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○福島県只見町 持続可能な地域の担い手を育てる

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○福島県只見町

持続可能な地域の担い手を育てるESD

福島県南会津郡只見町教育委員会

1 ESD取組の背景

福島県南会津郡只見町は、日本国の福島県西南部に位置する奥会津地方にある人口5、000 弱の町である。ブナの天然林を主体とした約4万ヘクタールにもおよぶ広大な落葉広葉樹が広 がり、いまだ手つかずの自然が多く残る豊かな山村の町である。また、新潟県魚沼市入広瀬地区 に隣接しており、日本有数の豪雪地帯としても知られている。

本町においては、人口流出による過疎化が進むと共に、少子化と高齢化の影響で、人口の

40%以上が65歳以上の高齢者となり、集落機能の維持が難しい状況にあったり、経済の低迷で

雇用の場が確保できないため若者の流出等の課題があったりと、地域社会の存続が危ぶまれて いた。そうした中、只見町は平成 18 年「ブナと生きるまち、雪と暮らすまち」を理念に掲げ、

従来の都市部を追従するような地域振興とは決別し、只見地域独自の自然環境、伝統生活・文化、

歴史、産業を活かした町づくりを推進することとした第6次只見町振興計画を策定している。ま た、平成19年には、只見地域の豊かな自然環境を保護・保全し、次世代に引き継ぐことを責務 とした「自然首都・只見」宣言を行っている。しかし只見町は、平成23311日には東日本 大震災、及びそれにともなう原発事故、そして、同年7月に起こった新潟・福島豪雨災害により 甚大な被害を受けた。こうした現状を受け、自然環境を保護・保全しつつ、自然環境や天然資源 を持続可能な形で利活用し地域の社会経済的な発展を目指すユネスコ MAB 計画 Biosphere Reserve(国内呼称:ユネスコエコパーク)を枠組みとして、町がこれまで取り組んできた振興 計画や「自然首都・只見」宣言をより強力に具体化する町づくりに取り組んでいる。Biosphere

Reserve はその目的達成のため①自然環境・生物多様性の保護・保全、②学術調査研究、教育、

人材育成、③産業振興の3つの大きな目標を掲げている。このうち学術調査研究、教育、人材育 成においては、ユネスコスクールの活動を位置づけ、取り組みを推進していくこととした。

2 ESD取組状況

学校教育においては、将来の只見町を支える子どもたちの基礎的な資質を伸ばし、能力を育成 することが大切である。この只見町を愛し、将来にわたって只見町を支えることができる子ども たちを育てていくことを目標とし、現在、各教科や道徳、特別活動、外国語活動、総合的な学習 の時間などの領域において、郷土を生かし、郷土理解のための学習等を進め、子どもたちの郷土 愛を育てている。

さらに、その取り組みに加え、子どもたちのより強い郷土愛「只見愛」を育んでいくために、

より地域の特色を生かしたプログラムや教育活動などを展開できるカリキュラム編成の工夫を していきたいと考える。この特色あるカリキュラムを「只見学」と命名し、今まであった授業、

活動等を整理・統合したり、内容を新設したりして充実を図る。

地域創生としてのESD(ユネスコスクールの活動)

本プロジェクトでは、只見町のよさを調べ、よりよく知り、その地域のよさを系統的に味わう

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ことができるようにする。その上で、自分たちの住んでいる地域に誇りを持ち、地域を大切にす るための考え方や姿勢を身につけさせていく。この地域への誇りや地域を大切に思う心を基盤 に、現状を把握・認識し、その上で理想とする只見町の将来像や子どもたちの将来に立ちはだか る様々な課題等を見つけさせ、それらを解決していく能力を養うことを目的としている。

さらにASPnetなどのネットワークを活用しながら、学習成果を県内外へ発信し交流を図って、

子どもたちの活動やその成果を発信するとともに、同じような課題を抱える他の地域とのネッ トワークを形成し、他地域・他国での持続可能な社会づくりを阻む様々な課題や現状を認識する ことで、ともに困難を乗り越えていく意識を喚起し、互いに課題解決のための行動化を図りたい。

本プロジェクトでの学びは、地域社会の復興及び発展に寄与し、地域社会を持続不可能にする 様々な要因を解決するための糸口として、只見町でのESDは、貴重な実践事例の1つになるはず である。只見町に生まれ、只見町で学んだからこそ、持続可能な社会づくりのための重要な学習 ができ、将来有為な人材になれたという教育活動を推進していきたい。

取り組み体制

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