IX グローバル化の概念
1. 国際化とグローバル化 2. グローバル化の視点
3. 経済のグローバル化と社会の分断
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1.国際化とグローバル化
• 国際化
– Internationalization
• グローバル化
– Globalization
国際化 Internationalization
• 国際的な規模に広がること
– 1つの国だけではなく、いくつかの国にかかわっているこ と
• 国(国民国家)が基準
– 日本が他の国とかかわりを持つこと – 日本と中国、日本とアメリカ
– 主権は国にある
• 国際化を行う意志が必要
– 能動的な活動を伴う
国際化と技術
• 運輸(輸送)技術
– 航空機
– 海運
• 通信技術
– 国際電話
– TELEX,FAX
• 戦争による技術開発
グローバル化 Globalization
• 政治・経済・文化などが国境を越えて地球規模で拡 大すること
– 人や物や金や情報が国境を越えて自由に行き交う状況 – 特に経済のグローバル化が実態として存在する
– 政治のグローバル化 – 文化のグローバル化
• 主権は国と超(準)国家的機関に存在
– 国・地域の概念が乏しくなる – 国家主権の弱体化
• グローバル化は受け入れざるを得ない社会様式
– 非可逆的変化
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グローバル化と情報通信技術
• グローバル化に情報通信技術が大きく貢献
– グローバル化の概念は古くから存在した
– 運輸・通信・金融・保険等の技術や情報伝達能力が発 達し、貿易や資本などの移動に対する障害が政策的 に取り除かれた(平成16年度年次経済財政報告)
• アナログ回線からインターネットへ
– 瞬時・安価・自由な世界規模のコミュニケーションを実 現
– 金融面を中心に経済取引が瞬時に世界的規模で実現
• 冷戦時代の軍事技術がベース
グローバル化の基盤となる情報通信技術の発展
• Telex, 電話 1950年代
– ニュース / 企業活動
• 専用アナログ専用回線(モデム) 1960年代 – 経済活動
• 索引誌からデータベースへ 1970年代
– 科学技術情報
• 高速デジタル専用回線 1980年代
• インターネット 1990年代
– 瞬時・安価・自由な世界規模のコミュニケーション
• 仮想専用線 ( 広域イーサネット ) 2000年代
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2.グローバル化の視点
• マクロな視点 ( 全体的把握 )
– 世界を全体としてとらえ、全体から個を考える(具体化)
例1 google earth
地理的・空間的な把握 例2 時空間地図
時間的な把握 例3 カルトグラム 統計的な把握
例4 Google analytics
• ミクロな視点(個別的理解)
– 個別事例から全体を考える。(抽象化・一般化)
例5 身近な情報(商品の生産国,映画など)
例6 身近な社会現象(非正規社員の増加)
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マクロな視点
例1 Google earth
全体的把握(地理的・空間的な把握)
• 世界を一つの球として視覚的に理解できる
– Global (globe: a thing shaped like a bal,The world)
• 検索機能(ジャンプ)
– 新潟国際情報大学
• 新潟市西区みずき野3-1-1
• 新潟市中央区上大川前通7番町1169
– アルバータ大学
• University of Alberta, Edmonton, AB T6G 2C4, Canada
• Campus Tower Suite Hotel
– 北京師範大学 Beijing Normal University
• 19 Xinjiekou Wai Street, Beijing 100875, P. R. CHINA
続き ( Goole Maps )
• 日本
– 技術的革新性に注目
• カナダ 2005
– グローバル化は普通の概念 – 使うことに関心
• 訪問企業での新潟国際情報大学の説明
• 訪問企業までのコースの案内(メール添付)
– 国内と国外で活動することの意識的な違いない
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例2 時空間地図(新潟の時空間地図)
時間的な把握
http://zgate.gsi.go.jp/jikukan/images/niigata.jpg
日帰り圏
http://zgate.gsi.go.jp/jikukan/images/niigata.jpg
(運輸技術による空間の拡大) 13
例3 Cartogram (統計地図)
• カルトグラム、統計データを地図上に理解し やすく表現した地図。
• 棒図・面積図・等値線図・体積図などカテゴリ を使って表示する場合が多い
• 世界地図のカルトグラム
グローバル世界地図
全体的把握(統計的な把握)
• http://www-personal.umich.edu/~mejn/cartograms/
– Images of the social and economic world
– Mark Newman, The University of Michigan’s Department of Physics and Center for the Study of Complex Systems
• グローバル世界地図 World Mapper – GDP世界地図
– 人口世界地図
– 収入/day世界地図
– インターネットユーザ世界地図 – 86. Chemicals Imports
– 87. Machines Exports – 90. Electronics Imports – 91. Computers Exports
– 97. Finance & Insurance Exports
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• 情報流通
– http://rs.resalliance.org/2007/10/11/global-information- flows/
例4 Google Analytics
• ユーザの属性を分析
– 「Urchin on Demand」$199/月を無料で提供
• 国 / 地域からのセッション数
– 世界中からのアクセスを表示
• https://www.google.com/analytics/home/?et=reset
&hl=ja-JP
– https://www.google.com/analytics/reporting/?reset=1&id
=3005770&pdr=20090423-20090523
• 世界を1つの市場と考えることができる
– 地図で表示されるが国の概念は希薄 – インターネットドメイン
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ミクロな視点
例5 身近な情報
個別的把握(個別事例から全体を考える)
• 生産国表示
– 衣類:ブランド、格安商品
– 食品:加工食品・生鮮食品(野菜・果物・牛肉)
– 国際分業
• 単一市場化と生産の分業
• 安価なものは他国から仕入れ、競争力のあるものを 国内で生産する:企業内国際分業も存在
• 新型ウイルス病
– 鳥インフルエンザ、SARS、エイズ
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例6 身近な社会現象
• 非正規雇用
– 非正規雇用は労働者全体の3分の1を超え、過去最高
– 特に15~24歳の若年層で、1990年代半ばから2000年代初め にかけて大きく上昇
– 近年、パート、契約社員・嘱託が増加
– (資料出所) 総務省「労働力調査(特別調査)」(2月調査)及び総務省「労働 力調査(詳細結果)」(年平均)長期時系列表
1. 家族の在り方が変わる 4
2. 自分を見つめ直す人が増える 4
3. 女性の力が強くなる 8
4. バランス重視の男性が増える 2
5. 大企業に対する不信感が強まる7
6. 幸福感が弱まる 4
7. 余暇時間が増える 4
3.経済のグローバル化と社会の分断
• グローバル化のメリットと問題点
– 問題点の指摘の方が多いが、現実には多くのメリッ トを既に受け入れている
• メリット
– 機会が均等に与えられる(実力主義)
– 安価な商品、外国の映画・番組、国際規格
• 問題点
– 受け入れざるを得ない
– 画一化・均質化・平準化と不平等 – 階層・個人による分断
– デジタルディバイド、情報格差、経済格差
– グローバル化を利用できる人とできない人の格差 – 行き過ぎたグローバル化、行き過ぎた自由化
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経済のグローバル化
• グローバル化
– 人や物や金や情報が国境を越えて自由に行き交う状況 (p5)
• 経済のグローバル化
– 世界は根本的かつ不可逆的に変容を遂げ、国民経済が国 際経済システムの中に組み込まれる。
– 国籍にこだわらない超国家的な企業(グローバル企業)に よる生産が世界規模で行われる
– 国民国家の主権が弱くなる
– 国家は、国家主義や地政学上の力を現在と同様に保持し 続けるという反対論もある
– ハースト(Hirst)&トンプソン(Thompson)
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経済の国際化
• 経済の国際化
– 経済の開放性は増加するが,主要な経済活動は 依然として国内にとどまる。
– いくつかの国にかかわる経済活動は国内の経済 活動の延長である。
– 多国籍企業は国際化の範疇 – 循環的かつ可逆的動向
• 国際化
– 1つの国だけではなく、いくつかの国にかかわっ
ていること( P3)
24日本における「経済のグローバル化」
• 年次経済財政報告平成16年度
• 世界銀行の定義をベース
– 個人や企業が他国民と自発的に経済取引を始めることがで きる自由と能力
– 「自由」とは国境を越えて資本・労働力等の移動に障害がな いこと
– 「能力」とは国境を越えて商品・サービスを提供し、あるいは 他の国で経済活動をする能力があること
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社会の分断
• デジタルディバイド
– 情報を持つものと持たない者との格差のこと。
– 富裕層がデジタル機器を使用して情報を得て、さらに経済 力を高める。
– そのため貧困層との経済格差が広がる
– (アメリカ商務省 1999)
• 国・地域間の分断と異なる – 南北問題
– 国家間不平等
• 国内・地域内の分断
– 同一国民間の不平等の拡大
– グローバル化に関われる人と、関われない人の間の格差 – 年齢/職業などの階層による分断
• 不平等の拡大・格差
– 機能別に社会が断片化し細分化する
– 個人レベルの分断,階層による分断など、複雑に要素が 交錯している
– デジタルディバイドだけの問題ではない
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国内的な分断
• 国内で分断が進む
• 複数の階層が交錯した分断が生じている
28世代間の分断
• 失業率 2013年の全失業率 2011年の若年者失業率
• http://ecodb.net/ranking/imf_lur.html
– 2位 ギリシャ 27.25 44.4 – 4位 スペイン 26.38 46.4 – 12位 ポルトガル 16.25 30.1 – 23位 イタリア 12.24 29.1 – 28位 フランス 10.81 22.1 – 49位 イギリス 7.60 20.0
– 92位 日本 4.5(2012) 8.2 (2012) – 100位 韓国 3.4(2012) 7.2(2012)
• 非正規雇用
– 日本
若者失業率( EU と日本)
日本は失業率8.2%
日本 若年者失業率 8.2% 日経Web刊 2012/5/21 3:30
世界 若年者失業率 13.1% 日経Web刊 2014/1/21 10:31
フランスの年齢別失業率
• 世代間格差(EU統合・グローバル化と並行した分断の進展)
– 20-24 × 30-39 LABORSTA Internet 2010/8, ILO 31
日本
• パート、契約、派遣社員
– 労働者の3割
– 契約期間満了で解雇が可能
• グローバル化
– 1995年 雇用の規制緩和
• 終身雇用は基幹社員に絞る
– 1999年 労働法の改正
• 派遣労働の業種を原則自由
– 2003年 労働基準法、派遣法改正
• 有期雇用制限を3年に改定(1年から改訂,更新可)
• 派遣期間限度3年,対象業務拡大(専門的26業種),2004年施行(平成16年)
• 年次経済財政報告平成16年度
• 終身雇用のよる日本型経営が崩れる
• 改正検討2010/5
– 製造業派遣,登録型派遣、日雇いや2カ月以下の雇用契約を結ぶ派遣を 原則禁止とする
1994/6/30-1996/1/11 村山 1996/1/11-1998/7/30 橋本 1998/7/30-2000/4/5 小渕 2000/4/5-2001/4/26 森 2001/4/26-2006/9/26 小泉 2006/9/26-2007/9/26 安部 2007/9/26-2008/9/24 福田 2008/9/24-2009/9/16 麻生 2009/9/16-2010/6/8 鳩山
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非正社員
• http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/3250.html
• 2000 ~ 2005
– 正社員 –446万人 – 非正社員+590万人
– 非正社員 21% → 32% →38.2(2013)
• 非正社員 給与は正社員の64%
• 世代による分断
– 若者(1-24)は約半分が非正社員で、所得格差が拡大 – 卒業年次による分断
• 労働組合
– 正社員中心で非正社員をまとめることができなかった
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課題 経済のグローバル化
• Q1 経済のグローバル化に関する説明と異なるもの を選択しなさい。
①グローバル化により世界は根本的かつ不可逆的な変 容を遂げる②国民経済が国際経済システムの中に組み 込まれる③超国家的な企業(グローバル企業)による生 産が世界規模で行われる④国民国家の主権が弱くなる
⑤国家は、国家主義や地政学上の力を現在と同様に保 持し続ける
• Q2 の中に入らない言葉を1つ選びなさい
グローバル化とは や や や が国境を越えて 自由に行き交う状況をいう
①人 ②文化 ③物 ④金 ⑤情報
• Q3アメリカ商務省によるデジタルディバイドの定義 に該当しない内容を1つ選びなさい。
①情報を持つものと持たない者との格差②富裕層がデジタ ル機器を使用して情報を得る③富裕層が情報を得てさらに 経済力を高める④国家間の経済格差が広がる ⑤富裕層と 貧困層との経済格差が広がる
• Q4グローバル化に伴う国内・地域内分断の説明に 該当しない内容を1つ選びなさい 。
①同一国民間の不平等が拡大する②デジタルディバイドが 主が要因となっている③年齢層間の不平が拡大する④職業 による不平が拡大する⑤グローバル化に関われる人と、関 われない人の間の格差が拡大する
• Q5 2003年に労働基準法、派遣法が改正され有期雇用制 限が1年からを3年に改定されました(更新可)。改正の背景 と、改正の問題点を概説しなさい
。
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• グローバル化まとめ
– 地域の変化をグローバル化の中で考える必要がある
• 実態として考えざるを得ない
– グローバル化は情報・通信技術と密接な関係
• 技術の進歩によりグローバル化が進展した – 日本人にとって理解が困難な概念
– (次回)国民文化の根強さ連続性
• 文化の連続性は存在している
情報文化 6回目 37 37
参考資料
• David Held, A Globalizing Word?, 2002
• 青木 保, 情報社会の文化1 情報化とアジアイメージ, 1999
• サスキア・サッセン,グローバリゼーションの時代, 1999
• 篠田 武司,グローバル化とリージョナリズム,2009
• 最近の図書
新潟の企業経営者
問 19 あなたの会社の主な目的ななんですか?
0 5 10 15 20 25 30 35 40
競争力 のある 会社 になる 人や 社会に 貢献 できる グローバル 企 業になる 従業員にとって 良い会社 にな る 独自の製品や サービスを持つ 幅広い事業 の できる 大企業 になる 株式を 上場す る 他
Q19 What is the main goal for your company? (Please check one only)
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0 5 10 15 20 25 30 35 40
Becoming a competitive company Contribution to human/societ y Global Company Good company for employee Having original products or services Large and multi Task Company listed a stock Others
• 国際化とグローバル化の違いを説明してくだ
さい。
課題 グローバル化の概念
• Q1;国際化の説明に該当しないものを選択しなさい
①国際的な規模に広がること ②1つの国だけではなく、いくつかの国に かかわっていること③国(国民国家)が基準になる④日本が中国とかか わりを持つこと⑤輸送技術の発展が国際化に貢献した
• Q2:グローバル化の説明に該当しないものを選択しなさい
①政治・経済・文化などが国境を越えて地球規模で拡大すること②人や 物や金や情報が国境を越えて自由に行き交う状況③特に経済のグロー バル化が実態として存在する④主権は超(準)国家的機関に存在する⑤ いやおうなくグローバル化の状況に置かれる
• Q3:グローバル化に情報通信技術の発達が貢献した。最も新しく登場し た技術を選択しなさい。
①電話②専用アナログ回線③仮想専用回線④高速デジタル回線⑤オンラ インデータベース
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