超高純度金属薄膜作製用非質量分離型 IBD 装置 の開発
De v e l o pme nto fNo n‑ Ma s s ‑ Se pa r a t e dI o nBe a mDe po s i t i o nS y s t e m f o rUl t r a ‑ hi g h‑ pur i t yMe t a l Fi l mFo r ma t i o n
三宅 潔1*、谷敷 学2、山下 睦雄2、亀井 龍一郎2、亀井 其悟2
K・ Mi y a ke l )M・Ya s hi ki
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3 1埼玉大学大学院理 工学研究科環境制御 工学専攻GraduateSchoolofScienceandEngineering,SaitamaUniversity
2誠商工業株式会社 Seinan IndustriesCo.,Ltd.
1.は じめに
IT革命 を支 える電子情報機器 は今 もなお急速 な進化 を続 けてい る。デー タ ・映像 を記録す るための
‑‑ ドデ ィスク装置の高密度化 、映像 出力 を映 し出す液晶デ ィスプ レー装置の高精細化 と高速化、光通 信 を行 うための光セ ンサー ・発光素子 な どオプ トエ レク トロニクス素子の高性能化 と環境低負荷化 な ど、
極 めて難 しい課題 を解決す るために新 しい材料 の開発 が要求 されてい る。
本共同研究は、上記 の産業的要求 を背景 として、「環境半導体製造用高純度イオ ン成膜装置の開発」と い うテーマで、埼玉大学 と誠南工業株式会社 とで開始 した ものである。 その中で、我 々は超高純度金属 薄膜作製用非質量分離型IBD装置 を開発 した。 これ は、液 晶用TFT素子 の重要 な構成材料である多 結晶 シ リコン薄膜 を低温で作製す るために、高純度 のシ リコンイオ ン源 を備 えた ものである。 また、三 宅 らが これまで行 ってきた高純度高耐食性鉄薄膜 を作製す る機能 も備 えてい るものである。
2.共 同研究の内容
今 回、開発 した超高純度金属薄膜作製用非質量分離型IBD装置の概略図 と写真 を図1と図2に示す。
本装置は、多結晶シ リコンな どの薄膜 を作製す る成膜室 と、直径 が2イ ンチの基板 を3枚装着 して、真 空 を破 らないで基板 を交換す ることができるロー ドロック室 とよ りな りたってい る。 いずれの真空容器 もターボ分子ポンプ とロー タ リーポンプによ り排気 されてお り、到達真空度 は10 6paである。成膜室の 下部 に、高純度 シ リコン棒 をターゲ ッ トとした高周波 スパ ッタ型金属イオ ン源 を備 えた。
このイオ ン源 の動作原理 は、周波数 13.56MHzの高周波電力 を水冷 された銅 コイル に印加 し、同時に、
高純度アル ゴンガスを導入 し、まず アル ゴンプラズマ を生成す る。次 に、 コイル 中心 に配置 されたシ リ コン棒 ターゲ ッ トに、負 のバイアス電圧 を印加 し、プ ラズマ 中のアル ゴンイオ ンによ りシ リコン棒 ター ゲ ッ トをスパ ッタす る とともに、加熱 してシ リコンの蒸気 を発生 させ る。 これ らのシ リコン棒か ら発生 す る中性 のシ リコン金属 は、アル ゴンプラズマ 中で、効率的に励起アル ゴン原子 との衝突 によ りベニ ン グイオ ン化 され シ リコンイオン となる。 この時、銅 コイル はシ リコン原子で コーテ ィングされ ることで 不純物 の発生 を防 ぐ。
現在 、イオ ン源 の特性評価 を行いなが ら、シ リコン薄膜 の作製 を行 ってい る ところである。
3.今後の課題
本共同研究の実施 によ り、平成12年度、 日本学術振興会 よ り大学 とベ ンチ ャー 中小企業 の共 同研究 を促進す る 「ベ ンチャー ・中小企業支援共同研究推進事業」の2000年度実施 プ ロジェク トの1つに 選 ばれ、継続 して研究 を遂行 中である。本装置 を基 に しなが ら、シ リコンだけでな く、鉄 な ど他 の金属 の成膜 にも技術 を広 げ、環境半導体 として精力的に研 究が行 われてい る鉄 シ リサイ ド半導体薄膜 の作製 も試み る予定である。
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図 1 非質量分離型イオ ン ビームデポジシ ョン装置の構成
図 2 非質量分離型イオ ン ビームデポジシ ョン装置
参考文献 樽井将邦、加 田智史、埼玉大学卒業論文(2001.3)、
樽井将邦 ら、加 田智史 ら :平成13年応用物理学会春期講演会予稿 31a‑P16‑7,28ai1‑21
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