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【定量分析班①】構想区域の類型化について

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(1)

【定量分析班①】構想区域の類型化について

研究分担者 藤森 研司(東北大学医学系研究科 公共健康医学講座医療管理学分野 教授)

研究分担者 石川 ベンジャミン 光一(国際医療福祉大学 大学院医学研究科)

研究分担者 伏見 清秀(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 医療政策情報学 教授)

研究分担者 松田 晋哉(産業医科大学医学部 公衆衛生学教室 教授)

A. 研究 目的

地域医療構想が策定され 2 年が経過する が 、 各 地 域 に お け る 調 整 会 議 は 総 論 に 終 始 し 、 具 体 的 な 動 き は 乏 し い と 言 わ ざ る を 得 ない。地域医療構想のさらなる推進のため、

構 想 区 域 を 一 定 程 度 類 型 化 し 、 同 様 な 地 域 の 好 事 例 の 横 展 開 を 図 る こ と が 必 要 と 考 え られる。

本報告では平成 31 1 30 日開催の第 18 回地域医療構想ワーキンググループにお い て 参 考 人 と し て 発 表 を 行 っ た 資 料 に つ い て 説 明 す る 。 類 型 化 に は 構 想 区 域 の 人 口 と 面 積 を 用 い 、 医 療 提 供 の 集 約 度 合 い を 測 定 す る た め ジ ニ 係 数 の 考 え 方 を 援 用 し た 医 療 資源分散指数(仮称)および最も地域シェア の高い医療機関のシェア率を導入した。

B .研究 方法

類型化

構 想 区 域 を 類 型 化 す る 意 義 は 、 調 整 会 議 で 議 論 す べ き 点 が 明 確 に す る こ と で あ る が 、 こ れ ま で い く つ か の 都 道 府 県 の 調 整 会 議 の 議論の様子を見ると、「構想区域ごとの事情」

が 強 調 さ れ る こ と に よ っ て 、 具 体 的 な 対 応 方 針 の 議 論 が 進 ま な い こ と が あ る と 考 え ら れる。また、「都道府県内のみでの比較」が 重 視 さ れ る こ と に よ っ て 、 重 点 化 等 の 議 論 が 進 ん で い る 他 県 の 構 想 区 域 の 事 例 が 必 ず し も 参 考 に さ れ て い な い と 思 わ れ る 。 従 っ て 特 徴 が 似 た 構 想 区 域 を 類 型 化 す る こ と で 、 全 国 の 構 想 区 域 か ら 、 議 論 の 推 進 の た め の 参 考 と な る 区 域 を 見 つ け る こ と が で き る と 考えられる。

また、公立・公的病院の役割の見直しを行 う 際 の 基 準 が よ り 明 確 に な る こ と も 期 待 さ れる。例えば、政令市のように人口規模が大 きい構想区域と地方の人口10万人程度の構 想区域では、区域内の病院数、医師数等をは

研究要旨

地域医療構想のさらなる推進のため、構想区域を類型化し、同様な地域の好事例の横展開を 図ることを目的とした。類型化には構想区域の人口と面積を用い、医療提供の集約度合いを測 定するためジニ係数の考え方を援用した医療資源分散指数(仮称)および最も地域シェアの高 い医療機関のシェア率を導入した。

結果は平成

31

1

30

日開催の第

18

回地域医療構想ワーキンググループにおいて参考人

として発表を行った。本報告書にはその際に用いた資料を添付する。

(2)

2-1①-2 一定程度比較可能であり、比較の中で、役割

の 見 直 し を さ ら に 進 め る 手 が か り が 見 つ か る可能性がある。

構 想 区 域 の 特 徴 を 表 す 要 素 と し て 「 ① 地 理的・社会的」要素と「②医療提供体制」要 素がある。地理的な要素は多数があるが、今 回 は そ の 代 表 的 な も の と し て 人 口 と 面 積 を 用いた。面積の問題は山、川などの非可住地 域 を 含 む こ と で あ り 、 よ り 正 確 に は 可 住 面 積を用いるべきかもしれないが、その場合、

ア ク セ ス の 困 難 さ が 過 小 評 価 さ れ る 課 題 が あ る 。 今 後 は 人 口 の 集 約 度 や 距 離 を 用 い た 指標が有用と思われる。

人口は10万人未満、10万~20万人未満、

20 万人~50 万人未満、50 万人~の4区分 と し た 。 人 口 が 少 な い ほ ど 面 積 が 広 い と い う傾向がみられた。

医療提供体制としては、病床数

(高度急性期+急性期)

救急車受け入れ台数(年間)

全身麻酔手術件数(月間)

経 皮 的 冠 動 脈 形 成 術 ( ス テ ン ト 留 置 術 を 含む)(月間)

を平成 29 年度病床機能報告から引用した。

医療機関は「公的・公立等」と「その他」に 分類した。「公的・公立等」には私立の地域 医療支援病院も含まれる。

(倫理面への配慮)

特になし

C .研究 結果

人口 10 万人-20 万人未満で面積が小さ い 区 域 に お い て 、 医 療 機 関 総 数 が 似 て い る

(2-3施設)区域同士を比較すると、公立・

ない場合に、提供する医療の詳細(疾患像、

受 け 入 れ て い る 患 者 の 重 症 度 等 ) や 地 理 的 な条件などを確認する必要がある。

人口 10 万人-20 万人未満で面積が大き い区域において、医療機関数が似ている(7

-8)区域同士を比較すると、公立・公的病 院の競合(同規模病院で、手術等の実績も同 様 ) が み ら れ る 場 合 と そ う で は な い 場 合 が ある。公立・公的病院で、救急車受け入れ、

手術等において、大きな公立・公的病院に比 べ は る か に 件 数 が 少 な い 病 院 が あ る 。 競 合 し て い る 場 合 や 実 績 が 少 な い 場 合 に 、 提 供 する医療の詳細(疾患像、受け入れている患 者 の 重 症 度 等 ) や 地 理 的 な 条 件 な ど を 確 認 する必要がある。

人口 50万人以上の区域では公立・公的病 院 が 複 数 あ る こ と が ほ と ん ど で あ っ た 。 公 立・公的病院の競合(同規模病院で、手術等 の実績も同様)がみられる場合が多いが、競 合 し て い る 病 院 の 数 は 異 な る 。 同 じ よ う な 規 模 の 民 間 病 院 よ り も 実 績 が 低 い 公 立 ・ 公 的病院も見られた。

全体として同じ類型内であっても、公立・

公 的 病 院 の 競 合 と 考 え ら れ る ケ ー ス も あ れ ば、競合が見られないケースもあった。後者 では、集約化等が行われ、競合が整理されて いる可能性がある。今回は病床数・手術件数 等 が ほ ぼ 同 等 で あ る も の を 競 合 と し て 扱 っ たが、今後、より詳細な分析が必要である。

同 じ よ う な 構 想 区 域 を 参 考 に 、 構 想 区 域 の 実 情 を 考 え な が ら 競 合 の 解 消 が 可 能 か も し れない。

構想区域ごとに、公立・公的病院の果たす 役 割 は 異 な る が 、 特 に 都 市 圏 以 外 の 医 療 圏 で は 、 高 い シ ェ ア を 持 つ 病 院 が 地 域 の 中 で

(3)

る手法として、「最も規模が大きい病院が持 つ医療圏内のシェア」と併せて、分布の集中 度 を 測 る ジ ニ 係 数 の よ う な 考 え 方 を 用 い て 、

「医療資源分散指数(仮称)」を考案した。

指 数 が 大 き い ほ ど 分 散 が 大 き い こ と を 示 し 、 小 さ い ほ ど 集 約 を 示 す 。 対 象 の 医 療 機 関 数 が 多 い と 偏 在 を 適 切 に 示 す 指 標 と な る が 、 医 療 機 関 数 の 少 な い 地 域 で は 課 題 が あ っ た 。 例 え ば 地 域 に 二 つ の 医 療 機 関 し か な く 、 一

方が 100%であっても指数は 0.5となり、集

約 が 進 ん で い な い よ う に 見 え て し ま う 。 人 口 規 模 の 大 き な 区 域 向 け の 指 標 と 言 え よ う 。 ま た 、 最 も 大 き い 病 院 の シ ェ ア 率 に よ る 比 較も行った。添付として構想区域の面積、人 口 、 医 療 資 源 分 散 指 数 に よ る 分 散 の 程 度 ご とに例を示す。

D .考察

今 回 は 数 例 の 例 示 を 示 す の み で あ る が 、 今 後 は さ ら に 指 標 を 精 査 し 、 全 て の 構 想 区 域を人口・面積を用いて類型化した上で、類 型 ご と に 様 々 な 比 較 を 行 っ て み る 必 要 が あ る。また、定量的に競合の状況がわかる分析 を行う必要がある。実績だけでなく、どのよ う な 状 態 の 時 に 競 合 し て い る と 考 え る か を さ ら に 深 堀 す る 必 要 が あ る 。 こ れ は 構 想 区 域 の 類 型 ご と に 異 な る と 思 わ れ る 。 ほ か に も公立・公的病院等が公立・公的でなければ 担 え な い 機 能 に 重 点 化 し て い る か を 明 確 に するための分析が必要である。

医 療 資 源 分 散 指 数 ま た は 1 位 病 院 の シ ェ ア に よ る 比 較 を 行 う こ と に よ っ て 、 医 療 圏 内 の 医 療 資 源 の 分 散 が 一 定 程 度 分 析 可 能 で は な い か と 考 え ら れ る 。 医 療 資 源 分 散 指 数 が 低 い ま た は シ ェ ア が 大 き い 病 院 が あ る 場

指 数 が 高 い ま た は シ ェ ア が 小 さ い 病 院 が 複 数並んでいる場合は、公立・公的病院同士の 競 合 が あ る 場 合 が あ り 、 役 割 の 確 認 が 必 要 であろう。

最後に、構想区域の面積、人口のみならず、

主 要 な 医 療 機 関 へ の ア ク セ ス の 検 討 も 需 要 で あ る 。 待 て な い 急 性 期 と 待 て る 急 性 期 を 峻 別 し 、 待 て な い 急 性 期 に つ い て は ア ク セ ス 時 間 を 考 慮 し て 医 療 機 関 の 集 約 化 を 検 討 する必要がある。

E .結論

地 域 医 療 構 想 の さ ら な る 推 進 の た め 、 構 想 区 域 を 類 型 化 し 、 同 様 な 地 域 の 好 事 例 の 横 展 開 を 図 る こ と が 必 要 で あ る 。 類 型 化 に は 構 想 区 域 の 人 口 と 面 積 を 用 い 、 医 療 提 供 の 集 約 度 合 い を 測 定 す る た め ジ ニ 係 数 の 考 え方を援用した医療資源分散指数(仮称)お よ び 最 も 地 域 シ ェ ア の 高 い 医 療 機 関 の シ ェ ア 率 を 導 入 し た が 、 さ ら に ア ク セ ス や 医 療 機 関 の 所 在 の 偏 り を 検 討 す る 必 要 あ る 。 類 型 化 に よ り 調 整 会 議 が 活 発 に な り 、 医 療 機 関の機能分化が進むことが期待される。

F. 健康 危険情 報 なし

G .研究 発表 1.論文発表

なし

2.学会発表 なし

H. 知的 財産権 の出願・ 登録状 況

(4)

2-1①-4 なし

3.その他 なし

(5)

構想区域の類型化について 東北大学 大学院医学系研究科 公共健康医学講座 医療管理学分野 藤森研司

第18回地域医療構想 に関するWG 平成31年1⽉30⽇資料 1-3 1

構想区域を類型化する意義等(1)

1.

調整会議で議論すべき点が明確になる

れまでいくつかの都道府県の調整会議の議論の様子を 見ると、

「構想区域ごとの事情」

が強調されることによって、 具体的な対応方針の議論が進まないことがあると考えられ る。 ②ま

「都道府県内のみでの比較」

が重視されるによって、 重点化等の議論が進んでいる他県の構想区域の事例が必 ずしも参考にされていない

特徴が似た構想区域を類型化することで、全国の構想区域 から、議論の推進のための参考となる区域を見つけることが できる 構想区域を類型化する意義等(2) 2.公立・公的病院の役割の見直しを行う際の基準がより明 確になる。

えば、政令市のように

人口規模が大きい構想区域

と地方の

人口

10

万人程度の構想区域

では、区域内の病院数、医師数等 をはじめ、医療資源の状況が異なる。

「似た医療資源の状況の構想区域同士」であれば、公立・公的 病院の役割の見直しの状況が一定程度比較可能である。

比較の中で、役割の見直しをさらに進める手がかりが見つかる 可能性がある。

3

どのような指標を用いて、構想区域の類型化を行うか 「①地理的・社会的」要素

人口

面積

高齢化率 等

「②医療提供体制」要素

人口10万人対医師数

人口当たり病床数

人口当たり救急出動数

人口当たり全身麻酔手術数

公立公的病院等のシェア 等 ○ 「②医療提供体制」は、構想区域ごとの提供体制の整備の程 度により変化するが、「①地理的・社会的」要素は変化しな い。 → まずは、「①地理的・社会的」要素による類型化を試み る 。

○構想区域の特徴を表す要素として「①地理的・社会的」 要素と「②医療提供体制」要素がある。

(6)

「①地理的・社会的」要素による類型化

構想区域の 「①地理的・社会的」要素として、基本的 なものは以下の通り。

人口

面積

高齢化率

類型化はなるべくシンプルな方が望ましいので、こ れらの要素の関連(相関)をそれぞれ確かめ、 互い に関連が強い場合、どちらか一方のみで類型化 を 行うこととする。

5

出典など 以下構想区域ごとの分析を実施 出典は以下の通り。 -高齢化率(住民基本台帳調査 H29.1.1 ) -医師数 ( 平成 28 年医師歯科医師薬剤師調査 -病床数(平成 29 年病床機能報告) -人口 10 万人当たり医師数(同上) -人口 10 万人当たり病床数(同上) 人口と高齢化率の関係 負の相関がある

0.05.010.015.020.025.030.035.040.045.050.0 0500,0001,000,0001,500,0002,000,0002,500,0003,000,0003,500,0004,000,000

人口-高齢化率

r=-0.57523 p=2.96 x 10-31 7

(人)

(%)

人口と面積の関係 相関の程度は小さい

0.00

2,000.00

4,000.00

6,000.00

8,000.00

10,000.00

12,000.00 0500,0001,000,0001,500,0002,000,0002,500,0003,000,0003,500,0004,000,000

人口-面積

r=-0.14766 p=0.006 (人)

(㎢)

(7)

「①地理的・社会的」要素同士の関係

人口と高齢化率には一定の相関がある。

人口と高齢化率のいずれかによる類型化を行う。構想 区域の規模を直接表す、

「人口」を用いる 方がよい。

人口と面積の相関は比較的弱い。

「面積」も変数として用いた 方がよい。 (結論)

類型化は、 人口

+

面積の2つの変数 によって行うのが良 いのではないか。

9

「①地理的・社会的」と「②医療提供体制」 要素の関係の確認

類型化は、 人口

+

面積の2つの変数 によって行うの が良さそうだが、 「②医療提供体制」 との関係を 確認しておく。 人口と病床数の関係

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000 0500,0001,000,0001,500,0002,000,0002,500,0003,000,0003,500,0004,000,000

人口-病床数

r=0.909388 P=2.0 x 10-130

病床数(床) 人口(人) 11

人口と医師数の関係

0

500,000

1,000,000

1,500,000

2,000,000

2,500,000

3,000,000

3,500,000

4,000,000 02,0004,0006,0008,00010,00012,000

人口

医療施設従事医師数

人口ー医師数

r=0.893837 P=2.0x 10-119

(人) (人)

(8)

0

0.005

0.010.015

0.020.025

0.03 0500,0001,000,0001,500,0002,000,0002,500,0003,000,0003,500,0004,000,000

人口-人口当たり病床数 人口と人口あたり病床数の関係

r=ー0.272463 P=3.49 x 10-7 13

人口(人)

人口あたり病床数(床/人)

「①地理的・社会的」と 「②医療提供体制」要素の関係の確認(結果) • 人 口と医師数、病床数等は一定の相関があり、 人口によって、一定程度の「②医療提供体制」 が説明される。

構想区域の類型化は、 「①地理的・社会的」要素 の「人口+面積」で行うことでよいのではないか 。 人口と面積による区分

構想区域を人口区分については、今回は、人口

50

万人 (政令指定都市の要件)、20万人(中核市等の要件)、

10

万人で4つに区分する。それぞれ、面積の中央値は 以下の通り

10

万人未満

10

万~

20

万人未満

20

万人~

50

万人未満

50

万人~ 面積の中央値

1063.4

892.62

533.8

200.15

15

同じ類型同士の比較

人口や面積が同程度の構想区域同士を比較するため 構想区域ごとに各病院の以下の項目を比較する。

結果を他の構想区域と比較する。

病床数(高度急性期+急性期) 救急車受け入れ台数(年間) 全身麻酔手術件数(月間) 経皮的冠動脈形成術(ステント留置術を含む)(月間)

(平成

29

年度病床機能報告)

公立病院と民間病院を比較を行う 印は公立・公的病院

(9)

同じ類型同士の比較① • 人口 10 万人ー20万人未満 • 面積が小さい

17

人口10万人ー20万人未満で面積が小さい(1) 病床数(高度急性期+急性期) 救急車受入台数 ひと月当たり全身麻酔手術件数 ひと月当たり経皮的冠動脈形成術件数

2606山城南(京 都 ) 人口:121199人 面積:263㎢

〇一つの医療機関が救急車受け入れ、手術等を引き受けている。

()() ()()

(医療機関)(医療機関) (医療機関)(医療機関)

人口10万人ー20万人未満で面積が小さい(2) 病床数(高度急性期+急性期) 救急車受入台数 ひと月当たり全身麻酔手術件数 ひと月当たり経皮的冠動脈形成術件数

4308八代(熊本 ) 人口:142303人 面積:715㎢

〇2つの公立公的医療機関の救急車受け入れ、手術等の実績がほぼ同様である。

()() ()()

(医療機関)(医療機関) (医療機関)(医療機関) 19

同じ類型同士の比較①(結果)

人口10万人ー20万人未満 面積が小さい 医療機関総数が似ている(2-3施設)区域同士を比較 公立・公的病院の競合(同規模病院で、手術等の実績も同様)が みられる場合とそうではない場合がある 競合している場合や実績が少ない場合に、提供する医療の 詳細(疾患像、受け入れている患者の重症度等)や地理的な 条件などを確認する必要がある。

(10)

同じ類型同士の比較② • 人口 10 万人ー20万人未満 • 面積が大きい

21

人口10万人ー20万人未満で面積が大きい(1) 病床数(高度急性期+急性期) 救急車受入台数 ひと月当たり全身麻酔手術件数 ひと月当たり経皮的冠動脈形成術件数

401仙南(宮城) 人口:175925人 面積:1551㎢

〇 同規模の公立・公的病院があるが、一方が救急車受け入れ、手術等を引き受けている。 〇小規模病院で救急車受け入れ、手術等を行っていない公立・公的病院がみられる。

()() ()()

(医療機関)(医療機関) (医療機関)(医療機関)

病床数(高度急性期+急性期) 救急車受入台数 ひと月当たり全身麻酔手術件数 ひと月当たり経皮的冠動脈形成術件数

4503延岡西臼杵 ( 宮崎) 人口:175925人 面積:1555㎢

人口が50万人未満で、比較的面積が広い構想区域

人口10万人ー20万人未満で面積が大きい(2) 〇1つの大きな公立・公的病院があり、救急車受け入れ、手術等を引き受けている。 (もう一方の病院は、小規模で救急車受け入れ、手術等は行っていない。)

()() ()()

(医療機関)(医療機関) (医療機関)(医療機関) 23

同じ類型同士の比較②(結果)

人口10万人ー20万人未満 面積が大きい 医療機関数が似ていている(7-8)区域同士の比較

公立・公的病院の競合(同規模病院で、手 術等の実績も同様)が み られる場合とそうではない場合がある 。

公立・公的病院で、救急車受け入れ、手術等において、大きな公 立・公的病院に比べはるかに件数が少ない病院がある 競合している場合や実績が少ない場合に、提供する医療の 詳細(疾患像、受け入れている患者の重症度等)や地理的な 条件などを確認する必要がある。

(11)

同じ類型同士の比較③ • 人口50万人以上

25

人口が50万人以上の構想区域(1) 病床数(高度急性期+急性期) 救急車受入台数 ひと月当たり全身麻酔手術件数 ひと月当たり経皮的冠動脈形成術件数

4702中部(沖縄 ) 人口:512229人面積:368㎢

〇 複数の公立・公的病院で同数程度の救急車受け入れ、手術等を引き受けている。 〇項目によっては、民間病院よりも実績が低い公立・公的病院がある。

()() ()()

(医療機関)(医療機関) (医療機関)(医療機関)

人口が50万人以上の構想区域(2) 病床数(高度急性期+急性期) 救急車受入台数 ひと月当たり全身麻酔手術件数 ひと月当たり経皮的冠動脈形成術件数

1109北部(埼玉 ) 人口:514389人面積:562㎢

〇 複数の公立・公的病院で同数程度の救急車受け入れ、手術等を引き受けている。

()() ()()

(医療機関)(医療機関) (医療機関)(医療機関) 27

人口が50万人以上の構想区域(3) 病床数(高度急性期+急性期) 救急車受入台数 ひと月当たり全身麻酔手術件数 ひと月当たり経皮的冠動脈形成術件数

4201長崎 人口:534099人 面積:697㎢

〇複数の公立公的病院が救急車、手術等を引き受けている。救急車受け入れ、手術 等については、2-4番目に件数が大きい病院は件数がほぼ同数である

()() ()()

(医療機関)(医療機関) (医療機関)(医療機関)

(12)

同じ類型同士の比較③(結果) • 人口 50 万人以上

公立・公的病院が複数あることがほとんど

公立・公的病院の競合(同規模病院で、手術等の 実績も同様)が みられる場合が多いが、競合して いる病院の数は異なる。

同じような規模の民間病院よりも実績が低い公立 ・公的病院もある。

29

同じ類型内での構想区域ごとの比較 (まとめ) • 同じ類型内であっても、公立・公的病院の競合 と考えられるケースもあれば、競合が見られな いケースもある。

後者では、集約化等が行われ、競合が整理されている可能性がある

今回は病床数・手術件数等がほぼ同等であるものを競合として扱った が、今後、より詳細な分析が必要) • 同じような構想区域を参考に、構想区域の 実情を考えながら競合の解消が可能かもしれ ない。 その他

構想区域ごとに、公立・公的病院の果たす役割は異 なるが、特に都市圏以外の医療圏では、高いシェアを 持つ病院が地域の中でどのような役割を果たして いるかを分析することが重要

公立・公的病院等が分散しているかどうか、定量的に 分析する手法として、「最も規模が大きい病院が持つ 医療圏内のシェア」と併せて、分布の集中度を測る ジニ係数のような考え方を用いて、「医療資源分散 指数(仮称)」を考案した。

31

「医療資源分散指数(仮称)」の概要:ある地域の救急車受入台数の例 ○医療資源分散指数とは

分布の集中度、あるいは不平等度を表す係数 ○計算式:医療資源分散指数(仮称) =1-(①÷②)

ローレンツ曲線

均等分配線

で囲まれた面積 ②均等分配線より下の

三角形の面積

→医療資源分散指数は0に近いほど分布が不均等、1に近いほど均等となる。 つまり、1に近いほど、医療資源が分散していることを表す。 ①÷②は「ジニ係数」と呼ばれる。医療資源分散指数

(仮称)

は「1-ジニ係数」 (下図の場合の医療資源分散指数

(仮 称)

は約0.32) ②均等分配線より下の 三角形の面積

①ローレンツ曲線と均等 分配線で囲まれた面積 0.000.200.400.600.801.00 0.000.200.400.600.801.00

救急⾞受⼊台数の累積⽐率

医療機関数の累積⽐率

ある地域における救急⾞受⼊台数の ローレンツ曲線

ローレンツ曲線均等分配線

(13)

「医療資源分散指数 (仮称) 」の概要:ある地域の救急車受入台数の例 ○ ローレンツ曲線 とは

医療機関を救急車受入台数の低い順に並べ、医療 機関数の累積比率を横軸に、救急車受入台数の累 積比率を縦軸にとって描いた曲線 ○ 均等分配線 とは

救急車受入台数が完全に均等に分配された場合の直線

病院救急車受入台数累積医療機関数医療機関数の 累積比率累積救急車受入台数ローレンツ曲線 (救急車受入台数 の累積比率)

累積均等 救急車受入台数

均等分配線 (救急車受入台数 の均等累積比率) A010.0400.008470.04 B020.0800.001,6950.08 C430.1340.002,5420.13 D1040.17140.003,3890.17 E1450.21280.004,2370.21 F3060.25580.005,0840.25 G3970.29970.005,9310.29

Q622170.713,4550.1714,4050.71 R881180.754,3360.2115,2520.75 S1,342190.795,6780.2816,0990.79 T1,386200.837,0640.3516,9470.83 U1,518210.888,5820.4217,7940.88 V3,117220.9211,6990.5818,6410.92 W3,119230.9614,8180.7319,4890.96 X5,518241.0020,3361.0020,3361.00

例:ある地域の救急車受入台数に関するデータ 33

「医療資源分散指数 (仮称) 」の概要:ある地域の救急車受入台数の例 ○医療資源分散指数の値が高いほど、医療資 源が分散していることを表している。 医療資源があまり分散していない地域 A構想区域 医療資源が分散している地域 B構想区域

01,0002,0003,0004,0005,0006,0007,0008,000 ア病院 イ病院 ウ病院 エ病院 オ病院 カ病院 キ病院 ク病院 ケ病院 コ病院 サ病院 シ病院 ス病院 セ病院 ソ病院 タ病院 チ病院 ツ病院 テ病院 ト病院 ナ病院

救急⾞受⼊台数 0100200300400500600700800 ハ病院ヒ病院病院ヘ病院病院

救急⾞受⼊台数 ○少数の医療機関に医療資源が集中している。

医療資源分散指数︓0.406 ⇒医療資源分散指数が低い。

○同等規模の医療機関が複数存在し、医療資 源が分散している。

医療資源分散指数︓0.848 ⇒医療資源分散指数が⾼い。 高度急性期・急性期病床数のシェア率と 医療資源分散指数

35

公立・公的病院の分散・散在を検討するための指標 • 人口 10 万人~ 20 万人 • 面積が 小さい 構想区域 • 集約型 と考えられるタイプ ( 医療資源分散指数

(仮称)

が小さい )

ここでの医療資源分散指数

(仮称)

は 病床数

(

高度急性期+急性期

)

の累積比率 と均等累積比率より求めた。

(14)

人口が10万人ー20万人未満の構想区域(1) 病床数(高度急性期+急性期) 救急車受入台数 ひと月当たり全身麻酔手術件数 ひと月当たり経皮的冠動脈形成術件数

1207安房(千葉 ) 人口:129926人 面積:576.5㎢

〇医療資源分散指数(仮称)は低く、規模の大きな病院が区域内の実績の大半を占める。 ○小規模の公立・公的病院で、実績が少ない病院が存在 医療資源分散指数

(仮称)

0.39 シェア 0.715

()() ()()

(医療機関) (医療機関) (医療機関)(医療機関) 37

公立・公的病院の分散・散在を検討するための指標 • 人口 10 万人~ 20 万人 • 面積が 小さい 構想区域 • 集約型 と考えられるタイプ (最も大きい病院のシェア率が大きい )

高度急性期病棟数および急性期病棟数が最も大きい医療 機関のシェア率が比較的大きい場合。 人口が10万人ー20万人未満の構想区域(2) 病床数(高度急性期+急性期) 救急車受入台数 ひと月当たり全身麻酔手術件数 ひと月当たり経皮的冠動脈形成術件数

2503甲賀(滋賀 ) 人口:146828人 面積:552㎢

〇高度急性期・急性期医療はひとつの医療機関で提供されている。

シェア1 ()() ()()

(医療機関)(医療機関) (医療機関)(医療機関)39

公立・公的病院の分散・散在を検討するための指標 • 人口 10 万人~ 20 万人 • 面積が 小さい 構想区域 • 分散型 と考えられるタイプ (最も大きい病院のシェア率が小さい )

高度急性期病棟数および急性期病棟数が最も大きい医療 機関のシェア率が比較的小さい場合。

(15)

人口が10万人ー20万人未満の構想区域(3) 病床数(高度急性期+急性期) 救急車受入台数 ひと月当たり全身麻酔手術件数 ひと月当たり経皮的冠動脈形成術件数

4603南薩(鹿児 島 ) 人口:136508人 面積:865㎢

〇医療圏内に実績が似た病院が複数存在。 ○小規模の公立・公的病院で、実績が少ない病院が存在 シェア0.204

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(医療機関)(医療機関) (医療機関)(医療機関) 41

公立・公的病院の分散・散在を検討するための指標 • 人口 10 万人~ 20 万人 • 面積が 小さい 構想区域 → 医療機関総数が似ていても(2-3施設)、 公立・公的病院の競合がみられる場合とそう ではない場合がある。 公立・公的病院の分散・散在を検討するための指標 • 人口 10 万人~ 20 万人 • 面積が 大きい 構想区域 • 集約型 と考えられるタイプ ( 医療資源分散指数

(仮称)

が小さい )

ここでの医療資源分散指数

(仮称)

は 病床数

(

高度急性期+急性期

)

の累積比率 と均等累積比率より求めた。

43

人口が10万人ー20万人未満の構想区域(4) 病床数(高度急性期+急性期) 救急車受入台数 ひと月当たり全身麻酔手術件数 ひと月当たり経皮的冠動脈形成術件数

4503延岡西臼杵 ( 宮崎) 人口:147649人 面積:1555.0㎢

〇1つの大きな公立・公的病院があり、救急車受け入れ、手術等を引き受けている。 (小規模で救急車受け入れ、手術等を行っていない公立・公的病院が存在する。)

医療資源分散指数(仮称)

0.44

()() ()()

(医療機関)(医療機関) (医療機関)(医療機関)

(16)

公立・公的病院の分散・散在を検討するための指標 • 人口 10 万人~ 20 万人 • 面積が 大きい 構想区域 • 分散型 と考えられるタイプ ( 医療資源分散指数

(仮称)

が大きい )

ここでの医療資源分散指数

(仮称)

は 病床数

(

高度急性期+急性期

)

の累積比率 と均等累積比率より求めた。

45

人口が10万人ー20万人未満の構想区域(5) 病床数(高度急性期+急性期) 救急車受入台数 ひと月当たり全身麻酔手術件数 ひと月当たり経皮的冠動脈形成術件数

4506西都児湯( 宮 崎 ) 人口:103475人 面積:1153.8㎢

〇医療圏内に実績が似た公立・公的病院が複数存在。 ○小規模の公立・公的病院で、実績が少ない病院が存在

医療資源分散指数(仮称)

0.83

()() ()()

(医療機関)(医療機関) (医療機関)(医療機関)

公立・公的病院の分散・散在を検討するための指標 • 人口 10 万人~ 20 万人 • 面積が 大きい 構想区域 • 集約型 と考えられるタイプ (最も大きい病院のシェア率が大きい )

高度急性期病棟数および急性期病棟数が最も大きい医療 機関のシェア率が比較的大きい場合。

47

人口が10万人ー20万人未満の構想区域(6) 病床数(高度急性期+急性期) 救急車受入台数 ひと月当たり全身麻酔手術件数 ひと月当たり経皮的冠動脈形成術件数

0506大仙・仙北 ( 宮城) 人口:131966人 面積:2128.7㎢

〇1つの病院が医療圏内の実績の多くを占める。 シェア0.74

()() ()()

(医療機関)(医療機関) (医療機関)(医療機関)

(17)

公立・公的病院の分散・散在を検討するための指標 • 人口 10 万人~ 20 万人 • 面積が 大きい 構想区域 • 分散型 と考えられるタイプ (最も大きい病院のシェア率が小さい )

高度急性期病棟数および急性期病棟数が最も大きい医療 機関のシェア率が比較的小さい場合。

49

人口が10万人ー20万人未満の構想区域(7) 病床数(高度急性期+急性期) 救急車受入台数 ひと月当たり全身麻酔手術件数 ひと月当たり経皮的冠動脈形成術件数

4409北部(大分 ) 人口:165615人 面積:1136.8㎢

〇医療圏内に実績が似た病院が複数存在。 シェア0.12

()() ()()

(医療機関)(医療機関) (医療機関)(医療機関)

公立・公的病院の分散・散在を検討するための指標 • 人口 10 万人~ 20 万人 • 面積が 大きい 構想区域 → 医療機関数が似ていても(7-8)、公立・公的病院の競合 状況が異なる。 ①同規模の病院が似た医療を提供している場合に役割分担 の議論が必要か ②複数の公立・公的病院があり、一方が、病床数、救急車受 け入れ等において、はるかに件数が少ない場合、どのよう な機能を担っているか、個別に確認が必要ではないか

51

• 人口 10 万人ー20万人未満 • 面積が狭い

(18)

公立・公的病院の分散・散在を検討するための指標 • 人口 20 万人~ 50 万人 • 面積が 小さい 構想区域 • 集約型 と考えられるタイプ ( 医療資源分散指数 が小さい ) ※

ここでの医療資源分散指数は病床数(高度急性期+急性期)の累積比率 と均等累積比率より求めた。 53

人口が20万人ー50万人未満の構想区域(1) 病床数(高度急性期+急性期) 救急車受入台数 ひと月当たり全身麻酔手術件数 ひと月当たり経皮的冠動脈形成術件数

0805土浦(茨城 ) 人口:263039人 面積:495㎢

〇規模が大きい病院が医療圏内の実績の多くを占める。 ○小規模の公立・公的病院で、実績が少ない病院が存在する。 医療資源分散指数: 0.39

()() ()()

(医療機関)(医療機関) (医療機関)(医療機関)

• 人口 20 万人~ 50 万人 • 面積が 小さい 構想区域 • 集約型 と考えられるタイプ (最も大きい病院のシェア率が大きい )

高度急性期病棟数および急性期病棟数が最も大きい医療 機関のシェア率が比較的大きい場合。 公立・公的病院の分散・散在を検討するための指標

55

人口が20万人ー50万人未満の構想区域(2) 病床数(高度急性期+急性期) 救急車受入台数 ひと月当たり全身麻酔手術件数 ひと月当たり経皮的冠動脈形成術件数

2310西三河南部 東 (愛知 ) 人口:425204人 面積:444㎢

〇 規模が大きい病院が医療圏内の実績の多くを占める。 ○小規模の公立・公的病院で、実績が少ない病院が存在する。 シェア0.61

()() ()()

(医療機関)(医療機関) (医療機関)(医療機関)

(19)

• 人口 20 万人~ 50 万人 • 面積が 小さい 構想区域 • 分散型 と考えられるタイプ ( 医療資源分散指数 が大きい) ※

ここでの医療資源分散指数は病床数(高度急性期+急性期)の累積比率 と均等累積比率より求めた。

公立・公的病院の分散・散在を検討するための指標

57

人口が20万人ー50万人未満の構想区域(3) 病床数(高度急性期+急性期) 救急車受入台数 ひと月当たり全身麻酔手術件数 ひと月当たり経皮的冠動脈形成術件数

3802新居浜・西 条 (愛媛 ) 人口:233256人 面積:744㎢

〇 同じような規模の公立・公的病院で、実績が同じような病院が存在する。 シェア0.21

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(医療機関)(医療機関) (医療機関)(医療機関)

• 人口 20 万人~ 50 万人 • 面積が 小さい 構想区域 • 分散型 と考えられるタイプ (最も大きい病院のシェア率が小さい )

高度急性期病棟数および急性期病棟数が最も大きい医療 機関のシェア率が比較的小さい場合。 公立・公的病院の分散・散在を検討するための指標

59

人口が20万人ー50万人未満の構想区域(4) 病床数(高度急性期+急性期) 救急車受入台数 ひと月当たり全身麻酔手術件数 ひと月当たり経皮的冠動脈形成術件数

1503県央(新潟 ) 人口:229958人 面積:734㎢

〇同じような規模の公立・公的病院で、実績が同じような病院が存在する。 医療資源分散指数 0.84

()() ()()

(医療機関)(医療機関) (医療機関) (医療機関)

(20)

同じ類型同士の比較①(結果) • 人口 20‐ 50 万人未満 • 面積が小さい 公立・公的病院の競合(同規模病院で、手術等の実績も 同様)が みられる場合とそうではない場合がある 。 分散型と考えられる構想区域では、救急車受け入れや 手術件数の少ない公立病院がある場合があった。

61

公立・公的病院の分散・散在を検討するための指標 • 人口 20 万人~ 50 万人 • 面積が 大きい 構想区域 • 集約型 と考えられるタイプ ( 医療資源分散指数 が小さい ) ※

ここでの医療資源分散指数は病床数(高度急性期+急性期)の累積比率 と均等累積比率より求めた。

人口が20万人ー50万人未満の構想区域(5) 病床数(高度急性期+急性期) 救急車受入台数 ひと月当たり全身麻酔手術件数 ひと月当たり経皮的冠動脈形成術件数

0707いわき(福 島 ) 人口:329938人 面積:1232㎢

〇 規模が大きい病院が医療圏内の実績の多くを占める。 ○小規模の公立・公的病院で、実績が少ない病院が存在する。 医療資源分散指数 0.43

()() ()()

(医療機関)(医療機関) (医療機関)(医療機関) 63

公立・公的病院の分散・散在を検討するための指標 • 人口 20 万人~ 50 万人 • 面積が 大きい 構想区域 • 集約型 と考えられるタイプ (最も大きい病院のシェア率が大きい )

高度急性期病棟数および急性期病棟数が最も大きい医療 機関のシェア率が比較的大きい場合。

(21)

人口が20万人ー50万人未満の構想区域(6) 病床数(高度急性期+急性期) 救急車受入台数 ひと月当たり全身麻酔手術件数 ひと月当たり経皮的冠動脈形成術件数

2411伊勢志摩( 三 重 ) 人口:238324人 面積:912㎢

〇規模が大きい病院が医療圏内の実績の多くを占める。 ○小規模の公立・公的病院で、実績が少ない病院が存在する。 シェア0.65

()() ()()

(医療機関)(医療機関) (医療機関)(医療機関) 65

公立・公的病院の分散・散在を検討するための指標 • 人口 20 万人~ 50 万人 • 面積が 大きい 構想区域 • 分散型 と考えられるタイプ ( 医療資源分散指数 が大きい ) ※

ここでの医療資源分散指数は病床数(高度急性期+急性期)の累積比率 と均等累積比率より求めた。

人口が20万人ー50万人未満の構想区域(7) 病床数(高度急性期+急性期) 救急車受入台数 ひと月当たり全身麻酔手術件数 ひと月当たり経皮的冠動脈形成術件数

2104東濃(岐阜 ) 人口:342654人 面積:1563㎢

〇規模が大きい病院が医療圏内の実績の多くを占める。 ○小規模の公立・公的病院で、実績が少ない病院が存在する。 医療資源分散指数 0.74

()() ()()

(医療機関)(医療機関) (医療機関)(医療機関) 67

公立・公的病院の分散・散在を検討するための指標 • 人口 20 万人~ 50 万人 • 面積が 大きい 構想区域 • 分散型 と考えられるタイプ ( 最も大きい病院のシェア率 が小さい )

高度急性期病棟数および急性期病棟数が最も大きい医療 機関のシェア率が比較的小さい場合。

(22)

020406080100120140 一般財団法人大…

綜合病院福島赤…

公立藤田総合病院 一般財団法人脳…

北福島医療セン…

医療法人辰星会…

福島第一病院 済生会福島総合…

福島西部病院 しのぶ病院 医療法人慈久会…

独立行政法人地…

一般財団法人大…

あづま脳神経外…

医療法人明治病院 医療法人社団敬…

福島中央病院 医療法人辰星会…

済生会川俣病院

0510152025

綜合病院福島赤十…

済生会福島総合病院 一般財団法人大原…

福島第一病院 あづま脳神経外科…

しのぶ病院 医療法人辰星会…

独立行政法人地域…

医療法人明治病院 済生会川俣病院 一般財団法人大原…

医療法人慈久会谷…

北福島医療センター 福島西部病院 福島中央病院 医療法人辰星会…

医療法人社団敬愛…

公立藤田総合病院 一般財団法人脳神…

人口が20万人ー50万人未満の構想区域(8) 病床数(高度急性期+急性期) 救急車受入台数 ひと月当たり全身麻酔手術件数 ひと月当たり経皮的冠動脈形成術件数

0701県北(福島 ) 人口:477212人 面積:1753㎢

〇同じような規模の公立・公的病院で、実績が同じような病院が存在する。 ○小規模の公立・公的病院で、実績が少ない病院が存在する。

050100150200250300350400450500 一般財団法人大原…

綜合病院福島赤十…

公立藤田総合病院 済生会福島総合病院 医療法人辰星会…

独立行政法人地域…

北福島医療センター 一般財団法人大原…

一般財団法人脳神…

福島西部病院 医療法人慈久会谷…

医療法人社団敬愛…

あづま脳神経外科…

福島中央病院 医療法人辰星会…

しのぶ病院 福島第一病院 済生会川俣病院 医療法人明治病院

05001,0001,5002,0002,5003,0003,5004,000

綜合病院福島赤十…

一般財団法人大原…

公立藤田総合病院 医療法人辰星会…

済生会福島総合病院 福島第一病院 一般財団法人脳神…

北福島医療センター 一般財団法人大原…

あづま脳神経外科…

独立行政法人地域…

医療法人辰星会…

医療法人慈久会谷…

福島西部病院 済生会川俣病院 医療法人社団敬愛…

しのぶ病院 福島中央病院 医療法人明治病院

シェア0.17

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(医療機関)(医療機関) (医療機関) (医療機関) 69

今後の検討への提案

全ての構想区域を人口・面積を用いて類型化してみてはどうか

その上で、類型ごとに様々な比較を行ってみる必要がある。

定量的に競合の状況がわかる分析を行う必要がある。(医療 資源分散指数のように実績の偏りが分かる変数などを検討)

実績だけでなく、どのような状態の時に競合していると考えるか をさらに深堀する必要がある(構想区域の類型ごとに異なると 思われる)

ほかにも公立・公的病院等が公立・公的でなければ担えない 機能に重点化しているかを明確にするための分析が必要で ある。 医療資源分散指数 、最も大きい 病院のシェア率による比較 • 医療資源分散指数または1位病院のシェアによる比較を 行うことによって、医療圏内の医療資源の分散が一定程度 分析可能ではないか • 医療資源分散指数が低いまたはシェアが大きい病院があ る場合は、大きな病院同士の競合は少ないが、小規模の 公立・公的病院が存在する場合があり、役割の確認が必要 • 医療資源分散指数が高いまたはシェアが小さい病院が複 数並んでいる場合は、公立・公的病院同士の競合がある場 合があり、役割の確認が必要

71

(参考)地理的条件についての 考え方の例

(23)

地理的条件を考える際の 医学的な留意事項の例

医療計画に定められる「5疾病・5事業」のうち、疾患として、早急な対応が求められ、 ガイドライン等に定められる診療手順に明確な時間制限があるものに「急性心筋梗塞」 と「脳梗塞」がある

心筋梗塞 :経皮的冠動脈インターベンション(

PCI)

ができない施設を受診した患者は、 初診から

120

分以内に

PCI

が行えるよう患者搬送を行うとしているガイドラインがある。

(2013 ACCF/AHA Guideline for the Management )

搬送後に

PCI

を開始するまでの時間を考慮すると、 概ね

60

分以内に

PCI

が可能な施 設に到着するこ と ができるかどうか を一つの判断基準としてはどうか。

脳梗塞 :症状出現から

3

時間以内(一部の患者は

4

時間半以内)に血栓溶解療法(

t‐PA:

組織プラスミノーゲンアクチベ ータ 投与)を開始するとしているガイドラインがある。

(2018 AHA/ASA Stroke Early Management Guidelines)

搬送後に

t‐PA

投与開始までの時間

(

米国では来院後

60

分以内に

50

%開始が目標値 )を考慮すると、 概ね

60

分以内に

t‐PA

投与が可能な施設に到着することができるかど うかを一つの判断基準 としてはどうか

5疾病・5事業の第七次医療計画および中間見直しの動向も踏まえ、さらに厚生労働 省・医療計画見直し検討会・地域医療構想

WG

にお い て 、議論をいただく際の参考にし ていただきたく提示するものであり、確定的なものではない。

72

地理的条件のイメージ(心筋梗塞の場合)

出典:石川ベンジャミン氏作成資料(https://public.tableau.com/profile/kbishikawa#!/vizhome/H27DPCMHLWraMap2015/CoverArea

①宮城県 石巻・登米・気仙沼構想区域は 南北に長い。(運転時間が

90

分超) ②仮に、気仙沼市立病院から石巻赤十字 病院に搬送してから

PCI

を行う場合は、 搬送時間が

60

分を超える可能性がある ③それぞれの病院で

PCI

を提供することは やむを得ない(

60

分を超える距離にある 病院同士は、同じ構想区域であっても集約 することは難しいことがある)

気仙沼市立病院 石巻赤十字病院

参照

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生存時間分析/多変量解析 195 図 10 2 群の生存時間分布表 これ以外に、もっと群の違いを比較できる方法を考えて行きたい。

る感染もある.病期には急性期 (acute stage) と慢性期 (chronic stage) があり,

(2) 平成 24 年 6 月から開催された「急性期 医療に関する作業グループ」の中で、今

全体を通じて、急性心筋梗塞は受診から退 院までの経過における患者間のばらつきが