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a. ENR IMF trillion US$ trillion US$ 2 5.8% billion US$ 3.4% % % 38.5% 25.5% 25.4% 2

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(1)

1.1 建設投資・市場と建設活動

1.1.1 世界

a. 世界の建設市場及びグローバルな建設活動の規模

アメリカの建設専門誌

ENR の推定(各国政府機関や IMF 等の国際機関の情報を基に集

計したものであり、一部の社会主義国や建設投資が微少と見込まれる国は含まれない)で

は、

2000 年の世界建設市場は 370 兆円(3.41 trillion US$)であった(図 1)。なお、1998

年の推定額は

3.22 trillion US$で、この 2 年間に 5.8%成長したことになる。

そのうち、国際プロジェクト(主要な建設関連の国際的企業

225 社による海外での受注

プロジェクト)の総額は

12.5 兆円(115 billion US$)であり、全体の約 3.4%を占める。ア

ジア、北米、欧州が大きな市場となっている(図

2)。表 1 は、この 225 社がどのエリアで

工事をしているのかを国単位で詳細にみたものである。国際プロジェクトではアメリカ、

ドイツ、フランス、イギリス、日本等の巨大企業が世界で活躍している。エリアでみると

国際プロジェクトの割合が大きいのは、アフリカ、中東地域で、全建設量の

10%程度を越

える。また、全体的に欧州コントラクターの活躍が目立ち、またアメリカは世界各地で

2

割程度以上のシェアをとっている。アジア市場では日・米・欧のコントラクターが満遍な

く入っているのに対して、他の市場エリアでは、参入する外国企業の色分けがはっきりし

ている。目立つところをあげると、中南米ではアメリカ(

42.6%のシェア)、アメリカでは

ドイツ(

38.5%)、欧州ではフランス(25.5%)、アフリカではフランス(25.4%)のコント

ラクターがそれぞれ国際プロジェクトにおいて高いシェアをとる。

2 は米国雑誌 ENR から 2000 年及び 2001 年のグローバル建設企業の売上高ランキング

50 位までを抜き出したものである。このランキングでは、バブル期に日本企業がトップの

位置に着いたこともあった。現在でも依然として、日本の大手

5 社が 10 位以内に入り、全

体でも

10 数社が安定的に含まれている。ただし、売上高のうち海外工事(自国外での工事)

についてみると、同規模の海外企業に比べて相当に少ない。表

1 とあわせて考えると、日

本のコントラクターはわずかにアジアで活躍するのみで、欧米の企業に比べるとグローバ

(2)

ルな展開には相当の遅れがあるといえる。

b. 日本市場の国際化

1996 年の WTO(World Trade Organization:世界貿易機関)政府調達協定発効により、わ

が国の公共プロジェクトの外国企業への開放が進みつつある。

2002 年 3 月現在の外国企業

の建設業許可取得数は

68 社で、近年横這いの状況である。内訳をみると、米国、韓国、ド

イツ、オランダ、スイス、イギリス、スウェーデン、フランス等からの参入がある。表

2

に示す基準により、一定額以上の公共プロジェクト(建設工事及びコンサル業務)では、

国際入札が義務づけられるが、外国企業が落札したケースはこれまでのところそれほど多

くはない。日本市場の商慣習を含めて、様々な参入障壁の存在や市場の特殊性が指摘され

ている。なお、表

1 において、アジアにおける国際プロジェクトの比率が 2.2%と低いのは、

建設投資が多い日本において、外国企業が行う工事が少ないことが原因といえよう。

c. 主要国の建設市場比較

4 に主要国の建設に関連する指標を並べた。2000 年時点の建設投資額は米国 87.9 兆円

に次ぐ

66.5 兆円であった。これは欧州主要国の数値を合計した値よりも大きい。縮小傾向

にはあるものの、日本の建設市場は依然として大きい。対

GDP 比率を見ると、欧米先進国

は建設投資額で

4.0∼8.3%、周辺分野も含めた建設市場額で 7.4%∼10.7%である。また、全

就業者数に占める割合も

5.0∼8.9%となっている。日本の数値はそれぞれ 10%を越えている。

文献

ENR(Engineering News-Record), The McGraw-Hill Companies.(http://www.enr.com)

(3)

総額=

3,413,299US$million=369,796,814百万円

(資料:ENR/December 4, 2000, pp.30-31より作成。1US$=108.34円)

Latin America

7.1%

Middle East

3.0%

Asia

32.6%

Africa

1.6%

Europe

29.8%

North America

25.9%

1 世界の建設市場のエリア別割合(2000 年)

総額=

115,907.5US$million=12,557,418百万円

(資料:

ENR/August 20, 2001, p.70より作成。1US$=108.34円)

Latin America

10.0%

Canada

5.6%

Middle East

8.8%

Asia

21.6%

Africa

6.6%

Europe

27.2%

U.S.

20.2%

2 国際建設市場のエリア別割合(2000 年)

(4)

1 国際建設プロジェクトの市場規模・市場分布(2000 年)

(金額単位:百万 US$)

エリア別

会社の国籍

会社数 国際市場

売上高計

1 社当

平 均

中東

アジア

アフリカ

欧州

米国

カナダ

中南米

アメリカ合衆国

73

24,963

342

2,238 5,410

1,364 5,893 na

5,103

4,955

カナダ

5

195 39 33

48 5

0 87 na 22

ヨーロッパ諸国

56

68,421 1,222 4,903

7,251 3,953

24,818 21,563 1,323 4,608

イギリス

7

9,183

1,312 791 1,580 129 1,675

4,981 1 25

ドイツ

11

18,163

1,651 311 2,648 750 4,557

9,014

436 447

フランス

7

15,992

2,285

1,075 1,965

1,942 8,056

1,811

432 710

イタリア

10

3,437

344

1,143 350

391 454

164

32

904

オランダ

2

4,522 2,261

159

271

130

3,299

517 14

132

その他

19

17,124 901 1,423

437 612 6,777 5,076 408 2,390

日 本

21

8,802 419 665 5,286 443

299 1,520 6 583

中 国

35

5,384 154 490 3,979 540

100

86 20 169

韓 国

7

3,612 516 950 1,733 152

19

11 0 747

その他

28

4,532 162 914 1,327 1,203

431 122 0 536

225 社合計

225

115,908 515

10,194 25,033

7,661 31,560

23,388

6,451

11,619

エリア別建設市場

3,413,299

101,198 1,113,461 56,096 1,016,567

884,535 241,442

国際比率(%)

3.4

10.1 2.2

13.7 3.1

3.4

4.8

(注) ENR/August 20, 2001、 ENR/December 4, 2000 より作成。

2 グローバル建設企業売上高ランキング上位 50 社(2000 年・2001 年)

(金額単位:millionUS$) 2000 年 2001 年 順位 企業名・本社所在地・国籍 売上高 うち海外 順位 企業名・本社所在地・国籍 売上高 うち海外 1 Vinci, Rueil-Malmaison, France 16,126 6,324 1 VINCI, Rueil-Malmaison, France 15,378 6,030 2 大成建設., Tokyo, Japan 13,432 354 2 Skanska AB, Stockholm, Sweden 14,342 12,152 3 Bouygues, Guyancourt, France 12,656 5,664 3 Bouygues, Guyancourt, France 12,830 5,772 4 Bechtel Group Inc., San Francisco, Calif., U.S.A. 12,390 6,811 4 鹿島建設, Tokyo, Japan 12,171 1,295 5 Hochtief, Essen, Germany 12,033 9,107 5 Hochtief, Essen, Germany 11,682 9,516 6 鹿島建設, Tokyo, Japan 11,791 1,373 6 Bechtel, San Francisco, Calif., U.S.A. 11,299 3,993 7 清水建設, Tokyo, Japan 11,407 713 7 大成建設, Tokyo, Japan 11,279 476 8 大林組, Tokyo, Japan 10,933 885 8 大林組, Tokyo, Japan 9,972 752 9 Skanska AB, Stockholm, Sweden 10,808 8,640 9 清水建設, Tokyo, Japan 9,894 794 10 竹中工務店, Osaka, Japan 10,729 600 10 竹中工務店, Osaka, Japan 8,803 609 11 Fluor Corp., Aliso Viejo, Calif., U.S.A. 7,824 3,280 11 Fluor Corp., Aliso Viejo, Calif., U.S.A. 7,194 2,267 12 Philipp Holzmann AG, Frankfurt/Main, Germany 5,950 3,578 12 Centex, Dallas, Texas, U.S.A. 6,285 268 13 EIFFAGE, Issy les Moulineaux Cedex, France 5,804 761 13 Halliburton KBR, Houston, Texas, U.S.A. 5,858 4,462 14 Bovis Lend Lease, London, U.K. 5,782 4,432 14 China State Constr. Engineering Corp., Beijing, China 5,816 1,094 15 Kellogg Brown & Root, Houston, Texas, U.S.A. 5,283 3,955 15 EIFFAGE, Issy les Thierry, France 5,642 803 16 戸田建設, Tokyo, Japan 5,130 89 16 熊谷組, Tokyo, Japan 5,396 497 17 AMEC PLC, London, U.K. 4,829 2,427 17 AMEC plc, London, U.K. 5,242 2,836 18 China State Const. Engineering Corp., Beijing, China 4,704 1,279 18 China Railway Construction Corp., Beijing, China 4,942 92 19 Peter Kiewit Sons’ Inc., Omaha, Neb., U.S.A. 4,630 259 19 Bovis Lend Lease, London, U.K. 4,785 3,652 20 HBG, Hollandsche Beton Groep, Ryswyk, The Netherlands 4,614 3,568 20 China Railway Engineering Corp. (CREC), Beijing, China 4,782 249 21 Hyundai Engineering & Const. Co. Ltd., Seoul, Korea 4,452 2,014 21 FCC SA, Madrid, Spain 4,633 707 22 Grupo Dragados, Madrid, Spain 4,346 1,150 22 Grupo Dragados, Madrid, Spain 4,582 1,196 23 関電工, Tokyo, Japan 4,213 15 23 戸田建設, Tokyo, Japan 4,254 47 24 FCC S.A., Madrid, Spain 4,154 640 24 Hyundai Eng’g & Constr. Co. Ltd., Seoul, South Korea 4,245 2,036 25 西松建設, Tokyo, Japan 4,146 377 25 Grupo Ferrovial, Madrid, Spain 4,240 1,419 26 Washington Group International Inc., Boise, Idaho, U.S.A. 4,092 839 26 Balfour Beatty plc, London, U.K. 4,050 1,183 27 Walter Bau AG, Augsburg, Germany 4,040 860 27 Peter Kiewit Sons’ Inc., Omaha, Neb., U.S.A. 3,850 354 28 Bilfinger + Berger Bau AG, Mannheim, Germany 3,999 2,392 28 Bilfinger Berger AG, Mannheim, Germany 3,785 2,294 29 きんでん, Tokyo, Japan 3,953 126 29 西松建設, Tokyo, Japan 3,746 618 30 NCC, Stockholm, Sweden 3,907 1,681 30 関電工, Tokyo, Japan 3,684 11 31 China Railway Construction Corp., Beijing, China 3,837 38 31 Washington Group International Inc., Boise, Idaho, U.S.A. 3,589 692 32 China Railway Engineering Corp., Beijing, China 3,716 166 32 前田建設工業, Tokyo, Japan 3,545 70 33 Grupo Ferrovial, Madrid, Spain 3,627 1,160 33 きんでん, Osaka, Japan 3,531 112 34 五洋建設, Tokyo, Japan 3,622 620 34 五洋建設, Tokyo, Japan 3,009 594 35 前田建設工業, Tokyo, Japan 3,614 227 35 STRABAG AG, Cologne, Germany 2,974 1,052 36 Balfour Beatty PLC, London, U.K. 3,578 937 36 J.A. Jones Inc., Charlotte, N.C., U.S.A. 2,862 221 37 Samsung Corp., Seoul, Korea 3,554 509 37 The Clark Construction Group Inc., Bethesda, Md., U.S.A. 2,606 1 38 間組, Tokyo, Japan 3,477 266 38 Shanghai Construction (Group) General Co., Shanghai, China 2,491 380 39 三井建設, Tokyo, Japan 3,180 80 39 TECHNIP-COFLEXIP, Paris, France 2,467 2,456 40 ACS Actividades de Construccion y Serv., Madrid, Spain 3,122 466 40 Jacobs, Pasadena, Calif., U.S.A. 2,436 1,057 41 STRABAG AG, Cologne, Germany 2,875 1,129 41 Daewoo E&C Co. Ltd., Seoul, South Korea 2,343 328 42 TECHNIP, Paris, France 2,784 2,700 42 IMPREGILO SpA, Milan, Italy 2,283 1,134 43 Foster Wheeler Corp., Clinton, N.J., U.S.A. 2,758 1,983 43 NECSO Entrecanales Cubiertas SA, Madrid, Spain 2,282 388 44 住友建設, Tokyo, Japan 2,283 143 44 China Harbour Engineering Co. (Group), Beijing, China 2,226 589 45 東亜建設工業, Tokyo, Japan 2,233 198 45 Leighton Holdings Ltd., St. Leonards, NSW, Australia 2,197 691 46 Shanghai Construction General Co., Shanghai, China 2,224 201 46 Foster Wheeler Ltd., Clinton, N.J., U.S.A. 2,184 1,281

(5)

47 Leighton Holdings Ltd., St. Leonards, NSW, Australia 2,138 450 47 Ballast Nedam N.V., Nieuwegein, The Netherlands 2,087 970 48 Structure Tone Inc., New York, N.Y., U.S.A. 2,111 351 48 PCL Construction Enterprises Inc., Denver, Colo., U.S.A. 2,074 1,146 49 NECSO Entrecanales Cubiertas S.A., Madrid, Spain 2,044 446 49 住友建設, Tokyo, Japan 2,032 185 50 IMPREGILO SpA, Milan, Italy 2,002 1,011 50 Structure Tone Inc., New York, N.Y., U.S.A.† 1,985 284 (注) “The Top 225 International Contractors”, ENR/August 20, 2001 及び August 26,2002 より作成。詳細は http://www.enr.com 参照。

3 WTO 政府調達協定適用基準額

建設工事

コンサル

450 万 SDR (6.6 億円) 45 万 SDR (0.66 億円)

政 府 関 係 機 関

1500 万 SDR (22.2 億円) 45 万 SDR (0.66 億円)

都 道 府 県 ・ 政 令 市

1500 万 SDR (22.2 億円) 150 万 SDR (2.2 億円)

(注)邦貨換算額は2002 年 4 月より 2 年間の適用。

4 主要国の建設市場と建設業(2000 年)

日本

韓国

名目

GDP (兆円)

513.0

1,064.0 154.7 141.7 205.0 44.2

建設市場額(兆円)

79.5

11.5 12.5 21.9

同対

GDP 比(%)

15.5

7.4 8.8 10.7

建設投資額(兆円)

66.5 87.9 6.2 7.1 13.3 7.0

同対

GDP 比(%)

13.0 8.3 4.0 5.0 6.5 15.8

建設業者数(千社)

601 632

(’97)

(‘98)

163

(’96)

284

(’98)

92

57

就業者数

(千人)

64,620 135,208

26,947

(’98)

22,705

(’98)

35,860

(’98)

19,926

(’98)

うち建設業(千人)

6,530 6,698

1,896

(’98)

1,411

(’97)

3,183

(’98)

1,583

全就業者に占る割合

10.1% 5.0% 7.0% 6.5% 8.9% 7.9%

【出典】 建設業ハンドブック2002(日本建設業団体連合会) p.33 を引用 (注) 為替レート 1 ドル=107.77 円、1 ユーロ=100.84 円、1 ウォン=0.094 円

(6)

1.1.2 日本

a. 建設市場規模の把握

日本の建設市場に関するデータは、国土交通省が「建設投資見通し(建設投資推計)

」を

公表しているが、年度単位のデータであり、また、最新の数値は見通し値になっているこ

と、地域区分がないこと等から、

「建設総合統計」でみることもある。建設総合統計は、

「建

設工事受注動態統計調査(平成

12 年 4 月より、従来の「公共工事着工統計調査」及び「民

間土木工事着工調査」等を再編・統合したもの)によって把握される政府の建築・土木工

事及び民間の建築・土木工事、建築着工統計調査によって把握される政府と民間の建築工

事の相互の重複を除き、一定の方式によって加工を施し、我が国全体の建設活動量(建設

投資概念)を出来高ベースと着工ベースの

2 系列について毎月作成している」ものである。

公表までは

3 ヶ月程度のタイムラグがあったり、加工統計のため数値の調整が行われてい

たりするが、地域別・投資区分別の基礎資料として有用である。

1 は「建設投資見通し」から、投資区分別に建設投資名目値の推移をひろったもので

ある。

2002 年度の見込み数値は 60 兆円を割り込む予測になっている。図 2 は同じ資料を

建築・土木の区分毎等の増減率で示したものである。全体として建設投資のトレンドは減

少傾向を示している。直近の

01、02 年度の投資もマイナスの予測で、新規市場の規模の推

移に限れば、明るい未来を描くのは難しい。また建築投資額の増減(ふれ巾)は、国内総

生産(

GDP)よりも、さらには土木投資のそれよりも大きい。すなわち、建築投資は経済

全体の景気変動をより増幅させたアウトプットを得る構造となっている。

また、図

3 は平成 14 年度の投資構造を平面上に模式的に示した図である。この図によれ

ば、

A∼F の領域割合の変化(投資構造の変化)は、3 本の線分の描き方により説明可能と

なる。

b. 建設投資の予測

建設投資額の将来予測については、(財)建設経済研究所・(財)経済調査会経済調査研

(7)

究所が共同で公表している数値がある(

http://www.rice.or.jp に掲載される)。2 年程度先

までの数値が

4 半期単位で示されるが、これは「建設経済モデル」というマクロ計量経済

モデルに基づく。これは、日本経済新聞社が作成・公表している日経マクロモデルをベー

スに、住宅投資、設備投資、公共投資といった建設関連部門を拡充したものである。

また、長期予測としては、(財)建設経済研究所『建設市場の中長期予測:

2010 年及び

2020 年の見通し』(2001 年 5 月発行)等がある。

c. 着工床面積及び平均単価の推移

上述した金額で表現した投資量とは別に、物理的な指標で建築市場をみていきたい。図

4 では、着工床面積の推移を建築と新設住宅で示した(建築には新設住宅を含む)。数値は

月次のものを元に、季節変動を考慮し年間水準に換算してある。

72-73 年、78-79 年、87-91

年、

96 年頃に着工床面積が大きくなる。

また、図

5 で示した建築単価は、着工統計の面積を価格で割ったマクロな平均単価であ

る。この調査における価格は着工前の工事費予定額で、実際より低めに出るといわれる。

用途別に見ると、単価の大小関係は、サービス業用>商業用>鉱工業用の関係にある。商

業用はバブル崩壊後に急激な単価の下落がある。

4 に示した建築全体で年間 3 億㎡の水準にせまる4回のピーク時に、図 5 では工事費

単価の上昇が認められる。つまり、着工床面積の上昇期に平均単価も上昇する傾向が認め

られる。

d. 建築のリニューアル市場

近年、リニューアル(維持・修繕)市場が注目されつつある。新設需要が縮小する一方、

維持修繕工事は横這い乃至若干伸びている。建築工事全体の中に占める割合をみると、

1990

年に

11.9%であったものが、2000 年には 19.8%に高まっている(図 6)。もともと維持修繕

の割合が比較的高かった土木や機械等に比べると、建築の伸びは大きいといえ、建設工事

(8)

全体での割合に近づいている。また建築の分野別では、非住宅建築工事における維持修繕

の割合が高く推移している。

文献

国土交通省情報管理部建設調査統計課:“平成

14 年度建設投資見通し:概要とその要点”,p.21(2002)

(財)建設経済研究所,

(財)経済調査会経済調査研究所:

“建設経済モデルによる建設投資の見通し”,

p.15(2002)

(財)建設経済研究所:“建設市場の中長期予測:

2010 年及び 2020 年の見通し”,p.206,(財)建設経済研究所(2001)

遠藤和義

et al. (ed.):“特集・建築業界に未来はあるか”,建築雑誌,pp.13-53,vol.117, No.1482,(社)日本建築学会(2002)

岩松準・遠藤和義:

“資料・建築業界の現在・近未来を読むデータ集(拡大版)”

,建築市場と建築産業の現状と将来像:未来

をどこにみいだすべきか,

pp.39-48, 2002 年度日本建築学会大会(北陸),建築市場・建築産業の現状と将来展

(9)

0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000 700,000 800,000 900,000 1960 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99200020012002 (億円)

民間住宅

公共住宅

民間建築

公共建築

民間土木

公共土木

1 建設投資名目値の推移

(注)国土交通省「平成14年度建設投資見通し(平成14 年 4 月 30 日公表)」より作成。2000 年度∼は見込み数値である。 -20 -10 0 10 20 30 40 50 1960 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02

建築投資 対前年度比増減率 (%)

土木投資 対前年度比増減率 (%)

名目GDP 対前年度比増減率 (%)

オ イ ル シ ッ ク 円 高 不 況 ︵ 建 設 業 冬 の 時 代 バ ブ ル 経 済 高 度 経 済 成 長 期 バ ブ ル 崩 壊 (%)

2 名目投資額の対前年比増減率

(注)建築投資、土木投資は国土交通省資料による。名目GDP は内閣府の国民経済計算旧 68SNA・1990 年基準計数(1999 年度の計数は速報値)。

(10)

3 建設投資の構造(平成 14 年度、名目値)

(注)平野吉信「建設産業政策と建築業」建築雑誌vol.117, No. 1482, 2002.1, pp.34-35.を参考に作成。 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 (年) (千㎡)

建築着工床面積(季節調整済値の年値換算)

新設住宅着工床面積(季節調整済値の年値換算)

【出典】 建築着工統計(建設省、国土交通省)

4 着工床面積の水準(建築及び新設住宅)

A

38.7%)

B

10.8%)

C

3.7%)

D

13.7%)

E

1.6%)

F

31.5%)

公共(

44.0%)

民間(

56.0%)

土木(

49.5%)

建築(

50.5%)

非住宅(

66.9%)

住宅(

33.1%)

A 公共土木

B 民間土木

C 公共建築(非住宅)

D 民間建築(非住宅)

E 公共住宅

F 民間住宅

(11)

0 50 100 150 200 250 300 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 (年) (千円/㎡) 【出典】 建築着工統計(建設省、国土交通省)より作成 (注)具体的には季節調整済みの月次系列を用いて、カテゴリー毎に各月 の着工予定金額を着工面積で割ることにより工事費単価を算出した。価 格は非住宅建築の工事費デフレーターを用いて1995年=100に換算して いる。見やすくするためグラフは12ヶ月移動平均値を表示。 サービス業用(ホテル、病院など) 鉱工業用(工場など) 商業用(スーパー、店舗など) 建  築  計

5 建築の平均単価の推移

41.9 45.5 47.1 45.9 43.1 41.4 41.5 40.4 36.4 32.6 31.3 5.6 6.3 6.7 6.9 6.8 6.6 8.9 8.1 7.6 7.4 7.7 11.9 12.2 12.4 13.1 13.6 13.8 17.6 16.8 17.2 18.5 19.8 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 120.0 140.0 1990 91 92 93 94 95 96 97 98 99 2000 (年度) 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 8.0 9.0 10.0 11.0 12.0 13.0 14.0 15.0 16.0 17.0 18.0 19.0 20.0 21.0 22.0 23.0 24.0 25.0

建築(維持・修繕工事)

建築(新設工事)

建設工事合計

建築工事

うち住宅

うち非住宅

(兆円) (%)

6 建築の元請完成工事高における維持・修繕工事の推移

(注)建設工事施工統計調査報告(H11 年度)より作成

表 1 国際建設プロジェクトの市場規模・市場分布(2000 年)    (金額単位:百万 US$)  エリア別 会社の国籍 会社数  国際市場  売上高計  1 社当 平 均  中東  アジア  アフリカ  欧州  米国  カナダ  中南米  アメリカ合衆国 73  24,963  342  2,238 5,410  1,364 5,893  na  5,103  4,955  カナダ 5  195 39  33  48  5  0  87 na  22  ヨーロッパ諸国 56  68,421 1,222
図 3 建設投資の構造(平成 14 年度、名目値)  (注)平野吉信「建設産業政策と建築業」建築雑誌 vol.117, No. 1482, 2002.1, pp.34-35.を参考に作成。  050,000100,000150,000200,000250,000300,000350,000 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76

参照

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