのではないだろうか。Koru・Mindfulness のカリキュラムを日本の大学に在籍する学生に提供し、検討を継続していく予定 である。

(7)

参考文献

(1)・大谷彰(2014)『マインドフルネス入門講義』金剛出版

(2)・内田和俊(2016)『レジリエンス入門 折れない心の作り方』筑摩書房

(3)・小松由美(2018)「留学生のためのマインドフルネス導入に向けた予備教育からの 考察」『異文化教育学会第 39 回年次大会発表論文集』pp.・160-161

(4)・チャディー・メン・タン(2016)『サーチ・インサイド・ユアセフル』英治出版

(5)・総務省『平成 23 年通信利用動向調査』

・ <https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00200356&tstat=00 0001050784&second=1&second2=1.html>(2018 年 11 月 17 日)

(6)・総務省『平成 29 年通信利用動向調査』

・ <https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00200356&tstat=00 0001115796&second=1&second2=1.html>(2018 年 11 月 17 日)

(7)・独立行政法人日本学生支援機構・ウェブサイト・海外留学奨学金(日本学生支援機 構)<https://www.jasso.go.jp/ryugaku/study_a/scholarship/index.html>(2018 年・

12 月 20 日)

(8)・橋上愛子(2018)『派遣留学生のためのメンタルヘルス対策―大学内の体制構築

と留学準備教育スケール(SRSA)の活用事例―』独立行政法人日本学生支援機構・

ウェブマガジン『留学交流』2018 年 11 月号・Vol.・92・(2018 年 11 月 18 日)

(9)・マーケジン・大木一真(2018 年 9 月 18 日掲載)「海外サポートに使い慣れた LINE を !INTAC の活用事例に見る LINE・to・Call の可能性」

・ <https://markezine.jp/article/detail/29124>(2018 年 11 月 18 日)

(10)・山川修、伊藤雅之、黒田祐二・(2016)「高等教育における効果的なマインドフルネ ス・トレーニングの研究」『教育システム情報学会第 41 回全国大会講演論文集』

(11)・Feldman,・G.,・Hayes,・A.,・Kumar,・S.,・Greeson,・J.,・and・Laurenceau,・J-P.・(2007)・

Mindfulness・ and・ Emotional・ Regulations:・ The・ Development・ and・ Initial・

Validation・of・the・Cognitive・and・Affective・Mindfulness・Scale-Revised・(CAMS-R).・

Journal of Psychological Association,・29,・177-190.

(12)・Greeson,・J.M.,・Juberg,・M.K.,・Maytan,・M.,・James,・K.,・&・Rogers,・H.・(2014)・A・

Randomized・ Controlled・ Trial・ of・ Koru:・ A・ Mindfulness・ Program・ for・ College・

Students・and・Other・Emerging・Adults.・Journal of American College Health,・62,・

222-233.

(13)・Kabat-Zinn,・Jon・(1994)・Wherever you go, there you are: Mindfulness meditation in everyday life.・New・York:・Hyperion.

(14)・Rogers,・H.,・Maytan,・M.・(2012).・Mindfulness for the Next Generation: Helping Emerging Adults Manage Stress and Lead Healthier Lives.・Oxford・University・

Press.

(8)

(15)・Twenge,・J.・M.・(2017)・iGen: Why Today's Super-Connected Kids Are Growing Up Less Rebellious, More Tolerant, Less Happy--and Completely Unprepared for Adulthood--and What That Means for the Rest of Us.・New・York,・NY.・Atria・

Books.

(9)

The Effectiveness of Meditation Practice as Self-care Among International Students in Higher Education

KOMATSU Yumi

Key Words: higher education, mindfulness, international students, mental health, smartphone

The Japanese government is promoting both studying abroad and receiving international students for higher education. Considering the increasing number of students seeking mental health support during their time studying abroad, providing mental health support may be crucial for Japanese universities. To introduce mindfulness practice as self-care to incoming and outgoing students of the iGen generation, the author conducted a preliminary survey on resistance to the term “meditation” and the duration favorable for students to make meditation a daily habit. Referencing the survey results, the author designed a 4-week pilot program involving a mindfulness intervention, which was administered to 7 students from 6 countries. To measure mindfulness before and after the intervention, the students completed the Cognitive and Affective Mindfulness Scale-Revised (CAMS-R). Scores after the intervention were significantly higher than the baseline scores, and there was a significant negative correlation between the baseline scores and increase in scores. The students reported that the online mindfulness guides helped them continue practicing meditation.

Reviewing the pilot survey and program and other pre-existing programs, the author concludes that adopting Koru mindfulness, which is a curriculum developed at Duke University’s student counseling center for individuals in their late teens and twenties, will be useful for teaching university students effective self-care.

参照

関連したドキュメント

I give a proof of the theorem over any separably closed field F using ℓ-adic perverse sheaves.. My proof is different from the one of Mirkovi´c

He thereby extended his method to the investigation of boundary value problems of couple-stress elasticity, thermoelasticity and other generalized models of an elastic

Keywords: continuous time random walk, Brownian motion, collision time, skew Young tableaux, tandem queue.. AMS 2000 Subject Classification: Primary:

n , 1) maps the space of all homogeneous elements of degree n of an arbitrary free associative algebra onto its subspace of homogeneous Lie elements of degree n. A second

[Tetali 1991], and characterises the weights (and therefore the Dirichlet form) uniquely [Kigami 1995]... RESISTANCE METRIC, e.g. equipped with conductances) graph with vertex set V

This paper presents an investigation into the mechanics of this specific problem and develops an analytical approach that accounts for the effects of geometrical and material data on

The object of this paper is the uniqueness for a d -dimensional Fokker-Planck type equation with inhomogeneous (possibly degenerated) measurable not necessarily bounded

In the paper we derive rational solutions for the lattice potential modified Korteweg–de Vries equation, and Q2, Q1(δ), H3(δ), H2 and H1 in the Adler–Bobenko–Suris list.. B¨