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Academic year: 2022

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高速光無線通信用CMOSイメージセンサとその自動車 システムへの応用に関する研究

著者 ?井 勇

発行年 2015‑06

出版者 静岡大学

URL http://doi.org/10.14945/00009272

(2)

(課程博士・様式9) 審 査 要 旨

専攻 ナノビジョン工学 学籍番号 55245022 学生氏名 高井 勇

論文題目 高速光無線通信用CMOSイメージセンサとその自動車システムへの応用に関する研究

本論文は、高速光無線通信用CMOSイメージセンサとその自動車システムへの応 用に関する研究を取りまとめたもので、全6章からなる。

第 1 章は本論文の緒言であり,研究の背景,目的について述べている。第 2 章で はイメージセンサ通信(ISC)技術とその自動車システム応用に関する基礎的考察と して、イメージセンサ通信技術の特徴、性質、自動車システム応用例、光通信光源 としてのLEDの特性等の基礎的事項について述べている。第3章では高速光無線通 信のための画素デバイス・回路の提案と試作による評価の結果について述べている。

埋め込みフォトダイオードにゲート接地の接合型FETを結合して、光電荷を排出す る構造により微小容量の光パルス検出部が実現され、光パルスに高速応答すること を述べている。また、提案する画素デバイスの立上り・立下り応答の非対称性によ る通信速度が低下する問題を解決するイコライザを提案し、その適用により通信速

度 10Mbps においても十分なアイパターンの開口が得られることを示している。ま

た光通信信号の送信源を探索する短時間蓄積信号によるフラグ画像出力機能を設け ることにより、グレイ画像を用いる場合に比べて格段に送信源の検出確度が向上す ることを述べている。第 4 章では、イメージセンサ通信技術の自動車システムへの 応用として、試作した ISC チップを用いて光車車間通信システムを実際に構築し、

走行実験を行った結果について述べている。最大時速 25kmで走行する 2 台の自動 車間で、10Mbps の通信速度を達成し、QVGA(320×240 画素)のカラー画像伝送が 車車間で行えることを、世界で初めて実証している。また、91%のパケット到達率、

3 ビットの誤り訂正符号化によってエラーフリーを満たすビットエラー率が達成で きる等高い通信性能を得ている。

以上のように本論文は、自由空間における高速光無線通信に適した新しいイメー ジセンサ通信技術の開発と、それに基づく光車車間通信システムを構築し、2台の 自動車間での走行実験に成功したことによって、自動車用光通信システムに関する 有用な知見を得たものであり、輸送機器産業及び将来の自動車の安全走行・自動走 行に寄与するところが大きい。よって、本論文は博士(工学)の学位を授与するに 十分な内容を有するものと認める。

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