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7)-初等師範学校の教育課程改革-

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(1)

フランス第三共和政初期の教員養成改革 に関す る考察 ( 7)

‑ 初等師範学校の教育課程改革 ‑

尾上 雅信

本稿 では,1879年の師範学校 設置法成立後,師範学校 における 「教育学的教育」の内実 が どの ように充実 ・展 開 していったか,1881年 の政令 ・省令 ・指示 を時系列 に即 して整 理 ・概観することで,その方向性 をあ きらかに した。設置法成立直後 に制定 された師範学校 教育課程 に関する省令や指示 において実施が企図された 「教育学」の具体 的な内容 と方法 と しては,師範学校本校 における 「演習」‑ 「口頭 による教授」す なわち 「教授」 の訓練 ‑ と,附属学校の実習 による授業 と学級指導の訓練 であった。 これに,初等教育の 「正教員」

として不可欠な教養 とされた 「学校管理

」‑

学校 と教 師にかかわる法制 的知識 に関する教 授 ‑ が加 わ り,全体 として 「教育学」教育 とされたのであ る。師範学校設置法 (莱)審議 過程 において教育改革立案 ・推進主体が主張 した師範学校 における 「教育学的教育」の内実 が, この ような内容 と方法 をもって法制的に整備 されてい った と言 うことがで きるのであ る

Keywords:第三共和政,師範学校,教育学,附属学校,実習,学校管理

l.は じめに

前々稿 まで,議会における1879年師範学校設置 法の成立過程 を検討 して きた11)。前 々稿 において は,上院における法案審議 をとりあげ,その概要 を まとめるとともに, とくに改革立案 ・推進主体の言 説の特徴 について考察 した。具体的には,法案反対 論の演説,法案 を支持する公教育大臣の演説,逐条 審議 における修正案の内容 と提案理 由の内容,の三 点 をとりあげ概要を示 し,それぞれの特徴 を検討 し た。 と くに当時の公教育大 臣 ジュール ・フェ リー (Ferry,I.;1832‑1893)の演説か らは,それが,柿 範学校の教育の特質を 「教授法の教育

「附属学校」

にお け る実習 を中核 とす る 「教育 学 的教育 (1'in‑

Structionp6dagogique)」の充実 においた ところに 特徴のあるもので,改革立案 ・推進主体の構想 を具 体的に示す ものであったことをあ さらかに した t2)。

フェリー文相の言説は,それ まで も法案成立 を主導 して きた人々が主張 して きた師範学校の特色 を端的 に示す ものであった と言える。 しか しなが ら, フェ

リーの演説 において も, また法案 を支持するさまざ まな言説か らも,師範学校教育の特色 とされた 「教 育学的教育」の内実 ・実際については,具体的に示 されることはなかったのである。換言すれば,従来 の,す なわち1833年のギゾ一法以来(3)漸進的に各 県に設置 された男子の初等師範学校 において, どの ような教育方針 ・内容 と方法 をもって実施 されて き たのか,あるいはまた,師範学校設置法可決 ・成立 以降,如何 なる方針 と政策 をもって充実 ・発展 され るべ く構想 されたのであろうか。本稿 の主題 は,こ の課題の解明にむけての手がか りをさぐるところに ある。

本稿 では,上記の課題の うち後者,すなわち師範 学校設置法可決 ・成立以降,いわゆる1880年代教 育改革の渦中において,師範学校の教育課程の改革 (整備 と拡 充)が どの ように進 め られてい ったか, 法規 (政令 ・省令 ・指示 な ど)の整理 をとお して概 観す る。 これは, さきの ジュール ・フェリー文相の 発言にみ られた師範学校の 「教育学的教育」の内実

岡山大学大学院教育学研究科 学校教育学系 700‑8530 岡山市北区津島中3‑1‑1 EssaisurIaReformedetaFormationdeslnstituteursenlaTroisiemeRepublique(7) MasanobuONOUE

DivisionofSchoolEducation,GraduateSchoolofEducation,OkayamaUniversity,3‑illTsushima‑naka,Kita‑ku, Okayama700‑8530

‑ 107‑

(2)

と実際, さ らにその 「教育学的教育」 をとお して改 革主体が期待 した新 たな教員 の資質 ・能力 の内実 を あ き らか にす るため の基礎 的作 業 とな る もので あ る

II.本論 一 初等師範学校 の教育課程改革 :法規 の 整理 と概観 を中心 に

1879年8月 に 「初 等 師範 学 校 の 設 置 に 関す る 1879年8月9日の法律」が公布 され る と, その翌 年か らただちに師範学校 の教育の充実 をはか る法規 がつ ぎつ ぎと制定 されていった。 ここでは,それ ら の法規の うち,師範学校 の教育課程 の整備 ・拡充 に かかわる ものに焦点 をあわせ ,整理 ・概観す ること と したい (4)。 それ らは,おお き く 4つ に分 け られ る。以下 ,政令 ,省令 ,そ して指示 (instruction) の順 をお って,概観す るとともに,その特徴 につい て検討 してゆ く。

(1)初等師範学校 に関す る1881年1月22日の政令 初等 師範学校 の教 育 課程 の整備 ・拡 充 は,1881 年1月の政令 か らは じまる。 これは全6条か らなる 簡潔 な政令 だが,初等師範学校の教育課程,具体 的 には教科 の編 成 を示す ものであ った。 ここに

,

「教 育学 (Lap6dagogie)」が は じめて登場 す るのであ る。以下,各条文 を順次示 しなが ら,適宜,解説 を

くわえることとしたい。

「第 1条 男女 の初等 師範 学校 にお け る教 育 は, さまざまな聖職者 に委任 される宗教教育のほか,以 下の教科 によって編成 される。

1.道徳 ・公民教育 2.読 み方

3.書 き方

4.フラ ンス語 とフランス文学の初歩 5.歴 史, と くにフランス現代 史 6.地理, とくにフランス地理

7.計算, メー トル法,実用的算術,代数の基礎 的知識,簿記の基礎 的知識

8.幾何 ,土地測量 と水準測量 (ただ し,男子生 徒 のみ)

9.日常生活 に応用で きる自然科学の基礎的知識 10.博物学の基礎 的知識 とその応用

ll.農業 (男子生徒),家計 (女子生徒),園芸 12.図画

13.唱歌 14.体操

15.手工 (男子生徒),裁縫 (女子生徒) 16.教育学

器楽の学習 と同 じく, ひ とつ もしくは複数の現代 語の学習が,管理委員会の申 し出に もとづいて大学 区総長 によって認可 される

大学 区総長 は,必要 によって学校 内外 の臨時的な 補講 を聴講す る許可 を生徒 に与 えることがで きる。

公教育高等評議会 による省令が,各教科 の配当授 業時間 とともに,各教科 の授業計画 を全体 的に決定 す る。

三年 間の授 業時間の詳細 な配分 は,男女師範学校 のそれぞれの校長が行 ない,管理委員会の承認 を得 て,大学 区総長 の認可 を得 る もの とす る

」 (5)

こ こに 「道徳 ・公民教 育」 とともに

,

「教 育学」

が は じめて登場 していることが注 目され る。ただ し, この政令 では,教科 の具体 的内容 までは示 されてい ない。

「第 2条 宗教教 育 は,生徒 の信仰 に応 じて,任 命 された施設付 司祭 もしくは公教育大 臣の認め る司 祭 に よってなされ る。宗教教育‑ の出席 につ いては 家長の希望がつねに考慮 されるo」td)

「宗教教育」 につ いて, きわめて憤重 な取扱 いに なっていることがわか る。 これは,本政令公布の翌 午,1882年3月 に公立小学校 の教育課程 の世俗化, す なわち従来の 「道徳 ・宗教教育」 を停止す る とと

もに新 たに 「道徳 ・公民教育」 を導入す る とい う改 革が断行 され ることとなってお り, この条項 の規定 は,公立小学校 での 「宗教教育」 を廃止す ることに 先行 していたためである '7)。

「第3条 すべ て生徒 は,男女 の師範学校 を卒業 す る に あ た り, 7月 期 の 上 級 免 状 (lebrevet sup6rieur)取得 の試験 を受験 しなければな らないO

第4条 初等師範学校の入学試験科 目は,初等教 育資格免許状 (lebrevetdecapacit6616mentaire) の試験科 目と同一の もの となる

」 (8'

ここには,師範学校入学試験が事実上の 「初等教 育資格免許状」取得要件 を意味 しているだけでな く, 卒業時には 「上級免状」取得が義務づ け られている のである。つ ま り,師範学校卒業生 は 自動的 に 「上 級免状」取得者 となることが想定 されているのであ る。 この こ とは,前稿 であ きらかに した教員任用制 度改革,具体的には, 2年間の試補期 間の設定 な ら

(3)

ぴに師範学校在学期 間をその2年間に読み替 える措 置 をあわせてみるな らば,改革立案 ・推進主体の意 図,す なわち,狭義の教員養成 ‑師範学校 における 養成教育 と,教員 として任用す るための任用 (任命) 制度改革 とを密接 に連携 させ ようとしていたこと(9'

を示す ものであると言 える。それは,やがては師範 学校卒業生だけをもって義務教育段 階の正規の教員 に任命 しようとい う一種の独 占的養成への道 をひら

くもので もあった。

しか しなが ら,本稿の問題 関心か らは,本政令で

「教育学」が新 しい教科 として登場 していた ことに 注 目しなければならないであろう。 この教科 は,何 を, どの ように教授 ・学習す るべ く構想 されていた のであろうか。それについては,同 目付けの省令に おいて,ある程度あきらかにされるのである。

(2)男子 師範学校 における宗教教育.道徳 ・公民 教育お よび教育学の授業計画 に関す る1881年1

月22日の省令

この省令 は,その タイ トルが示す ように,慎重 に 取 り扱 われるべ き 「宗教教育」,そ して新 たに導入 されることとなった 「道徳 ・公民教育」 とともに,

「教育学」の学年別の教育内容 (取 り扱 う項 目) ・ 配当時間 ・授業時数 を明示す る ものであった。 ここ で は

,

教育学」 に限定 して具体 的に とりあげてみ たい。

本省令で

,

「教育学」が言及 されているのは,そ の第Ⅳ章である。その タイ トルは 「教育学お よび学 校管理 (administrationscolaire)」 となってお り, 配 当時間は,第 1学年 ・第2学年で週1時間,第3 学年で週2時 間 とされた ̀10)oは じめ に,各学年 ご との教育内容 (取 り扱 う項 目) について,みてみ よ

う 。

「第1学年

教育 (一般原理)

体育 :衛生。 一 子 どもの遊び と運動。 ‑ 体操。

感覚の教育 :観察の練習

知育 :知的能力 に関す る基礎 的知識。 ‑ それぞ れの年齢 における発達。 ‑ さまざまな種類の 知識 に対す る知的能力の働 きかけ。 ‑ 記憶力, 判断力,想像力の役割。 ‑ 方法 :さまざまな 方法 :分析 と統合,帰納 と演樺。

道徳教育 :意志。 ‑ 児童が学ぶべ き人間の 自由。

‑ 道徳意識 :責任,義務。 ‑ 義務 と権利の関 容 と習慣 の形成。 一 本能 と性格 の多様性。

第2学年

学校 (共通の教育 と授業)

さまざまな学校 :幼稚 園。 一 基礎小学校 と上級 小学校。 ‑ 補習講座。

施設 ・設備 :校舎 と備品 ;教具。 ‑ コレクシ ョン。 一 図書館。

教育組織。 ‑ クラス,授業計画,時間割,学級 日誌。

教育方法 :直観,実物教授,指示,質問,口頭試 問,規律 と体罰,遠足。

教育課程 を編成す る各教科 に適 した教育方法の 学習。 ‑ 試験。 ‑ 初等教育修了証書。 ‑ 作 文 と競争試験。

規律。 ‑‑ 褒美 ;罰 ;競争 ;自尊心。 一 教師個人 の活動 ;教師の権威 ;生徒の家庭環境お よび家 族 との関係。

第3学年

教育 史。 ‑ 学校管理。 2年 間で学習 した教材の 論理的かつ実践 的な復習。

教育史 :お もな教育家 とその学説。 ‑ もっとも 重要 な著作 の概要。

教育法制 と学校管理。 ‑ 法律,政令,規則 ;主 要 な通達。

初等師範学校 ;教員採用の条件。

小学校。 ‑ さまざまな種類の公立学校 ;公立学 校の設置 と維持 に関する規定 ;男女共学校 と多 様 な信仰 の児童の共学校 ;児童の入学。無償。

学校建築 :校舎の建築 と衛生。公立学校附属の 寄宿舎。上級小学校 ;国の奨学金。学校会計 ; 初等教育事業 に関す る市町村 と県の会計 ;学籍 簿。公立学校 に代 わる私立学校 ;私立の初等教 育機関。

幼稚 園。 一 小学校初級 との関係 :その歴史,規 則。

学校 附属施設。 一 学校 附属の民衆図書館 とその ほかの民衆図書館 ;成人講座および徒弟講座 : 公開講座 と公 開講義,学校博物館 ;学校金庫 ; 学校貯蓄金庫 :手工作業室 ;体育館。

職員。 一 公立,私立の男女正教員 と補助教員 ; 任命 ;法 的地位 ;職務 ;10年 間の服務規程 ; 給与 ;年金 ;退職年金。

初等教育の監督 と管理の担当当局。

教育図書館。

教育演習。」(W

「教育学」 の教育 内容 (取 り扱 う項 目)の詳細が あげ られている。児童に関す る心理学的な知識,教

‑ 109‑

(4)

育方法の理論的な知識,学校 と教師に関す る法制的 な知識が中心 となっていることがわかる。学年別の 順序 ・構成では, とくに教育史 と学校経営 (学校 と 教師の法制的知識)が第3学年つ ま り最終学年 に配 当 されてい る ことな どが注 目され るだろ う。 この

「教育学」 (お よび 「学校管理

」 )

は,師範学校本校 において教育 される教科であ り,いわば,理論的学 習 ともい うべ きものである。広義での教育学,ある いは師範学校設置法制定過程で強調 された 「教育学 的教育」 は, これだけで編成 されるわけではなかっ た。 さらに実践 的 ともいえる,教授法の学習につい て も,別 に定め られたのであった。それは,同年8 月の,師範学校の時間割に関する省令によるのである。

(3)男子師範学校 における時間割 ,教科 内容の編 成お よび教育課程 に関する1881年8月3日の省令 この省令 は,師範学校 における時間割 だけではな く, さきの 「教育学」 とともに 「教育学的教育」の 重要な教育内容 となる 「実習」関係 をも定めた もの である。師範学校 は基本的に全寮制であるか ら,時 間割 といって も狭義のそれのみな らず,一 目の時間 配分,休 日の取扱い と過 ごし方 な どについて詳細 に 規定 されている。 ここでは,そのなかか ら,附属学 校 における 「実習」, さらに師範学校本校 における

「演習 (lesconferences)」 に関す る規定 をとりあげ よう。これ らこそ,設置法 (莱)審議過程 において, その擁護 ・推進主体 によって強調 された師範学校教 育の特色たる 「教育学的教育」の具体的内容 を構成 す る ものであ るか らであ る

実習」 につ いて は, 本省令第 2条に,以下の ように定め られていた。

「第2条 師範学校生徒 は,1881年7月29日の 政令第6条の規定 によ り,附属学校の担 当教員の 指導の もと,順次,教育実践の実習 を受けるもの

とす る

第1学年の生徒は, この実習 を見学す る。第2 学年の生徒 は,補助教員の役割 をつ とめる。第3 学年の生徒 は, とくに学級指導 にかかわることが 許 される。

附属学校 の実習 に参加 す る師範学校 生徒 の数 は,師範学校の定員数に応 じて,かつ,各生徒が 一年 間に最低20日の教育実習 を行 な うことがで

きるように算出される

師範学校 における授業の編成は,師範学校生徒 が附属学校で過 ごす期間以外の時期 に, もっ とも 重要な授業が配置 されるよう編成 されるもの とす る

り 2)

附属学校での 「実習」 は3年間にわた り,各学年

「最低20日」以上であ り, とくに第3学年では授業 とともに学級指導 にかかわる実践的な実習 となるよ う規定 されている。 この 「実習」 を担当 ・指導する のは,附属学校の教員であることもわかるQさらに, 実習期間中には,師範学校本校の 「もっ とも重要な」

授業 が編成 され ない よう取 り決 め られてい るこ と も,注 目され よう。少な くとも,附属学校での 「実 習」 と師範学校本校の教育 とが密接 な連携 をとるた めの最低 限 また消極 的な取 り決め ・環境設定が なさ れていたことになるのである。 しか しなが ら,その より積極的な側面,あるいは師範学校本校での実践 的な教育 としては

,

「演習」が設定 され ることとな っていた。それについては,つづ く第3条に規定 さ れている

「第3条 第3学年の生徒,お よび第2学年2 学期の生徒 は,授業 もしくは演習において,教育 課 程 にあ る各 教 科 につ い て , 口頭 に よる教 授 (enseignementoral)の訓練 を受ける。師範学校 教授 の指導の もとで,生徒 はひとつの課業 もしく は読書 についての報告 を行 ない,文章 を説明 し, 宿題 を採点 し,授業についての疑問あるいは個人 学習で学んだことについて説明する。

第3学年の生徒 は以上の課業のほか,順番で教 授 と生徒 の前で授業 を行 なう。 この訓練 は,木曜 日か 日曜 日に行 なうことが望 ましい。この授業 は, 長 くて も30分程度 とす る。授業 は,生徒が選択

し,校長が認可 した教育 もしくは教育方法のテー マについて行なわれる。それは,生徒 たちか らも 批判的に観察 され,教授 もしくは校長 によって補 完あるいは訂正がなされることとなる

」 ̀13

J

ここに規定 されるのは,大 きく二つの課業であ り, それ らが師範学校本校 における 「教育学的教育」 と なる ものである。 ひ とつ は

,

「演習」 もしくは .「口 頭 による教授」であるO これは,師範学校の教員の 指導の もと,小学校の各教科 に関する一定の内容 に ついての報告,説明を行 なう課業 といえる。第3学 年の生徒,な らびに第2学年2学期の生徒 に配当さ れている。ふたっ には, まさに師範学校 における模 擬授 業 ともい える課業 であ り, これ は30分 程 度,

師範学校教授お よび生徒の前で授業 を行なう課業で ある。第3学年の生徒 に配当 されてお り,生徒の批 秤, さらに師範学校の教授 と校長 による批評や訂正 もなされる ものであった。 これ らふたつの課業 につ いて, この省令の規定か らは具体的な内容や実施形 態 までは詳 らかにされていないが,両者 ともに,教

(5)

育方法 とくに教授,すなわち教 える技術 の習得 と向 上 をめ ざす実習的な教育であることがわか るであろ う。1879年師範学校 設置法 (莱) の擁 護 ・推進主 体がその審議の過程で強調 していた師範学校 におけ る 「教育学的教育」,す なわち教授 法の教育 は,そ の法 (莱)成立直後 といって もよい時期 に, このよ うな内容 と形式 をもった教育 (課業)の実施 として, 省令のかたちで実現 され ようとしていたのである

なお,本省令では,上記の 「実習」や 「演習」 も 含めて,師範学校 における教育全体 の管理 ・監督 に あたる校長の役割 について も規定 している。その規 定か らは,師範学校教育の基本的な特徴 を読み取 る

こともで きるので,以下 に掲 げてお こう

「第4条 校長 は,師範学校 の教育が,その ど の領域 において も,め ざすべ き目的か ら逸脱 しな いように監督す るもの とす る。校長は とくに, さ まざまな教授 たちが生徒 に対 して免許状取得試験 のため に準備 させ るこ とに専念 して しまわない で,生徒たちに教員 として必要不可欠な知的かつ 道徳的 な資質 (qualit6S) を獲得 させ ることに努 めるよう,監督す ることとなるO

校長 は,教授 たちに対 して,師範学校 の教育か らその実践的で職業的な性格 を失わせて しまうよ うな詳細 ・微細で興味本位 な探求 を避 けるように 勧告す る

校長は,試験対策用のテキス ト,授業の口述筆 記,筆写, ノー トの清書,そのほか機械的な学習 を促 し熟慮す る力 を記憶力 にとって代 えて しまう ような,あ らゆる方法 を排 斥す る

校長 は,師範学校 で行 なわれるすべての授業 に おいて,お よび附属学校の実習 において,初等教 育に適 した教育の方法 と手順の学習 に多 くがあて

られるように配慮す る。̀14'

師範学校の教育が 「実践的で職業的な性格」 をも つべ きこと,その ように校長が監督すべ きことが述 べ られている。 と くに,最後の部分で

,

「初等教育 に適 した教育の方法 と手順」の教育が重視 されてい る点に,注 目す るべ きであろう。

なお,本省令 は 「男子師範学校」 に関す る規定で あ り,「女子 師範学校」 については, 同 日付 の別の 省令が規定 している。その条項 と内容 を比較す ると, 相違点 として,以下のことが指摘 で きる

① 「実習」 につ いては

,

「幼稚 園」 での実習が 追加 されていることO

② その実習のためであろう

,

「年 に最低30日の

実習」 と,男子 よ りも10日間多 く実習期 間が 設定 されていること。

③ 「校長」 に関す る規定 において

,

「校長」が

「女校長 (女性名詞)」 とな り,その条項末尾 に 以下の ような文言が追加 されていること

「最 後 に,授業お よび学習の時間以外 に,女校長は 助言 と指導 を通 して,女子師範学校生徒 たちを 家事一般 にかかわることへ と導 くようにつ とめ

ることとなる」 と (15)。

それでは, この 「教育の方法 と手順」の教育の典 型 ともいえる附属学校での 「実習」お よび師範学校 本校での 「演習」 な どは, どの ような経緯で導入さ れ, また,その導入の意図は如何 なる ものであった のであろうか。 これについては,本小節で紹介 した 省令 に付 された,同 日付の指示 をみることで,その 概略 をうかが うことがで きる。

(4)男女 師範学校 の教育課程 に関す る省令 に付 さ れた1881年8月3日の指示

この指示 は,男女の師範学校 に導入 されることと なった教科 に関す る解説が中心であ り,それに全体 の序論 となる 「序章」 を加 えて, ち ょうど20の章 か ら構成 されている。全体 としては,新 たに導入 さ れることとなった教科 についての解説 に重点がおか れてい る。 た とえば

,

「道徳 ・公民教育」,それ に

「教育学お よび学校管理」 などである

A)「序章」 について

ここではまず,全体の序論である 「序章」 をとり あげてみ よう。そ こでは,師範学校の教育方針,教 育 課 程 の 検 討 を行 な っ た 公 教 育 高 等 評 議 会 ( Conseilsup6rieurdel'instructionpublique)り61の意 図, さらに師範学校 ‑教員養成に対す る期待が示 さ れていた。三つ に分 けて,順次,示 しなが ら解説す る

「序章 (予備 的注意)

初等師範学校 において実施 される教育課程 を定め た1881年8月3日の省令 は,教育計画だけを示 して いるのではない。(公教育 ‑‑引用者)高等評議会は, 教育の枠組み を作成 し,その枠組みを正確 に示すだ けでは十分ではない と考 えた。高等評議会は, これ か ら師範学校生徒 の生活全体 をどの ように規則正 し

くしなければな らないか,師範学校生徒 の生活の ど こにおいて,身体訓練 とともに休息が, また,個人

‑1 1 1‑

(6)

学習 とともに課業が行 なわれるべ きかを指示 しなけ ればな らない と判断 した。高等評議会はさらに, ま た と くに強 く,学習 には どの ような方針が与 えられ なければな らないか,教員養成 を目的 とす る教育の 方法 は どの ような原理 にもとづ くべ きなのか を示す

ことを望んだのであるo」 ̀17‑

この冒頭の部分 は,師範学校の教育方針,それに 基づ く教育課程の編成 などに,公教育高等評議会が なみなみ ならぬ意欲 と期待 をもって取 り組み,具体 的に省令のかたちで表明 したことを示 している。そ の具体的方策をまとめて示すのが,第二段落である

「公教育高等評議会 は, (師範学校 における 一 引 用者)定例 となる教授会を導入す ることによ り,そ の教育 にいっそ うの統一性 と調和 をもた らす ことを 提案 した。 また,師範学校生徒が教授 と生徒 を前 に して行 なわ な け れ ば な らない 口述 教 授 (le60nS oralesさきの 「口頭 による教授」 と同 じ ‑ 引用者) の実施 を勧告 し,かつ,附属学校の実習に参加す る

ことで,生徒 たちの職業教育 に当然認め られるべ き 重要性 を示 したのである。長い作文,テキス ト,普 き取 り授業,お よび 『機械的な学習 を促す ようなす べての方法』の乱用 を禁止 したのだが,その意図は, 個人的で思慮深 い学習の必要性 をよ りよ く理解 させ

ることであった。最後 に,教育課程の編成 を詳細 に わたって注意深 く取 り決めることで,高等評議会は, 校長や教授 たちのため らいに終止符 を打 ち,それぞ れの学習領域 にそれぞれふ さわ しい地位 を割 り当て ることを望んだのである

.

」 (18)

ここか らは,師範学校の教育が 「職業的 (profes sionnelle)」で なければな らない とす る高等評議会

の考え方,そのための具体的方途 として導入 された 試みが

,

「[コ述教授 (口頭 による教授)」 と附属学校 での 「実習」であったことな どをみて とることがで きる

「職業的」 な教育 をめ ざ して導 入 された試み を見る限 り,その 「職業的」であることの具体的意 味 は

,

「教 える」 とい う力量 のある教員の養成 とい う点 にあった といえよう。 「序章」 では最後 に, こ うした新 たな師範学校教育の基本方針 (あ り方) を まとめて要約 して締め くくっている

「要す るに,師範学校生徒 の体力 と知力 とを調和 的に育てること,帳面 に書かれた文字 よ りも生 きた 言葉,記憶 よ りも熟慮 に優位 を与 えることで, よ り いっそ う合理的でい きい きとした方法の諸規則 を確 立す ること,個人学習 に もっと多 くの時間を配分す

るために一斉授業 を適切 に制限す ること,他人に頼 らず 自分 自身 を頼 りにす るよう習慣づけること, こ れ らによって,師範学校生徒 に対 して将来の職業の 準備 をなす こと, これ こそが, 8月3日の省令のは じめの5つの条項 の作成 を導いた思想 なのであ り, また,師範学校 において教育 を行 ない,あるいは管 理す る使命 をもつすべての者の専心すべ きこととな

らなければな らないのである

」 り9'

師範学校が 「将来の職業」のための準備,す なわ ち教員養成のための専 門機関であること,そのため の新 たな教育方針 として

,

「生 きた言葉」 を用 いる 授業や 「熟慮」 を促す ような教育活動 を優先す るこ とに よ り

,

「い きい きとした (教育の)方法」 を学 習す ることをめ ざす こと, しか も 「個人学習」 のか たちで 「他人 に頼 らず」学ぶ姿勢 を形成す ること, が強調 されている。 こうした 「思想」 に もとづいて 具体 的に導入 された教育上の試みが,附属学校での

「実習」であ り

,

「口頭 による教授」の訓練 を行 なう

「演習」 な どであった とい うのである。 この点 につ いて,すなわち,附属学校での 「実習」 ならびに師 範学校本校 における 「演習」の導入について,その 経緯や意図を詳述 しているのが,第3章の 「教育学 お よび学校管理」の部分である。

B)第3章 「教育学お よび学校管理」 について

「教育学お よび学校管理」 は,やは り新 たに導入 された 「道徳 ・公民教育」のつ ぎに位置づけ られて いる。第2章で 「道徳 ・公民教育」 について,それ が まった く新 しい教科であること,その扱いには単 純 な経験 と熱意だけでは不十分であ り,その教科 の 精神 を十分 にわ きまえなければな らない と注意 を喚 起 したのち

,

「教育学お よび学校管理」 の章がつづ くのである。 ここで も,内容 に応 じて大 きく三つに わけてみてみたい。 まず は,冒頭の部分である。

「(道徳 ・公民教育の場合 と 一一引用者)同様の注 意が,教育学お よび学校管理 にもあてはまる。教育 学が, これ まで師範学校 においてまった く教 え られ てこなかった とは決 して言 うことはで きない。 しか し, これ まで,それが占めるべ き位置づ けが まった くなされていなかった とは,断言することがで きる。

さらに,教授 たちにはなん らの指示 もプログラム も ない まま,授業 はほ とん ど常 に不完全か,鏡舌か, 秩序 のない ものであった。 しか し, これか らは もは や,そんなことはな くなる。 この教育の枠組みが明 確 に示 されたのである。それは,師範学校生徒が学

(7)

ぶべ きことをすべ て,そ してそれだけを示 している のである

教育学は,特別な授業の対象である。それは,附 属学校 における実習お よび第3条 に規定 された演習 における教育方法の学習 と同様,今後 も有益 にその 地位 を占めるであろ う。附属学校 での実習 は,念入 りに規定 された。女子師範学校 においては,それに 幼稚園での実習が追加 されたのである

」 ‖9)

ここでは,師範学校本校 における講義 (授業) と しての 「教育学」 よりもむ しろ,附属学校 における 実習,な らびに本校 での演習の導入 によって,教育 学教育の 「枠組み」を示 したことが強調 されている

それだけ,実習 と演習 に新たな独 自性 と重要性 を置 いているのである。なかで も,本校 における演習 に ついては,つづ く部分で以下の ように重要性 を強調

している

「生徒が教授 と同級生 を前 に して, 自分の知 って いることを説明する とい う, きわめて難 しい技術 を 訓練す る場である演習 については,それがすでにい くつかの師範学校で実践 されてお り,そ こでお さめ られた立派 な成果が.公教育高等評議会 に,師範学 校すべ てにおけるその実施 を決定 させ たのであ る。

その成功だけでな く,師範学校生徒の将来の職業へ の良 き準備 は多 くの場合, この演習が どれだけ念入 りに準備 されるか とい うことにかかっているのであ る。師範学校 は,実によく教育 されてはいるものの, 学級 を受 け持 ち指導す ることので きない教師を養成

していると,時折批判 される。 この批判は重要なこ とだ。 もし,口述教授の演習 と附属学校の実習 とが それに必要 なほ ど十分 に注意深 く運営 され るな ら ば,われわれの教授たち,生徒たちはこうした非難 にさらされることはな くなるであろ うo」 (20'

師範学校本校での演習, とくにそ こでの 「口述教 授」の訓練 に対す るなみなみならぬ期待が述べ られ

ている。 ここか らも,師範学校 における 「教育学

教育の実際の内容が,附属学校 における実習, さら に師範学校本校の演習 (口述教授) を通 しての 「教 えること (教授 )」の訓練 として導入 された ことは あ きらかである。そ して, これ こそが この時点にお いて,師範学校設置法 (莱)擁護 ・推進主体が主張 した 「教育学的教育」の実際 として出現 した もので あった と言 うことがで きるのである。それ以外 の, いわば師範学校本校 における講義 (授業) としての

「教育学」,省令 に列挙 された教 えるべ き項 目か らな る 「教育学」 については, この 「指示」 には述べ ら

れていない。学校管理の分野 についてのみ,以下の ように述べ られていた。

「学校管理 は また,厳密 に言 えば新 しい教育であ り,師範学校の教育課程に初めて記 されたのをみて, む しろ驚 くほ どである。学校 と教師の現状 と地位 を 定めている法律 の規程 を,少 な くとも大筋 において も知 らない ままで正教員でいること,それは,あま りに も明白に実用 的な教科で もって補わなければな らない空隙なのである。」(21)

学校管理 は,主 として学校 と教員の現状の定める 法律 の規程 を中心 とした法制的な教育であ り,教師 とくに 「正教員」 であるために必要不可欠な知識の 教育であることが述べ られている。師範学校本校の 講義 (授業) として展開される 「教育学」 について の言及は, これだけである。第3章は,つ ぎの文で 締め くくられている

「道徳 ・公民教育お よび教育学のプログラム,そ れに学校管理のプログラムを加 えて, これ らは,期 待 される利益 とまた難 しさか ら, まさに 『師範学校 における高等教育』 とよばれる ものを構成す る。そ れゆえ,公教育高等評議会 はこれ らを,師範学校生 徒の教育 に とりわけ責任 を負 うもの, もっとも高い 権威 とともに もっ とも経験豊かで技量 もあるに相違 ない教授の ひと り,つ ま り学校の校長その人に任せ るべ きであ る と確信 したのであった。それは また, この教授が期待 に応 えることを名誉 と思 うような信 用の印なのである。」(22)

ここか らは

,

「教育学」 の内実が完壁 に師範学校 本校 の演習 と附属学校での実習 による口述教授の訓 練 として述べ られていた ことがわかる。そ して,そ れ らの指導 とともに学校管理の授業 をあわせて,校 長にゆだねることが述べ られているのであった。

Itl.あわ りに

本稿 で は,1879年 の師範学校 設置法成立後 ,師 範学校にお ける 「教育学 的教育」の内実が どの よう に充実 ・展 開 していったか,1881年の政令,省令, 指示 について時系列 に即 して整理 ・概観 した。その 結果,設置法成立直後, ただちに師範学校教育 に

「教育学」が教科 と して導入 された ことがあ きらか になった。それは,省令では時間割 ・学年配分,戟 えるべ き項 目 (内容) も規定 されたが,実際に実施 が期待 され た内容 しては,師範学校本校 にお ける

‑ 113‑

(8)

「演習

」‑

「口頭 による教授」す なわち 「教授」 の 訓練 ‑ と,附属学校 の実習による授業 と学級指導 の訓練 として展 開されるべ きものであった。これに,

「正教員」 としての不可欠な教養 とされた 「学校管 理」 一 学校 と教師に関する法制的知識の教授 一一 が 加 わ り,全体 として 「教育学」教育 とされたのであ る。師範学校設置法 (莱)審議過程 において教育改 革立案 ・推進主体が主張 した師範学校 における 「教 育学的教育」の具体的内実が,この ような教科お よ び内容 として法制的に整備 されていった と言 うこと がで きるのである

本稿 では,政令 ・省令 ・指示 といった法制的な側 面 を整理 ・概観 し,師範学校の教育 (内容 ・方法) 改革の方向性 をあ きらかにす るにとどまった。その 改革の実際の実施状況,た とえば 「演習」の具体 的 有 り様,附属学校での実習の実態 な ど,教育の実際 についての検討, さらには, この ような教育改革の 背景にあった教育思想,教育理論, とくにこの時期 に形成 されつつあった教育学 についての考察が,今 後の課題 となる

(1)拙稿 「フランス第三共和政初期の教員養成改革 に関する考察」の (1)〜 (5)

,

岡山大学教育

学部研究集録』134‑136号,2007年,お よび 『岡 山大学大学院教育学研究科研究集録』138,139号, 2008年,参照。

(2) 拙稿 「フランス第三共和政初期の教員養成改革 に関す る考察 (5)

『岡山大学大学院教育学研究 科研究集録』139号,2008年,参照。

(3) いわゆる 「ギゾ一法」,す なわち1833年6月28 日の初等教 育法成立直前,師範学校 につ いて は 1832年12月14日に 「初等師範学校規則」が制定 され,それを受けて 「ギゾ一法」が各県 に男子の 初等師範学校設置義務 を定めていた。梅根悟監修

『世界教育 史大系10フラ ンス教 育 史Ⅱ』講談社, 昭和50年,参照O

(4) 春稿 は,尾上雅信 ・菅善美 「フランス第三共和 政初期 にお ける初等教員養成 ‑ 『教職教育。り関 連法規 を中心 に して

‑ 」

『西洋教育 史研 究』第20 号,1991年,を大幅に加筆 ・修正 したものである。

L5) Sirey,LoisAnnote'es,etc.1881,p.97.

(6)Loc.°it,

(7) 公立小学校の教育課程の世俗化,す なわち伝統 的な 「道徳 ・宗教教育」 を廃止 し,代 わ りに 「道 徳 ・公民教育」 を導入 したのは,1882年3月28

日の法律で, これをめ ぐってはフランスを二分す

る大 きな論争が起 こ り, さまざまな反対論が展 開 された。師範学校 の 「道徳 ・公民教育」導入が定 め られたのは, この法律施行の直前にあたる。初 等教育 における教育の世俗化 (教育内容の世俗化) は,根強い権威 と支持 を維持す る教会勢力 を中心 とす る反対運動のなか,漸進的に進め られていっ た。それゆえ, この規定 において も,宗教教育に ついてはとくに憤重 な取 り扱いをしているのであ る。教育の世俗化 をめ ぐる論争や進展 については, Prost,A.;L'HistoiredeL'EnseLgnementen France180011967,Paris,1968,Cogniot,G.; Lai.cile'etreformede'mocra,tiquedel'enseigne‑ ment,Paris,1974,谷川 稔 『十字架 と三色旗‑

もうひ とつ の近代 フラ ンス』 山川 出版社,1997 年,参照。

(8)Sirey,LoisAnnote'es,etc.1881.,op.cit.,p.97, なお

,

「上級免状」 な どの訳語 は,前掲 『世界教 育史大系10フランス教育史[』 に従 った。

(9)拙稿 「フランス第三共和政初期の教員養成改革 に関する考察 (6)

『岡山大学大学院教育学研究 科研究集録」J140号,2009年,130頁。

(lot RevuePe'dagigique,Quatriとmeann6e,No.2, 1881,p.216.

(ll)Loc.cit.

(12) RevuePe'dagigique,Quatriさmeann6e,No.9, 1881,p.319.

(13) Ibid"pp.3191320.

(14l Ibid"p.320.

(15) 女子師範学校 に関す る省令 については,Revue

PeTdagigique,Quatri包mearu16e,No.10,1881を参 照。 なお, ここでは 「幼稚園」 としたが,正式 に は 「母親学校」 であ る。従来の 「保 育所 (salle d'asile)」 は, この 時期 に 「母親 学 校 (6cole maternelle)」 に改称 されてい る。藤井穂 高 『フ

ランス保育制度史研究 一 初等教育 と しての保育 の論理構造』東信堂,1997年,参照。

凋 公教育高等評議会は, フランスにおける教育行 政の中央機 関であ り, この時期 に構成員などの大 幅 な変草が なされている。小野田正利 『教育参加 と民主利 一 フランスにおける教育審議会 に関す る研究』風 間書房,平成8年,参照

(17) RevuePe'dagigique,Cinqui包meann6e,No.1, 1882,p.80.

(18) Loc.cit.

(19)Ibid.,pp.81‑82.

(20) Ibid.,p.82,

CZl) Loc.cit. (22) Loc,cit.

参照