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アマ モ場 に よる波浪 減衰 効 果 を考慮 した適地 選 定手 法 に関 す る研 究

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Academic year: 2022

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(1)海岸 工 学 論 文 集,第55巻(2008) 土木 学 会,786‑790. アマ モ場 に よる波浪 減衰 効 果 を考慮 した適地 選 定手 法 に関 す る研 究 Proper. Field Selection. Model. 有田 Mamoru. ARITA,. of Zostera. Habitat. Considering. Wave Attenuation. Effect. 守1・ 出 口 一 郎2・ 芝 崎 拓 弥3 Ichiro DEGUCHI,. and Takuya. The method of forecasting the proper land in the Zostera beds by considering. SHIBASAKI. the physical limitation element has not. been established. This paper propose the method of the proper land selection that considers an effect of the waves attenuation and a physical condition in this theory, and to clarify which factor becomes the obstruction factor of the Zostera growth.. 1.. ル ギ ーを算 定 し,水 辺 植 生 郡 によ る透 過 率 の評 価 を 試 み た.. は じめ に. この中 で,周 期 を一 定 と した場 合,植 生 に作 用 す る波 の 損 アマ モ場 は沿 岸 に生 息 し海 洋 生 物 の 産 卵,稚 魚 の育 成,. 失 エ ネル ギ ー は入 射 波 高 の約2〜2.5乗 に比 例 す る と指 摘 し. 餌 場 と して重 要 な役 割 を担 って い る こ とが 認 識 され,ア マ. て い る.ま た この 損 失 エ ネ ルギ ー と波 高 の関 係 を利 用 し,. モ場 を造 成 す る取 り組 み が行 われ て い る.ア マ モ場 の 造 成. 近 似 した式 を 使 い 透 過 率 を 計 算 した 場 合,植. を行 う際 には,様 々 な造 成 技 術 が研 究 開 発 さ れて い る.造. 程 度 あ れ ば株 密 度 が200株/m2で. 成 方 法 は一 般 的 に種 子 を シー トに埋 め込 ん だ手 法 が多 く用. あ る と して い る.. い られ て お り,設 置 す る際 の適 地選 定 を誤 る と シー トが 波. 生 幅 が70m. も透 過 率0.5程 度 の 効 果 が. ア マモ場 に よ る波 浪 の減 衰 効 果 は,周 辺 にお け る底 質 の. 浪 に よ る流 れ に よ り流 失 して しま う問題 が あ る.ま た,発. 安 定 を もた らす こ とが指 摘 され て い る.底 質 が安 定 す る こ. 芽 した アマ モ の定 着 に は波 浪 によ る砂 の 動 きや す さを 決 定. とで,波 浪 によ るア マ モの流 出 や埋 没 枯 死 等 に よ る直接 的. す る シー ル ズ数 によ りアマ モ の生 息 条 件 を決 定 す る適 地 選. な被 害 も抑 制 され るこ とが考 え られ るた め,特 に詳 しく検. 定手 法 が有 効 で あ る と考 え られ る.. 討 す る必 要 が あ る.既 存 の 研 究 で は,ア マモ場 の存 在 によ. ア マモ場 は根 を張 って 群 落 を 形 成 して い る ことか ら底 質 の安 定,葉. に よ る波 浪 減 衰 効 果 が あ る こ とが 指 摘 されて い. る波 高 減 衰 効 果 は室 内 実 験 を対 象 とす る もの が多 く報 告 さ れ て い る.し か し,こ の よ うな 実 験 的 研 究 で は,模 擬 的 な. る.ア マ モ場 に よる波 浪 や流 れ の減 衰 効 果 に 関 して は,人. アマ モ を使 用 した ものや 定 常 流 に よ り簡 略 化 され た もの が. 工 海 藻 を用 い た様 々な実 験 が 行 わ れて い る.. 多 く,ま たそ もそ も実 海 域 にお いて 実 際 に アマ モ によ る減. 辻 本(1992)は,人. 工 海 藻 を 用 い て それ が波 動 場 に お いて. 衰 効 果 が 確 か め られ た もの は筆 者 の知 るか ぎ りで は無 い.. 流 れ や砂 移 動 に及 ぼ す影 響 を実 験 的,理 論 的 に検討 して い る.そ の 中 で アマ モ 内部 及 び外 部 にお い て は沖 向 きの定 常 流 が,ま た藻 の先 端 部 分 で は岸 向 き の定 常 流 が それ ぞ れ発 生 して い る こ とを示 した.ま たk‑ε 乱 流 モデ ル を用 いて こ の定 常 流 を表 す こ とが で き る と結 論 付 けて い る.加 藤 ら (2005)は 現 地 実 測 と天 然 ア マモ を用 いた 水 路 実 験 によ りア マモ群 落 内部 の 底質 輸 送 機構,地. 下 茎 や 根 の存 在 によ る底. 質 の安 定性 向上 効果 の評価 を試 みて いる.林 ら(2002)は様 々 な植 生 に作 用 す る波 力 計 測値 に よ り,植 生 部 で の損 失 エ ネ. 1正 会 員. 博士(工)大. 2正 会 員. 工博. 3工. 博. 阪大学大学院工学研究科助教 大 阪大学大学院工学研究科教授 西 日本電信電話株式会社. 図‑1. 波 浪計 測器 の設 置位 置.

(2) アマ モ場 によ る波 浪減 衰効 果 を考慮 した適地 選定手 法 に関 す る研 究 そ こで実 海 域 にお い て どの程 度 の波 浪 減 衰 効 果 が あ るの か,. 787. お いて 発 生 す る乱 れ に よ り波 高 が減 衰 す る もの と考 え られ. 現 地 実 測 によ り調 べ る こと と した.ま た,現 地 実 測 よ り得. る.こ の うち淵 部 分 にお ける反 射 の影 響 に関 して は,林 ら. られ た減 衰 効 果 につ いて既 存 の水 理 実 験 結 果 と比 較 す る.. (1998)に よ り入 射 波 浪 の条 件 に関 わ らず 小 さ く,反 射 率 に. また,ア マモ場 適 地 選 定 モ デル に波 浪 減 衰 効 果 を 考 慮 して. して0.1以 下 と されて い るの で,淵 部 分 にお け る反 射 は ほ と. アマ モ場 の適 地 選 定 を行 うこ とを本 研 究 の 目的 とす る.. ん ど ない と考 え られ る.し か し,波 高 は沖 側 の波 高 計32番. 2.. とア マ モ場 を通 過 した後 の109番 で は波 高 の減 衰 が み られ 実 測 に よ る波 浪 減 衰 効 果. るが9番 の波 高 計 で再 度 波 高 が大 き くな って い るケ ー スが. (1) 実 測 概 要. 見 られ る.本 研 究 で は,ア マ モ場 の波 浪 減衰 効 果 に着 目 し. ア マモ場 に よ る波 浪 減 衰 効 果 を 調 べ る ため に現 存 す るア. て い る ことか ら32番 の 波 高 計 と109番 の 波 高 計 を用 いて 以. マ モ場 の 沖側 とア マモ場 の岸 側 の波 高 を計 測 す るこ とで波. 降 の デ ー タ解 析 を行 うこ とに した.. 浪 の減 衰 効 果 につ いて現 地 実 測 を行 った.調 査 対 象 とな る ア マモ場 は三 重 県 松 坂 市 に位 置 す る,松 名 瀬 海 岸 の ア マモ 場 と した.図‑1に. 松 名 瀬 海 岸 の ア マモ 場 の 模 式 図 と波 高. 計 の 設 置 位 置 を 示 す.松 名 瀬 海 岸 は伊 勢 湾 内 に位 置 し, 対 象 地 域 に発 生 す る風 の吹 送 距 離 が 短 い ため 大 きな波 浪 が 起 こ りに くい こ とが考 え られ,静 穏 な波 浪 状 況 が アマ モ の 生 息 に 適 して い る と考 え られ る.阿 部 ら(2004)に よ る と松 名 瀬 海 岸 には海 岸 線 に沿 って アマ モ場 が 水 深 約1.5〜3.0m, 幅 約50〜200mの. 帯 状 の 形 で沿 岸 方 向 に約4kmに. 図‑2. 各計 測地 点 にお け る有 義波 高,平 均 波高 の時 系列. わ た って. 存 在 して い る と報 告 され てい る.こ の帯 状 に密 生 した ア マ モ場 に よ り十 分 な減 衰 効 果 が 期 待 で きる と考 え対 象 地 域 と した. 波 浪 観 測 は2007年8月27日 間 にお い て,ア WH)を. か ら同 年9月1日. まで の4日. レ ック電 子 社 製 の圧 力 式 波 高 計(compact. 用 い て計 測 を行 った.波 浪 の計 測 条 件 は,測 定 イ. ンターバ ル0.25s,毎 正 時 か ら2400個 の デ ー タを計 測 した. また,砂 の移 動 に よ る機 器 の埋 没 を回 避 す る ため,高 cmの. さ15. 設 置 す る機 器 の 位 置 関係 は 図‑1の 通 りで あ る.沖 側 か 央(109番),岸. 側(9番)で. 点 に お け るアマ モ の状 況 で あ るが,主 と109番 の間)に. 各計 測地 点 にお け る有義 波周 期,平 均 周期 の時 系列. (3) 波 浪 逸 散 率 アマ モ場 にお け る波 浪 の逸 散 は,波 エ ネル ギ ーが 群 速 度. ブ ロ ック上 に機 器 を設 置 した.. ら(32番),中. 図‑3. あ る.8月. の各. に沖 か ら中 央(32番. か けて アマ モ場 が み られ 岸 に近 い9番 周. 辺 で の アマモ は見 られ なか った.. で 輸 送 され る際 の 損 失 に 注 目 し,伝 達 エ ネル ギ ー によ る損 失 の値 の 算 出 を行 った.な お損 失 す る伝 達 エ ネ ル ギー は波 浪 が入 射 す る際 に もつ エ ネ ル ギ ー に比 例 す る と して 式(1) のよ うに表 す ことが 出来 る.Eは. 波 の全 エネ ルギ ー,Cgは. 群 速 度,α は単 位 ア マ モ幅 にお け る入 射 エネ ル ギ ーに対 す. (2) 実 測 結 果. る減 衰 エ ネル ギ ーの逸 散 率,Bは. 計 測 デ ー タ は,圧 力 式 波 高 計 を用 いて 計 測 して い るた め. え字0は,ア. アマ モ群 の幅 で あ る.添. マ モ場 を 微 小 区 間 に分 割 した際 に お け る沖 側. に毎 正 時 ごとの デ ー タに 関 して 潮 位 変 動 成 分 を 取 り除 いて. か らの流 入 条 件 を,添 え 字1は,岸. い る.潮 位変 動 成 分 を 取 り除 い た デー タを 用 い て ゼ ロア ッ. れ表 す.. 側 の流 出 条 件 を それ ぞ. プ クロ ス法 に よ って波 浪 解 析 を行 った結 果 を以 下 に示 す. この デ ー タに よ り,沖 側 か らア マモ 場 を 通 り中央 で の波 高 が 減 衰 してい る様 子 がわ か る.特 に8月28日. (1). の12時 にお い. て 岸 側 で 観 測 され た 波 高 は0.18mで あ るが,中 央 で は0.12 mほ. ど と大 きな減 少 を み せ て い る.各 地 点 共 に周 期1.5〜. 5.Osほ ど の値 を しめす.波 高 と比 較 して み る と比 較 的 大 き な波 高 の 周 期 は約4s程. ま た,式(1)よ. りアマ モ場 にお け る入 射 エネ ル ギー に対 す. る減 衰 エ ネル ギ ーの 逸 散 率Aは. 式(2)で表 す こ とが 出来 る.. 度 で あ る こ とが わ か る.通 常 伝 播. す る波 浪 の エ ネル ギ ー逸 散 が な い場 合 は進 行 方 向 に対 して 伝 達 エ ネ ルギ ーが 保 存 され る.波 浪 が アマ モ場 を通 過 す る 際,外 側 の淵 部 分 にお け る反 射 の影 響 や,ア マ モ場 内 部 に. (2).

(3) 788. 海. 岸. 工. 学. 論. 文. 集. 第55巻(2008). と水 深 デ ー タが あれ ば,お よ その エ ネ ルギ ー逸 散 率 が求 め られ る と考 え る. 3.. 実 測 か ら算 定 さ れ た 波 浪 逸 散 率 の 妥 当 性. アマ モ場 を初 め と した水 辺 植 生 に よ る波 の エ ネル ギ ー消 失 に関 す る評 価 法 は水 産 分 野 や海 岸 工 学 分 野 で数 多 く行 わ れ て い る.林 ら(1998)は 波 長 に比 べ て有 限 幅 員 が 極 めて 小 さい均 質 な 透 過 性 物 体 か らな る直立 提 の 透 過 率Ktの. 評価. 式 を用 いて,ア マモ場 の波 高 減衰 効 果 を表 現 して い る. 図‑4. 水 深 に 対 す る エ ネ ル ギ ー逸 散 率. 本 論 文 で は最 終 的 に実 海 域 にお け る波 浪 減 衰 効 果 を考 慮 す る ため,大 小 様 々な ア マ モ場 を考 慮 す る必 要 が あ る.ま. 図‑2,3よ. り解 析 した平 均 波 高 ・周 期 を用 いて,式(2)か. ら算 出 した逸 散 率 を図‑4に 示 す. 図‑4よ. た ア マモ場 内 部 に お ける動 粘 性 係 数 は アマ モ の密 度 や 波 浪 に よ り揺 動 す る ことで 変 化 を 起 こす こ とが考 え られ,取. り水 深 が 増 加 す るにつ れ て,逸. り. 散 率 は減 少 して. 扱 いが 難 しく,実 海 域 に お いて実 際 に アマ モ株 に働 く応 力. い く様 子 が読 み取 れ る.こ れ は潮 位 に よ り水 深 が浅 い時 間. に 関 して の デ ー タ も無 い のが 現 状 で あ る.そ こで林 ら(199. に,水 深 に対 す る アマ モ の葉 長 の割 合 が大 き い こ とに依 存. 8)の 理 論 式 を 用 い て 近 似 的 に入 射 波 条 件 に対 す る波 高 減. す る と考 え られ る.. 衰 効 果 を算 出 し,現 地 実 測 によ るデ ー タ との整 合 性 を確 認. ま た全 逸 散 率 が マイ ナ スの値 を取 るな ど異 常 値 を取 る点 は計 測 さ れた 波 高 が波 高 計 の精 度 に対 して 小 さい こ とか ら. す る こと と した. 林 ら(1998)に よ れ ば,波 長Lに. 比 べて 有 限 幅 員Bが. 極. 信 頼 性 が 低 い もの と考 え られ,波 高 が0.03m以 上 の波 高 に. めて 小 さい 直 立 提 の 透 過 率Ktの. 対 して の み検 討 した.. 条 件 によ る ア マ モ場 の透 過 率 は式(3)に よ って 表 す こ とが. ま た こ の現 地 実 測 の 結 果,計 程 度 の水 深 で あ り,エ. 測 機 器 設 置 地 点 は約2.2m. ネル ギ ー は約50%に. 減 衰す ること. 評 価 式 を用 いて 入 射 波 浪. 出来 る.こ こで,直 立 堤 の 有 限 幅 員 の代 わ りに アマ モ場 幅 をBに. 用 い る こと とす る.λ は透 水 層 の 空 隙 率,fは. が わか る.ま た水 深 が 潮 位 の影 響 で3.3m程 度 に増 加 した. 層 の抵 抗 係 数 で,透 水 層 の 透 水 係 数Kpと. 場 合,入. 数 σ よ り式(4)で 与 え られ る.. 射 波 浪 の エ ネ ル ギ ー の15%が. 損 失 す る こ とが わ. 透水. 作 用 波 の各 周 波. か った. また葉 長 と水 深 の比 に対 す る,全 エ ネル ギ ー減衰 率 の様. (3). 子 を図‑5に 示 す.な お全 エ ネ ルギ ー逸 散 率 は図‑4の 結 果 を受 け,近 似 式 か ら求 め た値 を 使 用 した.Sは. 葉長であ り. アマ モ場 幅 は90mで 一 定 とす る.全 エ ネル ギ ー逸散 率 が0.3 以 上 とな る領 域 にお いて は,葉 長 水 深 比 の増 加 に伴 って増. (4). 加 して い る ことが分 る.ま た0.3を境 に して 逸 散 率 は急 激 に 低 い値 を と り,お よそ葉 長 水 深 比 が0.14の 値 を とる地 点 で. 式(3)よ り算 定 した,透 過 率 と実 測 に よ って 計 測 され た. は逸 散 率 が0に な る ことが 考 え られ る.こ れ に よ りア マ モ. 波 浪 解 析 結 果 よ り算 定 した透 過 率 を 比 較 した結 果 を図‑6,. 幅 を 一 定 と して 季 節 に応 じた 葉 長 の 季 節 ご と の デ ー タ. 7に 示 す.図‑6に を図‑7に. は アマ モ場 の幅 と波 長 比 に関 して透 過 率. は,ア マ モ の葉 長 と水 深 比 に関 して 整 理 した透. 過 率 を示 す.両 者 と も実 測 値 か ら得 られ た透 過 率 と式(3) に よ って算 定 され た 計 算 値 が あ る程 度 の ば らつ きが あ る も のの良 好 な一 致 を示 して い る.. 図‑5. 葉長水 深比 に対 す るエ ネル ギー逸 散率.

(4) ア マモ場 に よる波浪 減衰 効果 を考慮 した適地 選定 手法 に関 す る研究. 図‑6. 波 長 と アマモ場 の幅 の比 に対 す る透 過率. 図‑8 図‑9に 図‑8よ. 789. 葉 長水 深比 に対 す る透水係 数 り推 定 した透 水 係 数 を 用 い て推 定 した透. 過 率 を 示 す.透 過 率 は,葉 長 水 深 比 が大 き くな ると透 過 率 が 小 さ くな る傾 向 を示 して い る.. 図‑7. 水深 とアマ モの葉長 の比 に対 す る透過 率. 実 測 デ ータ は8月 の もので あ り,そ の時 期 にお け る葉 長 は平 均0.5mと. 短 い(阿 部 ら2002).ま. 図‑9. た 葉 長 水 深 比 に して. 0.14〜0.24程 度 以 外 の デ ー タが な い ため 本 研 究 で は,得. ら. れ た デ ー タよ り最 小 二 乗 法 によ って 近 似 式 を求 め範 囲外 の. 4.. 葉長 水深 比 に対 す る透 過率. 波 浪 減 衰 効 果 を 考 慮 した 適 地 選 定 結 果. ごろ. 3に よ って 得 られ た葉 長 水 深 比 に対 す るエ ネ ルギ ー逸 散. に は最 大 に達 し,葉 長 水 深 比 に して1.5程 度 まで の 透 過 率. 率 を筆 者 ら(2007)が 提 案 した アマ モ場 適 地 選 定 モデ ル に考. を推 算 す る必 要 が あ る.. 慮 して アマ モ場 適 地 選 定 を行 い,波 浪 減 衰 効 果 を考 慮 す る. 値 を推 算 す る こと に した.ま た,ア マ モの葉 長 は6月. 式(3)よ り葉 長 水 深 比1.5程 度 の透 過 率 を算 定 す る場 合 透 水 層 の 抵 抗 係 数fの 推 定 が 重 要 とな る.fは. 透 水 係 数Kp. こ とに よる アマ モ場 適 地 選 定 の違 い につ いて 考 察 す る.適 地 選 定 モデ ルで は,エ ネル ギ ー平 衡 方 程 式 を基 本 式 と して. の関 数 とな って お り,透 水 係 数 を 水 深 葉 長 比 に よ って推 定. 波 浪 場 の計 算 を 行 って い る.そ の 際 に アマ モ場 に よ るエ ネ. す る こと によ り水 深 葉 長 比1.5ま での エ ネル ギ ー逸 散 率 を推. ル ギ ー逸 散 を考 慮 す る こ とで,対 象 地 域 にお け る波 高 ・波. 定 す る ことに した.. 浪 場 の 計 算 を行 い アマ モ場 によ る波 浪 減 衰 効 果 を考 慮 す る. 林 ら(1998)の 実 験 で は,一 株 あ た り径0.15cm,葉. が48. 本 の擬 似 植 生 を用 いて い る.ア マ モ は一 般 的 に一 株 あ た り 径 が約0.8cm,葉. が3本 程 度 で構 成 されて お り,実 際 の透. 水 係 数 には違 いが あ る と考 え られ るため,透 水 係 数 は林 ら. こ とと した.計 算 に使 用 した波 浪,日 射 量 等 の外 力 条 件 は 対 象 海 域 で通 常 起 こり うる条 件 を設 定 して い る. 図‑11〜13に. 適 地 選 定 結 果 を示 す.図‑11が. ル の みで 算 出 した結 果,図‑12は. 生 態系モデ. 生 態 系 と地 形 変 化 モデ ル. (1998)の 実験 値 を参 考 に実 際 の アマ モの 透水 係 数 に変 換 す. によ る適 地 選 定 結 果,図‑13は. る係 数=(48×0.15)/(3×0.8)を. 衰 結 果 を考 慮 した結 果 で ある,な お図 の縦 軸横 軸 はメ ッシ ュ. 用 い て換 算 した.図‑8. 生 態 系 と地 形 変 化 に波 浪 減. に葉 長 水深 比 に対 す る透水 係 数 を示 す.こ の値 に対 してカ ー. 数 で あ り,1メ. ブフ ィ ッテ ィ ングを行 い 透水 係 数 を推 算 した.. と選 定 され た場 所 を黒 く示 した.比 較 対 象 用 に図‑10に 対. ッ シュあ た り2.5×2.5mで あ る.ア マモ適 地. 象 海 岸 で 自生 して い る アマ モ場 の 航 空 写 真 よ り解 析 した ア マ モ場 の分 布 域 を 示 す..

(5) 790. 海. 岸. 工. 学. 論. 文. 集. 第55巻(2008). 衰 効 果 を考 慮 せず 地 形 変 化 の みを 計 算 した結 果 で あ り,ほ とん どの 海 域 が 不 適 地 と変 わ る.し か し図‑13の よ う に, ア マ モ 自体 の 波浪 減 衰 効 果 に よ り底 質 が安 定 す る ことで, 適 地 が増 加 す る ことが確 認 で きた.今 回 は計 算 対 象 地 域 の 全 面 にア マ モを植 え る条 件 で 計 算 を した こ とで,新 た な ア マ モ場 の 可 能 性 と して 本 領 域 が 適 地 と判 定 された と考 え ら れ る.. 5. 図‑10. 航 空 写 真 よ り抽 出 し た ア マ モ 場. ま とめ. 本 研 究 に よ って 得 られ た結 論 を以 下 に ま とめ る. 1.実 測 に よ る アマ モ場 の 波 浪 減 衰 結 果 は,水 槽 実 験 に よ って得 られ た透 過 率 の減 衰 結 果 と良 好 な一 致 を確 認 で き た.2.波. 浪 減 衰 効 果 を考 慮 し適 地 の 選 定 をす る こ とで,. 減 衰 を考 慮 しな い モデ ル と比 べ広 範 囲 の適 地 結 果 を 算 出 す る こ とが で き た.3.波. 浪 減 衰 効 果 を考 慮 す る ことで ア マモ. 場 に よ る底 質 の安 定 効 果 を数 値 計 算 に よ り示 す こ とが で き た.本 研 究 で は,短 期 間 の波 浪 計 測 結 果 によ って ア マモ場 の波 浪 減 衰 効 果 の 評 価 を行 って い る.ア マ モ は成長 の段 階 に応 じて葉 長 や密 度 の 変 化 が あ るた め,成 長 段 階 に伴 った 波 浪 計 測 デ ー タが ア マ モ場 の波 浪 減 衰 効 果 を評 価 す る上 で 図‑11. 生 態系 モ デル のみ で適地選 定 を行 った結 果. 必 要 で あ る と考 え られ る.ま た,波 浪 計 測 と同 時 に周 辺 地 形 の計 測 も底 質安 定 を議 論 す る上 で重 要 で あ るた め,今 後 詳 細 な 計 測 が必 要 で あ る と考 え られ る.. 参. 図‑12. 波浪 減衰 を考 慮 しな い適地 選定 結果. 考. 文. 献. 有 田守 ・出口一郎 ・岩 田公 司 ・芳 田利春: 地形変 化 と生息過 程 を考 慮 したアマモ場 適地 選定手 法 に関す る研究, 海 岸工 学 論文 集, 第54巻, pp.1086‑1090, 2007 辻元 剛三: 藻場 が存在 する場 にお ける流 れと浮遊砂 濃度, 海 岸 工学 論文集, 第39巻, pp.276‑280, 1992 林健二 郎 ・萩 原運弘 ・上原正一 ・藤 間功司 ・重 村利幸: 水辺 植 生 の水 理特 性につ いて, 海 岸工学論 文集, 第45巻, pp.1121‑ 1125, 1998 金澤 剛 ・芳 田利春 ・川崎和 俊: 波 浪減衰 および地形変化 抑制効 果 を期 待 した人 工海藻 設置 法に関す る研 究, 海岸工 学論文 集, 第49巻, pp.1316‑1320, 2002 加藤大 ・島谷学 ・柴山知 也: アマモ群落 における底 質輸 送気候 と底 質安 定 向上効 果 につ いて, 海 岸工 学論 文集, 第52巻, pp.1001‑1005, 2005 林健二郎 ・今野 政則 ・服部健 一: 藻場 や水辺植 生 ・樹 林帯 の消 波特 性評 価, 海岸工学 論文集, 第52巻, pp.686‑690, 2005 阿部真比 古 ・橋 本奈央子 ・倉 島彰 ・前川 行幸: 三 重県松 名瀬沿 岸 にお けるアマモ群 落の構造 と季 節変化, 日本水 産論文 集, 第70巻, pp.523‑529,2004 Price, W. A., K. W. Tomlinson seaweed. 図‑13. 波 浪減 衰 を考慮 した適 地選 定結 果. 図‑11よ り生 態 系 のみ で算 出 した場 合,比 較 的 適 地 と選 定 さ れ る海 域 が 多 い こ とが わ か る.ま た図‑12で は波 浪 減. in promoting. and. J. N. Hunt: The. effect. the build up of beaches,. of artificial Proc. of 11th. Conf. on Coastal Engg., pp.570-578, 1968 浅 野 敏 之 ・筒 井 勝 治 ・酒 井 哲 郎: 海 藻 が 繁 茂 す る場 の 波 高 減 衰 の特 性,海 岸 工 学 論 文 集, 第53巻,pp.138‑142,1988. L. C.van, Rijn: Sediment Transport, Dleft Hydraulics Laboratory, Publication, No.334, Feb, 1985.

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参照

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